JP2570017Y2 - 開閉式仮設屋根におけるシート保持部の凍結防止構造 - Google Patents

開閉式仮設屋根におけるシート保持部の凍結防止構造

Info

Publication number
JP2570017Y2
JP2570017Y2 JP1992006580U JP658092U JP2570017Y2 JP 2570017 Y2 JP2570017 Y2 JP 2570017Y2 JP 1992006580 U JP1992006580 U JP 1992006580U JP 658092 U JP658092 U JP 658092U JP 2570017 Y2 JP2570017 Y2 JP 2570017Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
frame
sheet
guide groove
holding part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992006580U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0558755U (ja
Inventor
聡一郎 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marufuji Sheetpiling Co Ltd
Original Assignee
Marufuji Sheetpiling Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Marufuji Sheetpiling Co Ltd filed Critical Marufuji Sheetpiling Co Ltd
Priority to JP1992006580U priority Critical patent/JP2570017Y2/ja
Publication of JPH0558755U publication Critical patent/JPH0558755U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2570017Y2 publication Critical patent/JP2570017Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建築、構築現場の上面に
取付け、現場を雨、風、雪などから保護し、作業の円滑
化を計るための仮設屋根に関し、特に寒冷地で使用する
ためのシート保持部の凍結を防止する機構を供えた仮設
屋根に係わる。
【0002】
【従来技術】土木、建築工事はその大部分が屋外で行わ
れるので、雨、風、雪などの自然条件の影響を受け、降
雨時また寒冷地における冬期の工事は稼働率が極端に低
下し工程の遅延あるいは稼働率の低下に伴う工事費の増
大などの要因となっている。また降雨時あるいは冬期に
おける屋外作業は作業員の健康を損ねるばかりではな
く、作業環境の悪化によりスリップ、転落など不慮の事
故を招く原因となっている。
【0003】そこで昨今、構築物全体あるいは現場の一
部分を取り囲むように屋根を形成し、この上にシートを
張設して雨雪を防ぐという仮設屋根が提案されている。
この仮設屋根は鉄骨、アルミ製のフレームで架設し、こ
のフレームの溝をシートスライド用ガイド溝として利用
して、当該溝内にシートの端部をはめ込んで張設する
うにしたもので、重機を用いて資材などの搬入を行うと
きには前記シートの一部を巻取ることにより開口部を設
け資材搬入口を確保している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで前記仮設屋根
は、雨、風、雪から現場を保護し、特に寒冷地における
冬の現場で有用性を発揮するものであるが資材搬入口
び出入口の確保にあたって以下のような問題点がある。
すなわち前記の通りフレームの溝を用いてシートをスラ
イドさせて開閉する構造となっているため、寒冷地にお
いては雪及び融雪水が前記溝に侵入し凍結してシートの
巻取り、巻き戻しが出来ず、搬入口の確保および夜間に
おける閉鎖が出来ないことになる。
【0005】本考案は前記のような難点を排除するため
になされたもので、その目的とするところはシートのガ
イド溝に侵入した雪、融雪水の凍結を防止してシートの
巻取り、巻き戻しが円滑になし得る寒冷地向け開閉式仮
設屋根におけるシート保持部の凍結防止構造を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本考案は、平行な桁材の上に作業現場の上部空間を覆
うための屋根部材と支柱とからなる複数基の妻型フレー
ムを架設し、かつ隣り合ったフレームの相対する面のそ
れぞれに、外向きに開口した欠円状ガイド溝を設けて、
前記ガイド溝をシート保持部とし、当該溝内にシートの
端部をはめ込んでシートを開閉自在とした開閉式仮設屋
根において、前記屋根部材と支柱または屋根部材のみを
中空のフレーム材で構成すると共にそのフレーム材と温
風発生装置とを連結して、当該温風発生装置により中空
フレーム材内に温風を吹き込むように構成して、前記ガ
イド溝を加熱しシート保持部の凍結を防止するようにし
たことを特徴としている。
【0007】本考案によれば、屋根部材と支柱とからな
る複数基の妻型フレームを中空のフレーム材で構成する
と共にそのフレーム材と温風発生装置とを連結して、当
該温風発生装置により中空フレーム材内に温風を吹き込
むようにしたので、前記温風により妻型フレームが熱せ
られてシートを保持する溝内に侵入した雪、融雪水の凍
結を防止し、妻型フレーム間に張設したシートを円滑に
開閉することが出来る
【0008】
【実施例】以下図示の実施例に基づき本考案を具体的に
説明する。図1は本考案の一実施例による仮設屋根を、
山止めを施し地下躯体構築中の現場全体に架設した状態
を示す側面図、図2は同上の一部省略した斜視図で図中
符号10が仮設屋根である。
【0009】仮設屋根10は、現場の両側に現場を挟む
ようにして平行配置した桁材11、11の上に架設さ
れ、妻型フレーム12、シート13を主要部材とする。
【0010】妻型フレーム12は山形の屋根部材12a
と支柱12bとからなり、図3に示すような型材15か
ら構成されている。この型材15はアルミ合金製の中空
押し出し型材で、相対向する側壁15a、15aの上下
端部には外向きに開口する欠円状のガイド溝15bが形
成されている。
【0011】前記型材15を用いて妻型フレーム12を
形成するには、まず所定長さの一対の型材15、15を
図4に示すように連結部材16で接続し山形の屋根部材
12aを形成する。この連結部材16は、中空く字型で
型材15の中空部15cに嵌合される形状と大きさを有
し、左右の型材15、15の端部に連結部材16を挿入
して連結部材に設けた透孔に型材15に設けたボルト孔
18からボルト19を貫通させてナット20で固定する
ものである。さらに連結部材16により山形に形成され
た屋根部材12aの各軒側端部には、支柱12bが固定
される。これらの支柱12b、12bも前記の通り屋根
部材12aを構成する型材15と同一型材で構成され、
図5に示すように連結部材21によって屋根部材12a
と接続されている。この連結部材21も前記屋根部材1
2aの連結部材16と同様に型材の中空部15cに挿入
される形状と大きさを有し、屋根部材12aの軒側から
垂直に支柱12bを取り付けボルト22で固定する。前
記屋根部材12a、支柱12bとからなる妻型フレーム
12は現場の大きさにあわせて所定の数をあらかじめ地
上で組み立てておくものである
【0012】さて前記妻型フレーム12は、現場を挟む
ように長手方向に配置した一対の桁材11、11の上面
に同一レベルで平行に敷設したレール23、23に走行
部材24を用いて固定される。なお本実施例は図6に示
すように合計6個の妻型フレーム12A〜12Fを使用
する例を示している。レール上に自立した各妻型フレー
ム12には図6に示すように棟木25、母屋桁26、軒
桁27を取付けた上で、ルーフブレス28及びタイロッ
ド29で補強する(図2参照)。
【0013】また前記桁材11上に固定した妻型フレー
ムのうち中央部に位置するフレーム12C、12Dの支
柱12bの前壁には図7に示すように中空部15cに連
通するネジ孔30を穿設し、この透孔にはカプラー31
をネジ込んで固定する。そしてこのカプラー31には現
場内に配置した温風発生装置32に連結したダクト33
を接続する(図8)。前記温風発生装置32はヒータ及
びファンを内蔵し、温風を発生させるものでフレーム1
配設した温度センサーSと連結されたコントロール
ボックスBが制御しており、本実施例においてはフレー
ム12の表面温度が摂氏1度になったとき温度センサー
Sからの信号によりコントロールボックスBが温風発生
装置32に通電して作動させ、フレーム12の中空部に
温風を吹込み、熱伝導によりフレームを加熱させる。一
方温風発生装置32の加熱によりフレームの表面温度が
摂氏5度になったときにはセンサーSからの信号により
コントロールボックスBが電源を遮断し送風を停止する
ようにしている。。一方フレーム12C、12Dの前記
カプラー31を取付けた支柱と反対側の支柱13には図
9に示すように排気弁34を取付け、フレーム12C、
12Dに吹込んだ温風によりフレーム中空部の圧力が一
定値以上になったときに作動して温風を排気し、フレー
ム内の温風圧力を調節するようにしている。またフレー
ム12を構成する各型材15の連結部には必要に応じて
シリコンゴム等の目止め材を埋め込んで中空部15cの
気密性を保つようにすることが好ましい。なお図8にお
いて符号Pは温風発生装置の電源プラグである。
【0014】つぎに桁材上に固定された各妻型フレーム
間に張設する屋根シート13について説明する。当該シ
ート13はポリエステル混紡の帆布製で表面にはポリ塩
化ビニールをコーティングして防水処理を施してなり、
厚さ0.5〜0.7mm程度で隣合う妻型フレームのス
パンより僅かに幅広で、シート13の両サイドには図1
0に示すようにフレームを構成する型材15のガイド溝
15bに挿通されシート13を保持する抜止め部材31
が長手方向に取り付けられている。このシート13を各
隣合うフレーム12A、12B…間に張設するには、シ
ート13の両側に取付けた抜け止め部材31、31を一
方の軒部からガイド溝15b、15bに挿入すると共
に、シート13の長手方向端部に固着したリング32に
ロープ33を取り付けておき、このロープ33を反対側
の軒側から手巻きのウインチなどを用いて巻き取ると、
シート13の抜け止め部材31、31は隣合うフレーム
12A、12B…の溝15b内をロープ33に引っ張ら
れながら移動し、同時にシート13がフレーム間に張設
されるものである(図11)。なおシート14の両サイ
ドには、抜け止め部材35に沿って熱、光線吸収効率の
高い色を塗布したり、同色のテープを貼設するようにし
てもよい。
【0015】またシート13の弛みを防止するために軒
部に対応する箇所を二重構造とし、鋼鉄製のパイプなど
からなるウェイトバー38を取付けたり(図8)、この
ウェイトバー38の両端にラチェット機構を利用した締
付け治具39をとりつけて締付け固定する。さらに必要
に応じサイドシート40、切妻シート41を張設するこ
とも可能で、この場合においてもフレーム12、支柱1
2bのガイド溝15bを利用する。
【0016】本実施例の仮設屋根10は前記の構成で、
寒冷地の冬季、特に夜間に温風発生装置32を作動さ
せ、ダクト33を介して妻型フレームに配設したカプラ
ー31から温風をフレーム12の中空部に吹き込んでお
けば、温風が有する熱によってフレームが加熱されシー
13を保持するフレームのガイド溝15bに侵入した
雪あるいは融雪水が凍結することがなく、シートの開閉
を円滑に行うことができる。
【0017】なお前記実施例においては温風の吹込み及
び停止の設定温度を摂氏1度、摂氏5度としたがこれに
限定されるものではなく、仮設屋根を設置する場所の自
然条件などにより種々調整が可能であることはいうまで
もない。
【0018】また本考案は前記実施例に限定されるもの
ではなく、考案の趣旨を変更しない限度において種々の
修正、設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0019】
【考案の効果】本考案は前記の構成としたので、シート
スライド用のガイド溝が凍結することがなく寒冷地にお
いてもシートの開閉を円滑に行うことができるという特
有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の仮設屋根を示す側面図である。
【図2】本考案の仮設屋根を示す一部省略した斜視図で
ある。
【図3】型材を示す一部省略した斜視図である。
【図4】屋根部材の連結状態を示す図である。
【図5】屋根部材と支柱の連結状態を示す図である。
【図6】フレームの配置状態を示す側面図である。
【図7】カプラーの取付状態を示す図である。
【図8】温風発生装置を取付けたフレームの斜視図であ
る。
【図9】排気弁の取付け状態を示す図である。
【図10】シートを示す一部省略した図である。
【図11】シートの張設方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 仮設屋根 11 桁材 12 妻型フレーム 12a 屋根部材 12b 支柱 13 シート 15 型材 15a 側壁 15b 溝 15c 中空部 16、21 連結部材 18 ボルト孔 19、22 ボルト 20 ナット 23 レール 24 走行部材 25 棟木 26 母屋桁 27 軒桁 28 ルーフブレス 29 タイロッド 30 ネジ孔 31 カプラー 32 温風発生装置 33 ダクト 34 排気弁 35 抜止め部材 36 リング 37 ロープ 38 ウェイトバー 39 締付け治具 40 サイドシート 41 切妻シート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行な桁材の上に作業現場の上部空間を
    覆うための屋根部材と支柱とからなる複数基の妻型フレ
    ームを架設し、かつ隣り合ったフレームの相対する面の
    それぞれに、外向きに開口した欠円状ガイド溝を設け
    て、前記ガイド溝をシート保持部とし、当該溝内にシー
    トの端部をはめ込んでシートを開閉自在とした開閉式仮
    設屋根において、 前記屋根部材と支柱または屋根部材のみを中空のフレー
    ム材で構成すると共にそのフレーム材と温風発生装置と
    を連結して、当該温風発生装置により中空フレーム材内
    に温風を吹き込むように構成して、前記ガイド溝を加熱
    しシート保持部の凍結を防止するようにしたことを特徴
    とする開閉式仮設屋根におけるシート保持部の凍結防止
    構造
JP1992006580U 1992-01-23 1992-01-23 開閉式仮設屋根におけるシート保持部の凍結防止構造 Expired - Lifetime JP2570017Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992006580U JP2570017Y2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 開閉式仮設屋根におけるシート保持部の凍結防止構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992006580U JP2570017Y2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 開閉式仮設屋根におけるシート保持部の凍結防止構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0558755U JPH0558755U (ja) 1993-08-03
JP2570017Y2 true JP2570017Y2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=11642270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992006580U Expired - Lifetime JP2570017Y2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 開閉式仮設屋根におけるシート保持部の凍結防止構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2570017Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0262045U (ja) * 1988-10-27 1990-05-09
JPH0414573A (ja) * 1990-05-07 1992-01-20 Mitsui Constr Co Ltd ドーム構造物の融雪構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0558755U (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4878322A (en) Insulating plastic film structures and method
WO2017118342A1 (zh) 一种节能房及节能幕墙、装饰墙、粉刷墙
US4372292A (en) Method and apparatus for construction of a solar collector
CN112056127B (zh) 一种温室边柱组件、温室及温室保温方法
EP0306717A1 (en) Insulating plastic film structures and method
CN109025388A (zh) 一种可移动拓展式可开启雨棚的施工装置和施工方法
US20080139106A1 (en) Roof-mounted ventilation air duct
JP2570017Y2 (ja) 開閉式仮設屋根におけるシート保持部の凍結防止構造
US4283889A (en) Greenhouse construction
JP2570016Y2 (ja) 開閉式仮設屋根におけるシート保持部の凍結防止構造
MX2010006512A (es) Metodo para aislamiento térmico de un invernadero recubierto de cubierta inflable.
SU953143A1 (ru) Карниз крыши
JPH05195633A (ja) 仮設屋根およびその工法
JP2002209452A (ja) ビニールハウス
JP2950532B2 (ja) ビニルハウス
CN220768931U (zh) 一种钢管拱型式综合管廊冬期施工升温暖棚
FI12432U1 (fi) Sulattava lumieste ja kattorakenne
CN107605046A (zh) 一种彩钢活动板房
JP2000093009A (ja) 連棟式温室
JP2018071333A (ja) 住宅の屋根裏換気を行わず、屋根裏断熱を強化。加えて、屋上の積雷も含めて一体的断熱層として、屋根部分の断熱を高めるとともに、屋根裏から屋上に通した塩ビパイプなどにより湿気および暑気を排出する建築工法
CA3238972A1 (en) Film tunnel for roadways
WO2001006839A1 (fr) Serre a travees multiples
JPS626066B2 (ja)
JP2886419B2 (ja) 建物及び建物の改装方法
Roberts Air-inflated and air-supported greenhouses