JP2572605B2 - トラック用あおり材の表面仕上げ方法 - Google Patents

トラック用あおり材の表面仕上げ方法

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JP2572605B2 JP62221739A JP22173987A JP2572605B2 JP 2572605 B2 JP2572605 B2 JP 2572605B2 JP 62221739 A JP62221739 A JP 62221739A JP 22173987 A JP22173987 A JP 22173987A JP 2572605 B2 JP2572605 B2 JP 2572605B2
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秀一 澤井
謹一郎 浅場
年宏 長野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、トラックに用いるアルミニウム合金製
(純アルミニウムを含む)あおり材の表面に、耐候性を
保持しつつ光沢を付与する表面仕上げ方法に関するもの
である。
(従来の技術) 従来、アルミニウム合金製のトラック用あおり材で
は、耐候性を増大させるために、表面に硬質の陽極酸化
皮膜を形成している。この陽極酸化皮膜は、厚みを十分
にとる方法で形成すると、多孔性の皮膜となるので、皮
膜形成後に、蒸気などを用いて封孔処理を行っている。
ところで、このようにして酸化皮膜を施した(封孔処理
を含む)あおり材は、光沢が不十分であるので、その上
層に熱硬化性のアクリル系樹脂などのクリアー系の合成
樹脂塗膜をコーティングして光沢を付与している。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記した合成樹脂塗膜は、日光や雨に
さらされて、紫外線による褐色化・白亜化などが生じて
劣化するという問題があり、さらには、あおり材からの
局部的な剥離が生じてしまうという問題点がある。
また、合成樹脂塗膜は、硬度が十分ではなく、以下の
ような問題が生ずる。
(1) 物との接触、例えば、荷物固定用のロープずれ
等により、表面にすり傷が付きやすく、経時的には、あ
おり材からの剥離が生じてしまう。
(2) あおり材として組立てる際にも傷を付けないよ
うに注意が必要であり、組立て作業の効率を低下させ
る。
(3) 清掃によっても、細かい傷などが生じやすく、
比較的早期に光沢が失われてしまう。
この発明は上記問題点を解決することを基本的な目的
とし、耐候性を保持しつつ、優れた光沢をあおり材に付
与するためのトラック用あおり材の表面仕上げ方法を提
供するものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明者等は、陽極酸化
皮膜の上層に、合成樹脂塗膜をコーティングすることな
く、あおり材の表面に光沢を付与する方法を研究した。
その結果、耐候性を付与するために形成する陽極酸化皮
膜が、十分な光沢を有していなのは、封孔処理により水
和物が盛り上がり、表面が凹凸化して光線を散乱させる
ために光沢を失わせることに気付いた。そして本発明者
等は、陽極酸化皮膜に損傷を与えないように、この皮膜
を研磨して平滑化すれば、耐候性を保持したままで優れ
た光沢をトラック用あおり材に付与できることを見出し
たのである。
また、トラック用あおりでは、その表面にコマーシャ
ル文字などを表示するので、あおり材には、表面に描画
が容易なものが望まれている。
すなわち、この発明は、トラック用アルミニウム合金
製あおり材の表面に、陽極酸化皮膜を形成し、その後、
石油系油分を油剤主成分とする研磨材で、表面を研磨し
て艶出しすることを特徴とするものである。
なお、あおり材表面の研磨は、陽極酸化皮膜に損傷を
与えないように、バフ研磨により行うのが望ましい。上
記における陽極酸化皮膜の形成方法は、その種別が特に
限定されるものではなく、各種方法を適宜選択できる。
また、この陽極酸化皮膜の形成には、通常は封孔処理工
程を含むものであるが、封孔処理を行なわない場合にも
本願発明を応用することは可能である。
さらに、研摩材における石油系油分には例えば、初留
点190℃、乾点250℃の蒸溜性状の炭化水素蒸溜油を用い
る。なお、油剤には他種の油分を含むものであってもよ
く、例えば高級脂肪酸を少量含むことも可能である。こ
の研磨材の成分における一例を第1表に示す。
なお、本願発明における石油系油分の各成分およびそ
の含有量の範囲が第1表に記載したものに限定されない
ことは勿論である。
(発明の作用) この発明によれば、陽極酸化皮膜の形成により表面が
硬質化し、耐食性、耐摩耗性などが向上する。この陽極
酸化皮膜は、皮膜形成直後には、十分な光沢を有しては
おらず、研磨を行うことにより、耐食性、耐摩耗性など
を損なうことなく表面が平滑化し、十分なる光沢が得ら
れる。しかも、研磨材は、石油系油分を油剤主成分とす
るので、研磨後に、あおり材表面に研磨材成分が残存し
難く、また容易に洗浄除去できる。
(実施例) 以下に、この発明の一実施例を、添附図面に基づき説
明する。
長さが9700mmのアルミニウム合金製のトラック用あお
り材1に、硫酸法により、12〜13μmの厚さの陽極酸化
皮膜2を形成する。皮膜2は多数の孔3…3を有してお
り、蒸気により封孔処理を行う。あおり材1の表面に
は、封孔処理により水和物4の盛上がりが生じ、多数の
孔3は塞がれる。
このあおり材1を連続ライン上で移動させつつ研摩す
る。研摩ラインには、移動方向に沿って3つのバフ研摩
装置5,6,7が配置されている。各研磨装置5,6,7はバフ5
a,6a,7aと研磨材供給ノズル5b,6b,7bとにより構成され
ている。なお、バフ研摩装置5では第2表に示される中
研摩材を用い、バフ研摩装置6,7では同じく第2表に示
される仕上研摩材を用いる。
なお、仕上研摩材は、本発明における研摩材に相当す
るものであり、脂肪酸やコールタール状のピッチを含ま
ないものである。
連続研摩ライン上を移動するあおり材1は、バフ研摩
装置5〜7で順々に研摩を受けて艶出しされ、最表面層
は平滑面8となる。
この研摩済あおり材1の上面の両端部A,Cポイント
と、中央部Bポイントとを対象に、膜厚および光沢を測
定した。
その結果は第3表に示される通りである。
なお、光沢度は、鏡面光沢計を用いて、基準光沢試料
に対する比(%)で表すものとし、膜厚はμmで表わす
ものとする。
前記測定結果に示されるように、この実施例によれ
ば、光沢の増加は顕著である(研磨前に比べ約3倍の光
沢を有する)。この光沢の増加は、表面粗さの改善の点
からも明らかである。すなわち、研磨前にはあおり材の
表面粗さは、最大で5.64μm、平均で0.49μmであるの
に対し、研磨後には、最大で0.42μm、平均で0.08μm
の粗さとなり、極めて表面が平滑化されている。
さらに、研磨による陽極酸化皮膜の損傷も無視できる
ものである。
すなわち、研磨により、皮膜には若干の摩耗が見られ
るが、0.5〜1.0μmの摩耗にすぎない。したがって、耐
食性、耐摩耗性の低下は認められず、また、陽極酸化の
際に、この摩耗量に見合うだけ、余分な厚みを有する皮
膜を形成しておくことも可能である。
なお、研磨処理を行った後には、あおり材の表面を洗
浄しているが、上記したように仕上用研磨剤には洗浄し
難い脂肪酸やピッチは、含まれていないので、簡単な洗
浄工程で研磨材を容易に除去することができる。この洗
浄工程は例えばキシレンなどの有機溶剤をあおり材の表
面に滴下し、布なので拭き取ることにより行なう。
洗浄後には、表面へ合成樹脂塗膜をコーティングする
ことなく、トラック用あおり材として提供する。このト
ラック用あおり材は、表面に硬質の陽極酸化皮膜が形成
されており、耐食性、耐摩耗性に優れ、傷も発生しく
い。したがって、あおりとしての組立て作業や組立て後
の荷物固定用ロープの懸架や清掃なども傷の発生に細心
の注意を必要とすることなく効率よく行うことができ、
また得られたあおりは、耐久性に優れ、光沢が長く失わ
れない。また表面は十分に洗浄されているので、塗料な
どを用いて容易に描画することができる。
なお、上記実施例では、あおりの外面側に研磨面すな
わち仕上げ面を露出させるようにあおり材の1面に研磨
を行ったが、所望ににより内外両面や外面への研磨も可
能である。また、あおり材1の表面に第3図に示したよ
うに段部9を有するような場合には、各研磨装置のバフ
は、図の如く、あおり材1の表面形状に合わせて、径の
異なるバフ7aa、7bbを複数枚重ねて設置し、これを回転
軸10を介して矢示11の如くに回転するようにすると良
い。
また、仕上用研磨材の成分は、前記実施例に示したも
のに限定されるものではない。したがって、前記実施例
のように、油剤に脂肪酸を含まないものではなく、少量
の脂肪酸を含むものであってもよい。
なお、複数回に亘り、あおり材の表面を研磨する場合
には、前記実施例のように、第2、第3の研摩において
石油系の仕上研磨材を用い、これに先立つ研磨では脂肪
酸系の中研磨材を用いてもよいが、複数回に亘る全ての
研磨を石油系の研磨材で行なったり、1回の研摩とする
ことも可能である。ただし、石油系の研摩材と脂肪酸系
の研磨材とを両用することにより、中研磨では、脂肪酸
系の研磨材で効率よく研磨して、仕上研磨では、石油系
の研磨材で、表面への洗浄し難い脂肪酸分の付着を阻止
することができるので、脂肪酸系の研磨材で研磨した後
に、石油系を研磨材で研磨するのが好ましい。
なお、脂肪酸系の研摩材としては前記実施例に記載し
たものに限定されるものではなく、例えば、第4表に示
される研磨材を用いることも可能である。
但し、この成分は一例であって、これに限定されるも
のではない。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、トラック用
アルミニウム合金製あおり材の表面に、陽極酸化皮膜を
形成し、その後、石油系油分を油剤主成分とする研磨材
で、表面を研磨して艶出しするので、耐候性を損なうこ
となく、表面に光沢を付与することができ、耐久性かつ
美観に優れたトラック用あおり材を提供することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施工程におけるあおり材表面の
一部拡大断面図、第2図は研磨工程を示す一部斜視図、
第3図は他の実施例の研磨工程を示す一部斜視図であ
る。 1……トラック用あおり材 2……陽極酸化皮膜 5、6、7……バフ研磨装置 8……平滑面 9……回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長野 年宏 静岡県静岡市千代田3丁目2―5 (56)参考文献 特開 昭54−92532(JP,A) 実開 昭54−17763(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラック用アルミニウム合金製あおり材の
    表面に、陽極酸化皮膜を形成し、その後、石油系油分を
    油剤主成分とする研磨材で、表面を研磨して艶出しする
    ことを特徴とするトラック用あおり材の表面仕上げ方法
  2. 【請求項2】あおり材表面の研磨は、バフ研磨としたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のトラック用
    あおり材の表面仕上げ方法
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