JP2574396Y2 - 車両用シート装置 - Google Patents
車両用シート装置Info
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- JP2574396Y2 JP2574396Y2 JP1992069255U JP6925592U JP2574396Y2 JP 2574396 Y2 JP2574396 Y2 JP 2574396Y2 JP 1992069255 U JP1992069255 U JP 1992069255U JP 6925592 U JP6925592 U JP 6925592U JP 2574396 Y2 JP2574396 Y2 JP 2574396Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シートバック部分に格
納・取出自在にチャイルドシートを設けてなる車両用シ
ート装置に関するものである。
納・取出自在にチャイルドシートを設けてなる車両用シ
ート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用シート装置においては、固
定式のリヤシートのシートバック部分に、不使用時には
該シートバック側に格納し、使用時には該シートバック
からシートクッション側に取り出すようにしてチャイル
ドシートを設けるとともに、該シートバックに固定した
状態でチャイルドシート用シートベルトを設けることが
試みられている(例えば、実公昭54ー17924号公
報、実公昭54ー17925号公報参照)。
定式のリヤシートのシートバック部分に、不使用時には
該シートバック側に格納し、使用時には該シートバック
からシートクッション側に取り出すようにしてチャイル
ドシートを設けるとともに、該シートバックに固定した
状態でチャイルドシート用シートベルトを設けることが
試みられている(例えば、実公昭54ー17924号公
報、実公昭54ー17925号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この公知例
の如くシートバックが固定式である場合には、シートベ
ルトにかかる荷重はシートバックを介して常時車体側で
直接支持されるため、チャイルドシートの使用がシート
バックの状態によって制限されるということがなく、該
チャイルドシートは必要に応じていつでも使用可能であ
る。
の如くシートバックが固定式である場合には、シートベ
ルトにかかる荷重はシートバックを介して常時車体側で
直接支持されるため、チャイルドシートの使用がシート
バックの状態によって制限されるということがなく、該
チャイルドシートは必要に応じていつでも使用可能であ
る。
【0004】ところが、チャイルドシートが組み込まれ
るシートバックが可倒式である場合には、該シートバッ
クがシートロック装置によって車体側に固定されている
かどうかによりチャイルドシートの使用が制限される。
即ち、可倒式シートバックの場合には、該シートバック
をシートロック装置により車体側に固定あるいは固定解
除する構成とするとともに、チャイルドシート用シート
ベルトはこれをこの可倒式のシートバック側に固定する
ことが必要である。このため、上記シートベルトにかか
る荷重はシートバックから上記シートロック装置を介し
て車体側に支持されることとなる。従って、上記シート
ロック装置がロックオフの状態でのチャイルドシートの
使用を阻止するとともに、該チャイルドシートが使用時
状態にある場合にはシートロック装置のロックオフ操作
を阻止することが必要となる。
るシートバックが可倒式である場合には、該シートバッ
クがシートロック装置によって車体側に固定されている
かどうかによりチャイルドシートの使用が制限される。
即ち、可倒式シートバックの場合には、該シートバック
をシートロック装置により車体側に固定あるいは固定解
除する構成とするとともに、チャイルドシート用シート
ベルトはこれをこの可倒式のシートバック側に固定する
ことが必要である。このため、上記シートベルトにかか
る荷重はシートバックから上記シートロック装置を介し
て車体側に支持されることとなる。従って、上記シート
ロック装置がロックオフの状態でのチャイルドシートの
使用を阻止するとともに、該チャイルドシートが使用時
状態にある場合にはシートロック装置のロックオフ操作
を阻止することが必要となる。
【0005】しかしながら、本願考案者の知る限りにお
いては、可倒式シートバックにチャイルドシートを組み
込んだものはなく、従って当然のことながらかかる可倒
式シートバックを備えた車両用シート装置においてチャ
イルドシートの使用上の安全性を確保するための手段に
ついてはなんら有用な提案はされていない。
いては、可倒式シートバックにチャイルドシートを組み
込んだものはなく、従って当然のことながらかかる可倒
式シートバックを備えた車両用シート装置においてチャ
イルドシートの使用上の安全性を確保するための手段に
ついてはなんら有用な提案はされていない。
【0006】そこで本考案は、チャイルドシートを組み
込んだ可倒式シートバックを備えた車両用シート装置に
おいて、該チャイルドシートの使用上における安全性を
確保することを目的としてなされたものである。
込んだ可倒式シートバックを備えた車両用シート装置に
おいて、該チャイルドシートの使用上における安全性を
確保することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案ではかかる課題を
解決するための具体的手段として、略起立状態とされる
使用時位置と該使用時位置よりも車体前方側へ傾倒する
倒伏位置の間で起倒可能とされるシートバックの前面に
回転軸を介してチャイルドシートを取り付けて該チャイ
ルドシートを上記シートバック側に埋没格納される格納
位置と該シートバックから取り出されてシートクッショ
ン上に載置される使用時位置との間で姿勢変更可能なる
如くするとともに、該シートバックには、車体側に固定
したストライカーに係合して該シートバックを使用時位
置において車体側に固定するロックオン状態と該ストラ
イカーとの係合を離脱して該シートバックの傾倒操作を
許容するロックオフ状態との間で作動するストライカー
フックを備えたシートロック装置を設け、さらに上記シ
ートバック側にチャイルドシート用シートベルトを固定
してなる車両用シート装置において、上記シートロック
装置側に設けられ、ロックオン状態にある上記ストライ
カーフックと係合可能な第1位置とロックオフ状態にあ
るストライカーフックと係合可能な第2位置との間で変
位可能とされるとともに、第1位置に設定された状態に
おいては上記ストライカーフックのロックオフ側への変
位を規制するとともに第1位置から第2位置側への変位
が許容され、また第2位置に設定された状態においては
上記ストライカーフックのロックオン側への変位を許容
するとともに第2位置から第1位置側への変位が規制さ
れる如く構成された規制部材と、該規制部材と上記チャ
イルドシートの回転軸との間に設けられて該回転軸の回
転変位を上記規制部材に伝達可能とするとともに、上記
チャイルドシートが格納位置に設定された状態において
は上記規制部材を第2位置に設定し、使用時位置に設定
された状態においては上記規制部材を第1位置に設定せ
しめる連係部材とを備えたことを特徴としている。
解決するための具体的手段として、略起立状態とされる
使用時位置と該使用時位置よりも車体前方側へ傾倒する
倒伏位置の間で起倒可能とされるシートバックの前面に
回転軸を介してチャイルドシートを取り付けて該チャイ
ルドシートを上記シートバック側に埋没格納される格納
位置と該シートバックから取り出されてシートクッショ
ン上に載置される使用時位置との間で姿勢変更可能なる
如くするとともに、該シートバックには、車体側に固定
したストライカーに係合して該シートバックを使用時位
置において車体側に固定するロックオン状態と該ストラ
イカーとの係合を離脱して該シートバックの傾倒操作を
許容するロックオフ状態との間で作動するストライカー
フックを備えたシートロック装置を設け、さらに上記シ
ートバック側にチャイルドシート用シートベルトを固定
してなる車両用シート装置において、上記シートロック
装置側に設けられ、ロックオン状態にある上記ストライ
カーフックと係合可能な第1位置とロックオフ状態にあ
るストライカーフックと係合可能な第2位置との間で変
位可能とされるとともに、第1位置に設定された状態に
おいては上記ストライカーフックのロックオフ側への変
位を規制するとともに第1位置から第2位置側への変位
が許容され、また第2位置に設定された状態においては
上記ストライカーフックのロックオン側への変位を許容
するとともに第2位置から第1位置側への変位が規制さ
れる如く構成された規制部材と、該規制部材と上記チャ
イルドシートの回転軸との間に設けられて該回転軸の回
転変位を上記規制部材に伝達可能とするとともに、上記
チャイルドシートが格納位置に設定された状態において
は上記規制部材を第2位置に設定し、使用時位置に設定
された状態においては上記規制部材を第1位置に設定せ
しめる連係部材とを備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】本考案ではかかる構成とすることにより、シー
トロック装置のストライカーフックがロックオン状態に
あってシートバックが車体側に確実に固定されている状
態においては、規制部材は第1位置と第2位置の間で自
由に変位可能であることから、チャイルドシートをその
回転軸を中心として傾動させて格納位置に設定すること
も使用時位置に設定することも可能ならしめられる。
トロック装置のストライカーフックがロックオン状態に
あってシートバックが車体側に確実に固定されている状
態においては、規制部材は第1位置と第2位置の間で自
由に変位可能であることから、チャイルドシートをその
回転軸を中心として傾動させて格納位置に設定すること
も使用時位置に設定することも可能ならしめられる。
【0009】また、このストライカーフックのロックオ
ン状態においてチャイルドシートが使用時位置に設定さ
れると、これに伴って上記規制部材が連係部材の回転変
位を受けて第1位置に設定され且つ姿勢保持される。従
って、第1位置に設定された規制部材との係合により上
記ストライカーフックはロックオフ側への変位が規制さ
れ、ロックオン状態のまま保持される。
ン状態においてチャイルドシートが使用時位置に設定さ
れると、これに伴って上記規制部材が連係部材の回転変
位を受けて第1位置に設定され且つ姿勢保持される。従
って、第1位置に設定された規制部材との係合により上
記ストライカーフックはロックオフ側への変位が規制さ
れ、ロックオン状態のまま保持される。
【0010】さらに、ストライカーフックがロックオフ
状態にあってシートバックが車体側に固定されていない
場合には、規制部材はストライカーフックとの係合によ
ってその第2位置から第1位置側への変位が規制されて
いるので、いかにチャイルドシートをその格納位置から
使用時位置へ取り出そうとしても連係部材により上記回
転軸の回転が規制されることからこれが確実に阻止され
るものである。
状態にあってシートバックが車体側に固定されていない
場合には、規制部材はストライカーフックとの係合によ
ってその第2位置から第1位置側への変位が規制されて
いるので、いかにチャイルドシートをその格納位置から
使用時位置へ取り出そうとしても連係部材により上記回
転軸の回転が規制されることからこれが確実に阻止され
るものである。
【0011】
【考案の効果】従って、本考案の車両用シート装置によ
れば、規制部材を連係部材を介してチャイルドシートの
状態に対応して作動させることで、シートバックがシー
トロック装置によって車体側に確実に固定されている場
合においてのみチャイルドシートを使用することが可能
とされる一方、該チャイルドシートの使用時にはシート
ロック装置のロックオフが阻止され該シートバックの車
体側からの離脱が確実に防止されることから、チャイル
ドシート使用時におけるシートベルト荷重の支持が確実
ならしめられ、該チャイルドシートが可倒式シートバッ
クに設けられる構成であるにもかかわらずチャイルドシ
ート使用時における高い安全性が確保されるものであ
る。
れば、規制部材を連係部材を介してチャイルドシートの
状態に対応して作動させることで、シートバックがシー
トロック装置によって車体側に確実に固定されている場
合においてのみチャイルドシートを使用することが可能
とされる一方、該チャイルドシートの使用時にはシート
ロック装置のロックオフが阻止され該シートバックの車
体側からの離脱が確実に防止されることから、チャイル
ドシート使用時におけるシートベルト荷重の支持が確実
ならしめられ、該チャイルドシートが可倒式シートバッ
クに設けられる構成であるにもかかわらずチャイルドシ
ート使用時における高い安全性が確保されるものであ
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案の車両用シート装置を実施例に
基づいて具体的に説明する。
基づいて具体的に説明する。
【0013】第1実施例 図1及び図2には本考案の第1実施例にかかる車両用の
リヤシート1の要部が示されている。このリヤシート1
は、シートクッション2とシートバック3で構成される
が、さらにこのシートバック3は車幅方向の両端部に位
置して車体側に固定される左右一対のシートバックサイ
ド33,33と、該シートバックサイド33,33の車幅
方向内側にあってそれぞれその下端部を支点として車体
前後方向(矢印AーB方向)に傾動可能とされた第1可倒
シートバック31と第2可倒シートバック32とで構成
されている。そして、この第1可倒シートバック31と
第2可倒シートバック32は、それぞれその肩部に配置
した操作ボタン57により操作される後述のシートロッ
ク装置50(図4〜図6参照)によって車体側に固定され
(以下、ロックオン状態という)、あるいは固定解除(以
下、ロックオフ状態という)され、ロックオン状態にお
いては図1及び図2に実線図示するように略起立状態の
使用時位置に設定され、ロックオフ状態においては図1
に鎖線図示(符号31′参照)するように車体前方へ傾動
した倒伏位置に設定されるようになっている。
リヤシート1の要部が示されている。このリヤシート1
は、シートクッション2とシートバック3で構成される
が、さらにこのシートバック3は車幅方向の両端部に位
置して車体側に固定される左右一対のシートバックサイ
ド33,33と、該シートバックサイド33,33の車幅
方向内側にあってそれぞれその下端部を支点として車体
前後方向(矢印AーB方向)に傾動可能とされた第1可倒
シートバック31と第2可倒シートバック32とで構成
されている。そして、この第1可倒シートバック31と
第2可倒シートバック32は、それぞれその肩部に配置
した操作ボタン57により操作される後述のシートロッ
ク装置50(図4〜図6参照)によって車体側に固定され
(以下、ロックオン状態という)、あるいは固定解除(以
下、ロックオフ状態という)され、ロックオン状態にお
いては図1及び図2に実線図示するように略起立状態の
使用時位置に設定され、ロックオフ状態においては図1
に鎖線図示(符号31′参照)するように車体前方へ傾動
した倒伏位置に設定されるようになっている。
【0014】さらに、この実施例においては、この第1
可倒シートバック31と第2可倒シートバック32のう
ち、第1可倒シートバック31側にチャイルドシート4
を格納・取出自在に設けている。即ち、第1可倒シート
バック31の前面31aの中央部には上端部が傾斜した
略矩形凹部状のシート収納部34が形成されるととも
に、このシート収納部34に対して、略矩形状の第1シ
ート部41と該第1シート部41の上端に連続して折曲
可能に設けられた第2シート部42とからなるチャイル
ドシート4を、該第1シート部41の下端部を支点とし
て車体前後方向(矢印AーB方向)に傾動可能に取り付
けている。
可倒シートバック31と第2可倒シートバック32のう
ち、第1可倒シートバック31側にチャイルドシート4
を格納・取出自在に設けている。即ち、第1可倒シート
バック31の前面31aの中央部には上端部が傾斜した
略矩形凹部状のシート収納部34が形成されるととも
に、このシート収納部34に対して、略矩形状の第1シ
ート部41と該第1シート部41の上端に連続して折曲
可能に設けられた第2シート部42とからなるチャイル
ドシート4を、該第1シート部41の下端部を支点とし
て車体前後方向(矢印AーB方向)に傾動可能に取り付
けている。
【0015】そして、このチャイルドシート4は、その
格納位置においては図1に示すように第1シート部41
と第2シート部42を直線状に延ばした状態で上記シー
ト収納部34内に格納され、且つこの状態においては該
チャイルドシート4の背面4aで第1可倒シートバック
31の前面31aを構成する。これに対して、その使用
時位置においては、図2に示すように上記第2シート部
42を第1シート部41の下側に折り込んだ状態で上記
シートクッション2上に載置され、この状態においては
該第1シート部41の背面41aが子供の着座面とされ
る。尚、チャイルドシート4は、その格納位置において
は上記シート収納部34側に設けたマジックテープ23
と上記第2シート部42側に設けたマジックテープ(図
示省略)とを相互に接着させることで格納状態が保持さ
れるようになっている。
格納位置においては図1に示すように第1シート部41
と第2シート部42を直線状に延ばした状態で上記シー
ト収納部34内に格納され、且つこの状態においては該
チャイルドシート4の背面4aで第1可倒シートバック
31の前面31aを構成する。これに対して、その使用
時位置においては、図2に示すように上記第2シート部
42を第1シート部41の下側に折り込んだ状態で上記
シートクッション2上に載置され、この状態においては
該第1シート部41の背面41aが子供の着座面とされ
る。尚、チャイルドシート4は、その格納位置において
は上記シート収納部34側に設けたマジックテープ23
と上記第2シート部42側に設けたマジックテープ(図
示省略)とを相互に接着させることで格納状態が保持さ
れるようになっている。
【0016】さらに、図2に示すように、上記第1可倒
シートバック31とチャイルドシート4との間には、上
記シート収納部34内を上下方向に延びるようにして後
述する左右一対のシートベルト5,5が配置されてい
る。そして、このシートベルト5,5は、その中間部に
設けたタング7,7を第1シート部41側から延びるバ
ックル6に着脱自在に連結することで上記シート収納部
34の前方側に張設されて該シート収納部34の底面と
の間に所定の抱持空間を形成する。
シートバック31とチャイルドシート4との間には、上
記シート収納部34内を上下方向に延びるようにして後
述する左右一対のシートベルト5,5が配置されてい
る。そして、このシートベルト5,5は、その中間部に
設けたタング7,7を第1シート部41側から延びるバ
ックル6に着脱自在に連結することで上記シート収納部
34の前方側に張設されて該シート収納部34の底面と
の間に所定の抱持空間を形成する。
【0017】一方、このチャイルドシート4は、上記シ
ートベルト5の荷重支持作用を確実ならしめて乗員であ
る子供の安全を確保する観点から上述のように上記シー
トロック装置50がロックオン状態の場合においてのみ
これを格納位置から使用時位置に取り出すことができ、
また該チャイルドシート4が使用時位置にある場合には
シートロック装置50のロックオフ操作を規制し得るよ
うになっており、この実施例においては上記シートロッ
ク装置50の作動を後述する規制部材45と連係部材4
8とにより上記チャイルドシート4の操作状態に連動し
て制御することで達成するようにしている。
ートベルト5の荷重支持作用を確実ならしめて乗員であ
る子供の安全を確保する観点から上述のように上記シー
トロック装置50がロックオン状態の場合においてのみ
これを格納位置から使用時位置に取り出すことができ、
また該チャイルドシート4が使用時位置にある場合には
シートロック装置50のロックオフ操作を規制し得るよ
うになっており、この実施例においては上記シートロッ
ク装置50の作動を後述する規制部材45と連係部材4
8とにより上記チャイルドシート4の操作状態に連動し
て制御することで達成するようにしている。
【0018】以下、先ず図3を参照して上記第1可倒シ
ートバック31及びチャイルドシート4の構成等を説明
し、然る後、図4〜図6を参照して上記シートロック装
置50、規制部材45等の構成及び作用について説明す
ることとする。
ートバック31及びチャイルドシート4の構成等を説明
し、然る後、図4〜図6を参照して上記シートロック装
置50、規制部材45等の構成及び作用について説明す
ることとする。
【0019】第1可倒シートバック31等 図3には、上記第1可倒シートバック31とチャイルド
シート4及びシートベルト5の全体構成が示されてい
る。上記第1可倒シートバック31は、パイプ体で矩形
枠状に形成されるとともにその背面側に同じく矩形枠状
の枠状プレート11が取り付けられたシートバックフレ
ーム10に、略矩形のプレート体で構成される背当プレ
ート16を取り付けてなるフレームに、パッド13とこ
れを被包するトリム14及びパッティング15を順次取
り付けて構成されている。そして、この第1可倒シート
バック31は、上記シートバックフレーム10の下端両
側にそれぞれ車体側に枢支せしめることで車体前後方向
に傾動可能とされている。
シート4及びシートベルト5の全体構成が示されてい
る。上記第1可倒シートバック31は、パイプ体で矩形
枠状に形成されるとともにその背面側に同じく矩形枠状
の枠状プレート11が取り付けられたシートバックフレ
ーム10に、略矩形のプレート体で構成される背当プレ
ート16を取り付けてなるフレームに、パッド13とこ
れを被包するトリム14及びパッティング15を順次取
り付けて構成されている。そして、この第1可倒シート
バック31は、上記シートバックフレーム10の下端両
側にそれぞれ車体側に枢支せしめることで車体前後方向
に傾動可能とされている。
【0020】上記チャイルドシート4は、上記背当プレ
ート16の下端両側に設けたブラケット20,20に矩
形のブースタープレート17の基端部を回転軸21,2
1により連結することで該背当プレート16に対して接
離方向に傾動可能とされている。そして、このブースタ
ープレート17に、相互に折曲可能とされた第1パッド
18aと第2パッド18bとからなるパッド18とこれを
被包するトリム19とを取り付けてチャイルドシート4
が構成されている。尚、上記回転軸21部分の構成につ
いては後に詳述する。
ート16の下端両側に設けたブラケット20,20に矩
形のブースタープレート17の基端部を回転軸21,2
1により連結することで該背当プレート16に対して接
離方向に傾動可能とされている。そして、このブースタ
ープレート17に、相互に折曲可能とされた第1パッド
18aと第2パッド18bとからなるパッド18とこれを
被包するトリム19とを取り付けてチャイルドシート4
が構成されている。尚、上記回転軸21部分の構成につ
いては後に詳述する。
【0021】上記シートベルト5,5は、その一端がベ
ルトアンカー9を介して上記背当プレート16のブラケ
ット20,20に共締め固定されるとともに、その他端
は、上記トリム14及びパッド13を貫通して上記シー
トバックフレーム10の上端側に引き出された後、該シ
ートバックフレーム10の下端に固定したベルトリトラ
クター8に巻き取られるようになっている。また、この
シートベルト5,5に取り付けたタング7,7は、ブース
タープレート17側から延びたバックル6に着脱自在に
連結されるようになっている。
ルトアンカー9を介して上記背当プレート16のブラケ
ット20,20に共締め固定されるとともに、その他端
は、上記トリム14及びパッド13を貫通して上記シー
トバックフレーム10の上端側に引き出された後、該シ
ートバックフレーム10の下端に固定したベルトリトラ
クター8に巻き取られるようになっている。また、この
シートベルト5,5に取り付けたタング7,7は、ブース
タープレート17側から延びたバックル6に着脱自在に
連結されるようになっている。
【0022】シートロック装置50等 上述の如き構成の第1可倒シートバック31は、上記シ
ートバックフレーム10の肩部に固定したロック取付ベ
ースプレート12に取り付けられるシートロック装置5
0を介して車体側部材に着脱自在に固定される。即ち、
このシートロック装置50は、図4及び図5に示すよう
に、受溝55をシート背面側に向けて開口させた状態で
上記ロック取付ベースプレート12に固定されるキャッ
チブラケット60に後述のキャッチ機構51を組み込ん
で構成される。
ートバックフレーム10の肩部に固定したロック取付ベ
ースプレート12に取り付けられるシートロック装置5
0を介して車体側部材に着脱自在に固定される。即ち、
このシートロック装置50は、図4及び図5に示すよう
に、受溝55をシート背面側に向けて開口させた状態で
上記ロック取付ベースプレート12に固定されるキャッ
チブラケット60に後述のキャッチ機構51を組み込ん
で構成される。
【0023】キャッチ機構51は、所定間隔をもって相
互に対向配置された一対のプレート体60A,60Bと
からなる上記キャッチブラケット60の間に、ストライ
カー受溝61aを形成したストライカーフック61をピ
ン71により矢印aーb方向へ回動可能に枢支せしめると
ともに、その一端側には上記ストライカーフック61に
形成した第1係合部61bと適宜に係脱することで該ス
トライカーフック61の姿勢保持を行う第1ストッパー
爪62をピン72により回動可能に枢支して構成されて
いる。
互に対向配置された一対のプレート体60A,60Bと
からなる上記キャッチブラケット60の間に、ストライ
カー受溝61aを形成したストライカーフック61をピ
ン71により矢印aーb方向へ回動可能に枢支せしめると
ともに、その一端側には上記ストライカーフック61に
形成した第1係合部61bと適宜に係脱することで該ス
トライカーフック61の姿勢保持を行う第1ストッパー
爪62をピン72により回動可能に枢支して構成されて
いる。
【0024】尚、上記ストライカーフック61はスプリ
ング65により常時矢印a方向(ロックオフ方向)に付勢
され、また上記第1ストッパー爪62はスプリング64
により常時係合方向へそれぞれ付勢されている。また、
上記第1ストッパー爪62は、第1可倒シートバック3
1内を上下方向に配設された操作ロッド52に連結され
ており、該操作ロッド52をその上端に設けた操作ボタ
ン57(図3参照)の押圧操作により押し下げることで強
制的に係合解除方向に回動されるようになっている。さ
らに、このストライカーフック61は、上記ストライカ
ー受溝61aよりも矢印a方向に適宜離間して平面状の第
2係合部61cと突起状の第3係合部61dとを形成して
いる。
ング65により常時矢印a方向(ロックオフ方向)に付勢
され、また上記第1ストッパー爪62はスプリング64
により常時係合方向へそれぞれ付勢されている。また、
上記第1ストッパー爪62は、第1可倒シートバック3
1内を上下方向に配設された操作ロッド52に連結され
ており、該操作ロッド52をその上端に設けた操作ボタ
ン57(図3参照)の押圧操作により押し下げることで強
制的に係合解除方向に回動されるようになっている。さ
らに、このストライカーフック61は、上記ストライカ
ー受溝61aよりも矢印a方向に適宜離間して平面状の第
2係合部61cと突起状の第3係合部61dとを形成して
いる。
【0025】このシートロック装置50は、図4に実線
図示するように、上記ストライカーフック61の矢印a
方向への回動が上記第1ストッパー爪62によって規制
された状態においては、該ストライカーフック61のス
トライカー受溝61aが上記キャッチブラケット60の
ストッパー面56とで囲まれる空間内に、車体側に固定
されたストライカー54を収容せしめた状態で姿勢保持
する(即ち、シートロック装置50のロックオン状態で
あり、以下においてはこの場合のストライカーフック6
1の位置をキャッチ位置という)。これに対して、上記
操作ボタン57を押圧操作して上記第1ストッパー爪6
2とストライカーフック61との係合を解除すると、図
4に鎖線図示するように、ストライカーフック61はス
プリング65のバネ力により矢印a方向に回動してその
ストライカー受溝61aをシート背面側に開放し、上記
ストライカー54の挿脱を許容し得る状態となる(即
ち、シートロック装置50のロックオフ状態であり、以
下においてはこの場合のストライカーフック61の位置
を解放位置という)。尚、このストライカーフック61
の矢印a方向への回動規制は、該ストライカーフック6
1の第2係合部61cが上記キャッチブラケット60の
ストッパー部58に当接係合することにより行なわれ
る。
図示するように、上記ストライカーフック61の矢印a
方向への回動が上記第1ストッパー爪62によって規制
された状態においては、該ストライカーフック61のス
トライカー受溝61aが上記キャッチブラケット60の
ストッパー面56とで囲まれる空間内に、車体側に固定
されたストライカー54を収容せしめた状態で姿勢保持
する(即ち、シートロック装置50のロックオン状態で
あり、以下においてはこの場合のストライカーフック6
1の位置をキャッチ位置という)。これに対して、上記
操作ボタン57を押圧操作して上記第1ストッパー爪6
2とストライカーフック61との係合を解除すると、図
4に鎖線図示するように、ストライカーフック61はス
プリング65のバネ力により矢印a方向に回動してその
ストライカー受溝61aをシート背面側に開放し、上記
ストライカー54の挿脱を許容し得る状態となる(即
ち、シートロック装置50のロックオフ状態であり、以
下においてはこの場合のストライカーフック61の位置
を解放位置という)。尚、このストライカーフック61
の矢印a方向への回動規制は、該ストライカーフック6
1の第2係合部61cが上記キャッチブラケット60の
ストッパー部58に当接係合することにより行なわれ
る。
【0026】一方、上記キャッチブラケット60の他端
側には、その一方のプレート体60Aの端部を上記スト
ライカーフック61の厚さ方向へ屈曲延出させてなるガ
イドプレート70が形成されている。そして、このガイ
ドプレート70には、後述の規制部材45が該ガイドプ
レート70に設けたガイドピン69,69に沿って摺動
変位可能に取り付けられている。この規制部材45は、
図6に示すように、上記ガイドピン69,69が遊嵌さ
れる所定長さのガイド溝45eを形成した所定長さの支
柱部45cと該支柱部45cの上端に連続し且つ所定間隔
をもって相互に対向状態で延出する長尺の第1係合子4
5aと短尺の第2係合子45bと上記支柱部45cの下端
側に位置するケーブル取付部45dとスプリング取付部
45fとを備えている。
側には、その一方のプレート体60Aの端部を上記スト
ライカーフック61の厚さ方向へ屈曲延出させてなるガ
イドプレート70が形成されている。そして、このガイ
ドプレート70には、後述の規制部材45が該ガイドプ
レート70に設けたガイドピン69,69に沿って摺動
変位可能に取り付けられている。この規制部材45は、
図6に示すように、上記ガイドピン69,69が遊嵌さ
れる所定長さのガイド溝45eを形成した所定長さの支
柱部45cと該支柱部45cの上端に連続し且つ所定間隔
をもって相互に対向状態で延出する長尺の第1係合子4
5aと短尺の第2係合子45bと上記支柱部45cの下端
側に位置するケーブル取付部45dとスプリング取付部
45fとを備えている。
【0027】そして、この規制部材45は、図4及び図
5に示すように、上記ガイドプレート70に対して上記
第1係合子45aを矢印a方向寄りに位置せしめた状態で
上記ストライカーフック61の厚さ方向(矢印cーd方向)
に摺動変位可能に取り付けられるとともに、上記他方の
プレート体60Bと上記スプリング取付部45fとの間
に取り付けられたスプリング66により常時矢印c方向
へ付勢されている。また、この規制部材45の矢印c方
向における位置規制は上記ガイドピン69とガイド溝4
5eの端部との係合によって行なわれるが、その上動位
置(以下、これを第2位置という)においては図4及び図
5に実線図示するように上記一対の係合子45a,45b
がともに上記ストライカーフック61の上方に突出して
該ストライカーフック61の矢印aーb方向への回動を許
容し得るようになっている。これに対して、上記規制部
材45が後述するプッシュブルケーブル25により下方
(矢印d方向)へ強制的に引き下げられた下動位置(以下、
これを第1位置という)においては、図5に鎖線図示す
るように上記一対の係合子45a,45bはともに上下方
向において上記ストライカーフック61と重合する状態
に位置せしめられる。
5に示すように、上記ガイドプレート70に対して上記
第1係合子45aを矢印a方向寄りに位置せしめた状態で
上記ストライカーフック61の厚さ方向(矢印cーd方向)
に摺動変位可能に取り付けられるとともに、上記他方の
プレート体60Bと上記スプリング取付部45fとの間
に取り付けられたスプリング66により常時矢印c方向
へ付勢されている。また、この規制部材45の矢印c方
向における位置規制は上記ガイドピン69とガイド溝4
5eの端部との係合によって行なわれるが、その上動位
置(以下、これを第2位置という)においては図4及び図
5に実線図示するように上記一対の係合子45a,45b
がともに上記ストライカーフック61の上方に突出して
該ストライカーフック61の矢印aーb方向への回動を許
容し得るようになっている。これに対して、上記規制部
材45が後述するプッシュブルケーブル25により下方
(矢印d方向)へ強制的に引き下げられた下動位置(以下、
これを第1位置という)においては、図5に鎖線図示す
るように上記一対の係合子45a,45bはともに上下方
向において上記ストライカーフック61と重合する状態
に位置せしめられる。
【0028】さらに、この規制部材45の一対の係合子
45a,45bと上記ストライカーフック61の第3係合
部61dとの間における該ストライカーフック61の平
面方向での相対位置は次のように設定されている。即
ち、図4に実線図示するようにストライカーフック61
がロックオン状態にある場合には短尺の第2係合子45
bが上記第3係合部61dに近接対向し、また同図に鎖線
図示するように該ストライカーフック61がロックオフ
状態にある場合には長尺の第1係合子45aがストライ
カーフック61と重合するように設定されている。
45a,45bと上記ストライカーフック61の第3係合
部61dとの間における該ストライカーフック61の平
面方向での相対位置は次のように設定されている。即
ち、図4に実線図示するようにストライカーフック61
がロックオン状態にある場合には短尺の第2係合子45
bが上記第3係合部61dに近接対向し、また同図に鎖線
図示するように該ストライカーフック61がロックオフ
状態にある場合には長尺の第1係合子45aがストライ
カーフック61と重合するように設定されている。
【0029】従って、上記規制部材45が図5に鎖線図
示するように第1位置に設定されている場合には、該規
制部材45の第2係合子45bとストライカーフック6
1の第3係合部61dとが当接係合することで該ストラ
イカーフック61のロックオン状態からロックオフ状態
への変位が規制されることとなる。また、上記規制部材
45が図4に実線図示するように第2位置に設定されて
いる場合には、該規制部材45の各係合子45a,45b
とストライカーフック61とが上下方向にズレているこ
とから該ストライカーフック61はロックオフ状態ある
いはロックオン状態のいずれの状態にも自由に設定する
ことができる。しかし、ストライカーフック61がロッ
クオフ状態に設定された状態においては規制部材45の
第1係合子45aとストライカーフック61とが上下方
向において重合していることから、該規制部材45を第
2位置から第1位置側へ移動させる場合にこの両者が係
合してこれが阻止されることとなる。
示するように第1位置に設定されている場合には、該規
制部材45の第2係合子45bとストライカーフック6
1の第3係合部61dとが当接係合することで該ストラ
イカーフック61のロックオン状態からロックオフ状態
への変位が規制されることとなる。また、上記規制部材
45が図4に実線図示するように第2位置に設定されて
いる場合には、該規制部材45の各係合子45a,45b
とストライカーフック61とが上下方向にズレているこ
とから該ストライカーフック61はロックオフ状態ある
いはロックオン状態のいずれの状態にも自由に設定する
ことができる。しかし、ストライカーフック61がロッ
クオフ状態に設定された状態においては規制部材45の
第1係合子45aとストライカーフック61とが上下方
向において重合していることから、該規制部材45を第
2位置から第1位置側へ移動させる場合にこの両者が係
合してこれが阻止されることとなる。
【0030】このような規制部材45によるシートロッ
ク装置50の作動の規制作用を上記チャイルドシート4
の操作状態に対応して行わせるために、該規制部材45
と該チャイルドシート4の回転軸21との間に後述する
ような連係部材48を設けている。この連係部材48
は、図6に示すように、上記背当プレート16のブラケ
ット20とブースタープレート17のブラケット17a
とを連結する上記回転軸21と、該回転軸21と上記規
制部材45とを連結するプッシュブルケーブル25とで
構成されている。
ク装置50の作動の規制作用を上記チャイルドシート4
の操作状態に対応して行わせるために、該規制部材45
と該チャイルドシート4の回転軸21との間に後述する
ような連係部材48を設けている。この連係部材48
は、図6に示すように、上記背当プレート16のブラケ
ット20とブースタープレート17のブラケット17a
とを連結する上記回転軸21と、該回転軸21と上記規
制部材45とを連結するプッシュブルケーブル25とで
構成されている。
【0031】即ち、上記回転軸21は、面摺部を形成し
たネジ部21aと、該ネジ部21aと同軸状に延びる棒状
部21bとを有するとともに、該棒状部21bには突片状
のケーブル取付部21cを設けて構成されている。そし
て、この回転軸21は、はそのネジ部21aを上記背当
プレート16のブラケット20に形成した丸穴状の軸穴
20aと上記ブースタープレート17のブラケット17a
に設けた角摺部をもつ軸穴ブースタープレート17bに
挿通して固定されている。また、この回転軸21のケー
ブル取付部21cにはプッシュブルケーブル25の一端
25aが連結されるとともに、該プッシュブルケーブル
25の他端25bは上記規制部材45のケーブル取付部
45dに連結されている。従って、上記チャイルドシー
ト4が矢印CーD方向へ回動して上記チャイルドシート
4が使用時位置と格納位置との間で移動する場合、該チ
ャイルドシート4の回動変位が上記回転軸21に矢印e
ーf方向の回転力として伝達され、さらにこの回転軸2
1の回転変位はプッシュブルケーブル25を介して上記
規制部材45に上下方向(矢印cーd方向)の変位として伝
達され、該規制部材45は上記チャイルドシート4が矢
印D方向に回動して格納位置に設定された状態において
は矢印c方向方向に変位して第2位置に設定され、また
逆に上記チャイルドシート4が矢印C方向に回動して使
用時位置に設定された状態においては上記規制部材45
は矢印d方向に変位して第1位置に設定されることとな
る。
たネジ部21aと、該ネジ部21aと同軸状に延びる棒状
部21bとを有するとともに、該棒状部21bには突片状
のケーブル取付部21cを設けて構成されている。そし
て、この回転軸21は、はそのネジ部21aを上記背当
プレート16のブラケット20に形成した丸穴状の軸穴
20aと上記ブースタープレート17のブラケット17a
に設けた角摺部をもつ軸穴ブースタープレート17bに
挿通して固定されている。また、この回転軸21のケー
ブル取付部21cにはプッシュブルケーブル25の一端
25aが連結されるとともに、該プッシュブルケーブル
25の他端25bは上記規制部材45のケーブル取付部
45dに連結されている。従って、上記チャイルドシー
ト4が矢印CーD方向へ回動して上記チャイルドシート
4が使用時位置と格納位置との間で移動する場合、該チ
ャイルドシート4の回動変位が上記回転軸21に矢印e
ーf方向の回転力として伝達され、さらにこの回転軸2
1の回転変位はプッシュブルケーブル25を介して上記
規制部材45に上下方向(矢印cーd方向)の変位として伝
達され、該規制部材45は上記チャイルドシート4が矢
印D方向に回動して格納位置に設定された状態において
は矢印c方向方向に変位して第2位置に設定され、また
逆に上記チャイルドシート4が矢印C方向に回動して使
用時位置に設定された状態においては上記規制部材45
は矢印d方向に変位して第1位置に設定されることとな
る。
【0032】このように、連結部材を介して上記チャイ
ルドシート4の回転軸21と規制部材45とを連結し、
該規制部材45をして上記シートロック装置50の作動
を該チャイルドシート4の操作状態に連動して制御する
と、次のような作用効果が得られることとなる。即ち、
上記シートロック装置50がロックオン状態にあって第
1可倒シートバック31が車体側に固定されている状態
においては、上記規制部材45の各係合子45a,45b
とも上下方向においてストライカーフック61と重合し
ていないため、チャイルドシート4を格納位置と使用時
位置の間で自由に操作することができる。しかし、この
状態で、一旦チャイルドシート4が使用時位置に設定さ
れると、規制部材45が第1位置に設定され、その第2
係合子45bがストライカーフック61の第3係合部6
1dと対向するため、いかに上記操作ボタン57を操作
してシートロック装置50をロックオフさせようとして
もこれが阻止されることとなる。
ルドシート4の回転軸21と規制部材45とを連結し、
該規制部材45をして上記シートロック装置50の作動
を該チャイルドシート4の操作状態に連動して制御する
と、次のような作用効果が得られることとなる。即ち、
上記シートロック装置50がロックオン状態にあって第
1可倒シートバック31が車体側に固定されている状態
においては、上記規制部材45の各係合子45a,45b
とも上下方向においてストライカーフック61と重合し
ていないため、チャイルドシート4を格納位置と使用時
位置の間で自由に操作することができる。しかし、この
状態で、一旦チャイルドシート4が使用時位置に設定さ
れると、規制部材45が第1位置に設定され、その第2
係合子45bがストライカーフック61の第3係合部6
1dと対向するため、いかに上記操作ボタン57を操作
してシートロック装置50をロックオフさせようとして
もこれが阻止されることとなる。
【0033】また、チャイルドシート4が格納位置に設
定されている場合においては上記シートロック装置50
のロックオフ操作が可能であるが、一旦シートロック装
置50がロックオフされると、これが再びロックオンさ
れない限り、チャイルドシート4の格納位置から使用時
位置への操作は上記ストライカーフック61と規制部材
45の第1係合子45aとが係合することで確実に阻止
されることとなる。
定されている場合においては上記シートロック装置50
のロックオフ操作が可能であるが、一旦シートロック装
置50がロックオフされると、これが再びロックオンさ
れない限り、チャイルドシート4の格納位置から使用時
位置への操作は上記ストライカーフック61と規制部材
45の第1係合子45aとが係合することで確実に阻止
されることとなる。
【0034】このようにこの実施例のものにおいては、
チャイルドシート4の格納位置から使用時位置への操作
はシートロック装置50によって第1可倒シートバック
31が車体側に固定されている場合においてのみ可能と
されるとともに、該チャイルドシート4が使用時位置に
ある場合にはシートロック装置50のロックオフ操作が
確実に阻止されるものであり、このことはシートベルト
5を使用する場合には必ず第1可倒シートバック31が
車体側に固定されてその支持性能が確保されているとい
うことであり、従って、例えば衝突時にシートベルト5
に衝突荷重がかかった場合、この衝突荷重は第1可倒シ
ートバック31のシートバックフレーム10を介して確
実に車体側に伝達されここで支持されることから、該シ
ートベルト5による乗員の拘束作用が確実となり、該チ
ャイルドシート4が可倒式の第1可倒シートバック31
に組み付けられている構成であるにもかかわらず、高水
準の安全性が確保されるものである。
チャイルドシート4の格納位置から使用時位置への操作
はシートロック装置50によって第1可倒シートバック
31が車体側に固定されている場合においてのみ可能と
されるとともに、該チャイルドシート4が使用時位置に
ある場合にはシートロック装置50のロックオフ操作が
確実に阻止されるものであり、このことはシートベルト
5を使用する場合には必ず第1可倒シートバック31が
車体側に固定されてその支持性能が確保されているとい
うことであり、従って、例えば衝突時にシートベルト5
に衝突荷重がかかった場合、この衝突荷重は第1可倒シ
ートバック31のシートバックフレーム10を介して確
実に車体側に伝達されここで支持されることから、該シ
ートベルト5による乗員の拘束作用が確実となり、該チ
ャイルドシート4が可倒式の第1可倒シートバック31
に組み付けられている構成であるにもかかわらず、高水
準の安全性が確保されるものである。
【0035】第2実施例 図7には本考案の第2実施例にかかる車両用シート装置
におけるシートロック装置50部分が示されている。こ
の実施例のものも上記第1実施例のものと同様にチャイ
ルドシート4が使用時位置に設定されている場合にはシ
ートロック装置50にって第1可倒シートバック31を
確実に車体側に固定し、もってシートベルト5の支持性
能を確保せんとするものであり、基本的には上記第1実
施例のものと同様の思想に基づくものであるが、上記第
1実施例のものがチャイルドシート4の回転軸21の回
転変位をプッシュブルケーブル25の軸方向変位として
規制部材45に伝達するようにしていたのに対して、こ
の第2実施例においては該チャイルドシート4の回転軸
21の回転変位をそのまま回転変位として規制部材46
に伝達するようにした点で異なっている。
におけるシートロック装置50部分が示されている。こ
の実施例のものも上記第1実施例のものと同様にチャイ
ルドシート4が使用時位置に設定されている場合にはシ
ートロック装置50にって第1可倒シートバック31を
確実に車体側に固定し、もってシートベルト5の支持性
能を確保せんとするものであり、基本的には上記第1実
施例のものと同様の思想に基づくものであるが、上記第
1実施例のものがチャイルドシート4の回転軸21の回
転変位をプッシュブルケーブル25の軸方向変位として
規制部材45に伝達するようにしていたのに対して、こ
の第2実施例においては該チャイルドシート4の回転軸
21の回転変位をそのまま回転変位として規制部材46
に伝達するようにした点で異なっている。
【0036】即ち、この実施例においては、図7に示す
ように、シートロック装置50のキャッチブラケット6
0に、係合部46aを有する規制部材46を、上記スト
ライカーフック61とほぼ同一平面上に位置するように
支軸47を介して回転可能に取り付ける一方、図8及び
図9に示すように該支軸47と上記回転軸21の棒状部
21bとをトルクケーブル26を介して連結し、上記ブ
ースタープレート17の操作に伴う回転軸21の回転変
位をトルクケーブル26を介して直接支軸47の回転変
位として伝達して上記規制部材46を、図7に実線図示
するように上記係合部46aがロックオフ状態にあるス
トライカーフック61の第3係合部61dと対向する第
2位置と、同図に鎖線図示するようにロックオン状態に
あるストライカーフック61の第3係合部61dに対向
する第1位置とに選択的に設定し得るようにしたもので
ある。
ように、シートロック装置50のキャッチブラケット6
0に、係合部46aを有する規制部材46を、上記スト
ライカーフック61とほぼ同一平面上に位置するように
支軸47を介して回転可能に取り付ける一方、図8及び
図9に示すように該支軸47と上記回転軸21の棒状部
21bとをトルクケーブル26を介して連結し、上記ブ
ースタープレート17の操作に伴う回転軸21の回転変
位をトルクケーブル26を介して直接支軸47の回転変
位として伝達して上記規制部材46を、図7に実線図示
するように上記係合部46aがロックオフ状態にあるス
トライカーフック61の第3係合部61dと対向する第
2位置と、同図に鎖線図示するようにロックオン状態に
あるストライカーフック61の第3係合部61dに対向
する第1位置とに選択的に設定し得るようにしたもので
ある。
【0037】このように構成した場合にも上記第1実施
例のものと同様に、シートロック装置50がロックオン
され第1可倒シートバック31が車体側に確実に固定さ
れている場合には規制部材46の第1位置と第2位置の
間での自由な移動を許容してチャイルドシート4を格納
位置と使用時位置に自由に設定することができる一方、
該シートロック装置50がロックオフされると規制部材
46の回動がストライカーフック61によって規制され
ることで上記チャイルドシート4を格納位置から使用時
位置に取り出すことが阻止され、さらに一旦チャイルド
シート4を使用時位置に設定すると規制部材46が第1
位置に設定されてストライカーフック61のロックオフ
側への回動を規制するためシートロック装置50のロッ
クオン状態が維持されるものであり、かかる作用により
チャイルドシート4が使用時位置にある場合には必ず第
1可倒シートバック31が車体側に固定されてい状態が
現出され、これによりシートベルト5の良好な支持性能
が確保され、チャイルドシート4使用時の安全性が担保
されるものである。
例のものと同様に、シートロック装置50がロックオン
され第1可倒シートバック31が車体側に確実に固定さ
れている場合には規制部材46の第1位置と第2位置の
間での自由な移動を許容してチャイルドシート4を格納
位置と使用時位置に自由に設定することができる一方、
該シートロック装置50がロックオフされると規制部材
46の回動がストライカーフック61によって規制され
ることで上記チャイルドシート4を格納位置から使用時
位置に取り出すことが阻止され、さらに一旦チャイルド
シート4を使用時位置に設定すると規制部材46が第1
位置に設定されてストライカーフック61のロックオフ
側への回動を規制するためシートロック装置50のロッ
クオン状態が維持されるものであり、かかる作用により
チャイルドシート4が使用時位置にある場合には必ず第
1可倒シートバック31が車体側に固定されてい状態が
現出され、これによりシートベルト5の良好な支持性能
が確保され、チャイルドシート4使用時の安全性が担保
されるものである。
【図1】本考案の第1実施例にかかる車両用シート装置
の要部斜視図である。
の要部斜視図である。
【図2】図1に示した車両用シート装置においてチャイ
ルドシートを取り出した状態を示す斜視図である。
ルドシートを取り出した状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した車両用シート装置の要部分解斜視
図である。
図である。
【図4】図1に示した車両用シート装置におけるシート
ロック装置部分の拡大正面図である。
ロック装置部分の拡大正面図である。
【図5】図4のV-V矢視図である。
【図6】図3に示したチャイルドシートの取付部分の分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図7】本考案の第2実施例にかかるシートロック装置
の要部正面図である。
の要部正面図である。
【図8】図7のVIII-VIII矢視図である。
【図9】チャイルドシートの取付部分の分解斜視図であ
る。
る。
1はリヤシート、2はシートクッション、3はシートバ
ック、4はチャイルドシート、5はシートベルト、6は
バックル、7はタング、8はベルトリトラクター、9は
ベルトアンカー、10はシートバックフレーム、11は
枠状プレート、12はロック取付ベースプレート、13
はパッド、14はトリム、15はパッティング、16は
背当プレート、17はブースタープレート、18はパッ
ド、19はトリム、20はブラケット、21は回転軸、
23はマジックテープ、25はプッシュブルケーブル、
26はトルクケーブル、31は第1可倒シートバック、
32は第2可倒シートバック、33はシートバックサイ
ド、34はシート収納部、41は第1シート部、42は
第2シート部、45は規制部材、46は規制部材、47
は支軸、50はシートロック装置、51はキャッチ機
構、52は操作ロッド、54はストライカー、55は受
溝、56はストッパー面、57は操作ボタン、58はス
トッパー部、60はキャッチブラケット、61はストラ
イカーフック、61aはストライカー受溝、61b〜61
dは係合部、62はストッパー爪、64〜66はスプリ
ング、69はガイドピン、70はガイドプレート、71
及び72はピンである。
ック、4はチャイルドシート、5はシートベルト、6は
バックル、7はタング、8はベルトリトラクター、9は
ベルトアンカー、10はシートバックフレーム、11は
枠状プレート、12はロック取付ベースプレート、13
はパッド、14はトリム、15はパッティング、16は
背当プレート、17はブースタープレート、18はパッ
ド、19はトリム、20はブラケット、21は回転軸、
23はマジックテープ、25はプッシュブルケーブル、
26はトルクケーブル、31は第1可倒シートバック、
32は第2可倒シートバック、33はシートバックサイ
ド、34はシート収納部、41は第1シート部、42は
第2シート部、45は規制部材、46は規制部材、47
は支軸、50はシートロック装置、51はキャッチ機
構、52は操作ロッド、54はストライカー、55は受
溝、56はストッパー面、57は操作ボタン、58はス
トッパー部、60はキャッチブラケット、61はストラ
イカーフック、61aはストライカー受溝、61b〜61
dは係合部、62はストッパー爪、64〜66はスプリ
ング、69はガイドピン、70はガイドプレート、71
及び72はピンである。
Claims (1)
- 【請求項1】 略起立状態とされる使用時位置と該使用
時位置よりも車体前方側へ傾倒する倒伏位置の間で起倒
可能とされるシートバックの前面に回転軸を介してチャ
イルドシートを取り付けて該チャイルドシートを上記シ
ートバック側に埋没格納される格納位置と該シートバッ
クから取り出されてシートクッション上に載置される使
用時位置との間で姿勢変更可能なる如くするとともに、
該シートバックには、車体側に固定したストライカーに
係合して該シートバックを使用時位置において車体側に
固定するロックオン状態と該ストライカーとの係合を離
脱して該シートバックの傾倒操作を許容するロックオフ
状態との間で作動するストライカーフックを備えたシー
トロック装置を設け、さらに上記シートバック側にチャ
イルドシート用シートベルトを固定してなる車両用シー
ト装置であって、 上記シートロック装置側に設けられ、ロックオン状態に
ある上記ストライカーフックと係合可能な第1位置とロ
ックオフ状態にあるストライカーフックと係合可能な第
2位置との間で変位可能とされるとともに、第1位置に
設定された状態においては上記ストライカーフックのロ
ックオフ側への変位を規制するとともに第1位置から第
2位置側への変位が許容され、また第2位置に設定され
た状態においては上記ストライカーフックのロックオン
側への変位を許容するとともに第2位置から第1位置側
への変位が規制される如く構成された規制部材と、 該規制部材と上記チャイルドシートの回転軸との間に設
けられて該回転軸の回転変位を上記規制部材に伝達可能
とするとともに、上記チャイルドシートが格納位置に設
定された状態においては上記規制部材を第2位置に設定
し、使用時位置に設定された状態においては上記規制部
材を第1位置に設定せしめる連係部材とを備えたことを
特徴とする車両用シート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992069255U JP2574396Y2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 車両用シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992069255U JP2574396Y2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 車両用シート装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632168U JPH0632168U (ja) | 1994-04-26 |
JP2574396Y2 true JP2574396Y2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=13397438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992069255U Expired - Fee Related JP2574396Y2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 車両用シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574396Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2710584B2 (ja) * | 1995-05-29 | 1998-02-10 | エース工機株式会社 | グリスフィルター装置 |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP1992069255U patent/JP2574396Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0632168U (ja) | 1994-04-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |