JP2572762Y2 - 配電用電気設備 - Google Patents

配電用電気設備

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JP2572762Y2
JP2572762Y2 JP1991039329U JP3932991U JP2572762Y2 JP 2572762 Y2 JP2572762 Y2 JP 2572762Y2 JP 1991039329 U JP1991039329 U JP 1991039329U JP 3932991 U JP3932991 U JP 3932991U JP 2572762 Y2 JP2572762 Y2 JP 2572762Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、低圧用の分電盤と受電
した電圧を降圧する変圧器とを備えた配電用電気設備に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】大規模なビルにおいては、高圧又は特別
高圧で受電した電力を主受電設備で 200V級又は 400V
級に降圧してこれをビル内の各ブロック(例えば各階,
各業務セクション)に別けて配線し、更に各ブロックに
降圧用の変圧器(以下単に変圧器と呼ぶ。)と分電盤と
を備えた配電用電気設備を設けて、該電気設備から各末
端の負荷に 200V級及び 100V級電圧の電力供給を行っ
ている。
【0003】従来の配電用電気設備においては、分電盤
と変圧器とを横方向に並べて配置して、両者間を配線に
より接続していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ビルの床面積の有効利
用を図る上で電気設備等が専有する床面積の縮小を図る
ことが要望されている。
【0005】ところが従来の配電用電気設備では、変圧
器と分電盤とを横方向に並べて別々に設置していたた
め、これらの機器が広い床面積を専有することになるの
を避けられず、また据付現場での配線作業に多くの手数
を要していた。
【0006】据付現場での配線作業を省略するために変
圧器と分電盤とを共通のケース内に収納することが考え
られるが、この場合には変圧器の冷却が悪くなったり分
電盤に装着された機器が変圧器からの放熱の影響を受け
て劣化したり、変圧器の交換に多くの手間を要したりす
るという問題が生じる。また単に分電盤と変圧器とを共
通のケース内に収納しただけでは必ずしも専有床面積の
縮小を図ることはできない。
【0007】本考案の目的は、変圧器の冷却を良好にす
ることができるようにした配電用電気設備を提供するこ
とにある。
【0008】本考案の他の目的は、変圧器からの放熱が
分電盤の機器に影響を与えることがないようにした配電
用電気設備を提供することにある。
【0009】本考案の更に他の目的は、変圧器と分電盤
とをコンパクトにまとめて専有床面積の縮小を図るとと
もに、人や物体が触れた際の安全性を向上させオフィス
ビル内において違和感を抱かせないようにした配電用電
気設備を提供することにある。
【0010】本考案の更に他の目的は、電源用変圧器と
分電盤とを一体化することにより据付現場での配線作業
を省略できるようにするとともに、専有床面積の縮小を
図り、かつ変圧器の取換えを容易に行うことができるよ
うにした配電用電気設備を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、分電盤と、
電した電圧を降圧する変圧器とを備えた配電用電気設備
に係わるものである。
【0012】前面から一方の側面にかけてアールが大き
い曲面部を有する2個の中空の縦ダクトを、それぞれの
長手方向を上下方向に向けた状態で、かつそれぞれの曲
面部を互いに反対側に位置させた状態で平行に配置して
ベース上に支持し、断面が矩形状を呈する横ダクトを、
2個の縦ダクト間の空間を上下に仕切るように配置して
該横ダクトの両端を2個の縦ダクトの他方の側面に接続
する。
【0013】また横ダクトの上に分電盤ケースを配置し
て、該分電盤ケース内に分電盤を収納し、横ダクトの下
方に変圧器ケースを配置して該変圧器ケース内に変圧器
を収納する。
【0014】更に変圧器ケースの下部に吸気窓W1 を設
け、2個の縦ダクトにそれぞれ対向する変圧器ケースの
相対する側壁の上部に第1の通気孔W21を設ける。そし
て第1の通気孔W21に対向する縦ダクトの側壁に第2の
通気孔W22を設けて該第2の通気孔を第1の通気孔に接
続し、縦ダクトの上部に排気窓W3 を設ける。
【0015】上記縦ダクトは1個だけ設けてもよい。こ
の場合には、横ダクトを縦ダクトの長手方向の中間部に
水平方向に配置して該横ダクトの一端を縦ダクトの他方
の側面に接続する。その他の点は縦ダクトを2個設ける
場合と同様である。
【0016】本考案においては、縦ダクトの前面部の他
方の側面側の端部に平坦部が存在していても良いが、縦
ダクトの前面から平坦部をなくして、縦ダクトの前面部
全体が曲面部の一部を成すようにしても良い。
【0017】
【作用】上記の配電用電気設備においては、変圧器ケー
スの下部の吸気窓から該ケース内に流入した外気により
変圧器が冷却される。
【0018】請求項1に記載された考案においては、変
圧器からの放熱により加熱された変圧器ケース内の空気
が該ケースの上部に設けられた第1の通気孔と縦ダクト
に設けられた第2の通気孔とを通して縦ダクト内に流入
し、該縦ダクト内を上昇して排気窓から外部へ排出され
る。
【0019】縦ダクト内は上下に細長い空間となってい
るため、変圧器からの放熱により加熱された空気が縦ダ
クト内に入ると煙突効果が生じ、縦ダクト内の上昇気流
が促進される。これにより変圧器ケース内を流れる空気
の量が増大し、変圧器の冷却が良好に行われる。
【0020】また、変圧器により加熱された空気は分電
盤内に入り込むことなく、縦ダクトの上部から外部に排
出されるため、変圧器により加熱された空気が分電盤に
影響を及ぼすことはない。更に変圧器ケースと分電盤ケ
ースとの間には横ダクト内の空気層が断熱層として介在
しているため、変圧器ケースの熱が分電盤ケースに伝わ
って分電盤に熱が伝達されるのを抑制することができ
る。したがって変圧器の熱が分電盤に悪影響を及ぼすこ
とがなく、分電盤の構成機器が熱により劣化するのを防
ぐことができる。
【0021】上記のように配電用電気設備の縦ダクトの
前面から外側面部にかけて大きな曲面をもたせるように
すると、人や物体が触れた場合に損傷を受けることがな
い。また角張った形状が緩和されるのでオフィスビル内
に設置しても異和感を招くことがない。
【0022】上記のように構成すると、分電盤と変圧器
との間を接続する配線作業を組立工場内で行うことがで
きるため、据付現場での面倒な配線作業を省略すること
ができる。
【0023】更に上記のように、分電盤と変圧器とを上
下に並べて配置すると、分電盤と変圧器とを横方向に並
べて配置していた従来の電気設備に比べて専有床面積の
縮小を図ることができる。
【0024】また上記のように重量が大きい変圧器を下
側に配置すると、重心位置を下げることができるため、
上下方向の寸法は多少大きくなっても高い安定性を得る
ことができ、地震等に対する安全性を高めることができ
る。
【0025】更に上記のように変圧器収納ケースを下側
に配置し、かつ、変圧器の上側の部材の荷重が変圧器に
加わらないようにすると、変圧器の装着及び取り外しを
簡単に行うことができるため、設備の組み立て及び保守
点検を容易にすることができる。
【0026】
【実施例】図1ないし図6は本考案の実施例を示したも
ので、図1は概略斜視図、図2は一部を破断して示した
側面図、図3は図1において前面側の各カバーを外しそ
の内部の構造を一部破断して示した内部構造図である。
図4は変圧器ケースを一部破断して示した正面図、図5
は図4の右側面で、図6は電気的な構成の一例を示す結
線図である。
【0027】図1及び図2において、1はベース、2,
3はベース1により支持された縦ダクト、4は縦ダクト
2,3の間に跨って配置された横ダクトである。5は横
ダクト4の上に配置されて該横ダクト4により支持され
た分電盤ケース、6は横ダクト4の下方に配置されてベ
ース1の上に支持された変圧器ケースである。
【0028】配電用電気設備の奥行き寸法、幅寸法及び
高さ寸法は、その内部に配置される部材の大きさに応じ
適宜に設定されるが、本実施例においては、奥行き寸法
Dが幅寸法Lに比べて十分に小さく設定されて、全体が
偏平な形状に形成されている。ここで奥行き寸法Dは、
ビルの室内に突出している柱の壁面から突出寸法以下に
設定するのが好ましい。このように奥行き寸法Dを設定
すると、ビルの室内に突出している柱の陰のデッドスペ
ースを有効に利用して配電用電気設備を設置することが
できる。
【0029】上記の配電用電気設備においては、重量が
大きい変圧器が下部に配置されているため、全体形状が
縦長であるにも拘らず重心が低く、据付状態における安
定性が高い。
【0030】次に配電用電気設備の各部の構造の概要を
説明すると、ベース1はチャンネル材、アングル材、I
形鋼等の鋼材を矩形状に組み合わせることにより構成さ
れ、図示しないアンカーボルトにより床面に固定されて
いる。
【0031】縦ダクト2,3はそれぞれ上面板21,3
1、下面板22,32、内側板23,33、外側板2
5,35及び背面板26,36とを備えた細長く偏平な
筒体からなっていて、それぞれの長手方向を上下方向に
向けた状態で配置されている。縦ダクト2,3の上面板
21,31は配電用電気設備の上端と同じ高さ位置に配
置され、下面板22,32はベース1に固定されてい
る。
【0032】縦ダクトの外側板25,35は、前面部と
側面部とを大きな曲面部25a,35aを介して一体化
したものである。図1において縦ダクト3に示されてい
る鎖線は曲面部35aの側面部側の境界線であって、こ
れより前方側の外側板35のほとんどの部分は曲面部3
5aとなっている。縦ダクト2における曲面部25aも
縦ダクト3の場合と同様である。尚、図3は配電用電気
設備の主要構成体の前面側のカバーを外して内部を表し
たものであるが、縦ダクト部については図1における鎖
線部より前方側を取除いて示す扱いとしている。
【0033】縦ダクト2,3の外側板25,35は着脱
自在となっていて、これらの側面板を取外した状態で配
線作業等が行われるようになっている。
【0034】縦ダクト2,3の背面板26,36は通常
の配電用電気設備の設置状態では、建築物の壁面に対向
させられる。
【0035】横ダクト4は、上面板41、下面板42、
側板43,44、前面板45及び背面板46を備えた偏
平な直方体からなっている。この横ダクトはその長手方
向を横方向(縦ダクトの並設方向)に向けた状態で、か
つ縦ダクト2,3の内側板23,33の間に形成された
空間を上下に仕切るように配置されて、その両端の側板
43,44が縦ダクト2,3の内側板23,33に接続
されている。
【0036】横ダクト4の前面板45は着脱自在となっ
ていて、この前面板を外した状態で配線作業等が行われ
る。
【0037】分電盤ケース5は、上面板51と、下面板
52と、側板53,54と、前面扉55と、背面板56
とにより箱形に形成されている。上面板51は縦ダクト
の上面板21,31と同じ高さ位置にあり、下面板52
は横ダクトの上面板41に固定されている。この分電盤
ケース内にはブレーカ等の分電盤の構成機器50が収納
されている。上面板51には配線用ダクト孔51aが設
けられている。
【0038】分電盤ケース5の側板53,54はそれぞ
れ縦ダクト2の内側板23及び縦ダクト3の内側板33
に隣接配置され、これらの側板53,54は必要に応じ
縦ダクト2,3に機械的に連結される。前面扉55は開
閉自在となっていて、この扉を開いた状態で分電盤の点
検、操作が行われる。
【0039】尚前面扉55を閉じたままで内部を見通せ
るようにするため、前面扉55に覗き窓を設けて、この
覗き窓に透明板(例えばアクリル樹脂板)を取り付ける
場合もある。
【0040】図4及び図5にも示したように、変圧器ケ
ース6は上面板61、下面板62、側板63,64、前
面扉65及び背面板66により箱形に構成されていて、
下面板62に取付けられた支持脚67,67がベース1
に固定されている。このように変圧器ケース6をベース
1上に支持した状態で、ケース6の上面板61と横ダク
ト4の下面板42との間、側板63,64と縦ダクト
2,3の内側板23,33との間にそれぞれ所定のギャ
ップ(数mm程度が適当)が形成されるようになってい
る。これらのギャップは変圧器をケースごと着脱し得る
ようにするために設けられているが、必ずしも必須のも
のではない。
【0041】変圧器ケース内には変圧器本体(乾式変圧
器又はモールド変圧器)Tr とその付属品とが収納さ
れ、変圧器本体Tr は下面板62の上に支持されてい
る。変圧器本体Tr の上部には端子板Tb が取り付けら
れ、端子板Tb に1次側端子u1ないしw1 及び2次側
端子u2 ないしw2 が設けられている。変圧器本体Tr
と1次側端子u1 〜w1 との間の配線及び変圧器本体と
2次側端子u2 〜w2 との間の配線の図示は省略されて
いる。
【0042】変圧器ケース6の前面扉65は開閉自在と
なっていて、この前面扉が開かれた状態で変圧器本体T
r とその付属品の点検が行われる。
【0043】変圧器ケースの前面扉65の下方には、支
持脚67を隠すように前面下部カバー板68が配置さ
れ、この前面下部カバー板は支持脚67に着脱自在に取
付けられている。前面下部カバー板68には多数の空気
導入スリットSa が設けられ、これらの空気導入スリッ
トを通して変圧器ケース6の下面板62の下方の空間に
外気が導入される。
【0044】変圧器ケースの下面板62には吸気窓W1
(図3参照)が設けられ、該吸気窓を覆うようにパンチ
ングメタル等からなる多孔板69が取付けられている。
【0045】また変圧器ケースの側板64の上部に矩形
状の第1の通気孔W21が設けられている。この第1の通
気孔W21に対向する縦ダクト3の内側板33に第1の通
気孔W21と整合する矩形状の第2の通気孔W22が設けら
れ、上面板31に排気窓W3が設けられている。
【0046】通気孔W21とW22との間にはパッキンPg
が挿入されて両通気孔の間が気密に接続され、吸気窓W
1 から変圧器ケース6内と第1及び第2の通気孔W21及
びW22とを通して排気窓W3 に至る冷却空気通路が設け
られている。
【0047】図示してないが、変圧器ケース6の側板6
3の上部にも第1の通気孔W21が設けられている。側板
63に設けられた図示していない第1の通気孔に対向す
る縦ダクトの内側板23にも図示していない第2の通気
孔W22が設けられている。また縦ダクト2の上端にも排
気窓W3 が設けられている。すなわち、図3において左
右対称な冷却空気通路が形成されている。
【0048】上記の電気設備において、変圧器本体Tr
から熱が生じると、その周囲で対流が生じ、これにより
空気導入スリットSa を通して変圧器ケース内に外気を
引き込む気流が生じる。空気導入スリットSa から流入
した空気は吸気窓W1 を通して変圧器ケース6内に流入
し、変圧器本体Tr から熱を奪いながら上昇する。加熱
された空気は変圧器ケースの側面の上部に設けられた第
1の通気孔W21から縦ダクト3の第2の通気孔W21に入
り、該縦ダクト3内を上昇して排気窓W3 から外部に抜
ける。
【0049】排気窓W3 を出た排気は、空調ダクトの吸
気系統に管路を通して導入してもよく、そのまま外界
(室内)に放出させてもよい。
【0050】尚上記の実施例では、排気窓を縦ダクトの
上端面に設けているが、排気を排気窓からそのまま外界
に放出させる場合には、異物の侵入を防止するため、排
気窓を縦ダクトの上端の前側面に設けて、該排気窓にル
ーバー、エキスパンド格子板、網板または多孔板等を取
付けておくのが好ましい。
【0051】上記実施例において、排気窓W3 が設けら
れた縦ダクト3は上下方向に細長い空間を有しているた
め、該縦ダクト内の通気孔W22と排気窓W3 との間の部
分で煙突効果が生じ、気流が促進される。従って、変圧
器ケース内を通過した空気を直接外界へ放出させる場合
よりも、はるかに大量の空気流を生じさせることがで
き、変圧器の冷却を良好にすることができる。また変圧
器からの放熱により加熱された空気は分電盤ケース5内
に流入せず、しかも変圧器ケース6と分電盤ケース5と
の間には横ダクト4内の空気層が断熱層として介在する
ため、分電盤内の機器が変圧器の発熱の影響を受けて劣
化することはない。
【0052】また配電用電気設備の縦ダクトの前面部と
側面部との間に大きな曲面部を有していて、角張った部
分がないので、人や物体が触れた場合に触れた側及び触
れられた側の双方とも損傷を受けることが少ない。また
角張った形状が緩和されるため、オフィスビル内に設置
しても異和感を招くことがない。
【0053】次に図3に記入された単線結線図及び図6
に示した結線図を参照して本実施例の電気的な構成を説
明する。一般に配電用電気設備に用いられる変圧器は、
1次側/2次側が 200V級/ 100V級、 400V級/ 200
V級の単相変圧器または3相変圧器であるが、本実施例
では 200V級/ 100V級の3相変圧器であるとして説明
する。
【0054】図3及び図6において、ts は電源接続端
子であって、配線L1 を通して電源ラインに接続されて
いる。この端子は配電用電気設備と電源側外部配線の電
気的境界点となっている。
【0055】電源接続端子ts には保護ヒューズFを通
して電源側の充電を表示するパイロットランプPLが接
続されている。このパイロットランプPLは分電盤ケー
ス5の前面扉55の上部に取り付けられている。
【0056】電源接続端子ts は主ブレーカBm と横ダ
クト4の上面板及び下面板を貫通して設けられた配線L
1aとを通して変圧器本体Tr の1次側端子u1 〜w1 に
接続されている。
【0057】変圧器本体の2次側端子u2 〜w2 は横ダ
クト4の下面板及び上面板を貫通して設けられた配線L
2aを通して分電盤に設けられた負荷側端子tL に接続さ
れ、端子tL は、任意の個数(複数個)の分岐用ブレー
カBa ,Ba ,…と 100V級負荷用配線L3aとを通して
任意の個数の 100V級負荷(図示せず。)に接続されて
いる。配線L3aは分電盤ケース5の上面板1の配線ダク
ト孔51aを貫通して外部に導出されている。
【0058】電源接続端子ts はまた、変圧器を通らず
に1個以上の分岐用ブレーカBb と200V級負荷用配線
L3bとを通して図示しない 200V級負荷に接続されてい
る。配線L3bは、分電盤ケース5の上面板51の配線ダ
クト孔51aを貫通して外部に導出されている。
【0059】ここで分岐用ブレーカBa は 100V級負荷
用の開閉器であり、分岐用ブレーカBb は 200V級負荷
用の開閉器である。主ブレーカBm 並びに分岐用ブレー
カBa 及びBb はいずれも分電盤ケース5内に収納され
た分電盤に取付けられている。
【0060】横ダクト4の上面板及び下面板の各配線が
貫通する部分には図示しないゴムブッシュが配設され、
これにより各配線の貫通部を通して空気の流通が行われ
ないようになっている。
【0061】以上電気的構成の一例を説明したが、本考
案において、電気的な構成は任意であり、分電盤内の取
付け部品や回路は、電気設備の回路構成に応じて適宜に
変更し得る。例えば、負荷の数に応じてブレーカの数を
増減したり、変流器や電流計等を取付けたりすることが
できる。
【0062】また、配線の引込み,引出し及び引回しも
上記実施例に限定されるものではない。例えば、配線の
引込みや引出しは床面から行ってもよく、天井面,床面
の両方から行ってもよい。また変圧器と分電盤との間の
配線は横ダクトを経由せずに、横方向に迂回して縦ダク
ト内を経由して行ってもよい。
【0063】本考案に係わる配電用電気設備において
は、変圧器が床面に近い下側に配置されていて、分電盤
の荷重は横ダクトで受け止められる構造であるので、変
圧器をそのケースごと容易に着脱することができ、変圧
器の機種変更も容易である。
【0064】変圧器を引き出す場合には、前面下部カバ
ー板68を取り外し、変圧器の前面カバー65を開く。
この状態で1次側端子u1 〜w1 に接続されている配線
L1a及び2次側端子u2 〜w2 に接続されている配線L
2aを取り外し、支持脚をベース1に固定しているボルト
(図示せず)を取り外して変圧器本体Tr を変圧器ケー
ス6とともに前方に引き出す。
【0065】変圧器の装着は上記と逆の手順で行うこと
ができる。
【0066】本実施例の配電用電気設備は全装状態で現
場に搬入して据え付けるのが好ましいが、搬入時の重量
を軽くしたい要請がある場合には、変圧器ケース6を外
した状態で、変圧器部分と他の部分とを別個に据付現場
に搬入するようにしても良い。
【0067】尚上記実施例では排気を縦ダクト2及び3
の双方を通して行うようにしているが、いずれか一方の
縦ダクトを通して排気を行ない、他方の縦ダクトは配線
を通すスペースとして利用するようにしてもよい。また
配線L3a,L3bを縦ダクトを通して外部に引き出す場合
には、その排気窓W3 を配線用ダクト孔として利用す
る。
【0068】本実施例では変圧器の前面より外気を導入
したが、これによらず、床面に空気導入用の孔を設けて
ここから空気を導入するようにしてもよい。
【0069】次に縦ダクトを配電用電気設備の左右のい
ずれか一方のみに配設した場合の実施例について述べ
る。
【0070】図7は配電用電気設備の縦ダクトを1個の
みとした実施例の外観を示した斜視図で、この実施例は
図1において縦ダクト2を取除いたものに相当する。こ
の実施例は配電用電気設備の背面と左右の一方の側面と
がともに建築物の壁面に近接配置される場合に適用する
ものである。この実施例では、配電用電気設備の縦ダク
トがない方の側面を建築物の壁面に近接させて設置す
る。このようにすると、建築物の壁面とそれに近接した
配電用電気設備の側面との間に無駄なスペースを生じる
ことがない。
【0071】本実施例においては、横ダクト4に分電盤
ケース5の荷重をかけないで、分電盤ケース5の荷重は
縦ダクト3が支持する方が好ましい。変圧器ケース6の
上方に設ける通気孔W21は側板64側のみとすることは
勿論である。
【0072】図8は図7において前面側の各カバーを取
外しその内部構造を一部破断して示した内部構造図であ
る。なお、図8における縦ダクトの表し方は図3におけ
る縦ダクトの表し方と同様である。
【0073】図7及び図8において、縦ダクトは配電用
電気設備を前面から見て右側に取付けられているが、こ
れは左側に建築物の壁面が近接対面した状態で設置され
ることを想定したことによる。建築物の壁面が配電用電
気設備の右側に近接対面する場合には縦ダクトの位置を
配電用電気設備の左側とすることは勿論である。
【0074】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、変圧器
からの放熱により加熱された変圧器ケース内の空気を該
ケースの上部に設けられた通気孔から直接縦ダクト内
に、または横ダクト内を通して縦ダクト内に流入させ
て、該縦ダクト内を上昇した空気を該縦ダクトの上部に
設けた排気窓から外部へ排出させるようにしたので、上
下に細長い縦ダクトにより煙突効果を生じさせて変圧器
ケース内を流れる空気の量を増大させることができ、変
圧器の冷却を良好に行わせることができる。
【0075】また本考案によれば、変圧器により加熱さ
れた空気を分電盤内を経由すること無く外部に排出させ
る構造にしたので、変圧器の熱が分電盤に及ぼす影響を
少なくして、分電盤の構成機器の劣化を抑制することが
できる利点がある。
【0076】また本考案によれば、配電用電気設備の縦
ダクトの前面部と側面部との間に大きなアールを有する
曲面部を設けたので、人や物体が触れた場合に、触れた
側及び触れられた側の双方の損傷を少なくして安全性を
高めることができる。また角張った部分が少なくなるた
めオフィスビル内に設置しても異和感を招くことがない
という利点がある。
【0077】更に本考案によれば、分電盤と変圧器との
間を接続する配線作業を組立工場内で行うことができる
ため、据付現場での面倒な配線作業を省略することがで
きる。
【0078】更に本考案によれば、分電盤と変圧器とを
上下に並べて配置したので、分電盤と変圧器とを横方向
に並べて配置していた従来の電気設備に比べて専有床面
積の縮小を図ることができる。
【0079】また本考案によれば、重量が大きい変圧器
を下側に配置して重心位置を下げたので、上下方向の寸
法が多少大きくなっても高い安定性を得ることができ、
地震等に対する安全性を高めることができる。
【0080】更に本考案によれば、変圧器収納ケースを
下側に配置し、分電盤の荷重を横ダクトにより受けるよ
うにしたため、変圧器の装着及び取り外しを簡単に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の外観を示す概略斜視図であ
る。
【図2】一部を破断して示した側面図である。
【図3】図1において前面側の各カバーを外してその内
部の構造を一部破断して示した内部構造図である。
【図4】変圧器ケースの外形を示す正面図及び側面図で
ある。
【図5】変圧器ケースの外形を示す正面図及び側面図で
ある。
【図6】本実施例の電気的な構成例を示す結線図であ
る。
【図7】本考案の他の実施例の外観を示す概略斜視図で
ある。
【図8】図7において前面側の各カバーを外してその内
部の構造を一部破断して示した内部構造図である。
【符号の説明】
1 ベース 2,3 縦ダクト 4 横ダクト 5 分電盤ケース 6 変圧器ケース L1a,L2a 分電盤と変圧器との間を接続する配線 L3a,L3b 分電盤と外部との間の配線 W1 吸気窓 W21〜W24 第1ないし第4の通気孔 W3 排気窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 柴田 博道 東京都文京区大塚3丁目5番10号 住商 機電販売株式会社内 (72)考案者 水谷 吉克 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)考案者 中川 和芳 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (56)参考文献 特開 平2−311102(JP,A) 実開 昭59−135007(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分電盤と、受電した電圧を降圧する変圧
    器とを備えた配電用電気設備において、 前面から一方の側面にかけてアールが大きい曲面部を有
    する2個の中空の縦ダクトが長手方向を上下方向に向け
    た状態で、かつそれぞれの曲面部を互いに反対側に位置
    させた状態で平行に配置されてベース上に支持され、 断面が矩形状を呈する横ダクトが前記2個の縦ダクト間
    の空間を上下に仕切るように配置されて該横ダクトの両
    端が前記2個の縦ダクトの他方の側面に接続され、 前記横ダクトの上に分電盤ケースが配置されて、該分電
    盤ケース内に前記分電盤が収納され、 前記横ダクトの下方に変圧器ケースが配置されて該変圧
    器ケース内に前記変圧器が収納され、 前記変圧器ケースの下部に吸気窓W1 が設けられ、 前記2個の縦ダクトにそれぞれ対向する前記変圧器ケー
    スの相対する側面の上部に第1の通気孔W21が設けら
    れ、 第1の通気孔W21に対向する縦ダクトの側面に第2の通
    気孔W22が設けられて該第2の通気孔が第1の通気孔に
    接続され、 前記縦ダクトの上部に排気窓W3 が設けられていること
    を特徴とする配電用電気設備。
  2. 【請求項2】 分電盤と、受電した電圧を降圧する変圧
    器とを備えた配電用電気設備において、 前面から一方の側面にかけてアールが大きい曲面部を有
    する中空の縦ダクトが長手方向を上下方向に向けた状態
    でベース上に支持され、 断面が矩形状を呈する横ダクトが前記縦ダクトの長手方
    向の中間部に水平方向に配置されて該横ダクトの一端が
    前記の縦ダクトの他方の側面に接続され、 前記横ダクトの上に分電盤ケースが配置されて、該分電
    盤ケース内に前記分電盤が収納され、 前記横ダクトの下方に変圧器ケースが配置されて該変圧
    器ケース内に前記変圧器が収納され、 前記変圧器ケースの下部に吸気窓W1 が設けられ、 前記縦ダクトに対向する前記変圧器ケースの相対する側
    面の上部に第1の通気孔W21が設けられ、 第1の通気孔W21に対向する縦ダクトの側面に第2の通
    気孔W22が設けられて該第2の通気孔が第1の通気孔に
    接続され、 前記縦ダクトの上部に排気窓W3 が設けられていること
    を特徴とする配電用電気設備。
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