JP2570083B2 - 地盤の液状化防止工法 - Google Patents
地盤の液状化防止工法Info
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- JP2570083B2 JP2570083B2 JP5007881A JP788193A JP2570083B2 JP 2570083 B2 JP2570083 B2 JP 2570083B2 JP 5007881 A JP5007881 A JP 5007881A JP 788193 A JP788193 A JP 788193A JP 2570083 B2 JP2570083 B2 JP 2570083B2
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- Japan
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- steel sheet
- sheet pile
- ground
- welded
- prevention method
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Foundations (AREA)
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地震時に液状化する可
能性のある地盤の液状化防止工法に関する。
能性のある地盤の液状化防止工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、地震時に液状化する可能性の
ある地盤を円筒状あるいは枠状に取囲むと、取囲まれた
内部の地盤の液状化抵抗が、外部の地盤の液状化抵抗に
比較して大きくなることは知られている。
ある地盤を円筒状あるいは枠状に取囲むと、取囲まれた
内部の地盤の液状化抵抗が、外部の地盤の液状化抵抗に
比較して大きくなることは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、地盤の液状化防止法として、より有効な円筒の構造
を提供することを目的とする。
は、地盤の液状化防止法として、より有効な円筒の構造
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、既設構造物基
礎の外周近傍に雄型突起部を溶接した鋼矢板と雌型凹部
を溶接した鋼矢板とを互いに嵌合させながら、二つの同
心円を描くように支持地盤に達するまで打設し、次いで
鋼矢板の頭部に、コンクリートを円周状に打設する地盤
の液状化防止工法、を要旨とするものである。
礎の外周近傍に雄型突起部を溶接した鋼矢板と雌型凹部
を溶接した鋼矢板とを互いに嵌合させながら、二つの同
心円を描くように支持地盤に達するまで打設し、次いで
鋼矢板の頭部に、コンクリートを円周状に打設する地盤
の液状化防止工法、を要旨とするものである。
【0005】本発明においては、円周状に鋼矢板が打設
され、さらに、その外周に円周状に鋼矢板が打設され、
内円を構成する鋼矢板と外円を構成する鋼矢板とは互い
に雄型突起部と雌型凹部とによって、連結された形態と
なっており、鋼矢板相互間の連結は強固である。さら
に、その鋼矢板の頭部にはコンクリートが打設されてい
るので、内円外円鋼矢板はより一層一体化している。そ
して、この一体化されている内円外円鋼矢板が既設構造
物の直下地盤を包み込み、そのリングの拘束効果により
上載荷重の分散を防止し、直下地盤の有効拘束圧を増加
させる。また、水平力に対してはリングの剪断抵抗を発
揮し、これらの相乗効果により液状化を防止できるもの
と考えられる。さらに、外部の地盤が液状化した場合で
も、基礎直下のリング構造により、構造物基礎は大きな
変状、機能喪失にまでは至らない。
され、さらに、その外周に円周状に鋼矢板が打設され、
内円を構成する鋼矢板と外円を構成する鋼矢板とは互い
に雄型突起部と雌型凹部とによって、連結された形態と
なっており、鋼矢板相互間の連結は強固である。さら
に、その鋼矢板の頭部にはコンクリートが打設されてい
るので、内円外円鋼矢板はより一層一体化している。そ
して、この一体化されている内円外円鋼矢板が既設構造
物の直下地盤を包み込み、そのリングの拘束効果により
上載荷重の分散を防止し、直下地盤の有効拘束圧を増加
させる。また、水平力に対してはリングの剪断抵抗を発
揮し、これらの相乗効果により液状化を防止できるもの
と考えられる。さらに、外部の地盤が液状化した場合で
も、基礎直下のリング構造により、構造物基礎は大きな
変状、機能喪失にまでは至らない。
【0006】雄型突起部を溶接した鋼矢板を内円側に使
用するか外円側に使用するかは、自由であり、これは雌
型凹部を溶接した鋼矢板についても同様である。要する
に、内円を構成する鋼矢板と外円を構成する鋼矢板とを
互いに雄型突起部と雌型凹部とによって、確実に連結し
ておけばよい。雄型突起部は嵌合の確実性や鋼矢板の強
度向上の面から鋼矢板の全長にわたって溶接するのが好
ましいが、長さ方法に間歇的に溶接しておいてもよい。
雌型凹部は嵌合の確実性の面では鋼矢板の全長にわたっ
て溶接するのが好ましいが、施工誤差の吸収の面から長
さ方法に間歇的に溶接しておくのが好ましい。内円側、
外円側いずれも円周方向の鋼矢板の連結は鋼矢板両側部
の継手部によって確実に行われる。内円と外円との間隔
は取り囲むべき基礎の直径にもよるが、通常20cm〜
70cm程度である。なお、鋼矢板頭部に打設するコン
クリートは鉄筋、鉄骨などで補強されたコンクリートが
好ましく、この直下の地盤を砕石などの透水性の良好な
材料で置換し、このコンクリートに予め排水用の小孔を
数箇所に設けておくのもよい。
用するか外円側に使用するかは、自由であり、これは雌
型凹部を溶接した鋼矢板についても同様である。要する
に、内円を構成する鋼矢板と外円を構成する鋼矢板とを
互いに雄型突起部と雌型凹部とによって、確実に連結し
ておけばよい。雄型突起部は嵌合の確実性や鋼矢板の強
度向上の面から鋼矢板の全長にわたって溶接するのが好
ましいが、長さ方法に間歇的に溶接しておいてもよい。
雌型凹部は嵌合の確実性の面では鋼矢板の全長にわたっ
て溶接するのが好ましいが、施工誤差の吸収の面から長
さ方法に間歇的に溶接しておくのが好ましい。内円側、
外円側いずれも円周方向の鋼矢板の連結は鋼矢板両側部
の継手部によって確実に行われる。内円と外円との間隔
は取り囲むべき基礎の直径にもよるが、通常20cm〜
70cm程度である。なお、鋼矢板頭部に打設するコン
クリートは鉄筋、鉄骨などで補強されたコンクリートが
好ましく、この直下の地盤を砕石などの透水性の良好な
材料で置換し、このコンクリートに予め排水用の小孔を
数箇所に設けておくのもよい。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明を具体的に説
明する。
明する。
【0008】既設構造物として円柱状の直径約20mの
地上タンクを対象とした。地上タンク基礎の外周コンク
リート7より約2m外側に二重円周状に鋼矢板1A、1
Bを両者の間隔を約30cmに保ちながら打設した。鋼
矢板1Aには雄型突起部11が全長にわたって溶接され
ており、鋼矢板1Bには雌型凹部12が間歇的に溶接さ
れていて、この雄型突起部11と雌型凹部12とが嵌合
される。鋼矢板1A、1Bの下部は支持地盤に打ち込ま
れている。鋼矢板1A、1Bの頭部には鉄筋コンクリー
ト2を全円周にわたって打設した。水抜き孔3は等間隔
に数箇所設けた。
地上タンクを対象とした。地上タンク基礎の外周コンク
リート7より約2m外側に二重円周状に鋼矢板1A、1
Bを両者の間隔を約30cmに保ちながら打設した。鋼
矢板1Aには雄型突起部11が全長にわたって溶接され
ており、鋼矢板1Bには雌型凹部12が間歇的に溶接さ
れていて、この雄型突起部11と雌型凹部12とが嵌合
される。鋼矢板1A、1Bの下部は支持地盤に打ち込ま
れている。鋼矢板1A、1Bの頭部には鉄筋コンクリー
ト2を全円周にわたって打設した。水抜き孔3は等間隔
に数箇所設けた。
【0009】
【発明の効果】本発明の工法により、既設構造物の基礎
の直下地盤の剪断抵抗が増加し、構造物に対する液状化
の被害が防止される。また、外部の地盤が液状化した場
合でも、鋼矢板のリング効果により、構造物基礎は大き
な変状、機能喪失にまでは至らない。
の直下地盤の剪断抵抗が増加し、構造物に対する液状化
の被害が防止される。また、外部の地盤が液状化した場
合でも、鋼矢板のリング効果により、構造物基礎は大き
な変状、機能喪失にまでは至らない。
【図1】施工完了時の斜視図である。
【図2】図1、A部の拡大断面図である。
【図3】内円、外円の各鋼矢板が嵌合された状態の平面
図である。
図である。
【図4】内円、外円の各鋼矢板が嵌合された状態の立断
面図である。
面図である。
1・・二重鋼矢板、1A・・鋼矢板、1B・・鋼矢板、
2・・コンクリート、3・・水抜き孔、4・・地上タン
ク、5・・タンク側板、6・・タンク底板、7・・外周
コンクリート、11・・雄型突起部、12・・雌型凹部
2・・コンクリート、3・・水抜き孔、4・・地上タン
ク、5・・タンク側板、6・・タンク底板、7・・外周
コンクリート、11・・雄型突起部、12・・雌型凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 寿辰 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (72)発明者 西 雅哉 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (56)参考文献 特開 昭53−123510(JP,A) 実開 平4−119837(JP,U) 実開 平5−10527(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 既設構造物基礎の外周近傍に雄型突起部
を溶接した鋼矢板と雌型凹部を溶接した鋼矢板とを互い
に嵌合させながら、二つの同心円を描くように支持地盤
に達するまで打設し、次いで鋼矢板の頭部に、コンクリ
ートを円周状に打設することを特徴とする地盤の液状化
防止工法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5007881A JP2570083B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 地盤の液状化防止工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5007881A JP2570083B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 地盤の液状化防止工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212624A JPH06212624A (ja) | 1994-08-02 |
JP2570083B2 true JP2570083B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=11677958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5007881A Expired - Fee Related JP2570083B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 地盤の液状化防止工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570083B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4903744B2 (ja) * | 2008-04-04 | 2012-03-28 | 新日本製鐵株式会社 | 既設の鋼矢板の補強構造、既設の鋼矢板の補強用部材 |
JP5582104B2 (ja) * | 2011-07-14 | 2014-09-03 | 新日鐵住金株式会社 | 地下外壁構造 |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP5007881A patent/JP2570083B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06212624A (ja) | 1994-08-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960820 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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