JP2575697Y2 - 歩行型作業機におけるローリング制御装置 - Google Patents
歩行型作業機におけるローリング制御装置Info
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- JP2575697Y2 JP2575697Y2 JP1993031625U JP3162593U JP2575697Y2 JP 2575697 Y2 JP2575697 Y2 JP 2575697Y2 JP 1993031625 U JP1993031625 U JP 1993031625U JP 3162593 U JP3162593 U JP 3162593U JP 2575697 Y2 JP2575697 Y2 JP 2575697Y2
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- pendulum
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、歩行型田植機等の歩行
型作業機におけるローリング制御装置に関するものであ
る。
型作業機におけるローリング制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
この種歩行型作業機に設けられるローリング制御装置の
なかには、左右の走行車輪を背反方向に強制的に昇降せ
しめる油圧シリンダを、機体のローリングに伴う振り子
体の左右揺動検知に基づいて自動的に伸縮作動させるに
あたり、振り子体の一側方に、油圧シリンダの作動切換
えをするバルブ装置を配設し、該バルブ装置から突出す
るスプールの先端部を振り子体に連繋したものがある。
そして、この様なものでは、振り子体の水平検知位置と
スプールの中立位置とを位置合わせ調整する必要がある
ため、前記スプールに、振り子体連繋位置を左右方向に
調整し得る水平位置調整機構を設けることが提案され
る。しかるにこの場合には、バルブ装置と振り子体との
間の狭いスペースに工具を差し込んで調整作業を行う必
要が生じるため、作業性に劣るのが実状であつた。
この種歩行型作業機に設けられるローリング制御装置の
なかには、左右の走行車輪を背反方向に強制的に昇降せ
しめる油圧シリンダを、機体のローリングに伴う振り子
体の左右揺動検知に基づいて自動的に伸縮作動させるに
あたり、振り子体の一側方に、油圧シリンダの作動切換
えをするバルブ装置を配設し、該バルブ装置から突出す
るスプールの先端部を振り子体に連繋したものがある。
そして、この様なものでは、振り子体の水平検知位置と
スプールの中立位置とを位置合わせ調整する必要がある
ため、前記スプールに、振り子体連繋位置を左右方向に
調整し得る水平位置調整機構を設けることが提案され
る。しかるにこの場合には、バルブ装置と振り子体との
間の狭いスペースに工具を差し込んで調整作業を行う必
要が生じるため、作業性に劣るのが実状であつた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる歩行型作
業機におけるローリング制御装置を提供することを目的
として創案されたものであつて、左右の走行車輪を背反
方向に強制的に昇降せしめる油圧シリンダを、機体のロ
ーリングに伴う振り子体の左右揺動検知に基づいて自動
的に伸縮作動させるにあたり、振り子体の一側方に、油
圧シリンダの作動切換えをするバルブ装置を配設し、該
バルブ装置から突出するスプールの先端部を振り子体に
連繋してなる歩行型作業機において、前記スプールに、
振り子体のスプール連繋部を越えて他側方まで延びる延
長軸部を設けると共に、該延長軸部に、振り子体に連繋
される筒状部材を進退自在に外嵌し、該筒状部材の進退
操作に基づいて振り子体の水平位置調整を行うべく構成
したことを特徴とするものである。そして本考案は、こ
の構成によつて、振り子体の水平位置調整における作業
性を向上できるようにしたものである。
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる歩行型作
業機におけるローリング制御装置を提供することを目的
として創案されたものであつて、左右の走行車輪を背反
方向に強制的に昇降せしめる油圧シリンダを、機体のロ
ーリングに伴う振り子体の左右揺動検知に基づいて自動
的に伸縮作動させるにあたり、振り子体の一側方に、油
圧シリンダの作動切換えをするバルブ装置を配設し、該
バルブ装置から突出するスプールの先端部を振り子体に
連繋してなる歩行型作業機において、前記スプールに、
振り子体のスプール連繋部を越えて他側方まで延びる延
長軸部を設けると共に、該延長軸部に、振り子体に連繋
される筒状部材を進退自在に外嵌し、該筒状部材の進退
操作に基づいて振り子体の水平位置調整を行うべく構成
したことを特徴とするものである。そして本考案は、こ
の構成によつて、振り子体の水平位置調整における作業
性を向上できるようにしたものである。
【0004】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は歩行型作業機の一例である
歩行型田植機であつて、該田植機の機体前部には、エン
ジン2およびトランスミツシヨンケース3が上下に並ぶ
状態で配設される一方、機体後部には、苗載台4、植付
機構5等を備えた植付作業部6が配設され、また機体の
左右には、トランスミツシヨンケース3の出力軸7に上
下揺動自在に支持されるスイングケース8を介して左右
走行車輪9が昇降自在に連結されている。そして、前記
植付作業部6および走行車輪9には、トランスミツシヨ
ンケース3を経由してエンジン動力が伝動されることに
なるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。
明する。図面において、1は歩行型作業機の一例である
歩行型田植機であつて、該田植機の機体前部には、エン
ジン2およびトランスミツシヨンケース3が上下に並ぶ
状態で配設される一方、機体後部には、苗載台4、植付
機構5等を備えた植付作業部6が配設され、また機体の
左右には、トランスミツシヨンケース3の出力軸7に上
下揺動自在に支持されるスイングケース8を介して左右
走行車輪9が昇降自在に連結されている。そして、前記
植付作業部6および走行車輪9には、トランスミツシヨ
ンケース3を経由してエンジン動力が伝動されることに
なるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。
【0005】11は両ロツド型複動シリンダからなる主
シリンダ装置であつて、該主シリンダ装置11は、エン
ジン2およびトランスミツシヨンケース3の前方位置に
縦姿勢で配設されている。つまり、ピストンロツド11
aの上端部を、ブラケツト12を介してエンジン2に一
体的に固定する一方、ピストンロツド11aの下端部
を、ブラケツト13を介してトランスミツシヨンケース
3に一体的に固定しており、このため、主シリンダ装置
11は、不動のピストンロツド11aに対してシリンダ
チユーブ11bを上下移動せしめるようになつている。
シリンダ装置であつて、該主シリンダ装置11は、エン
ジン2およびトランスミツシヨンケース3の前方位置に
縦姿勢で配設されている。つまり、ピストンロツド11
aの上端部を、ブラケツト12を介してエンジン2に一
体的に固定する一方、ピストンロツド11aの下端部
を、ブラケツト13を介してトランスミツシヨンケース
3に一体的に固定しており、このため、主シリンダ装置
11は、不動のピストンロツド11aに対してシリンダ
チユーブ11bを上下移動せしめるようになつている。
【0006】さらに、14は左右方向を向く天秤アーム
であつて、該天秤アーム14の中間部は、前記シリンダ
チユーブ11bの上端部から前後に突出するピン軸15
に揺動自在に枢支される一方、左右両端部は、前記スイ
ングケース8側に一体的に設けられる揺動アーム8aに
対してそれぞれ連結ロツド16を介して連結されてい
る。そして、天秤アーム14は、主シリンダ装置11の
作動に伴うシリンダチユーブ11bの上下動に追随して
平行移動し、該平行移動に基づいて左右走行車輪9を同
方向に昇降せしめるようになつている。
であつて、該天秤アーム14の中間部は、前記シリンダ
チユーブ11bの上端部から前後に突出するピン軸15
に揺動自在に枢支される一方、左右両端部は、前記スイ
ングケース8側に一体的に設けられる揺動アーム8aに
対してそれぞれ連結ロツド16を介して連結されてい
る。そして、天秤アーム14は、主シリンダ装置11の
作動に伴うシリンダチユーブ11bの上下動に追随して
平行移動し、該平行移動に基づいて左右走行車輪9を同
方向に昇降せしめるようになつている。
【0007】一方、17は片ロツド型複動シリンダから
なる副シリンダ装置であつて、該副シリンダ装置17
は、前記主シリンダ装置11のシリンダチユーブ11b
と天秤アーム14との間に介設される状態で主シリンダ
装置11に並設されている。そして、副シリンダ装置1
7が伸縮作動した場合には、天秤アーム14がピン軸1
5を支点として揺動し、該揺動に基づいて左右走行車輪
9を背反方向に昇降せしめるようになつている。
なる副シリンダ装置であつて、該副シリンダ装置17
は、前記主シリンダ装置11のシリンダチユーブ11b
と天秤アーム14との間に介設される状態で主シリンダ
装置11に並設されている。そして、副シリンダ装置1
7が伸縮作動した場合には、天秤アーム14がピン軸1
5を支点として揺動し、該揺動に基づいて左右走行車輪
9を背反方向に昇降せしめるようになつている。
【0008】18は前記両シリンダ装置11、17(主
シリンダ制御バルブの説明は省略)の作動切換えを司る
油圧バルブユニツトであつて、該油圧バルブユニツト1
8は、主シリンダ装置11の後方で、かつ機体の左右中
心に対して左側に偏倚する位置に配設されているが、油
圧バルブユニツト18の上端部に機体中心側に向けて突
設される振り子ブラケツト18aの先端部には、機体の
ローリングに伴つて左右揺動する振り子体19が略機体
の左右中心に位置する状態で吊持されている。また、振
り子体19に対向する油圧バルブユニツト18の一側面
には、副シリンダ制御バルブのスプール20が出没自在
に突設されており、さらに、このスプール20には、振
り子体19から後方に突出する係合ピン21が係合して
いる。即ち、振り子体19のローリング検知に基づいて
副シリンダ制御バルブを自動的に切換え、該切換えに伴
う副シリンダ装置17の伸縮作動で機体を水平姿勢に維
持すべく構成されるが、前記係合ピン21は、振り子体
19に前後方向進退自在に螺合する調整ボルト22に一
体的に固着され、このため、該調整ボルト22の進退操
作に基づいて係合ピン21とスプール20との係合間隙
調整を容易に行うことができるようになつている。尚、
23は前記調整ボルト22を固定するためのナツトであ
る。
シリンダ制御バルブの説明は省略)の作動切換えを司る
油圧バルブユニツトであつて、該油圧バルブユニツト1
8は、主シリンダ装置11の後方で、かつ機体の左右中
心に対して左側に偏倚する位置に配設されているが、油
圧バルブユニツト18の上端部に機体中心側に向けて突
設される振り子ブラケツト18aの先端部には、機体の
ローリングに伴つて左右揺動する振り子体19が略機体
の左右中心に位置する状態で吊持されている。また、振
り子体19に対向する油圧バルブユニツト18の一側面
には、副シリンダ制御バルブのスプール20が出没自在
に突設されており、さらに、このスプール20には、振
り子体19から後方に突出する係合ピン21が係合して
いる。即ち、振り子体19のローリング検知に基づいて
副シリンダ制御バルブを自動的に切換え、該切換えに伴
う副シリンダ装置17の伸縮作動で機体を水平姿勢に維
持すべく構成されるが、前記係合ピン21は、振り子体
19に前後方向進退自在に螺合する調整ボルト22に一
体的に固着され、このため、該調整ボルト22の進退操
作に基づいて係合ピン21とスプール20との係合間隙
調整を容易に行うことができるようになつている。尚、
23は前記調整ボルト22を固定するためのナツトであ
る。
【0009】さらに、前記スプール20の先端部には、
振り子体19のスプール20に対する係合位置を越えて
他側方まで延びる延長軸24が一体的に螺着されてい
る。この延長軸24は、外周部に螺子溝24aが刻設さ
れ、かつ先端部にボルト頭24bを有する汎用のボルト
部材からなるが、延長軸24の外周部には、左側端部
(バルブ側端部)に前記係合ピン21の係合溝25aを
有し、かつ右側端部(反バルブ側端部)に回し操作用の
面取り部25bを有する筒状部材25が進退自在に螺合
されている。つまり、筒状部材25は、常時はナツト2
6によつて固定される一方、ナツト26を緩めた状態で
は、回し操作に伴つて進退移動して振り子体19の水平
位置調整を行い得ることになるが、レンチ等の工具で回
し操作される面取り部25bは、振り子体19の他側方
に位置するため、油圧バルブユニツト18に邪魔されな
い広いスペースで調整作業を行うことができるようにな
つている。尚、ナツト26を回し操作する際には、延長
軸24のボルト頭24bをレンチ等の工具で回り止めす
ることによつて、延長軸24の共回りを規制できるよう
になつている。
振り子体19のスプール20に対する係合位置を越えて
他側方まで延びる延長軸24が一体的に螺着されてい
る。この延長軸24は、外周部に螺子溝24aが刻設さ
れ、かつ先端部にボルト頭24bを有する汎用のボルト
部材からなるが、延長軸24の外周部には、左側端部
(バルブ側端部)に前記係合ピン21の係合溝25aを
有し、かつ右側端部(反バルブ側端部)に回し操作用の
面取り部25bを有する筒状部材25が進退自在に螺合
されている。つまり、筒状部材25は、常時はナツト2
6によつて固定される一方、ナツト26を緩めた状態で
は、回し操作に伴つて進退移動して振り子体19の水平
位置調整を行い得ることになるが、レンチ等の工具で回
し操作される面取り部25bは、振り子体19の他側方
に位置するため、油圧バルブユニツト18に邪魔されな
い広いスペースで調整作業を行うことができるようにな
つている。尚、ナツト26を回し操作する際には、延長
軸24のボルト頭24bをレンチ等の工具で回り止めす
ることによつて、延長軸24の共回りを規制できるよう
になつている。
【0010】一方、27は前記スプール20を中立位置
でロツクするためのロツク機構であつて、該ロツク機構
27は、前記振り子ブラケツト18aの中間部に固定さ
れるステー28、該ステー28の先端部に上下方向を向
いて固着されるガイド筒29、該ガイド筒29に上下摺
動自在に内嵌するスライド軸30、該スライド軸30の
下端部に固着される冂字状のロツクプレート31、スラ
イド軸30の上端部に横方向を向いて固着されるストツ
パピン32、スライド軸30を下方に向けて付勢する弾
機33等で構成されている。つまり、前記ストツパピン
32をガイド筒29の上端に接当させた状態では、弾機
33に抗してスライド軸30の下動を規制してロツクプ
レート31をロツク解除位置に保持する一方、ストツパ
ピン32をワンタツチ操作でガイド筒29の溝部29a
に入り込ませた状態では、弾機33の付勢に基づくスラ
イド軸30の下動を許容してロツクプレート31をロツ
ク位置に保持し、そして、ロツク位置に下動したロツク
プレート31は、スプール20の所定位置に形成される
ロツク溝20aに係合してスプール20を中立位置にロ
ツクするようになつている。
でロツクするためのロツク機構であつて、該ロツク機構
27は、前記振り子ブラケツト18aの中間部に固定さ
れるステー28、該ステー28の先端部に上下方向を向
いて固着されるガイド筒29、該ガイド筒29に上下摺
動自在に内嵌するスライド軸30、該スライド軸30の
下端部に固着される冂字状のロツクプレート31、スラ
イド軸30の上端部に横方向を向いて固着されるストツ
パピン32、スライド軸30を下方に向けて付勢する弾
機33等で構成されている。つまり、前記ストツパピン
32をガイド筒29の上端に接当させた状態では、弾機
33に抗してスライド軸30の下動を規制してロツクプ
レート31をロツク解除位置に保持する一方、ストツパ
ピン32をワンタツチ操作でガイド筒29の溝部29a
に入り込ませた状態では、弾機33の付勢に基づくスラ
イド軸30の下動を許容してロツクプレート31をロツ
ク位置に保持し、そして、ロツク位置に下動したロツク
プレート31は、スプール20の所定位置に形成される
ロツク溝20aに係合してスプール20を中立位置にロ
ツクするようになつている。
【0011】叙述の如く構成された本考案の実施例にお
いて、振り子体19の水平位置調整を行う場合には、ま
ず、延長軸24のボルト頭24bを回り止めした状態で
ナツト26を緩める。そして、ナツト26を緩めた状態
では、面取り部25bをレンチ等の工具で回し操作すれ
ば、振り子体19に係合する筒状部材25が延長軸24
に沿つて進退移動し、該進退操作に基づいて振り子体1
9を水平位置に調整し得ることになるが、工具で回し操
作される面取り部25bは、振り子体19のスプール係
合位置を越えた他側方、つまり油圧バルブユニツト18
とは反対側スペースに位置するため、油圧バルブユニツ
ト18に邪魔されない広いスペースで調整作業を行うこ
とができ、この結果、水平位置調整における作業性を向
上できる。
いて、振り子体19の水平位置調整を行う場合には、ま
ず、延長軸24のボルト頭24bを回り止めした状態で
ナツト26を緩める。そして、ナツト26を緩めた状態
では、面取り部25bをレンチ等の工具で回し操作すれ
ば、振り子体19に係合する筒状部材25が延長軸24
に沿つて進退移動し、該進退操作に基づいて振り子体1
9を水平位置に調整し得ることになるが、工具で回し操
作される面取り部25bは、振り子体19のスプール係
合位置を越えた他側方、つまり油圧バルブユニツト18
とは反対側スペースに位置するため、油圧バルブユニツ
ト18に邪魔されない広いスペースで調整作業を行うこ
とができ、この結果、水平位置調整における作業性を向
上できる。
【0012】しかも、スプール20の延長軸24は、振
り子体19の揺動スペースに沿つて配設されるため、殊
更スペースを確保することなく配設することができ、こ
の結果、空きスペースの有効利用が計れ、延ては機体の
コンパクト化にも貢献することができる。
り子体19の揺動スペースに沿つて配設されるため、殊
更スペースを確保することなく配設することができ、こ
の結果、空きスペースの有効利用が計れ、延ては機体の
コンパクト化にも貢献することができる。
【0013】さらに、前記スプール20に係合する振り
子体19の係合ピン21は、振り子体19に螺合する調
整ボルト22の進退操作に基づいて係合間隙を調整でき
るため、適正な間隙調整に基づいて精度の高いローリン
グ制御を行い得る許りでなく、間隙が大きすぎて輸送中
に係合が外れる不都合も確実に回避でき、特に立積姿勢
で輸送する場合の係合外れも有効に防止できるため、極
めて都合がよい。
子体19の係合ピン21は、振り子体19に螺合する調
整ボルト22の進退操作に基づいて係合間隙を調整でき
るため、適正な間隙調整に基づいて精度の高いローリン
グ制御を行い得る許りでなく、間隙が大きすぎて輸送中
に係合が外れる不都合も確実に回避でき、特に立積姿勢
で輸送する場合の係合外れも有効に防止できるため、極
めて都合がよい。
【0014】また、前記実施例では、スプール20を中
立位置にロツクするにあたり、振り子体19のロツクに
基づいてスプール20をロツクするのではなく、スプー
ル20を直接ロツクすべく構成したため、振り子体19
を介してスプール20をロツクした場合の如く、ロツク
機構からスプール20に至る経路のガタに基づいてスプ
ール20が中立位置から他の作動位置に切換わつてしま
うような不具合も解消することができる。
立位置にロツクするにあたり、振り子体19のロツクに
基づいてスプール20をロツクするのではなく、スプー
ル20を直接ロツクすべく構成したため、振り子体19
を介してスプール20をロツクした場合の如く、ロツク
機構からスプール20に至る経路のガタに基づいてスプ
ール20が中立位置から他の作動位置に切換わつてしま
うような不具合も解消することができる。
【0015】またさらに、前記ロツク機構27は、振り
子体19を支持するための振り子ブラケツト18aに取
付けられるため、殊更専用のブラケツトを設けることを
不要にして、部品点数の削減および構造の簡略化に貢献
することができるうえに、ロツク機構27の後付けも可
能にすることができる。
子体19を支持するための振り子ブラケツト18aに取
付けられるため、殊更専用のブラケツトを設けることを
不要にして、部品点数の削減および構造の簡略化に貢献
することができるうえに、ロツク機構27の後付けも可
能にすることができる。
【0016】尚、本考案は、前記実施例に限定されない
ものであることは勿論であつて、例えば筒状部材は、必
ずしも延長軸部に螺合させる必要はない。即ち、筒状部
材を延長軸部に摺動自在に外嵌すると共に、筒状部材に
軸芯直交方向から螺入して延長軸に突き当たる固定螺子
を用いて筒状部材を任意の位置に固定するように構成す
ることも可能である。また、ロツク機構は、図8〜図1
1に示す第二実施例の如く構成することもできる。即
ち、第二実施例のロツク機構は、回動が許容される延長
軸24のボルト頭24bに、ロツクレバー34を固着す
る一方、振り子ブラケツト18aの延長部18bに、前
記ロツクレバー34を挟持状に係止する挟持プレート3
5を設けて構成される。そして、このものでは、前記ロ
ツクレバー34が垂下する状態ではスプール20の出没
を許容する一方、ロツクレバー34を回動操作して挟持
プレート35に係止せしめた状態では、スプール20を
中立位置にロツクすることができるようになつている。
ものであることは勿論であつて、例えば筒状部材は、必
ずしも延長軸部に螺合させる必要はない。即ち、筒状部
材を延長軸部に摺動自在に外嵌すると共に、筒状部材に
軸芯直交方向から螺入して延長軸に突き当たる固定螺子
を用いて筒状部材を任意の位置に固定するように構成す
ることも可能である。また、ロツク機構は、図8〜図1
1に示す第二実施例の如く構成することもできる。即
ち、第二実施例のロツク機構は、回動が許容される延長
軸24のボルト頭24bに、ロツクレバー34を固着す
る一方、振り子ブラケツト18aの延長部18bに、前
記ロツクレバー34を挟持状に係止する挟持プレート3
5を設けて構成される。そして、このものでは、前記ロ
ツクレバー34が垂下する状態ではスプール20の出没
を許容する一方、ロツクレバー34を回動操作して挟持
プレート35に係止せしめた状態では、スプール20を
中立位置にロツクすることができるようになつている。
【0017】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、機体のローリングを検知する振り
子体の一側方に、ローリング制御用の油圧シリンダを作
動切換えするバルブ装置を配設し、該バルブ装置から突
出するスプールの先端部を振り子体に連繋したものであ
るが、前記スプールは、延長軸部によつて振り子体のス
プール連繋部を越えて他側方まで延び、さらにこの延長
軸部には、振り子体に連繋される筒状部材が進退自在に
外嵌されている。即ち、筒状部材の進退操作に基づいて
振り子体の水平位置を調整できることになるが、筒状部
材の進退操作は、振り子体の他側方、つまりバルブ装置
および振り子体のスプール連繋部に邪魔されない広いス
ペースで行い得ることになる。従つて、バルブ装置や振
り子体のスプール連繋部のある狭いスペースで調整作業
を行うような面倒を解消して、振り子体の水平位置調整
における作業性を向上させることができ、しかも、スプ
ールの延長軸部は、振り子体の揺動スペースに沿つて配
設されることになるため、わざわざ配設スペースを確保
することなく実施できるという利点もある。
れたものであるから、機体のローリングを検知する振り
子体の一側方に、ローリング制御用の油圧シリンダを作
動切換えするバルブ装置を配設し、該バルブ装置から突
出するスプールの先端部を振り子体に連繋したものであ
るが、前記スプールは、延長軸部によつて振り子体のス
プール連繋部を越えて他側方まで延び、さらにこの延長
軸部には、振り子体に連繋される筒状部材が進退自在に
外嵌されている。即ち、筒状部材の進退操作に基づいて
振り子体の水平位置を調整できることになるが、筒状部
材の進退操作は、振り子体の他側方、つまりバルブ装置
および振り子体のスプール連繋部に邪魔されない広いス
ペースで行い得ることになる。従つて、バルブ装置や振
り子体のスプール連繋部のある狭いスペースで調整作業
を行うような面倒を解消して、振り子体の水平位置調整
における作業性を向上させることができ、しかも、スプ
ールの延長軸部は、振り子体の揺動スペースに沿つて配
設されることになるため、わざわざ配設スペースを確保
することなく実施できるという利点もある。
【図1】歩行型田植機の側面図である。
【図2】同上要部側面図である。
【図3】ロツク機構を省略したローリング制御装置の正
面図である。
面図である。
【図4】スプールの正面図である。
【図5】振り子体とスプールの係合状態を示す要部平面
図である。
図である。
【図6】油圧機構の展開正面図である。
【図7】ロツク機構の側面図である。
【図8】第二実施例のロツク解除状態を示す正面図であ
る。
る。
【図9】同上側面図である。
【図10】ロツク状態を示す同上正面図である。
【図11】同上側面図である。
1 田植機 2 エンジン 3 トランスミツシヨンケース 6 植付作業部 9 車輪 11 主シリンダ装置 14 天秤アーム 17 副シリンダ装置 18 油圧バルブユニツト 19 振り子体 20 スプール 24 延長軸 25 筒状部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−278008(JP,A) 特開 平1−86809(JP,A) 特開 平1−257401(JP,A) 実開 平5−51015(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01C 11/02
Claims (1)
- 【請求項1】 左右の走行車輪を背反方向に強制的に昇
降せしめる油圧シリンダを、機体のローリングに伴う振
り子体の左右揺動検知に基づいて自動的に伸縮作動させ
るにあたり、振り子体の一側方に、油圧シリンダの作動
切換えをするバルブ装置を配設し、該バルブ装置から突
出するスプールの先端部を振り子体に連繋してなる歩行
型作業機において、前記スプールに、振り子体のスプー
ル連繋部を越えて他側方まで延びる延長軸部を設けると
共に、該延長軸部に、振り子体に連繋される筒状部材を
進退自在に外嵌し、該筒状部材の進退操作に基づいて振
り子体の水平位置調整を行うべく構成したことを特徴と
する歩行型作業機におけるローリング制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993031625U JP2575697Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 歩行型作業機におけるローリング制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993031625U JP2575697Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 歩行型作業機におけるローリング制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684803U JPH0684803U (ja) | 1994-12-06 |
JP2575697Y2 true JP2575697Y2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=12336403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993031625U Expired - Lifetime JP2575697Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 歩行型作業機におけるローリング制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575697Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2571004Y2 (ja) * | 1991-12-13 | 1998-05-13 | ヤンマー農機株式会社 | 移動農機 |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP1993031625U patent/JP2575697Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0684803U (ja) | 1994-12-06 |
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