JP2576389B2 - 増幅度調整機構付レーザ増幅器 - Google Patents

増幅度調整機構付レーザ増幅器

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JP2576389B2
JP2576389B2 JP28780293A JP28780293A JP2576389B2 JP 2576389 B2 JP2576389 B2 JP 2576389B2 JP 28780293 A JP28780293 A JP 28780293A JP 28780293 A JP28780293 A JP 28780293A JP 2576389 B2 JP2576389 B2 JP 2576389B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばYAG等の円柱
形レーザ媒体を用いたレーザ増幅器に係り、特に増幅度
の調整機構を備えたレーザ増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】円柱形レーザ媒体を用いたレーザ増幅器
は、レーザ媒体の径方向外周囲の複数箇所にレーザダイ
オードを配置し、レーザ媒体に径方向から励起用レーザ
光を与えて励起させ、増幅したレーザ光をレーザ媒体の
軸方向の一側端面から出力するように構成されるが、従
来のレーザ増幅器では、レーザ媒体とレーザダイオード
の相対的な位置関係は、例えば図2に示すように固定的
に設定されていた。
【0003】図2(a)は、レーザ媒体1の軸方向一端
(出力端)から見た正面図、図2(b)は、レーザ媒体
1の径方向から見た側面図である。図2において、レー
ザ媒体1の長さを適宜間隔で3分割した位置にそれぞれ
設定されるレーザダイオード取付面21a、同21b、
同21cは、それぞれ軸に垂直な平面であるが、それぞ
れの取付面に90°間隔で4個のレーザダイオードが配
置される。
【0004】具体的には、中央の取付面21bに90°
間隔で配置される4個のダイオード22bに対し、両端
の取付面21aと同21cには45°の位相差を持って
4個のダイオード22a、同22cが90°間隔で配置
される。
【0005】つまり、図2は、レーザ媒体1の径方向外
周囲の8箇所にレーザダイオードを配置した例を示す
が、これは、レーザ媒体1の非均質性の問題に対処する
ためである。
【0006】このように配置されたそれぞれのレーザダ
イオードが励起用のレーザ光23をレーザ媒体1に径方
向から与え、レーザ媒体1の一端から増幅レーザ光24
が出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】円筒形のレーザ媒体を
用いる従来のレーザ増幅器では、レーザ媒体とレーザダ
イオードの相対的な位置関係は、上述したように固定的
に設定され、変更できる構造になっていないが、レーザ
媒体は均質ではないので、レーザダイオードが必ずしも
最適位置に配置されるとは限らず、励起用レーザ光の照
射位置の調整を必要とする場合が往々にしてあり、改善
が望まれている。励起用レーザ光の照射位置の調整がで
きれば増幅度を調整できるので、非常に好都合である。
【0008】本発明の目的は、レーザ媒体への励起用レ
ーザ光の入射方向を任意に可変して増幅度を調整できる
機構を備えたレーザ増幅器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の増幅度調整機構付レーザ増幅器は次の如き
構成を有する。即ち、本発明の増幅度調整機構付レーザ
増幅器は、径方向外周囲から入力する励起用レーザ光に
より励起し増幅したレーザ光を軸方向の一側端面から出
力する円柱形レーザ媒体の両端を支持する支持部材が固
定されるベースプレートと;前記ベースプレートに固定
され、前記両支持部材の間における前記レーザ媒体の径
方向外周囲の複数箇所に前記励起用レーザ光を発するレ
ーザダイオードをそれぞれ保持する固定ダイオードホル
ダと; 前記固定ダイオードホルダの一側面または両側
面に前記レーザ媒体の中心軸と同軸で回転可能に取り付
けられ、レーザ媒体の径方向外周囲の複数箇所に前記励
起用レーザ光を発するレーザダイオードをそれぞれ保持
する可動ダイオードホルダと;備えたことを特徴と
するものである。ここに、前記可動ダイオードホルダを
前記固定ダイオードホルダに固定する手段を備えるが、
可動ダイオードホルダには更にダイオードホルダが接続
される場合がある。また、固定ダイオードホルダと可動
ダイオードホルダは、共に熱伝導度の良好な金属材料で
形成される。
【0010】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明の増幅度調
整機構付レーザ増幅器の作用を説明する。本発明の増幅
度調整機構付レーザ増幅器では、レーザ媒体の径方向外
周囲の複数箇所にレーザダイオードを保持するダイオー
ドホルダとして、固定ダイオードホルダとこれに回転可
能に取り付けられる可動ダイオードホルダとを設け、可
動ダイオードホルダに保持されたレーザダイオードによ
る励起用レーザ光の照射位置を当該可動ダイオードホル
ダを回転させて調整し、調整後可動ダイオードホルダを
固定ダイオードホルダに回転不能に固定するようにし、
レーザ増幅器を作り直さずとも簡便に増幅度を調整でき
るようにしてある。なお、固定ダイオードホルダと可動
ダイオードホルダは、共に熱伝導度の良好な金属材料で
形成すれば、ベースプレートの冷却によりレーダダイオ
ードの冷却性を従来と同程度に確保できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る増幅度調整機構
付レーザ増幅器を示す。図1において、長方形板状のベ
ースプレート4には、長手方向両端に支持板5a、同5
bが、また長手方向のほぼ中央部に固定ダイオードホル
ダ3がそれぞれの側面を平行させて固定される。
【0012】支持板5a、5bの固定端(下端)から適
宜高さ位置の側部には円柱形のレーザ媒体1がその端部
を挿通して支持されている。即ち、レーザ媒体1は、支
持板5a、同5bによりベースプレート4上の適宜高さ
位置に水平支持される。
【0013】固定ダイオードホルダ3には、U字切欠き
3aが形成される。このU字切欠き3aは、レーザ媒体
1の高さ位置に対応した側部にレーザ媒体1の外径より
も若干大き目の穴をその軸線をレーザ媒体1の中心軸8
と一致させて穿設し、この穴の上部略半円部分を切り開
いて開口させ、全体として上方に開口するU字形状に形
成したものである。
【0014】つまり、固定ダイオードホルダ3は、レー
ザ媒体1をU字切欠き3aの開口部から穴の部分に導入
する形でベースプレート4上に固定される。このとき、
穴部分の周縁とレーザ媒体1の外周は接触せず離隔する
ようにしてある。
【0015】また、このU字切欠き3aの穴形成部分の
外周囲にはレーザダイオード2aを固定するダイオード
取付面3bが90°間隔で形成され、4個のレーザダイ
オード2aの出力励起用レーザ光がレーザ媒体1に径方
向から入力させ得るようにしてある。
【0016】そして、U字切欠き3aの穴形成部分の両
側周縁には、嵌合用の中央凹部3cを形成してある。即
ち、本実施例では、固定ダイオードホルダ3の両側面に
可動ダイオードホルダ6を取り付けるようにしてある。
2つの可動ダイオードホルダは固定ダイオードホルダ3
への取り付け部分(中央凸部)の形成位置が左右で逆に
なるだけで、他は同一であるので、同一符号を付してあ
る。
【0017】次に、可動ダイオードホルダ6には、U字
切欠き6aが形成される。このU字切欠き6aは、固定
ダイオードホルダ3におけるU字切欠き3aと同様の構
成である。そして、U字切欠き3aの穴形成部分の一側
周縁には、中央凹部3cに対応する中央凸部6bを形成
してある。
【0018】従って、組み立て順序は任意であるが、可
動ダイオードホルダ6は、レーザ媒体1をU字切欠き3
aの開口部から穴の部分に導入する形でその中央凸部6
bが固定ダイオードホルダ3の中央凹部3cに嵌合し固
定ダイオードホルダ3の側面に取り付けられる。このと
き、穴部分の周縁とレーザ媒体1の外周は接触せず離隔
しているので、可動ダイオードホルダ6は、レーザ媒体
1と接触することなく中心軸8と同軸で回転可能であ
る。
【0019】また、このU字切欠き6aの穴形成部分の
外周囲にはレーザダイオード2bを固定するダイオード
取付面6cが90°間隔で形成され、4個のレーザダイ
オード2bの出力励起用レーザ光がレーザ媒体1に径方
向から入力させ得るようにしてある。
【0020】そして、本実施例では、可動ダイオードホ
ルダ6の中央凸部6bが形成される側面の外周縁に鍔部
6dを突設し、また固定ダイオードホルダ3の両側面の
鍔部6dの外周囲の外側に対応した4箇所にねじ孔を設
け、L字状のブラケット7を鍔部6dを挟持する形で固
定ダイオードホルダ3の側面にねじ止めすることによ
り、可動ダイオードホルダ6を固定ダイオードホルダ3
に回転不能に固定できるようにしてある。
【0021】要するに、固定ダイオードホルダ3及び可
動ダイオードホルダ6に保持されたレーザダイオード2
a、同2bからレーザ媒体1にレーザ光を入力し、可動
ダイオードホルダ6の回転位置を調整しながら、つまり
可動ダイオードホルダ6に保持されたレーザダイオード
2bによる励起用レーザ光の照射位置を調整しながらレ
ーザ媒体1の出力光を計測してレーザダイオードの最適
な照射位置を検出し、検出できたら直ちにその位置でブ
ラケット7をねじ止めして可動ダイオードホルダ6を固
定ダイオードホルダ3に回転不能に固定するのである。
【0022】これにより、レーザ媒体1に入力させる励
起用レーザ光の入射方向を最適なものとし、また所望の
増幅度で出力レーザ光を得ることができる。図1の構成
から明らかなように、本発明の増幅度調整機構は非常に
組立容易であり、増幅器を作り直さずとも簡便に増幅度
を調整できるようにしてある。
【0023】ここに、多数のレーザダイオードの冷却
は、次のようにして行われる。即ち、両ダイオードホル
ダは金属材料からなるので、可動ダイオードホルダ6は
固定ダイオードホルダ3に金属接触で保持固定される。
従って、両ダイオードホルダを熱伝導度の優れた適切な
材質の金属材料を選択することで、可動ダイオードホル
ダ6に固定したレーザダイオードの発する熱を固定ダイ
オードホルダ3を介してベースプレート4へと伝導でき
るので、ベースプレート4を水冷または空冷することで
対応できる。レーザダイオードを直接冷却する手段を特
別に設けずともダイオードの冷却性を従来と同程度に確
保できるのである。
【0024】なお、ダイオードホルダに保持させるレー
ザダイオードの個数は、4個である必要はなく、3個や
8個、10個等適宜な数で良いことは言うまでもない。
また可動ダイオードホルダには更にダイオードホルダを
接続できることも図1の構成から明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の増幅度調
整機構付レーザ増幅器では、レーザ媒体の径方向外周囲
の複数箇所にレーザダイオードを保持するダイオードホ
ルダとして、固定ダイオードホルダとこれに回転可能に
取り付けられる可動ダイオードホルダとを設け、可動ダ
イオードホルダに保持されたレーザダイオードによる励
起用レーザ光の照射位置を当該可動ダイオードホルダを
回転させて調整し、調整後可動ダイオードホルダを固定
ダイオードホルダに回転不能に固定するようにしたの
で、レーザ増幅器を作り直さずとも簡便に増幅度を調整
できる効果がある。なお、簡易に組み立てることがで
き、またベースプレートの冷却によりレーザダイオード
の冷却性を従来と同程度に確保できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る増幅度調整機構付レー
ザ増幅器の分解組立図である。
【図2】従来のレーザ増幅器(要部)を示し、(a)は
レーザ媒体の軸方向一端(出力端)から見た正面図、
(b)はレーザ媒体の径方向から見た側面図である。
【符号の説明】 1 レーザ媒体 2a,2b レーザダイオード 3 固定ダイオードホルダ 3a U字切欠き 3b ダイオード取付面 3c 中央凹部 4 ベースプレート 5a,5b 支持板 6 可動ダイオードホルダ 6a U字切欠き 6b 中央凸部 6c ダイオード取付面 6d 鍔部 7 ブラケット

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向外周囲から入力する励起用レーザ
    光により励起し増幅したレーザ光を軸方向の一側端面か
    ら出力する円柱形レーザ媒体の両端を支持する支持部材
    が固定されるベースプレートと; 前記ベースプレート
    に固定され、前記両支持部材の間における前記レーザ媒
    体の径方向外周囲の複数箇所に前記励起用レーザ光を発
    するレーザダイオードをそれぞれ保持する固定ダイオー
    ドホルダと; 前記固定ダイオードホルダの一側面また
    は両側面に前記レーザ媒体の中心軸と同軸で回転可能に
    取り付けられ、レーザ媒体の径方向外周囲の複数箇所に
    前記励起用レーザ光を発するレーザダイオードをそれぞ
    れ保持する可動ダイオードホルダと;備えたことを
    特徴とする増幅度調整機構付レーザ増幅器。
  2. 【請求項2】 前記可動ダイオードホルダを前記固定ダ
    イオードホルダに固定する手段; を備えることを特徴
    とする請求項1に記載の増幅度調整機構付レーザ増幅
    器。
  3. 【請求項3】 可動ダイオードホルダには更にダイオー
    ドホルダが接続される; ことを特徴とする請求項1に
    記載の増幅度調整機構付レーザ増幅器。
  4. 【請求項4】 固定ダイオードホルダと可動ダイオード
    ホルダは、共に熱伝導度の良好な金属材料で形成され
    る; ことを特徴とする請求項1に記載の増幅度調整機
    構付レーザ増幅器。
JP28780293A 1993-10-22 1993-10-22 増幅度調整機構付レーザ増幅器 Expired - Lifetime JP2576389B2 (ja)

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JP2022043570A (ja) * 2020-09-04 2022-03-16 浜松ホトニクス株式会社 レーザ装置、及びレーザ装置の製造方法

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