JP2575161Y2 - 透析液の調合・貯溜装置 - Google Patents

透析液の調合・貯溜装置

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JP2575161Y2
JP2575161Y2 JP1992013697U JP1369792U JP2575161Y2 JP 2575161 Y2 JP2575161 Y2 JP 2575161Y2 JP 1992013697 U JP1992013697 U JP 1992013697U JP 1369792 U JP1369792 U JP 1369792U JP 2575161 Y2 JP2575161 Y2 JP 2575161Y2
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JP
Japan
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washing water
preparation
valve
dialysate
pipe
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JP1992013697U
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利雄 五津
猛 柴田
由広 続麻
保夫 西岡
Original Assignee
東亜電波工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、人工透析治療に用いる
透析液を調合する調合槽、透析液を貯えて透析装置に供
給するための貯溜槽、或は両方の機能を有する調合/貯
溜槽を備えた透析液の調合・貯溜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】透析液は、透析装置のダイアライザーの
中で半透膜を介して血液と接し、半透膜を通して血液中
に溜まった尿毒素等と、透析液中の酢酸や重炭酸等の物
質とが交換される。従って、透析液中に細菌等が存在す
ると患者に不具合を生じさせるので、透析液は常に細菌
等の繁殖から守られていなければならない。
【0003】例えば、透析装置のダイアライザーは、1
回の透析治療毎に種々の方法で滅菌される。透析液の調
合及び貯溜の際にも、調合槽、貯溜槽及び調合/貯溜槽
(以後これらを調合貯溜槽と総称する)は、定期的に内
部を空にして次塩素酸ソーダ等を用いて消毒され、更に
殺菌灯を常時照射するようにした装置もある。
【0004】しかしながら、透析後に患者が微熱を発す
る等の症状について、原因を調査したところ、透析液中
で繁殖した細菌が出すエンドトキシン等の毒素が原因で
あることが分かり、透析液の調合ないし貯溜中における
滅菌又は防菌が不十分であることが判明した。
【0005】そこで、調合貯溜槽について細菌の繁殖状
況を詳しく調査したところ、槽内部は定期的な消毒によ
り細菌の繁殖は見られないが、排水用開閉弁より下流の
排水パイプには細菌の繁殖が認められた。即ち、排水パ
イプは細菌が繁殖するために必要な水や温度等の環境条
件が揃っており、特にグルコースを含む透析液を調合又
は貯溜している場合には栄養的にも十分であることか
ら、透析液の調合中や貯溜中に閉ざされた排水パイプ等
の中で細菌が繁殖することが分かった。
【0006】排水パイプ内に繁殖した細菌は、排水用開
閉弁が閉じている間は調合貯溜槽内部に侵入できない
が、排水用開閉弁を開いた時に弁本体の排水パイプ下流
側に付着していた細菌が槽内部に入ったり、排水の終わ
り近くに排水パイプ内の空気が槽内部に流れ込むので、
この空気に混じって細菌が槽内部に侵入することが考え
られる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案はかかる従来の
事情に鑑み、排水パイプにおける細菌の繁殖を防止し、
排水パイプから透析液の調合貯溜槽内への細菌の侵入を
なくした透析液の調合・貯溜装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の人工透析治療用の透析液を調合及び/又は
貯溜する調合貯溜槽を備えた透析液の調合・貯溜装置に
おいては、調合貯溜槽からの排水パイプに排水用開閉弁
の直下流で接続する洗浄水パイプと、洗浄水パイプを流
れる洗浄水の流量を調節する流量制御器とを設けたこと
を特徴とする。
【0009】
【作用】本考案装置では、排水パイプの排水用開閉弁が
閉じられている間、細菌を含まない洗浄水を排水用開閉
弁の直ぐ下流から排水パイプに流すことにより、排水パ
イプに存在している細菌源や栄養源を洗い流すので、細
菌が排水パイプに繁殖することができない。特に、洗浄
水パイプの排水パイプへの接続口の開口方向を排水用開
閉弁に向けて設けて接続し、洗浄水を排水用開閉弁に直
接当てるようにすれば、弁本体の排水パイプ下流側に付
着している細菌も洗い流すことができるので、細菌の繁
殖防止上更に有効である。
【0010】排水パイプに流す洗浄水は、手動弁や電磁
弁のような各種の弁等からなる流量制御器によって、そ
の流量を調節する。例えば、排水用開閉弁が閉じている
間、連続的に洗浄水を流し続けても良いし、間欠的に流
すことでも十分効果がある。連続的な洗浄には手動弁の
ような流量制御器で十分目的を達し得るが、間欠的な洗
浄には制御装置によって所定の時間間隔毎に開閉を繰り
返す電磁弁のような流量制御器を使用することが望まし
い。
【0011】尚、洗浄水としては、細菌を含まない水で
あれば良く、例えば水道水であっても良いが、透析液の
調合に使用するR/O水(逆浸透膜処理水)等の処理水
を用いることが好ましい。
【0012】
【実施例】本考案装置の一具体例を図1により説明す
る。この装置は、内部が調合槽部分と貯溜槽部分の2槽
に別れた調合貯溜槽2を備えている。即ち、調合貯溜槽
2の調合槽部分では、処理水供給部3から受水槽4を経
て一定量づつ供給されるR/O水と、薬剤供給部5から
一定量づつ供給される重炭酸ソーダ等の薬剤とが溶解さ
れて透析液が作られ、且つ調合された透析液は調合槽部
分から貯溜槽部分に移されて貯溜され、必要に応じて透
析装置1に順次供給される。
【0013】調合貯溜槽2の底部には排水パイプ6が設
けてあり、排水パイプ6は調合貯溜槽2の底部近くにボ
ール弁からなる排水用開閉弁7を有し、トラップを経て
排水処理施設に至っている。又、洗浄水パイプ8は、処
理水供給部3から受水槽4に至るR/O水の流路から分
岐し、排水用開閉弁7の直ぐ下流で排水パイプ6に接続
し、その接続口の開口方向を排水用開閉弁7に向けて設
けてある。更に、洗浄水パイプ8の途中には電磁弁9が
設けてあり、制御装置10からの電気信号により、排水
用開閉弁7が閉じられている間の一定の時間間隔毎に電
磁弁9が繰り返し開閉し、一定量のR/O水を洗浄水と
して排水パイプ6に間欠的に流し続けるようになってい
る。
【0014】この装置を用いて通常のごとく透析液を調
合し、調合した透析液を調合貯溜槽2に貯えたまま、必
要に応じて透析装置1に供給した。その間、30分毎に
洗浄水パイプ8の電磁弁9を開いて1分間R/O水を流
すことにより、排水パイプ6及び排水用開閉弁7の下流
側を洗浄した。尚、1分間に流れる洗浄水流量は約70
0mlであり、処理水供給部3の水圧は1kgf/cm
2であった。
【0015】上記のごとく排水パイプ6を洗浄しなが
ら、透析液の調合と貯溜を10時間繰り返した後、排水
パイプ6及び排水用開閉弁7について細菌の繁殖状態を
調べたところ、グルコースを含む薬剤を使用した場合で
あっても、細菌の繁殖は殆ど認められなかった。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば、従来は何等の処置も施
されていなかった排水パイプに、細菌が繁殖することを
防止できるので、排水パイプから透析液の調合貯溜槽内
部への細菌の侵入をなくし、透析液の細菌汚染による人
体への悪影響を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の一具体例を示す概略の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 透析装置 2 調合貯溜槽 3 処理水供給部 4 受水槽 5 薬剤供給部 6 排水パイプ 7 排水用開閉弁 8 洗浄水パイプ 9 電磁弁 10 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 1/14 563

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工透析治療用の透析液を調合及び/又
    は貯溜する調合貯溜槽を備えた透析液の調合・貯溜装置
    において、調合貯溜槽からの排水パイプに排水用開閉弁
    の直下流で接続する洗浄水パイプと、洗浄水パイプを流
    れる洗浄水の流量を調節する流量制御器とを設けたこと
    を特徴とする前記透析液の調合・貯溜装置。
  2. 【請求項2】 排水用開閉弁の閉じられている間、流量
    制御器が洗浄水を連続的に又は所定時間間隔毎に繰り返
    して排水パイプに流すようになっていることを特徴とす
    る、請求項1記載の透析液の調合・貯溜装置。
  3. 【請求項3】 洗浄水パイプの排水パイプへの接続口の
    開口方向を排水用開閉弁に向けて、洗浄水パイプが排水
    パイプに接続されていることを特徴とする、請求項1記
    載の透析液の調合・貯溜装置。
JP1992013697U 1992-02-12 1992-02-12 透析液の調合・貯溜装置 Expired - Lifetime JP2575161Y2 (ja)

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JPH0563549U JPH0563549U (ja) 1993-08-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102007009269B4 (de) * 2007-02-26 2010-11-11 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Befüllen und/oder Entleeren eines Dialysegerätes
JP2010029376A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Nikkiso Co Ltd 透析装置

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