JP2571525B2 - 大型重量物の同調昇降方法、及びその装置 - Google Patents

大型重量物の同調昇降方法、及びその装置

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JP2571525B2 JP5273026A JP27302693A JP2571525B2 JP 2571525 B2 JP2571525 B2 JP 2571525B2 JP 5273026 A JP5273026 A JP 5273026A JP 27302693 A JP27302693 A JP 27302693A JP 2571525 B2 JP2571525 B2 JP 2571525B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電車の車体、船体など
の大型重量物を組み立てたり、修理したりする際に、或
いはビルディングなどの建造物を構築する際に、これら
を多数の支点部で支持して、油圧によって平行を維持さ
せて、即ち各支点部を互いに同調させて昇降させる方
法、及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、上記した油圧装置を既存の油圧
機器を用いて構成した概念図である。大型重量物Wは、
複数の支点部において垂直に配設された油圧シリンダ4
1により支持されており、各油圧シリンダ41には分流
弁42を介して同一の油圧ポンプ43から圧油が同一量
ずつ分流されて供給される構成になっている。各油圧シ
リンダ41に同一量の圧油が供給され続けることを条件
として、大型重量物Wの同調昇降が可能となる。しか
し、現実には、各支点部には偏荷重が作用し、分流弁4
2を介して各油圧シリンダ41に供給される圧油は、作
用する荷重(負荷)の小さい油圧シリンダ41に多く流
れてしまい、偏荷重が作用しても各油圧シリンダ41に
均一量の圧油が供給されるようにするには、例えば電気
的に制御されるサーボ弁を使用した装置などの補正装置
が不可欠となると同時に、各油路、及び各油圧機器の部
分において油漏れを確実に防止することが必要となる。
一方、大型重量物Wの下降時においては、カウンターバ
ランス弁、背圧弁などを使用して、各支点部の自重下降
を防止して、同調下降させる必要がある。しかし、上記
した補正装置は、高い精度が求められるために、構造が
複雑で、しかも高価なものとなると同時に、例えば各油
路に挿入する方向制御弁に関しては、スプール構造のも
のでは、油漏れが不可避的に生ずるので、使用できな
い。また、大型重量物Wを支持している複数の支点部
(油圧シリンダ41の部分)に作用する荷重はそれぞれ
異なることが多いので、カウンターバランス弁、背圧弁
などによってそれぞれ支点部の荷重に対応した背圧が発
生するように調整する必要があるが、現実には極めて難
しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電磁比例圧
力制御弁の使用によって大型重量物の各支点部を支持し
ている各油圧シリンダに当該部分の荷重に対応した背圧
を発生させて、大型重量物の同調下降を可能にすること
を課題としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、同一有効面積の複数本の油圧シリンダによ
り大型重量物の複数の支点部を支持して、油圧ポンプか
ら各油圧シリンダに同一量の圧油を油漏れのない状態で
供給して、各支点部を同調させて昇降させるための装置
であって、油圧シリンダの反ロッド側の油路に挿入され
て、大型重量物の各支点部に作用する荷重によって生ず
る該油路の圧力を検出するための圧力検出器と、該圧力
検出器で検出された検出圧力を制御装置により電気信号
に変換して、該検出圧力に比例した制御電流をソレノイ
ドコイルに流すことにより、支点部に作用する荷重の圧
力よりも設定圧だけ高い圧力が作用した場合に初めて開
かれる構造の電磁比例圧力制御弁とを有していて、大型
重量物の下降時には、前記電磁比例圧力制御弁によって
各支点部の油圧シリンダに該支点部の荷重に比例した背
圧を発生させて、該背圧によって各支点部の自重下降を
防止して、油圧ポンプから前記各油圧シリンダのロッド
側に供給される圧油の供給量に比例した速度で各支点部
を同調下降させられるようにしたことを特徴としてい
る。
【0005】
【発明の作用】大型重量物を上昇させる際には、電磁比
例圧力制御弁は、異常高圧が作用した場合にのみ開かれ
る安全弁として作用するようにセットしておく。この状
態で、油圧ポンプから各油圧シリンダの反ロッド側に同
一量の圧油を油漏れのない状態で供給すると、大型重量
物の各支点部は、圧油の供給量に比例した速度で同調し
て上昇する。一方、大型重量物を下降させる際には、油
圧ポンプから各油圧シリンダのロッド側に同一量の圧油
を油漏れのない状態で供給する。大型重量物の静止時に
おいては、各油圧シリンダの反ロッド側に通じる油路に
は、各油圧シリンダのロッド(支点部)に作用する荷重
に対応した圧力が発生し、この発生圧力が圧力検出器に
より検出される。この検出圧力は、制御装置により電気
信号に変換されて、電磁比例圧力制御弁のソレノイドコ
イルに上記検出圧力に比例した制御電流が流れる。そし
て、各油圧シリンダのロッド側に圧油が供給されると、
該油路には、上記した大型重量物の静止時の圧力に油圧
ポンプのポンプ圧を加えた圧力が作用して、電磁比例圧
力制御弁が開かれて、該油路は、この圧力を維持する。
複数の支点部の荷重がそれぞれ異なっている場合にも、
各支点部の油圧回路に組み込まれた各電磁比例圧力制御
弁は、支点部の荷重による圧力よりも設定圧だけ高い圧
力の圧油が作用した場合に初めて開かれるようにそれぞ
れ独立して制御される。即ち、大型重量物の各支点部の
各油圧シリンダ毎に、当該部分に作用する荷重に対応し
た背圧制御が自動的に行われるのである。このため、油
圧ポンプから各油圧シリンダのロッド側に圧油を供給す
ると、各油圧シリンダの回路に組み込まれた各電磁比例
圧力制御弁は、一斉に開いて供給量と同一量の油を排出
し続け、これにより大型重量物の各支点部は、圧油の供
給量に比例した速度でもって同調して下降する。
【0006】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。最初に、本発明に係る油圧装置を構成する主
要な油圧機器の構成について説明し、その後に、これら
の油圧機器を用いた油圧回路を説明する。図2及び図3
は、それぞれ多連ポンプPの原理を示す平面図及び側面
図である。図示のものは3連構造のものであって、回転
軸1の中心Cに対して偏心している偏心カム2の周囲に
3つのポンプエレメントPeが周方向に沿って等分して
配設されている。この多連ポンプPの各ポンプエレメン
トPeを油槽内に入れて、回転軸1を回転させると、各
ポンプエレメントPeは、いずれも偏心カム2の偏心回
転によりピストン3を出入りさせて、これによりチェッ
ク弁4を介して定量の油を吸入・吐出するようになって
いる。そして、この3つのポンプエレメントPeは、互
いに独立していて、油路を介して連結された特定のアク
チュエータに定量の圧油を供給する定容量型ポンプであ
る。従って、各ポンプエレメントPeからは、これらに
接続されている各アクチュエータの負荷とは無関係に、
常に一定量の圧油が供給される。上記したものは多連ポ
ンプの原理の理解を容易にするために、3連のものを示
したが、実際に使用されるものには、これよりも多数
(例えば5或いは7連)のポンプエレメントを備えてい
るものがあり、しかも多数のポンプエレメントが同一回
転軸に複数列設けられているものがある。例えば、一列
に7連のポンプエレメントを備えているものが6列ある
多連ポンプの場合には、ポンプエレメントの総数は42
となって、この多連ポンプによって同一有効面積の6本
の油圧シリンダを駆動させる場合には、7つのポンプエ
レメントによって1本の油圧シリンダを駆動させること
になる。
【0007】また、図4及び図5に、それぞれノンリー
ク構造の方向制御弁V1 のON及びOFFの各状態にお
ける断面図が示されている。弁本体5には、アクチュエ
ータに通じる中央のポート6の両側にそれぞれポンプ及
び油排出タンクに通じるポート7,8が設けられ、ポー
ト7,8に通じる通路にそれぞれ鋼球弁9,10が配設
され、各鋼球弁9,10の間にロッド11が介装されて
いる。また、鋼球弁10における前記ロッド11と反対
側には別のロッド12が配設されていて、このロッド1
2の一端は、弁本体5から突出しており、このロッド1
2は、ソレノイド(図示せず)により作動されるレバー
13によって内部に入り込む構造になっている。鋼球弁
9は、圧縮バネ14の作用によって弁座15に圧接し、
鋼球弁10は、該圧縮バネ14の作用によって弁座16
に圧接すると共に、前記レバー13の押込み力によって
該弁座16と相対向する別の弁座17に圧接する構造に
なっている。よって、ソレノイドに通電してレバー13
を作動させると、図4に示されるように、弁座15に圧
接していた鋼球弁9がこれから離れると共に、弁座16
に圧接していた鋼球弁10が、これと相対向する弁座1
7に圧接してON状態となり、ポンプに通じるポート7
からアクチュエータに通じるポート6に油が流れて、該
アクチュエータを作動させる。一方、ソレノイドの通電
を絶つと、図5に示されるように、レバー13が原位置
に復帰して、圧縮バネ14の作用によって、鋼球弁9,
10はそれぞれ弁座15,16に圧接してOFF状態と
なり、アクチュエータに通じるポート6から油排出タン
クに通じるポート8に向けて油が流れる。この方向制御
弁V1 は、鋼球弁9,10を使用しているために、スプ
ール弁を使用しているものと異なって、油漏れがない。
即ち、図4に示されるON状態においては、鋼球弁10
が弁座17に圧接しているために、ポート7を通って同
6に流入するポンプから吐出される圧油が、油排出タン
クに通じるポート8に漏れることはなく、図5に示され
るOFF状態では、圧縮バネ14の作用と、ポート7に
達しているポンプからの圧油の作用とによって、鋼球弁
9が弁座15に圧接するので、ポンプから吐出される圧
油がポート6及び同7の側に漏れることはない。この油
漏れがない点が、鋼球弁を使用した方向制御弁V1 の最
大の利点であり、本発明は、この利点を有効に利用して
いる。
【0008】次に、図6を参照にして、上記した電磁比
例圧力制御弁V2 の構造について説明する。弁本体18
には、圧力油路(後述の油路27)に通じるポート19
と油排出タンクに通じるポート20とが設けられ、両ポ
ート19,20の接続部の弁座21に対してポペット弁
22が接離可能に設けられ、ソレノイドコイル23に通
電することにより矢印方向への吸引力Fが生ずる可動鉄
心24が弁本体18に内装されて、該可動鉄心24の吸
引力Fは、圧縮バネ25及び座体26を介して前記ポペ
ット弁22を弁座21に対して押し付ける構造になって
いる。そして、可動鉄心24の吸引力Fは、ソレノイド
コイル23に流れる制御電流に比例するようになってい
るので、図7に示されるように、この電流の制御により
ポート19に通じる油路の圧力が制御可能となる。即
ち、制御電流の値を大きくすれば、これに比例してポー
ト19に通じる油路の圧力(制御圧力)は大きくなる。
そして、ポート19に通じる油路の圧力が大きくなっ
て、可動鉄心24の吸引力Fに勝ると、ポペット弁22
は開かれると共に、ポート19に通じる油路の圧力が可
動鉄心24の吸引力Fよりも小さくなると、ポペット弁
22は閉じ、これによりポート19に通じる油路の圧力
が制御される。
【0009】また、図1に、上記多連ポンプPと方向制
御弁V1 と電磁比例圧力制御弁V2とを用いて、大型重
量物Wを同調昇降させるための油圧装置の回路図が示さ
れている。理解を容易にするために、大型重量物Wは、
2つの支点部で支持されているものとする。大型重量物
Wは、同一の有効面積を有する2つの油圧シリンダS1,
2 によって支持されているが、大型重量物Wの重心が
偏在しているために、一方の油圧シリンダS2 の負荷
が、他方の油圧シリンダS1 のそれよりも大きくなって
いる。各油圧シリンダS1,2 を作動させる油圧回路は
同一構成である。多連ポンプPは、多数のポンプエレメ
ントを有していて、同一数の2つのポンプエレメント群
の吐出口P1,2 と、各油圧シリンダS1,2 の反ロッ
ド側Sa及びロッド側Sbとは、それぞれ油路27,2
8を介して連結されており、各油路27,28に上記し
た方向制御弁V1 がそれぞれ挿入されている。各方向制
御弁V1 のポート7は、それぞれ多連ポンプPの各吐出
口P1,2 に接続されており、そのポート8は、タンク
29に通じている。また、各油圧シリンダS1,2 の反
ロッド側Saに通じる油路27には逆止弁31が挿入さ
れていて、圧油の供給のみを行えるようになっている。
更に、油路27における油圧シンリダS1,2と逆止弁
31との間には、当該部分の圧油の圧力の検出を行うた
めの圧力検出器Gと、その圧力制御を行うための電磁比
例圧力制御弁V2 とがそれぞれ挿入されている。なお、
図1において、32は、異常時において作動する安全弁
であって、各支点部に最大荷重が作用した場合に油圧回
路に生ずる最大圧力よりも高い圧力でセットされてい
る。
【0010】そして、図1において、圧力検出器Gによ
り検出された油路27の圧力は、制御装置33により電
気信号に変換されて、電磁比例圧力制御弁V2 のソレノ
イドコイル23に上記検出圧力に比例した制御電流が流
れ、これにより該電磁比例圧力制御弁V2 は、各油圧シ
リンダS1,2 に作用する荷重(支点部の荷重)による
圧力に設定圧を加えた圧力が作用した場合に初めて開く
ように自動的に制御されている。このため、大型重量物
Wの上昇時においては、油路27には、各油圧シリンダ
1,2 のロッドR1,2 に作用する荷重(支点部の荷
重)に対応した圧力が発生するのみであるので、電磁比
例圧力制御弁V2 は開かれない。一方、大型重量物Wの
下降開始前においては、油路27には、各油圧シリンダ
1,2に作用する荷重(支点部の荷重)に対応した圧
力(P0)が発生しているのみであるが、各油圧シリンダ
1,2 のロッド側Sbに圧油が供給されると、油路2
7には、上記した大型重量物Wの静止時の圧力(P0)
に、多連ポンプPのポンプ圧(Pα) に基づく圧力(P
α')〔Pα>Pα' 〕を加えた圧力(P0 +Pα')が作
用して、電磁比例圧力制御弁V2 が開かれて、圧油と同
一量の油が排出され続けて、油路27は、この圧力(P
0 +Pα')を維持する。
【0011】上記した油圧装置を用いて大型重量物Wを
上昇させる場合には、図1において、電磁比例圧力制御
弁V2 は異常高圧が作用した場合にのみ開かれる安全弁
として作用するようにセットしておく。この状態で、各
油圧シリンダS1,2 の反ロッド側Saの方向制御弁V
1 をONにすると共に、他方の方向制御弁V1 をOFF
にして、多連ポンプPを駆動させると、油路27に挿入
された方向制御弁V1及び逆止弁31を通って、各吐出
口P1,2 から各油圧シリンダS1,2 の反ロッド側S
aに同一量の圧油が供給される。図示の例では、偏荷重
が作用するために、油圧シリンダS2 の圧油の圧力が、
他方のものよりも大きい。また、方向制御弁V1 がノン
リーク構造になっていると共に、電磁比例圧力制御弁V
2 のポペット弁22は弁座21に圧接しているために、
各弁V1,2 の部分において油漏れが全くなくて、各油
圧シリンダS1,2 の反ロッド側Saに同一量の圧油が
供給され、各油圧シリンダS1,2 のロッドR1,2
同一量だけ上昇させられる。このため、大型重量物Wを
支持している各支点部は、互いに同調して平行を維持し
たまま同一量ずつ上昇する。
【0012】また、大型重量物Wを下降させる場合に
は、各油圧シリンダS1,2 の反ロッド側Sa及びロッ
ド側Sbに通じる各油路27,28に挿入された各方向
制御弁V1 のON・OFF関係を上記と逆にして、多連
ポンプPの各吐出口P1,2 から各油圧シンリダS1,
2 のロッド側Sbに圧油を供給する。大型重量物Wの下
降開始前においては、油路27には、各油圧シリンダS
1,2 のロッドR1,2に作用する荷重(支点部の荷
重)に対応した圧力(P0)が発生しているのみである
が、各油圧シリンダS1,2 のロッド側Sbに圧油が供
給されると、油路27には、上記した大型重量物Wの静
止時の圧力(P0)に、多連ポンプPのポンプ圧(Pα)
に基づく圧力(Pα')〔Pα>Pα' 〕を加えた圧力
(P0 +Pα')が作用して、電磁比例圧力制御弁V2
開かれて、圧油と同一量の油が排出され続けて、油路2
7は、この圧力(P0 +Pα')を維持する。複数の支点
部の荷重がそれぞれ異なっている場合にも、各支点部の
油圧回路に組み込まれた各電磁比例圧力制御弁V2 は、
この荷重に対応(比例)した圧力に設定圧を加えた圧力
の圧油が作用した場合に初めて開かれるようにそれぞれ
独立して制御される。即ち、大型重量物の各支点部の各
油圧シリンダ毎に、当該部分に作用する荷重に対応した
背圧制御が自動的に行われるのである。よって、多連ポ
ンプPから各油圧シリンダS1,2 のロッド側Sbに圧
油を供給すると、各油圧シリンダS1,2 の回路に組み
込まれた各電磁比例圧力制御弁V2 は、一斉に開いて供
給量と同一量の油を排出し続け、これにより大型重量物
Wの各支点部は同調して下降する。
【0013】上記実施例では、説明を簡単にするため
に、大型重量物を2つの支点部で支持する例を挙げた
が、2以上の支点部を有する場合には、これに対応した
数のポンプエレメントを有する多連ポンプを使用すれ
ば、上記と同一の作用が奏される。また、本同調昇降装
置を構成する上記した各油圧機器は、単なる一例であっ
て、その具体的構造が上記のものに限定されないことは
当然である。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る大型重量物の同調昇降装置
は、大型重量物の複数の支点部を支持している複数の油
圧シリンダの反ロッド側の油路に挿入されて、大型重量
物の各支点部に作用する荷重による圧力を検出するため
の圧力検出器と、該圧力検出器で検出された検出圧力を
制御装置により電気信号に変換して、該検出圧力に比例
した制御電流をソレノイドコイルに流すことにより、該
検出圧力よりも設定圧だけ高い圧力が作用した場合に初
めて開かれる構造の電磁比例圧力制御弁とを有してい
て、大型重量物の下降時には、前記電磁比例圧力制御弁
によって各支点部の油圧シリンダに該支点部の荷重に比
例した背圧を発生させて、該背圧によって各支点部の自
重下降を防止して、油圧ポンプから前記各油圧シリンダ
のロッド側に供給される圧油の供給量に比例した速度で
各支点部を同調下降させられるように構成されていて、
前記電磁比例圧力制御弁によって各支点部毎に油圧シリ
ンダの背圧制御が行われるので、複数の支点部で支持さ
れた大型重量物を、その各支点部を同調させて昇降させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大型重量物Wの同調昇降装置の油
圧回路図である。
【図2】多連ポンプPの原理を示す平面図である。
【図3】同じく一部を破断した側面図である。
【図4】ノンリーク構造の方向制御弁V1 のON状態の
断面図である。
【図5】同じくOFF状態の断面図である。
【図6】電磁比例圧力制御弁V2 の断面図である。
【図7】電磁比例圧力制御弁V2 の制御電流と制御圧力
との関係を示す図である。
【図8】既存の油圧機器を使用した同調昇降装置の概念
図である。
【符号の説明】
G:圧力検出器 P:多連ポンプ Pe:ポンプエレメント S1,2 :油圧シリンダ Sa:油圧シリンダの反ロッド側 Sb:油圧シリンダのロッド側 V1 :方向制御弁 V2 :電磁比例圧力制御弁 W:大型重量物 2:多連ポンプの偏心カム 9,10:方向制御弁の鋼球弁 23:ソレノイドコイル 31:逆止弁 33:制御装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型重量物の複数の支点部を同一有効面
    積の油圧シリンダでそれぞれ支持し、該大型重量物の上
    昇時には、油圧ポンプから前記各油圧シリンダの反ロッ
    ド側に油漏れのない状態で同一量の圧油を供給して、各
    支点部を圧油の供給量に比例した速度で同調上昇させる
    と共に、該大型重量物の下降時には、電磁比例圧力制御
    弁によって各支点部の油圧シリンダに該支点部の荷重に
    比例した背圧を発生させて、該背圧によって各支点部の
    自重下降を防止して、油圧ポンプから前記各油圧シリン
    ダのロッド側に上記と同様な状態で同一量の圧油を供給
    して、該圧油の供給量に比例した速度で各支点部を同調
    下降させるようにしたことを特徴とする大型重量物の同
    調昇降方法。
  2. 【請求項2】 同一有効面積の複数本の油圧シリンダに
    より大型重量物の複数の支点部を支持して、油圧ポンプ
    から各油圧シリンダに同一量の圧油を油漏れのない状態
    で供給して、各支点部を同調させて昇降させるための装
    置であって、油圧シリンダの反ロッド側の油路に挿入さ
    れて、大型重量物の各支点部に作用する荷重によって生
    ずる該油路の圧力を検出するための圧力検出器と、該圧
    力検出器で検出された検出圧力を制御装置により電気信
    号に変換して、該検出圧力に比例した制御電流をソレノ
    イドコイルに流すことにより、支点部に作用する荷重の
    圧力よりも設定圧だけ高い圧力が作用した場合に初めて
    開かれる構造の電磁比例圧力制御弁とを有していて、大
    型重量物の下降時には、前記電磁比例圧力制御弁によっ
    て各支点部の油圧シリンダに該支点部の荷重に比例した
    背圧を発生させて、該背圧によって各支点部の自重下降
    を防止して、油圧ポンプから前記各油圧シリンダのロッ
    ド側に供給される圧油の供給量に比例した速度で各支点
    部を同調下降させられるようにしたことを特徴とする大
    型重量物の同調昇降装置。
  3. 【請求項3】 偏心カムの周囲に多数のポンプエレメン
    トが独立して配設されて、各ポンプエレメントから同一
    量の圧油を吐出させる構成の多連ポンプで油圧ポンプが
    構成されていることを特徴とする請求項2に記載の大型
    重量物の同調昇降装置。
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