JP2572484Y2 - 壁面移動装置 - Google Patents

壁面移動装置

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JP2572484Y2
JP2572484Y2 JP1991113139U JP11313991U JP2572484Y2 JP 2572484 Y2 JP2572484 Y2 JP 2572484Y2 JP 1991113139 U JP1991113139 U JP 1991113139U JP 11313991 U JP11313991 U JP 11313991U JP 2572484 Y2 JP2572484 Y2 JP 2572484Y2
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JP
Japan
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main body
rope
wall
duct
case
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1991113139U
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English (en)
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JPH0556773U (ja
Inventor
康夫 井上
敦弘 堂山
恭一 菱河
達也 脇坂
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建物外壁面に沿って
移動しつつ壁面仕上げ材の検査等を行う壁面移動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】建物外壁の仕上げ材の密着状態を検査し
たり塗装あるいは補修を行うための自動化装置として壁
面移動装置がある。この壁面移動装置は、先に本出願人
らが開発した真空吸着により壁面に吸着しつつ自走する
構造と、吊りロープの先端に本体を吊下したゴンドラ式
構造がある。
【0003】前者は本体の両側に多数の吸着盤をキャタ
ピラ式に配列し、順次吸着盤を壁面に吸着させつつ壁面
を移動する構造である。またゴンドラ式構造は、例えば
特開昭57−23221号公報や実開昭61−1545
60号公報に示すように、本体が壁面から離間するのを
防止するために、本体の背面にファンプロペラを設け、
プロペラの推力や、送風により本体内部に発生する真空
吸引力を利用して本体を壁側に押圧している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
吸着盤による自走式構造では、例えば仕上げ材が煉瓦タ
イル等のように凹凸のある場合は真空吸着力が弱く、し
かも自走用の駆動メカニズムを搭載しているために自重
が重く、取扱いが難しいという欠点があった。
【0005】また後者のロープ吊下方式にあっては、上
下移動及び横移動共に吊りロープを操作して行わなけれ
ばならず、移動操作が面倒であるとともに、横風などが
吹いた場合における本体の位置修正作業も面倒となって
いた。
【0006】この考案は以上の問題点を解決するもので
あって、その目的は、軽量小型に構成でき、移動操作が
簡単で、風などが吹いた際の位置調整が簡単におこなえ
る壁面移動装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この考案は、建物の外壁面に沿って垂直に張設また
は垂設されたロープと、該ロープをピンチし、これに沿
って昇降するローラ対を備えた移動装置本体と、該装置
本体を構成するケースの背面に開口する整流用のダクト
または開口部と、該ダクトまたは開口部に対向して前記
ケース内部に回転自在に配置され、該ケースを外壁面側
に押圧付勢するファンプロペラと、前記ダクトまたは開
口部内に配置されて前記ファンプロペラで発生した推力
の方向を調整するため鉛直軸周りに回動可能なラダーと
を備えたものである。
【0008】
【作用】装置本体はロープの横移動により横方向に移動
する。またロ―ラ対の回転駆動によりロープに沿って自
走式に昇降する。装置本体の横方向の位置ずれに対して
はラダー制御によりファンプロペラの推力方向を変える
ことで修正される。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。図1はこの考案による壁面移動装置を示
すものであり、1は建物外壁2の壁面に沿って垂直に張
設されたワイヤロープ、3はワイヤロープ1に沿って昇
降可能な移動装置本体であり、ロープ1は図示しない移
動機構により紙面と直交する建物外壁2に沿って横に平
行移動可能となっている。
【0010】装置本体3は、外壁2に対面して平坦状に
形成されたケース4の背面に球面の一部を構成するカバ
ー5で蓋した構造であり、ケース4はキャスタ方式の複
数の車輪4aを介して外壁2に接触している。また、カ
バー5の背面には整流用のダクト6が開口形成されてい
る。
【0011】ケース4の上下にはロープ挿通孔4bが開
口形成され、ケース4の内部にロープ1を挿通してい
る。ケース4の内部には前記ロープ1に接する複数のガ
イドロ―ラ対7と、ロープ1にからげた状態に接する駆
動ロ―ラ8及びこれと対をなすピンチロ―ラ9が配置さ
れ、駆動ロ―ラ8に軸結した駆動モ―タ10の正逆回転
によって装置本体3を前記ロープ2に沿って自走式に昇
降可能としている。
【0012】またケース4内の中央にはファンモ―タ1
1が配置され、これに軸結されたファンプロペラ12を
前記ダクト6に対向させ、ファンモ―タ11の駆動によ
りプロペラ12を回転させてダクト6を通じて矢印に示
すようにカバー5の背面に送風し、この推力によって装
置本体3を常時外壁2側に押圧付勢している。
【0013】ファンプロペラ12に対向してダクト6の
内部中心にはその上下を角度調整可能に軸受されたラダ
ー14が配置されている。このラダー14は図示しない
リンク機構を介して制御用サーボモ―タ等に連繋してい
る。
【0014】なお、ケース4の内部には用途に応じて外
壁2の検査,塗装あるいは補修を行うための機器が配置
されるが、これらの機器類については説明を省略する。
また装置本体3からは給電やデータ収集用及びリモート
コントロール用のケーブルが引き出さるか、あるいは無
線送信器などが内蔵され、装置本体の走行調整,データ
の収集などを遠隔位置でコントロールできるようにして
いる。
【0015】以上の構成において、無風状態においては
図2(a)に示すように外壁2に対する装置本体3の横
方向位置は前記ロープ1の横移動に応じて定まり、また
縦方向位置は駆動ロ―ラー8の回転駆動による昇降動作
に応じて定まる。また、ファンプロペラ12の推力によ
り装置本体3は常時外壁2に密着した状態に保持される
ため、縦横座標共に精度良く位置決めされる。
【0016】ここで、横風が吹いた場合には装置本体3
はその風圧を受けて図2(b)に想像線で示すようにロ
ープ1を撓めた状態でその風向方向にずれ、目標座標位
置から外れるが、ラダー14を角度調整して推力方向を
前記風向に対向させた位置に向けて角度調整すること
で、装置本体3を目標座標位置に対して速やかに移動修
正できることになる。
【0017】なお、前記ダクト6は単なる開口部であっ
てもよいし、装置本体3は、ロープ2をゴムローラなど
で強力に挾持することにより垂設してもよい。また前記
実施例ではファンプロペラ12の回転による推力によっ
て装置本体3を外壁2側に押圧する構成としたが、回転
により内部に負圧を発生させ、その真空吸引力によって
装置本体3を外壁2側に押し付ける構成としても効果は
同じである。
【0018】
【考案の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この考案による壁面移動装置にあっては、装置本体
はロープの横移動により単独で、またはこれに同期して
作動するラダーを伴って横方向に移動し、ロ―ラ対の回
転駆動によりロープに沿って自走式に垂直昇降する構成
なので、装置本体を軽量小型にできる。また、装置本体
の横方向の位置ずれに対してはラダー制御により推力方
向を変えれば良いので、風などの影響による位置ずれも
簡単に修正でき、精度良く目標座標位置を保つことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による壁面移動装置の断面説明図であ
る。
【図2】(a)は同移動装置の平面説明図である。
(b)は同移動装置の横位置修正動作を示す平面説明図
である。
【符号の説明】
1 ワイヤロープ 2 建物外壁 3 移動装置本体 4 ケース 5 カバー 6 整流用ダクト 8 駆動ロ―ラ 9 ガイドロ―ラ 12 ファンプロペラ 14 ラダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 脇坂 達也 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−163517(JP,A) 実開 昭57−148564(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 57/024 B61B 7/06 B61B 9/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁面に沿って垂直に張設または
    垂設されたロープと、該ロープをピンチし、これに沿っ
    て昇降するローラ対を備えた移動装置本体と、該装置本
    体を構成するケースの背面に開口する整流用のダクトま
    たは開口部と、該ダクトまたは開口部に対向して前記ケ
    ース内部に回転自在に配置され、該ケースを外壁面側に
    押圧付勢するファンプロペラと、前記ダクトまたは開口
    部内に配置されて前記ファンプロペラで発生した推力の
    方向を調整するため鉛直軸周りに回動可能なラダーとを
    備えた壁面移動装置。
JP1991113139U 1991-12-27 1991-12-27 壁面移動装置 Expired - Lifetime JP2572484Y2 (ja)

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JPH0556773U JPH0556773U (ja) 1993-07-27
JP2572484Y2 true JP2572484Y2 (ja) 1998-05-25

Family

ID=14604555

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JPH0556773U (ja) 1993-07-27

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