JP2576680B2 - 燃料燃焼装置 - Google Patents

燃料燃焼装置

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JP2576680B2 JP2267791A JP26779190A JP2576680B2 JP 2576680 B2 JP2576680 B2 JP 2576680B2 JP 2267791 A JP2267791 A JP 2267791A JP 26779190 A JP26779190 A JP 26779190A JP 2576680 B2 JP2576680 B2 JP 2576680B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は気体状の燃料を空気と混合させ,燃焼させ
る燃料燃焼装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第9図は例えば特開昭58−160724号公報に示された従
来の燃料燃焼装置を石油フアンヒーターに用いた場合の
断面図である。
図において,(1)はカートリツジ式の燃料タンク,
(2)は燃料タンク(1)の出口弁に針棒が挿入される
ように燃料タンク(1)を保持し,かつ所定量の燃料を
貯めておくサブタンク,(3)はサブタンク(2)の下
方内部と電磁ポンプ(4)を連接する燃料供給管,
(5)は電磁ポンプ(4)の出口上部と接続され,かつ
内部に燃料溜め部(6)を有しているオーバーフロー方
式の定液面器,(7)は定液面器(5)のオーバーフロ
ー口と燃料供給管(3)とを接続した戻り部,(8)は
燃料溜め部(6)内部に入口が位置し,出口部が燃料溜
め部(6)の上面より上方でかつ気化装置(14)の側面
にあけられたノズル孔(12)の中央に位置するように定
液面器(5)の内部に空密状態で挿入されたニードルパ
イプ,(9)はニードルパイプ(8)の入口部に設けら
れたオリフイス,(11)はノズル孔(12)と燃焼用一次
空気送風ブロアー(10)を接続した送風パイプ,(13)
は送風パイプ(11)の途中より分岐されて前記定液面器
(5)の内部空間に空密状態で接続された加圧パイプで
ある。気化装置(14)にはヒーター(15)が鋳込まれ,
気化装置(14)の出口部にはバーナーヘツド取付ボルト
(17)が鋳込まれた混合板(16)が設置され,混合板
(16)の上には上部をバーナーヘツドキヤツプ(21)で
塞いだ円筒状のバーナーヘツド(18)が設置され,ボル
ト(17)とナツトA(22)にてバーナーヘツド(18)と
バーナーヘツドキヤツプ(21)をはさみ込んで接触面が
空密状態を保つように設置されている。バーナーヘツド
(18)の側面には炎孔(19)が全周にあけられ,その周
囲には炎孔メツシユ(20)が巻装されシーム溶接にて固
定されている。(23)は炎孔(19)と垂直に対面するよ
うにバーナーヘツド(18)の周囲に設けられた保炎リン
グでは,保炎リング(23)の上端の高さはほぼ炎孔(1
9)の上端位置と等しく,保炎リング(23)下部は気化
装置(14)上端周囲にかん合するように設置されてい
る。
(24)は炎孔メツシユ(20)上に形成される一次火炎
であり,(25)は一次火炎(24)の後流にて二次空気と
の混合により生じた二次火炎である。
次に動作について説明する。燃料タンク(1)よりサ
ブタンク(2)に燃料が一定油面を保つように供給さ
れ,電磁ポンプ(4)の運転により燃料供給管(3)を
通つて燃料溜め部(6)に送られオーバーフローにより
一定油面を保つている。オーバーフローした燃料は戻り
部(7)より電磁ポンプ(4)の入口側に戻される。次
に送風ブロアー(10)が運転を開始すると送風パイプ
(11)を通つてノズル(12)より気化装置(14)内に燃
焼用一次空気が供給される。それと同時に加圧パイプ
(13)を通して定油面器(5)の油面に送風圧が加圧さ
れ,オリフイス(9),ニードルパイプ(8)を通して
燃料は気化装置(14)内に霧状に供給され,予めヒータ
ー(15)により200〜300℃に予熱された気化装置(14)
にて気化される。気化された燃料ガスは燃焼用一次空気
と混合し,一次空気比0.7〜0.8の予混合気を形成し混合
板(16)を通つて炎孔(19)により噴出し炎孔メツシユ
(20)上に一次火炎(24)を形成し,さらに周囲の二次
空気との拡散燃焼により燃焼を完結する。その際,保炎
リング(23)は火炎形状の安定化と二次空気の急速な混
合を抑制する働きをする。それにより比較的高温にて燃
焼を行うため従来の拡散燃焼方式(芯式燃焼,ポツト式
燃焼)に比べると火炎が安定化し送風外乱,酸欠等の影
響に対しても一酸化炭素(以下,COと記載)発生が少な
くかつ小さな領域で燃焼が完結するためコンパクト化が
はかれる等の利点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の燃料燃焼装置は以上のように構成されているの
で,火炎のいろ加熱された保炎リング(23)の輻射熱に
より炎孔メツシユ(20)が加熱され,炎孔メツシユ(2
0)の温度が耐熱温度以上になつてしまうという課題,
また,燃焼時の二次火炎(25)の高温化により,二次火
炎(25)内において空気中の窒素が酸素と化合し,窒素
酸化物(以下,NOxと記載)の生成が増加してしまうとい
う課題,さらに,保炎リング(23)が円柱形状のため,
一次火炎(24)に対する二次空気の混合が円滑に行われ
ず,COが少ないながらも発生してしまうという課題があ
つた。
この発明は上記のような課題を解消するためになされ
たもので,保炎リングからの輻射熱による炎孔メツシユ
の温度上昇を防止できるとともに,NOx及びCOの発生を低
減できる燃料燃焼装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る燃料燃焼装置は,上部を閉塞し,多孔
性の炎孔メツシユを側面に設け,気体状の燃料と空気を
混合させた予混合気を内部に取り込み燃焼させるバーナ
ーヘツドと,前記炎孔メツシユの周囲を覆うように設け
られ、炎孔の上方まで上方に開いたテーパを有する保炎
リングを備えたものである。
また、炎孔メツシユの周囲を覆うように設けられ、上
方に開いたテーパを有し、上部先端部をバーナヘッド側
へ傾斜させた保炎リングとを備えたものである。
さらに,くし刃形状の外周部を有する輻射体を備え,
前記炎孔メツシユの上方,かつ,火炎内に相当する位置
に前記外周部を配置するようにしたものである。
または,少なくとも前記保炎リングの外表面に黒色セ
ラミツクを設けるようにしたものである。
〔作用〕
この発明における燃料燃焼装置は,保炎リングを上方
に開いたテーパ形状とすることにより,燃焼時に火炎の
生じる炎孔メツシユに対して保炎リングが傾斜するた
め,保炎リングに吸収される熱量自体が減少し,保炎リ
ングから放射される輻射熱が少なくなるとともにさらに
テーパ角のため,保炎リングからの輻射熱の放射方向が
炎孔メツシユの上方となることで,輻射熱による炎孔メ
ツシユの加熱を抑える。
また,保炎リングのテーパ状の開口により,炎孔メツ
シユから生じる火炎とテーパ内の空気との混合する空間
部分が増え,火炎と空気との混合が円滑に行われ酸素の
供給が十分行われるので,COの発生が低減できる。
また、保炎リングを炎孔の上方までの高さとすること
により、保炎リング表面の二次火炎からの熱の吸収面積
が広くなり、二次火炎の温度上昇を抑え、NOxの発生を
低減できる。
また、上方に開いたテーパを有する保炎リングの上部
先端部をバーナヘッド側へ傾斜させることにより、二次
火炎の拡がりを押さえ、燃焼筒の温度を下げることがで
きる。
また,炎孔メツシユ上方に設ける輻射体のくし刃状の
外周部を火炎内に配置することにより,火炎の熱がくし
刃状外周部から吸収され表面より放射冷却されるため火
炎が高温になるのを防止でき,高温の火炎中に生成され
やすいNOxをより低減することができる。
さらに,テーバ状の保炎リングの外表面に黒色セラミ
ツクを設けることにより,この黒色セラミツクの配置部
分は輻射放熱が促進されるため内側にある炎孔の温度上
昇を伴うことなく保炎リング温度を下げることができそ
れにより火炎の冷却効果も向上するためNOxをさらに低
減することができる。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例を石油フアンヒータ用燃
料燃焼装置に用いた場合の断面図,第2図はテーパ状保
炎リングのテーパ角度θと炎孔メツシユの温度およびNO
x,COの排出濃度との関係図,第3図はテーパ状保炎リン
グの高さh1と炎孔メツシユ温度およびNOx,COの排出濃度
との関係図である。図において,(1)〜(22),(2
4),(25)は従来例と同一,または相当部分のため説
明を省略する。(26)は気化筒(14)の上部に炎孔(1
9)を全周にわたつて包囲するように設けられ,上方に
開いたテーパ状保炎リングA,(27)はテーパ状保炎リン
グA(26)の周囲に設けられた燃焼筒,Δrは炎孔(1
9)からテーパ状保炎リングA(26)の対面までの距離,
h1は炎孔中心位置からテーパ状保炎リングA(26)先端
までの高さ,θはテーパ状保炎リングA(26)のテーパ
の角度(以下,テーパ角と記載)を示す(28)はテーパ
状保炎リングA(26)の下部近傍に設けられた通気孔で
あり,主に一次火炎(24)と拡散燃焼する二次空気の流
入路を示す。
次に動作について説明する。
まず,燃焼用一次空気の供給から予混合気の形成につ
いては,従来例と同一であるため説明を省略し,炎孔
(19)より噴出した混合気は炎孔メツシユ(20)上に一
次火炎(24)を形成し,さらに通気孔(28)等から流入
した二次空気との拡散燃焼によりテーパ状保炎リングA
(26)上に二次火炎(25)が形成され,燃焼筒(27)内
で燃焼が完結する。
ここで,炎孔メツシユ(20)の炎孔(19)からの一次
火炎(24)噴出方向に対してテーパ状保炎リングA(2
6)を傾斜させることによりテーパ状保炎リングA(2
6)への熱伝達量を少なくし,テーパ状保炎リングA(2
6)の温度を低下させ,また炎孔メツシユ(20)とテー
パ状保炎リングA(26)の間での輻射熱伝達の形態係数
を小さくすることで,テーパ状保炎リングA(26)から
の輻射熱による炎孔メツシユ(20)の温度上昇を抑制
し,炎孔メツシユ(20)の温度が耐熱温度以上になるこ
とを防止している。
また,第2図に示すように一次火炎(24)が2次空気
と混合する空間をテーパ状に開口させ混合空間部分を増
大することで,両者の混合を円滑にし,1次火炎(24)に
対して2次空気内の酸素の供給を十分に行い,COの発生
をより低減させる。加えて,テーパ角θを大きくするに
つれて,炎孔メツシユ(20)から火炎とテーパ状保炎リ
ングA(26)との傾斜角度が大きくなり,かつ輻射方向
が炎孔メツシユ(20)のさらに上方となるため炎孔メツ
シユ(20)に放射される輻射熱が少なくなりテーパ状保
炎リングA(26)と火炎メツシユ(20)間の輻射熱伝達
の形態係数をさらに小さくでき,炎孔メツシユ(20)の
温度上昇をさらに抑制できる。第3図に示すように高さ
h1を高くし,テーパ状保炎リングA(26)表面の二次火
炎(25)からの熱の吸収面積を広くし,輻射熱の周囲へ
の放射量を大くすることで,二次火炎(25)の温度上昇
をさらに抑え,NOxの発生をより低減させる。但し,この
場合では逆に炎孔メツシユ(20)の温度上昇やCO発生の
増加といつた弊害も生じるため,これを防止するために
第2図に示すように,Δr=10〜20mm,h1=10〜20mm,θ
=20〜70゜に設定することで,上記弊害を防止しながら
NOxの低減化をはかることができる。従来例と比べ理論
空気比換算で約30ppMの低NOx化が可能となる。また,上
記寸法の範囲外では上記弊害が生じてしまうこととな
る。
第4図はテーパ状保炎リングの他の実施例を示す図で
あり,図において,(29)は上部先端部を10mmの範囲内
で全周にわたりバーナーヘツド(18)方向に絞り込んだ
テーパ状保炎リングBであり,二次火炎(25)の燃焼範
囲を実線で示す。上記実施例との比較のため,テーパ状
保炎リングA(26)による二次火炎(25)の燃焼範囲を
点線で示す。h3は絞り込み部の高さを示す。
次に動作について説明する。
燃焼過程において一次火炎(24)の形成までは,上記
実施例と同様であるが,二次火炎(25)の形成時には,
テーパ状保炎リングB(29)の上部先端部の絞り込みに
より,二次火炎(25)が内側方向に絞られ,燃焼範囲が
点線から実線となり,二次火炎の拡がりを抑える。これ
により,二次火炎(25)の周囲への放熱を少なくでき,
特に二次火炎(25)の周囲に配置された燃焼筒(27)の
温度を下げることができるので,上記実施例よりも燃焼
筒(27)を小型化でき,装置全体のコンパクト化が可能
になる。
また,絞り込み部h3が10mmの範囲内とし,絞り込み部
を炎孔(19)の位置より高くすることにより,上記実施
例と同様に輻射による炎孔メツシユ(20)の温度上昇も
少なく,COの発生も抑制できる。
第5図は二次火炎(25)内にくし刃状輻射板を設けた
実施態様を示すもので,第6図はそのくし刃状輻射板の
平面図である。
図において,(12),(14)〜(16),(18)〜(2
1),(24),(25),(28)は従来例と同一または相
当部分のため説明を省略する。(30)は輻射体を示すく
し刃状輻射板であり,くし刃形状の外周部を有する。ま
た,ボルト(17)の先端部を延長し,くし刃状輻射板
(30)をナツトA(22)とナツトB(31)で挟み込み,
設置している。
次に動作について説明する。
まず,テーパ状保炎リングB(28)上方に形成される
二次火炎(25)内にくし刃部が存在するように,くし刃
状輻射体(30)を配置する。そして,燃焼時に二次火炎
(25)がくし刃部を通過し,二次火炎(25)からの熱が
くし刃部から吸収され,その熱がくし刃状輻射板(30)
の表面から周囲へ放射される。これにより,二次火炎
(25)からの熱が輻射熱としてくし刃状輻射板(30)の
周囲に拡散されるため,二次火炎(25)自身の温度上昇
を抑え,NOxの発生を低減させ,従来例と比べて理論空気
比換算で約50ppMの低減が可能となる。ここで,くし刃
状輻射板(30)のくし刃状の周辺部から下方の炎孔メツ
シユ(20)方向へ放射される輻射熱量は,吸収した熱量
に比べて非常に少ないため炎孔メツシユ(20)の温度上
昇の弊害を少なくしている。
また,くし刃部分に二次火炎(25)が通過するが,く
し刃形状部分でのくし刃とくし刃の間隔は所定のピツチ
を有し,空間部分を形成しているため,二次火炎(25)
の形成が可能であり,COの発生を伴うことなく低NOx化を
はかることが出来る。
第7図はテーパ状保炎リングA(26)の外表面に蒸着
手段により黒色セラミツクを設けた実施態様を示す。図
において,(14)〜(22),(24)〜(26)は従来例と
同一または相当部分のため説明を省略する。(32)はテ
ーパ状保炎リングA(26)の外表面側に蒸着された黒色
セラミツクであり,炭化ケイ素(以下SiCと記載)や二
酸化ケイ素(以下,SiO2と記載)から成る。
次に動作について説明する。
燃焼時には一次火炎(24)から発せられた熱がテーパ
状保炎リングA(26)に吸収され,輻射熱としてテーパ
状保炎リングA(26)の表面から周囲へ放射される。特
に,黒色セラミツク(32)の蒸着された外表面は輻射熱
伝達の形態係数が大きいため,輻射熱のうち黒色セラミ
ツク(32)の蒸着されていない内表面からテーパ状保炎
リングA(26)の内側方向へ放射される熱量以上に,外
表面から周囲へ放射が行われ,二次火炎(25)の異常高
温化の防止がより推進され,黒色セラミツク(32)の蒸
着前と比較して,NOxを理論空気比換算で約10ppM減少で
きる。
なお,上記実施例では蒸着手段を用いて黒色セラミツ
ク(32)をテーパ状保炎リングA(26)の外表面に設け
たものを示したが,溶射手段を用いて設けてもよく,さ
らに黒色セラミツク(33)を材料とする耐熱性塗料や耐
熱性接着剤によつて設けてもよい。
また上記実施例ではテーパ状保炎リングA(26)に黒
色セラミツク(32)を設けた場合について説明したが、
第8図に示すように,テーパ状保炎リングB(29)の外
表面に黒色セラミツク(32)を設けてもよく,上記実施
例と同様の効果を奏する。
さらに,くし刃状輻射板(30)の表面に黒色セラミツ
ク(32)を設けてもよく,燃焼時に二次火炎(25)から
発せられた熱がくし刃状輻射体(30)に吸収された後,
輻射熱として周囲に放射されるが,黒色セラミツク(3
2)による輻射熱伝達の形態係数を大きくすることで,
より効果的に放射される。これにより,二次火炎(25)
の異常高温化の防止が促進され,黒色セラミツク(32)
を設けない場合と比較してNOxを理論空気比換算で約10p
pM減少できる。
また,上記実施例では燃焼用一次空気送風ブロアー
(10)による送風圧により燃料を送る方式のものを示し
たが,燃料をポンプを用いて送る方式であつてもよく,
上記実施例と同様の効果を奏する。
また,上記実施例では燃料をニードルパイプ(8)と
ノズル孔(12)にて霧化する方式のものを示したが,回
転霧化式のものであつてもよく,上記実施例と同様の効
果を奏する。
また,上記実施例では灯油を気化させ燃料として燃焼
させる装置の場合について説明したが,ガス等の他の気
体燃料を用いて燃焼させてもよく,上記実施例と同様の
効果を奏する。
また,上記実施例では石油フアンヒータに用いられる
場合について説明したが,湯沸かし器や調理器等の熱を
利用する装置であつてもよく,上記実施例と同様の効果
を奏する。
〔発明の効果〕
本発明は,以上説明したように構成されているので,
以下に記載されるような効果を奏する。
保炎リングを上方に開いたテーパ状にすることによ
り,保炎リングに対して炎孔メツシユからの火炎を傾斜
させ,保炎リングへの熱伝達を少なくし,炎孔を有する
炎孔メツシユへ放射される輻射熱を少なくし,炎孔メツ
シユ自体の温度上昇を耐熱温度以下とすることで,炎孔
メツシユの熱劣化を防止でき,テーパ状の開口により,
火炎と空気との混合空間が増加し,火炎と空気が円滑に
混合され,火炎に対する酸素の供給が十分に行われるこ
とで,CO発生をより効果的に低減でき,安全性および信
頼性の高い装置が得られ、更に、保炎リングを炎孔の上
方までの高さとすることにより、保炎リング表面の二次
火炎からの熱の吸収面積が広くなり、二次火炎の温度上
昇を抑え、NOxの発生を低減できるという効果がある。
また、上方に開いたテーパを有する保炎リングの上部
先端部をバーナヘッド側へ傾斜させることにより、二次
火炎の拡がりが押さえられ、二次火炎の周囲の燃焼筒の
温度を下げることができるため、燃焼筒を小型化でき、
装置全体をコンパクト化できるという効果がある。
また,炎孔メツシユ上方に設けられる輻射体のくし刃
状外周部を火炎内に配置することにより,火炎の熱がく
し刃状外周部から吸収され,吸収した熱を表面から放射
させることで,火炎の熱を効率良く周囲へ放射でき,火
炎が高温になることを防ぎ,異常高温の火炎中に生成さ
れやすいNOxの低減化でき,安全性の向上した装置を得
られるという効果がある。
さらに,少なくとも保炎リングの外表面に黒色セラミ
ックを設けることにより,保炎リングに熱伝達された火
炎の熱が,保炎リングの外表面から装置の周囲へ放射さ
れるので,火炎への輻射熱が少なくなり,火炎の熱がよ
り効果的に周囲へ放出され,火炎が異常高温になること
を防止し,火炎中に生成されやすいNOxをさらに効果的
に低減化でき,安全性のさらに向上した装置が得られる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す燃料燃焼装置の断面
図,第2図はその燃料燃焼装置のテーパ状保炎リングの
テーパ角θと炎孔メツシユの温度およびNOx,COの排出濃
度との関係図,第3図はそのテーパ状保炎リングの高さ
h1と炎孔メツシユの温度およびNOx,COの排出濃度との関
係図,第4図はそのテーパ状保炎リングの他の実施例を
示す燃料燃焼装置の断面図,第5図はこの発明の他の実
施例を示す輻射体を設けた燃料燃焼装置の断面図,第6
図はその輻射体を設けた燃料燃焼装置の平面図,第7図
はこの発明のさらに他の実施例を示す黒色セラミツクを
設けた燃料燃焼装置の断面図,第8図はこの黒色セラミ
ツクを設けた他の実施例を示す燃料燃焼装置の断面図,
第9図は従来の燃料燃焼装置を示す断面図である。 図において,(18)はバーナーヘツド,(19)は炎孔,
(20)は炎孔メツシユ,(21)はバーナーヘツドキヤツ
プ,(24)は一次火炎,(25)は二次火炎,(26)はテ
ーパ状保炎リングA,(27)は燃焼筒,(29)はテーパ状
保炎リングB,(30)はくし刃状輻射体,(32)は黒色セ
ラミツクを示す。 なお,図中,同一符号は同一,又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椙本 照男 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社中央研究所内 (72)発明者 佐藤 稔 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−259010(JP,A) 特開 昭63−116010(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部を閉塞し、多孔性の炎孔メッシュを側
    面に設け、気体状の燃料と空気を混合させた予混合気を
    内部に取り込み燃焼させるバーナーヘッドと、 前記炎孔メッシュの周囲を覆うように設けられ、炎孔の
    上方まで上方に開いたテーパを有する保炎リングとを備
    えた燃料燃焼装置。
  2. 【請求項2】上部を閉塞し、多孔性の炎孔メッシュを側
    面に設け、気体状の燃焼と空気を混合させた予混合気を
    内部に取り込み燃焼させるバーナーヘッドと、 前記炎孔メッシュの周囲を覆うように設けられ、上方に
    開いたテーパを有し、上部先端部を上記バーナーヘッド
    側へ傾斜させた保炎リングとを備えた燃料燃焼装置。
  3. 【請求項3】くし刃形状の外周部を有する輻射体を備
    え、前記炎孔メッシュの上方、かつ、火炎内に相当する
    位置に前記外周部を配設したことを特徴とする請求項第
    1項記載の燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】くし刃形状の外周部を有する輻射体を備
    え、前記炎孔メッシュの上方、かつ、火炎内に相当する
    位置に前記外周部を配設したことを特徴とする請求項第
    2項記載の燃料燃焼装置。
  5. 【請求項5】前記保炎リングの外表面に黒色セラミック
    を設けたことを特徴とする請求項第1又は第2項の何れ
    かに記載の燃料燃焼装置。
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