JP2571382B2 - 溶鋼バブリング用ブロツクの製造方法 - Google Patents

溶鋼バブリング用ブロツクの製造方法

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太加夫 杉野
幸二 東山
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば溶鋼の連続鋳造用タンディッシュの
底面に設置され、溶鋼中の介在物を溶鋼表面に浮上させ
てフラックスに吸収させる際に使用するバブリング用ブ
ロックの製造方法に関するものである。
(従来の技術) 例えばタンディッシュには、溶鋼内のスラグ及び介在
物を分離及び除去して連続鋳造される鋼の品質を向上さ
せるという重要な機能が要求される。
しかして、このタンディッシュ内における介在物除去
方法として、実開昭57−200353号公報に開示されてい
るように、タンディッシュ内に堰を設け、この堰によっ
てタンディッシュ内の溶鋼流を制御して介在物の浮上分
離を促進する方法と、特開昭58−53357号及び同58−1
16963号公報に開示されているように、タンディッシュ
の底面に従来の多孔質レンガを設け、この多孔質レンガ
を通してガスを溶鋼内へ吹込み、このガスの浮上によっ
て溶鋼内介在物の浮上分離を促進させる方法があり、こ
れらはいずれも実施されている。
しかしながら、堰だけでは溶鋼流れに同伴されて移動
する微細な介在物を浮上させ完全に除去することはでき
ない。また、従来の多孔質レンガからのガスの吹き込み
は、多孔質レンガの孔が不規則形状であるため、低空塔
速度でガスを吹き込んでも、気泡が合体してしまって不
均一な気泡を生成してしまう。不均一な気泡が溶鋼内を
上昇するとガス吹込部の溶鋼に循環流動が生じて介在物
の浮上促進効果も小さく、さらには循環流動がタンディ
ッシュ内溶鋼全体に広がって逆に溶鋼表面のフラックス
あるいはスラグを巻き込んでしまう危険性が大きい。
そこで本発明者らのうち2名は、連続鋳造用タンディ
ッシュ内の溶鋼中の介在物を有効に除去する方法を見い
出すべく研究を重ね、タンディッシュ内の溶鋼中に均一
な気泡の上昇流が形成できれば、溶鋼中介在物の浮上速
度が促進されることを知見し、さらに研究を重ねた。そ
の結果、上向きの貫通孔を有する有孔レンガを通してガ
スをタンディッシュ内溶鋼に吹込むことにより不均一な
気泡の上昇流を得ることができることを知った。
しかして、かかる知見に基づき、溶鋼の連続鋳造用
タンディッシュにおいて、該タンディッシュの底面であ
って、取鍋からの注入口とモールドへの鋳込口との間の
位置に設置した、複数の上向きの貫通孔を備えたガス分
散体を設け該ガス分散体より均一な気泡を溶鋼中に吹き
込み浮上させ、この均一な気泡の浮上作用により溶鋼内
の介在物をも浮上させて溶鋼表面に浮遊させたフラック
スに吸収させることを特徴とするタンディッシュ内溶鋼
の介在物除去方法、及び5cm/sec以下のガス空塔速度
で前記ガス分散体からガスを溶鋼中に吹込むとともに、
該ガス分散体を孔径1mm以下および孔ピッチ5mm以上の均
一に配列した複数の貫通孔を有する有孔耐火物より構成
した前記の介在物除去方法を特開昭61−82955号公報
にて提案した。
(発明が解決しようとする問題点) 上記発明は、従来あった問題点を解決できる有益なる
方法であるが、この方法に使用する有孔耐火物(以下
「溶鋼バブリング用ブロック」という)を製造すること
は極めて困難である為、この有効な発明を実施すること
が難しかった。
本発明はかかる問題点に鑑みて成されたものであり、
特開昭61−82955号公報にて提案した方法を実施する際
に使用する溶鋼バブリング用ブロックの製造方法を提供
せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、底盤に外枠を載置した後、外枠内に蓄気室
形成用筒体を前記底盤から所要間隔を存して位置決め保
持し、次に前記筒体の上面に上枠を載置した後上枠と底
盤間に細線を所要のピッチで張設し、しかる後前記外枠
と底盤間に不定形耐火物を充填し、乾燥させることを要
旨とする溶鋼バブリング用ブロックの製造方法であり、
より具体的には前記細線として可燃性物質あるいはピア
ノ線を使用して行うものである。
(作用) 本発明に係る溶鋼バブリング用ブロックの製造方法
は、底盤に外枠を載置した後、外枠内に蓄気室形成用筒
体を前記底盤から所要間隔を存して位置決め保持し、次
に前記筒体の上面に上枠を載置した後上枠と底盤間に細
線を所要のピッチで張設し、しかる後前記外枠と底盤間
に不定形耐火物を充填し、乾燥させるものである為、一
定ピッチの細孔を有する溶鋼バブリング用ブロックが容
易に製造できる。
(実 施 例) 以下、本発明方法を添付図面に示す一実施例に基づい
て説明する。
第1図は本発明方法の説明図であり、図中1は底盤、
2はこの底盤1上に載置する外枠である。しかして本発
明では前記外枠2内に蓄気室形成用の筒体3を適宜の手
段によって底盤1から所要間隔を存した位置に位置決め
保持するのである(第1図(イ))。
次に、かかる如くセットした筒体3の上面に上枠4を
載置し、この上枠4と底盤1間に細線5を一定ピッチで
張設するのである。この細線5は直径がφ1mm以下のも
のであればよく、例えばセルロース等を用いた可燃性の
ものやピアノ線等を使用する。φ1mmを超えると気泡径
が大きくなる為、合体する可能性が大きいからである。
また、細線のピッチは5mm〜100mm程度とする。5mm未満
では、気泡が合体する可能性があり、100mmをこえると
介在物浮上促進効果が小さい。
そして、外枠2と底盤1間に不定形耐火物6を流し込
み(第1図(ロ))、かかる状態で乾燥炉に入れて例え
ば300〜400℃で3〜4時間乾燥させるのである。この
時、細線5として可燃性のものを使用した場合には焼失
し、φ1mm以下の細孔7が形成されることになる。ま
た、ピアノ線を使用した場合には乾燥後底盤1、外枠
2、上枠4を取外した後これを引き抜くことにより、同
様にφ1mm以下の細孔7が形成されることになり、溶鋼
バブリング用ブロックが製造できる(第1図(ハ))。
かかる如くして製造した溶鋼バブリング用ブロックを
第2図に示す如くタンディッシュ8に取付けるに際して
は、第1図(ニ)に示すように筒体3の上面にガス吹込
口である細径管部91を備えた蓄気室底板9を溶着し、こ
の蓄気室底板9の前記細径管部91に例えば洩鋼防止用の
ポーラスレンガ10を取付けておく等の配慮が必要であ
る。
なお、ポーラスレンガ10は、蓄気室内に埋め込んでも
良い。
本発明に係る製造方法は上記した如くであるが、本発
明方法の中で特に従来法と違う点は下記の点である。
蓄気室の設置方法において、従来は不定形耐火物6
の外周に筒体3をはめ込んでいるのに対し、本発明方法
では不定形耐火物6中に埋め込んだ。
この事により、使用中の熱歪による変形から側面から
Arガスが洩れる事がなくなった。
不定形耐火物6に直接任意の細孔7をあける事が可
能であり、線間のピッチも任意に設定出来る事から、一
定ピッチで細孔7をあける事が出来る。
なお、ガス吹込口である細径管部91又は蓄気室にポ
ーラスレンガ10を埋設すれば、万が一の洩鋼に対して系
外へ出す事なく、未然に事故を防止する事が出来る。
次に本発明方法により溶鋼バブリング用ブロックを製
造した結果について説明する。
第1図に示す底盤1上の外枠2内に、厚さ1.2mmの鋼
製の筒体3の底盤1から10mm隔てて保持し、しかる後上
枠4を載置した。
そして、この底盤1と上枠4間にセルロースを使用し
た外径φ0.2mmの可燃性の細線5を1.5mmのピッチで張設
し、下記表に示す成分、性質の不定形耐火物6を流し込
んだ。
そしてこれを乾燥炉に入れて300℃で4時間乾燥させ
た結果、細線5は焼失してφ0.2mmの細孔7となり、蓄
気室側面を内含し、かつ一定ピッチの細孔7を有する溶
鋼バブリング用ブロックが製造できた。
次に、かかる溶鋼バブリック用ブロックに前記蓄気室
底板9を溶着したものを第2図に示すようにタンディッ
シュ8に取付け、鋳造中にバブリングを行った。なお、
第2図中11は不定形スタンプ材、12はトンネル堰を示
す。
この時、ガス空塔速度は3〜4cm/secとした結果、介
在物は従来の30%程度に低減した。また、心配された洩
鋼もなく、安全性も確認された。
また、使用後、本発明により製造した溶鋼バブリング
用ブロックを回収して調査した結果、耐火物の侵食は1m
m程度であり、細孔も原形をとどめており、充分再使用
が可能な状態であった。
なお、本発明により製造した溶鋼バブリング用ブロッ
クの再使用の際は、タンディッシュの吹付材が細孔をふ
さぐ事を防止すれば1回目と同様の効果を示す為に、吹
付け時はテープ等で孔をかくすか又は吹き付け時ガスを
吹けば良く、特に操業阻害を招く事もない。
(発明の効果) 以上説明したように本発明に係る溶鋼バブリング用ブ
ロックの製造方法は、底盤に外枠を載置した後、外枠内
に蓄気室形成用筒体を前記底盤から所要間隔を存して位
置決め保持し、次に前記筒体の上面に上枠を載置した後
上枠と底盤間に細線を所要のピッチで張設し、しかる後
前記外枠と底盤間の不定形耐火物を充填し、乾燥させる
ものである為、一定ピッチ、の細孔を有する溶鋼バブリ
ング用ブロックが容易、に製造でき、先に提案した特開
昭61−82955号公報に係る発明方法を有効に実施できる
こととなる。また、本発明により製造した溶鋼バブリン
グ用ブロックは蓄気室が連結されているため、一定細径
の気泡を一定ピッチの時間で連続的に生じさせることが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)〜(ニ)は本発明方法を順を追って説明す
る図面、第2図は本発明方法により製造された溶鋼バブ
リング用ブロックのタンディッシュへの設置位置説明図
である。 1は底盤、2は外枠、3は筒体、4は上枠、5は細線、
6は不定形耐火物、7は細孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 宣文 尼崎市西長洲本通1丁目3番地 住友金 属工業株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 杉野 太加夫 刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セラミ ックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 東山 幸二 刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セラミ ックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 山本 英春 刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝セラミ ックス株式会社刈谷製造所内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底盤に外枠を載置した後、外枠内に蓄気室
    形成用筒体を前記底盤から所要間隔を存して位置決め保
    持し、次に前記筒体の上面に上枠を載置した後上枠と底
    盤間に細線を所要のピッチで張設し、しかる後前記外枠
    と底盤間に不定形耐火物を充填し、乾燥させることを特
    徴とする溶鋼バブリング用ブロックの製造方法。
  2. 【請求項2】前記細線が可燃性であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の溶鋼バブリング用ブロック
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記細線がピアノ線であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の溶鋼バブリング用ブロッ
    クの製造方法。
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