JP2576585Y2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2576585Y2
JP2576585Y2 JP1992006771U JP677192U JP2576585Y2 JP 2576585 Y2 JP2576585 Y2 JP 2576585Y2 JP 1992006771 U JP1992006771 U JP 1992006771U JP 677192 U JP677192 U JP 677192U JP 2576585 Y2 JP2576585 Y2 JP 2576585Y2
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伸浩 林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、フィラメントを有す
る定格の異なる複数種類の放電ランプのいずれかが選択
的に装着され、装着された放電ランプを先行予熱した後
例えば高周波点灯させる放電灯点灯装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図9に、装着された放電ランプの種類を
判定してエミッタ消耗の検知レベルを切り替える従来の
インバータ式の先行予熱型の放電灯点灯装置の一例を示
す。図9において、直流電源E1 からインバータIVを
介して放電ランプDLが接続され、放電ランプDLの両
フィラメントf1 ,f2 の非電源側端子間にコンデンサ
1 が接続されている。
【0003】放電ランプDLは、蛍光ランプ等からな
り、定格の異なるものが選択的に装着されるが、この例
では、通常電力型の放電ランプとパワーセーブ型の放電
ランプを対象としている。インバータIVは放電ランプ
DLを先行予熱した後高周波点灯させる。コンデンサC
1 はフィラメント予熱電流を放電ランプDLのフィラメ
ントに流す機能を有する。
【0004】インバータIVから放電ランプDLへの通
電経路にはランプ電流の検出用のトランスTR4 の1次
巻線が挿入され、その2次巻線はエミッタ消耗検知部E
Mに接続されている。エミッタ消耗検知部EMは、ラン
プ電流を所定のしきい値と比較することにより、装着さ
れた放電ランプDLにエミッタ消耗を生じたときに、イ
ンバータIVの出力を低減し、もしくは止める動作をす
る。
【0005】エミッタ消耗検知部EMにおいて、エミッ
タ消耗と判定するしきい値は、装着される放電ランプD
Lの定格によって異なるので、放電ランプDLの種類を
判別してエミッタ消耗検知部EMのしきい値を切り替え
させるための回路が必要である。この回路が図9におけ
るランプ種別判定部EKである。このランプ種別判定部
EKは、ランプ電圧を検出するためのトランスTR
3 と、このトランスTR3 の2次電圧を全波整流および
平滑するダイオードブリッジDB3 および平滑コンデン
サC5 と、放電ランプDLの種別を判定するためのしき
い値電圧を設定する電圧源E5 と、平滑コンデンサC5
の電圧と電圧源E5 によるしきい値電圧とを比較する比
較器CP1 とからなる。そして、装着された放電ランプ
DLのランプ電圧を直流電圧に変換した後、比較器CP
1 でしきい値電圧と比較することにより、ランプ電圧の
違いから放電ランプDLの種類を判別する。
【0006】エミッタ消耗検知部EKは、比較器CP1
の出力がハイかローかによってエミッタ消耗の判定のた
めのしきい値を切り替える。図10に放電ランプを予熱
する前に放電ランプの装着の有無を判定し、放電ランプ
が装着されていない場合にインバータの動作を停止させ
る従来のインバータ式の先行予熱型の他の放電灯点灯装
置の一例を示す。図10において、直流電源E1 からイ
ンバータIVを介して放電ランプDLが接続され、放電
ランプDLの両フィラメントf1 ,f2 の非電源側端子
間にコンデンサC1 が接続され、両フィラメントf1
2 の電源側端子間にもコンデンサC7 が接続されてい
る。
【0007】コンデンサC1 はフィラメント予熱電流を
放電ランプDLのフィラメントに流す機能を有する。ま
た、コンデンサC1 ,C7 は共振回路も構成する。イン
バータIVから放電ランプDLへの通電経路には電流検
出用のトランスTR5 の1次巻線が挿入され、その2次
巻線はダイオードブリッジDB4 を介して平滑コンデン
サC6 に接続されている。この平滑コンデンサC6 の端
子電圧は、電圧源E6 によるしきい値電圧と比較器CP
2 にて比較される。そして、比較器CP2 の出力に応じ
てインバータIVの動作が制御される。以上のトランス
TR5 から比較器CP2 までの回路がランプ接続判定部
ETを構成している。
【0008】具体的に説明する。この放電灯点灯装置で
は、インバータIVから放電ランプDLに先行予熱電流
を供給する前に、インバータIVから放電ランプDL,
トランスTR5 ,コンデンサC1 ,C7 を含む共振回路
に定格のフィラメント予熱電流に比べてさらに弱い高周
波電流を流して共振させ、その共振電流の大きさを検出
する。放電ランプDLが接続されているときと接続され
ていないときとで、共振電流の大きさが異なり、共振電
流の大きさに応じて平滑コンデンサC6 の端子電圧が異
なる。
【0009】比較器CP2 は、放電ランプDLの接続の
有無、つまり共振電流の大きさを、平滑コンデンサC6
の端子電圧の大小で検出して、インバータIVへフィー
ドバックする。この結果、インバータIVは、放電ラン
プDLが接続されている場合には、放電ランプのDLの
予熱、高周波点灯を行わせ、放電ランプDLが接続され
ていない場合には、発振動作を停止する。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】まず、図9の放電灯点
灯装置では、放電ランプDLの種別の判定を、放電ラン
プDLの点灯後に行うので、多品種の適合ランプを有す
る放電灯点灯装置において、始動時に放電ランプDLに
適切なフィラメント予熱が行われず、放電ランプDLの
フィラメントへのストレスが大きかった。
【0011】また、図10の放電灯点灯装置では、単に
放電ランプDLの装着の有無を判定するのみで、種別
(定格の違い等)を判定するものではなかった。また、
放電ランプDLの予熱前の微小高周波電流を流して判定
を行うため、放電ランプDLの始動までに時間を要する
という問題があった。さらに、微小高周波電流による判
定であるため、インバータIVから放電ランプDLまで
の配線距離が長くなると、配線のインダクタンス成分あ
るいは浮遊容量等が影響して誤検出のおそれがあった。
【0012】この考案の目的は、装着された放電ランプ
の種類を自動的に判別して適切な値の先行予熱電流を流
すことができる放電灯点灯装置を提供することである。
この考案の他の目的は、フィラメント予熱電流が装着さ
れた放電ランプの種類に応じた適切な値になるまでに放
電ランプに与えるストレスを少なくすることができる放
電灯点灯装置を提供することである。
【0013】この考案のさらに他の目的は、始動までの
時間を短くすることができる放電灯点灯装置を提供する
ことである。この考案のさらに他の目的は、誤検出を防
止することができる放電灯点灯装置を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この考案の放電灯点灯装
置は、フィラメントを有する定格の異なる複数種類の放
電ランプのいずれかが選択的に装着され、選択的に装着
された放電ランプを所定時間先行予熱した後点灯させる
ものである。そして、先行予熱期間の初期に複数種類の
放電ランプのうちの最もフィラメント予熱電流の少ない
放電ランプに対応した値でフィラメント予熱電流を流す
先行予熱手段を設け、先行予熱期間の初期の予熱電流通
電期間中に放電ランプのフィラメントの予熱電流通電に
伴う電気特性を検出する電気特性検出手段を設け、この
電気特性検出手段により検出した電気特性の相違に基づ
き装着された放電ランプの種別を判別し、この放電ラン
プの種別の判別結果に基づき装着された放電ランプに対
応した値にフィラメント予熱電流を増大させるように先
行予熱手段を制御する判定制御手段を設けている。
【0015】
【作用】この考案の構成によれば、先行予熱手段により
先行予熱期間の初期に複数種類の放電ランプのうちの最
もフィラメント予熱電流の少ない放電ランプに対応した
値で放電ランプにフィラメント予熱電流が流れる。先行
予熱期間の初期の予熱電流通電期間中に、電気特性検出
手段により放電ランプのフィラメントの予熱電流通電に
伴う電気特性が検出される。そして、判定制御手段によ
り検出された電気特性の相違に基づき装着された放電ラ
ンプの種別が判別され、この放電ランプの種別の判別結
果に基づき装着された放電ランプに対応した値にフィラ
メント予熱電流を増大させるように先行予熱手段が制御
される。
【0016】
〔第1の実施例〕
図1にこの考案の第1の実施例の放電灯点灯装置の回路
図を示す。図1において、直流電源E1 から電源スイッ
チSW1 およびインバータIVを介して放電ランプDL
が接続され、放電ランプDLの両フィラメントf1 ,f
2 の非電源側端子間にコンデンサC1 が接続されてい
る。
【0017】上記のインバータIVは、放電ランプDL
の両フィラメントf1 ,f2 を先行予熱した後高周波点
灯させる機能を有し、特許請求の範囲でいう先行予熱手
段を含んでいる。放電ランプDLは、蛍光ランプ等から
なり、定格の異なるものが選択的に装着されるが、この
例では、例えば、10W,15W,20W等定格電力の
異なるものを対象としている。コンデンサC1 はフィラ
メント予熱電流を放電ランプDLのフィラメントに流す
機能を有する。
【0018】放電ランプDLは、定格が異なると、フィ
ラメントf1 ,f2 の仕様も異なり、適正なフィラメン
ト予熱電流値も異なる。この結果、インバータIVから
放電ランプDLへ先行予熱電流を流す際に、放電ランプ
DLの定格の違いに応じて放電ランプDLの電気特性、
例えばフィラメント予熱電流、あるいは予熱時の放電ラ
ンプDLの両端電圧(以下、フィラメント予熱電圧とい
う)も異なることになる。
【0019】以下で説明するところの、放電ランプDL
の種別の判定は、インバータIVから複数種類の放電ラ
ンプDLのうちの最もフィラメント予熱電流の少ない放
電ランプDLに対応した値でフィラメント予熱電流を流
すように、インバータIVの先行予熱手段によるフィラ
メント予熱電圧等を設定し、この状態で実際のフィラメ
ント予熱電流の値もしくはフィラメント予熱電圧の値
(放電ランプDLの種類によって異なる)を測定し、そ
れらの大小を判別することによって実現している。この
実施例では、フィラメント予熱電流の値をしきい値と比
較する。
【0020】インバータIVから放電ランプDLへの通
電経路には、先行予熱のためのフィラメント予熱電流の
検出用のトランスTR1 の1次巻線が挿入され、その2
次巻線はダイオードブリッジDB1 を介して平滑コンデ
ンサC2 に接続され、フィラメント予熱電流の大小に応
じて平滑コンデンサC2 の端子電圧が高低に変化する。
以上のトランスTR1 から平滑コンデンサC2 までの回
路は、電気特性検出手段であるフィラメント予熱電流検
出部DT1 を構成しており、先行予熱期間の初期の予熱
電流通電期間中に放電ランプDLのフィラメントf1
2 の予熱電流通電に伴う電気特性(この例ではフィラ
メント予熱電流)を検出することになる。
【0021】ランプ判定・制御部IC1 は、特許請求の
範囲における判定制御手段を構成し、電気特性検出手段
であるフィラメント予熱電流検出部DT1 により検出し
たフィラメント予熱電流の相違に基づき装着された放電
ランプDLの種別を判別し、この放電ランプDLの種別
の判別結果に基づき、装着された放電ランプDLに対応
した値にフィラメント予熱電流を増大させるようにイン
バータIV内の先行予熱手段を制御する。
【0022】具体的には、フィラメント予熱電流検出部
DT1 の出力電圧と電圧源E2 によるしきい値電圧(こ
のしきい値電圧は、検出すべきランプの種類より一つ少
ない数だけ必要である)とを比較することで、装着され
た放電ランプDLの種別を判定し、判定結果に基づいて
インバータIVの出力を制御する。以下、動作を詳しく
説明する。
【0023】電源スイッチSW1 を投入すると、インバ
ータIVが発振動作を開始し、放電ランプDLのフィラ
メントf1 ,f2 に対してコンデンサC1 を通して先行
予熱用のフィラメント予熱電流を流す。このとき、イン
バータIVは、フィラメント予熱電圧を、装着される可
能性のある複数種類の放電ランプDLのうちの最もフィ
ラメント予熱電流の少ない放電ランプDLが装着された
状態で、その放電ランプDLに適切な値のフィラメント
予熱電流を流すように設定されて、実際に接続された放
電ランプDLの種類よってフィラメント予熱電流の大き
さが異なる。
【0024】この先行予熱期間の初期の所定の予熱電流
通電期間中に、フィラメント予熱電流検出部DT1 は、
フィラメント予熱電流の値に対応した直流電圧を平滑コ
ンデンサC2 の両端に発生し、ランプ判定・制御部IC
1 は、平滑コンデンサC2 の両端に発生する直流電圧と
電圧源E2 による1または複数のしきい値電圧とを比較
して、装着された放電ランプDLの種別を判定し、判定
結果に基づいてインバータIVを制御し、先行予熱電流
を装着された放電ランプDLの種類に応じた適正な値に
増加させ、先行予熱を所定時間継続させる。なお、装着
された放電ランプDLが最もフィラメント予熱電流の少
ない放電ランプDLである場合には、当然フィラメント
予熱電流の値は変化しない。
【0025】そして、先行予熱が完了すると、インバー
タIVは、放電ランプDLの両フィラメントf1 ,f2
間に点灯可能な高周波電圧を印加して放電ランプDLを
点灯に至らせる。このときに、インバータIVから放電
ランプDLへ供給するランプ電力は、装着された放電ラ
ンプDLの種類に応じて適正な値に設定してもよい。ま
た、装着された放電ランプDLの定格電力に関係なくラ
ンプ電力を任意に設定することも可能で、調光式の放電
灯点灯装置にも適用できる。
【0026】図2および図3に、図1の放電灯点灯装置
における電源スイッチの状態、フィラメント予熱電流お
よびランプ電流のタイムチャートを示す。図2は、装着
された放電ランプDLが装着が見込まれる複数種類の適
合ランプの中で、最も定格電力が小さい場合のタイムチ
ャートを示している。同図(a)は電源スイッチSW1
の状態を示し、同図(b)はフィラメント予熱電流を示
し、同図(c)はランプ電流を示している。
【0027】図2においては、時刻t1 で同図(a)に
示すように電源スイッチSW1 をオンにすると、同図
(b)に示すように、最も低いワット数の放電ランプに
対応したフィラメント予熱電流が流れる。この先行予熱
期間の初期の予熱電流通電期間T1 内に、装着された放
電ランプDLの種別を判別するが、この図では最も定格
電力が小さい放電ランプDLが装着されているので、先
行予熱期間の後期の予熱電流通電期間T2 におけるフィ
ラメント予熱電流の値は、予熱電流通電期間T1と同じ
レベルを維持する。
【0028】そして、電源スイッチSW1 の投入後、
(T1 +T2 )時間経過した時刻t2で、同図(c)に
示すように、放電ランプDLが高周波点灯して所定のラ
ンプ電流が流れる(点灯期間T3 )。このときには、イ
ンバータIVから放電ランプDLに印加するランプ電圧
は、最も低いワット数の放電ランプに対応した値に設定
する。
【0029】図3は、装着された放電ランプDLが装着
が見込まれる複数種類の適合ランプの中で、最も定格電
力が大きい場合のタイムチャートを示している。同図
(a)は電源スイッチSW1 の状態を示し、同図(b)
はフィラメント予熱電流を示し、同図(c)はランプ電
流を示している。図3においては、時刻t1 で同図
(a)に示すように電源スイッチSW1 をオンにする
と、同図(b)に示すように、最も低いワット数の放電
ランプに対応したフィラメント予熱電流が流れる。この
先行予熱期間の初期の予熱電流通電期間T1 内に、装着
された放電ランプDLの種別を判別するが、この図では
最も定格電力が大きい放電ランプDLが装着されている
ので、先行予熱期間の後期の予熱電流通電期間T2 にお
けるフィラメント予熱電流の値は、予熱電流通電期間T
1に比べて増大する。
【0030】そして、電源スイッチSW1 の投入後、
(T1 +T2 )時間経過した時刻t2で、同図(c)に
示すように、放電ランプDLが高周波点灯して所定のラ
ンプ電流が流れる(点灯期間T3 )。このときには、イ
ンバータIVから放電ランプDLに印加するランプ電圧
は、最も高いワット数の放電ランプに対応した値に設定
するので、図2(c)のランプ電流よりも高レベルとな
る。
【0031】この放電灯点灯装置によると、先行予熱期
間の初期の予熱電流通電期間T1 中に、放電ランプDL
のフィラメントf1 ,f2 の予熱電流通電に伴うフィラ
メント予熱電流を検出するフィラメント予熱電流検出部
DT1 を設け、検出されたフィラメント予熱電流の相違
に基づき装着された放電ランプDLの種別を判別し、放
電ランプDLの種別の判別結果に基づき装着された放電
ランプDLに対応した値にフィラメント予熱電流を増大
させるランプ判定・制御部IC1 を設けたので、装着さ
れた放電ランプDLの種類を自動的に判別して適切な値
の先行予熱電流を流すことができる。
【0032】また、放電ランプDLの電気特性であるフ
ィラメント予熱電流の大きさを判別するときには、複数
種類の放電ランプDLのうちの最もフィラメント予熱電
流の少ない放電ランプDLに対応した値で放電ランプD
Lにフィラメント予熱電流を流し、放電ランプDLの種
別の判別結果に基づき装着された放電ランプDLに対応
した値にフィラメント予熱電流を増大させるので、フィ
ラメント予熱電流が装着された放電ランプDLの種類に
応じた適切な値になるまでに放電ランプDLに与えるス
トレスを少なくすることができる。
【0033】さらに、放電ランプDLのフィラメント予
熱電流の大きさを判別するときに、複数種類の放電ラン
プDLのうちの最もフィラメント予熱電流の少ない放電
ランプDLに対応した値で放電ランプDLにフィラメン
ト予熱電流を流し、このときにもフィラメントf1 ,f
2 をある程度予熱しているので、始動までの時間を短く
することができる。
【0034】さらに、複数種類の放電ランプDLのうち
の最もフィラメント予熱電流の少ない放電ランプDLに
対応した値、つまり比較的大きい値で放電ランプDLに
フィラメント予熱電流を流した状態で放電ランプDLの
フィラメント予熱電流の大きさを判別するので、インバ
ータIVと放電ランプDLとの配線距離が多少長くなっ
ても、配線のインダクタンス成分,浮遊容量等の影響を
受けにくく、誤検出を防止することができる。
【0035】〔第2の実施例〕 図4にこの考案の第2の実施例の放電灯点灯装置の回路
図を示す。この放電灯点灯装置は、電気特性として、フ
ィラメント予熱電流に代えてフィラメント予熱電圧を検
出するものであり、図1におけるフィラメント予熱電流
検出部DT1 に代えて、フィラメント予熱電圧検出部D
2 を設けている。
【0036】このフィラメント予熱電圧検出部DT
2 は、フィラメント予熱電圧を、トランスTR2 ,ダイ
オードブリッジDB2 および平滑コンデンサC3 で検出
し、それを電圧源E3 による複数のしきい値電圧とラン
プ判定・制御部IC2 で比較して、装着された放電ラン
プDLの種類を判定し、インバータIVを第1の実施例
と同様に制御するものである。
【0037】動作的には、放電ランプDLの種別を判定
するために、フィラメント予熱電圧の大きさを比較する
という点が、第1の実施例とは異なるが、それ以外の点
は第1の実施例と同様である。図5および図6に、図4
の放電灯点灯装置における電源スイッチの状態、フィラ
メント予熱電流およびランプ電流のタイムチャートを示
す。
【0038】図5は、装着された放電ランプDLが装着
が見込まれる例えば10W,15W,20W等の3種類
の適合ランプA,B,C(ワット数はA<B<Cの関係
にある)の中で、定格電力が真ん中のランプBが装着さ
れた場合のタイムチャートを示している。同図(a)は
電源スイッチSW1 の状態を示し、同図(b)はフィラ
メント予熱電流を示し、同図(c)はランプ電流を示し
ている。
【0039】図5においては、時刻t1 で同図(a)に
示すように電源スイッチSW1 をオンにすると、同図
(b)に示すように、最も低いワット数のランプAに対
応したレベルX1 のフィラメント予熱電流が流れる。こ
の先行予熱期間の初期の予熱電流通電期間T1 内に、装
着されたランプの種別を判別するが、定格電力が真ん中
のランプBが装着されていることを検出するので、先行
予熱期間の後期の予熱電流通電期間T2 におけるフィラ
メント予熱電流の値は、予熱電流通電期間T1 よりも増
大し、レベルX2 となる。
【0040】そして、電源スイッチSW1 の投入後、
(T1 +T2 )時間経過した時刻t2で、同図(c)に
示すように、放電ランプDLが高周波点灯してレベルY
2 のランプ電流が流れる(点灯期間T3 )。このときに
は、インバータIVから放電ランプDLに印加するラン
プ電圧は、真ん中のワット数のランプBに対応した値に
設定する。なお、レベルY1 は、ランプAが装着された
場合のランプ電流の値である。
【0041】図6は、装着された放電ランプDLが装着
が見込まれる例えば10W,15W,20W等の3種類
の適合ランプA,B,C(ワット数はA<B<Cの関係
にある)の中で、定格電力が最大のランプCが装着され
た場合のタイムチャートを示している。同図(a)は電
源スイッチSW1 の状態を示し、同図(b)はフィラメ
ント予熱電流を示し、同図(c)はランプ電流を示して
いる。
【0042】図6においては、時刻t1 で同図(a)に
示すように電源スイッチSW1 をオンにすると、同図
(b)に示すように、最も低いワット数のランプAに対
応したレベルX1 のフィラメント予熱電流が流れる。こ
の先行予熱期間の初期の予熱電流通電期間T1 内に、装
着されたランプの種別を判別するが、定格電力が最大の
ランプCが装着されていることを検出するので、先行予
熱期間の後期の予熱電流通電期間T2 におけるフィラメ
ント予熱電流の値は、予熱電流通電期間T1 よりも増大
し、レベルX3 となる。
【0043】そして、電源スイッチSW1 の投入後、
(T1 +T2 )時間経過した時刻t2で、同図(c)に
示すように、放電ランプDLが高周波点灯してレベルY
3 のランプ電流が流れる(点灯期間T3 )。このときに
は、インバータIVから放電ランプDLに印加するラン
プ電圧は、最も高いワット数のランプCに対応した値に
設定する。なお、調光点灯させるということで、ランプ
AもしくはBに対応した値に設定してもよいのは当然で
ある。
【0044】この実施例の効果は、第1の実施例と同様
である。 〔第3の実施例〕 図7にこの考案の第3の実施例の放電灯点灯装置の回路
図を示す。この放電灯点灯装置は、放電ランプDLのフ
ィラメントf1 ,f2 の先行予熱を直流予熱方式で行う
構成となっている。つまり、この放電灯点灯装置は、直
流電源Eから電源スイッチSW2 およびインダクタL1
を介して直流のフィラメント予熱電流を流す経路を形成
するとともに、直流電源E1 に電源スイッチSW3 を介
してインバータIVを接続し、インバータIVの出力端
を放電ランプDLに接続している。
【0045】インバータIVの出力側に挿入されたコン
デンサC4 は直流分カット用(高周波分バイパス用)で
ある。インダクタL1 は高周波分カット用(直流分バイ
パス用)である。また、抵抗R1 はフィラメント予熱電
流の検出用である。フィラメント予熱電流検出部DT3
は、フィラメント予熱電流の検出用の抵抗R1 と、複数
のしきい値電圧を発生する電圧源E4 と、ランプ判定・
制御部IC3 とからなる。その動作は、抵抗R1 の端子
電圧としきい値電圧とを比較することで、ランプ種別を
判定し、その判定結果に従って、予熱電流およびランプ
電流のレベルを指定する信号をインバータIVへ供給
し、インバータIVはその信号にしたがって予熱電流お
よびランプ電流の設定を変更する。この動作は前記各実
施例と同様である。
【0046】図8に、図7の放電灯点灯装置におけるス
イッチの状態、フィラメント予熱電流およびランプ電流
のタイムチャートを示す。図8は、装着された放電ラン
プDLが装着が見込まれる例えば10W,15W,20
W等の3種類の適合ランプA,B,C(ワット数はA<
B<Cの関係にある)の中で、定格電力が真ん中のラン
プBが装着された場合のタイムチャートを示している。
同図(a)はスイッチSW2 の状態を示し、同図(b)
はスイッチSW3 の状態を示し、同図(c)はフィラメ
ント予熱電流を示し、同図(d)はランプ電流を示して
いる。
【0047】図8においては、時刻t1 で同図(a)に
示すようにスイッチSW2 をオンにすると、同図(c)
に示すように、最も低いワット数のランプAに対応した
レベルX1 のフィラメント予熱電流が流れる。この先行
予熱期間の初期の予熱電流通電期間T1 内に、装着され
たランプの種別を判別するが、定格電力が真ん中のラン
プBが装着されていることを検出するので、先行予熱期
間の後期の予熱電流通電期間T2 におけるフィラメント
予熱電流の値は、予熱電流通電期間T1 よりも増大し、
レベルX2 となる。レベルX3 は定格電力が真ん中のラ
ンプBに対応するレベルである。
【0048】そして、電源スイッチSW1 の投入後、
(T1 +T2 )時間経過した時刻t2で、同図(a)に
示すようにスイッチSW2 をオフにし、同図(b)に示
すようにスイッチSW3 をオンにすると、同図(d)に
示すように、放電ランプDLが高周波点灯してレベルY
2 のランプ電流が流れる(点灯期間T3 )。このときに
は、インバータIVから放電ランプDLに印加するラン
プ電圧は、真ん中のワット数のランプBに対応した値に
設定する。
【0049】時刻t3 で、同図(b)に示すようにスイ
ッチSW3 をオフにすると、放電ランプDLが消灯し、
同図(d)に示すようにランプ電流が流れなくなる。前
記実施例では、高周波でフィラメント予熱を行う構成で
あって、配線距離が長いと、配線の浮遊容量の影響を大
きく受け、正確にフィラメント予熱電流を検出すること
ができず、ランプ種別を誤判定する場合があったが、こ
の実施例では、フィラメントf1 ,f2 を直流で予熱
し、直流のフィラメント予熱電流の大小を判定する構成
であるので、インバータIVと放電ランプDLとの間の
配線距離が長くても、浮遊容量による予熱電流の減衰は
なく、正確にフィラメント予熱電流を検出することが可
能で、ランプ種別を誤判定するおそれはきわめて少な
い。
【0050】その他の効果は、前記各実施例と同様の効
果がある。なお、先行予熱期間の初期および後期の予熱
電流通電期間T1 ,T2 の長さについては特に制限はな
い。また、時刻t3 で放電ランプDLへ印加する電圧に
ついても、その都度放電ランプDLに応じた値に設定し
てもよく、また、適合ランプの最大始動電圧を印加して
もよい。また、高周波電圧に限らない。
【0051】また、点灯時のフィラメント予熱電流は、
後期の予熱電流通電期間T2 のレベルより小さければど
のような値でもよい。また、点灯中は放電ランプDLを
調光状態にしてもよい。
【0052】
【考案の効果】この考案の放電灯点灯装置によれば、先
行予熱期間の初期の予熱電流通電期間中に、放電ランプ
のフィラメントの予熱電流通電に伴う電気特性を検出す
る電気特性検出手段を設け、検出された電気特性の相違
に基づき装着された放電ランプの種別を判別し、放電ラ
ンプの種別の判別結果に基づき装着された放電ランプに
対応した値にフィラメント予熱電流を増大させる判定制
御手段を設けたので、装着された放電ランプの種類を自
動的に判別して適切な値の先行予熱電流を流すことがで
きる。
【0053】また、放電ランプの電気特性を判別すると
きには、複数種類の放電ランプのうちの最もフィラメン
ト予熱電流の少ない放電ランプに対応した値で放電ラン
プにフィラメント予熱電流を流し、放電ランプの種別の
判別結果に基づき装着された放電ランプに対応した値に
フィラメント予熱電流を増大させるので、フィラメント
予熱電流が装着された放電ランプの種類に応じた適切な
値になるまでに放電ランプに与えるストレスを少なくす
ることができる。
【0054】さらに、放電ランプの電気特性を判別する
ときに、複数種類の放電ランプのうちの最もフィラメン
ト予熱電流の少ない放電ランプに対応した値で放電ラン
プにフィラメント予熱電流を流し、このときにもフィラ
メントをある程度予熱しているので、始動までの時間を
短くすることができる。さらに、複数種類の放電ランプ
のうちの最もフィラメント予熱電流の少ない放電ランプ
に対応した値、つまり比較的大きい値で放電ランプにフ
ィラメント予熱電流を流した状態で放電ランプの電気特
性を判別するので、インバータと放電ランプとの配線距
離が多少長くなっても、配線のインダクタンス成分,浮
遊容量等の影響を受けにくく、誤検出を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例の放電灯点灯装置の構
成を示す回路図である。
【図2】図1の放電灯点灯装置の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図3】同じく図1の放電灯点灯装置の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図4】この考案の第2の実施例の放電灯点灯装置の構
成を示す回路図である。
【図5】図4の放電灯点灯装置の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図6】同じく図4の放電灯点灯装置の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図7】この考案の第3の実施例の放電灯点灯装置の構
成を示す回路図である。
【図8】図7の放電灯点灯装置の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図9】放電灯点灯装置の従来例を示す回路図である。
【図10】放電灯点灯装置の他の従来例を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 直流電源 SW1 電源スイッチ IV インバータ DL 放電ランプ C1 コンデンサ f1 ,f2 フィラメント DT1 フィラメント予熱電流検知部 IC1 ランプ判定・制御部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラメントを有する定格の異なる複数
    種類の放電ランプのいずれかが選択的に装着され、選択
    的に装着された放電ランプを所定時間先行予熱した後点
    灯させる放電灯点灯装置であって、 先行予熱期間の初期に前記複数種類の放電ランプのうち
    の最もフィラメント予熱電流の少ない放電ランプに対応
    した値でフィラメント予熱電流を流す先行予熱手段を設
    け、前記先行予熱期間の初期の予熱電流通電期間中に放
    電ランプのフィラメントの予熱電流通電に伴う電気特性
    を検出する電気特性検出手段を設け、この電気特性検出
    手段により検出した電気特性の相違に基づき装着された
    放電ランプの種別を判別し、この放電ランプの種別の判
    別結果に基づき装着された放電ランプに対応した値にフ
    ィラメント予熱電流を増大させるように前記先行予熱手
    段を制御する判定制御手段を設けたことを特徴とする放
    電灯点灯装置。
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