JP2571552Y2 - 袖付衣服の簡易サイズアップ構造 - Google Patents
袖付衣服の簡易サイズアップ構造Info
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- JP2571552Y2 JP2571552Y2 JP7135892U JP7135892U JP2571552Y2 JP 2571552 Y2 JP2571552 Y2 JP 2571552Y2 JP 7135892 U JP7135892 U JP 7135892U JP 7135892 U JP7135892 U JP 7135892U JP 2571552 Y2 JP2571552 Y2 JP 2571552Y2
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- Japan
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- sleeve
- size
- armhole
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- clothes
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- Details Of Garments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、袖付衣服の簡易サイズ
アップ、即ち寸法の拡大化を簡単容易に行いうる袖付衣
服の構造に関し、特に成長盛りないしは中年・高年期世
代に要求される効果的なサイズアップを素人でも簡単且
つ正確に行いうる、袖付衣服の簡易寸法拡大構造に関す
る。
アップ、即ち寸法の拡大化を簡単容易に行いうる袖付衣
服の構造に関し、特に成長盛りないしは中年・高年期世
代に要求される効果的なサイズアップを素人でも簡単且
つ正確に行いうる、袖付衣服の簡易寸法拡大構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、学生服の袖丈あるいは着丈を必要
に応じて適宜伸長する方法は数多く提案され、また実施
されているが、胸囲及びアームホールの拡大に関しては
素人にも簡単に実施できる方法又は手段は未だ開発され
ず、他部分のサイズアップを行った後も胸囲やアームホ
ールに関しては購入時の寸法のままで着用することが通
常であった。
に応じて適宜伸長する方法は数多く提案され、また実施
されているが、胸囲及びアームホールの拡大に関しては
素人にも簡単に実施できる方法又は手段は未だ開発され
ず、他部分のサイズアップを行った後も胸囲やアームホ
ールに関しては購入時の寸法のままで着用することが通
常であった。
【0003】単に胸囲やアームホールのサイズアップを
図る構造に関するものとしては、本考案出願人自身の出
願による実開昭62−75020号がある。しかし該考
案は、筒状袖を形成する山袖部と下袖部との縫目等に縫
代を余分にとったのみであり、筒状袖は、前身頃や後身
頃のアームホールと縫合してつなげていたため、このア
ームホールの縫着線をまたいで余分な縫代を確保するこ
とは、実質上困難であった。また、アームホールを経由
して袖部分から身頃部分にかけてを余分な縫代を確保し
たダーツで一続きにつまむ場合、アームホールの袖付け
部分をも併せてつまむため、縫代が多く重なリ、ごろつ
いて、脇下に違和感を生む決定的な欠点があった。
図る構造に関するものとしては、本考案出願人自身の出
願による実開昭62−75020号がある。しかし該考
案は、筒状袖を形成する山袖部と下袖部との縫目等に縫
代を余分にとったのみであり、筒状袖は、前身頃や後身
頃のアームホールと縫合してつなげていたため、このア
ームホールの縫着線をまたいで余分な縫代を確保するこ
とは、実質上困難であった。また、アームホールを経由
して袖部分から身頃部分にかけてを余分な縫代を確保し
たダーツで一続きにつまむ場合、アームホールの袖付け
部分をも併せてつまむため、縫代が多く重なリ、ごろつ
いて、脇下に違和感を生む決定的な欠点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】特に成長期年代用の
衣服では、着用者の身体の成長が比較的短期間に著しい
ので、単に袖丈や着丈の寸法修正のみでは着用できない
か不便であり、体裁がわるくなる場合も多々生じてい
た。また、熟年の肥満に対応する簡単なサイズアップま
たはリフォームの対策もこれまで開発されていなかっ
た。更に、これら以外の場合でも、下着の量または厚さ
等の変化によって衣服の一時的サイズアップを望む場合
が生じていた。
衣服では、着用者の身体の成長が比較的短期間に著しい
ので、単に袖丈や着丈の寸法修正のみでは着用できない
か不便であり、体裁がわるくなる場合も多々生じてい
た。また、熟年の肥満に対応する簡単なサイズアップま
たはリフォームの対策もこれまで開発されていなかっ
た。更に、これら以外の場合でも、下着の量または厚さ
等の変化によって衣服の一時的サイズアップを望む場合
が生じていた。
【0005】
【考案の目的】本考案は、サイズアップ前の静体時にお
ける脇下の良好なフィット性を計り、ただ単にサイズア
ップするのではなく、とくに解剖学的見地及び人間工学
的見地に基づく皮膚の伸展方向による合理的な運動機能
の増大とサイズアップを合わせ行ない、上記の欠点を解
消することを目的とする。
ける脇下の良好なフィット性を計り、ただ単にサイズア
ップするのではなく、とくに解剖学的見地及び人間工学
的見地に基づく皮膚の伸展方向による合理的な運動機能
の増大とサイズアップを合わせ行ない、上記の欠点を解
消することを目的とする。
【0006】元来既製服のサイズアップができる部位
は、背中心縫合部、脇縫合部、脇下ダーツ(ときには胸
ダーツ)に限られている。サイズアップを行うときに
は、それぞれの部分の縫目をほどきリフォームしなけれ
ばならないが、それには専門的な技工を必要とし、誰に
でも簡単にできるというわけには行かなかった。また既
成服は、出し分の縫代を付けないのが普通である。さら
にサイズアップを目的とする場合は、どの部位を縫い出
してもよいというわけではなく、衣服機能をそこなわな
い効果的な部位を選択しなければならない。
は、背中心縫合部、脇縫合部、脇下ダーツ(ときには胸
ダーツ)に限られている。サイズアップを行うときに
は、それぞれの部分の縫目をほどきリフォームしなけれ
ばならないが、それには専門的な技工を必要とし、誰に
でも簡単にできるというわけには行かなかった。また既
成服は、出し分の縫代を付けないのが普通である。さら
にサイズアップを目的とする場合は、どの部位を縫い出
してもよいというわけではなく、衣服機能をそこなわな
い効果的な部位を選択しなければならない。
【0007】そこで考えられる要件は次の4点である。 1)着用者の運動機能を満たすと共に、それが直ちにサ
イズアップをもたらす部位であること。 2)外観的また部分的に美的形状を損なわない部位であ
ること。 3)誰にでも簡単に実施できる部位であること。 4)生産上の効率を損なわないこと。
イズアップをもたらす部位であること。 2)外観的また部分的に美的形状を損なわない部位であ
ること。 3)誰にでも簡単に実施できる部位であること。 4)生産上の効率を損なわないこと。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本考案は、前身頃、細
腹、後身頃および筒状袖からなるセットインスリーブで
あり、かつ、細腹と筒状袖の下袖部とが1枚の布で構成
される衣服の上着の構造において、前記前身頃と細腹の
脇縫着線と、前記筒状袖の下袖部と山袖部の脇側縫着線
となる筒袖形成縫着線を、アームホールのほぼ下縁を縦
断するように連続形成し、さらに該連続縫着線の細腹側
に対して衣服裏面側に凸となるひだを形成しながら連続
縫着線脇に再縫着したダーツとして構成することによ
り、従来実現し得なかつたサイズアップ量を提供する衣
料を提供したのである。
腹、後身頃および筒状袖からなるセットインスリーブで
あり、かつ、細腹と筒状袖の下袖部とが1枚の布で構成
される衣服の上着の構造において、前記前身頃と細腹の
脇縫着線と、前記筒状袖の下袖部と山袖部の脇側縫着線
となる筒袖形成縫着線を、アームホールのほぼ下縁を縦
断するように連続形成し、さらに該連続縫着線の細腹側
に対して衣服裏面側に凸となるひだを形成しながら連続
縫着線脇に再縫着したダーツとして構成することによ
り、従来実現し得なかつたサイズアップ量を提供する衣
料を提供したのである。
【0009】すなわち、本考案に係る衣服では、細腹の
本縫線に沿って再縫着したダーツをほどくことにより、
簡易に衣服のサイズアップを図ることができる。
本縫線に沿って再縫着したダーツをほどくことにより、
簡易に衣服のサイズアップを図ることができる。
【0010】前述した実開昭62−75020号が、サ
イズアップを図る手段として脇部の縫製のみに着目した
構造を持つにすぎないものであるのに対して、本考案は
人間工学的見地から上記4点を均一に適える構成を開発
したものであり、本考案の構成によりはじめて人間の体
に適したサイズアップを実質的に得ることができたので
ある。
イズアップを図る手段として脇部の縫製のみに着目した
構造を持つにすぎないものであるのに対して、本考案は
人間工学的見地から上記4点を均一に適える構成を開発
したものであり、本考案の構成によりはじめて人間の体
に適したサイズアップを実質的に得ることができたので
ある。
【0011】
【考案の作用】以下、本考案の作用を図面に即して説明
する。図1は、皮膚の皺襞の伸展方向と型紙ないし縫製
前の裁断布の関係を示すもので、袖付衣服上着をその前
身頃1、細腹2、後身頃3、山袖部4a及び下袖部4bに
分解した従来技術による袖付衣服上着の型紙等の平面図
である。図1中点線矢 印(イ)及び(ロ)は、肉眼解剖
学的に人体の上肢運動に伴う皮膚の皺襞の伸展方向を検
出して示したものである。
する。図1は、皮膚の皺襞の伸展方向と型紙ないし縫製
前の裁断布の関係を示すもので、袖付衣服上着をその前
身頃1、細腹2、後身頃3、山袖部4a及び下袖部4bに
分解した従来技術による袖付衣服上着の型紙等の平面図
である。図1中点線矢 印(イ)及び(ロ)は、肉眼解剖
学的に人体の上肢運動に伴う皮膚の皺襞の伸展方向を検
出して示したものである。
【0012】衣服を着て、上肢の前上方挙上の運動(頻
度が高く、肩関節機構面の最大変化)をすると、一般に
普及している構造の衣服は、その運動に追従しきれずに
引きつれをおこすが、その方向は点線矢印方向、つまり (イ)の後中心線とウエストラインWとの交点の部分か
ら、後脇部(後そでぐり)にかけての斜め上方への方
向、および (ロ)のウエストラインWと脇縫線の交叉部分から前脇
部(前そでぐり)にかけて斜行し、やがて前脇部分に直
上し、前そでぐりを通過して袖の部分にいたる方向にほ
ぼ一致することが解明されている。
度が高く、肩関節機構面の最大変化)をすると、一般に
普及している構造の衣服は、その運動に追従しきれずに
引きつれをおこすが、その方向は点線矢印方向、つまり (イ)の後中心線とウエストラインWとの交点の部分か
ら、後脇部(後そでぐり)にかけての斜め上方への方
向、および (ロ)のウエストラインWと脇縫線の交叉部分から前脇
部(前そでぐり)にかけて斜行し、やがて前脇部分に直
上し、前そでぐりを通過して袖の部分にいたる方向にほ
ぼ一致することが解明されている。
【0013】このうちで特に(ロ)の方向は、衣服を着
た状態の人間の運動機能表現を配慮する上で、もっとも
大切なコースである。このコースが通過する衣服構造線
の部分を増減すると、それが即運動機能に影響すること
になるから、この場合は、脇下ダーツが前述の配慮すべ
き4点の中の1)を満たす位置ということになる。脇下
ダーツは、衣服の胴の部分をつまみ絞って、シルエット
を調整する機能を果しているわけで、言い換えれば、人
体と衣服の間の空間量や布面積をマイナスしている部分
ということになる。従って、この部分がサイズアップに
対してもっとも適切な位置と考えられ、かかる見地から
本考案に到達したのである。
た状態の人間の運動機能表現を配慮する上で、もっとも
大切なコースである。このコースが通過する衣服構造線
の部分を増減すると、それが即運動機能に影響すること
になるから、この場合は、脇下ダーツが前述の配慮すべ
き4点の中の1)を満たす位置ということになる。脇下
ダーツは、衣服の胴の部分をつまみ絞って、シルエット
を調整する機能を果しているわけで、言い換えれば、人
体と衣服の間の空間量や布面積をマイナスしている部分
ということになる。従って、この部分がサイズアップに
対してもっとも適切な位置と考えられ、かかる見地から
本考案に到達したのである。
【0014】また皮膚の前脇部伸展方向は、人間が成長
・肥大し、上肢運動につれて、衣服がひきつれて行く方
向とも一致する。したがって、この方向に当たる脇下ダ
ーツとアームホールを伸ばすことが、最も効果のある構
造といえる。本考案は、この前脇部皮膚伸展方向に沿っ
たラインをサイズアップすることに着目した新規な考案
で、上記の皮膚の伸展方向の理論を取入れ、さらに実用
的にしたものであって、具体的には図2に表わされた構
造をしている。なお、図2において、図1と対応する点
線矢印が同じ符号(イ)(ロ)で記されている。
・肥大し、上肢運動につれて、衣服がひきつれて行く方
向とも一致する。したがって、この方向に当たる脇下ダ
ーツとアームホールを伸ばすことが、最も効果のある構
造といえる。本考案は、この前脇部皮膚伸展方向に沿っ
たラインをサイズアップすることに着目した新規な考案
で、上記の皮膚の伸展方向の理論を取入れ、さらに実用
的にしたものであって、具体的には図2に表わされた構
造をしている。なお、図2において、図1と対応する点
線矢印が同じ符号(イ)(ロ)で記されている。
【0015】
【実施例】本考案を以下図面に基いて説明する。図2
は、図1に示す細腹2と下袖部4bとを1枚の布で構成
した、本考案に係る袖付衣服上着の型紙ないし裁断前の
縫製布の一実施例を示す平面図である。この例では、前
身頃1の上方に設けた袖取り付け用アームホール5の延
長曲線上に下袖部4bの基部となる脇下のワナが形成さ
れる。この脇下のワナ、すなわちアームホール5湾曲部
のほぼ最下縁部をほぼ垂直方向に縦断するように、前身
頃1と細腹2との縫着線となる脇縫着線8と、筒状袖の
下袖部4bと山袖部4aとの脇側縫着線となる筒袖形成縫
着線7とを連続形成したうえで、さらに該連続縫着線の
細腹2側の裏面にひだを形成しながら前記連続縫着線脇
に再縫合してダーツを形成することによって、一連の袖
下ダーツ6及び脇下ダーツ9を有する完成服が縫製され
る。図2中斜線で囲まれた部分は、脇縫着線8と筒袖形
成縫着線7、袖下ダーツ6と脇下ダーツ9で囲まれて衣
服裏面側に凸となるひだが形成される部分である。
は、図1に示す細腹2と下袖部4bとを1枚の布で構成
した、本考案に係る袖付衣服上着の型紙ないし裁断前の
縫製布の一実施例を示す平面図である。この例では、前
身頃1の上方に設けた袖取り付け用アームホール5の延
長曲線上に下袖部4bの基部となる脇下のワナが形成さ
れる。この脇下のワナ、すなわちアームホール5湾曲部
のほぼ最下縁部をほぼ垂直方向に縦断するように、前身
頃1と細腹2との縫着線となる脇縫着線8と、筒状袖の
下袖部4bと山袖部4aとの脇側縫着線となる筒袖形成縫
着線7とを連続形成したうえで、さらに該連続縫着線の
細腹2側の裏面にひだを形成しながら前記連続縫着線脇
に再縫合してダーツを形成することによって、一連の袖
下ダーツ6及び脇下ダーツ9を有する完成服が縫製され
る。図2中斜線で囲まれた部分は、脇縫着線8と筒袖形
成縫着線7、袖下ダーツ6と脇下ダーツ9で囲まれて衣
服裏面側に凸となるひだが形成される部分である。
【0016】図4は、こうして完成した上着における袖
下ダーツ6と脇下ダーツ9のつながりを、右腕アームホ
ール5の部位で衣服裏側から見た拡大図であり、一連の
各ダーツは、ひだを形成する折返し部として示されてい
る。
下ダーツ6と脇下ダーツ9のつながりを、右腕アームホ
ール5の部位で衣服裏側から見た拡大図であり、一連の
各ダーツは、ひだを形成する折返し部として示されてい
る。
【0017】図3(A)は従来技術による衣服の側面図
を示したもので、袖下ダーツ6が筒袖形成縫着線7と同
じ方向に一定間隔を置いてほぼ平行に伸びる一方、アー
ムホール5が袖下ダーツ6と脇縫着線8を寸断している
ことがわかる。また脇下のワナも設けられないので、縫
目がごろつき、運動機能も少ない。
を示したもので、袖下ダーツ6が筒袖形成縫着線7と同
じ方向に一定間隔を置いてほぼ平行に伸びる一方、アー
ムホール5が袖下ダーツ6と脇縫着線8を寸断している
ことがわかる。また脇下のワナも設けられないので、縫
目がごろつき、運動機能も少ない。
【0018】図3(B)は本考案による衣服の側面図を
示したもので、衣服の袖下ダーツ6及び脇下ダーツ9、
筒袖縫着線7及び脇縫線8の縫目を示す。袖下ダーツ6
と脇下ダーツ9をほどき、サイズアップした状態の衣服
の側面図の見かけは、これと同様である。
示したもので、衣服の袖下ダーツ6及び脇下ダーツ9、
筒袖縫着線7及び脇縫線8の縫目を示す。袖下ダーツ6
と脇下ダーツ9をほどき、サイズアップした状態の衣服
の側面図の見かけは、これと同様である。
【0019】本考案において衣服裏面側に凸となるひだ
が形成される部分の寸法は、着衣者の性別、年令、体格
に基き適宜定めうる。例えば、袖下ダーツ6と脇下ダー
ツ9をほどくと、アームホールの位置(胸まわり)、ウ
エスト(W)の位置で各4cm、全体で8cmサイズアップ
することができる。これは4cmを1サイズとして2サイ
ズアップ可能ということになる。
が形成される部分の寸法は、着衣者の性別、年令、体格
に基き適宜定めうる。例えば、袖下ダーツ6と脇下ダー
ツ9をほどくと、アームホールの位置(胸まわり)、ウ
エスト(W)の位置で各4cm、全体で8cmサイズアップ
することができる。これは4cmを1サイズとして2サイ
ズアップ可能ということになる。
【0020】図4は、本考案の完成衣服を裏側から見た
図である。本縫線となる筒袖縫着線7と脇縫線8のすぐ
横に、点線で示される袖下ダーツ6と脇下ダーツ9とが
入り、サイズアップはこのミシン線をぽどくことにより
為される。なお、各ダーツより右側の線は、衣服裏面側
に凸となるひだの折り返し部分である。
図である。本縫線となる筒袖縫着線7と脇縫線8のすぐ
横に、点線で示される袖下ダーツ6と脇下ダーツ9とが
入り、サイズアップはこのミシン線をぽどくことにより
為される。なお、各ダーツより右側の線は、衣服裏面側
に凸となるひだの折り返し部分である。
【0021】図2の通り、下袖部4bは袖基部が前身頃
1のアームホール底部と切り離されることなく1枚の布
として構成される。この実施例により、前脇部皮膚伸長
方向の効果に沿って構成されている脇下ダーツを伸ばす
という本考案が解決しようとしていた課題が、実質的に
達成されることがわかる。即ち、これまでは邪魔となっ
ていたアームホールの縫目を、一枚の布にしてなくすこ
とにより、袖下ダーツ6と筒袖形成縫目7とのラインを
一つにしたことで、実質的な制作工程(即ち脇下ワナの
ところであらかじめl枚つづきのところをつまんで縫っ
て制作すること=つまみ縫い)が非常に容易になった。
1のアームホール底部と切り離されることなく1枚の布
として構成される。この実施例により、前脇部皮膚伸長
方向の効果に沿って構成されている脇下ダーツを伸ばす
という本考案が解決しようとしていた課題が、実質的に
達成されることがわかる。即ち、これまでは邪魔となっ
ていたアームホールの縫目を、一枚の布にしてなくすこ
とにより、袖下ダーツ6と筒袖形成縫目7とのラインを
一つにしたことで、実質的な制作工程(即ち脇下ワナの
ところであらかじめl枚つづきのところをつまんで縫っ
て制作すること=つまみ縫い)が非常に容易になった。
【0022】
【考案の効果】従来の袖丈、着丈のみの衣服サイズアッ
プ方式を、本考案によりアームホール及び胸囲における
最大限サイズアップを可能にしたため、規格サイズで2
サイズ上の寸法までカバーできるだけでなく、人間工学
的見地から最適位置のサイズアップを実現して着衣者の
運動性及び衣服の体裁を改善し、よりこまかく体型別の
サイズの要望に答えることができ、しかも誰にでもでき
る簡単にして容易なサイズアップ操作を実現した。
プ方式を、本考案によりアームホール及び胸囲における
最大限サイズアップを可能にしたため、規格サイズで2
サイズ上の寸法までカバーできるだけでなく、人間工学
的見地から最適位置のサイズアップを実現して着衣者の
運動性及び衣服の体裁を改善し、よりこまかく体型別の
サイズの要望に答えることができ、しかも誰にでもでき
る簡単にして容易なサイズアップ操作を実現した。
【図1】 従来技術による袖付衣服上着の型紙ないし裁
断前の縫製布の平面図である。
断前の縫製布の平面図である。
【図2】 本考案に係る袖付衣服上着の型紙ないし裁断
前の縫製布の一実施例を示す平面図である。
前の縫製布の一実施例を示す平面図である。
【図3】(A):従来技術による衣服の側面図である。 (B):本考案によるダーツをほどいてサイズアップを
行つた衣服の側面図である。
行つた衣服の側面図である。
【図4】 本考案に係る完成衣服を裏側から見た側面図
である。
である。
1 前身頃 2 細腹 3 後身頃 4a 山袖部4b 下袖部 5 アームホール 6 袖下ダーツ 7 筒袖形成縫着線 8 脇縫着線 9 脇下ダーツ
Claims (1)
- 【請求項1】 前身頃、細腹、後身頃および筒状袖から
なり、かつ、細腹と筒状袖の下袖部が1枚の布で構成さ
れる袖付衣服において、前記前身頃と細腹の脇縫着線
と、前記筒状袖の下袖部と山袖部の脇側縫着線となる筒
袖形成縫着線を、アームホールのほぼ下縁を縦断するよ
うに連続形成し、さらに該連続縫着線の細腹側に対して
衣服裏面側に凸となるひだを形成しながら連続縫着線脇
に再縫着したダーツとして、該ダーツをほどくことによ
りサイズアップを可能とした袖付衣服の簡易サイズアッ
プ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7135892U JP2571552Y2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 袖付衣服の簡易サイズアップ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7135892U JP2571552Y2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 袖付衣服の簡易サイズアップ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0630118U JPH0630118U (ja) | 1994-04-19 |
JP2571552Y2 true JP2571552Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=13458197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7135892U Expired - Lifetime JP2571552Y2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | 袖付衣服の簡易サイズアップ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571552Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-21 JP JP7135892U patent/JP2571552Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0630118U (ja) | 1994-04-19 |
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---|---|---|---|
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