JP2573159Y2 - イオン源の熱フイラメント - Google Patents

イオン源の熱フイラメント

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JP2573159Y2
JP2573159Y2 JP1992075805U JP7580592U JP2573159Y2 JP 2573159 Y2 JP2573159 Y2 JP 2573159Y2 JP 1992075805 U JP1992075805 U JP 1992075805U JP 7580592 U JP7580592 U JP 7580592U JP 2573159 Y2 JP2573159 Y2 JP 2573159Y2
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ion source
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mounting
thermal filament
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正彦 奥村
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、比較的大電流を必要と
する電子衝撃型イオン源に用いる熱フイラメントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種熱フイラメントは、図5に
示すように、フイラメント1の両端部2をほぼU字状に
折曲し、図6に示す取付ねじ3の軸部4の挿通部5,及
び取付ねじ3の頭部6の当接部7を形成し、両端部2の
開口部8を互いに向かい合う方向に形成し、フイラメン
ト1の中央部9には、フイラメント1を流れる電流によ
る磁場を打ち消すよう、平行部分が形成されている。な
お、フイラメント1の材料はW,Ta等の高融点材料を
用い、太さはφ0.5〜2.0mmである。
【0003】そして、図6に示すように、フイラメント
1の両端部2の挿通部5に取付ねじ3の軸部4を挿通
し、2個の電流導入端子10の取付孔にそれぞれ取付ね
じ3を締付け、取付ねじ3の頭部6を当接部7に押当
て、両電流導入端子10が電流をフイラメント1に流し
てフイラメント1を加熱し、フイラメント1から熱電子
を放出させている。
【0004】そして、フイラメント1の取外し時は、少
なくとも一方の取付ねじ3を取外し、他方の取付ねじ3
を緩め、フイラメント1をずらして取外している。な
お、フイラメント1の両端部2をU字状に折曲してある
のは、電流導入端子10とフイラメント1の端部2との
接触面積を十分に取るためである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来の前記フイラメン
ト1の場合、フイラメント1の取外しに際し、両取付ね
じ3を緩めた後、少なくとも一方の取付ねじ3を取外さ
ねばならず、また、取付けに際しても、一方の取付ねじ
3を電流導入端子10から取外した状態で、そのねじ3
を端部2の挿通部5に挿通し、電流導入端子10の取付
孔に締付けねばならず、フイラメント1の脱着作業が煩
雑であり、長時間を要する。
【0006】しかも、大型のイオン源では、プラズマの
均一性やフイラメント電源等の制約で複数個のフイラメ
ント1が必要であり、各フイラメント1の脱着に長時間
を要することは、イオン源を用いた装置の長時間の休止
となり、イオン源を用いた装置の生産性が低下するとい
う問題点がある。本考案は、前記の点に留意し、脱着作
業を簡単にし、イオン源を用いた装置の生産性が向上す
るイオン源のフイラメントを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本考案のイオン源のフイラメントは、両端部をほぼ
U字状に折曲し、両端部に取付ねじの軸部の挿通部及び
取付ねじの頭部の当接部を形成し、少なくとも一方の端
部のU字状の開口部を,両端部を結ぶ線に対し直角の方
向に向けたものである。
【0008】
【作用】前記のように構成された本考案のイオン源のフ
イラメントは、少なくとも一方の端部のU字状の開口部
が、両端部を結ぶ線に対し直角方向に向いているため、
フイラメントの取外しに際しては、両取付ねじを緩め、
一方の端部をその開口部により取付ねじからずらして外
し、他方の端部を外せばよく、また、取付けに際して
は、緩んだ状態の他方の取付ねじにフイラメントの他方
の端部をその開口部から挿通し、その後一方の端部を一
方の取付ねじに挿通すればよく、フイラメントの脱着に
際し、両取付ねじを電流導入端子に取付けた状態で行う
ことができ、その作業がきわめて簡単であり、短時間に
行うことができ、イオン源を用いた装置の休止時間が短
く、生産性が向上する。その上、両端部が従来と同様の
U字状であり、電流導入端子と充分な接触面積を保つこ
とができる。
【0009】
【実施例】実施例について図1ないし図4を参照して説
明する。それらの図において図5及び図6と同一符号は
同一もしくは相当するものを示す。まず、1実施例を示
した図1及び図2において、図5及び図6と異なる点
は、フイラメント1の両端部2のU字状の開口部8が、
両端部2を結ぶ線に対し直角の方向に,同方向に向いて
いる点である。従って、図2に示すように、両電流導入
端子10にそれぞれ取付ねじ3が緩く取付いた状態で、
フイラメント1を取付け,取外すことができる。
【0010】つぎに、他の実施例を示した図3及び図4
は、一方の端部2の開口部8は、図1と同様、両端部2
を結ぶ線に対し直角の方向に向いているが、他方の端部
2は、図5と同様、内方に向いている。この場合も、図
4に示すように、両電流導入端子10にそれぞれ取付ね
じ3が取付いた状態で、フイラメント1の他方の端部2
を先にはめ込み、他方の端部2を軸として回転し、一方
の端部2を取付ねじ3に挿込んで取付け、両取付ねじ3
を締付けて取付け、また、取外しは、その逆の操作によ
り取外す。
【0011】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているため、つぎに記載する効果を奏する。イオン源の
フイラメントは、少なくとも一方の端部2のU字状の開
口部8が、両端部2を結ぶ線に対し直角方向に向いてい
るため、フイラメントの取外しに際しては、両取付ねじ
を緩め、一方の端部をその開口部8により取付ねじから
ずらして外し、その後他方の端部を外せばよく、また、
取付けに際しては、緩んだ状態の他方の取付ねじにフイ
ラメントの他方の端部2をその開口部8から挿通し、そ
の後一方の端部2を一方の取付ねじに挿通すればよく、
フイラメントの脱着に際し、両取付ねじを電流導入端子
に取付けた状態で行うことができ、その作業をきわめて
簡単にし、短時間に行うことができ、イオン源を用いた
装置の休止時間を短くして生産性を向上することがで
き、かつ、両端部2が従来と同様のU字状であり、電流
導入端子と充分な接触面積を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A,Bは本考案の1実施例の平面図,正面図で
ある。
【図2】図1の取付時の斜視図である。
【図3】A,Bは本考案の他の実施例の平面図,正面図
である。
【図4】図3の取付時の斜視図である。
【図5】A,Bは従来例の平面図,正面図である。
【図6】図5の取付時の斜視図である。
【符号の説明】
1 フイラメント 2 端部 3 取付ねじ 4 軸部 5 挿通部 6 頭部 7 当接部 8 開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部をほぼU字状に折曲し、前記両端
    部に取付ねじの軸部の挿通部及び前記取付ねじの頭部の
    当接部を形成し、少なくとも一方の前記端部のU字状の
    開口部を,前記両端部を結ぶ線に対し直角の方向に向け
    たイオン源の熱フイラメント。
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