JP2569801Y2 - ピストン - Google Patents

ピストン

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JP2569801Y2
JP2569801Y2 JP1990043745U JP4374590U JP2569801Y2 JP 2569801 Y2 JP2569801 Y2 JP 2569801Y2 JP 1990043745 U JP1990043745 U JP 1990043745U JP 4374590 U JP4374590 U JP 4374590U JP 2569801 Y2 JP2569801 Y2 JP 2569801Y2
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JP
Japan
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piston
ring
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locking portion
legs
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JP1990043745U
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English (en)
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JPH043137U (ja
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輝男 青木
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KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はシリンダ、油圧緩衝器等に使用されるピスト
ンに関する。
〔従来の技術〕
一般にシリンダ、油圧緩衝器はシリンダチューブ内に
ピストンを介してピストンロッドが移動自在に挿入さ
れ、ピストンはシリンダチューブ内にロッド側室と反ロ
ッド側室とを区画している。ピストンは当該ピストンを
シリンダチューブ内でスムースに摺動させ、且つ二つの
油室間の油の洩れを防止する為にその外周に合成樹脂か
らなるピストンリングが圧肉成形によって固定されてい
る。
ピストンの外周に固定したピストンリングはシリンダ
チューブ内を伸縮時に摺動するが、その作動中にピスト
ンから脱落するおそれがあるため、ピストンの外周には
円周方向に沿って環状の係止部が設けられている。
即ち、第3図に示すように、ピストン1は本体2の外
周に三つの環状の凸状リング3と各凸状リング3間に環
状溝4を形成し、本体2の外周に圧肉成形で巻き付けた
ピストンリングが係止部たる上記凸状リング3と環状溝
4に喰い込み、抜けが防止されている。
上記のピストン1を成形するには第4図に示す焼結ピ
ストン成形用金型5が使用されている。
この金型5は左右に分割可能な外型8と、外型8内に
挿入されるアッパーパンチ6とロアーパンチ7とコアー
ロッド9とからなり、外型8の円筒部内周に環状凸部と
環状溝からなる凹凸部10が形成され、外型8とアッパー
パンチ6とロアーパンチ7とコアーロッド9間に供給さ
れたピストンの材料1aを圧接した時ピストン1が成形さ
れ、凹凸部10により凸状リング3と環状溝4が成形され
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の金型5では、外型8の凹凸部10にピストン本体
2の外周に成形された凸状リング3と環状溝4が喰い込
んでいる為に、ピストン1を取り出す為には二つの分割
された外型8,8が必要であり、これを矢印aのように横
方向に移動させる必要がある。
しかしながら、ピストン材料1aを両側の外型8,8で押
圧保持させると、第3図のピストン1に示すように、外
型8,8が当接する部分に対応するバリ11が形成されてし
まう。この為、金型5から抜き出したピストン1はこの
バリ11を除去する作業が必要であり、面倒であると共に
コストアップの原因となる。
そこで、外型8を円筒体に成形シ、アッパーパンチ6
とロアーパンチ7の上下動のみでピストン1を成形する
とバリが生じることが防止される反面、ピストン本体2
には係止部が成形されないから、ピストン本体2を抜き
出した後にピストン本体2の外周に機械切削加工によっ
て係止部たる凸状リング3と環状溝4を成形しなければ
ならず、加工コストがアップしてしまうという不具合が
ある。
従って、本考案の目的は、成形時にバリが発生せず、
機械切削加工を行なわなくても係止部が成形できるピス
トンを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案の構成は、本体の
外周にピストンリングを固定する係止部を設けているピ
ストンにおいて、係止部が本体の外周中央に円周方向に
沿って高さを均一にしながら突設した環状リングとこの
リングの上下に軸方向に向けて隔設した複数の脚部とで
構成され、上記リングと脚部の上下各端面が本体の上方
及び下方にそれぞれ解放されていることを特徴とするも
のである。
〔作用〕
以下本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す。
ピストンは本体2と、本体2に軸方向に成形したポー
トと本体2の外周に円周方向に沿って形成された係止部
たる環状リング25と脚部26,27から構成されている。
即ち、係止部は本体の外周中央に円周方向に沿って高
さを均一にしながら突設した環状リング25と、このリン
グ25の上下に軸方向に向けて隔設した複数の脚部26,27
とで構成され、各リング25と脚部26,27の上下各端面が
本体の上方及び下方にそれぞれ開放されているものであ
る。
ピストンは焼結、鋳造、樹脂、アルミダイキャストな
どで金型成形された後には、このピストンの外周に係止
部を覆う合成樹脂等からなるピストンリングを圧肉成形
で巻き付けた時、このピストンリングがリング25と脚部
26,27に喰い込み、抜けなくなる。
上記のピストンを成形する金型5aが第2図に示されて
いる。
この金型5aは円筒部15を有するダイたる外型8aと、円
筒部15内に上下方向からそれぞれ挿入されるアッパーパ
ンチ6とロアーパンチ7と、中央のコアーロッド9とで
構成されている。
アッパーパンチ6とロアーパンチ7には円筒状の爪1
6,17が設けられ、金型5a内にピストン材料1aを注入して
圧接した時ピストン本体2が成形されると共に、爪16,1
7と円筒部15の内周とで係止部が成形される。この際、
ピストン材料1aが固った状態では、係止部たるリング25
と脚部26,27の上下各端面は上方及び下方に解放され、
引掛るものがないから、アッパーパンチ6とロアーパン
チ7はそれぞれ上方及び下方に抜き出すことができ、外
型8aは分割されていないから、環状凸部12の外面にはバ
リが発生しない。
〔考案の効果〕
本考案によれば、次の効果がある。
高さの均一な係止部が本体の外周に円周方向に沿って
形成されているから、ピストン成形用の金型の外形(ダ
イ)は円筒中空部を有するものが使用でき、係止部の外
面はなめらかに成形され、バリが発生せず、バリの切削
加工が不要となる。従って加工コストが安価となる。
係止部の上下各端面が上方及び下方に解放され本体に
干渉しないから、金型のアッパーパンチとロアーパンチ
を上下方向にスムースに抜き出すことが可能となる。
係止部がリングと複数の脚部とからなっているため、
ピストン本体にピストンリングを巻き付けた時ピストン
リングがこれらのリングと脚部に喰い込んで抜けを防止
できる。
しかもリングと脚部とは細く均等に配設できるためピ
ストンリングのモールドがしやすい。又、外周に沿って
リングが形成されているのでモールド成形後の厳しい外
周公差をこのリングで確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るピストンの正面図、第
2図はピストン成形用金型の断面図、第3図は従来のピ
ストンの斜視図、第4図は従来の金型の断面図である。 [符号の説明] 1…ピストン、2…本体、25…リング、26,27……脚部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体の外周にピストンリングを固定する係
    止部を設けているピストンにおいて、係止部が本体の外
    周中央に円周方向に沿って高さを均一にしながら突設し
    た環状リングとこのリングの上下に軸方向に向けて隔設
    した複数の脚部とで構成され、上記リングと脚部の上下
    各端面が本体の上方及び下方にそれぞれ解放されている
    ことを特徴とするピストン。
JP1990043745U 1990-04-24 1990-04-24 ピストン Expired - Lifetime JP2569801Y2 (ja)

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JP1990043745U JP2569801Y2 (ja) 1990-04-24 1990-04-24 ピストン

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JPH043137U JPH043137U (ja) 1992-01-13
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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60118037U (ja) * 1984-01-20 1985-08-09 トヨタ自動車株式会社 液圧緩衝器
JPS6152438A (ja) * 1984-08-18 1986-03-15 Taiho Kogyo Co Ltd シヨツクアブソ−バ
JPS61177235U (ja) * 1985-04-23 1986-11-05
JPH0512516Y2 (ja) * 1986-04-25 1993-03-31

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JPH043137U (ja) 1992-01-13

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