JP2578064B2 - 大型重量物の同調昇降方法、及びその装置 - Google Patents

大型重量物の同調昇降方法、及びその装置

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JP2578064B2 JP5215011A JP21501193A JP2578064B2 JP 2578064 B2 JP2578064 B2 JP 2578064B2 JP 5215011 A JP5215011 A JP 5215011A JP 21501193 A JP21501193 A JP 21501193A JP 2578064 B2 JP2578064 B2 JP 2578064B2
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    • F15B2211/50Pressure control
    • F15B2211/505Pressure control characterised by the type of pressure control means
    • F15B2211/50509Pressure control characterised by the type of pressure control means the pressure control means controlling a pressure upstream of the pressure control means
    • F15B2211/50545Pressure control characterised by the type of pressure control means the pressure control means controlling a pressure upstream of the pressure control means using braking valves to maintain a back pressure

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電車の車体、船体など
の大型重量物を組み立てたり、修理したりする際に、或
いはビルディングなどの建造物を構築する際に、これら
を多数の支点部で支持して、油圧によって平行を維持さ
せて、即ち各支点部を互いに同調させて昇降させる方
法、及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、上記した油圧装置を既存の油圧
機器を用いて構成した概念図である。大型重量物Wは、
複数の支点部において垂直に配設された油圧シリンダ3
1により支持されており、各油圧シリンダ31には分流
弁32を介して同一の油圧ポンプ33から圧油が同一量
ずつ分流されて供給される構成になっている。各油圧シ
リンダ31に同一量の圧油が供給され続けることを条件
として、大型重量物Wの同調昇降が可能となる。しか
し、現実には、各支点部には偏荷重が作用し、分流弁3
2を介して各油圧シリンダ31に供給される圧油は、作
用する荷重(負荷)の小さい油圧シリンダ31に多く流
れてしまい、偏荷重が作用しても各油圧シリンダ31に
均一量の圧油が供給されるようにするには、これを補正
する装置が不可欠となると同時に、各油路、及び各油圧
機器の部分において油漏れを確実に防止することが必要
となる。しかし、このような補正装置は、高い精度が求
められるために、構造が複雑で、しかも高価なものとな
ると同時に、例えば各油路に挿入する方向制御弁に関し
ては、スプール構造のものでは、油漏れが不可避的に生
ずるので、使用することができず、既存の油圧機器を使
用して構成した上記油圧装置は、実現性に乏しいもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大型重量物
を複数の支点部で支持して、油圧によって昇降させる際
に、複雑な構成の油圧機器を用いることなく、各支点部
を同調させて昇降させられるようにすることを課題とし
てなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、大型重量物を複数の支点部で支持して、油
圧によって各支点部を同調させて昇降させるための装置
であって、該大型重量物を各支点部において支持するた
めの同一有効面積の複数本の油圧シリンダと、偏心カム
の周囲に多数のポンプエレメントが独立して配設され
て、各ポンプエレメントから同一量の圧油を吐出させる
構成の多連ポンプと、該多連ポンプを構成している同一
数のポンプエレメント群と各油圧シリンダのロッド側及
び反ロッド側とを連結している各油路にそれぞれ挿入さ
れる一対一組となった前記油圧シリンダと同数組の鋼球
弁を用いたノンリーク構造の方向制御弁と、前記ポンプ
エレメント群と前記各油圧シリンダの反ロッド側とを連
結する各油路にそれぞれ挿入されて、大型重量物の下降
時には、該大型重量物による背圧と油圧シリンダの反ロ
ッド側から取り出されたパイロット圧とによる圧力の和
がセット圧力に達した場合に初めて開かれて、ポンプエ
レメント群からの圧油の吐出量に比例した速度で該大型
重量物を下降させると共に、該大型重量物の上昇時に
は、前記ポンプエレメント群から吐出される圧油をその
まま通過させる構成の前記油圧シリンダと同数のロード
ホールディング弁とを有していて、前記多連ポンプから
油漏れのない状態で各油圧シリンダのロッド側及び反ロ
ッド側に同一量の圧油を供給して、該圧油の供給量に比
例した速度で大型重量物の各支点部を同調させて昇降さ
せるように構成したことを特徴としている。
【0005】
【発明の作用】大型重量物を上昇させる際には、油圧シ
リンダの反ロッド側の方向制御弁をONにして、他方の
方向制御弁をOFFにして、多連ポンプを駆動させる
と、これを構成している同一数の各ポンプエレメント群
から方向制御弁、及びロードホールディング弁の逆止弁
部を通って、各油圧シリンダの反ロッド側に圧油が供給
される。各ポンプエレメント群からの圧油の吐出量は全
て等しいので、各油圧シリンダの反ロッド側には、同一
量の圧油が供給される。これにより、各油圧シリンダに
供給された圧油には、このロッドに作用している大型重
量物の負荷に対応した圧力が発生する。また、方向制御
弁がノンリーク構造になっているために、油漏れが全く
なくて、全ての油圧シリンダの反ロッド側に同一量の圧
油が供給されて、各油圧シリンダのロッドが同一量だけ
上昇させられる。このため、大型重量物を支持している
各支点部は、平行を維持して同一量ずつ上昇する。一
方、大型重量物を下降させる際には、油圧シリンダのロ
ッド側及び反ロッド側に通じる各油路に挿入されている
各方向制御弁のON・OFF関係を上記と逆にして、多
連ポンプの各ポンプエレメント群から各油圧シリンダの
ロッド側に圧油を供給する。油圧シリンダの反ロッド側
の油路に挿入されたロードホールディング弁には、該油
圧シリンダに作用する荷重(負荷)を超えるセット圧力
が予めセットされている。このロードホールディング弁
は、大型重量物の負荷による油圧シリンダの背圧と、油
圧シリンダのロッド側に通じる油路から取り出されたパ
イロット圧とが外圧として作用しており、これらの外圧
による圧力の和が上記セット圧力に達した場合に初めて
開く構造になっている。このため、このパイロット圧が
一定値を超えると、該ロードホールディング弁は開かれ
て、油圧シリンダのロッドは下降する。そして、このロ
ッドの下降速度が、ポンプエレメント群からの圧油の供
給量を油圧シリンダの有効面積で除した値よりも大きく
なろうとすると、油圧シリンダのロッド側の圧力が零又
は負圧となって、上記パイロット圧も同圧となり、該ロ
ードホールディング弁は閉じて、ロッドの下降は停止す
る構造になっている。この2つの現象が連続的に繰り返
されると、油圧シリンダのロッドは、該油圧シリンダの
ロッド側に供給される圧油量に比例した速度で下降し、
この圧油量が各油圧シリンダで等しいために、各油圧シ
リンダの各ロッドは等速度で下降する。この結果、大型
重量物を支持している各支点部は、互いに同調して平行
を維持した状態で下降する。
【0006】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。最初に、本発明に係る油圧装置を構成する主
要な油圧機器の構成について説明し、その後に、これら
の油圧機器を用いた油圧回路を説明する。図2及び図3
は、それぞれ多連ポンプPの原理を示す平面図及び側面
図である。図示のものは2連構造のものであって、回転
軸1の中心Cに対して偏心している偏心カム2の周囲に
2つのポンプエレメントPeが該中心Cに対して対称に
配設されている。この多連ポンプPの各ポンプエレメン
トPeを油槽内に入れて、回転軸1を回転させると、各
ポンプエレメントPeは、いずれも偏心カム2の偏心回
転によりピストン3を出入りさせて、これによりチェッ
ク弁4を介して定量の油を吸入・吐出するようになって
いる。そして、この2つのポンプエレメントPeは、互
いに独立していて、油路を介して連結された特定のアク
チュエータに定量の圧油を供給する定容量型ポンプであ
る。従って、各ポンプエレメントPeからは、これらに
接続されている各アクチュエータの負荷とは無関係に、
常に一定量の圧油が供給される。上記したものは多連ポ
ンプの原理の理解を容易にするために、2連のものを示
したが、実際に使用されるものには、これよりも多数
(例えば5或いは7連)のポンプエレメントを備えてい
るものがあり、しかも多数のポンプエレメントが同一回
転軸に複数列設けられているものがある。例えば、一列
に7連のポンプエレメントを備えているものが3列ある
多連ポンプの場合には、ポンプエレメントの総数は21
となって、この多連ポンプによって同一有効面積の7本
の油圧シリンダを駆動させる場合には、3つのポンプエ
レメント(このことを、本明細書では「ポンプエレメン
ト群」と称している)によって1本の油圧シリンダを駆
動させることになる。
【0007】また、図4及び図5に、それぞれノンリー
ク構造の方向制御弁V1 のON及びOFFの各状態にお
ける断面図が示されている。弁本体5には、アクチュエ
ータに通じる中央のポート6の両側にそれぞれポンプ及
び油排出タンクに通じるポート7,8が設けられ、ポー
ト7,8に通じる通路にそれぞれ鋼球弁9,11が配設
され、各鋼球弁9,11の間にロッド12が介装されて
いる。また、鋼球弁11における前記ロッド12と反対
側には別のロッド13が配設されていて、このロッド1
3の一端は、弁本体5から突出しており、このロッド1
3は、ソレノイド(図示せず)により作動されるレバー
14によって内部に入り込む構造になっている。鋼球弁
9は、圧縮バネ15の作用によって弁座16に圧接し、
鋼球弁11は、該圧縮バネ15の作用によって弁座17
に圧接すると共に、前記レバー14の押込み力によって
該弁座17と相対向する別の弁座18に圧接する構造に
なっている。よって、ソレノイドに通電してレバー14
を作動させると、図4に示されるように、弁座16に圧
接していた鋼球弁9がこれから離れると共に、弁座17
に圧接していた鋼球弁11が、これと相対向する弁座1
8に圧接してON状態となり、ポンプに通じるポート7
からアクチュエータに通じるポート6に油が流れて、該
アクチュエータを作動させる。一方、ソレノイドの通電
を絶つと、図5に示されるように、レバー14が原位置
に復帰して、圧縮バネ15の作用によって、鋼球弁9,
11はそれぞれ弁座16,17に圧接してOFF状態と
なり、アクチュエータに通じるポート6から油排出タン
クに通じるポート8に向けて油が流れる。この方向制御
弁V1 は、鋼球弁9,11を使用しているために、スプ
ール弁を使用しているものと異なって、油漏れがない。
即ち、図5に示されるON状態においては、鋼球弁11
が弁座18に圧接しているために、ポート7を通って同
6に流入するポンプから吐出される圧油が、油排出タン
クに通じるポート8に漏れることはなく、図6に示され
るOFF状態では、圧縮バネ15の作用と、ポート7に
達しているポンプからの圧油の作用とによって、鋼球弁
9が弁座16に圧接するので、ポンプから吐出される圧
油がポート6及び同7の側に漏れることはない。この油
漏れがない点が、鋼球弁を使用した方向制御弁V1 の最
大の利点であり、本発明は、この利点を有効に利用して
いる。
【0008】また、図1に、上記多連ポンプPと方向制
御弁V1 とを用いて、大型重量物Wを同調昇降させるた
めの油圧装置の回路図が示されている。理解を容易にす
るために、大型重量物Wは、2つの支点部で支持されて
いるものとする。大型重量物Wは、同一の有効面積を有
する2つの油圧シリンダS1,2 によって支持されてい
るが、大型重量物Wの重心が偏在しているために、一方
の油圧シリンダS2 の負荷が、他方の油圧シリンダS1
のそれよりも大きくなっている。各油圧シリンダS1,
2 を作動させる油圧回路は同一構成である。多連ポンプ
Pは、多数のポンプエレメントを有していて、同一数の
2つのポンプエレメント群の吐出口P1,2 と、各油圧
シリンダS1,2 の反ロッド側Sa及びロッド側Sbと
は、それぞれ油路21,22を介して連結されており、
各油路21,22に上記した方向制御弁V1 がそれぞれ
挿入されている。各方向制御弁V1 のポート7は、それ
ぞれ多連ポンプPの各吐出口P1,2 に接続されてお
り、そのポート8は、タンク23に通じている。また、
各油圧シリンダS1,2 の反ロッド側Saに通じる油路
21には、後述のロードホールディング弁V2 が挿入さ
れている。なお、図1において、24は、異常時におい
て作動する安全弁であって、各支点部に最大荷重が作用
した場合に油圧回路に生ずる最大圧力よりも高い圧力で
セットされている。
【0009】次に、前記ロードホールディング弁V2
構造について説明する。このロードホールディング弁V
2 は、各油圧シリンダS1,2 のロッドR1,2 の下降
時(即ち、大型重量物Wの下降時)において、各油圧シ
リンダS1,2 の反ロッド側Saの圧油を排出させて、
該大型重量物Wを、そのロッド側Sbに供給される圧油
量に比例した速度で下降させるための弁である。図6に
示されるように、このロードホールディング弁V2
は、外圧として油圧シリンダS1,2 の反ロッド側Sa
の背圧pa(kg/cm2)と、油圧シリンダS1,2 のロッド
側Sbに通じる油路22のB点から取り出されたパイロ
ット圧Pb(kg/cm2)とが作用すると共に、これらの外圧に
対抗するセット圧力Ps(kg) を発生させるためのセット
バネ25を有している。上記背圧pa(kg/cm2)は、油圧
シリンダS1,2 に作用する負荷に比例する。そして、
背圧pa(kg/cm2)とパイロット圧Pb(kg/cm2)との各受圧
面積をAa,Abとして、〔(pa ×Aa)+(Pb×A
b)>Ps 〕の関係が成立すると、ロードホールディン
グ弁V2 は開き、〔(pa ×Aa)+(Pb×Ab)<P
s 〕の関係が成立すると、該弁V2 は閉じる。そして、
パイロット圧Pb(kg/cm2)の受圧面積Abは、背圧pa(kg
/cm2)の受圧面積Aaよりも相当に大きくしてあるため
に、ロードホールディング弁V2 の開閉に関しては、パ
イロット圧Pb(kg/cm2 )の影響が背圧pa(kg/cm2)のそ
れよりも遙かに大きくなるようにしてある。即ち、セッ
ト圧力Ps(kg) と、背圧pa(kg/cm2)との間には、〔P
s >(pa ×Aa)〕の関係が成立していて、パイロッ
ト圧Pb(kg/cm2)が設定値に達すると、ロードホールディ
ング弁V2 は直ちに開く構造になっている。また、この
ロードホールディング弁V2 は逆止弁26を有してい
て、油路21を通って油圧シリンダS1,2 の反ロッド
側Saには、自由に圧油が供給されるようになってい
る。
【0010】そして、パイロット圧Pb(kg/cm2)が設定値
に達して、ロードホールディング弁V2 が開かれると、
各油圧シリンダS1,2 のロッドR1,2 が下降する
が、このロッドR1,2 の下降速度が、同一数の2つの
ポンプエレメント群の吐出口P1,2 から供給される圧
油量を油圧シリンダS1,2 の有効面積で除した値より
も大きくなると、油圧シリンダS1,2 のロッド側Sb
の圧力は、零又は負圧となって、パイロット圧Pb(kg/cm
2 )を取り出している油路22のB点の部分の圧力も同
様となる。この結果、〔(pa ×Aa)+(Pb×Ab)
<Ps 〕の関係となって、ロードホールディング弁V2
は閉じ、パイロット圧Pb(kg/cm2)が高まって設定値に達
すると、ロードホールディング弁V2 は再び開いて、油
圧シリンダS1,2 の反ロッド側Saの圧油が排出さ
れ、これによりそのロッドR1,2 が下降する。この異
なる2つの現象が連続的に繰り返されると、〔(pa ×
Aa)+(Pb×Ab)≒Ps 〕の関係が成立するよう
に、油路22のB点において常時ほぼ一定の圧力が生じ
ている状態が維持されて、油圧シリンダS1,2 のロッ
ドR1,2 が下降する。このように、油路22のB点に
おいて常時ほぼ一定の圧力が生じている状態とは、当該
B点における油の流量が、同一数の2つのポンプエレメ
ント群の吐出口P1,2 からの油の吐出量に等しい状態
であって、油圧シリンダS1,2 のロッドR1,2 は、
各吐出口P1,2 からの油の吐出量に比例した速度(正
確には、この吐出量を油圧シリンダS1,2 の有効面積
で除した速度)で下降することになる。そして、多連ポ
ンプPの各吐出口P1,2 からの油の吐出量は等しいの
で、各油圧シリンダS1,2 のロッドR1,2 は等速度
で下降して、大型重量物Wは平行を維持したまま(各支
点部が同調して)下降することになる。
【0011】上記した油圧装置を用いて大型重量物Wを
上昇させる場合には、図1において、各油圧シリンダS
1,2 の反ロッド側Saの方向制御弁V1 をONにし
て、他方の方向制御弁V1 をOFFにし、この状態で多
連ポンプPを駆動させると、油路21に挿入された方向
制御弁V1 、及びロードホールディング弁V2 の逆止弁
26を通って、各吐出口P1,2 から各油圧シリンダS
1,2 の反ロッド側Saに同一量の圧油が供給される。
これにより、各油圧シリンダS1,2 に供給された圧油
には、このロッドR1,2 に作用している大型重量物W
の負荷に対応した圧力が発生する。図示の例では、偏荷
重が作用するために、油圧シリンダS2 の圧油の圧力
が、他方のものよりも大きい。また、方向制御弁V1
ノンリーク構造になっているために、油漏れが全くなく
て、各油圧シリンダS1,2 の反ロッド側Saに同一量
の圧油が供給されて、各油圧シリンダS1,2 のロッド
1,2 が同一量だけ上昇させられる。このため、大型
重量物Wを支持している各支点部は、互いに同調して平
行を維持したまま同一量ずつ上昇する。
【0012】また、大型重量物Wを下降させる場合に
は、各油圧シリンダS1,2 の反ロッド側Sa及びロッ
ド側Sbに通じる各油路21,22に挿入された各方向
制御弁V1 のON・OFF関係を上記と逆にして、多連
ポンプPの各吐出口P1,2 から各油圧シンリダS1,
2 のロッド側Sbに圧油を供給する。この場合には、ロ
ードホールディング弁V2 の上記作用によって、各油圧
シリンダS1,2 のロッドR1,2 が圧油の供給量に比
例した等速度で下降して、各支点部が同調して大型重量
物Wは平行を維持したまま下降する。
【0013】上記した説明は、複数の油圧シリンダによ
って複数の支点部を支持された大型重量物を同調させて
上昇及び下降させる場合であるが、ビルディングの構築
などの場合には、これを同調させて上昇させるのみでよ
い。この場合における本発明の油圧装置の回路図が図7
に示されている。この油圧装置は、大型重量物の上昇時
及び下降時の双方において、各支点部を同調させる場合
の上記油圧装置において、ロードホールディング弁V2
のみを欠落させた構成であって、他の部分は同一であ
る。従って、大型重量物Wの上昇時においては、多連ポ
ンプPの各吐出口P1,2 から各油圧シリンダS1,2
の反ロッド側Saに同一量の圧油が供給されて、その各
ロッドR1,2 は同調して同一量ずつ上昇する。このた
め、大型重量物Wは、その複数の支点部が平行を維持し
て同一量ずつ上昇する。また、作業終了後において、各
油圧シリンダS1,2 のロッドR1,2 を下降させる場
合には、各方向制御弁V1 のON・OFF関係を上記と
逆にして、各油圧シリンダS1,2 のロッド側Sbに多
連ポンプPの各吐出口P1,2 から圧油を供給して、無
負荷状態において各ロッドR1,2 を下降させる。
【0014】上記実施例では、説明を簡単にするため
に、大型重量物を2つの支点部で支持する例を挙げた
が、2以上の複数の支点部を有する場合には、これに対
応した数のポンプエレメントを有する多連ポンプを使用
すれば、上記と同一の作用が奏される。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る大型重量物の同調昇降装置
は、偏心カムの周囲に多数のポンプエレメントが独立し
て配設されて、各ポンプエレメントから同一量の圧油を
吐出させる構成の多連ポンプと、該多連ポンプを構成し
ている同一数のポンプエレメント群と前記各油圧シリン
ダのロッド側及び反ロッド側とを連結している各油路に
それぞれ挿入される一対一組となった該油圧シリンダと
同数組の鋼球弁を用いたノンリーク構造の方向制御弁
と、前記各ポンプエレメント群と各油圧シリンダの反ロ
ッド側とを連結する各油路にそれぞれ挿入されて、大型
重量物の下降時には、該大型重量物による背圧と油圧シ
リンダの反ロッド側から取り出されたパイロット圧とに
よる圧力の和がセット圧力に達した場合に初めて開かれ
て、ポンプエレメント群からの圧油の吐出量に比例した
速度で該大型重量物を下降させると共に、該大型重量物
の上昇時には、前記ポンプエレメント群から吐出される
圧油をそのまま通過させる構成の前記油圧シリンダと同
数のロードホールディング弁とを備えていて、方向制御
弁の部分において全く油漏れがないと共に、多連ポンプ
を構成している同一数のポンプエレメント群から同一量
の圧油が各油圧シリンダに供給され、しかも大型重量物
の下降時においては、ロードホールディング弁の作用に
よって供給される圧油量を超える速度で該大型重量物が
下降するのが阻止されるので、各支点部の平行を維持し
て大型重量物の昇降を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大型重量物Wの同調昇降装置の油
圧回路図である。
【図2】多連ポンプPの原理を示す平面図である。
【図3】同じく一部を破断した側面図である。
【図4】ノンリーク構造の方向制御弁V1 のON状態の
断面図である。
【図5】同じくOFF状態の断面図である。
【図6】ロードホールディング弁V2 の作用を説明する
ための図である。
【図7】同調上昇のみを行う本発明に係る大型重量物W
の同調昇降装置の油圧回路図である。
【図8】既存の油圧機器を使用した同調昇降装置の概念
図である。
【符号の説明】
P:多連ポンプ Pe:ポンプエレメント Pa:油圧シリンダの背圧 Pb:パイロット圧 S1,2 :油圧シリンダ Sa:油圧シリンダの反ロッド側 Sb:油圧シリンダのロッド側 V1 :方向制御弁 V2 :ロードホールディング弁 W:大型重量物 2:多連ポンプの偏心カム 9,11:方向制御弁の鋼球弁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型重量物の複数の支点部を同一有効面
    積の油圧シリンダでそれぞれ支持し、該大型重量物の上
    昇時には、油圧ポンプから前記各油圧シリンダの反ロッ
    ド側に油漏れのない状態で同一量の圧油を供給して、各
    支点部を圧油の供給量に比例した速度で同調上昇させる
    と共に、該大型重量物の下降時には、各油圧シリンダの
    背圧によって各支点部の急激下降を防止して、油圧ポン
    プから前記各油圧シリンダのロッド側に上記と同様な状
    態で同一量の圧油を供給して、該圧油の供給量に比例し
    た速度で各支点部を同調下降させるようにしたことを特
    徴とする大型重量物の同調昇降方法。
  2. 【請求項2】 大型重量物を複数の支点部で支持して、
    油圧によって各支点部を同調させて昇降させるための装
    置であって、該大型重量物を各支点部において支持する
    ための同一有効面積の複数本の油圧シリンダと、偏心カ
    ムの周囲に多数のポンプエレメントが独立して配設され
    て、各ポンプエレメントから同一量の圧油を吐出させる
    構成の多連ポンプと、該多連ポンプを構成している同一
    数のポンプエレメント群と各油圧シリンダのロッド側及
    び反ロッド側とを連結している各油路にそれぞれ挿入さ
    れる一対一組となった前記油圧シリンダと同数組の鋼球
    弁を用いたノンリーク構造の方向制御弁と、前記ポンプ
    エレメント群と前記各油圧シリンダの反ロッド側とを連
    結する各油路にそれぞれ挿入されて、大型重量物の下降
    時には、該大型重量物による背圧と油圧シリンダの反ロ
    ッド側から取り出されたパイロット圧とによる圧力の和
    がセット圧力に達した場合に初めて開かれて、ポンプエ
    レメント群からの圧油の吐出量に比例した速度で該大型
    重量物を下降させると共に、該大型重量物の上昇時に
    は、前記ポンプエレメント群から吐出される圧油をその
    まま通過させる構成の前記油圧シリンダと同数のロード
    ホールディング弁とを有していて、前記多連ポンプから
    油漏れのない状態で各油圧シリンダのロッド側及び反ロ
    ッド側に同一量の圧油を供給して、該圧油の供給量に比
    例した速度で大型重量物の各支点部を同調させて昇降さ
    せるように構成したことを特徴とする大型重量物の同調
    昇降装置。
  3. 【請求項3】 大型重量物を複数の支点部で支持して、
    油圧によって上昇時のみ各支点部を同調させるための装
    置であって、該大型重量物を各支点部において支持する
    ための同一有効面積の複数本の油圧シリンダと、偏心カ
    ムの周囲に多数のポンプエレメントが独立して配設され
    て、各ポンプエレメントから同一量の圧油を吐出させる
    構成の多連ポンプと、該多連ポンプを構成している同一
    数のポンプエレメント群と各油圧シリンダのロッド側及
    び反ロッド側とを連結している各油路にそれぞれ挿入さ
    れる一対一組となった前記油圧シリンダと同数組の鋼球
    弁を用いたノンリーク構造の方向制御弁とを有してい
    て、前記多連ポンプから油漏れのない状態で各油圧シリ
    ンダの反ロッド側に同一量の圧油を供給して、該圧油の
    供給量に比例した速度で大型重量物の各支点部を同調さ
    せて上昇させるように構成したことを特徴とする大型重
    量物の同調昇降装置。
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