JP2571079Y2 - 磁気テープカセット用収納ケース - Google Patents

磁気テープカセット用収納ケース

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JP2571079Y2
JP2571079Y2 JP1992078158U JP7815892U JP2571079Y2 JP 2571079 Y2 JP2571079 Y2 JP 2571079Y2 JP 1992078158 U JP1992078158 U JP 1992078158U JP 7815892 U JP7815892 U JP 7815892U JP 2571079 Y2 JP2571079 Y2 JP 2571079Y2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/023Containers for magazines or cassettes

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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は磁気テープカセット用収
納ケースに関し、特にオーディオ用磁気テープカセット
を保管する際に用いられる磁気テープカセット用収納ケ
ースの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーデイオ等に用いられる磁気テープカ
セット(以下、単にカセットという)は、記録再生装置
に装填された際に磁気ヘッド等が挿入されるカセット前
方開口部を備え、且つ該前方開口部を横切るようにして
磁気テープを走行させるものである。従って、前記前方
開口部からカセット内に塵埃等の異物が侵入しやすく、
前記磁気テープに塵埃が付着すると信号のドロップアウ
トが生じ、良好な記録・再生が行われなくなる。また、
前記カセットのハウジングは、合成樹脂を用いて成形し
たものであり、落下等の衝撃により破壊されやすい。そ
こで、前記磁気テープへの塵埃の付着防止及びカセット
全体を保護するために、通常の保管時には磁気テープカ
セット用収納ケース(以下、単に収納ケースと略称す
る)に収納している。
【0003】前記収納ケースの基本的な構成を述べる
と、該収納ケースは前記カセットの厚み増大部が収納さ
れるポケットを備えた蓋部材と、該蓋部材に枢着され扉
の如く開閉できるケーシング部材とからなり、前記蓋部
材及び前記ケーシング部材は合成樹脂によりそれぞれ一
体成形されたものである。
【0004】そして、前記収納ケースにカセットを収納
する際は、カセット前方開口部を形成した厚み増大部を
前記ポケット内に挿入し、次いで前記蓋部材と前記ケー
シング部材とを合わせるようにして閉じる。この結果、
前記カセット全体が前記収納ケース内に収納され、防塵
及び耐衝撃可能に保管し得るようになる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ここで、現在多用され
ているカセット11の外観形状を、図13を参照して説
明すると、図示のように全体として平板状であるが、平
板状側面の両側にそれぞれ厚み増大部12、ハブに巻回
した磁気テープを走行させるためのシャフト挿通孔13
が設けられている。また、前記カセット11の左右両側
壁には、該カセット11をテープレコーダ等に装着する
際に使用される突状のガイド部材14が設けられてい
る。
【0006】前記厚み増大部12及びガイド部材14は
いずれも互換性のため規格化されているものであり、除
去することはできない。従って、収納ケースに設けたポ
ケット部の内方寸法は、前記厚み増大部12とガイド部
材14を収納し得る寸法にしなければならず、出し入れ
のための隙間も必要である。このため、収納ケースの外
形寸法は、カセット外形寸法に収納ケース自体の板厚を
加えたものになり、必然的に大型になっていた。
【0007】一方、磁気テープカセットは自動車内にお
いて使用されこともあれば、屋外に持ち運びして使用さ
れることもある。このような使用形態を考慮すると、収
納ケースが大型である場合、自動車等においては広い収
納スペースが必要になるうえに、持ち運びにも不便にな
るので、小型かつ薄型化が望まれていた。更に、前記構
成の収納ケースにあっては、ポケット部に厚み増大部を
収納するものの、カセットを型枠にはめ込んだり係止め
する手段はなく、このため持ち運ぶ際に収納ケース内で
カセットががたついていた。
【0008】本考案は前記実情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は外形寸法を従来以上に縮小するととも
に、収納した磁気テープカセットのがたつきを低減する
ように構成した磁気テープカセット用収納ケースを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案に係る上記目的
は、磁気テープカセットの対向する両端部のうちの一方
の端部を収容するためのポケットを有する蓋部材と、回
転防止突起を有するケーシング部材とが回転自在に枢着
された磁気テープカセット用収納ケースにおいて、前記
ポケットを構成する側壁であって端部収納時に少なくと
も一方の前記端部が対面する壁部に、前記端部に設けら
れている突状ガイド部を受容する溝部を形成したことを
特徴とする磁気テープカセット用収納ケースによって達
成される。
【0010】また本考案に係る上記目的は、磁気テープ
カセットの左右両端部のうちの一方の端部を収容するた
めのポケットを有する蓋部材と、回転防止突起を有する
ケーシング部材とが回転自在に枢着された磁気テープカ
セット用収納ケースにおいて、前記ポケットを構成する
側壁であって端部収納時に前記一方の端部が対面する壁
部に、前記一方の端部に設けられている突状ガイド部を
受容する溝部を形成するとともに、前記ケーシング部材
を構成する側壁であって前記磁気テープカセット収容時
に前記他方の端部に対応する壁部に、前記他方の端部に
設けられた突状ガイド部を受容する凹部を形成したこと
を特徴とする磁気テープカセット用収納ケースによって
達成される。
【0011】また本考案に係る上記目的は、磁気テープ
カセットの厚み増大部を収容するための箱形のポケット
を有する蓋部材と、回転防止突起を有するケーシング部
材とが回転自在に枢着された磁気テープカセット用収納
ケースにおいて、前記ポケットがその平板部と天板にそ
れぞれ前記厚み増大部を受容する凹部と、その左右側壁
にそれぞれ前記磁気テープカセットの左右端部に突設さ
れた突状ガイド部を受容する溝部を具備してなることを
特徴とする磁気テープカセット用収納ケースによって達
成される。
【0012】
【作用】即ち、カセットの端部に形成された少なくとも
一方の突状ガイド部がポケットに設けた溝部に受容され
るので、該突状ガイド部がポケット部を構成する側壁と
ケーシング部材を構成する側壁内に埋没したようにな
り、少なくとも前記突状ガイド部の高さ分について収納
ケースの外形を縮小することができる。
【0013】例えば、磁気テープカセットの左右端部の
一方をポケットに収容する構成の収納ケースにあって
は、ポケット内面の奥壁に、磁気テープカセットの端部
に設けられている突状ガイド部を受容する溝部を形成す
ることにより、該突状ガイド部の高さ分について収納ケ
ースの寸法を小さくすることができる。更に、ポケット
内面の奥壁に溝部を形成するとともに、磁気テープカセ
ットの他方の端部に設けられている突状ガイド部を受容
する凹部を、前記ケーシング部材を構成する側壁にも形
成することにより、2つの突状ガイド部の高さ分につい
て収納ケースの寸法を小さくすることができる。
【0014】また、磁気テープカセットの前記厚み増大
部をポケットに収容する構成の収納ケースにあっては、
前記ポケットを構成する左右側壁の少なくとも一方の内
面に、好ましくは両方の内面に、前記突状ガイド部を受
容する溝部を形成することにより、突状ガイド部の高さ
分について収納ケースの寸法を小さくすることができ
る。
【0015】
【実施態様】以下、図1及び図2を参照して本考案の第
1実施態様を詳細に説明する。図1は磁気テープカセッ
ト用収納ケース及び磁気テープカセットの斜視図、図2
は要部の拡大拡大断面図であり、磁気テープカセットは
従来構造と同一であるので、同一の符号を付して説明を
省略する。磁気テープカセット用収納ケース1は、ポケ
ット4を有する蓋部材2と、一対の回転防止突起5を有
するケーシング部材3とにより構成されている。そし
て、前記ケーシング部材3の左右側壁部3aの内側に支
軸6が突設され、該支軸6と前記ポケット部4の左右側
壁部4aに透設された嵌合孔(図示せず)とを嵌合する
ことにより、前記蓋部材2と前記ケーシング部材3とを
扉の如く開閉できるようになっている。
【0016】前記蓋部材2は基本的には平板状であり、
その面積は磁気テープカセット11の平面の大きさより
やや広くなっていて、平板部Aの一端に前記ポケット部
4が形成されている。前記ポケット部4は、前記磁気テ
ープカセット11の左右の端部15a、15bのうちの
一方の端部、即ち本実施態様においては開口部16から
見て左端部15aを収納するものであり、前記蓋部材2
の平板部A、前記左右側壁部4a、天板部4b、奥壁部
4dにより一端を開口した箱型に形成されている。ま
た、前記平板部Aには、前記磁気テープカセット11の
例えば下側面に設けた前記厚み増大部12を受容するた
めの凹部9が形成されている。従って、本実施態様に示
す前記収納カセット1は、前記磁気テープカセット11
を縦長方向に収納することになる。
【0017】前記ケーシング部材3は、平板部Bの三方
を前記左右側壁部3aと側壁3bとにより囲ったような
形状であり、平板部Bに形成した一対の回転防止突起5
は、前記カセット11を収納して前記ケーシング部2と
前記蓋部材3を閉じた場合に、シャフト挿通孔13を挿
通してハブに係合し、磁気テープTのたるみ等を防止す
るものである。前記蓋部材2と前記ケーシング部材3と
を閉じた場合に、前記磁気テープカセット11の上側面
に設けた前記厚み増大部12を受容するための凹部10
が、前記凹部9に対面する位置の前記平板部Bに形成さ
れている。
【0018】そして、前記ポケット部4を構成する左右
側壁部4aには突起7が形成され、前記左右側壁部4a
であって前記蓋部材2と前記ケーシング部材3を閉じた
場合に前記突起7に対応する位置に係合凹部8が形成さ
れている。従って、前記蓋部材2と前記ケーシング部材
3とを支軸6を中心に回動させて閉じた時、前記突起7
に前記係合凹部8が係合して、前記蓋部材2と前記ケー
シング部材3とを閉じ状態に保持するようになってい
る。
【0019】前記構成のカセット収納用ケース1は、2
つの注目すべき構成を備えている。その第1は、前記ポ
ケット部4を構成する奥壁部4dの内側面であって、前
記カセット11を収納した場合に前記突状のガイド部1
4aに対応する位置に、該突状のガイド部14aを受容
するための溝部21を設けたことである。その第2は、
前記ケーシング部材3の側壁3bの内側面であって、前
記カセット11を収納した場合に前記突状のガイド部1
4bに対応する位置に、該突状のガイド部14bを受容
する凹部31を設けたことである。
【0020】ところで、本実施態様における収納用ケー
ス1に前記磁気テープカセット11を収納する場合は、
前記磁気テープカセット11を長手方向から端部15a
をポケット部4に差し込み、前記下側面の厚み増大部1
2を凹部9に受容した後、前記ケーシング部材3を回動
させる。従って、溝部21の深さや大きさは、図2の左
方に示すように前記突状のガイド部21を嵌め込み得る
程度でよいが、前記凹部31は前記突状のガイド部14
bを前記ケーシング部材3の回動に合わせて滑り込ませ
る必要があるので、図2の右方に明示したように側壁3
bの開放端まで延長した形状になっている。
【0021】このように、前記収納ケース1に前記溝部
21と前記凹部31とを設けたことにより、前記カセッ
ト11を収納した場合に図2に拡大して示したように前
記突状のガイド部14a前記溝部21に受容され、前記
突状のガイド部14bが前記凹部31に受容される。従
って、前記カセット11を収納した場合は、前記突状の
ガイド部14a、14bが奥壁部4dと側壁3bの厚み
内に埋没したようになり、前記突状のガイド部14a、
14bの高さ分について、前記収納用ケース1の幅寸法
を縮小することができる。なお、前記収納用ケース1に
は、前記厚み増大部12a、12bを受容する凹部9、
10が設けられている。従って、前記厚み増大部12
a、12bの高さ分についても、前記収納ケース1の厚
さ寸法を低減することができ、前記幅寸法の縮小と相ま
って前記収納ケース11の全体形状を小型にすることが
できる。
【0022】次に、図3及び図4を参照して本考案の第
2の実施態様を説明する。図3は収納ケース1の斜視図
であり、図4はカセツトを収納した状態を示す斜視図で
ある。なお、本実施態様の特徴は、2個のカセットを収
納し得る収納ケースに突状ガイド部を受容する溝部21
a、21bと凹部9、10とを設けたことにある。従っ
て、前記同様の作用をなす部材には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0023】本実施態様に示す収納ケース1は、図4に
示すように2個の前記カセット11の開口部15を向き
合わせた状態で収納するように構成したものであり、前
記蓋部材2の平板部Aのほぼ中央部には前記厚み増大部
12の2個分を受容できる面積の凹部9が形成されてい
る。また、前記ポケット部4は、前記2個のカセット1
1の左右端部15a、15bを同時に挿入し得る大きさ
に形成されている。そして、前記奥壁部4dの内側面に
は、2個の前記カセット11を収納した場合に、前記突
状のガイド部14a、14bに対応する位置に、2個の
溝部21a、21bが形成されている。
【0024】一方、前記ケーシング部材3については、
平板部Bのほぼ中央部に前記厚み増大部12の2個分を
受容できる面積の凹部10が形成されている。また、側
壁3bには、2個のカセット11を収納した場合に、2
個の前記突状のガイド部14a、14bに対応する位置
に2個の凹部31a、31bが形成されている。
【0025】前記構成の収納ケース1によれば、図4に
示すように2個の前記カセット11を収納した場合、一
方の前記カセット11の端部15aが前記ポケット部4
に収納され、前記突状のガイド部14aが前記溝部21
bに受容される。これに対し、他方の前記カセット11
については、前記端部15bが前記ポケット部4に収納
され、前記突状のガイド部14bが前記溝部21aに受
容される。そして、図4に示した状態からケーシング部
材3を回動させて、ケーシング部材3と前記蓋部材2と
を閉じることにより、前記突状のガイド部14bが前記
凹部31bに受容され、前記突状のガイド部14aが前
記凹部21aに受容される。
【0026】本実施態様に示した収納ケース1において
も、2個の前記カセット11の前記突状のガイド部14
a、14bの高さ分が、前記同様に奥壁部4dと側壁部
3bの厚み内に埋没されたようになる。また、前記厚み
増大部12の高さが前記凹部9、10に受容されるの
で、本実施態様にあっても前記収納ケース1を大幅に小
型化することができる。
【0027】次に、図5を参照して本考案の第3実施態
様を説明する。本実施態様と前記第2の実施態様との主
な相違点は、2個の前記カセット11の各開口部15が
外向きになるように収納するとともに、前記ポケット部
への逆入れ防止構造を設けたことにある。依って、前記
同様の作用をなす部材には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0028】図5は収納ケース1の斜視図であって、蓋
部材2を構成する平板部Aの両側部に、端部から前記ポ
ケット部4方向に長手状の凹部51a、51bが設けら
れている。また、前記ポケット部4を構成する天板部4
bの内側面であって、前記凹部51a、51bに対向す
る位置には凹部52a、52bが設けられている。そし
て、前記長手状の凹部51a、51bの奥は斜面53
a、53bに形成されている。前記平板部Aと前記天板
部4bの内側面との高さhは、前記カセット11の平板
部、即ち前記シャフト挿通孔13が形成されている部分
が挿通できる程度に設定され、前記凹部51a、52a
及び前記凹部51b、52b間の高さは前記厚み増大部
12を挿入できる高さに設定されている。
【0029】一方、ケーシング部3の平板部Bであっ
て、該ケーシング部3と前記蓋部材2とを閉じた時、前
記凹部51a、51bに対向する位置には、前記厚み増
大部12を受容する凹部10が形成されている。なお、
前記凹部10は前記カセット11の上部から被さるよう
になるので、長手状に形成する必要はない。そして、側
壁部3bの内側面には、前記突状のガイド部14a、1
4bに対応する位置に凹部31a、31bが形成されて
いる。
【0030】このように構成された収納ケース1に2個
の前記カセット11を収納する場合は、各厚み増大部1
2を前記凹部51a、51bに嵌め込み、そのまま奥方
向に押すようにする。この結果、前記厚み増大部12が
凹部51a、52a間、更に凹部51b、52b間に滑
り込み、斜面部53a、53bにかかると該斜面部53
a、53bと前記凹部52a、52b間に挟まれるよう
になり、がたつきが防止される。なお、誤って前記厚み
増大部12を前記凹部51a、51b以外の位置、即ち
高さhの位置から挿入しようとしても、前記厚み増大部
12の厚みが高さhより大きいため挿入できず、誤挿入
が防止される。
【0031】そして、各カセット11の前記突状のガイ
ド部14a、14bが前記溝部21a、21bに受容さ
れる。この状態でケーシング部材3を回動させて前記蓋
部材2に閉じると、前記凹部31a、31bに前記突状
のガイド部14a、14bが受容される。従って、本実
施態様における前記収納ケース1にあっても、ケース全
体の形状を小型化できるうえに、収納した前記カセット
11のがたつき防止と誤挿入防止とが行われる。
【0032】次に、図6を参照して本考案の第4実施態
様を説明する。なお、本実施態様の特徴は、前記各実施
態様と同様に前記収納ケース1の小型化を図り得るとと
もに、1個の前記カセット11を2方向から前記ポケッ
ト部4に挿入できるように構成したことにある。図6は
本実施態様に係る収納ケース11の斜視図であり、前記
蓋部材2の両側部に長手状の前記凹部51a、51bが
形成され、両端部にそれぞれケース長手方向の全域にわ
たって側壁61a、61bが設けられている。前記側壁
61a、61bの内側寸法は、前記カセット11を長手
方向から挿入できるように設定されている。
【0033】そして、ポケット部4を構成する奥側の側
壁4dには、2個の溝部21が設けられている。一方、
前記ケーシング部材3には、これを閉じた場合に前記凹
部51a、51bに対向する位置に2個の凹部10が形
成され、壁部3bの内側には2個の凹部31a、31b
が形成されている。
【0034】このように構成された収納ケース11によ
れば、前記カセット11の厚み増大部12を長手状の凹
部51a、51bのいずれか一方に受容させて収納させ
ることができる。即ち、前記カセット11の収納は2方
向から行うことができ、前記収納ケース1の使い勝手が
向上する。しかも、前記カセット11を収納した場合、
収納方向の如何に関わらず前記突状のガイド部14a、
14bが前記溝部21、前記凹部31に受容される。従
って、本実施態様に示した前記収納ケース1は、前記凹
部51a、51bと凹部10、更に前記溝部21と前記
凹部31との作用により、前記収納ケース1の小型化が
可能になる。
【0035】本実施態様における回転防止用突起5は、
前記カセット11が前後のいずれの向きから挿入されて
も、シャフト挿通孔13に入り込んでハブを係止できる
位置に設置され、その形状は薄型になっている。この薄
型形状は、前記シャフト挿通孔13が前記カセット11
の中心線上からやや偏奇した位置に形成されていること
に起因する。また、前記回転防止用突起5は、ケース本
体とは異なった素材により構成してもよく、例えば弾性
部材を貼着したり、二色成形により形成する等の種々の
構造を採用することができる。特に、前記回転防止用突
起5を弾性部材により構成した場合は、該回転防止用突
起5をハブに当接するだけで磁気テープTのゆるみ防止
を行うことができ、本実施態様に示した前記収納ケース
1に好適である。
【0036】以上に本考案の実施態様を説明したが、本
考案は前記のようなカセット11を縦方向に収納する収
納ケース1にのみ適用されるものではない。現在出回っ
ている収納ケース1の形態は、前記カセット11を横方
向から収納するものが多く、このような構造の収納ケー
スにも本考案を適用することができる。
【0037】次に、図7〜図9を参照して本考案の参考
を説明する。なお、図7は磁気テープカセット用収納
ケース及び磁気テープカセットの斜視図、図8は要部の
拡大斜視図、図9は要部の拡大断面図である。磁気テー
プカセット用収納ケース101は、ポケット4を有する
蓋部材2と、一対の回転防止用突起5を有するケーシン
グ部材3とにより構成されている。そして、前記ケーシ
ング部材3の左右側壁部3aの内側に支軸6が突設さ
れ、該支軸6と前記ポケット部4の左右側壁部4aに透
設された嵌合孔(図示せず)とを嵌合することにより、
前記蓋部材2とケーシング部材3とを扉の如く開閉でき
るようになっている。
【0038】前記ポケット部4は、前記カセット11の
厚み増大部12を収納するものであり、前記蓋部材2の
平板部A、前記左右側壁部4a、天板部4bにより、一
端を開口した箱型に形成されている。前記ケーシング部
材3の平板部Bに形成した一対の回転防止用突起5は、
前記カセット11を収納して前記ケーシング部材3と前
記蓋部材2とを閉じた場合に、シャフト挿通孔13を挿
通してハブに係合し、磁気テープTのたるみ等を防止す
るものである。
【0039】また、前記ポケット部4を構成する左右壁
部4aの外面には突起7が形成され、前記左右側壁部3
aであって前記蓋部材2と前記ケーシング部材3を閉じ
た場合に前記突起7に対応する位置に係合凹部8が形成
されている。従って、前記蓋部材2と前記ケーシング部
材3とを閉じた時、前記突起7に前記係合凹部8が係合
して、前記蓋部材2と前記ケーシング部材3とを閉じ状
態に保持する。
【0040】前記構成のカセット収納ケース101にお
いて、注目すべきは前記ポケット部4の内壁面、換言す
れば前記左右側壁部4aの互いに対向する内壁面に、そ
れぞれ溝部102を形成したことにある。即ち、前記溝
部102は前記カセット11の厚み増大部12を前記ポ
ケット部4内に挿入する際に、ガイド部材14を受容す
るためのものである。この溝部102を設けることによ
り、前記カセット11を収納した場合は、図9に拡大し
て示したように前記ガイド部材14の高さが、前記左右
側壁4a内の厚さ内に埋没したようになる。従って、前
記カセット収納用ケース1の幅寸法Wは、前記ガイド部
材14の高さのほぼ2倍、換言すれば一対のガイド部材
14の高さに相当する寸法分について縮小される。
【0041】即ち、規格により設けられているガイド部
材14a、14bはそのままでありながら、前記ガイド
部材14a、14bのほぼ高さ分について前記幅Wを縮
小することができ、カセット収納ケース101の小型化
を図ることができる。また、突状のガイド部材14a、
14bを溝部102内に受容することにより、収納時に
おける前記カセット11のがたつき低減効果もある。
【0042】次に、図10及び図11を参照して第5
施態様を説明する。なお、図10は前記カセット用収納
ケース101と前記カセット11を示す斜視図であり、
図11は要部の拡大断面図である。また、本実施態様の
特徴は、前記蓋部材2の平板部Aと前記天板4bとに前
記厚み増大部12を受容する凹部103a,103bを
形成したことにある。依って、前記参考例と同一の符号
を付し説明を省略する。
【0043】即ち、前記蓋部材2の平板部Aには、前記
カセット11を収納する際に一方の厚み増大部12(図
10では下側面に形成されていて目視不可)を収納する
凹部103aが形成され、ポケット部4を構成する天板
4bの内壁面には他方の厚み増大部12を収納する凹部
103bが形成されている。
【0044】従って、前記カセット11をカセット用収
納ケース101に収納した場合は、図11に示すように
前記上下一対の厚み増大部12は凹部103a、103
bに受容され、前記左右一対のガイド部14a、14b
は溝部102に受容される。このため、本実施態様に示
したカセット用収納ケース101においては、前記同様
に幅寸法Wを縮小できるだけでなく、高さ寸法Hをも縮
小することができ、カセット用収納ケース101全体の
形状を大幅に縮小できる。
【0045】凹部103aは、図10に示すように平板
部Aに広く形成されているが、これは前記カセット11
を収納作業を円滑に行うためのものである。これに対
し、前記凹部103aが天板4bの真下位置程度にしか
形成されていなければ、前記カセット101を収納する
際に下側面に形成された厚み増大部12が前記凹部10
3aに受容される以前に、上側面に形成された厚み増大
部12が前記天板部4bの縁部にあたるようになり、ポ
ケット部4への差し込み作業を行い難くなる。
【0046】しかし、前記凹部103aを図示のように
形成することにより、上側面に形成された厚み増大部1
2が縁部にかかる以前に、前記カセット101全体が言
わば沈んだようになり、前記不都合を未然に防止するこ
とができ、収納作業を円滑に行い得る。
【0047】次に、図12を参照して第6実施態様を説
明する。なお、図12はカセット用収納ケースの斜視図
であり、本実施態様の特徴は前述の天板4bを削除する
とともに、凹部103bをケーシング部材3の平板部B
に形成したことにある。即ち、前記ポケット部4を構成
する前記天板4bは削除されているが、前記ケーシング
部材3の平板部Bであって前記ケーシング部材3と閉じ
合わせたとき、前記天板4bに相当する位置に前記凹部
103bを形成したものである。
【0048】なお、前記凹部103bを形成した位置
は、前記天板4bが設けられていた場合には切り欠きに
なっていた。しかし、本実施態様では切り欠き部分に平
板部Bを延長し、前記凹部103bを形成した。
【0049】また、本実施態様においては、前記天板4
bがないので、前記カセット11を収納する際に前記平
板部Aに沿わせる距離を短くすることができる。従っ
て、前記平板部Aに形成される前記凹部103bの形状
は、殆ど前記厚み増大部12と相似した大きさ及び形状
であってよい。
【0050】前記カセット11の収納に際しては、図1
2のようにケーシング部材3を開き、溝102にガイド
部14a,14bを受容させて押すだけで下側面の厚み
増大部12が受容される。従って、ケーシング部材3を
閉じて前記カセット11をカセット用収納ケース101
内に収納した状態では、厚み増大部12はそれぞれ凹部
103a,103bに受容され、前記ガイド部14a,
14bは溝部102に受容される。
【0051】このように、本実施態様においても、前記
カセット用収納ケース101の前記厚み増大部12とガ
イド部14a、14bの高さを前記ケース101内に埋
没させることができ、ケース101全体の形状を小型化
することができる。
【0052】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の磁気テープ
カセット用収納ケースは、磁気テープカセットの端部を
挿入するためのポケット部を構成する側壁に、磁気テー
プカセットの左右両端部に形成されている突状のガイド
部の少なくとも一方を受容する溝部を設けたものであ
る。
【0053】したがって、磁気テープカセットの左右端
部のいずれか一方又は厚み増大部をポケット内に収納し
た際に、少なくとも前記突状ガイド部の高さ分について
収納ケースの寸法を縮小することができ、該収納ケース
のコンパクト化を促進できるだけでなく、更に、前記突
状ガイド部が前記溝部に保持されることにより、この収
納ケースに収納したカセットのがたつきを低減すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づく磁気テープカセット用収納ケー
スの第1実施態様を説明するための斜視図である。
【図2】磁気テープカセット用収納ケースの要部の拡大
断面図である。
【図3】本考案の第2実施態様を示す収納ケースの斜視
図である。
【図4】カセット収納状態を示す収納ケースの斜視図で
ある。
【図5】本考案の第3実施態様を示す収納ケースの斜視
図である。
【図6】本考案の第4実施態様を示す収納ケースの斜視
図である。
【図7】本考案の参考例を示す収納ケースの斜視図であ
る。
【図8】収納ケースの構造を示す要部の拡大斜視図であ
る。
【図9】収納ケースの要部の拡大断面図である。
【図10】本考案の第5実施態様を示す収納ケースの斜
視図である。
【図11】カセット収納状態を示す収納ケースの拡大断
面図である。
【図12】本考案の第6実施態様を示す収納ケースの斜
視図である。
【図13】磁気テープカセットの斜視図である。
【符号の説明】
1、101 磁気テープカセット用収納ケース 2 蓋部材 3 ケーシング部材 3a 左右側壁部 3b 側壁部 4 ポケット部 4a 左右側壁部 4b 天板 4d 側壁部 5 回転防止突起 6 支軸 7 突起 8 係合凹部 9、10、31 凹部 21 溝部 11 磁気テープカセット 12 厚み増大部 13 シャフト挿通孔 14 突状のガイド部材

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープカセットの対向する両端部の
    うち一方の端部を収容するためのポケットを有する蓋部
    材と、回転防止突起を有するケーシング部材とが回転自
    在に枢着された磁気テープカセット用収納ケースにおい
    て、前記ポケットを構成する側壁であって端部収納時に
    少なくとも一方の前記端部が対面する壁部に、前記端部
    に設けられている突状ガイド部を受容する溝部を形成し
    たことを特徴とする磁気テープカセット用収納ケース。
  2. 【請求項2】 磁気テープカセット左右両端部のうち一
    方の端部を収容するためのポケットを有する蓋部材と、
    回転防止突起を有するケーシング部材とが回転自在に枢
    着された磁気テープカセット用収納ケースにおいて、前
    記ポケットを構成する側壁であって端部収納時に前記一
    方の端部が対面する壁部に、前記端部に設けられている
    突状ガイド部を受容する溝部を形成するとともに、前記
    ケーシング部材を構成する側壁であって前記磁気テープ
    カセット収容時に前記他方の端部に対応する壁部に、前
    記他方の端部に設けられた突状ガイド部を受容する凹部
    をしたことを特徴とする磁気テープカセット用収納ケー
    ス。
  3. 【請求項3】 磁気テープカセットの厚み増大部を収容
    するための箱形のポケットを有する蓋部材と、回転防止
    突起を有するケーシング部材とが回転自在に枢着された
    磁気テープカセット用収納ケースにおいて、前記ポケッ
    がその平板部と天板にそれぞれ前記厚み増大部を受容
    する凹部と、その左右側壁にそれぞれ前記磁気テープカ
    セットの左右端部に突設された突状ガイド部を受容する
    溝部を具備してなることを特徴とする磁気テープカセッ
    ト用収納ケース。
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EP93115850A EP0592887B1 (en) 1992-10-16 1993-09-30 Magnetic tape cassette storage case
DE69309840T DE69309840T2 (de) 1992-10-16 1993-09-30 Behälter für Magnetbandkassette
US08/132,327 US5373941A (en) 1992-10-16 1993-10-06 Magnetic tape cassette storage case with groove portions

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EP0592887A3 (en) 1994-07-13
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