JP2575596Y2 - 減圧弁 - Google Patents
減圧弁Info
- Publication number
- JP2575596Y2 JP2575596Y2 JP1992049969U JP4996992U JP2575596Y2 JP 2575596 Y2 JP2575596 Y2 JP 2575596Y2 JP 1992049969 U JP1992049969 U JP 1992049969U JP 4996992 U JP4996992 U JP 4996992U JP 2575596 Y2 JP2575596 Y2 JP 2575596Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- pressure
- thrust
- spring
- main
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of Fluid Pressure (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば降雪機、散水機
等において散水量を制御する場合に使用される減圧弁に
関する。
等において散水量を制御する場合に使用される減圧弁に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の降雪機、散水機においては、図3
に例示するように個々の噴霧ノズルaごとに減圧弁b、
遮断弁cおよび排水弁dを組合わせて配置し、晴雨、寒
暖等の気象状態に応じて負荷散水量を制御するようにし
ていた。また、従来の減圧弁bにおいては設定圧力を変
更するごとにばね圧縮量を調節する必要があった。
に例示するように個々の噴霧ノズルaごとに減圧弁b、
遮断弁cおよび排水弁dを組合わせて配置し、晴雨、寒
暖等の気象状態に応じて負荷散水量を制御するようにし
ていた。また、従来の減圧弁bにおいては設定圧力を変
更するごとにばね圧縮量を調節する必要があった。
【0003】したがって、噴霧ノズルにおける流量の設
定変更は各減圧弁ごとにそれぞれの設置場所まで出向い
て行わなければならず、例えばスキー場の降雪機、ゴル
フ場の散水機などのように広大な敷地に点在している場
合には多大の労力および時間を必要としていた。また、
冬季には休止時間帯における凍結を防止するため作動終
了ごとに水抜きを要するという煩わしさが避けられなか
った。
定変更は各減圧弁ごとにそれぞれの設置場所まで出向い
て行わなければならず、例えばスキー場の降雪機、ゴル
フ場の散水機などのように広大な敷地に点在している場
合には多大の労力および時間を必要としていた。また、
冬季には休止時間帯における凍結を防止するため作動終
了ごとに水抜きを要するという煩わしさが避けられなか
った。
【0004】上述のような問題点を解決するため本出願
人が先に提案したもの(実願平4−22805号)は、
その実施例を図4に示すように、圧縮ばね18(本考案
におけると相対応する要部については図1におけると同
一記号を付して示す)に設定された基準圧力と、主駆動
部14に作用する二次圧とによって駆動される弁軸11
を備えた減圧弁が、上記弁軸11に基準圧力調整用推力
を付与する補助駆動部20および弁閉方向推力を付与す
る遮断用駆動部eならびに、二次圧が所定値以下に低下
したとき二次側滞留液の流出を許容する排液弁37を具
備している。
人が先に提案したもの(実願平4−22805号)は、
その実施例を図4に示すように、圧縮ばね18(本考案
におけると相対応する要部については図1におけると同
一記号を付して示す)に設定された基準圧力と、主駆動
部14に作用する二次圧とによって駆動される弁軸11
を備えた減圧弁が、上記弁軸11に基準圧力調整用推力
を付与する補助駆動部20および弁閉方向推力を付与す
る遮断用駆動部eならびに、二次圧が所定値以下に低下
したとき二次側滞留液の流出を許容する排液弁37を具
備している。
【0005】したがって、補助駆動部20および遮断用
駆動部eの制御に圧搾空気などを利用することにより基
準圧力の設定変更および流路の遮断を遠隔制御すること
ができ、かつ二次側滞留液を自動的に排出させることが
できる。
駆動部eの制御に圧搾空気などを利用することにより基
準圧力の設定変更および流路の遮断を遠隔制御すること
ができ、かつ二次側滞留液を自動的に排出させることが
できる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案のものにおいては主駆動部14および補助駆動部20
の他に遮断用駆動部eを要するため減圧弁自体が構造複
雑かつ大型であるばかりでなく、後二者20,eに対す
る制御空気圧送管を個別に付設しなければならないため
コスト的に不利を免れない。
案のものにおいては主駆動部14および補助駆動部20
の他に遮断用駆動部eを要するため減圧弁自体が構造複
雑かつ大型であるばかりでなく、後二者20,eに対す
る制御空気圧送管を個別に付設しなければならないため
コスト的に不利を免れない。
【0007】本考案は上述のような不具合を解消するた
めになされたもので、構造が簡単でかつ小型で低コスト
でありながら、基準圧力の設定変更機能および流路の遮
断機能を遠隔制御でき、かつ自動排液機能をも備えると
ともに、流路遮断の確実性に優れる減圧弁を提供するこ
とを目的とする。
めになされたもので、構造が簡単でかつ小型で低コスト
でありながら、基準圧力の設定変更機能および流路の遮
断機能を遠隔制御でき、かつ自動排液機能をも備えると
ともに、流路遮断の確実性に優れる減圧弁を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、弁箱の上蓋を
貫通して外部に突出する弁軸と、この弁軸と前記上蓋と
の間に配設された主ばねとを備え、前記弁軸に、基準圧
力が設定される前記主ばねの弁開方向推力及び二次圧に
よる弁閉方向推力とが付与されるようにした減圧弁を前
提とする。そして、上記課題を解決するために、請求項
1の発明は、前記弁箱と前記主ばねとの間に設けられ、
かつ、圧搾空気が給排気されて、この空気の圧力で前記
弁軸に前記基準圧力の調整用推力を付与する補助駆動部
と、前記主ばねを内側に収容配置して設けられ前記弁軸
に弁閉方向推力を付与する遮断ばねと、前記弁箱の底蓋
に設けられ前記二次圧が所定値以下に低下したとき弁内
残留液の自動流出を許容する排液弁と、を具備すること
を特徴とするものである。
貫通して外部に突出する弁軸と、この弁軸と前記上蓋と
の間に配設された主ばねとを備え、前記弁軸に、基準圧
力が設定される前記主ばねの弁開方向推力及び二次圧に
よる弁閉方向推力とが付与されるようにした減圧弁を前
提とする。そして、上記課題を解決するために、請求項
1の発明は、前記弁箱と前記主ばねとの間に設けられ、
かつ、圧搾空気が給排気されて、この空気の圧力で前記
弁軸に前記基準圧力の調整用推力を付与する補助駆動部
と、前記主ばねを内側に収容配置して設けられ前記弁軸
に弁閉方向推力を付与する遮断ばねと、前記弁箱の底蓋
に設けられ前記二次圧が所定値以下に低下したとき弁内
残留液の自動流出を許容する排液弁と、を具備すること
を特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記構成において、補助駆動部に供給される圧
搾空気により基準圧力の設定変更が可能であり、かつ、
補助駆動部から圧搾空気を排出すれば遮断ばねの推力に
よって弁が閉じられる。したがって、空気配管を通じて
給排気される圧搾空気を介して主ばねに設定される実際
上の基準圧力の設定変更を遠隔制御できるとともに、空
気供給源が断たれた場合には遮断ばねが弁軸に与える閉
弁方向推力により弁を遮断できる。しかも、排液弁を弁
箱の底部に設けたから、弁を遮断した後に二次圧が所定
値以下になったときには、排液弁が自動的に開いて弁の
各部における残留液を自動的に外部に流出させるから、
残留液の凍結による弁の動作不良をなくすことができ
る。又、前記遮断ばねの採用により、空気圧を利用して
弁を閉じさせる遮断用駆動部を必要とすることがなくな
り、構造を簡単にでき、しかも、上記駆動部の省略とあ
いまって、遮断ばねの内側のスペースを利用して主ばね
を配置したので、小型にできる。
搾空気により基準圧力の設定変更が可能であり、かつ、
補助駆動部から圧搾空気を排出すれば遮断ばねの推力に
よって弁が閉じられる。したがって、空気配管を通じて
給排気される圧搾空気を介して主ばねに設定される実際
上の基準圧力の設定変更を遠隔制御できるとともに、空
気供給源が断たれた場合には遮断ばねが弁軸に与える閉
弁方向推力により弁を遮断できる。しかも、排液弁を弁
箱の底部に設けたから、弁を遮断した後に二次圧が所定
値以下になったときには、排液弁が自動的に開いて弁の
各部における残留液を自動的に外部に流出させるから、
残留液の凍結による弁の動作不良をなくすことができ
る。又、前記遮断ばねの採用により、空気圧を利用して
弁を閉じさせる遮断用駆動部を必要とすることがなくな
り、構造を簡単にでき、しかも、上記駆動部の省略とあ
いまって、遮断ばねの内側のスペースを利用して主ばね
を配置したので、小型にできる。
【0010】
【実施例】以下、本考案につき図1に示す一実施例を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【0011】図1において、減圧弁Aの弁箱1は本体
2、中蓋3、上蓋4および底蓋5を備えている。本体2
には、閉鎖端部を有して内部に突出する筒状隔壁6によ
って仕切られた第1室7および第2室8が形設されてい
る。隔壁6には、相等しい開口面積を有して同芯に対向
する主弁座9および平衡座10が設けられている。
2、中蓋3、上蓋4および底蓋5を備えている。本体2
には、閉鎖端部を有して内部に突出する筒状隔壁6によ
って仕切られた第1室7および第2室8が形設されてい
る。隔壁6には、相等しい開口面積を有して同芯に対向
する主弁座9および平衡座10が設けられている。
【0012】上記弁箱1には、主弁座9および平衡座1
0を同芯に貫通する弁軸11が昇降自在に支持されてい
る。弁軸11には、第2室8内に位置して主弁座9と接
離自在に対向し、かつ基端部が摺動自在に嵌合する主弁
体12および、平衡座10と摺動自在に嵌合する平衡盤
13が設けられており、一次圧、すなわち第1室7の内
圧が変動してもその影響が自動的に排除されるように構
成されている。
0を同芯に貫通する弁軸11が昇降自在に支持されてい
る。弁軸11には、第2室8内に位置して主弁座9と接
離自在に対向し、かつ基端部が摺動自在に嵌合する主弁
体12および、平衡座10と摺動自在に嵌合する平衡盤
13が設けられており、一次圧、すなわち第1室7の内
圧が変動してもその影響が自動的に排除されるように構
成されている。
【0013】上記中蓋3に設けられた主駆動部14は、
第2室8と連通する第3室15、外部と連通する第4室
16および、これら両室15、16を仕切る主ダイヤフ
ラム17を備えている。この主ダイヤフラム17は、周
縁部および中央部が中蓋3および弁軸11にそれぞれ支
持されている。
第2室8と連通する第3室15、外部と連通する第4室
16および、これら両室15、16を仕切る主ダイヤフ
ラム17を備えている。この主ダイヤフラム17は、周
縁部および中央部が中蓋3および弁軸11にそれぞれ支
持されている。
【0014】上記上蓋4と、これを摺動自在に貫通して
外部に突出する弁軸11の上端部との間には基準圧力設
定用の主ばね18が介設されている。この主ばね18に
より弁軸11に付与される軸方向の推力、すなわち二次
圧の基準圧力に対応する推力は、調整ねじ19を介して
可変設定されるようになっている。
外部に突出する弁軸11の上端部との間には基準圧力設
定用の主ばね18が介設されている。この主ばね18に
より弁軸11に付与される軸方向の推力、すなわち二次
圧の基準圧力に対応する推力は、調整ねじ19を介して
可変設定されるようになっている。
【0015】上記弁箱1に設けられた補助駆動部20
は、周縁部が中蓋3と上蓋4との間に挟持されるととも
に中央部が弁軸11に支持された補助ダイヤフラム21
を備えている。この補助ダイヤフラム21によって仕切
られた第5室22は、上記第4室とともに外部と連通さ
れており、第6室23には基準圧力調整用の圧搾空気導
入口24が開設されている。また、補助ダイヤフラム2
1の下側支持板25は、第5室22の底部と接離自在に
当接することにより弁軸11の開方向移動量を規制し得
るようになっている。
は、周縁部が中蓋3と上蓋4との間に挟持されるととも
に中央部が弁軸11に支持された補助ダイヤフラム21
を備えている。この補助ダイヤフラム21によって仕切
られた第5室22は、上記第4室とともに外部と連通さ
れており、第6室23には基準圧力調整用の圧搾空気導
入口24が開設されている。また、補助ダイヤフラム2
1の下側支持板25は、第5室22の底部と接離自在に
当接することにより弁軸11の開方向移動量を規制し得
るようになっている。
【0016】上記減圧弁Aを遮断するための遮断機能部
26は、上記弁軸11に対し弁閉方向推力を付与する遮
断ばね27を備えている。すなわち、上記上蓋4に立設
された支柱28には、上記弁軸11の上端部が貫通する
連結板29が昇降自在に支持されており、かつこの連結
板29には連結棒30が立設されている。上記遮断ばね
27は、支柱28と連結棒30とにより昇降自在に支持
された上下一対のばね座31,32に挟持されている。
上側ばね座31は連結棒30と螺合するナット33によ
り上方への移動が規制されており、下側ばね座32は支
柱28に設けられたストッパ34により下方への移動が
規制されている。
26は、上記弁軸11に対し弁閉方向推力を付与する遮
断ばね27を備えている。すなわち、上記上蓋4に立設
された支柱28には、上記弁軸11の上端部が貫通する
連結板29が昇降自在に支持されており、かつこの連結
板29には連結棒30が立設されている。上記遮断ばね
27は、支柱28と連結棒30とにより昇降自在に支持
された上下一対のばね座31,32に挟持されている。
上側ばね座31は連結棒30と螺合するナット33によ
り上方への移動が規制されており、下側ばね座32は支
柱28に設けられたストッパ34により下方への移動が
規制されている。
【0017】遮断ばね27は、主ばね18に所望の基準
圧力が設定され、かつ補助駆動部20の第6室23に圧
搾空気が圧入されない状態で主弁体12が主弁座9に圧
接されるように、ナット33を介して圧縮量が設定され
ている。そして、弁軸11は、上端部に設けられたナッ
ト体35が連結板29と当接することにより、遮断ばね
27の復元力に基づく上向き(弁閉方向)の推力を受け
るようになっている。
圧力が設定され、かつ補助駆動部20の第6室23に圧
搾空気が圧入されない状態で主弁体12が主弁座9に圧
接されるように、ナット33を介して圧縮量が設定され
ている。そして、弁軸11は、上端部に設けられたナッ
ト体35が連結板29と当接することにより、遮断ばね
27の復元力に基づく上向き(弁閉方向)の推力を受け
るようになっている。
【0018】上記減圧弁Aの二次側における滞留液を排
出するための排液機能部36は、上記底蓋5に設けられ
た排液弁37を備えている。この排液弁37は、底蓋5
の凹所38に設けられた弁箱39および、これに内装さ
れた昇降自在な弁体40を備えている。弁箱39には、
凹所38を介して上記第2室8と連通する連通孔41お
よび、底部に開口する排液孔42が開設されている。こ
の排液孔42の上端周縁部には、弁体40が接離自在に
対向する弁座43が設けられている。弁体40は、圧縮
ばね44により開方向に付勢されるとともに、ピン45
により開方向変位量が規制されている。次に、上記実施
例の作用を説明する。
出するための排液機能部36は、上記底蓋5に設けられ
た排液弁37を備えている。この排液弁37は、底蓋5
の凹所38に設けられた弁箱39および、これに内装さ
れた昇降自在な弁体40を備えている。弁箱39には、
凹所38を介して上記第2室8と連通する連通孔41お
よび、底部に開口する排液孔42が開設されている。こ
の排液孔42の上端周縁部には、弁体40が接離自在に
対向する弁座43が設けられている。弁体40は、圧縮
ばね44により開方向に付勢されるとともに、ピン45
により開方向変位量が規制されている。次に、上記実施
例の作用を説明する。
【0019】調整ねじ19を介して主ばね18に基準圧
力を設定しておけば、非流通状態では主ばね18の反力
により弁軸11が押し下げられ、支持板25下端が第5
室22の底部と当接する位置で停止し、主弁体12は主
弁座9から離間した図示の全開状態になっている。すな
わち、この実施例はいわゆる常開型になっている。ま
た、排液弁37も、弁体40が圧縮ばね44の反力によ
って弁座43から離間されることにより図示の全開状態
になっている。この状態において第1室7に液体が流入
されると、当初はその大部分が主弁座9と主弁体12と
の間隙を経て第2室8から外部に流出され、他は排液孔
42から外部に流出される。
力を設定しておけば、非流通状態では主ばね18の反力
により弁軸11が押し下げられ、支持板25下端が第5
室22の底部と当接する位置で停止し、主弁体12は主
弁座9から離間した図示の全開状態になっている。すな
わち、この実施例はいわゆる常開型になっている。ま
た、排液弁37も、弁体40が圧縮ばね44の反力によ
って弁座43から離間されることにより図示の全開状態
になっている。この状態において第1室7に液体が流入
されると、当初はその大部分が主弁座9と主弁体12と
の間隙を経て第2室8から外部に流出され、他は排液孔
42から外部に流出される。
【0020】二次圧がある程度上昇すると、排液弁37
の弁体40が圧縮ばね44に抗して弁座43に圧接され
ることにより排液孔42が閉塞される。一方、第2室8
から第3室15に流入される二次圧により、主ダイヤフ
ラム17を介して弁軸11に上向きの推力が作用する。
この推力が増大して基準圧力に対応する主ばね18の反
力に近づくと主弁体12は弁軸11とともに閉方向に移
動され、反力が推力を超えると開方向に移動される。そ
して、これら推力と反力とがバランスすることにより二
次圧は設定された基準圧力に保持されることになる。
の弁体40が圧縮ばね44に抗して弁座43に圧接され
ることにより排液孔42が閉塞される。一方、第2室8
から第3室15に流入される二次圧により、主ダイヤフ
ラム17を介して弁軸11に上向きの推力が作用する。
この推力が増大して基準圧力に対応する主ばね18の反
力に近づくと主弁体12は弁軸11とともに閉方向に移
動され、反力が推力を超えると開方向に移動される。そ
して、これら推力と反力とがバランスすることにより二
次圧は設定された基準圧力に保持されることになる。
【0021】上記主ばね18に設定された基準圧力を変
更する必要が生じた場合には、補助駆動部20の圧搾空
気をその導入口24から第6室23に圧入すれば、補助
ダイヤフラム21を介して弁軸11に付与される推力が
上記設定基準圧力に加重される。したがって、圧搾空気
の圧力を適宜に設定することにより、予め主ばね18に
設定された基準圧力が新しい所望値に置換されたと実質
的に同等な効果が得られる。また、第6室23内の圧搾
空気を解放すれば、基準圧力は新しい所望値から初期の
設定基準圧力に復帰される。
更する必要が生じた場合には、補助駆動部20の圧搾空
気をその導入口24から第6室23に圧入すれば、補助
ダイヤフラム21を介して弁軸11に付与される推力が
上記設定基準圧力に加重される。したがって、圧搾空気
の圧力を適宜に設定することにより、予め主ばね18に
設定された基準圧力が新しい所望値に置換されたと実質
的に同等な効果が得られる。また、第6室23内の圧搾
空気を解放すれば、基準圧力は新しい所望値から初期の
設定基準圧力に復帰される。
【0022】液体の供給を遮断する場合には補助駆動部
20の第6室に流入する圧搾空気を排除すればよい。す
なわち、これにより弁軸11に対する弁開方向推力が軽
減されるから、遮断機能部26における遮断ばね27の
弁閉方向推力により主弁体12が主弁座9に圧接され、
第1室7と第2室8とが相互に遮断される。その結果二
次圧が低下すると、排液機能部36における圧縮ばね4
4の反力により弁体40が開方向に移動され、残留液は
弁座43を経て排液孔42から外部に流出される。そし
て、残留液の排出が完了すれば、装置は初期状態に復帰
する。
20の第6室に流入する圧搾空気を排除すればよい。す
なわち、これにより弁軸11に対する弁開方向推力が軽
減されるから、遮断機能部26における遮断ばね27の
弁閉方向推力により主弁体12が主弁座9に圧接され、
第1室7と第2室8とが相互に遮断される。その結果二
次圧が低下すると、排液機能部36における圧縮ばね4
4の反力により弁体40が開方向に移動され、残留液は
弁座43を経て排液孔42から外部に流出される。そし
て、残留液の排出が完了すれば、装置は初期状態に復帰
する。
【0023】上記減圧弁Aを降雪機または散水機等に適
用する場合には、図2に例示するように所望数の噴霧ノ
ズル46と個別に組合わせ、送水ポンプ47に接続され
た送水管48に並列接続する。また、圧搾空気源49に
は操作部50を介して減圧弁Aの導入口24に至る圧搾
空気管51および、噴霧ノズル46に至る噴霧発生用空
気管52をそれぞれ接続する。そして、上記主ばね18
に設定される基準圧力を噴霧ノズル46の最低圧力に対
応させておき、これを超過する部分は、上記補助駆動部
20に供給される圧搾空気圧力を操作部50において適
宜に制御することにより補うようにする。なお、同図中
のHは標高差を示す。
用する場合には、図2に例示するように所望数の噴霧ノ
ズル46と個別に組合わせ、送水ポンプ47に接続され
た送水管48に並列接続する。また、圧搾空気源49に
は操作部50を介して減圧弁Aの導入口24に至る圧搾
空気管51および、噴霧ノズル46に至る噴霧発生用空
気管52をそれぞれ接続する。そして、上記主ばね18
に設定される基準圧力を噴霧ノズル46の最低圧力に対
応させておき、これを超過する部分は、上記補助駆動部
20に供給される圧搾空気圧力を操作部50において適
宜に制御することにより補うようにする。なお、同図中
のHは標高差を示す。
【0024】上記実施例においては補助駆動部20を一
体に備えているので、これに圧入される圧搾空気を介し
て主ばねに設定される基準圧力を遠隔制御することがで
き、かつその圧搾空気を外部に放出するだけで遮断機能
部26により減圧弁Aを遮断することができる。したが
って、圧搾空気源49と適宜電磁弁等とを組合わせるこ
とにより、エネルギー源が断たれた場合に減圧弁Aを遮
断するというフェールセーフ機能を付与することも可能
となる。
体に備えているので、これに圧入される圧搾空気を介し
て主ばねに設定される基準圧力を遠隔制御することがで
き、かつその圧搾空気を外部に放出するだけで遮断機能
部26により減圧弁Aを遮断することができる。したが
って、圧搾空気源49と適宜電磁弁等とを組合わせるこ
とにより、エネルギー源が断たれた場合に減圧弁Aを遮
断するというフェールセーフ機能を付与することも可能
となる。
【0025】また、自動排液可能な排液機能部36をも
一体に備えているので、遮断後に二次圧が所定値以下に
低下したとき弁内各部における残留液が自動的に外部に
流出される。さらに、上記先行提案のものに比べて遮断
用駆動部(図4中符号e参照)を要しないため、減圧弁
A自体の構造を簡単にできることとあいまって、遮断ば
ね27の内側スペースに主ばね18を収容配置し、しか
も、前記補助駆動部20、遮断用機能部26、及び排液
機能部36を備えた構造であるので、これらの機能部等
をなす弁を個別に組合わせる必要がなく、したがって、
小型に構成できる。その上、上記遮断用駆動部(図4中
符号e参照)の省略に伴い空気配管も補助駆動部26に
対する配管だけで済むから、装備当初における配管作業
も簡単である。
一体に備えているので、遮断後に二次圧が所定値以下に
低下したとき弁内各部における残留液が自動的に外部に
流出される。さらに、上記先行提案のものに比べて遮断
用駆動部(図4中符号e参照)を要しないため、減圧弁
A自体の構造を簡単にできることとあいまって、遮断ば
ね27の内側スペースに主ばね18を収容配置し、しか
も、前記補助駆動部20、遮断用機能部26、及び排液
機能部36を備えた構造であるので、これらの機能部等
をなす弁を個別に組合わせる必要がなく、したがって、
小型に構成できる。その上、上記遮断用駆動部(図4中
符号e参照)の省略に伴い空気配管も補助駆動部26に
対する配管だけで済むから、装備当初における配管作業
も簡単である。
【0026】したがって、広大な敷地に散在する多数の
噴霧ノズル46に対しても、水圧の可変設定や各弁の遮
断を操作部50において一斉に遠隔操作することがで
き、かつ遮断後における水の残留も防止されるから、上
記従来例におけるように各噴霧ノズル46の設置場所に
出向いて個別に弁操作をする必要がなく、作業員の労力
および時間が大幅に軽減される。なお、本考案は上記実
施例のみに限定されるものではなく、本考案の要旨とす
るところの範囲内で種々の変更ないし応用が可能であ
る。
噴霧ノズル46に対しても、水圧の可変設定や各弁の遮
断を操作部50において一斉に遠隔操作することがで
き、かつ遮断後における水の残留も防止されるから、上
記従来例におけるように各噴霧ノズル46の設置場所に
出向いて個別に弁操作をする必要がなく、作業員の労力
および時間が大幅に軽減される。なお、本考案は上記実
施例のみに限定されるものではなく、本考案の要旨とす
るところの範囲内で種々の変更ないし応用が可能であ
る。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、構
造が簡単で、かつ小型で、しかも、低コストでありなが
ら、基準圧力の設定変更機能および流路の遮断機能を圧
搾空気の給排気により遠隔制御でき、かつ、自動排液機
能をも備え得る減圧弁を提供することができ、又、自動
排液機能により残留液の凍結による動作不良の恐れがな
いとともに、この弁を操作する空気供給源が断たれたと
きには遮断ばねの推力で弁の流路を確実に遮断できる。
造が簡単で、かつ小型で、しかも、低コストでありなが
ら、基準圧力の設定変更機能および流路の遮断機能を圧
搾空気の給排気により遠隔制御でき、かつ、自動排液機
能をも備え得る減圧弁を提供することができ、又、自動
排液機能により残留液の凍結による動作不良の恐れがな
いとともに、この弁を操作する空気供給源が断たれたと
きには遮断ばねの推力で弁の流路を確実に遮断できる。
【図1】本考案の一実施例を示す断面図。
【図2】同実施例を散水用に適用した場合を例示する系
統図。
統図。
【図3】従来例を示す部分接続図。
【図4】実願平4−22805号の実施例を示す断面
図。
図。
A…減圧弁、1…弁箱、4…上蓋、5…底蓋、11…弁
軸、12…主弁体、14…主駆動部、18…主ばね、2
0…補助駆動部、24…圧搾空気導入口、26…遮断機
能部、27…遮断ばね、36…排液機能部、37…排液
弁、46…噴霧ノズル、47…送水ポンプ、49…圧搾
空気源、50…操作部。
軸、12…主弁体、14…主駆動部、18…主ばね、2
0…補助駆動部、24…圧搾空気導入口、26…遮断機
能部、27…遮断ばね、36…排液機能部、37…排液
弁、46…噴霧ノズル、47…送水ポンプ、49…圧搾
空気源、50…操作部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−90305(JP,A) 特開 昭60−81583(JP,A) 実開 昭57−166214(JP,U) 実開 昭63−5508(JP,U) 実開 昭62−170870(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 16/06 G05D 16/14
Claims (1)
- 【請求項1】 弁箱の上蓋を貫通して外部に突出する弁
軸と、この弁軸と前記上蓋との間に配設された主ばねと
を備え、前記弁軸に、基準圧力が設定される前記主ばね
の弁開方向推力及び二次圧による弁閉方向推力とが付与
されるようにした減圧弁において、 前記弁箱と前記主ばねとの間に設けられ、かつ、圧搾空
気が給排気されて、この空気の圧力で前記弁軸に前記基
準圧力の調整用推力を付与する補助駆動部と、 前記主ばねを内側に収容配置して設けられ前記弁軸に弁
閉方向推力を付与する遮断ばねと、 前記弁箱の底蓋に設けられ前記二次圧が所定値以下に低
下したとき弁内残留液の自動流出を許容する排液弁と、 を具備することを特徴とする減圧弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992049969U JP2575596Y2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 減圧弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992049969U JP2575596Y2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 減圧弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615110U JPH0615110U (ja) | 1994-02-25 |
JP2575596Y2 true JP2575596Y2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=12845855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992049969U Expired - Lifetime JP2575596Y2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 減圧弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575596Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4425733A (en) * | 1981-07-09 | 1984-01-17 | Fr. Kaiser Gmbh | Fly paper |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6347926Y2 (ja) * | 1981-04-14 | 1988-12-09 | ||
JPS6081583A (ja) * | 1983-10-13 | 1985-05-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 閉止機能付比例弁 |
JPH0516465Y2 (ja) * | 1986-04-21 | 1993-04-30 | ||
JPS635508U (ja) * | 1986-06-23 | 1988-01-14 | ||
JP2850006B2 (ja) * | 1988-09-28 | 1999-01-27 | 能美防災株式会社 | 自動弁装置 |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP1992049969U patent/JP2575596Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0615110U (ja) | 1994-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5996617A (en) | Low pressure regulator | |
US6263905B1 (en) | Automatic regulating valve apparatus | |
US5735308A (en) | Automatic constant-pressure regulating lift device | |
CA2045132C (en) | Universal control valve | |
US5996606A (en) | Four-port valve and three-way valve | |
JP2575596Y2 (ja) | 減圧弁 | |
GB2077393A (en) | Pneumatically Assisted Relief/Safety Valves | |
US4725038A (en) | Valve assemblies | |
JP2000120898A (ja) | 圧力調整弁 | |
GB2231126A (en) | Diaphragm valve | |
JPH0683459A (ja) | 減圧弁 | |
US4653978A (en) | Relief valve system | |
JPH06309042A (ja) | 減圧弁 | |
JPH034761B2 (ja) | ||
JPH0583812U (ja) | 減圧弁 | |
US4488571A (en) | Flow-control system with pressure-responsive valve | |
JPS6226046B2 (ja) | ||
JPH0449694Y2 (ja) | ||
JP2850006B2 (ja) | 自動弁装置 | |
JPH0725441Y2 (ja) | 圧力調整装置 | |
SU1123594A1 (ru) | Устройство включени и аварийного отключени многоопорной дождевальной машины | |
EP0832387A1 (en) | Spring loaded bellows regulator | |
JP2844950B2 (ja) | 定流量電磁弁 | |
JPH03107685A (ja) | 自動調整リフト弁装置 | |
JP2579433Y2 (ja) | ウオータハンマ防止機能付開放弁 |