JP2572714B2 - 動力伝達チェーン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、動力伝達チェーンに関するものである。該
チェーンの各リンクは、２個の側壁、それらの長手方向
縁部において側壁を結合する安定素子、及び上記２個の
側壁を連結し且つ長手方向縁部の１対および／または２
対上にスナップ嵌合できるカバーを有する。ここで連続
したリンクは、ピボット回転様式で結合され、カバーは
分離できる様式で側壁の対応する長手方向縁部上に固定
され、そして連続したリンクのカバーは互いに連結され
得る。

この種の動力伝達チェーンは、例えばDE−PS3930291
から公知である。そこに記載された動力伝達チェーン
は、２個の側壁、これらを連結するクロス部材、および
スナップ係合カバーを含む複数のリンクからなる。動力
伝達チェーンのカバーには、複数のつめが設けられ、側
壁の上縁部には、これらのつめを取り外し可能なように
収容するためのスナップ係合切欠きが設けられ、そして
複数のカバーは、丸棒および溝穴によりピボット回転様
式で結合され、それらを収容する。複数のスリットが設
けられ、このスリットにより、スリット内に丸棒を係合
でき、またそこから取り外せる。この種の動力伝達チェ
ーンの特有の一利点は、複数のカバーが連続した一つの
ストリップとして取り外し、又は引き離され得ることで
ある。

このような動力伝達チェーンの使用は、各種の実際の
用途において役立つことが証明されており、コンピュー
タ、事務機械、計測器または極めて僅かのケーブルまた
はワイヤが用いられる他の電気機器における使用が予想
でき、かつ望ましいものである。

DE−PS3930291から公知の動力伝達チェーンの一欠点
は、それが製造される最小寸法に制限があるという事実
である。一方では、DE−PS3930291に記載された丸棒の
ような重要部品が、カバーを除去するのに必要な強度を
失い、他方では、これらの部品に利用できる空間の過度
に大幅な減小をきたすことである。このことは、カバー
連結素子に利用できる全高が、もはや十分な強度を有す
るものが製造できなくなる程度にまで減小されることを
意味する。さらに、連結素子（丸棒および溝穴付きスリ
ット）もまた取扱いが一層困難となる。所要の設計空間
を生み出すために、上記動力伝達チェーンの内側寸法の
減少は望ましくなく、何故ならばカバーでシールされる
動力伝達チェーンの内側寸法対外側寸法の比は、動力伝
達チェーンの全サイズにおいてほぼ同一でなければなら
ないからである。

さらに、上記記載の原理に従って設計された動力伝達
チェーンにおいては、チェーンリンクが相互に関して大
角度で反る時に、上記チェーンリンクが反る方向に依存
して、溝穴上壁または下壁に、上記丸棒が接触するよう
になる領域内に極めて大きい摩擦力が生じる。これらの
摩擦力は、大型リンクの場合には事実上影響はない。し
かし、もしもリンクの尺度が大幅に減少されるとすれ
ば、上記摩擦力は、動力伝達チェーンの運転特性を激し
く損なうであろう。その結果として、転がり半径、すな
わちチェーンを反らせるときの上部ストランドと下部ス
トランド間の距離に対して、極めて小さい値を選択する
ことはできない。

従って、本発明の課題は、ピボットカバー付き動力伝
達チェーンの原理およびその関連利点を持続しながら、
初めに挙げた欠点を含むことなく、極めて小さい寸法で
適当な組立強度をもって製造され、便利にかつ安全に取
り扱うことができる、動力電達チェーンを生み出すこと
にある。

この発明に従い、上記課題は、下記の事実により解決
されるものである。すなわち （ア）カバー（15）は、その一面部分［正面部分］に連
結ストラップ（17）を有し、 （イ）カバー（15）は、隣接したカバー（15）の連結ス
トラップ（17）を収容する滑りチャンバー（18）を有
し、 （ウ）隣接カバー（15）の連結ストラップ（17）は、滑
りチャンバー（18）内を長手方向に移動でき、 （エ）滑りチャンバー（18）は、カバー（15）の上面
側、及び連結ストラップ（17）から離間した方の面端部
分［即ち、背面部分］に連通開口部（22,23）を有し、
そして （オ）隣接カバー（15）の連結ストラップ（17）が、一
つの位置において前記開口部内に挿入でき、且つそこか
ら引き出すことができ、また、その他の位置では、滑り
チャンバー（18）の制限により拘束されたまま長手方向
に移動するように、滑りチャンバー（18）内の開口部
（22,23）が、連結ストラップ（17）の形状に適応して
形成される。

従って、本発明によれば、小さい寸法であっても適当
な強度を示す連結ストラップにより、一方のカバーが他
方のカバーに連結される。連結ストラップは隣接カバー
の滑りチャンバー内に挿入され、長手方向に変位しつつ
も堅固に拘束されて保持される。このため、所望の数の
カバーが共に結合されて１つのストリップを形成でき、
且つ動力伝達チェーン上に取り付けることができる。連
結ストラップは、最小の設計空間が要求される一方で十
分な強度を有する。このことは、特に極めて小さいカバ
ーが、単一ストリップである対応する動力伝達チェーン
から容易に引き外しできることを意味する。さらに、連
結ストラップを滑りチャンバー内で長手方向に変位でき
ることにより、組立てられた時、連結されたカバーが、
動力伝達チェーンの任意の反りに適応し、かつ極めて小
さい転がり半径が、チェーンに対して選択され得ること
が保証される。

このような関係において、隣接カバーの滑りチャンバ
ー内の連結ストラップの長手方向の変位の範囲が、チェ
ーンリンク相互の起こりうる反りに適応することが有益
である。

連結ストラップは、好ましくは、カバーと一体に設計
され、かつ長方形断面で可撓性の平板ストリップの形状
に設計される。可撓性の平板ストリップは引張応力に特
に強く、このことは複数のカバーからなるストリップを
除去するときに有利である。さらに、長方形断面のスト
リップは、その小さい寸法の方向に特に容易に曲げら
れ、そしてその小さい全高を特徴としている。

好適実施例において、連結ストラップの自由端部は、
Ｔ−形に幅を広くする。滑りチャンバーの外向側面上
［即ち、上面］の開口部も、好ましくはＴ−形設計であ
り、連結ストラップの形状と一致する。従って、連結ス
トラップは、その輪郭が滑りチャンバーの開口部の輪郭
と一致するときにだけ、滑りチャンバー内に挿入でき
る。明らかに、上記記載の原理が実現される限り、連結
ストラップ、及び滑りチャンバー内の開口部に対してそ
の他の形状を用いることも考えられる。

連結ストラップから離間した方に面する滑りチャンバ
ーの面端部［即ち、背面部］の開口部は、好ましくは、
上記幅を広げたＴ−形部分よりも小さい。そのため、こ
の開口部は、隣接カバーの連結ストラップに対するリミ
ットストッパーを形成する。

動力伝達チェーンが反っているときに連結ストラップ
が滑りチャンバーから偶発的に抜け出さないようにする
ために、好ましくは、連結ストラップに連結されたカバ
ーがチェーンリンクにスナップ嵌合されていないときだ
け、連結ストラップを隣接カバーの滑りチャンバー内に
挿入、および滑りチャンバーから取り外すことができ
る。

好適実施例において、カバーには、関連する連結スト
ラップから離間した方の両端部上［即ち、背面部］に、
該カバーの長手方向に延びる突出部が設けられる。チェ
ーンが伸ばされるとき、この突出部はチェーンリンクの
ピボット結合をカバーするのに役立つので、チェーンの
伸びた位置において、動力伝達チェーンはほぼ完全に閉
鎖される。

上記突出部の幅は、本質的に上記カバーの幅と一致
し、切抜きを有し得る。該切抜きの幅は、連結ストラッ
プの幅を広げたＴ−形端部と本質的に一致する。チェー
ンが反った位置にあるとき、該突出部は連結ストラップ
を案内し、かつ保持するのに役立つ。カバーが相互に連
結されるときには、隣接カバーの連結ストラップは、下
方から切抜きを通して押し込まれた後、滑りチャンバー
内に挿入される。

安定素子は、好ましくは、側壁下方の長手方向縁部で
側壁を連結して一体物とするクロス部材である。

動力伝達チェーン内側に置かれる複数のケーブルを保
護するために、チェーンリンクのピボット回転を制限す
る機械的ストッパーが側壁に取り付けられる。そのた
め、動力伝達チェーンは無制限に曲げられない。

好ましくは、側壁の上部長手方向縁部上のスナップ係
合用切欠きにより取り外し可能なように収容できるつめ
が、カバーに取り付けられる。

好適実施例においては、側壁の内面上を内側に伸び出
るもどり止めスプリングが、側壁に設けられる。従っ
て、滑りチャンバーは、その長手方向側面に開口部を有
し、カバーがスナップ装着されるときには、チェーンリ
ンクの対応する側壁のもどり止めスプリングが上記開口
部に係合する。

本発明の一実施例が図面に示され、かつ下記説明に詳
記する。

図面は下記のとおり示す： 図1.カバーを除去したチェーンリンクの側面図； 図2.上記チェーンリンクの上面図； 図3.図２の矢印IIの方向にみた図； 図4.外側に面したカバー面の上面図； 図5.上記カバーの側面図； 図6.図４の線III−IIIに沿う断面図； 図7.上記カバーの底面図、ここで軸線対称の部分は図示
せず、および 図8.図７の矢印IVの方向にみた図。

図面から理解できるように、個々のチェーンリンク１
は、おのおの側壁２および３、内側に片寄った部分４お
よび５、および外側に片寄った部分６および７からな
る。合くぎ８は、内側に片寄った部分４および５の側面
から突出し、一方外側に片寄った部分は、対応する点に
空孔９を有する。空孔９および合くぎ８の配列および寸
法は、チェーンリンク１の合くぎ８が、隣接チェーンリ
ンクの空孔９と係合するように選択されるので、上記チ
ェーンリンクはピボット回転様式に連結される。

側壁２および３の下方側面は、クロス部材10により単
一体に連結される。側壁の上方側面では、チェーンリン
ク１がカバーにより堅く閉鎖される。カバーを取り外し
可能なように収容するためのスナップ係合用切欠き11
が、この目的のため側壁の上部側面に設けられる。

チェーンリンク相互における任意の反りを制限するた
め、側壁２および３の内側に片寄った部分４および５に
は、耳12が設けられ、この耳は、相互のリンクが伸びた
位置に反るときには、クロス部材10に衝突し、そして反
対方向に反る時には、側壁２および３の上縁部に配置さ
れた抑制ストリップ13に接触して機械的ストッパーを形
成する。抑制ストリップ13の位置は図３から最も良く理
解できる。

さらに、もどり止めスプリング14が、抑制ストリップ
13の内側に配置され、その上にスナップ嵌合するときに
カバーと係合する。

各チェーンリンクの上方側面を覆うために設けられる
カバー15は、図４乃至８に示される。カバー15は、本体
16、及びこれと共に単一体を形成するように設計された
可撓性連結ストラップ17からなる。連結ストラップ17
は、その外端部においてＴ−形に幅を広げる。本体16
は、隣接カバーの連結ストラップを収容する本質的に長
方形断面を有する滑りチャンバー18を形成する。滑りチ
ャンバー18には、開口部23、22および24が、連結ストラ
ップ17から離間した方の面端部19上［即ち、背面19
上］、外向側面20上［即ち、上面20］、および滑りチャ
ンバーの長手方向側面21上に設けられる。上部開口部22
の形状は、連結ストラップ17の形状に一致する。滑りチ
ャンバー18の面端部19上の開口部23は、連結ストラップ
17の幅の広いＴ−形端部よりも小さくなっており、その
結果、面端部19は、一たび隣接カバーの連結ストラップ
17が滑りチャンバー18内に挿入されると、連結ストラッ
プ17の幅の広がったＴ−形端部の機械的ストッパーを形
成する。

開口部23の上方に突出部25があり、これにも切抜き26
が設けられている。この切抜き26は、連結ストラップ17
の幅の広がったＴ−形端部の寸法に本質的に一致する寸
法を有する。

図７のカバーの底面図から分かるように、つめ27がカ
バー15の本体16の両側面上に一体成形され、カバーがチ
ェーンリンク１上に嵌合されるときに、スナップ係合用
切欠き11と係合する。

動力伝達チェーン上にカバー15を組み立てるには、そ
れぞれの隣接カバーの連結ストラップ17が、下方から切
抜き26を通して押し込まれた後、滑りチャンバー18の上
部開口部22と一致するように配置される。連結ストラッ
プ17は、この位置において滑りチャンバー18内に容易に
挿入される。

このように一たび複数のカバーが連結されると、最初
のカバー15は対応するチェーンリンク１上にスナップ嵌
合される。この操作において、つめ27は関連するスナッ
プ係合用切欠き11と係合し、かつもどり止めスプリング
14は、滑りチャンバー18の横方向開口部24内にスナップ
嵌合される。残余のカバーはチェーンリンク１上のスナ
ップ装着のため、相互に対し僅かに移動される。カバー
15がスナップ装着されたときに、対応する連結ストラッ
プ17が滑りチャンバー18内に位置して滑りチャンバー18
から跳び出すことが確実に防げるように、カバー15の寸
法は選択される。連結ストラップ17は、関連した滑りチ
ャンバー18内で長手方向に移動できるので、複数のカバ
ーからなる連結ストリップは、チェーンリンク相互の任
意の反りに適応する。

カバーを取り外すには、自由な連結ストラップを面端
部［背面部］19の方向に引っ張り、カバーからなる全体
ストリップが動力伝達チェーンから外れるようにする。

参照数字の表 １ チェーンリンク ２ 側壁 ３ 側壁 ４ 内側に片寄った部分 ５ 内側に片寄った部分 ６ 外側に片寄った部分 ７ 外側に片寄った部分 ８ 合くぎ ９ 空孔 10 クロス部材 11 スナップ係合用切欠き 12 耳 13 抑制ストリップ 14 もどり止めスプリング 15 カバー 16 カバー本体 17 連結ストラップ 18 滑りチャンバー 19 連結ストラップから離間した方の滑りチャンバーの
面端部［即ち、背面部］ 20 滑りチャンバーの外向側面［即ち、上面］ 21 滑りチャンバーの長手方向側面 22 滑りチャンバーの上部開口部 23 滑りチャンバーの面端部［背面部］の開口部 24 滑りチャンバーの長手方向側面の開口部 25 突出部 26 切抜き 27 つめ

Claims (15)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】動力伝達チェーンであって、 該チェーンの各リンクは、２つの側壁、安定素子、及び
   カバーを含み、 安定素子は、２つの側壁の長手方向の縁部において、こ
   れらの側壁を結合し、 カバーは、２つの側壁を連結し、且つ長手方向の１対及
   び／又は２対の縁部上にスナップ嵌合でき、 連続したリンクは、ピポット回転可能なように結合さ
   れ、 カバーは、側壁の長手方向の対応する縁部上に取り外し
   可能なように固定でき、 連続したリンクのカバーは、互いに連結でき、さらに （ア）カバー（15）は、その一面端部分に連結ストラッ
   プ（17）を有し、 （イ）カバー（15）は、隣接したカバー（15）の連結ス
   トラップ（17）を収容する滑りチャンバー（18）を有
   し、 （ウ）隣接カバー（15）の連結ストラップ（17）は、滑
   りチャンバー（18）内を長手方向に移動でき、 （エ）滑りチャンバー（18）は、カバー（15）の上面側
   及び連結ストラップ（17）から離間した方の面端部分
   に、連通開口部（22,23）を有し、そして （オ）隣接カバー（15）の連結ストラップ（17）が、一
   つの位置において前記開口部内に挿入でき、且つそこか
   ら引き出すことができ、また、その他の位置では、滑り
   チャンバー（18）の制限により拘束されたまま長手方向
   に移動できるように、滑りチャンバー（18）内の開口部
   （22,23）が、連結ストラップ（17）の形状に適応して
   形成される ことを特徴とする動力伝達チェーン。
2. 【請求項２】隣接カバー（15）の滑りチャンバー（18）
   内における連結ストラップ（17）の長手方向の変位の範
   囲が、互いに関連したチェーンリンク（１）における起
   こり得る反りに適応できることを特徴とする請求の範囲
   第１項記載の動力伝達チェーン。
3. 【請求項３】連結ストラップ（17）が、カバー（15）と
   単一物として設計されることを特徴とする請求の範囲第
   １項または第２項記載の動力伝達チェーン。
4. 【請求項４】連結ストラップ（17）が、横断面が長方形
   である可撓性平板ストリップとして設計されることを特
   徴とする請求の範囲第１〜３項のいずれか一項に記載の
   動力伝達チェーン。
5. 【請求項５】連結ストラップ（17）の自由端部が、Ｔ−
   形に幅を広げられていることを特徴とする請求の範囲第
   １〜４項のいずれか一項に記載の動力伝達チェーン。
6. 【請求項６】滑りチャンバー（18）の上面側の開口部
   （22）が、連結ストラップ（17）の形状に一致したＴ−
   形であることを特徴とする請求の範囲第５項記載の動力
   伝達チェーン。
7. 【請求項７】連結ストラップ（17）から離間した方の滑
   りチャンバー（18）の面端部分の開口部（23）が、幅を
   広げたＴ−形部分よりも小さいことを特徴とする請求の
   範囲第５項または第６項記載の動力伝達チェーン。
8. 【請求項８】連結ストラップ（17）に連結されたカバー
   （15）が、チェーンリンク（１）上にスナップ嵌合され
   ていないときのみ、連結ストラップ（17）が隣接カバー
   （15）の滑りチャンバー（18）内に挿入でき、且つそこ
   から引き出せることを特徴とする請求の範囲第１〜７項
   のいずれか一項に記載の動力伝達チェーン。
9. 【請求項９】カバー（15）が、該カバーにおける連結ス
   トラップ（17）から離間した方の面端部分で長手方向に
   延びる突出部（25）を有することを特徴とする請求の範
   囲第１〜８項のいずれか一項に記載の動力伝達チェー
   ン。
10. 【請求項１０】突出部（25）の幅は、カバー（15）の幅
    と本質的に一致し、該突出部（25）が切抜き（26）を有
    し、該切抜き（26）の幅が、連結ストラップ（17）にお
    ける幅を広げたＴ−形部分の幅と本質的に一致すること
    を特徴とする請求の範囲第９項記載の動力伝達チェー
    ン。
11. 【請求項１１】安定素子が、側壁（2,3）下方の長手方
    向の縁部においてこれらの側壁（2,3）を連結して単一
    物とするクロス部材（10）からなることを特徴とする請
    求の範囲第１〜10項のいずれか一項に記載の動力伝達チ
    ェーン。
12. 【請求項１２】側壁（2,3）には、チェーンリンク
    （１）の反りを制限するストッパーが設けられているこ
    とを特徴とする請求の範囲第１〜11項のいずれか一項に
    記載の動力伝達チェーン。
13. 【請求項１３】カバー（15）には、つめ（27）が設けら
    れ、該つめ（27）は、側壁（2,3）の上方の長手方向の
    縁部上にあるスナップ係合用切欠き（11）により取り外
    し可能なように収容され得ることを特徴とする請求の範
    囲第１〜11項のいずれか一項に記載の動力伝達チェー
    ン。
14. 【請求項１４】側壁（2,3）には、該側壁の内側面で内
    側方向に延びるもどり止めスプリング（14）が設けられ
    ることを特徴とする請求の範囲第１〜13項のいずれか一
    項に記載の動力伝達チェーン。
15. 【請求項１５】滑りチャンバー（18）は、その長手方向
    の側面の各々に開口部（24）を有し、カバー（15）がス
    ナップ装着されるときは、チェーンリンク（１）の対応
    する側壁（2,3）のもどり止めスプリング（14）が上記
    開口部に係合することを特徴とする請求の範囲第14項に
    記載の動力伝達チェーン。