JP2571927B2

JP2571927B2 - ビデオカメラ装置

Info

Publication number: JP2571927B2
Application number: JP62054063A
Authority: JP
Inventors: 輝夫稗田
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1987-03-11
Filing date: 1987-03-11
Publication date: 1997-01-16
Anticipated expiration: 2012-01-16
Also published as: JPS63221772A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、絞り制御機構を有するビデオカメラ装置
に関するものである。

［従来の技術］ビデオカメラ装置に用いられている絞り制御機構とし
ては、以下のような方式が従来より提案されている。

（イ）絶対値制御方式ビデオカメラ装置の絞り制御機構の絞り制御軸にエン
コーダやポテンシオメータを取付け、絞りの絶対値を読
取り、この読取った値が所定値になるように人為的に操
作するか、あるいはサーボ装置によって自動制御を行
う。

（ロ）信号値制御方式ビデオカメラ装置の絞り制御機構の絞り値の絶対値と
は関係なく、撮像素子の出力信号の平均値、あるいはピ
ーク値が一定値になるように制御を行う方式で、ニュー
ス等の取材に用いられるElectric News Gathering（EN
G）カメラと呼ばれる放送用携帯カメラや家庭用カメラ
として用いられているもので、比較的安価である。

［発明が解決しようとする問題点］一般に、絞り制御機構としては、撮像素子の出力信号
の平均値やピーク値を一定にするだけでなく、故意に絞
りを開けたりあるいは閉じたりすることが多い。その
際、現在の制御値から1/2,1/4あるいは２倍,4倍と開口
を可変できることが望ましい。しかし、従来から用いら
れている上述の（イ）の方式による絞り制御機構を有す
るビデオカメラ装置は容易にこれを実現できるが、装置
が大規模となって高価であるという問題があり、また、
上述の（ロ）の方式による絞り制御機構を有するビデオ
カメラ装置、特に家庭用カメラ装置においては、絞り値
の絶対値が判らないため、故意に絞りを開閉しようとし
ても実現できないという問題がある。

本発明は上述のような従来の問題点を解決するために
なされたもので、安価でかつ簡単な操作によって撮像素
子の出力に応じ、もしくはそれとは無関係に任意に補正
可能な絞り制御機構を備えたビデオカメラ装置を提供す
ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］上記の目的を達成するために、この発明のビデオカメ
ラ装置は、映像信号を一定に保つために絞りの羽根を制
御するフィードバック系と、前記絞りの羽根の位置を検
出する検出器と、この検出器の最新の出力値もしくはそ
の出力値に対する任意の補正値を加えた値を保持するメ
モリとを有し、前記検出器の出力値を前記メモリの保持
する値にするためのフィードバック系とからなり、かつ
前記２つのフィードバック系をスイッチにより切換可能
にした絞り制御機構を具備した構成を有するものであ
る。

［作用］上記の構成を有することにより、撮像素子の出力に応
じて絞りを制御する方式と、絞り羽根の位置もしくはそ
れを任意に補正した値に制御する方式との２つの方式
を、スイッチによって簡単に選択することができる。

［実施例］第１図はこの発明のビデオカメラ装置における絞り制
御機構の一実施例の主要部の概略を示すブロック図で、
１は撮像レンズ、２は絞り、３は撮像素子、４は映像信
号増幅用のアンプ、５は平滑回路、６は加算器、７は直
流アンプ、８は基準電圧、９はスイッチ回路、10は絞り
の羽根の位置を検出する検出器、11はスイッチ回路、12
は大容量コンデンサとFETバッファアンプ等で構成さ
れ、アナログ情報を記憶するメモリ、13は直流アンプ、
14は絞りの駆動コイル、15は絞りの制動コイル、16は絞
りの羽根、17はスイッチである。

いま、不図示の被写体像は、撮像レンズ１を通し絞り
２により光量を制御された後、撮像素子３に結像され映
像信号に変換され、映像信号増幅用のアンプ４により増
幅されて不図示のプロセスアンプ，エンコーダにより標
準テレビ信号が形成される。一方、映像信号増幅用のア
ンプ４の出力は平滑回路５に入力され、加算器６を通り
直流アンプ７に入力される。そして、スイッチ17が押さ
れていない状態では、スイッチ回路９はＡ側に接続され
ているので、直流アンプの出力は駆動コイル14に出力さ
れ、羽根16が動いて前述の被写体像の光量を制御する。
また、羽根16が動くと制動コイル15に起電力が生じ、こ
の起電力が加算器６を通して直流アンプ７に入力され、
一種の速度サーボ閉回路を形成している。また、絞り2,
撮像素子3,映像信号増幅用のアンプ4,平滑回路5,加算器
6,直流アンプ7,スイッチ回路9,駆動コイル14,絞りの羽
根16という経路でネガティブフィードバックループを形
成しており、平滑回路５の出力が基準電圧８と等しくな
るような制御を行っている。

一方、検出器10は絞りの羽根２の位置を検出し、この
検出出力は、スイッチ11を通してメモリ12に入力するよ
う接続されている。スイッチ11はスイッチ17を押さない
状態では接続しており、メモリ12は入力される電圧と同
じ電圧を出力する。直流アンプ13は、メモリ12の出力が
＋側に、検出器10の出力が−側にそれぞれ接続され、ス
イッチ回路９を介して駆動コイル14に接続されている。
前述のようにスイッチ回路９はスイッチ17が押されてい
ない時には、Ａ側に接続されているため、直流アンプ13
の出力は駆動コイル14には接続されていない。

いま、スイッチ17を押すと、まず、スイッチ回路11が
開放されて、メモリ12は検出器出力の直前の状態を保持
する。また、スイッチ回路９はＢに接続される。する
と、前述のフィードバック回路は断たれて、新たなネガ
ティブフィードバックループ回路が形成される。即ち、
検出器10,直流アンプ13,スイッチ回路9,駆動コイル14,
羽根16,検出器10である。そして、このフィードバック
ループは検出器10の出力がメモリ12の出力、即ち、スイ
ッチ17が押される直前の検出器10の出力に保持する動作
を行う。

第２図は第１図の主要部の機構の概略を示す説明図で
ある。第２図において、101は絞りマグネット、102は駆
動コイル及び制動コイルを含む絞りコイル、103は絞り
軸、104,105は継手、16は羽根、106は支点、107は開口
部、108は検出マグネット、109は磁気抵抗素子等の磁気
センサ、110は磁気センサ109の出力用のアンプで、108,
109,110で検出器を構成している。

いま、駆動コイルに電流が流れると、マグネット101
が回転トルクを生じ、回転軸103,継手104,105を経て、
絞りの羽根16に伝わる。羽根16は支点106を中心に円弧
を描き、開口部107の面積を可変して被写体像の光量を
制御する。一方、羽根16の一部に検出マグネット108が
付加しており、羽根16が動くと、位置の固定された磁気
センサ109との距離が変化し、磁束密度が変化するの
で、磁気センサ109の出力の変化が得られる。これをア
ンプ110で増幅して検出器の出力として出力する。

第３図はこの発明の他の実施例の主要部の概略を示す
ブロック図である。第３図において、201は外部設定手
段により、0,正または負の所定の補正信号を発生する補
正信号発生部、202は加算器で、その他、第１図と同一
符号は同一または相当部分を示す。

いま、スイッチ17が押されていない時は第１図の実施
例と同一の動きをするが、スイッチ17が押された後、補
正信号発生部201の出力が０である時は前述の第１図と
同一である。しかし、補正信号発生部201の出力が正で
ある時は直流アンプ13の入力が正側に補正される。する
と、前述のネガティブフィードバックループは、検出器
10の出力がメモリ12の保持している値と補正値を加えた
値になるように働き、羽根16が補正された位置まで動
き、停止する。

また、第４図はこの発明のさらに他の実施例の主要部
の概略を示すブロック図で、第１図と同一符号は同一ま
たは相当部分を示す。

第４図において、直流アンプ13の出力はスイッチ回路
９を経て、加算器６に入力され、直流アンプ７に入力さ
れている。この実施例においては、直流アンプ７が常に
駆動コイル14に接続されているので、駆動電力の大きな
直流アンプが一つで良く、そのために、直流アンプ13は
駆動電力の小さなもので良い。この実施例においても、
スイッチ17が押されていない時は、平滑回路５の出力が
基準電圧９と等しくなるようにネガティブフィードバッ
クループが動作し、スイッチ17が押されている時は、検
出器10の出力がメモリ12に保持されている値に補正信号
発生部201の出力により補正された値になるようにネガ
ティブフィードバックループが働く。尚、制動コイル15
の出力は絞りが停止している時は０であるため、スイッ
チ17が押されている時も動作には影響しない。

以上、前述の各実施例においては、検出器は検出マグ
ネットと磁気センサの組合せとしたが、例えば、光トラ
ンジスタとLEDによる透過あるいは反射型のセンサ、あ
るいは静電容量による近接センサ等を用いても良い。

また、メモリは容量保持用のコンデンサとFETの組合
せとしたが、ディジタルメモリとディジタル／アナロ
グ，アナログ／ディジタルのコンバータの組合せ、ある
いは他の保持機構を用いても良い。さらにまた、補正信
号発生部とスイッチは連動しても良いし、絞りは機械的
なものでなく、他方式あるいは液晶等によるものでも良
い。

［発明の効果］以上述べたように、この発明によれば、撮像素子の出
力に応じて絞りを制御することができると共に、この制
御値の直前の絞りの状態を保持することができ、なおか
つ、この保持した状態に対して任意な値に補正可能な絞
り機構を備えた安価なビデオカメラ装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のビデオカメラ装置における絞り制御
機構の一実施例の主要部の概略を示すブロック図、第２
図は第１図の主要部の機構の概略を示す説明図、第３図
はこの発明の他の実施例の主要部の概略を示すブロック
図、第４図はこの発明のさらに他の実施例の主要部の概
略を示すブロック図である。図中、 1:撮像レンズ、2:絞り 3:撮像素子、4:アンプ 5:平滑回路、6:加算器 7,13:直流アンプ 9,11:スイッチ回路 10:検出器、12:メモリ 14:駆動コイル、15:制動コイル 16:絞りの羽根、17:スイッチ 108:検出マグネット、109:磁気センサ 201:補正信号発生部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】被写体像をレンズ、絞り及び撮像素子を介
して映像信号に変換するビデオカメラ装置において、前
記映像信号を一定に保つために絞りの羽根を制御するフ
ィードバック系と、前記絞りの羽根の位置を検出する検
出器と、この検出器の最新の出力値もしくはその出力値
に対する任意の補正値を加えた値を保持するメモリとを
有し、前記検出器の出力値を前記メモリの保持する値に
するためのフィードバック系とからなり、かつ前記２つ
のフィードバック系をスイッチにより切換可能にした絞
り制御機構を具備したことを特徴とするビデオカメラ装
置。