JP2576035Y2 - 揺動バレル駆動装置 - Google Patents

揺動バレル駆動装置

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JP2576035Y2
JP2576035Y2 JP1992062683U JP6268392U JP2576035Y2 JP 2576035 Y2 JP2576035 Y2 JP 2576035Y2 JP 1992062683 U JP1992062683 U JP 1992062683U JP 6268392 U JP6268392 U JP 6268392U JP 2576035 Y2 JP2576035 Y2 JP 2576035Y2
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swing
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JP1992062683U
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勝次 堤
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株式会社堤製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バレルを揺動させて内
部に収容した材料を混合攪拌することにより研磨、メッ
キ、洗浄等を行う揺動バレルの駆動装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えばバレル研磨装置においては、一般
に回転バレルや振動バレルが汎用されているが、本出願
人は先に構成や操作が簡単でかつ効率的に研磨を行える
バレル研磨装置として上面開放容器から成るバレルを揺
動させ、内部に収容した材料を8の字を描くように流動
させて研磨する揺動バレルを提案している。
【0003】この揺動バレルにおいてバレルを揺動させ
る駆動装置としては、当初駆動モータとクランク機構か
ら成るものを例示していたが、その場合には揺動時の速
度分布が正弦カーブとなり、内部の材料を8の字状に流
動させ得ない場合があった。
【0004】これに対して、バレルをその揺動区間を略
等速で往復揺動させると内部の材料を確実に8の字状に
流動させることができることが判明し、バレルを略等速
で揺動させる駆動装置として、回転運動を等速運動に変
換するハートカムや円筒カムを用いた機構を採用した駆
動装置を先に提案している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な等速運動機構を用いた駆動装置は構成が複雑であり、
さらに実際の研磨作業時の要請から揺動範囲や揺動速度
を任意に可変できるようにすると一層構成が複雑になる
ため、コスト高になるとともに耐久性の上でも問題があ
った。
【0006】一方、近年は正逆回転並びに等速回転駆動
制御可能な高抵抗かご形駆動モータが開発されており、
それを適用することも考えられるが、揺動端での慣性モ
ーメントが大きくかつバレル内の状態が一定でないため
に単に駆動モータとバレルを回転伝動手段で連結した構
成では揺動範囲が安定しないという問題がある。
【0007】本考案は、上記従来の問題点に鑑み、バレ
ルを略等速で揺動できるとともにその揺動範囲を任意に
かつ安定的に設定でき、しかも構成が簡単・安価でかつ
耐久性のある揺動バレル駆動装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の揺動バレル駆動
装置は、回転自在な揺動軸にてその軸芯回りに揺動自在
に支持されたバレルを揺動駆動する揺動バレル駆動装置
であって、正逆回転可能な駆動モータと減速機から成る
駆動手段と、駆動手段と揺動軸を連結する回転伝達手段
と、揺動軸の揺動角を検出する揺動角検出手段と、検出
した揺動角が予め設定された駆動停止揺動角になると駆
動モータを制動した後一定時間後に駆動モータを逆方向
に駆動する駆動制御手段と、駆動停止揺動角から適当角
度外側位置で機械的に揺動軸の揺動を停止させるストッ
パ手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案によれば、駆動手段を回転伝達手段を介
して揺動軸に連結するだけで、駆動制御手段にて予め設
定された駆動停止揺動角の範囲内で駆動モータを略等速
で往復回転駆動することにより揺動軸を正逆回転駆動し
てバレルを略等速で揺動駆動することができ、かつ駆動
停止揺動角を検出すると制動がかけられて揺動速度が急
減した後上記駆動停止揺動角から適当角度外側位置でス
トッパ手段にて機械的に揺動が停止されるため、バレル
の揺動範囲を安定的に設定することができる。また、ス
トッパ手段にて機械的に停止させる前に制動をかけるた
め、ストッパ手段に過大な力が作用することもない。さ
らに、揺動範囲は駆動停止揺動角の設定とストッパ手段
の位置調整にて簡単に設定・可変することができる。か
くして、簡単で耐久性のある安価な構成にてバレルを略
等速にて任意の揺動範囲で安定して揺動させることがで
きる。
【0010】
【実施例】以下本考案の一実施例の揺動式バレル研磨装
置について図1〜図4を参照しながら説明する。
【0011】図1、図2において、1はバレルで、その
両側端面に取付枠板2が固着されている。バレル1の一
側端面の取付枠板2にはフランジ部3aとボス部3bを
有する連結ブラケット3が取付けられ、そのボス部3b
の内周に歯付きスリーブ4を介して揺動スプライン軸5
が嵌合固定されている。バレル1の他側端面の取付枠板
2には揺動スプライン軸5と同一軸心の支軸(図示せ
ず)が固定されている。
【0012】揺動スプライン軸5はフレーム6に設けら
れた軸受7にて回転自在に支持され、支軸(図示せず)
も同様にフレーム6に設けられた軸受(図示せず)にて
回転自在に支持されている。
【0013】軸受7は、軸受本体8内に一対の歯付き回
転スリーブ11をそれぞれ軸受メタル9とスラストベア
リング10を介して回転自在に配置して構成され、歯付
き回転スリーブ11に揺動スプライン軸5が挿通されて
いる。揺動スプライン軸5は軸受7から長く突出され、
揺動腕取付スリーブ12と歯付きプーリ取付手段13が
嵌合固定されている。
【0014】揺動腕取付スリーブ12はその内周にスプ
ラインが形成され、外周に揺動腕14のボス部14aが
嵌合され、かつこのボス部14aが揺動腕取付スリーブ
12のフランジ部12aにボルト12bにて締結されて
いる。揺動腕14の先端にはゴム等の弾性部材からなる
当接片15が取付けられている。一方、軸受本体8の端
面に揺動腕14の長さよりも若干大きな半径の円板16
が固着され、その外周にストッパ取付リング17が固着
されている。ストッパ取付リング17には一対のストッ
パ片18が移動自在に装着されるとともに固定具19に
て任意の位置に固定可能に構成されている。
【0015】歯付きプーリ取付手段13は、次のように
構成されている。即ち、内周にスプラインを形成した一
対の歯付きスリーブ20の外周に回転スリーブ21が嵌
合され、その両端が歯付きスリーブ20のフランジ部2
0aにボルト20bにて締結されている。回転スリーブ
21の一端には受鍔22が形成され、他端部外周に押圧
板23と皿バネ24が外嵌されるとともに押圧ナット2
5が螺合され、受鍔22と押圧板23の対向面に配置さ
れた摩擦板26を介して歯付きプーリ27の内周部が挟
持され、歯付きプーリ27から回転スリーブ21及び歯
付きスリーブ20を介して揺動スプライン軸5に回転力
を伝達するとともに摩擦力を越えた回転力は安全に逃が
すように構成されている。
【0016】歯付きプーリ27はタイミングベルト28
を介してフレーム6のベース6a上に設置された駆動手
段30の駆動プーリ29に連結されている。駆動手段3
0は減速機31と駆動モータ32にて構成され、減速機
31の出力軸に駆動プーリ29が装着され、減速機31
の入力軸と駆動モータ32の出力軸とが、歯付きプーリ
33、34とそれらに巻き掛けられたタイミングベルト
35にて連結されている。
【0017】図1、図2において、36はバレル1の外
側を覆う円筒状の安全カバー、37、38は軸受7の両
端と取付ブラケット3及び揺動腕取付スリーブ12の間
に介装されたディスタンスピース、39は揺動腕取付ス
リーブ12と歯付きスリーブ20の間に介装されたディ
スタンスピース、40は揺動スプライン軸5の軸端部に
螺合された押圧ナットである。
【0018】駆動モータ32は高始動・高加速トルク特
性を持つ高抵抗かご形モータから成るとともに大きな制
動力が得られる直流発電制動機能を備えており、起動・
逆転・停止を頻繁に行なうことができる。この駆動モー
タ32は、図3に示すように、駆動モータ32の出力軸
又は揺動スプライン軸5の回転位置を検出するエンコー
ダ42からの検出信号が入力された駆動制御手段41に
て駆動制御され、等速で回転するように駆動制御されて
いる。また、エンコーダ42からの検出信号は揺動スプ
ライン軸5の揺動角を検出する揺動角検出手段43にも
入力され、検出された揺動角が比較器44に入力され、
任意に設定可能な揺動角設定手段45にて設定された駆
動停止揺動角と比較され、設定された駆動停止揺動角に
達すると駆動制御手段41に信号を出力するように構成
されている。
【0019】次に、以上の構成によるバレル研磨動作を
説明する。バレル1内にメディアと被研磨物を収容し、
駆動制御手段41にて駆動モータ32をその高始動・高
加速トルク特性を生かして正逆反転駆動してバレル1を
略等速で往復揺動させると、メディアと被研磨物がバレ
ル1内で確実に8の字を描いて攪拌流動し、メディアが
大きく流動して被研磨物の表面に効率的にかつ均一に接
触し、メディアの研磨作用によって被研磨物の表面が効
率的に研磨される。
【0020】上記バレル1の揺動駆動制御について図4
を参照して説明すると、エンコーダ42にて揺動スプラ
イン軸5の揺動位置が刻々検出されて揺動スプライン軸
5、即ちバレル1が一定速度Vで揺動するように駆動モ
ータ32が駆動制御手段41にて駆動制御されるととも
に、揺動角検出手段43にて揺動スプライン軸5の実際
の揺動角が検出され、揺動角設定手段45にて予め設定
された駆動停止揺動角に達すると、比較器44から駆動
制御手段41に信号が出力されて駆動制御手段41にて
駆動モータ32の駆動が停止されるとともに内蔵されて
いるタイマにて所定時間tだけ制動がかけられ、その後
逆方向に駆動モータ32が起動される。
【0021】一方、その間にバレル1は制動をかけられ
たことによって速度を急減しながらも慣性力により揺動
するが、駆動停止揺動角から適当角度外側に位置で揺動
腕14の先端の当接片15がストッパ片18に衝突する
ことによりバレル1は機械的に強制停止される。そし
て、強制停止された直後に上記タイマの所定時間tが切
れて上記のように逆方向に駆動モータ32が起動され、
再び等速Vにて駆動制御される。この動作が繰り返され
ることによってバレル1は内部の流動状態に影響を受け
ることなくストッパ片18にて設定された揺動範囲内を
安定的に、かつ揺動端を除いてほぼ等速で往復揺動す
る。
【0022】また、その揺動範囲は、揺動角設定手段4
5の設定値を設定し直し、ストッパ片18の固定位置を
調整することによって容易に変更することができる。
【0023】以上のように、本実施例の揺動バレル駆動
装置によれば、複雑な等速機構のない簡単で耐久性のあ
る安価な構成にて、バレル1を略等速にて、かつ任意に
設定した揺動範囲を安定的に揺動させることができる。
【0024】なお、上記実施例では本考案の駆動装置を
揺動バレル研磨装置に適用した例を示したが、メッキ装
置や洗浄装置の揺動バレルの駆動装置にも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0025】
【考案の効果】本考案の揺動バレル駆動装置によれば、
駆動手段を回転伝達手段を介して揺動軸に連結するだけ
で、駆動制御手段にて予め設定された駆動停止揺動角の
範囲内で駆動モータを略等速で往復回転駆動して揺動軸
を介してバレルを略等速で揺動駆動することができ、か
つ駆動停止揺動角を検出すると制動がかけられて揺動速
度が急減した後上記駆動停止揺動角から適当角度外側位
置でストッパ手段にて機械的に揺動が停止されるため、
バレルの揺動範囲を安定的に設定することができるとと
もにストッパ手段にて機械的に停止させる前に制動がか
けられるためストッパ手段等に過大な力が作用すること
もなく、さらに揺動範囲は駆動停止揺動角の設定とスト
ッパ手段の位置調整にて簡単に設定・可変することがで
きる。かくして、簡単で耐久性のある安価な構成にてバ
レルを略等速にて任意の揺動範囲で安定して揺動させる
ことができるという大なる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の揺動式バレル研磨装置の要
部の構成を示す部分断面正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】同実施例の駆動モータの駆動制御ブロック図で
ある。
【図4】同実施例の往復揺動動作のタイミング図であ
る。
【符号の説明】
1 バレル 5 揺動スプライン軸 14 揺動腕 17 ストッパ取付リング 18 ストッパ片 27 歯付きプーリ 28 タイミングベルト 29 駆動プーリ 30 駆動手段 31 減速機 32 駆動モータ 41 駆動制御手段 43 揺動角検出手段 44 比較器 45 揺動角設定手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在な揺動軸にてその軸芯回りに揺
    動自在に支持されたバレルを揺動駆動する揺動バレル駆
    動装置であって、正逆回転可能な駆動モータと減速機か
    ら成る駆動手段と、駆動手段と揺動軸を連結する回転伝
    達手段と、揺動軸の揺動角を検出する揺動角検出手段
    と、検出した揺動角が予め設定された駆動停止揺動角に
    なると駆動モータを制動した後一定時間後に駆動モータ
    を逆方向に駆動する駆動制御手段と、駆動停止揺動角か
    ら適当角度外側位置で機械的に揺動軸の揺動を停止させ
    るストッパ手段とを備えたことを特徴とする揺動バレル
    駆動装置。
JP1992062683U 1992-09-07 1992-09-07 揺動バレル駆動装置 Expired - Lifetime JP2576035Y2 (ja)

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JPH0627058U JPH0627058U (ja) 1994-04-12
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