JP2575859B2 - 前後方プロペラ近接型二重反転プロペラ装置 - Google Patents
前後方プロペラ近接型二重反転プロペラ装置Info
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- JP2575859B2 JP2575859B2 JP3462089A JP3462089A JP2575859B2 JP 2575859 B2 JP2575859 B2 JP 2575859B2 JP 3462089 A JP3462089 A JP 3462089A JP 3462089 A JP3462089 A JP 3462089A JP 2575859 B2 JP2575859 B2 JP 2575859B2
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- Japan
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- propeller
- rotating
- contra
- rear propeller
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、二重反転プロペラ装置に関し、特に翼型を
改良して効率の向上をはかった前後方プロペラ近接型二
重反転プロペラ装置に関する。
改良して効率の向上をはかった前後方プロペラ近接型二
重反転プロペラ装置に関する。
〔従来の技術〕 従来の二重反転プロペラに適用されている翼型には、
通常の一枚プロペラに適用されている翼型がそのまま使
用されており、二重反転プロペラ専用の翼型が用いられ
てはいない。
通常の一枚プロペラに適用されている翼型がそのまま使
用されており、二重反転プロペラ専用の翼型が用いられ
てはいない。
ところで、省エネ装置としての二重反転プロペラの特
徴は、前方プロペラが回転することにより発生する回転
エネルギーを後方プロペラにより回収する点にある。
徴は、前方プロペラが回転することにより発生する回転
エネルギーを後方プロペラにより回収する点にある。
しかしながら、上述のような従来の二重反転プロペラ
装置では、通常のプロペラと同様の翼型を使用してお
り、前方プロペラの後縁から後方プロペラの前縁までの
距離が若干大きいため、この回転エネルギー回収という
点については、後方プロペラで回転エネルギーを回収す
る以前に回転流が外部へ拡散されてしまうという問題点
がある。
装置では、通常のプロペラと同様の翼型を使用してお
り、前方プロペラの後縁から後方プロペラの前縁までの
距離が若干大きいため、この回転エネルギー回収という
点については、後方プロペラで回転エネルギーを回収す
る以前に回転流が外部へ拡散されてしまうという問題点
がある。
本発明はこのような問題点の解決をはかろうとするも
ので、前・後方プロペラの間隔を最小限に狭めて、前・
後方プロペラ間における回転エネルギーの拡散を防ぎ、
効率の改善をはかれるようにした前後方プロペラ近接型
二重反転プロペラ装置を提供することを目的とする。
ので、前・後方プロペラの間隔を最小限に狭めて、前・
後方プロペラ間における回転エネルギーの拡散を防ぎ、
効率の改善をはかれるようにした前後方プロペラ近接型
二重反転プロペラ装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の前後方プロペラ
近接型二重反転プロペラ装置は、互いに近接して配設さ
れた前方プロペラと後方プロペラとからなる二重反転プ
ロペラ装置において、上記前方プロペラのプロペラ翼
が、直線状の後縁を有するスキュー付きプロペラ翼とし
て形成されるとともに、上記後方プロペラのプロペラ翼
が、直線状の前縁を有する逆スキュー付きプロペラ翼と
して形成されたことを特徴としている。
近接型二重反転プロペラ装置は、互いに近接して配設さ
れた前方プロペラと後方プロペラとからなる二重反転プ
ロペラ装置において、上記前方プロペラのプロペラ翼
が、直線状の後縁を有するスキュー付きプロペラ翼とし
て形成されるとともに、上記後方プロペラのプロペラ翼
が、直線状の前縁を有する逆スキュー付きプロペラ翼と
して形成されたことを特徴としている。
上述の本発明の前後方プロペラ近接型二重反転プロペ
ラ装置では、前方プロペラのプロペラ翼の直線状とされ
た後縁と、後方プロペラのプロペラ翼の直線状とされた
前縁とが、前・後方プロペラ間隔を狭めた際の両プロペ
ラの接近による回転時のプロペラ翼相互の干渉を防ぐよ
うに作用するとともに、前・後方プロペラ翼にそれぞれ
正のスキュー角と負のスキュー角とを付与する働きをす
る。
ラ装置では、前方プロペラのプロペラ翼の直線状とされ
た後縁と、後方プロペラのプロペラ翼の直線状とされた
前縁とが、前・後方プロペラ間隔を狭めた際の両プロペ
ラの接近による回転時のプロペラ翼相互の干渉を防ぐよ
うに作用するとともに、前・後方プロペラ翼にそれぞれ
正のスキュー角と負のスキュー角とを付与する働きをす
る。
次に、本発明の実施例について説明すると、第1図は
本発明の一実施例としての前後方プロペラ近接型二重反
転プロペラ装置の側面図、第2図は第1図のII-II矢視
断面図、第3図は第1図のIII-III矢視断面図である。
本発明の一実施例としての前後方プロペラ近接型二重反
転プロペラ装置の側面図、第2図は第1図のII-II矢視
断面図、第3図は第1図のIII-III矢視断面図である。
第1図に示すように、この装置は、プロペラ軸線9上
に互いに近接して配設された前方プロペラ1と後方プロ
ペラ2とからなる二重反転プロペラ装置を構成してお
り、前方プロペラ1は外軸3に接続され、後方プロペラ
2は内軸4に接続されている。
に互いに近接して配設された前方プロペラ1と後方プロ
ペラ2とからなる二重反転プロペラ装置を構成してお
り、前方プロペラ1は外軸3に接続され、後方プロペラ
2は内軸4に接続されている。
前方プロペラ1の各プロペラ翼5は、プロペラ軸線9
に対して直角方向に見て直線状の後縁7を有しており、
また、後方プロペラ2の各プロペラ翼6は、プロペラ軸
線9に対して直角方向に見て直線状の前縁8を有してい
る。
に対して直角方向に見て直線状の後縁7を有しており、
また、後方プロペラ2の各プロペラ翼6は、プロペラ軸
線9に対して直角方向に見て直線状の前縁8を有してい
る。
そして、外軸3により駆動される前方プロペラ1の各
プロペラ翼5は、回転によりスラストを発生する方向の
ひねり角を有し、それらの後縁7は、第3図に示すよう
に、プロペラ軸線9に対して垂直とされて、正のスキュ
ー角を有する翼型とされている。
プロペラ翼5は、回転によりスラストを発生する方向の
ひねり角を有し、それらの後縁7は、第3図に示すよう
に、プロペラ軸線9に対して垂直とされて、正のスキュ
ー角を有する翼型とされている。
また、内軸4により駆動される後方プロペラ2の各プ
ロペラ翼6は、外軸3と逆方向に回転することによりス
ラストを発生する方向のひねり角を有し、それらの前縁
8は、第2図に示すように、プロペラ軸線9に対して垂
直とされて、負のスキュー角を有する翼型とされてい
る。
ロペラ翼6は、外軸3と逆方向に回転することによりス
ラストを発生する方向のひねり角を有し、それらの前縁
8は、第2図に示すように、プロペラ軸線9に対して垂
直とされて、負のスキュー角を有する翼型とされてい
る。
このようにして、後方プロペラ2を前方プロペラ1に
対して間隔10を最小とするように配置することが可能と
されているのである。なお、後方プロペラ2の直径は、
前方プロペラ2の直径と同等もしくは若干小さめとす
る。
対して間隔10を最小とするように配置することが可能と
されているのである。なお、後方プロペラ2の直径は、
前方プロペラ2の直径と同等もしくは若干小さめとす
る。
このように構成された前後方プロペラ近接型二重反転
プロペラ装置においては、前方プロペラ1と後方プロペ
ラ2との間隔10が狭められるので、前方プロペラ1の回
転により発生する回転エネルギーは、拡散することなく
後方プロペラ2に回収されるようになり、二重反転プロ
ペラ装置における効率が大幅に改善される。
プロペラ装置においては、前方プロペラ1と後方プロペ
ラ2との間隔10が狭められるので、前方プロペラ1の回
転により発生する回転エネルギーは、拡散することなく
後方プロペラ2に回収されるようになり、二重反転プロ
ペラ装置における効率が大幅に改善される。
なお、前・後方プロペラ1,2の間における回転エネル
ギーの拡散を最小限におさえるべく、前後プロペラ間隔
10を最小限におさえるには、前・後方プロペラ1,2の後
縁7および前縁8をプロペラ軸線9に対して直角方向に
見てともに垂直であれば足り、必ずしもプロペラ軸線9
方向に見ても直線状であることを要しないから、上述の
実施例における手法以外のものも考えられないではない
が、プロペラの設計上も製作上も、あまり複雑な形状と
することは非現実的であり、プロペラ翼後縁7および前
縁8をともに直線状とするのが最も簡単でかつ効果的な
手法である。
ギーの拡散を最小限におさえるべく、前後プロペラ間隔
10を最小限におさえるには、前・後方プロペラ1,2の後
縁7および前縁8をプロペラ軸線9に対して直角方向に
見てともに垂直であれば足り、必ずしもプロペラ軸線9
方向に見ても直線状であることを要しないから、上述の
実施例における手法以外のものも考えられないではない
が、プロペラの設計上も製作上も、あまり複雑な形状と
することは非現実的であり、プロペラ翼後縁7および前
縁8をともに直線状とするのが最も簡単でかつ効果的な
手法である。
また、この実施例のもののように、後方プロペラ2の
プロペラ翼前縁8を直線状とすると、スキュー角が負の
値となり、プロペラ効率の向上効果が得られるようにな
る。ただし、過大な逆スキュー角を設けることはプロペ
ラ強度上問題であり、上述の実施例のもののように、前
縁8を直線形状とすることによって生じる程度の逆スキ
ュー角とするのが適当である。
プロペラ翼前縁8を直線状とすると、スキュー角が負の
値となり、プロペラ効率の向上効果が得られるようにな
る。ただし、過大な逆スキュー角を設けることはプロペ
ラ強度上問題であり、上述の実施例のもののように、前
縁8を直線形状とすることによって生じる程度の逆スキ
ュー角とするのが適当である。
以上詳述したように、本発明の前後方プロペラ近接型
二重反転プロペラ装置によれば、前・後方プロペラ間の
間隔を狭めることができるので、前・後方プロペラ間に
おける回転エネルギーの拡散による効率低下が最小限に
おさえられる効果が得られる。
二重反転プロペラ装置によれば、前・後方プロペラ間の
間隔を狭めることができるので、前・後方プロペラ間に
おける回転エネルギーの拡散による効率低下が最小限に
おさえられる効果が得られる。
また、前方プロペラ後流中で回転する後方プロペラ
は、伴流の変動が小さいため、強度上不利ではあるが、
効率上優位な逆スキュー角を採用しているので、さらに
大きな効率改善をはかることができる利点もある。
は、伴流の変動が小さいため、強度上不利ではあるが、
効率上優位な逆スキュー角を採用しているので、さらに
大きな効率改善をはかることができる利点もある。
第1図は本発明の一実施例としての前後方プロペラ近接
型二重反転プロペラ装置の側面図、第2図は第1図のII
-II矢視断面図、第3図は第1図のIII-III矢視断面図で
ある。 1……前方プロペラ、2……後方プロペラ、3……前方
プロペラ駆動用外軸、4……後方プロペラ駆動用内軸、
5……前方プロペラのプロペラ翼、6……後方プロペラ
のプロペラ翼、7……前方プロペラのプロペラ翼後縁、
8……後方プロペラのプロペラ翼前縁、9……プロペラ
軸線、10……前後プロペラ間隔。
型二重反転プロペラ装置の側面図、第2図は第1図のII
-II矢視断面図、第3図は第1図のIII-III矢視断面図で
ある。 1……前方プロペラ、2……後方プロペラ、3……前方
プロペラ駆動用外軸、4……後方プロペラ駆動用内軸、
5……前方プロペラのプロペラ翼、6……後方プロペラ
のプロペラ翼、7……前方プロペラのプロペラ翼後縁、
8……後方プロペラのプロペラ翼前縁、9……プロペラ
軸線、10……前後プロペラ間隔。
Claims (1)
- 【請求項1】互いに近接して配設された前方プロペラと
後方プロペラとからなる二重反転プロペラ装置におい
て、上記前方プロペラのプロペラ翼が、直線状の後縁を
有するスキュー付きプロペラ翼として形成されるととも
に、上記後方プロペラのプロペラ翼が、直線状の前縁を
有する逆スキュー付きプロペラ翼として形成されたこと
を特徴とする、前後方プロペラ近接型二重反転プロペラ
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3462089A JP2575859B2 (ja) | 1989-02-14 | 1989-02-14 | 前後方プロペラ近接型二重反転プロペラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3462089A JP2575859B2 (ja) | 1989-02-14 | 1989-02-14 | 前後方プロペラ近接型二重反転プロペラ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02212292A JPH02212292A (ja) | 1990-08-23 |
JP2575859B2 true JP2575859B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=12419427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3462089A Expired - Lifetime JP2575859B2 (ja) | 1989-02-14 | 1989-02-14 | 前後方プロペラ近接型二重反転プロペラ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575859B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3522390B2 (ja) * | 1995-05-22 | 2004-04-26 | ヤマハマリン株式会社 | 二重反転プロペラ装置 |
-
1989
- 1989-02-14 JP JP3462089A patent/JP2575859B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02212292A (ja) | 1990-08-23 |
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