JP2574563B2 - フィルタ - Google Patents

フィルタ

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JP2574563B2
JP2574563B2 JP21692391A JP21692391A JP2574563B2 JP 2574563 B2 JP2574563 B2 JP 2574563B2 JP 21692391 A JP21692391 A JP 21692391A JP 21692391 A JP21692391 A JP 21692391A JP 2574563 B2 JP2574563 B2 JP 2574563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号処理の
フィルタリングを簡易化、高速化するためのハードウェ
アに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号処理においてフィルタリ
ングは、基本となる処理であり、最も多用されるものの
一つである。従来、X方向にN個、Y方向にM個のM×
N個のデータを2次元フィルタリングすると、4辺近傍
にあるデータはその周囲にデータがないため、正確なフ
ィルタリングができない。そのため、4辺近傍にあるデ
ータは例外処理して生のデータに置き換えてやる、ある
いは、4辺近傍の不正確なデータは無視する、などしな
ければならないのが一般的であった。そのため例えば画
像データの場合、十分に大きい1画面全体を一様なフィ
ルタリングする際には4辺近傍のデータが視覚に与える
影響は小さいが、画面が小さい場合や、画面が十分に大
きい場合でも図7の様に1画面を複数個のブロックに分
割して、そのブロックごとにフィルタリングする場合に
は、4辺近傍のデータが視覚に与える影響は非常に大き
い。以下、従来のフィルタリングの方法について図5、
図6、図7を参照にしながら説明する。
【0003】図5は従来のフィルタの構成図、図6は実
行したいフィルタリングの例を6個の1次元データの場
合で示した図、図7は2次元走査の概念図である。図7
に示すように、データがX方向に走査され、図5のシフ
トレジスタ1に入力される。各段のレジスタ1a、1
b、1cの出力は、時間がt0、t1、t2、・・・と進
むにつれて、図6の太線で示すように、移っていく。図
5の各段のレジスタ1a、1b、1cの出力が乗算器2
a、2b、2cにそれぞれ入力される。乗算器2a、2
b、2cの出力が加算器3に入力される。加算器3の出
力が除算器6に入力され、畳み込み演算により得たゲイ
ンを除する。得た結果をレジスタ1bの出力のデータの
位置に書き込む。X方向に対する処理が終った後、同様
の処理をY方向にも行なうことにより、2次元フィルタ
リングが実行される。図5に示すような従来の構成のフ
ィルタをもちいて、1画面を複数個のブロックに分割し
て、そのブロックごとに2次元フィルタリングする場
合、ブロック内のデータを順次1ラインごとに2次元走
査して入力させると、レジスタ1bの出力であるデータ
を中心にフィルタリングすることになるため、1ライン
の両端にあたるデータのいずれか(図6のd1、d6)
がレジスタ1bの出力になっている場合には、レジスタ
1a、又は、レジスタ1cの出力がレジスタ1bの出力
のデータの隣のデータではなくなるため、正確なフィル
タリングが行なわれたことにならない。従って、図6の
ようにフィルタリングを実行するには、1ラインの両端
にあたるデータd1、d6を例外処理して、生のデータ
に置き換えてやる処理がフィルタリングの他に必要とな
る。さらにd≠(a1+a2+a3)のときは、d1、d
6に(a1+a2+a3)/dを乗じて置き換えてやる必
要があり、さらに複雑な処理が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のフ
ィルタでは、最初に1方向についてフィルタリングし、
その後、各ラインの両端にあたるデータを書き換え、次
に、もう1方向についてフィルタリングし、各ラインの
両端にあたるデータを書き換えなければならない。従っ
て、このような従来のフィルタでは多次元フィルタリン
グに複雑な処理と多くの時間が必要である。
【0005】本発明は、上記課題を解決するもので、デ
ィジタル信号のフィルタリングを簡易化、高速化するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した目的を
達成するために、本発明の請求項1の1次元空間フィル
タは、n個の縦続接続されたレジスタからなるシフトレ
ジスタと、(n+1)個の乗算器と、1個の加算器と、
検出器と、前記加算器の出力データと第(n+1)の乗
算器の出力データのどちらか一方を選択して出力する選
択回路と、この選択回路の出力をdで除算する除算器を
有するフィルタであって、前記シフトレジスタの各段の
レジスタの出力は、それぞれ第1、第2、・・・第nの
乗算器により、a1倍、a2倍、・・・an倍された後、
前記加算器に入力され、前記シフトレジスタの第p段の
レジスタの出力が、第(n+1)の乗算器により、a
n+1倍される構成をしており、前記検出器は、前記シフ
トレジスタにデータを順次入力した際に、前記シフトレ
ジスタの第p段のレジスタの出力がデータの第1、第
2、・・・第(p−1)番目または第(N1+p−n+
1)、第(N1+p−n+2)、・・・第N1番目である
ことを検出した後、第N1番目のデータの次のデータを
第1番目のデータとして検出を続けるものであり、N個
のデータを前記シフトレジスタに入力し、前記検出器を
用いて、検出器がデータの第1、第2、・・・第(p−
1)番目または第(N1+p−n+1)、第(N1+p−
n+2)、・・・第N1番目を検出している時は前記
(n+1)の乗算器の出力を前記選択回路から出力し、
それ以外の時は前記加算器の出力を前記選択回路から出
力するように制御し、前記選択回路の出力を前記除算器
によりdで除算したデータを、フィルタの出力データと
するものである。
【0007】本発明の請求項2のM次元空間フィルタ
は、n個の縦続接続されたレジスタからなるシフトレジ
スタと、(n+1)個の乗算器と、2個の加算器と、丸
め制御回路と、m個の検出器と、第1の加算器の出力デ
ータと第2の加算器の出力データのどちらか一方を選択
して出力する選択回路と、この選択回路の出力をdで除
算する除算器を有するフィルタであって、前記シフトレ
ジスタの各段のレジスタの出力は、それぞれ第1、第
2、・・・第nの乗算器により、a1倍、a2倍、・・・
n倍された後、第1の加算器に入力され、前記シフト
レジスタの第p段のレジスタの出力が、第(n+1)の
乗算器により、an+1倍された後、第2の加算器に入力
される構成をしており、また、前記丸め制御回路は、丸
め信号を受け取っている時には前記第1、第2の加算器
でd/2の丸め値を立てて計算し、丸め信号を受け取っ
ていない時は前記第2の加算器で0を加算するように丸
めを制御するものであり、第1の検出器は、前記シフト
レジスタにデータを順次入力した際に、前記シフトレジ
スタの第p段のレジスタの出力がデータの第1、第2、
・・・第(p−1)番目または第(N1+p−n+
1)、第(N1+p−n+2)、・・・第N1番目である
ことを検出した後、第N1番目のデータの次のデータを
第1番目のデータとして検出を続けるものであり、第
2、第3、・・・第mの検出器はそれぞれ前記シフトレ
ジスタにデータを順次入力した際に、前記シフトレジス
タの第p段のレジスタの出力がデータの第1、第2、・
・・第(p−1)番目またはそれぞれ第(N2+p−n
+1)、第(N2+p−n+2)、・・・第N 2番目、第
(N3+p−n+1)、第(N3+p−n+2)、・・・
第N3番目、・・・第(Nm+p−n+1)、第(Nm
p−n+2)、・・・第Nm番目であることを検出した
後、それぞれ第N2、第N3、・・・第Nmのデータの次
のデータを第1番目のデータとして検出を続けるもので
あり、N個のデータを前記シフトレジスタに入力し、第
qの検出器を用いて、検出器がデータの第1、第2、・
・・第(p−1)番目または第(Nq+p−n+1)、
第(Nq+p−n+2)、・・・第Nq番目を検出してい
る時は前記第2の加算器の出力を前記選択回路から出力
し、それ以外の時は前記第1の加算器の出力データを前
記選択回路から出力するように制御し、前記選択回路の
出力を前記除算器によりdで除算したデータを、フィル
タの出力データとするものである。
【0008】本発明の請求項3のM次元空間フィルタ
は、n個の縦続接続されたレジスタからなるシフトレジ
スタと、n個の乗算器と、1個の加算器と、丸め制御回
路と、前記加算器の出力をdで除算する除算器と、m個
の検出器と、(n−1)個の選択回路を有するフィルタ
であって、前記シフトレジスタの第p段を除く各段のレ
ジスタの出力は、それぞれ第1、第2、・・・第(n−
1)の選択回路により、前記シフトレジスタの第p段の
レジスタの出力と選択されて、前記シフトレジスタの第
p段のレジスタの出力と共に、それぞれ第1、第2、・
・・第nの乗算器により、a1倍、a2倍、・・・an
された後、前記加算器に入力され、前記加算器の出力を
前記除算器によりdで除算したデータを、フィルタの出
力データとする構成をしており、第1の検出器は、前記
シフトレジスタにデータを順次入力した際に、前記シフ
トレジスタの第p段のレジスタの出力がデータの第1、
第2、・・・第(p−1)番目または第(N1+p−n
+1)、第(N1+p−n+2)、・・・第N1番目であ
ることを検出した後、第N1番目のデータの次のデータ
を第1番目のデータとして検出を続けるものであり、第
2、第3、・・・第mの検出器はそれぞれ前記シフトレ
ジスタにデータを順次入力した際に、前記シフトレジス
タの第p段のレジスタの出力がデータの第1、第2、・
・・第(p−1)番目またはそれぞれ第(N2+p−n
+1)、第(N2+p−n+2)、・・・第N2番目、第
(N3+p−n+1)、第(N3+p−n+2)、・・・
第N3番目、・・・第(Nm+p−n+1)、第(Nm
p−n+2)、・・・第Nm番目であることを検出した
後、それぞれ第N2、第N3、・・・第Nmのデータの次
のデータを第1番目のデータとして検出を続けるもので
あり、前記フィルタがM次元目として動作をしていると
きには、丸め信号を入力するように制御し、N個のデー
タを前記シフトレジスタに入力し、第qの検出器を用い
て、検出器がデータの第1、第2、・・・第(p−1)
番目または第(Nq+p−n+1)、第(Nq+p−n+
2)、・・・第Nq番目を検出している時は前記シフト
レジスタの第p段のレジスタの出力を前記選択回路から
出力し、それ以外の時は前記シフトレジスタの各段の
ジスタの出力データを前記選択回路から出力するように
制御し、また、前記丸め制御回路は、丸め信号を受け取
っている時には前記加算器でd/2の丸め値を立てて計
算し、丸め信号を受け取っていない時は前記加算器で0
を加算するように丸めを制御するものである。
【0009】
【作用】本発明は請求項1の構成により、データの書き
換えの特別な処理を必要とせずに、1次元空間フィルタ
リングが可能になるものである。
【0010】本発明は請求項2、3の構成により、1次
元方向のフィルタリングの後、データの書き換えの特別
な処理を必要とせずに、多種多様な多次元空間フィルタ
リングが可能になるものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1、図2、
図3、図4を参照しながら説明する。
【0012】(実施例1)本発明の第1の実施例を図1
に示す。図1は本発明の基本となる1次元フィルタの図
であり、請求項1のn=3、p=2、an+1=a1+a2
+a3の場合である。図1において、1は3個の縦続接
続されたレジスタ1a、1b、1cからなるシフトレジ
スタ、2a、2b、2c、2dは乗算器、3は加算器、
4は検出器、5はマルチプレクサ、6は除算器である。
図1に示すようにシフトレジスタ1にデータが入力され
る。シフトレジスタ1の各段の出力が乗算器2a、2
b、2cに入力され、それぞれa1倍、a2倍、a3倍さ
れる。乗算器2a、2b、2cの出力が加算器3に入力
され、加算される。また、レジスタ1bの出力が乗算器
2dに入力され、(a1+a2+a3)倍される。これ
は、加算器3の出力データが畳み込み演算により得たゲ
インを与え、加算器3の出力データと、乗算器2dの出
力データの得たゲインを等しくするためである。an+1
の値を変える事によって、4辺近傍のデータのゲインを
他のフィルタリングされたデータのゲインと差を与える
ことも可能である。検出器4は、レジスタ1bの出力の
データが、フィルタに入力されるN1個のデータの第1
番目と第N1番目であることを検出し、フィルタに入力
されるN1個のデータが、第1番目か第N1番目のデータ
であるとき、乗算器2dの出力をマルチプレクサ5から
出力し、それ以外のときは、加算器3の出力をマルチプ
レクサ5から出力する。マルチプレクサ5の出力は、除
算器6に入力され、dで除算された後、出力される。d
を自由に設定することにより、フィルタリングされたデ
ータに自由なゲインを得させることができる。また、a
1、a2、a3の値を自由に設定できるようにしておけ
ば、1つのハードウェアで様々なフィルタリングが可能
になる。
【0013】(実施例2)本発明第2の実施例を図2に
示す。図2は図1に示した1次元フィルタを用いた、2
次元空間フィルタの図であり、請求項2のn=3、m=
2、p=2、M=2の場合である。図2において、7は
丸め制御回路、10はフィルタ部、11はバッファメモ
リである。図2に示すように、フィルタ部10の構成
は、図1の構成に第2の加算器3bと、第2の検出器4
bと、丸め制御回路7が加わったものである。第2の検
出器4bはレジスタ1bの出力のデータが、フィルタに
入力されるデータの第1番目と第N2番目であることを
検出し、X方向のフィルタリングの際には、第1の検出
器4aによりマルチプレクサ5を制御すると共に除算器
6をd=1としてフィルタリングを行ない、Y方向のフ
ィルタリングの際には、第2の検出器4bによりマルチ
プレクサ5を制御すると共に除算器6をd=(a 1+a2
+a32としてフィルタリングを行なう。ここでdをX
方向、Y方向で使い分けているのは、d=(a1+a2
3)としてX方向、Y方向のフィルタリングを実行し
てもよいが、除算する際に誤差が生じるので、X方向の
フィルタリングの際には、除算を行なわず、Y方向のフ
ィルタリングの際にまとめてゲインを除することによ
り、演算による誤差を小さくし、精度を高めることが可
能となる。
【0014】さらに、Y方向のフィルタリングの際に除
算する値に丸め値を加えておけば、フィルタリング結果
の精度をより高めることが可能となる。これを実現する
ために、(a1+a2+a32/2の丸め値を含んだ加算
が実行できる加算器3a、3bが組み込まれている。即
ち、Y方向のフィルタリングの際に丸め信号を与えてや
ることにより、丸め制御回路7は、加算器3aを、X方
向のフィルタリングの際には丸め値を含まずに加算し、
Y方向のフィルタリングの際に(a1+a2+a 32/2
の丸め値を含んだ加算を行なう様に制御し、加算器3b
を、X方向のフィルタリングの際には0を加算し、Y方
向のフィルタリングの際に(a1+a2+a32/2の丸
め値を加算する様制御する。また、d≠(a1+a2+a
32の値にしてフィルタリングの結果に重みを付けて出
力することも可能である。この時には、丸め値をd/2
にして演算させてやればよい。さらに、4辺の画素に対
して、an+1=a1+a2+a3にして演算すれば、他の画
素と同じ重みが付けられる。バッファメモリ11には、
X方向にN1個、Y方向にN2個のN1×N2個のデータが
入っている。このデータに2次元空間フィルタリング
を、最初にX方向、次にY方向にフィルタリングする場
合、図7に示すように、X方向にN1個のデータライン
に沿ってN2本のラインが連続に2次元走査されてバッ
ファメモリ11から出力され、フィルタ部10に入力さ
れる。フィルタ部10からの出力は、図7に示すよう
に、レジスタ1bの出力のデータの位置にバッファメモ
リ11に一旦取り入れられ、図6、図7に示すように、
レジスタ1bの出力のデータの位置に相当する位置に書
き込まれる。X方向のフィルタリング終了後、同様にY
方向についてフィルタリングを行なうことにより、2次
元空間フィルタリングが行なわれたことになる。
【0015】(実施例3)本発明の第3の実施例を、図
3に示す。図3は請求項2のn=3、m=1、p=2、
1=1、a2=2、a3=1、a4=4、M=2、N1
2としたときの例で、いわゆる1−2−1フィルタの
図である。a1、a2、a3、a4、dが、それぞれ2の冪
乗であるとき、乗算器、除算器は、それぞれシフタに置
き換えることができる。また、X方向、Y方向のデータ
の数が同じ、即ち、N1=N2のときには、第2の検出器
4bは第1の検出器4aで代用できる。従って図3にお
いて、a1=a3=1より乗算器2a、2cは不要とな
り、a2=2より乗算器2bは、左に1ビットシフトす
るシフタ8bに、a4=4より乗算器2dは、左に2ビ
ットシフトするシフタ8dに、(a1+a2+a32=1
6より除算器6は、右に4ビット、又は、0ビットシフ
トするバレルシフタ9にそれぞれ置き換えられている。
右4ビットシフトは、図2の除算器6をd=(a1+a2
+a32にしたことに相当し、0ビットシフトは、図2
の除算器6をd=1にしたことに相当する。即ち、この
フィルタによるフィルタリング結果の重みは、フィルタ
リング前のデータと同じとなる。また、N1=N2のた
め、第2の検出器4bは第1の検出器4aで代用できる
ので、第2の検出器4bは、取り除かれている。丸め信
号を図2と同様に与えてやる、つまりY方向のフィルタ
リング時に丸め値=8を加算器3a、3bに与える。こ
の構成を持つフィルタに、図2と同様にデータを入力し
てやれば、いわゆる1−2−1の2次元空間フィルタリ
ングが実行できる。
【0016】(実施例4)本発明の第4の実施例を図4
に示す。図4は請求項3のn=3、m=2、p=2、M
=2としたときの例である。図4において、5a、5b
はマルチプレクサであり、レジスタ1bの出力とレジス
タ1a、又はレジスタ1cの出力のいずれかを乗算器2
a、又は乗算器2cに出力する。マルチプレクサ5a、
5bの制御は以下のとおりである。第1または第2の検
出器4a,4bが、レジスタ1bの出力がデータ列の第
1番目あるいは第N1番目または第N2番目であることを
検出したときにレジスタ1bの出力を出力し、それ以外
の時はレジスタ1a、又はレジスタ1cの出力を出力す
るように制御する。丸め値の制御は一番最後の方向、つ
まりY方向のフィルタリング時に、丸め値=(a1+a2
+a32/2を加算器3aに与える。一般に、一番最後
の方向のフィルタリング時に丸め値を加えて、ゲインを
除すれば、フィルタリングの結果の精度が高くなる。し
かし、データ幅の関係などからどうしても途中の方向の
フィルタリングの段階でゲインを除してやらねばならな
い場合もあるが、こういった場合でも、出来るだけゲイ
ンを除する回数を減らし、後の方向で行うようにすれば
より精度が高くなる。図4に示した構成を持つフィルタ
に、図2と同様にデータを入力してやれば、図2に示し
たフィルタでa4=a1+a2+a3としたときと同じ結果
が得られ、乗算器2dと加算器3bは不要となる。但
し、図2に示したフィルタに比べ、マルチプレクサが1
つ増えるので、どちらの構成によるフィルタが回路規模
として小さくなるかは、実行したいフィルタリングによ
る。しかし、図2のフィルタでa4=a1+a2+a3で、
かつ、a4が2の冪乗でない場合には乗算器2dを置き
換えれないので、こういった場合には回路規模を小さく
出来る。また、図2のフィルタでは4辺の画素に対し
て、他の画素とは異なる重みを与えることが出来たが、
この図4のフィルタでは、4辺の画素も他の画素と同じ
重みしか、付けることが出来ない。
【0017】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、検出器を備えていることにより、検出器で
マルチプレクサを切り替えることで、データラインの両
端のデータをフィルタリング後のデータラインの両端に
出力できるので、データを置き換える処理が不要なので
高速化が、あるいは、4辺の誤データを無視することな
く正確、かつ容易に精度の高い2次元空間フィルタリン
グが可能となり、さらに多次元のフィルタにも同様の構
成を利用することで応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のフィルタのアーキテク
チャを示す図
【図2】本発明の第2の実施例のフィルタのアーキテク
チャを示す図
【図3】本発明の第3の実施例のフィルタのアーキテク
チャを示す図
【図4】本発明の第4の実施例のフィルタのアーキテク
チャを示す図
【図5】従来のフィルタのアーキテクチャを示す図
【図6】実行したい1次元フィルタの入力と結果の関係
を示す図
【図7】ブロック分割のフィルタリングと2次元走査の
概念図
【符号の説明】
1 シフトレジスタ 1a〜1c レジスタ 2 乗算器 3 加算器 4 検出器 5 マルチプレクサ 6 除算器 7 丸め制御回路 8 シフタ 9 バレルシフタ 10 フィルタ部 11 バッファメモリ 61 シフトレジスタ1の出力 62 レジスタ1aの出力 63 レジスタ1bの出力 64 レジスタ1cの出力 65 フィルタへの入力 66 フィルタリングの結果 71 フレーム 72 ブロック 73 対象ブロック 74 シフトレジスタ出力画素 75 X方向走査 76 Y方向走査 77 2次元フィルタリング結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 敏之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 大谷 昭彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 岡本 潔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−199378(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n個の縦続接続されたレジスタからなるシ
    フトレジスタと、(n+1)個の乗算器と、1個の加算
    器と、検出器と、前記加算器の出力データと第(n+
    1)の乗算器の出力データのどちらか一方を選択して出
    力する選択回路と、この選択回路の出力をdで除算する
    除算器を有するフィルタであって、前記シフトレジスタ
    の各段のレジスタの出力は、それぞれ第1、第2、・・
    ・第nの乗算器により、a1倍、a2倍、・・・an倍さ
    れた後、前記加算器に入力され、前記シフトレジスタの
    第p段のレジスタの出力が、第(n+1)の乗算器によ
    り、an+1倍される構成をしており、前記検出器は、前
    記シフトレジスタにデータを順次入力した際に、前記シ
    フトレジスタの第p段のレジスタの出力がデータの第
    1、第2、・・・第(p−1)番目または第(N1+p
    −n+1)、第(N1+p−n+2)、・・・第N1番目
    であることを検出した後、第N1番目のデータの次のデ
    ータを第1番目のデータとして検出を続けるものであ
    り、N個のデータを前記シフトレジスタに入力し、前記
    検出器を用いて、検出器がデータの第1、第2、・・・
    第(p−1)番目または第(N1+p−n+1)、第
    (N1+p−n+2)、・・・第N1番目を検出している
    時は前記第(n+1)の乗算器の出力を前記選択回路か
    ら出力し、それ以外の時は前記加算器の出力を前記選択
    回路から出力するように制御し、前記選択回路の出力を
    前記除算器によりdで除算したデータを、フィルタの出
    力データとする事を特徴とする1次元空間フィルタ。
  2. 【請求項2】n個の縦続接続されたレジスタからなるシ
    フトレジスタと、(n+1)個の乗算器と、2個の加算
    器と、丸め制御回路と、m個の検出器と、第1の加算器
    の出力データと第2の加算器の出力データのどちらか一
    方を選択して出力する選択回路と、この選択回路の出力
    をdで除算する除算器を有するフィルタであって、前記
    シフトレジスタの各段のレジスタの出力は、それぞれ第
    1、第2、・・・第nの乗算器により、a1倍、a2倍、
    ・・・an倍された後、第1の加算器に入力され、前記
    シフトレジスタの第p段のレジスタの出力が、第(n+
    1)の乗算器により、an+1倍された後、第2の加算器
    に入力される構成をしており、また、前記丸め制御回路
    は、丸め信号を受け取っている時には前記第1、第2の
    加算器でd/2の丸め値を立てて計算し、丸め信号を受
    け取っていない時は前記第1、第2の加算器で0を加算
    するように丸めを制御するものであり、第1の検出器
    は、前記シフトレジスタにデータを順次入力した際に、
    前記シフトレジスタの第p段のレジスタの出力がデータ
    の第1、第2、・・・第(p−1)番目または第(N1
    +p−n+1)、第(N1+p−n+2)、・・・第N1
    番目であることを検出した後、第N1番目のデータの次
    のデータを第1番目のデータとして検出を続けるもので
    あり、第2、第3、・・・第mの検出器はそれぞれ前記
    シフトレジスタにデータを順次入力した際に、前記シフ
    トレジスタの第p段のレジスタの出力がデータの第1、
    第2、・・・第(p−1)番目またはそれぞれ第(N2
    +p−n+1)、第(N2+p−n+2)、・・・第N2
    番目、第(N3+p−n+1)、第(N3+p−n+
    2)、・・・第N3番目、・・・第(Nm+p−n+
    1)、第(Nm+p−n+2)、・・・第Nm番目である
    ことを検出した後、それぞれ第N2、第N3、・・・第N
    mのデータの次のデータを第1番目のデータとして検出
    を続けるものであり、前記フィルタがM次元目として動作をしているときに
    は、丸め信号を入力するように制御し、 N個のデータを前記シフトレジスタに入力し、第qの検
    出器を用いて、検出器がデータの第1、第2、・・・第
    (p−1)番目または第(Nq+p−n+1)、第(Nq
    +p−n+2)、・・・第Nq番目を検出している時は
    前記第2の加算器の出力を前記選択回路から出力し、そ
    れ以外の時は前記第1の加算器の出力データを前記選択
    回路から出力するように制御し、前記選択回路の出力を
    前記除算器によりdで除算したデータを、フィルタの出
    力データとする事を特徴とするM次元空間フィルタ。
  3. 【請求項3】n個の縦続接続されたレジスタからなるシ
    フトレジスタと、n個の乗算器と、1個の加算器と、丸
    め制御回路と、前記加算器の出力をdで除算する除算器
    と、m個の検出器と、(n−1)個の選択回路を有する
    フィルタであって、前記シフトレジスタの第p段を除く
    各段のレジスタの出力は、それぞれ第1、第2、・・・
    第(n−1)の選択回路により、前記シフトレジスタの
    第p段のレジスタの出力と選択されて、前記シフトレジ
    スタの第p段のレジスタの出力と共に、それぞれ第1、
    第2、・・・第nの乗算器により、a1倍、a2倍、・・
    ・an倍された後、前記加算器に入力され、前記加算器
    の出力を前記除算器によりdで除算したデータを、フィ
    ルタの出力データとする構成をしており、第1の検出器
    は、前記シフトレジスタにデータを順次入力した際に、
    前記シフトレジスタの第p段のレジスタの出力がデータ
    の第1、第2、・・・第(p−1)番目または第(N1
    +p−n+1)、第(N1+p−n+2)、・・・第N1
    番目であることを検出した後、第N1番目のデータの次
    のデータを第1番目のデータとして検出を続けるもので
    あり、第2、第3、・・・第mの検出器はそれぞれ前記
    シフトレジスタにデータを順次入力した際に、前記シフ
    トレジスタの第p段のレジスタの出力がデータの第1、
    第2、・・・第(p−1)番目またはそれぞれ第(N2
    +p−n+1)、第(N2+p−n+2)、・・・第N2
    番目、第(N3+p−n+1)、第(N3+p−n+
    2)、・・・第N3番目、・・・第(Nm+p−n+
    1)、第(Nm+p−n+2)、・・・第Nm番目である
    ことを検出した後、それぞれ第N2、第N3、・・・第N
    mのデータの次のデータを第1番目のデータとして検出
    を続けるものであり、前記フィルタがM次元目として動作をしているときに
    は、丸め信号を入力するように制御し、 N個のデータを前記シフトレジスタに入力し、第qの検
    出器を用いて、検出器がデータの第1、第2、・・・第
    (p−1)番目または第(Nq+p−n+1)、第(Nq
    +p−n+2)、・・・第Nq番目を検出している時は
    前記シフトレジスタの第p段のレジスタの出力を前記選
    択回路から出力し、それ以外の時は前記シフトレジスタ
    の各段のレジスタの出力データを前記選択回路から出力
    するように制御し、また、前記丸め制御回路は、丸め信
    号を受け取っている時には前記加算器でd/2の丸め値
    を立てて計算し、丸め信号を受け取っていない時は前
    算器で0を加算するように丸めを制御する事を特徴と
    するM次元空間フィルタ。
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