JP2576679Y2 - 小型艇の旋回装置 - Google Patents
小型艇の旋回装置Info
- Publication number
- JP2576679Y2 JP2576679Y2 JP1990079920U JP7992090U JP2576679Y2 JP 2576679 Y2 JP2576679 Y2 JP 2576679Y2 JP 1990079920 U JP1990079920 U JP 1990079920U JP 7992090 U JP7992090 U JP 7992090U JP 2576679 Y2 JP2576679 Y2 JP 2576679Y2
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- JP
- Japan
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- steering
- cam
- link
- hull
- nozzle
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- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Fertilizing (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、水上オートバイなど小型艇の旋回時の操舵
性を改善する小型艇の旋回装置に関する。
性を改善する小型艇の旋回装置に関する。
[従来の技術] 一般に、水上オートバイなどレジャー用の小型艇は、
水ジェット推進装置を備え、これにより発生する推進力
により走航する。また、上記小型艇は、その使用目的か
ら運動性能が重視され、これをできるだけ向上させるた
め可能な限り小型化されている。
水ジェット推進装置を備え、これにより発生する推進力
により走航する。また、上記小型艇は、その使用目的か
ら運動性能が重視され、これをできるだけ向上させるた
め可能な限り小型化されている。
このため、上記小型艇は、高速走航時においては、走
航水圧による浮力を得て浮上し、安定して走航できる
が、低速走航時や静止時においては、特に乗艇者の体重
がかかる艇体後部側が大きく沈み込み不安定な状態とな
り、操舵性が非常に悪くなる。また、水の抵抗も大きく
なり運動性能や加速性能も低下する。
航水圧による浮力を得て浮上し、安定して走航できる
が、低速走航時や静止時においては、特に乗艇者の体重
がかかる艇体後部側が大きく沈み込み不安定な状態とな
り、操舵性が非常に悪くなる。また、水の抵抗も大きく
なり運動性能や加速性能も低下する。
このような欠点を回避するための装置として、U.S.P.
4,231,315の第6図に開示されているように、艇体の静
止時、減速時、加速時に上記艇体の水ジェット推進装置
からの水を艇体後部下方に向け噴射し、艇体の後部側の
沈み込みを抑制し安定性を保つものが知られている。
4,231,315の第6図に開示されているように、艇体の静
止時、減速時、加速時に上記艇体の水ジェット推進装置
からの水を艇体後部下方に向け噴射し、艇体の後部側の
沈み込みを抑制し安定性を保つものが知られている。
一方、上記小型艇の旋回走航時においては、上記小型
艇の乗艇者は、艇体を旋回可能な走航速度まで下げ、さ
らに、ステアリングを転舵して上記艇体から水中に噴射
するノズルの方向を変えると同時に、重心を旋回方向に
移動して上記艇体を傾斜させるなどの複雑な操作をしな
いとスムーズな旋回が得られない。
艇の乗艇者は、艇体を旋回可能な走航速度まで下げ、さ
らに、ステアリングを転舵して上記艇体から水中に噴射
するノズルの方向を変えると同時に、重心を旋回方向に
移動して上記艇体を傾斜させるなどの複雑な操作をしな
いとスムーズな旋回が得られない。
[考案が解決しようとする課題] 小型艇の運転が不慣れな者にとっては、旋回走航時に
艇体を低速走航とし、艇体後部側が大きく沈み込んだ不
安定な状況のもとで、ステアリングを転舵して上記艇体
から水中に噴射するノズルの方向を変え、さらに、体重
を移動して上記艇体を傾斜させることは困難である。
艇体を低速走航とし、艇体後部側が大きく沈み込んだ不
安定な状況のもとで、ステアリングを転舵して上記艇体
から水中に噴射するノズルの方向を変え、さらに、体重
を移動して上記艇体を傾斜させることは困難である。
また、上記先行技術に示されている装置を用い、旋回
時に低速走航にして、水ジェット推進装置からの水を艇
体下方に向け噴射し上記艇体を安定させることができる
ようにしても、転舵しながら上記水ジェット推進装置の
噴射方向を下向きに操作し、かつ、重心の移動を行なわ
なければならず、特に初心者においては上記小型艇の旋
回性能を十分に引き出すことは難しい。
時に低速走航にして、水ジェット推進装置からの水を艇
体下方に向け噴射し上記艇体を安定させることができる
ようにしても、転舵しながら上記水ジェット推進装置の
噴射方向を下向きに操作し、かつ、重心の移動を行なわ
なければならず、特に初心者においては上記小型艇の旋
回性能を十分に引き出すことは難しい。
[考案の目的] 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、小型艇
の旋回性能を十分に引き出し、特に初心者であっても容
易に旋回走航を行うことのできる小型艇の旋回装置を提
供することを目的としている。
の旋回性能を十分に引き出し、特に初心者であっても容
易に旋回走航を行うことのできる小型艇の旋回装置を提
供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案による小型艇の旋回装
置は、艇体の後部にジェットポンプ噴射ノズルを設けた
小型艇において、上記ジェットポンプ噴射ノズルの吐出
口にフレキシブルアダプタを介してステアリングノズル
を装着し、上記ステアリングノズルの左右方向のどちら
か一側部と上記艇体に設けたステアリングに連接するメ
インリンクとをステアリングリンクを介して連接し、直
進位置からの一方向への回転と他方向への回転で大径と
なるカム面を備えたステアリングカムを有し、回転自在
な上記ステアリングカムから延出したカムリンクと上記
メインリンクとを連接し、上記ステアリングノズルの上
面部に連結するとともに、上記ステアリングが直進位置
で上記ステアリングカムの上記直進位置と接するチルト
リンクを上記ステアリングカムの上記カム面に押接した
ことを特徴とする。
置は、艇体の後部にジェットポンプ噴射ノズルを設けた
小型艇において、上記ジェットポンプ噴射ノズルの吐出
口にフレキシブルアダプタを介してステアリングノズル
を装着し、上記ステアリングノズルの左右方向のどちら
か一側部と上記艇体に設けたステアリングに連接するメ
インリンクとをステアリングリンクを介して連接し、直
進位置からの一方向への回転と他方向への回転で大径と
なるカム面を備えたステアリングカムを有し、回転自在
な上記ステアリングカムから延出したカムリンクと上記
メインリンクとを連接し、上記ステアリングノズルの上
面部に連結するとともに、上記ステアリングが直進位置
で上記ステアリングカムの上記直進位置と接するチルト
リンクを上記ステアリングカムの上記カム面に押接した
ことを特徴とする。
[作用] 上記構成において、小型艇が左旋回をする場合、ステ
アリングを艇体の左方向に回転すると、ステアリングリ
ンクが艇体後方へ押されると同時にチルトリンクも艇体
後方へ押され、ステアリングノズルを上記艇体の左下方
向に押し下げる。すると、ジェットポンプ噴射ノズルか
ら吐出された水はフレキシブルアダプタを通り、上記ス
テアリングノズルから上記艇体の左下方向へ噴射され
る。
アリングを艇体の左方向に回転すると、ステアリングリ
ンクが艇体後方へ押されると同時にチルトリンクも艇体
後方へ押され、ステアリングノズルを上記艇体の左下方
向に押し下げる。すると、ジェットポンプ噴射ノズルか
ら吐出された水はフレキシブルアダプタを通り、上記ス
テアリングノズルから上記艇体の左下方向へ噴射され
る。
また、上記小型艇が右旋回をする場合、上記ステアリ
ングを上記艇体の右方向に回転すると、上記ステアリン
グリンクが艇体前方へ引かれると同時に上記チルトリン
クは艇体後方へ押され、上記ステアリングノズルを上記
艇体の右下方向に押し下げる。すると、水が上記ステア
リングノズルから上記艇体の右下方向へ噴射される。
ングを上記艇体の右方向に回転すると、上記ステアリン
グリンクが艇体前方へ引かれると同時に上記チルトリン
クは艇体後方へ押され、上記ステアリングノズルを上記
艇体の右下方向に押し下げる。すると、水が上記ステア
リングノズルから上記艇体の右下方向へ噴射される。
その結果、艇尾が水の噴射力の反力で持ち上げられ
る。
る。
[考案の実施例] 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図〜第6図は本考案の実施例を示し、第1図は小
型艇の左旋回時の要部側面図、第2図は小型艇の左旋回
時の要部上面図、第3図は小型艇の右旋回時の要部側面
図、第4図は小型艇の右旋回時の要部上面図、第5図は
小型艇の直進走航時の要部側面図、第6図は小型艇の直
進走航時の要部上面図である。
型艇の左旋回時の要部側面図、第2図は小型艇の左旋回
時の要部上面図、第3図は小型艇の右旋回時の要部側面
図、第4図は小型艇の右旋回時の要部上面図、第5図は
小型艇の直進走航時の要部側面図、第6図は小型艇の直
進走航時の要部上面図である。
(構成) これらの図において符号1は、例えば水上オートバイ
などの小型艇であり、2はこの小型艇1の艇体、3は上
記小型艇1のステアリングで、このステアリング3が、
上記小型艇1の乗艇者により操舵されるステアリングハ
ンドル3aと、上記艇体2内部のステアリングディスク3c
と、このステアリングハンドル3a、ステアリングディス
ク3cを連結するステアリングシャフト3bとで構成されて
いる。上記ステアリングシャフト3bは上記艇体2に対
し、第5図に示すように、上方から斜め前方下部方向へ
挿通支持されており、また、このステアリングシャフト
3bの下端に固設された上記ステアリングディスク3cの1
側、すなわち、上記ステアリングハンドル3aが上記艇体
2の正面を向いているとき、このステアリングハンドル
3aの延出方向に沿って見た場合(第5図の矢印A方向)
の上記ステアリングシャフト3bを中心とする上記艇体2
の左舷方向に係合孔12が穿設されている。
などの小型艇であり、2はこの小型艇1の艇体、3は上
記小型艇1のステアリングで、このステアリング3が、
上記小型艇1の乗艇者により操舵されるステアリングハ
ンドル3aと、上記艇体2内部のステアリングディスク3c
と、このステアリングハンドル3a、ステアリングディス
ク3cを連結するステアリングシャフト3bとで構成されて
いる。上記ステアリングシャフト3bは上記艇体2に対
し、第5図に示すように、上方から斜め前方下部方向へ
挿通支持されており、また、このステアリングシャフト
3bの下端に固設された上記ステアリングディスク3cの1
側、すなわち、上記ステアリングハンドル3aが上記艇体
2の正面を向いているとき、このステアリングハンドル
3aの延出方向に沿って見た場合(第5図の矢印A方向)
の上記ステアリングシャフト3bを中心とする上記艇体2
の左舷方向に係合孔12が穿設されている。
さらに、上記艇体2の後部にはジェットポンプ噴射ノ
ズル4が設けられ、このジェットポンプ噴射ノズル4の
吐出口に、フレキシブルアダプタ5を介してステアリン
グノズル6が装着されている。
ズル4が設けられ、このジェットポンプ噴射ノズル4の
吐出口に、フレキシブルアダプタ5を介してステアリン
グノズル6が装着されている。
一方、上記艇体2内部にステアリングカムシャフト8
が両舷方向へ横設支持され、このステアリングカムシャ
フト8の一端にステアリングカム7が設けられ、また、
他端にカムリンク9の一端が連設され、このカムリンク
9の他端が上記ステアリングカム7のカム山方向に平行
する方向へ延出されている。上記カムリンク9の延出方
向下端10が、上記ステアリングディスク3cに穿設された
係合孔12に、メインリンク13を介して連設されており、
また、上記カムリンク9の中途部11が、上記ステアリン
グノズル6の右側面に延出して水平方向に回動自在に設
けられたステアリングアーム14の先端に、ステアリング
リンク15を介して連設されている。
が両舷方向へ横設支持され、このステアリングカムシャ
フト8の一端にステアリングカム7が設けられ、また、
他端にカムリンク9の一端が連設され、このカムリンク
9の他端が上記ステアリングカム7のカム山方向に平行
する方向へ延出されている。上記カムリンク9の延出方
向下端10が、上記ステアリングディスク3cに穿設された
係合孔12に、メインリンク13を介して連設されており、
また、上記カムリンク9の中途部11が、上記ステアリン
グノズル6の右側面に延出して水平方向に回動自在に設
けられたステアリングアーム14の先端に、ステアリング
リンク15を介して連設されている。
さらに、前記ステアリングカム7のカムフェースに
は、上記艇体2の後部に設けてあるリンク孔16に進退自
在に挿通支持されたチルトリンク17の基端に設けたカム
フォロワ17aが押接されている。また、上記チルトリン
ク17の先端が、前記ステアリングノズル6の上側面から
延出するチルトアーム18の先端に連設されている。
は、上記艇体2の後部に設けてあるリンク孔16に進退自
在に挿通支持されたチルトリンク17の基端に設けたカム
フォロワ17aが押接されている。また、上記チルトリン
ク17の先端が、前記ステアリングノズル6の上側面から
延出するチルトアーム18の先端に連設されている。
ここで、前記ステアリングハンドル3aが正面を向く直
進走航時には、上記カムリンク9に連設する上記ステア
リングカム7のカム山が上下方向へ指向し、上記カムフ
ォロワ17aが上記ステアリングカム7のカムベースに摺
接し、また、上記ステアリングリンク15を介して上記ス
テアリングノズル6の吐出口が後方へ指向する(第5図
の状態)。
進走航時には、上記カムリンク9に連設する上記ステア
リングカム7のカム山が上下方向へ指向し、上記カムフ
ォロワ17aが上記ステアリングカム7のカムベースに摺
接し、また、上記ステアリングリンク15を介して上記ス
テアリングノズル6の吐出口が後方へ指向する(第5図
の状態)。
尚、上記チルトリンク17の上記カムフォロワ17aは、
前記フレキシブルアダプタ5の復元力により、常時上記
ステアリングカム7のカムフェースに押接されている。
前記フレキシブルアダプタ5の復元力により、常時上記
ステアリングカム7のカムフェースに押接されている。
(作用) 次に、上記構成による実施例の作用について説明す
る。
る。
小型艇1の直進状態において、第5図、第6図に示す
ように、乗艇者が操舵するステアリングハンドル3aは艇
体2の正面を向いている。
ように、乗艇者が操舵するステアリングハンドル3aは艇
体2の正面を向いている。
このため、ステアリングディスク3cに穿設された係合
孔12は上記ステアリングシャフト3bの左真横に位置し、
メインリンク13により、上記カムリンク9の延出部はこ
の艇体2に対して上下方向へ垂直に保たれ、上記カムリ
ンク9の中途部11に接続されているステアリングリンク
15はステアリングアーム14を通じてステアリングノズル
6を真後方向へ指向させる。
孔12は上記ステアリングシャフト3bの左真横に位置し、
メインリンク13により、上記カムリンク9の延出部はこ
の艇体2に対して上下方向へ垂直に保たれ、上記カムリ
ンク9の中途部11に接続されているステアリングリンク
15はステアリングアーム14を通じてステアリングノズル
6を真後方向へ指向させる。
また、ステアリングカム7のカム山方向も上記艇体2
に対して上下方向へ垂直に保たれるため、チルトリンク
17のカムフォロワ17aは、このステアリングカム7のカ
ムベースに接触することになり、上記チルトアーム18に
上記ステアリングノズル6を下方向に向ける力は働かな
い。
に対して上下方向へ垂直に保たれるため、チルトリンク
17のカムフォロワ17aは、このステアリングカム7のカ
ムベースに接触することになり、上記チルトアーム18に
上記ステアリングノズル6を下方向に向ける力は働かな
い。
従って、上記ステアリングノズル6は上記艇体2の真
直後方に向くことになり、ジェットポンプ噴射ノズル4
から吐出された水はフレキシブルアダプタ5を通り、上
記ステアリングノズル6から上記艇体2の真直後方へ噴
射され、上記艇体2はその反力により直進する。
直後方に向くことになり、ジェットポンプ噴射ノズル4
から吐出された水はフレキシブルアダプタ5を通り、上
記ステアリングノズル6から上記艇体2の真直後方へ噴
射され、上記艇体2はその反力により直進する。
一方、上記小型艇1が左旋回をする場合、第1図、第
2図に示すように、乗艇者が操舵する前記ステアリング
ハンドル3aをこの艇体2の左方向に回転すると、前記ス
テアリングディスク3cも同方向に回転し、前記係合孔12
は前記ステアリングシャフト3bの左後方に位置し、前記
メインリンク13を上記艇体2の後方へ押圧する。
2図に示すように、乗艇者が操舵する前記ステアリング
ハンドル3aをこの艇体2の左方向に回転すると、前記ス
テアリングディスク3cも同方向に回転し、前記係合孔12
は前記ステアリングシャフト3bの左後方に位置し、前記
メインリンク13を上記艇体2の後方へ押圧する。
すると、前記カムリンク9が第1図の時計回り方向へ
回転し、このカムリンク9に連設する前記ステアリング
リンク15が前記ステアリングアーム14を通じて前記ステ
アリングノズル6の吐出口を上記艇体2の左舷方向へ押
圧する。
回転し、このカムリンク9に連設する前記ステアリング
リンク15が前記ステアリングアーム14を通じて前記ステ
アリングノズル6の吐出口を上記艇体2の左舷方向へ押
圧する。
一方、上記カムリンク9に前記ステアリングカムシャ
フト8を介して連設する前記ステアリングカム7が同方
向へ回転し、このステアリングカム7のカム山に摺接す
る前記カムフォロワ17aが前記チルトリンク17を介して
前記ステアリングノズル6を下方へ押圧する。
フト8を介して連設する前記ステアリングカム7が同方
向へ回転し、このステアリングカム7のカム山に摺接す
る前記カムフォロワ17aが前記チルトリンク17を介して
前記ステアリングノズル6を下方へ押圧する。
その結果、上記ステアリングノズル6が上記艇体2の
左下後方へ指向し、上記ジェットポンプ噴射ノズル4か
ら吐出された水は上記ステアリングノズル6から上記艇
体2の左下後方へ噴射され、艇尾が水の噴射力の反力で
持ち上げられた状態で左旋回を行う。
左下後方へ指向し、上記ジェットポンプ噴射ノズル4か
ら吐出された水は上記ステアリングノズル6から上記艇
体2の左下後方へ噴射され、艇尾が水の噴射力の反力で
持ち上げられた状態で左旋回を行う。
また、上記小型艇1が右旋回をする場合、第3図、第
4図に示すように、乗艇者が操舵する前記ステアリング
ハンドル3aをこの艇体2の右方向に回転すると、前記ス
テアリングディスク3cも同方向に回転し、前記係合孔12
は前記ステアリングシャフト3bの左前方に位置し、前記
メインリンク13を上記艇体2の前方へ引張する。
4図に示すように、乗艇者が操舵する前記ステアリング
ハンドル3aをこの艇体2の右方向に回転すると、前記ス
テアリングディスク3cも同方向に回転し、前記係合孔12
は前記ステアリングシャフト3bの左前方に位置し、前記
メインリンク13を上記艇体2の前方へ引張する。
すると、前記カムリンク9が第3図の反時計回り方向
へ回転し、このカムリンク9に連設する前記ステアリン
グリンク15が前記ステアリングアーム14を通じて前記ス
テアリングノズル6の吐出口を上記艇体2の右舷方向へ
引張する。
へ回転し、このカムリンク9に連設する前記ステアリン
グリンク15が前記ステアリングアーム14を通じて前記ス
テアリングノズル6の吐出口を上記艇体2の右舷方向へ
引張する。
一方、上記カムリンク9に前記ステアリングカムシャ
フト8を介して連設する前記ステアリングカム7が同方
向へ回転し、このステアリングカム7のカム山に摺接す
る前記カムフォロワ17aが前記チルトリンク17を介して
上記ステアリングノズル6を下方へ押圧する。
フト8を介して連設する前記ステアリングカム7が同方
向へ回転し、このステアリングカム7のカム山に摺接す
る前記カムフォロワ17aが前記チルトリンク17を介して
上記ステアリングノズル6を下方へ押圧する。
その結果、上記ステアリングノズル6が上記艇体2の
右下後方へ指向し、上記ジェットポンプ噴射ノズル4か
ら吐出された水は上記ステアリングノズル6から上記艇
体2の右下後方へ噴射され、艇尾が水の噴射力の反力で
持ち上げられた状態で右旋回を行う。
右下後方へ指向し、上記ジェットポンプ噴射ノズル4か
ら吐出された水は上記ステアリングノズル6から上記艇
体2の右下後方へ噴射され、艇尾が水の噴射力の反力で
持ち上げられた状態で右旋回を行う。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、旋回時の転舵操
作と、水ジェット推進装置からの水を艇体下方に向け噴
射させる操作を連動することにより艇体を安定させ、特
に初心者であっても小型艇の旋回性能を十分に引き出
し、容易に旋回走航を行うことができる。
作と、水ジェット推進装置からの水を艇体下方に向け噴
射させる操作を連動することにより艇体を安定させ、特
に初心者であっても小型艇の旋回性能を十分に引き出
し、容易に旋回走航を行うことができる。
第1図〜第6図は本考案の実施例を示し、第1図は小型
艇の左旋回時の要部側面図、第2図は小型艇の左旋回時
の要部上面図、第3図は小型艇の右旋回時の要部側面
図、第4図は小型艇の右旋回時の要部上面図、第5図は
小型艇の直進走航時の要部側面図、第6図は小型艇の直
進走航時の要部上面図である。 1……小型艇、2……艇体、3……ステアリング、4…
…ジェットポンプ噴射ノズル、5……フレキシブルアダ
プタ、6……ステアリングノズル、7……ステアリング
カム、9……カムリンク、13……メインリンク、14……
ステアリングアーム、15……ステアリングリンク、17…
…チルトリンク、18……チルトアーム
艇の左旋回時の要部側面図、第2図は小型艇の左旋回時
の要部上面図、第3図は小型艇の右旋回時の要部側面
図、第4図は小型艇の右旋回時の要部上面図、第5図は
小型艇の直進走航時の要部側面図、第6図は小型艇の直
進走航時の要部上面図である。 1……小型艇、2……艇体、3……ステアリング、4…
…ジェットポンプ噴射ノズル、5……フレキシブルアダ
プタ、6……ステアリングノズル、7……ステアリング
カム、9……カムリンク、13……メインリンク、14……
ステアリングアーム、15……ステアリングリンク、17…
…チルトリンク、18……チルトアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63H 11/00 - 11/117 B63H 5/12
Claims (1)
- 【請求項1】艇体の後部にジェットポンプ噴射ノズルを
設けた小型艇において、 上記ジェットポンプ噴射ノズルの吐出口にフレキシブル
アダプタを介してステアリングノズルを装着し、 上記ステアリングノズルの左右方向のどちらか一側部と
上記艇体に設けたステアリングに連接するメインリンク
とをステアリングリンクを介して連接し、 直進位置からの一方向への回転と他方向への回転で大径
となるカム面を備えたステアリングカムを有し、 回転自在な上記ステアリングカムから延出したカムリン
クと上記メインリンクとを連接し、 上記ステアリングノズルの上面部に連結するとともに、
上記ステアリングが直進位置で上記ステアリングカムの
上記直進位置と接するチルトリンクを上記ステアリング
カムの上記カム面に押接したことを特徴とする小型艇の
旋回装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990079920U JP2576679Y2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | 小型艇の旋回装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990079920U JP2576679Y2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | 小型艇の旋回装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0437096U JPH0437096U (ja) | 1992-03-27 |
JP2576679Y2 true JP2576679Y2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=31624518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990079920U Expired - Lifetime JP2576679Y2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | 小型艇の旋回装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576679Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101992847A (zh) * | 2010-10-29 | 2011-03-30 | 姚乐洁 | 船舶无舵航向操纵装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4231315A (en) | 1977-05-12 | 1980-11-04 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Water-jet propulsion unit for vessels |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4973196U (ja) * | 1972-10-11 | 1974-06-25 | ||
JPS5962100U (ja) * | 1982-10-20 | 1984-04-23 | 三菱重工業株式会社 | 舵付きジエツト推進船 |
JPS62205894A (ja) * | 1986-03-05 | 1987-09-10 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 小型滑走艇の推進装置 |
-
1990
- 1990-07-27 JP JP1990079920U patent/JP2576679Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4231315A (en) | 1977-05-12 | 1980-11-04 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Water-jet propulsion unit for vessels |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101992847A (zh) * | 2010-10-29 | 2011-03-30 | 姚乐洁 | 船舶无舵航向操纵装置 |
CN101992847B (zh) * | 2010-10-29 | 2013-01-16 | 姚乐洁 | 船舶无舵航向操纵装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0437096U (ja) | 1992-03-27 |
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