JP2568852Y2 - 製氷装置 - Google Patents

製氷装置

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JP2568852Y2 JP1991029327U JP2932791U JP2568852Y2 JP 2568852 Y2 JP2568852 Y2 JP 2568852Y2 JP 1991029327 U JP1991029327 U JP 1991029327U JP 2932791 U JP2932791 U JP 2932791U JP 2568852 Y2 JP2568852 Y2 JP 2568852Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,給水から離氷までを自
動的に行う製氷装置に係り,特に,家庭用の冷蔵庫に配
備される製氷装置の駆動機構として好適である。
【0002】
【従来の技術】従来,この種の製氷装置としては,例え
ば実開平1−172685号公報に開示されているもの
が知られている。上記のような従来の製氷装置では,例
えば合成樹脂からなる平面視で略矩形形状の製氷皿に自
動的に給水が行われ,上記製氷皿に貯留さたれ水に冷気
が供給されて該水が氷結される。この氷結状態が上記製
氷皿に取り付けられた温度センサにより検知されて製氷
の完了が検出されると,上記製氷皿に連結された駆動部
材が回転することにより該製氷皿が上記駆動部材の回転
軸芯と同軸上で反転されつつ捩じられる。そして,この
時,上記製氷皿が弾性的に歪み,該製氷皿から氷が剥離
して下方に配備された貯氷容器に落下する。この場合,
上記製氷皿は,基台と,該基台に差し込まれた平面視で
略L字形状の支持板とで回動自在に支持されている。更
に,上記製氷皿が反転した際の上記支持板上の所定位置
に,該製氷皿との係合により該製氷皿の所定角度以上の
反転を阻止する位置決め用のストッパが設けられてい
る。そして,上記製氷皿に連結された上記駆動部材が駆
動機構を構成するモータで回動駆動されることにより,
上記製氷皿が反転される。上記製氷皿が上記ストッパと
係合した後も更に上記駆動部材が所定角度回転駆動され
ることにより,上記製氷皿は捩じられて弾性的に歪む。
その結果,上記製氷皿から氷が剥離される。その後,上
記駆動部材が逆回転されて,上記製氷皿が当該装置に位
置固定された位置決め用のストッパに当接する位置まで
回転されて水平状態に復帰される。この場合,例えば上
記駆動部材の所定角度の回動をリミットスイッチにて検
知させて上記モータを停止させ,更に,上記製氷皿が水
平状態に復帰された状態に対応する位置での上記駆動部
材を他のリミットスイッチにて検知させて上記モータを
停止させることにより,上記駆動部材の回転動作が制御
される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが,上記のよう
な従来の製氷装置では,上述の如く,製氷皿が捩じられ
た位置と水平状態に復帰された位置とを各別のリミット
スイッチにて検知してモータの駆動制御が行われている
ことから,2個のリミットスイッチを収容する為に比較
的大きなスペースを確保しなければならず大型化すると
共に,部品点数が増加し,組立作業の工数も増加して価
格的に高価になるという問題点があった。そこで,本考
案の目的とするところは,製氷皿から氷を剥離させるべ
く該製氷皿が捩じられた位置と水平状態に復帰された位
置とを単一のリミットスイッチで検知し得るようにし
て,部品点数の減少,コンパクト化,組立作業の工数低
減,並びにコストの低減を達成しうる構造の製氷装置の
提供を第1の目的とするものである。尚,そのような単
一のリミットスイッチを用いると,停電などによる給電
停止後の給電再開時に製氷皿を水平状態(初期位置)に
至らせる処理を行う場合,給電再開時点での製氷皿の位
置の検出が不可能か,或いは無駄な動作を必要とするこ
とが考えられるが,本考案では,上記第1の目的と併せ
て,無駄な動作を伴わず,正確且つ迅速に製氷皿の位置
を検出でき,給電再開時の処理を迅速に行えるような製
氷装置の提供を目的とする。また,製氷皿を捩じって氷
を剥離させる時には,製氷皿自身が弾性体であるので,
捩じり加減の大小に多少のばらつきが生じても,駆動源
が過負荷を生じるような不都合はない。これに対して製
氷皿を水平状態に復帰させる時には,駆動部材がストッ
パと衝突し,多少でもオーバーランが生じると,駆動源
に過負荷を生じることになる。従って,本考案の第2の
目的は,製氷皿を水平状態に戻した時の駆動源の過負荷
を防止することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために,本考案が採用する第1の手段は,その要旨と
するところが,製氷皿に貯留された水を氷結させて製氷
し,上記製氷皿に連結された駆動部材を,給電停止時に
は駆動力を開放するように構成された駆動源により回転
させて上記製氷皿を反転させつつ捩って弾性的に歪ませ
ることにより,上記製氷皿から氷を剥離させ,その後上
記駆動部材を上記駆動源により逆回転させて上記製氷皿
を水平状態に復帰させるようにした製氷装置において,
上記駆動部材の周面の周方向であって,上記製氷皿が水
平状態となる位置から捩れ状態となる位置にかけて対応
する範囲内に設けられ,該駆動部材の他の周面部分とは
その状態が異なる単一の状態変化部と,上記駆動部材の
周面状態を検出し,上記製氷皿が水平状態及び捩れ状態
となる位置でオン若しくはオフの検出信号を,その中間
位置でオフ若しくはオンの検出信号を出力する単一の検
出手段(リミットスイッチに該当)と,上記駆動部材の
回転に伴って変化する上記検出手段からの上記検出信号
の変化状態に基づいて上記駆動源を制御する制御手段
,給電開始時に,その時点での上記検出手段による上
記検出信号のみに基づいて,上記製氷皿を水平状態とな
る位置に至らせるように上記駆動源を制御する給電開始
時制御手段とを具備してなる点に係る製氷装置である。
また,上記第2の目的を達成するために,本考案が採用
する第2の手段は,その要旨とするところが,製氷皿に
貯留された水を氷結させて製氷し,上記製氷皿に連結さ
れた駆動部材を回転させて該製氷皿を反転させつつ捩っ
て弾性的に歪ませることにより,上記製氷皿から氷を剥
離させ,その後上記駆動部材を逆回転させて上記製氷皿
を当該製氷装置に位置固定されたストッパに当接する位
置まで回転させて水平状態に復帰させるようにした製氷
装置において,上記駆動部材と上記製氷皿との間に介装
され,該駆動部材を逆回転させて上記製氷皿を水平状態
に復帰させる時にのみ伸張又は圧縮される弾性手段と,
上記駆動部材の周面の周方向であって,上記製氷皿が水
平状態となる位置から捩れ状態となる位置にかけて対応
する範囲内に設けられ,該駆動部材の他の周面部分とは
その状態が異なる状態変化部と,上記駆動部材の周面状
態を検出し,上記製氷皿が水平状態及び捩れ 状態となる
位置でオン若しくはオフの検出信号を,その中間位置で
オフ若しくはオンの検出信号を出力する単一の検出手段
(リミットスイッチに該当)と,上記駆動部材の回転に
伴って変化する上記検出手段からの上記検出信号の変化
状態に基づいて上記駆動部材の駆動源を制御する制御手
段とを具備してなる点に係る製氷装置である。
【0005】
【作用】本考案に係る第1の製氷装置においては,駆動
部材の回転に伴って変化する単一の検出手段(リミット
スイッチに該当)からの検出信号のオン/オフの切り替
わり状態に基づいて駆動源(モータに該当)のオン/オ
フ制御がなされる。更に,停電などによる給電停止時に
は,製氷皿が捩れ状態にある時には,駆動源からの駆動
力が開放されることにより製氷皿はそれ自身の弾性にて
逆方向に回転して中間位置に移動する。従って,給電再
開時の製氷皿の状態は水平位置(検出信号オン若しくは
オフ),若しくは中間位置(検出信号オフ若しくはオ
ン)のいずれかしかありえない。そこで,給電開始時に
上記検出手段からの検出信号により製氷皿が中間位置に
あると判別された場合にのみ,該製氷皿を水平状態にな
るまで回転させるように,給電開始時制御手段により駆
動源が制御される。しかも,上記製氷皿の位置の判別
は,給電開始時における検出手段による検出信号のみに
基づいて行われ,例えば製氷皿を回転させるなどの他の
動作を一切必要としない。従って,迅速で無駄のない給
電開始時の制御が可能となる。そして,本考案に係る第
2の製氷装置においては,更に製氷皿がストッパに当接
して水平状態に復帰されてモータがオフされた後の上記
駆動部材のオーバーランは,弾性手段が弾性変形するこ
とにより吸収される。上記第2の製氷装置の場合,製氷
皿を捩じることにより製氷皿内の氷を剥離させるもので
あるが,製氷皿自身が弾性体であるため,製氷皿の捩じ
り位置でのオーバーランは,製氷皿自身により吸収され
るので,製氷皿の捩じり位置での弾性体は不要である。
【0006】
【実施例】以下,添付図面を参照して,本考案を具体化
した実施例につき説明し,本考案の理解に供する。尚,
以下の実施例は,本考案を具体化した一例であって,本
考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本考案の一実施例に係る製氷装置の要部分解
斜視図,図2は図1におけるA矢視正面図,図3は図2
における側断面図,図4は図2に示す構造部分を分解し
た状態での図3の相当図,図5は上記製氷装置の動作を
説明するための図である。この実施例に係る製氷装置で
は,図1〜図4に示す如く,平面視で略矩形形状の製氷
皿1が合成樹脂製の基台2と該基台2に差し込まれる平
面視で略L字形状の支持板4とで回転自在に支持されて
いる。上記製氷皿1は,合成樹脂により形成されてお
り,該製氷皿1は捩じられた際には弾性的に歪む。そし
て,上記製氷皿1の内部は,手頃な大きさの氷を複数個
一度に造り得るように複数の収容部に仕切られている。
上記支持板4は例えばステンレス製の薄板をプレス加工
にて折り曲げることにより形成されており,該支持板4
の短尺部には,上記製氷皿1の側部に突設された軸部
(不図示)を嵌挿させて該製氷皿1を回動自在に支持す
る支持孔4a が穿設されている。更に上記支持孔4a
側方には,上記製氷皿1の側端部と係合し,該製氷皿1
の位置決めを行う為のストッパ4b ,4c が形成されて
いる。
【0007】上記ストッパ4b は上記製氷皿1の初期位
置(水平状態)を決定するためのものであって,上記製
氷皿1の側端部裏面側と該ストッパ4b の表面側とが係
合することにより,上記製氷皿1の収容部が上向きの状
態となるようにして位置決めされ,この状態で上記製氷
皿1内部に給水が行われて製氷が行われる。上記ストッ
パ4c は,上記製氷皿1が図1における矢印5a 方向
(A矢視の方向に視て時計方向)へ所定角度回動されて
反転した位置で該製氷皿1の位置決めを行う作用をな
す。即ち,上記製氷皿1が回動した際,該製氷皿1の他
の側端部裏面側と上記ストッパ4c とが係合することに
より,上記製氷皿1の位置決めが行われる。そして,こ
の位置で,上記製氷皿1から氷が剥離される。上記製氷
皿1の側部であって,上記軸部とは反対側の位置に,平
面視で略コの字形状の連結部材6が接続されている。該
連結部材6は,上記製氷皿1の軸部及び支持板4の支持
孔4a と同一軸芯上の上記基台2側の部分に回動自在に
支持されている。そして,この場合,上記連結部材6と
上記製氷皿1の側部との連結部6a ,6a は,上記連結
部材6を回動させて上記製氷皿1を反転させつつ捩じる
際に該製氷皿1全体を弾性的に歪ませ得るように,上記
連結部材6及び製氷皿1の回動軸芯から偏心した上記製
氷皿1の幅方向両端部に設けられている。上記連結部材
6は,連結機構7及び複数の歯車により構成される図外
の減速機構を介して駆動源である図外のモータに連結さ
れている。尚,このモータ及び減速機構は,停電などに
よって給電が停止された場合には,その駆動力を開放す
るように構成されている。従って,給電停止時には,上
記連結部材6及び上記製氷皿1の回転動作は自由にな
る。
【0008】上記連結機構7では,上記減速機構を介し
て上記モータに連結される歯車13(駆動部材)と,上
記連結部材6に連結される従動部材14とにより構成さ
れており,上記歯車13と従動部材14とは,上記製氷
皿1を回転させて反転させつつ捩じる方向(矢印5a
向)に関しては,該歯車13の当接部13a と該従動部
材14の当接部14a とが直接接触されている。他方,
上記歯車13を逆回転させて上記製氷皿1を水平状態に
復帰させる方向(矢印5b 方向)に関しては,上記歯車
13の当接部13b と上記従動部材14の当接部14b
とが圧縮コイルバネ15を介して係合されている。この
場合,上記歯車13の回転に伴う上記従動部材14の回
転動作にガタツキを生じないようにとの配慮から,上記
圧縮コイルバネ15は予圧された状態で装着される。そ
して,上記圧縮コイルバネ15は,上記製氷皿1がスト
ッパ4b に当接し,水平状態に復帰して後述するように
モータがオフされた後の上記歯車13のオーバーランを
吸収する作用をなす。従って,当該製氷装置において,
上記圧縮コイルバネ15に代えて,引張コイルバネを上
記のような作用を成し得るように上記歯車13と従動部
材14との間に介装させて構成しても良い。上記歯車1
3の軸部13c の周面の周方向であって,上記製氷皿1
が水平状態となる位置から捩れ状態となる位置にかけて
対応する範囲内に,該軸部13c の他の周面部分とはそ
の状態が異なるように半径方向へ突出して側面視で略扇
形状のカム13d (状態変化部)が形成されている。そ
して,上記カム13d 及び他の周面部分は,その状態が
単一のリミットスイッチ16(検出手段の一例)にて検
出される。尚本実施例において上記カム13d に対する
上記軸部13c の他の周面部分には,カム13d 以外の
欠除された部分より露出する上記従動部材14の軸部1
c の周面部分が対応する。
【0009】また,上記歯車13の本体の周面部分には
一部分のみに歯が刻設されているが,これは,上記リミ
ットスイッチ16が何らかの原因により破損した際,上
記モータがオフされずに回転し続けても,上記製氷皿1
が不必要に回動されて当該装置が破損しないようにとの
配慮に基づく。本実施例に係る製氷装置は上記したよう
に構成されている。引き続き,図1,図5に基づいて,
上記製氷装置の動作について説明する。先ず,上記製氷
皿1が水平状態にある時,該製氷皿1に貯留された水に
冷気が供給されて該水が氷結する。この時,リミットス
イッチ16の検出部(突起部)は,上記カム13 d から
外れた位置にあるため(図5(D)参照),その検出信
号は例えばオフになっている。この氷結状態が上記製氷
皿1の底部に取り付けられた温度センサ(不図示)によ
り検知されて製氷の完了が検出されると,上記モータが
回転することにより歯車13が矢印5a 方向に回動され
る。この場合,上記歯車13の当接部13a と上記従動
部材14の当接部14a とが直接接触している(図5
(A)参照)。すると,上記リミットスイッチ16から
の検出信号は,該リミットスイッチ16の検出部が上記
カム13 d により押されることにより,例えばオフ状態
からオン状態に変化し,この状態をもって上記製氷皿1
が反転状態に移行したことが検出される。そして,図5
(B)に示す状態(リミットスイッチ16からの検出信
号はオン状態を維持)を経て,上記製氷皿1と支持板4
上のストッパ4c とが係合し,更に上記歯車13が矢印
a 方向に回動駆動されることにより,上記製氷皿1が
反転しつつ捩じられる。そして,上記リミットスイッチ
16からの検出信号が,該リミットスイッチ16の検出
部が上記カム13 d から外れることによりオン状態から
オフ状態に変化したとき(図5(C)参照),上記製氷
皿1に対する捩り動作が完了したものとして上記モータ
が停止される。この状態で,上記製氷皿1全体が弾性的
に歪むことから,該製氷皿1には氷が残留することな
く,全てが剥離されて下方に配備された貯氷容器(不図
示)内に落下する。この時の状態が図5(C)に示され
ている。その後,上記モータは逆方向へ回転駆動制御さ
れ,それに伴って,上記歯車13は矢印5b 方向に回転
される。すると,上記リミットスイッチ16からの検出
信号は,該リミットスイッチ16の検出部が上記カム1
d により再び押されることによりオフ状態からオン状
態に変化し,この状態をもって上記製氷皿1の回転が開
始されたことが検出される。この場合,上記歯車13の
当接部13b は圧縮コイルバネ15を介して上記従動部
材14の当接部14b に当接することとなる。
【0010】上記のような連結機構7の動作に伴って,
上記製氷皿1が逆回転されてストッパ4b に当接し,上
記製氷皿1が水平状態に復帰すると,上記リミットスイ
ッチ16からの検出信号は,該リミットスイッチ16の
検出部が上記カム13 d から外れることによりオン状態
からオフ状態に変化する(図5(D)参照)。この検出
信号の変化状態をもって,上記モータ6の回転が停止さ
れる。尚,この場合,上記歯車13がその慣性により更
に矢印5b 方向へ回転しても,この際のオーバーランは
上記圧縮コイルバネ15が弾性変形することにより吸収
され,当該駆動機構が破損に到るのが回避される。以上
のように,リミットスイッチ16(検出手段)は,その
検出部が上記カム13 d (状態変化部)から外れた状
態,即ち製氷皿1が水平状態又は捩れ状態の位置にある
ときにオフの検出信号を出力し,その検出部が上記カム
13 d により押された状態,即ち製氷皿1が水平状態と
捩れ状態との中間位置にあるときにオンの検出信号を出
力する。このように,製氷皿1と共に回転する歯車13
に,製氷皿1が水平状態となる位置から捩れ状態となる
位置にかけて対応する範囲内に半径方向に突出させて形
成された上記カム13 d (状態変化部)の状態を検出す
るように上記リミットスイッチ16(検出手段)を設置
することにより,単一のリミットスイッチ16(検出手
段)にて製氷皿1の水平状態又は捩れ状態の位置を検出
することが可能となる。尚,当該製氷装置においては,
上記リミットスイッチ16ではその検出信号がオフとな
る状態が製氷皿1が捩じられた状態に対応する位置と水
平状態に対応する位置との2箇所に存在することから,
例えば動作途中に停電した際,該製氷皿1が水平状態に
あるか否かを判定することが不可能となるように思われ
。しかしながら,上述したように,製氷皿1の駆動源
であるモータは停電などの給電停止時にはその駆動力が
開放されるように構成されているため,上記構造におい
ては,例えば上記製氷皿1が捩じられた位置にあるとき
に停電した場合に,該製氷皿1は回転が自由になるた
め,それ自身の弾性にて逆方向に回転する。即ち,停電
時には上記リミットスイッチ16が必ずオン状態になる
こととなる。従って,給電が再開された時には,製氷皿
1は水平状態の位置(検出信号オフ),若しく は中間位
置(検出信号オン)のいずれかの状態しかありえない。
これにより,当該装置において給電開始時に上記リミッ
トスイッチ16からの検出信号がオフ状態である時は当
該製氷皿1は必ず水平状態にあるものと判別することが
できる。従って,給電開始時に上記リミットスイッチ1
6からの検出信号がオン状態である場合にのみ,製氷皿
1を水平状態になるまで回転させるように,モータを制
御すればよい。しかも,上記製氷皿1の位置の判別は,
給電開始時におけるリミットスイッチ16による検出信
号のみに基づいて行われ,例えば製氷皿1を回転させる
などの他の動作を一切必要としない。従って,迅速で無
駄のない給電開始時の制御が可能となる。上記実施例に
おいては,状態変化部であるカム13d を他の部分より
も半径方向へ突出させて形成した場合を例に説明した
が,上記のようなカムをその軸芯方向に向けて陥没させ
て形成するようにしてもよい。更に,上記リミットスイ
ッチ16に代えて,磁気センサや光学式の反射型センサ
等を用いてもよい。尚この場合,上記磁気センサに対し
ては,上記カム13dに代えて磁性体がその状態変化部
を構成し,上記反射型センサに対しては,その状態変化
部の色彩が他の周面部分とは違えて構成される。
【0011】
【考案の効果】本考案に係る製氷装置は上記したように
構成されている為,製氷皿が捩じられた位置と水平状態
に復帰された位置とを単一の検出手段(リミットスイッ
にて検知することができ,部品点数の減少,コンパ
クト化,組立作業の工数低減,並びにコスト低減を達成
することができる。また,停電などの給電停止時には,
製氷皿が捩れ状態にある時には,駆動源からの駆動力が
開放されることにより製氷皿はそれ自身の弾性にて逆方
向に回転して中間位置に移動するため,給電再開時の製
氷皿の状態は水平位置(検出信号オン若しくはオフ),
若しくは中間位置(検出信号オフ若しくはオン)のいず
れかしかありえない。従って,給電開始時に上記検出手
段からの検出信号により製氷皿が中間位置にあると判別
された場合にのみ,該製氷皿を水平状態になるまで回転
させるように,モータを制御すればよい。しかも,上記
製氷皿の位置の判別は,給電開始時における検出手段に
よる検出信号のみに基づいて行われ,例えば製氷皿を回
転させるなどの他の動作を一切必要としない。従って,
迅速で無駄のない給電開始時の制御が可能となる。
に,当該第2の製氷装置においては,製氷皿がストッパ
に当接して水平状態に復帰し,モータがオフされた後の
駆動部材のオーバーランは,弾性手段が弾性変形するこ
とにより吸収されることから,上記駆動部材の無用な回
転によって当該駆動系が破損するという不具合も回避す
ることができる。またこれにより,製氷皿の水平状態を
確保するための構成部材の加工・組立公差を大きくする
ことができ,加工・組立作業が容易になって大幅なコス
ト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る製氷装置の要部分解
斜視図。
【図2】 図1におけるA矢視正面図。
【図3】 図2における側断面図。
【図4】 図2に示す構造部分を分解した状態での図3
の相当図。
【図5】 上記製氷装置の動作を説明するための図。
【符号の説明】
1…製氷皿 4b ,4c …ストッパ 7…連結機構 13…歯車(駆動部材) 13a ,13b …当接部 13c …軸部 13d …カム(状態変化部) 14…従動部材 14a ,14b …当接部 14c …軸部 15…圧縮コイルバネ 16…リミットスイッチ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷皿に貯留された水を氷結させて製氷
    し,上記製氷皿に連結された駆動部材を,給電停止時に
    は駆動力を開放するように構成された駆動源により回転
    させて上記製氷皿を反転させつつ捩って弾性的に歪ませ
    ることにより,上記製氷皿から氷を剥離させ,その後上
    記駆動部材を上記駆動源により逆回転させて上記製氷皿
    を水平状態に復帰させるようにした製氷装置において, 上記駆動部材の周面の周方向であって,上記製氷皿が水
    平状態となる位置から捩れ状態となる位置にかけて対応
    する範囲内に設けられ,該駆動部材の他の周面部分とは
    その状態が異なる単一の状態変化部と, 上記駆動部材の周面状態を検出し,上記製氷皿が水平状
    態及び捩れ状態となる位置でオン若しくはオフの検出信
    号を,その中間位置でオフ若しくはオンの検出信号を出
    する単一の検出手段と, 上記駆動部材の回転に伴って変化する上記検出手段から
    上記検出信号の変化状態に基づいて上記駆動源を制御
    する制御手段と 給電開始時に,その時点での上記検出手段による上記検
    出信号のみに基づいて,上記製氷皿を水平状態となる位
    置に至らせるように上記駆動源を制御する給電開始時制
    御手段と を具備してなることを特徴とする製氷装置。
  2. 【請求項2】 製氷皿に貯留された水を氷結させて製氷
    し,上記製氷皿に連結された駆動部材を回転させて該製
    氷皿を反転させつつ捩って弾性的に歪ませることによ
    り,上記製氷皿から氷を剥離させ,その後上記駆動部材
    を逆回転させて上記製氷皿を当該製氷装置に位置固定さ
    れたストッパに当接する位置まで回転させて水平状態に
    復帰させるようにした製氷装置において, 上記駆動部材と上記製氷皿との間に介装され,該駆動部
    材を逆回転させて上記製氷皿を水平状態に復帰させる時
    にのみ伸張又は圧縮される弾性手段と, 上記駆動部材の周面の周方向であって,上記製氷皿が水
    平状態となる位置から捩れ状態となる位置にかけて対応
    する範囲内に設けられ,該駆動部材の他の周面部分とは
    その状態が異なる状態変化部と, 上記駆動部材の周面状態を検出し,上記製氷皿が水平状
    態及び捩れ状態となる位置でオン若しくはオフの検出信
    号を,その中間位置でオフ若しくはオンの検出 信号を出
    する単一の検出手段と, 上記駆動部材の回転に伴って変化する上記検出手段から
    上記検出信号の変化状態に基づいて上記駆動部材の駆
    動源を制御する制御手段とを具備してなることを特徴と
    する製氷装置。
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