JP2571544B2 - 管球のシール方法 - Google Patents

管球のシール方法

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JP2571544B2
JP2571544B2 JP6168651A JP16865194A JP2571544B2 JP 2571544 B2 JP2571544 B2 JP 2571544B2 JP 6168651 A JP6168651 A JP 6168651A JP 16865194 A JP16865194 A JP 16865194A JP 2571544 B2 JP2571544 B2 JP 2571544B2
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばメタルハライド
放電灯、赤外反射膜付ハロゲン電球など管状の硬質ガラ
スをバルブとして使用する電球に関するものであり、詳
細にはそのバルブを封止するときのシール方法に係るも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の管球のシール方法の例を
示すものが図3および図4であり、先ず、図3に示す方
法は、ガラス管90のシールを行う当該位置には、モリ
ブデン箔部91aが設けられた電極91を配置してお
き、この状態で前記ガラス管90の一方の端部からアル
ゴンなど不活性ガスを適宜な流量となるように注入し、
前記モリブデン箔部91aに対応する部分のガラス管
0をバーナー20で加熱して軟化させ、ピンチシールを
行うものであり、このようにすることで加熱による電極
91の酸化を防止するものである。尚、このときにはバ
ルブ室90aは不活性ガスの流れの上流側に置かれる。
【0003】また、図4に示す方法は、上記と同様に電
極91が配置されたガラス管90を他方の端部を盲栓9
2で閉止するなどして、一方の端部から真空ポンプ11
などで排気を行い、管内が真空となった時点で前記モリ
ブデン箔部91aに対応する部分のガラス管90をバー
ナー20で加熱して軟化させ、ピンチシールを行うもの
であり、上記の方法と同様に電極91の酸化の防止を目
的とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の方法では、先ず、図3に示したものでは、バー
ナー20で加熱している間中、前記モリブデン箔部91
aは絶え間なく流れる不活性ガスに曝されているもので
あるので冷却が行われるものとなり、ピンチシールを行
ったときにはガラス管90との密着性が不足し、このモ
リブデン箔部91aとガラス管90との間隙からリーク
を生じて電球寿命が短いものとなる問題点を生じてい
る。
【0005】また、図4に示したものでは、不活性ガス
による冷却を生じないので、確かにモリブデン箔部91
aとガラス管90との密着性は向上するものとなるが、
その反面で前記モリブデン箔部91aが加熱により蒸発
し、前記ガラス管90のバルブ室90aの内壁に付着す
るものとなり、バルブの透過効率を低下させるなどの問
題点を生じ、更には、ガラス管90内が真空となる迄は
加熱など次工程に掛かれず生産性も低下する問題点も生
じ、これらの点の解決が課題とされるものとなってい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的な手段として、ガラス管
当該部分を加熱しピンチシールを行うことで電極のモリ
ブデン箔部を挟着してシールを行う管球のシール方法に
おいて、前記ガラス管にはバルブ室を上流側とする一方
の端部から不活性ガスを注入すると共に、他の一方の端
部からは排気を行い、もって、前記ガラス管の内圧を1
〜1×10Paの状態で加熱し、前記ガラス管が軟化
して変形し前記モリブデン箔部と接触した時点で前記不
活性ガスの注入を停止しピンチシールを行うことを特徴
とする管球のシール方法を提供することで課題を解決す
るものである。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づい
て詳細に説明する。図1に示すものは本発明に係る管球
のシール方法であり、本発明においてもバルブ室2が設
けられたガラス管1には、モリブデン箔部3aを有する
電極3が所定位置に配置され、前記ガラス管1のモリブ
デン箔部3aに対応する部分がバーナー20で加熱さ
れ、その後にピンチシールが行われるものである点は従
来例と同様である。
【0008】ここで、本発明においては、前記ガラス管
1内にアルゴンなど不活性ガスを注入するものである
が、この注入は前記したピンチシールが行われる場所に
対して、前記バルブ室2が上流となる一方の端部から注
入が行われるとともに、前記ガラス管1の他の一方の端
部には例えばロータリーポンプなどの真空ポンプ11が
接続されて排気が行われるものとされている。
【0009】このときに、前記ガラス管1の一方の端
部、即ち、不活性ガスの注入が行われる側には適宜な絞
り弁12などが設けられて、前記不活性ガスの流量の調
整が自在なものとされ、前記真空ポンプ11の排気量と
の調整が行われて、前記ガラス管1内の内圧を1〜1×
10Pa、即ち、大気圧よりも低い減圧状態に保持す
るものとされている。
【0010】尚、本発明を成すための発明者による幾多
の試作、検討の結果では、前記ガラス管1内の内圧を上
記の範囲内で1×10〜1×10Paに設定したと
きが、生産効率の面でも、完成した後の品質保持の面で
も好結果が得られ易いことが確認されているので、特別
に支障を生じない限りは内圧を上記の範囲に設定するこ
とが好ましい。
【0011】本発明では上記のように、ガラス管1内が
減圧状態となる状態でバーナー20による加熱が行われ
るものであり、従って、前記した加熱によりガラス管
の当該部分が軟化するときには、大気圧により当該部分
は潰れて縮小し、図2に示すように当該部分の内面に位
置している前記モリブデン箔部3aに接触するものとな
る。
【0012】前記ガラス管1の軟化した内壁とモリブデ
ン箔部3aとが接触した時点では、前記不活性ガスの流
量は無くなるか、或いは極めて僅かなものとなるので、
この時点で前記絞り弁12を閉塞して不活性ガスの注入
による内圧の発生を防止し、同時にピンチシールを行っ
てモリブデン箔部3aを確実に挟持させシールを行うも
のである。
【0013】次いで、上記のシール方法とした本発明の
作用および効果について説明を行えば、先ず、第一に
は、シールが行われる部分に対してバルブ室2が上流と
なるようにして不活性ガスを流し、そして、ガラス管
を加熱するものとしたことで、この加熱により若しもモ
リブデン箔部3aに蒸発を生じるときにも、その蒸気は
真空ポンプ11により他の一方の端部側に吸引され、バ
ルブ室2の内壁に付着することは防止される。
【0014】また、第二には、上記の不活性ガスが流さ
れている状態において、本発明により前記ガラス管1内
が真空ポンプ11により大気圧よりも低い内圧に保たれ
ているので、バーナー20による加熱でガラス管1の当
該部分が軟化したときには、大気圧と内圧との圧力差に
より前記ガラス管1は潰れてモリブデン箔部3aに近接
し、更に進んでは接触するものとなり、前記モリブデン
箔部3aも一層に加熱されるものとなる。
【0015】しかも、前記したガラス管1の潰れの進行
と共に不活性ガスの流量は減少し、最後には絞り弁12
により閉塞が行われるので、前記不活性ガスの流れによ
るモリブデン箔部3aの冷却作用もなくなり、このモリ
ブデン箔部3aの加熱は一層に促進される。本発明では
この状態でピンチシールが行われるので、ガラス管1と
モリブデン箔部3aとは相互拡散により極めて強固に密
着するものとなり、即ち、シールの確実性が向上する。
【0016】ここで、本発明によるシール性能の向上に
ついて実例で説明を行うと、比較対象として図3に示し
た従来例の方法でシールを行ったN=5の従来例試験品
では、最短351時間、最長860時間、平均550時
間で全てがガラス管1とモリブデン箔部3aとのリーク
により寿命に達した。
【0017】これに対して本発明の方法でシールを行っ
た同数のN=5の本発明試験品では、前記した平均寿命
550時間を超えた時点でも、更には従来例試験品の最
長寿命である860時間を超えた時点でも、一個たりと
もリークによる寿命を迎えたものはなく、更に試験は継
続されて1000時間に達してもリークの発生は皆無で
あり依然として継続中である。従って、現時点において
も略2倍に及ぶ寿命延長の効果が確認されている。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、真
空ポンプを用いてガラス管内の不活性ガスを大気圧より
も低い内圧を保つ状態で流し当該部分の加熱を行うもの
としたことで、ガラス管が軟化したときには大気圧によ
り圧縮されて、電極のモリブデン箔部と近接若しくは接
触するものとなり、これによりモリブデン箔部の加熱も
充分に行えるようにして両者の密着性を向上させシール
性能を向上させて、この種の電球の寿命延長に極めて優
れた効果を奏するものである。
【0019】また、上記の方法としたことでガラス管
当該部分のシールが行われる寸前までは不活性ガスの流
れが保たれるものとなり、これにより流れの上流側に位
置されたバルブ室にモリブデン箔部から生じる蒸気が付
着するのを防止して、バルブ室内面を正常に保つものと
なり、この種の電球の品質向上にも優れた効果を奏する
ものである。また、本発明の方法では空気と不活性ガス
とを置換すれば酸化は防止され、直ちに加熱工程が実施
できるので生産性も損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る管球のシール方法の一実施例を
示す説明図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】 従来例を示す説明図である。
【図4】 他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1……ガラス管 2……バルブ室 3……電極 3a……モリブデン箔部 11……真空ポンプ 12……絞り弁 20……バーナー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管の当該部分を加熱しピンチシー
    ルを行うことで電極のモリブデン箔部を挟着してシール
    を行う管球のシール方法において、前記ガラス管にはバ
    ルブ室を上流側とする一方の端部から不活性ガスを注入
    すると共に、他の一方の端部からは排気を行い、もっ
    て、前記ガラス管の内圧を1〜1×10Paの状態
    加熱し、前記ガラス管が軟化して変形し前記モリブデン
    箔部と接触した時点で前記不活性ガスの注入を停止しピ
    ンチシールを行うことを特徴とする管球のシール方法。
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