JP2575514Y2 - オートマチックトランスミッション - Google Patents

オートマチックトランスミッション

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JP2575514Y2
JP2575514Y2 JP1990113391U JP11339190U JP2575514Y2 JP 2575514 Y2 JP2575514 Y2 JP 2575514Y2 JP 1990113391 U JP1990113391 U JP 1990113391U JP 11339190 U JP11339190 U JP 11339190U JP 2575514 Y2 JP2575514 Y2 JP 2575514Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、オイルクーラを備えた自動車用オートマ
チックトランスミッションに関する。
従来技術 第2図は、オイルクーラを備えた周知のオートマチッ
クトランスミッション(ATM)の一例を示す。このオー
トマチックトランスミッションでは、トランスミッショ
ンケース1の下部に配置されたオイルパン2内の潤滑油
は、オイルポンプ3によって適切な油圧と油量でギア・
クラッチ機構5に供給される。オイルポンプ3から吐出
される潤滑油は、制御弁ユニット4で適当な油圧(主ラ
イン圧)に調圧された後、クラッチ、ブレーキバンド等
の各要素を含むギア・クラッチ機構5に供給される。
制御弁ユニット4で油圧を調圧した潤滑油は上流側油
路7からオイルクーラ6にも送り込まれ、オイルクーラ
6内に送られた潤滑油は水との熱交換により冷却され
る。また、オイルクーラ6で冷却された潤滑油は下流側
油路8からギア・クラッチ機構5に供給され、ギア・ク
ラッチ機構5を通る潤滑油は再びオイルパン2に戻され
る。
考案が解決しようとする課題 ところで、第2図に示すオートマチックトランスミッ
ションは種々の問題点を有する。エンジンの始動直後に
低温の潤滑油をオイルクーラ6内の冷却水で加熱し、油
温を上昇させて燃費向上を図る場合、オイルクーラ6を
大容量化する必要がある。しかしかながら、オイルクー
ラ6を大容量化すると、オイルクーラ6の冷却水によっ
て高温上昇した潤滑油が必要以上に冷却され、高温時の
燃費が低下する。このように、潤滑油の低温時と高温時
とでは、オイルクーラ6の容量に関し背反する問題があ
る。この問題は、オイルポンプ3から流出する潤滑油の
温度に無関係に制御弁ユニット4から上流側油路7を通
り常にオイルクーラ6に導入されるために生ずる。
そこで、この考案は、潤滑油の低温時及び高温時に潤
滑油をオイルクーラに流すと共に、潤滑油の中温時にオ
イルクーラを迂回して潤滑油を流すことにより燃費を向
上できるオートマチックトランスミッションを提供する
ことを目的とする。
課題を解決するための手段 この考案によるオートマチックトランスミッション
は、オイルパン(12)内の潤滑油を汲み上げるオイルポ
ンプ(13)と、オイルクーラ(16)と、オイルポンプ
(13)とオイルクーラ(16)とを接続する上流側油路
(17)と、オイルクーラ(16)から導出された潤滑油を
ギア・クラッチ機構(15)に供給する下流側油路(18)
とを有する。このオートマチックトランスミッション
は、上流側油路(17)に設けられかつ上流側油路(17)
を流れる潤滑油の温度が低温か中温かを検出する第1の
サーモバルブ(30)と、第1のサーモバルブ(30)と下
流側油路(18)とを接続するバイパス油路(19)と、バ
イパス油路(19)中に設けられた第2のサーモバルブ
(31)と、第2のサーモバルブ(31)とオイルクーラ
(16)とを接続する補助油路(20)とを備えている。第
1のサーモバルブ(30)は、上流側油路(17)を流れる
潤滑油の温度が低温のとき、上流側油路(17)を流れる
潤滑油をオイルクーラ(16)に流すと共に、バイパス油
路(19)への流れを閉鎖する。また第1のサーモバルブ
(30)は、潤滑油の温度が低温より高い中温に達したと
き、上流側油路(17)を流れる潤滑油をバイパス油路
(19)に流すと共に、オイルクーラ(16)への流れを閉
鎖する。第2のサーモバルブ(31)は、バイパス油路
(19)を流れる潤滑油が中温のとき、オイルクーラ(1
6)を迂回して第1のサーモバルブ(30)を流れる潤滑
油をバイパス油路(19)から下流側油路(18)に流す。
また、第2のサーモバルブ(31)は、バイパス油路(1
9)を流れる潤滑油が中温より高い高温のとき、下流側
油路(18)へのバイパス油路(19)の流れを遮断して、
補助油路(20)を通じてオイルクーラ(16)に潤滑油を
供給する。
作用 エンジン始動の際に潤滑油が低温時に、シリンダヘッ
ドへの循環中に温められ温水となった冷却水の温度より
も潤滑油の温度が低いため、第1のサーモバルブ(30)
は、上流側油路(17)を流れる潤滑油の温度が低温のと
き、上流側油路(17)を流れる潤滑油をオイルクーラ
(16)に流すと共に、バイパス油路(19)への流れを閉
鎖する。このため、オイルクーラ(16)に導入された潤
滑油は温水の冷却水との熱交換により温められ、ギア・
クラッチ機構(15)に供給される。
潤滑油の温度が低温より高い中温に達したとき、第1
のサーモバルブ(30)は、上流側油路(17)を流れる潤
滑油をバイパス油路(19)に流す。また、第2のサーモ
バルブ(31)は、オイルクーラ(16)を迂回して第1の
サーモバルブ(30)を流れる潤滑油をバイパス油路(1
9)から下流側油路(18)に流し、オイルクーラ(16)
への流れが閉鎖される。オイルクーラ(16)をバイパス
させてバイパス油路(19)に潤滑油を通すので、潤滑油
の冷却が阻止される。
また、バイパス油路(19)を流れる潤滑油が中温より
高い高温のとき、第2のサーモバルブ(31)は、下流側
油路(18)へのバイパス油路(19)の流れを遮断して、
補助油路(20)を通じてオイルクーラ(16)に潤滑油を
供給するので、潤滑油はオイルクーラ(16)に導入さ
れ、冷却水との間の熱交換により冷却された後、オイル
クーラ(16)から導出されてギア・クラッチ機構(15)
に供給される。
実施例 以下、この考案によるオートマチックトランスミッシ
ョンの実施例を第1図について説明する。
第1図は、この考案によるオートマチックトランスミ
ッション10の油圧制御回路の概略図を示す。トランスミ
ッションケース11の下部に配置したオイルパン12内の潤
滑油は、オイルパン12内の潤滑油を汲み上げるオイルポ
ンプ13によって制御弁ユニット14に送出され、制御弁ユ
ニット14内で適切な油圧(主ライン圧)に調圧された
後、潤滑油は油圧クラッチ、ブレーキバンド等の各要素
を含むギア・クラッチ機構15に供給される。また、オイ
ルポンプ13から制御弁ユニット14に送られた潤滑油は適
切な油圧と油量で上流側油路17に供給される。
上流側油路17を通過する潤滑油が中温に達したか否か
感知して切換動作を行う二方向切換弁の第1のサーモバ
ルブ30が上流側油路17の途中に設けられ、上流側油路17
の端部には潤滑油を冷却する水冷式のオイルクーラ16が
接続される。オイルクーラ16内で潤滑油はシリンダヘッ
ド及びラジエータ(図示せず)を通る冷却水との熱交換
によって冷却される。また、オイルクーラ16から導出さ
れた潤滑油は下流側油路18を通じてギア・クラッチ機構
15に供給され、ギア・クラッチ機構15を通る潤滑油は再
びオイルパン12に戻される。オイルクーラ16を迂回する
バイパス油路19は第1のサーモバルブ30と下流側油路18
とを接続し、補助油路20は第2のサーモバルブ31とオイ
ルクーラ16との間に設けられる。二方向切換弁である第
2のサーモバルブ31はバイパス油路19に設けられ、中温
の潤滑油が高温に達したか否かを検出する。第2のサー
モバルブ31は、潤滑油が中温のときはバイパス油路19を
開き補助油路20を閉鎖するが、潤滑油が高温のとき、バ
イパス油路19を閉じ、補助油路20を開く。このように第
2のサーモバルブ31は、バイパス油路19の油温に対応し
て補助油路20の開閉を切り換える。第1のサーモバルブ
30の動作により潤滑油の油温の変化に対応して制御弁ユ
ニット14から排出された潤滑油をそのままオイルクーラ
16に送り又はオイルクーラ16を通さないで直接ギア・ク
ラッチ機構15に供給することができる。また、バイパス
油路19に設けた二方向切換弁である第2のサーモバルブ
31は、第1のサーモバルブ30と同様に潤滑油の油温を感
知して、オイルクーラ16の上流側油路17に接続された補
助油路20又はバイパス油路19の切換動作を行う。
オートマチックトランスミッション10の動作の際に、
トランスミッションケース11下部にオイルパン12から、
オイルポンプ13の運転により潤滑油が制御弁ユニット14
に送られる。エンジン始動時のように潤滑油の油温が低
温の場合、第1のサーモバルブ30は上流側油路17からオ
イルクーラ16に直接供給するために上流側油路17を開弁
し、バイパス油路19を遮断する。従って、オイルポンプ
13からの潤滑油は、制御弁ユニット14を通過して上流側
油路17からオイルクーラ16に送出される。オイルクーラ
16に供給された低温の潤滑油は、シリンダヘッドへの循
環で温水となった冷却水の温度よりも低く、温水の冷却
水との熱交換により潤滑油が加熱される。
時間経過に伴い、潤滑油が中温領域に加熱され、第1
のサーモバルブ30と第2のサーモバルブ31は潤滑油の加
熱された油温を感知し、バイパス油路19を開きかつ補助
油路20を閉じる。このため、制御弁ユニット14から排出
されかつ上流側油路17を流れる中温領域の潤滑油は、オ
イルクーラ16を通過せずにかつ中温以下の温度に低下せ
ずに、下流側油路18に直接バイパスされて、ギア・クラ
ッチ機構15に供給される。
潤滑油が高温に上昇すると、第2のサーモバルブ31は
潤滑油の高温を感知してバイパス油路19を遮断し、補助
油路20を連通させるため、上流側油路17、第1のサーモ
バルブ30、バイパス油路19、第2のサーモバルブ31及び
補助油路20を通して高温の潤滑油がオイルクーラ16に導
入される。高温の潤滑油を補助油路20を通じてオイルク
ーラ16に直接導入するので、潤滑油はオイルクーラ16内
で冷却水との熱交換により冷却される。
低温の潤滑油をオイルクーラ16で加温するには、オイ
ルウォーマ(加温器)として作用するオイルクーラ16を
極力大容量の大きさに形成することが望ましい。また、
潤滑油の高温上昇時に、オイルクーラ16で冷却して潤滑
油を所定の温度に維持することができ、低温時と高温時
とのいずれも燃費を向上することができる。
考案の効果 前記のように、この考案によるオートマチックトラン
スミッションでは、潤滑油の低温時にオイルクーラによ
り加温し、中温時にオイルクーラをバイパスさせて、高
温時にオイルクーラにより冷却する。このように、油温
のレベルに対応して潤滑油をオイルクーラに送り又はバ
イパスさせて潤滑油の温度を調整することにより、燃料
消費率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案によるオートマチックトランスミッ
ションの実施例の油圧制御回路を示し、第2図は従来の
油圧制御回路を示す。 10……オートマチックトランスミッション、11……トラ
ンスミッションケース、12……オイルパン、13……オイ
ルポンプ、14……制御弁ユニット、15……ギア・クラッ
チ機構、16……オイルクーラ、17……上流側油路、18…
…下流側油路、19……バイパス油路、30……第1のサー
モバルブ、31……第2のサーモバルブ、

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルパン(12)内の潤滑油を汲み上げる
    オイルポンプ(13)と、オイルクーラ(16)と、オイル
    ポンプ(13)とオイルクーラ(16)とを接続する上流側
    油路(17)と、オイルクーラ(16)から導出された潤滑
    油をギア・クラッチ機構(15)に供給する下流側油路
    (18)とを有するオートマチックトランスミッションに
    おいて、 上流側油路(17)に設けられかつ上流側油路(17)を流
    れる潤滑油の温度が低温か中温かを検出する第1のサー
    モバルブ(30)と、 第1のサーモバルブ(30)と下流側油路(18)とを接続
    するバイパス油路(19)と、 バイパス油路(19)中に設けられた第2のサーモバルブ
    (31)と、 第2のサーモバルブ(31)とオイルクーラ(16)とを接
    続する補助油路(20)とを備え、 第1のサーモバルブ(30)は、上流側油路(17)を流れ
    る潤滑油の温度が低温のとき、上流側油路(17)を流れ
    る潤滑油をオイルクーラ(16)に流すと共に、バイパス
    油路(19)への流れを閉鎖し、 第1のサーモバルブ(30)は、潤滑油の温度が低温より
    高い中温に達したとき、上流側油路(17)を流れる潤滑
    油をバイパス油路(19)に流すと共に、オイルクーラ
    (16)への流れを閉鎖し、 第2のサーモバルブ(31)は、バイパス油路(19)を流
    れる潤滑油が中温のとき、オイルクーラ(16)を迂回し
    て第1のサーモバルブ(30)を流れる潤滑油をバイパス
    油路(19)から下流側油路(18)に流し、 第2のサーモバルブ(31)は、バイパス油路(19)を流
    れる潤滑油が中温より高い高温のとき、下流側油路(1
    8)へのバイパス油路(19)の流れを遮断して、補助油
    路(20)を通じてオイルクーラ(16)に潤滑油を供給す
    ることを特徴とするオートマチックトランスミッショ
    ン。
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