JP2573018Y2 - 煙突装置 - Google Patents
煙突装置Info
- Publication number
- JP2573018Y2 JP2573018Y2 JP1993074828U JP7482893U JP2573018Y2 JP 2573018 Y2 JP2573018 Y2 JP 2573018Y2 JP 1993074828 U JP1993074828 U JP 1993074828U JP 7482893 U JP7482893 U JP 7482893U JP 2573018 Y2 JP2573018 Y2 JP 2573018Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chimney
- inclined surfaces
- present
- smoke
- wind
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Chimneys And Flues (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は煙突装置に係り、特に煙
突から排出される排煙の拡散効果を高めることができる
煙突装置に関する。
突から排出される排煙の拡散効果を高めることができる
煙突装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の煙突10は、図5に示されるよう
に、断面形状が円形環状あるいは矩形環状の細長い筒体
からなり、煙突10の頂面10aは平坦に形成されてい
る。
に、断面形状が円形環状あるいは矩形環状の細長い筒体
からなり、煙突10の頂面10aは平坦に形成されてい
る。
【0003】煙突10の頂面10aから排出されたガス
は、まず吐出速度の効果で大気中を上昇し、次いで高温
ガスの場合には密度差によって生じる浮力の効果で上昇
しながら、次第に風に流されつつ拡散する。
は、まず吐出速度の効果で大気中を上昇し、次いで高温
ガスの場合には密度差によって生じる浮力の効果で上昇
しながら、次第に風に流されつつ拡散する。
【0004】しかしながら、ガスの吐出速度が風速より
小さい場合、煙は煙突の背後に生じるうずや、付近の建
造物によって発生するうずに巻き込まれ、急激に地上に
降下することがある。この現象はダウンウォッシュある
いはダウンドラフトと呼ばれている。
小さい場合、煙は煙突の背後に生じるうずや、付近の建
造物によって発生するうずに巻き込まれ、急激に地上に
降下することがある。この現象はダウンウォッシュある
いはダウンドラフトと呼ばれている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述したダウンウォッ
シュあるいはダウンドラフトと呼ばれる現象が起こる
と、煙突周辺の地上における汚染濃度を高めるという問
題点があった。また、通常時においても、煙が長くたな
びき、地域住民に与える印象も悪いという問題点があっ
た。
シュあるいはダウンドラフトと呼ばれる現象が起こる
と、煙突周辺の地上における汚染濃度を高めるという問
題点があった。また、通常時においても、煙が長くたな
びき、地域住民に与える印象も悪いという問題点があっ
た。
【0006】本考案は上述の事情に鑑みなされたもの
で、煙突から吐出されるガスに乱流を起こし拡散効果を
高めることによりダウンウォッシュを防止することがで
きる煙突装置を提供することを目的とする。
で、煙突から吐出されるガスに乱流を起こし拡散効果を
高めることによりダウンウォッシュを防止することがで
きる煙突装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本考案は煙突の頂部周面に、同方向の傾きを有し
た複数の傾斜面を順次連設したことを特徴とするもので
ある。
ため、本考案は煙突の頂部周面に、同方向の傾きを有し
た複数の傾斜面を順次連設したことを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】前述した構成からなる本考案によれば、煙突の
頂部に、同方向の傾きを有した複数の傾斜面を連設した
ため、乱流を生じさせて排煙の拡散効果を高めることが
でき、ダウンウォッシュを防止することができる。
頂部に、同方向の傾きを有した複数の傾斜面を連設した
ため、乱流を生じさせて排煙の拡散効果を高めることが
でき、ダウンウォッシュを防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る煙突装置の一実施例を図
1乃至図4を参照して説明する。図1は煙突装置の正面
図、図2は図1のII−II線断面図、図3は煙突頂部の斜
視図である。
1乃至図4を参照して説明する。図1は煙突装置の正面
図、図2は図1のII−II線断面図、図3は煙突頂部の斜
視図である。
【0010】図1乃至図3において、符号1は本考案の
煙突装置であり、煙突装置1は断面形状が矩形環状であ
るたとえば鉄筋コンクリート製の煙突2を具備してい
る。煙突2の内部には上下方向に煙道3が形成されてお
り、また煙突2の基部2Aは焼却炉(図示せず)に連通
されるようになっている。
煙突装置であり、煙突装置1は断面形状が矩形環状であ
るたとえば鉄筋コンクリート製の煙突2を具備してい
る。煙突2の内部には上下方向に煙道3が形成されてお
り、また煙突2の基部2Aは焼却炉(図示せず)に連通
されるようになっている。
【0011】煙突2の内周面には、煙道3を包囲するよ
うに耐火物からなるライニング4がその基部から頂部ま
で配設されている。また煙突2の頂部2Bには、図3に
示されるように、その周面に、同方向の傾きを有した複
数(実施例では4個)の傾斜面2a,2b,2c,2d
が順次連設されている。各傾斜面2a〜2dは同一の傾
斜角度をもって形成するのが好ましい。
うに耐火物からなるライニング4がその基部から頂部ま
で配設されている。また煙突2の頂部2Bには、図3に
示されるように、その周面に、同方向の傾きを有した複
数(実施例では4個)の傾斜面2a,2b,2c,2d
が順次連設されている。各傾斜面2a〜2dは同一の傾
斜角度をもって形成するのが好ましい。
【0012】また、前記傾斜面2a〜2dの下方に、煙
突2の外面より鍔状に突出した矩形状の煙り返し5が設
置されている。
突2の外面より鍔状に突出した矩形状の煙り返し5が設
置されている。
【0013】次に、前述のように構成された煙突装置の
作用を図4を参照して説明する。図4(a)は従来の煙
突における風と排煙との関係を示す図であり、図4
(b)は本考案の煙突装置における風と排煙との関係を
示す図である。従来の煙突10の頂面10aは平坦にな
っているため、A側より風が吹いた場合に排煙はC側に
たなびく。
作用を図4を参照して説明する。図4(a)は従来の煙
突における風と排煙との関係を示す図であり、図4
(b)は本考案の煙突装置における風と排煙との関係を
示す図である。従来の煙突10の頂面10aは平坦にな
っているため、A側より風が吹いた場合に排煙はC側に
たなびく。
【0014】本考案の煙突装置1においては、A側より
風が吹いた場合には、風はA側の壁面aによってさえぎ
られ、傾斜面2aの上方の三角形状の開口bより煙突内
に流入する。開口bの面積は下方にいくにつれて次第に
小さくなっていくため、風の流入速度は開口bの下方に
いく程速くなり、一種の乱流状態が形成される。
風が吹いた場合には、風はA側の壁面aによってさえぎ
られ、傾斜面2aの上方の三角形状の開口bより煙突内
に流入する。開口bの面積は下方にいくにつれて次第に
小さくなっていくため、風の流入速度は開口bの下方に
いく程速くなり、一種の乱流状態が形成される。
【0015】前記三角形状の開口bより煙突内に流入し
た風によってC側に吹き寄せられた排煙は、C側の壁面
cに当たり、左右に分かれて、傾斜面2cの上方の三角
形状の開口d及び傾斜面2dの上方の三角形状の開口e
より吹き出て、それぞれC側及びD側に流れる。なお、
ごく一部の排煙は傾斜面2bの上方よりB側に吹き出
る。このときの排煙の吐出速度は、開口d及び開口eの
面積が小さいため、従来の吐出速度に比べて速い。ま
た、開口d及び開口eの面積は下方にいくにつれて次第
に小さくなっていくため、排煙の吐出速度は開口d,e
の下方にいく程速くなり、排煙の吐出側にも一種の乱流
状態が形成される。したがって、排煙の拡散効果が上が
り、ダウンウォッシュを防止することができるとともに
排煙のたなびきを防止することができる。
た風によってC側に吹き寄せられた排煙は、C側の壁面
cに当たり、左右に分かれて、傾斜面2cの上方の三角
形状の開口d及び傾斜面2dの上方の三角形状の開口e
より吹き出て、それぞれC側及びD側に流れる。なお、
ごく一部の排煙は傾斜面2bの上方よりB側に吹き出
る。このときの排煙の吐出速度は、開口d及び開口eの
面積が小さいため、従来の吐出速度に比べて速い。ま
た、開口d及び開口eの面積は下方にいくにつれて次第
に小さくなっていくため、排煙の吐出速度は開口d,e
の下方にいく程速くなり、排煙の吐出側にも一種の乱流
状態が形成される。したがって、排煙の拡散効果が上が
り、ダウンウォッシュを防止することができるとともに
排煙のたなびきを防止することができる。
【0016】また、本考案の煙突装置においては、傾斜
面2a〜2dの下方に煙り返し5を付設しているので、
この煙り返し5が煙突背後に発生するうずを切るため、
この点からもダウンウォッシュをさらに防止することが
できる。
面2a〜2dの下方に煙り返し5を付設しているので、
この煙り返し5が煙突背後に発生するうずを切るため、
この点からもダウンウォッシュをさらに防止することが
できる。
【0017】なお、図1乃至図3に示す実施例において
は、煙突の頂部を矩形とし、傾斜面を4個設けたが、煙
突の頂部を6角形または8角形とし、傾斜面を6個また
は8個設けることもできる。また煙突の頂部を円形と
し、周面に複数の傾斜面を形成することもできる。
は、煙突の頂部を矩形とし、傾斜面を4個設けたが、煙
突の頂部を6角形または8角形とし、傾斜面を6個また
は8個設けることもできる。また煙突の頂部を円形と
し、周面に複数の傾斜面を形成することもできる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、煙
突の頂部に、同方向の傾きを有した複数の傾斜面を連設
したため、排煙の吐出速度を上昇させることができると
ともに乱流を生じさせて排煙の拡散効果を高めることが
でき、ダウンウォッシュを防止することができる。
突の頂部に、同方向の傾きを有した複数の傾斜面を連設
したため、排煙の吐出速度を上昇させることができると
ともに乱流を生じさせて排煙の拡散効果を高めることが
でき、ダウンウォッシュを防止することができる。
【図1】本考案に係る煙突装置の正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本考案に係る煙突装置の斜視図である。
【図4】本考案に係る煙突装置と従来の煙突の比較動作
説明図である。
説明図である。
【図5】従来の煙突の斜視図である。
1 煙突装置 2 煙突 2a,2b,2c,2d 傾斜面 3 煙道 4 ライニング 5 煙り返し
Claims (2)
- 【請求項1】 煙突の頂部周面に、同方向の傾きを有し
た複数の傾斜面を順次連設したことを特徴とする煙突装
置。 - 【請求項2】 前記傾斜面の下方に、煙突外面より鍔状
に突出した煙り返しを設けたことを特徴とする請求項1
記載の煙突装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993074828U JP2573018Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 煙突装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993074828U JP2573018Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 煙突装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741231U JPH0741231U (ja) | 1995-07-21 |
JP2573018Y2 true JP2573018Y2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=13558584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993074828U Expired - Lifetime JP2573018Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 煙突装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573018Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP1993074828U patent/JP2573018Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0741231U (ja) | 1995-07-21 |
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