JP2574912Y2 - 共振装置 - Google Patents

共振装置

Info

Publication number
JP2574912Y2
JP2574912Y2 JP1992052276U JP5227692U JP2574912Y2 JP 2574912 Y2 JP2574912 Y2 JP 2574912Y2 JP 1992052276 U JP1992052276 U JP 1992052276U JP 5227692 U JP5227692 U JP 5227692U JP 2574912 Y2 JP2574912 Y2 JP 2574912Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
dielectric resonator
substrate
resonator
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992052276U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0615312U (ja
Inventor
幹男 久本
吉美 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP1992052276U priority Critical patent/JP2574912Y2/ja
Publication of JPH0615312U publication Critical patent/JPH0615312U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2574912Y2 publication Critical patent/JP2574912Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はGHz帯の高周波信号処
理装置に関し、特にBSコンバータ内部の局部発振器モ
ジュールからなる共振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、衛星放送のBSコンバータ内部に
は受信した電波を中間周波数に落とすために局部発振器
モジュール(以下局発Mと略する)を使用している。
【0003】例えば、図7(a)のように形状異方性で
角のとれた形状の導体板とマイクロストリップ線路との
水平位置関係を保ったまま、導体板16と誘電体共振器
6との垂直位置関係を変えることにより発振周波数を変
える局発Mの発振装置があった(実公昭63−4256
4号公報)。
【0004】局発Mの特性を示すファクターの一つであ
る負荷Q値、即ちQlはQl=f0/Δfで近似され、
f0は共振周波数、Δfは3dB帯域幅であり、Qlの
大きい程、選択性の良い共振装置となる。
【0005】この方式はQlの値を大きくしたまま、発
振周波数を細かく変えられる利点がある。
【0006】一方、欠点としては金属板の移動に使うね
じが、封入するカバー1に取り付けられているため、気
密性が無くなり局発Mの耐環境性が悪くなる倶れがあっ
た。
【0007】また、図7(b)のようにマイクロ波集積
回路(以下MICと略する)基板と、MIC基板の片面
の特定パターンを覆って封入するカバー1と、特定パタ
ーンの無い面のMIC基板側に近接させたねじ部品17
とから成る調整機構で、ねじ部品を挿入あるいは抜出す
ることによって静電容量を変える調整機構があった(特
公平63−13561号公報)。
【0008】上記の局発Mは気密性が保たれるがMIC
基板2の裏面にねじを螺着するケース3を所定の距離だ
け離して設置する必要があるため、装置が大きくなる欠
点があった。
【0009】それから、図7(c)のようにMIC基板
2上に置かれた誘電体共振器6と、誘電体共振器と同じ
MIC基板2に螺着され、基板と平行な面内で回転する
金属体18とから成る誘電体発振器6であって、金属体
の360°の回転により誘電体共振器6と金属体18と
の距離が大きく変わる構成があった(実公平3−210
52号公報)。
【0010】上記の局発Mは周波数を大きく変えられる
が、微調整が困難で気密性が保たれないという欠点があ
った。
【0011】前述の三例のように局発Mのケースにねじ
を螺着することにより発振周波数を調整する代わりに、
図7(d)のように金属のカバー自体に変形可能なベロ
ーズ19を設けて、誘電体共振器とカバーとの間隔を調
整することにより、発振周波数を設定するマイクロ波発
振器があった(特開平4−3604号公報)。
【0012】局発Mのカバーは周囲の電磁波との遮蔽の
ため、金属で構成されることが多いが、図8(a)のよ
うに電気絶縁性材料のカバーの外表面に導体層20を形
成した構造体であっても良い(実開平4−20722号
公報)。
【0013】上記の構成は誘電体と導電体の積層膜のカ
バーを示唆するものであるが、カバーを熱変形させるも
のではなかった。
【0014】カバーにベローズを設ける構成はカバーに
加えられる外力に対して、線形にカバーと誘電体共振器
との間隔が変化という長所はあるが、特殊加工したカバ
ーを用いなければならないという短所があった。
【0015】一方、局発Mに新たに周波数調整用の素子
を設けて、共振装置の発振周波数の自動調整を計る構成
があった。
【0016】図8(b)のように共振器を導体に沿って
案内する案内支持装置21と、能動素子の出力側に得ら
れる信号の振幅が最大値となる位置となる場所に移動さ
せる駆動装置と、駆動装置を制御し、信号の振幅が最大
になる位置で共振器を停止させ、その位置に維持させる
制御器22とを設けた発振器があった(特開平4−26
205号公報)。
【0017】さらに、図8(c)のように永久磁石によ
り、ケース内の磁界強度を変化させ、容器に包含されて
いる磁気抵抗素子23により磁界強度を検出して可変容
量ダイオード24に入力し、圧電発振器の周波数調整を
可能にしたものがあった(特開平4−70002号公
報)。
【0018】発振周波数の自動調整するため、共振装置
に制御機器を付加したりすることは装置の大型化を招き
望ましくなかった。
【0019】しかし、周波数を調整する為に一つ一つの
局発Mを人力により調整しなければならないというねじ
方式は局発Mの大量生産に不向きな方式であった。
【0020】また、金属の打ち出しは金属のヤング率が
大きいため、微細な調整が困難であるという短所があっ
た。
【0021】
【考案が解決しようとする課題】本考案はケースの打ち
出しやその後に考案されたねじの螺着のような機械化が
容易でない局発Mの生産方式の改善を目的とし、大量生
産可能な局発Mのケースの簡単な変形構造を提供するも
のである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本考案の共振装置は、誘
電体共振器とマイクロストリップ線路とを配置した基板
と、誘電体共振器の有る面の基板に対向するカバーと、
誘電体共振器の無い面の基板に対応するケースとを備え
た共振装置に関するものである。
【0023】そして、少なくともケースまたはカバーの
一方が熱可塑性を有し、かつ少なくともケースまたはカ
バーの一方が誘電体共振器の方向に湾曲していることを
その要旨とする。
【0024】
【作用】本考案によれば、例えば、金属板と樹脂板との
貼り合わせ、または樹脂板に無電界メッキ、蒸着、スパ
ッタリングなどの方法により金属膜を付着させることに
より、熱により可塑的にケースまたはカバーを変形させ
る。
【0025】
【実施例】図1は誘電体共振器を覆うスリットの有るカ
バーを凹ました本考案の共振装置の分解斜視図である。
【0026】局発Mはスリットの有る金属製のカバー1
と、カバーに覆われたMIC基板2と、MIC基板の裏
面に対向する金属製のケース3とから構成されている。
【0027】カバー1は互いに平行な二個のスリット4
と、スリット4間にMIC基板上の誘電体共振器の方向
にへこむところの凹み5とを持っている。
【0028】MIC基板2は誘電体共振器6と、誘電体
共振器に回路結合する線路7と、線路に電気接続された
FET8とを備えている。
【0029】ケース3はMIC基板の裏面の導電膜に電
気接続しており、MIC基板にバイアスを供給する端子
9を有している。
【0030】金属製のカバー1に備えられた凹み5と、
MIC基板2に備えられた誘電体共振器6との間の距離
により、局発Mの発振周波数が変化する。
【0031】発振周波数の調整は、局発Mのカバーのス
リット間を細棒で押し、共振周波数に達するところまで
スリット間のカバーを誘電体共振器に向かって押し込む
ことで為される。
【0032】また、スリットに誘電体製の鉤の手を差し
込んで周波数特性を測定しながら、鉤の手を上下に位置
調整することで所望の発振周波数の局発Mが得られる。
【0033】図2にMIC基板を覆うカバーにスリット
の有る本考案の共振装置のカバー側から見た透視平面図
を示す。
【0034】二つのスリット4はカバー1の長辺に平行
に設けられており、スリット間に斜線部で示される凹み
5がある。
【0035】凹み5は誘電体共振器6と重なり合う位置
にあり、一方誘電体共振器6は線路7によりFET8に
接続されている。
【0036】図3は誘電体共振器に向かい合うカバーの
スリット間に凹みを設けた本考案の共振装置の断面図で
ある。
【0037】スリット間のカバー1の押し出しにより、
MIC基板2上の誘電体共振器6に近付いた凹み5を形
成する。
【0038】誘電体共振器6は短円柱のセラミックス製
の共振器と共振器に比べて直径の小さい支持台とから構
成されている。
【0039】FET8はGaAs製のショットキーバリ
ア型の高周波発振用のトランジスタである。
【0040】MIC基板2は、純度99.9以上のアル
ミナ製であり、一方の面に誘電体共振器、FET及びマ
イクロストリップ線路、他方の面にメタライズされた導
電膜10を備えている。
【0041】端子9から金属製のケース3、導電膜10
を経て、バイアス電圧が線路に伝播するようになってい
る。
【0042】図4に導電膜に向かい合うケースのスリッ
ト間に凹みを設けた本考案の共振装置の断面図を示す。
【0043】誘電体共振器6、FET8を搭載したMI
C基板2はカバーと封入板11により気密封止されてい
る。
【0044】金属製のカバー1に溶接され、MIC基板
2の導電膜10と対向するケース3にスリットが少なく
とも二個以上設けられている。
【0045】ケースの二個のスリット間を押圧すること
により凹み5が生じ、誘電体共振器6と凹み5との間の
距離は変わって周波数調整ができる。
【0046】図5にABS樹脂にニッケルの無電界メッ
キを施したカバーに凹みを熱変形により形成した本考案
の共振装置の断面図を示す。
【0047】図5の実施例で特徴的なことはスリットを
カバーに設けていないことである。
【0048】カバー1は片面がPd処理されたABS樹
脂12と無電界メッキによってABS樹脂上に付着した
Ni13の二層構造で構成されている。
【0049】カバー1を真空吸着したまま、加熱して変
形可能とし、MIC基板2上の誘電体共振器6との距離
を変えて、希望の共振周波数に調整する。
【0050】カバーを加工する吸着ヘッドは多数で微細
な吸着孔により形成されており、発振周波数の強度によ
りカバーの凹みの大きさを変えるように制御される。
【0051】凹みの形成前後のいずれかにおいて、カバ
ーとケースは熱圧着され、MIC基板を封止する。
【0052】図6はPI樹脂にスパッタリングによりA
lの被膜を形成したカバーを有する本考案の共振装置の
断面図である。
【0053】成形されたポリイミド樹脂(PI樹脂)に
アルゴン雰囲気中でスパッタリングによりAlを膜付け
する。
【0054】変形が容易でない高耐熱樹脂の場合、カバ
ーにスリットが設けられ、熱変形による凹みの成長を幇
助する。
【0055】PI樹脂14とAl15とから成るカバー
1は誘電体共振器6の方向に変形させられるが、MIC
基板2は封入板11により気密封止されたままである。
【0056】尚、樹脂と金属膜の積層膜は成形後、貼り
合わせたラミネート型の構造であっても良い。
【0057】本実施例の構成によれば、機械により高速
に局発Mの周波数を自動調整を為すことができる。
【0058】
【考案の効果】本考案は以上の説明から明らかな如くね
じによる局発Mの周波数の調整ではなく、また、新たな
素子や回路を設置することなく、局発Mの周波数調整を
自動化できるので、局発Mの調整が極めて容易になると
いう長所がある。
【0059】さらに、新たな素子や回路を追加すること
がないので局発Mの小型化や低価格化を推進できるとい
う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の共振装置の分解斜視図である。
【図2】本考案の共振装置の透視平面図である。
【図3】共振器側のカバーに凹みを設けた本考案の共振
装置の断面図である。
【図4】導電膜側のケースに凹みを設けた本考案の共振
装置の断面図である。
【図5】誘電体と導電体の積層膜を備えた本考案の共振
装置の断面図である。
【図6】積層膜と封入板を備えた本考案の共振装置の断
面図である。
【図7】ねじとベロ−ズを備えた共振装置の断面図であ
る。
【図8】積層膜または調整装置を備えた共振装置の断面
図である。
【符号の説明】
1 カバー 2 MIC基板 3 ケース 4 スリット 5 凹み 6 誘電体共振器 7 線路 8 FET 9 端子 10 導電膜 11 封入板 12 ABS樹脂 13 Ni 14 PI樹脂 15 Al 16 導体板 17 ねじ部品 18 金属体 19 ベローズ 20 導体層 21 案内支持装置 22 制御器 23 磁気抵抗素子 24 可変容量ダイオード

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体共振器とマイクロストリップ線路
    とを配置した基板と、誘電体共振器の有る面の基板に対
    向するカバーと、誘電体共振器の無い面の基板に対応す
    るケースとを備えた共振装置において、少なくともケー
    スまたはカバーの一方が熱可塑性を有し、かつ少なくと
    もケースまたはカバーの一方が誘電体共振器の方向に湾
    曲していることを特徴とする共振装置。
JP1992052276U 1992-07-24 1992-07-24 共振装置 Expired - Fee Related JP2574912Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992052276U JP2574912Y2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 共振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992052276U JP2574912Y2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 共振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0615312U JPH0615312U (ja) 1994-02-25
JP2574912Y2 true JP2574912Y2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=12910271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992052276U Expired - Fee Related JP2574912Y2 (ja) 1992-07-24 1992-07-24 共振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2574912Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002071594A1 (fr) * 2001-03-07 2002-09-12 Hitachi, Ltd. Dispositif d'oscillation miniature et son procede de fabrication

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59144903U (ja) * 1983-03-17 1984-09-27 ソニー株式会社 誘電体共振器の周波数調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0615312U (ja) 1994-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4694347A (en) Television receiver having a liquid crystal display device
US5281935A (en) Surface mountable piezoelectric device using a metallic support structure with in situ finish plate mask
JP2574912Y2 (ja) 共振装置
JP3227631B2 (ja) アンテナ
JP2000134007A (ja) マイクロ波・ミリ波回路装置およびその製造方法
JPH10341113A (ja) マイクロ波検出器
JPH10107476A (ja) 高周波回路基板の接地及び電波シールド構造
JP2865321B2 (ja) 発振装置
JPH05152845A (ja) マイクロ波発振器
JP3267996B2 (ja) ストリップ線路デバイス
JPH0359601B2 (ja)
JP3441975B2 (ja) 高周波パッケージ
JPH07273517A (ja) マイクロ波回路装置
JPS5844657Y2 (ja) デンキシンゴウシヨリソウチ
JPS6025308A (ja) Mic発振器
JPH09232825A (ja) マイクロ波・ミリ波回路装置
JP2588458B2 (ja) Gps電波受信アンテナ装置
JPH02277301A (ja) 半導体装置用容器
JP2001102471A (ja) 高周波半導体装置
JPS6134743Y2 (ja)
JP2002171106A (ja) 導波管デバイス及びその調整方法
JPS6348441B2 (ja)
JPS61123203A (ja) 誘電体共振器の実装方法
JPH07131217A (ja) 誘電体共振器
JPS62144407A (ja) マイクロ波発振器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees