JP2571470Y2 - ブレーキ力保持装置 - Google Patents

ブレーキ力保持装置

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JP2571470Y2
JP2571470Y2 JP1991063729U JP6372991U JP2571470Y2 JP 2571470 Y2 JP2571470 Y2 JP 2571470Y2 JP 1991063729 U JP1991063729 U JP 1991063729U JP 6372991 U JP6372991 U JP 6372991U JP 2571470 Y2 JP2571470 Y2 JP 2571470Y2
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brake
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sensor
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JP1991063729U
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JPH0510140U (ja
Inventor
勝也 三宅
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株式会社曙ブレーキ中央技術研究所
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のブレーキ力保持
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、トルコン車では、信号待ち等で停
止時フートブレーキによってブレーキングをするか、ト
ルコンレンジをニュートラル又はパーキングにするかし
ないとクリープ現象により低速で前進してしまう。前述
した現象を回避するために従来から、車輪の速度を検出
し速度が零になった時ホイルシリンダ側のブレーキ圧を
封じ込め、その時のブレーキ圧で車両が前進するのを防
止できるブレーキ力保持装置が提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このブレーキ力保持装
置は、車輪速度センサの取付けを必要としているため、
実車に搭載する時には車輪速度センサを取付けるための
作業を行なわなければならず、また車種により車輪速度
センサの取付形状が異なることから車種に合わせた形状
のセンサを作る必要があった。更にブレーキ力保持装置
を組み込もうとすると車輪速度センサの取付け作業が必
要になるなど、組立作業上の工数が増え好ましくない。
また前述のブレーキ力保持装置では、走行中のブレーキ
ング時に車輪がロック状態になる(スキッド状態にな
る)と、このロック状態を車両停止と誤って判断し、ブ
レーキ圧を封じ込めてしまうことがあり、却って危険な
事態を招来することがある。
【0004】こうしたことから、本考案は従来のブレー
キ力保持装置で使用している車輪速度センサの代わりに
車体加速度センサを使用し、車両が停止する時に車体加
速度が減速度から加速度へ一瞬変化する現象を検出し、
これを車両が停止したと判断してブレーキ圧を封じ込め
ることが出来るようにしたブレーキ力保持装置を提案し
前記問題点を解決せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、車両
停止時に発生する加速度を検知する車体加速度センサ
と、エンジン回転数センサと、ブレーキスイッチと、ブ
レーキシリンダとマスターシリンダとを連通する配管内
に設けた電磁弁とを備え、前記車体加速度センサが車体
加速度が減速度から加速度へ一瞬変化したことを検知し
て出力する信号と、前記エンジン回転数センサがエンジ
ン回転数が所定回転以下となった時に出力する信号と、
かつ、前記ブレーキスイッチがオンとなった時に出力さ
れる信号とが、同時に出力された時に、前記電磁弁を作
動し、ブレーキシリンダ内の液圧を保持できるようにし
たことを特徴とするブレーキ力保持装置であり、これを
課題解決のための手段とするものである。
【0006】
【作用】車体加速度センサ5、エンジン回転数センサ
6、ブレーキスイッチ7からの信号が同時にAND回路
に入力されると、AND回路9はフリップフロップ10
のSに信号を入力しこれによって電磁弁4が作動してブ
レーキ力が保持される。またアクセルスイッチ8がオン
になるとフリップフロップ10のRに信号が入力され電
磁弁4が作動してブレーキ力保持状態が解除される。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。図1は本考案の実施例に係るブレーキ力保持装置
の概念図である。図1において車両用ブレーキは、周知
のようにブレーキペダル1を操作することによってブレ
ーキ圧を発生するマスターシリンダ2と、マスターシリ
ンダ2から供給されたブレーキ圧によって車輪にブレー
キをかけるブレーキシリンダ3とを有しており、ブレー
キペダルを操作するとブレーキ圧がブレーキシリンダに
作用し、車両を停止することができるようになってい
る。
【0008】また本実施例では、前述のマスターシリン
ダ2とブレーキシリンダ3との間の配管中に油路を遮断
する電磁弁4が設けられており、例えば車両が停止しブ
レーキ作用中にこの電磁弁4が遮断すると、その時のブ
レーキ圧が保持され車両のブレーキ力を保持することが
できるようになっている。こうしてトルコン車等におけ
る車両停止時のクリープ現象を回避することができる。
【0009】ところで、電磁弁4は以下の態様で油路を
遮断する。即ち、通常車両を停止させるために、ブレー
キベダルを操作すると車両はやや前方に沈み込みながら
速度を落とし、車両が完全に停止するとその瞬間に沈み
込んだ車体は正常状態に復帰する(所謂車体のノーズダ
イブ現象である)。この時の車体の加速度状態をグラフ
に取ると、図2に示すように一定速度で走行していた車
両にブレーキ力が働くと車体に減速度が発生し、車体が
停止するとその瞬間車体加速度はマイナスからプラスに
大きく変化する。本考案は前述の加速度の変化に着目
し、加速度がマイナスからプラスに大きく変化し、かつ
その時にブレーキスイッチがオンでエンジン回転数が所
定回転数以下の時(具体的には車両が停止状態になった
ことを検知すると)にのみ電磁弁4が作動するようにし
ている。こうすることにより、従来のブレーキ力保持装
置で必要としていた車輪速度センサを不要とすることが
でき、この代わりに取付け場所に比較的制限の無い加速
度センサを使用できる。このため、各車種毎の加速度セ
ンサの共用や取付け作業の簡易化を図ることができる。
【0010】前記電磁弁4の作動を図1に基づいて説明
する。車体加速度センサ5は、車体の適当な個所に取付
けられ車体の加速度を検出するためのセンサで、このセ
ンサ5から出力された信号は微分51された後、比較器
で加加速度が所定のプラス値を超えているか否かを判断
52される。つまり、一定速度で走行していた車両にブ
レーキ力が働くと車体に減速度が発生し、車体が停止す
るとその瞬間車体加速度はマイナスからプラスに大きく
変化する(図2中の点線で囲んだ部分)が、このプラス
の加速度が所定値を超えているか否かが判断されること
になる。そして、車体加加速度が所定値を超えていると
その信号はAND回路9に入力される。
【0011】ところで、上記車体加速度の変化は車両が
走行中でも発生する可能性があるため、本実施例では車
両の停止状態をより確実に把握するため、エンジン回転
数センサ6とブレーキスイッチ7からの信号をもとに車
両が停止しているか否かの判断を行なうことにしてい
る。従って、エンジン回転数が一定回転数以下の時及び
ブレーキスイッチ7がオンの時にはそれぞれ信号がAN
D回路に入力される。
【0012】車体加速度センサ5、エンジン回転数セン
サ6、ブレーキスイッチ7からの信号が同時にAND回
路に入力されると、AND回路9はフリップフロップ1
0のSに信号を入力しこれによって電磁弁4が作動して
ブレーキ力が保持される。またアクセルスイッチ8がオ
ンになるとフリップフロップ10のRに信号が入力され
ブレーキ力保持状態は解除される。
【0013】以上のように本実施例では、車両停止時に
発生する加速度を検知する車体加速度センサ5、エンジ
ン回転数センサ6、ブレーキスイッチ7からの信号をも
とにブレーキ力を保持できるようにしたため、車両が停
止状態になると確実にブレーキ力保持装置を作動するこ
とができる。
【0014】なお、図3に示す如く車両を停止する際に
ブレーキを徐々に緩めると図2に示すような加速度の変
化は生じない。この状態の時には上述のブレーキ力保持
装置は作動せずブレーキ圧は封じ込められないが、この
時には車両が停止した瞬間のブレーキ圧がかなり低いの
でブレーキ圧を封じ込めたとしてもクリープ現象を抑え
ることが困難な可能性がある。従って、このような時に
はむしろ電磁弁を作動させないほうが安全上からも好ま
しい。
【0015】
【考案の効果】以上詳細に述べた如く本考案によれば、
車体停止時の加速度の変化に着目し、加速度がマイナス
からプラスに大きく変化し、かつその時にブレーキスイ
ッチがオンでエンジン回転数が所定回転数以下の時(具
体的には車両が停止状態になったことを検知すると)に
ブレーキ圧を保持する電磁弁4が作動するようにしてい
るため、従来のブレーキ力保持装置で必要としていた車
輪速度センサを不要とすることができ、この代わりに取
付け場所に比較的制限の無い加速度センサを使用するた
め、車両毎の加速度センサの共用や取付け作業の簡易化
を図ることができる。この結果、装置の構成の簡略化、
装置の小型軽量化を図ることもできる等の優れた効果を
奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施例としてのブレーキ力保持装
置の概略説明図である
【図2】車両制動中の車両が停止するまでブレーキペダ
ルを緩めない場合の車体加速度波形のグラフである。
【図3】車両制動中の車両が停止直前にブレーキペダル
を緩めた場合の車体加速度波形のグラフである。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 マスターシリンダ 3 ブレーキシリンダ 4 電磁弁 5 車体加速度センサ 6 エンジン回転数センサ 7 ブレーキスイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両停止時に発生する加速度を検知する車
    体加速度センサと、エンジン回転数センサと、ブレーキ
    スイッチと、ブレーキシリンダとマスターシリンダとを
    連通する配管内に設けた電磁弁とを備え、前記車体加速
    度センサが車体加速度が減速度から加速度へ一瞬変化し
    たことを検知して出力する信号と、前記エンジン回転数
    センサがエンジン回転数が所定回転以下となった時に出
    力する信号と、かつ、前記ブレーキスイッチがオンとな
    った時に出力される信号とが、同時に出力された時に、
    前記電磁弁を作動し、ブレーキシリンダ内の液圧を保持
    できるようにしたことを特徴とするブレーキ力保持装
    置。
JP1991063729U 1991-07-18 1991-07-18 ブレーキ力保持装置 Expired - Lifetime JP2571470Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0510140U JPH0510140U (ja) 1993-02-09
JP2571470Y2 true JP2571470Y2 (ja) 1998-05-18

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ID=13237786

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019007864A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 アルパイン株式会社 停車判定装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10063063A1 (de) * 2000-12-18 2002-06-20 Lucas Varity Gmbh Verfahren und System zur Steuerung einer im Stillstand eines Kraftfahrzeuges aktivierbaren Bremsausrüstung

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JPS58195546A (ja) * 1982-05-10 1983-11-14 ジヨ−ジタウン ユニバ−シテイ− 磁気的および電気的特性を使用して材料の像を作るための装置および方法
JPH0396460A (ja) * 1989-09-07 1991-04-22 Hino Motors Ltd 坂道発進補助装置

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Effective date: 19980210