JP2568551Y2 - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
- Publication number
- JP2568551Y2 JP2568551Y2 JP1991028175U JP2817591U JP2568551Y2 JP 2568551 Y2 JP2568551 Y2 JP 2568551Y2 JP 1991028175 U JP1991028175 U JP 1991028175U JP 2817591 U JP2817591 U JP 2817591U JP 2568551 Y2 JP2568551 Y2 JP 2568551Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- cathode
- gate
- semiconductor device
- lead frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Thyristors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は半導体装置に係り、特に
半導体装置の電極取り出し構造の改良に関する。
半導体装置の電極取り出し構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図2と図3は従来の半導体装置の制御電
極構造を示すもので、1はカソード電極、2はカソード
電極1の外周に位置して形成された制御電極としてのゲ
ート電極、3はゲート電極2にゲート信号を供給するた
めのリング状のリードフレーム、4はリードフレームの
尾部、5は絶縁物、6はバネ、7は熱緩衝板である。
極構造を示すもので、1はカソード電極、2はカソード
電極1の外周に位置して形成された制御電極としてのゲ
ート電極、3はゲート電極2にゲート信号を供給するた
めのリング状のリードフレーム、4はリードフレームの
尾部、5は絶縁物、6はバネ、7は熱緩衝板である。
【0003】電流駆動型の半導体スイッチであるサイリ
スタをターンオンさせる時、図4に示すように、一点の
ゲートにオン信号を入力すると、時間を追って素子全面
に通電される領域8が広がって行く。言い換えると、通
電面積が広がるのに時間がかかる。このため、急峻なア
ノード電流上昇率でターンオンさせると、通電面積が小
さい時にターンオンによる損失が集中し、電力損失の密
度が高くなる。電力損失は熱に変るが、ある温度になる
と熱破壊を起こす。この電力集中を緩和するためにセン
ターにゲートを形成したセンターゲート型サイリスタ
や、カソードのまわりを囲むリング状にゲートを形成し
たリングゲート型のサイリスタが開発されている。
スタをターンオンさせる時、図4に示すように、一点の
ゲートにオン信号を入力すると、時間を追って素子全面
に通電される領域8が広がって行く。言い換えると、通
電面積が広がるのに時間がかかる。このため、急峻なア
ノード電流上昇率でターンオンさせると、通電面積が小
さい時にターンオンによる損失が集中し、電力損失の密
度が高くなる。電力損失は熱に変るが、ある温度になる
と熱破壊を起こす。この電力集中を緩和するためにセン
ターにゲートを形成したセンターゲート型サイリスタ
や、カソードのまわりを囲むリング状にゲートを形成し
たリングゲート型のサイリスタが開発されている。
【0004】リングゲート型サイリスタは、図3に示す
ようなケースの構造で、ゲート電極2をリードフレーム
3を使ってケースの外へ取り出す。リードフレーム2は
ドーナツ状のリングにゲート取り出し用の尾部4が付い
ている。この構造では、108A/secを越えるアノ
ード電流上昇率でターンオンさせるとリードフレーム3
の尾部4の周辺からカソード1の導通領域8aが始まる
ので、電力密度が高くなり熱破壊を起こすことになる。
ようなケースの構造で、ゲート電極2をリードフレーム
3を使ってケースの外へ取り出す。リードフレーム2は
ドーナツ状のリングにゲート取り出し用の尾部4が付い
ている。この構造では、108A/secを越えるアノ
ード電流上昇率でターンオンさせるとリードフレーム3
の尾部4の周辺からカソード1の導通領域8aが始まる
ので、電力密度が高くなり熱破壊を起こすことになる。
【0005】この熱破壊を緩和する目的で、ゲート(ベ
ース)取り出し口を2つとし、素子の対角等距離になる
ように配置することが考えられる。
ース)取り出し口を2つとし、素子の対角等距離になる
ように配置することが考えられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、素子の面積が
大面積化したり、より高いdi/dt耐量と高いピーク
電流が求められるようになると、対角線上の両端から導
通面積が広がって行き、例えばカソード半径をrとする
と、流れた電流がピーク値になった時はゲート取り出し
口を中心にrの距離にあるカソードのみがオン状態にな
ると仮定する。この場合、素子は、ピーク電流値で全カ
ソード面積πr2中
大面積化したり、より高いdi/dt耐量と高いピーク
電流が求められるようになると、対角線上の両端から導
通面積が広がって行き、例えばカソード半径をrとする
と、流れた電流がピーク値になった時はゲート取り出し
口を中心にrの距離にあるカソードのみがオン状態にな
ると仮定する。この場合、素子は、ピーク電流値で全カ
ソード面積πr2中
【0007】
【数1】
【0008】で約2/3強の面積で導通する。
【0009】そのため、カソード面積を増やすためにカ
ソード半径を2rとして上記と同様の主回路を用いてタ
ーンオンさせることも考えられる。この場合でもピーク
電流になった時にゲート取り出し口を中心にrの距離に
あるカソードがオン状態になると想定できるので導通面
積は殆んど変らない。すなわち、カソード面積を4倍に
増やしてその1/5〜1/6程度の面積に電力が集中
し、カソード面積を増やす分だけ高いアノード電流上昇
率とピーク電流が得られなくなってしまう。
ソード半径を2rとして上記と同様の主回路を用いてタ
ーンオンさせることも考えられる。この場合でもピーク
電流になった時にゲート取り出し口を中心にrの距離に
あるカソードがオン状態になると想定できるので導通面
積は殆んど変らない。すなわち、カソード面積を4倍に
増やしてその1/5〜1/6程度の面積に電力が集中
し、カソード面積を増やす分だけ高いアノード電流上昇
率とピーク電流が得られなくなってしまう。
【0010】本考案は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は半導体素子に4個以上の対称点から同
時に制御信号を与えるようにすることにより、ターンオ
ン時の耐量とピーク電流値を向上させた半導体装置を提
供することである。
ので、その目的は半導体素子に4個以上の対称点から同
時に制御信号を与えるようにすることにより、ターンオ
ン時の耐量とピーク電流値を向上させた半導体装置を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、交互に極性の異なる半導体層を交互に配置
し少なくとも2つの接合領域を有する半導体素子に制御
信号を供給するための制御電極部を設けてなる半導体装
置において、前記半導体素子のカソード電極の外周部に
沿って設けられて半導体素子のカソード電極に対して点
弧電流を流すためのリードフレームと、このリードフレ
ームに周方向等間隔又はカソードの中心に対して対称に
配設された複数の電極端子部と、この各電極端子部のう
ち隣り合うもの同志を2個づつ接続する複数の接続フレ
ームと、これらの接続フレームを橋絡する橋絡フレーム
によって前記制御電極部を形成する。
するために、交互に極性の異なる半導体層を交互に配置
し少なくとも2つの接合領域を有する半導体素子に制御
信号を供給するための制御電極部を設けてなる半導体装
置において、前記半導体素子のカソード電極の外周部に
沿って設けられて半導体素子のカソード電極に対して点
弧電流を流すためのリードフレームと、このリードフレ
ームに周方向等間隔又はカソードの中心に対して対称に
配設された複数の電極端子部と、この各電極端子部のう
ち隣り合うもの同志を2個づつ接続する複数の接続フレ
ームと、これらの接続フレームを橋絡する橋絡フレーム
によって前記制御電極部を形成する。
【0012】
【作用】制御電極から入力される制御信号は同じ距離を
経て取り出し口に到達し、この取り出し口近傍で、ほぼ
同時にターンオン領域が形成される。ターンオンし始め
た所からターンオン損失によって発熱するが、これが分
散され、耐量が向上する。
経て取り出し口に到達し、この取り出し口近傍で、ほぼ
同時にターンオン領域が形成される。ターンオンし始め
た所からターンオン損失によって発熱するが、これが分
散され、耐量が向上する。
【0013】
【実施例】以下に本考案の実施例を図1を参照しながら
説明する。
説明する。
【0014】図1は本考案の実施例による半導体装置を
示すもので、円板状のカソード1の外周部近傍には制御
極であるリング状のゲートが配置されており、このゲー
トにはリング状のリードフレーム3が電気的に接続され
ている。リードフレーム3には、その円周に沿って等間
隔又はカソード1の中心に関して対称になるようゲート
取り出し口である電極端子片(9a,9b)と(9c,
9d)が設けられている。電極端子片9aと9cは接続
フレーム10aによって接続され、電極端子片9bと9
dは接続フレーム10bによって接続されている。さら
に、接続フレーム10aと10bの中間地点を橋絡フレ
ーム11で接続するとともに、リードフレーム11には
尾部12を設ける。
示すもので、円板状のカソード1の外周部近傍には制御
極であるリング状のゲートが配置されており、このゲー
トにはリング状のリードフレーム3が電気的に接続され
ている。リードフレーム3には、その円周に沿って等間
隔又はカソード1の中心に関して対称になるようゲート
取り出し口である電極端子片(9a,9b)と(9c,
9d)が設けられている。電極端子片9aと9cは接続
フレーム10aによって接続され、電極端子片9bと9
dは接続フレーム10bによって接続されている。さら
に、接続フレーム10aと10bの中間地点を橋絡フレ
ーム11で接続するとともに、リードフレーム11には
尾部12を設ける。
【0015】すなわち、上記実施例においては、リード
フレームのゲート取り出し口を4つとした。この取り出
し口は、相互インダクタンスを減らすために対称性が重
要であり、4個,8個,16個と2のべき乗数箇で数の
多い事が望ましい。また、これらの取り出し口は等間隔
に配置する事が望ましい。上記実施例ではゲート取り出
し口が4つであるので90°おきに配置した。これらの
ゲート取り出し口隣り同志のものを各々接続しその中間
点同志を接続する。その接続フレームの中間からゲート
端子へリードフレームの尾部を通して接続する。
フレームのゲート取り出し口を4つとした。この取り出
し口は、相互インダクタンスを減らすために対称性が重
要であり、4個,8個,16個と2のべき乗数箇で数の
多い事が望ましい。また、これらの取り出し口は等間隔
に配置する事が望ましい。上記実施例ではゲート取り出
し口が4つであるので90°おきに配置した。これらの
ゲート取り出し口隣り同志のものを各々接続しその中間
点同志を接続する。その接続フレームの中間からゲート
端子へリードフレームの尾部を通して接続する。
【0016】ゲート取り出し口が8箇の場合も、隣り同
志のものを各々接続し、この中間点同志を接続し更にそ
の接続フレームの中間点をその隣り同志の接続フレーム
中間点と接続する。その接続フレームの中間からゲート
端子へリードフレームの尾部を通して接続する。ゲート
取り出し口が更に倍のときは、接続フレームの中間同志
を隣りのそれともう一回多く接続する。つまり、ゲート
取り出し口は2のべき乗個にする必要がある。
志のものを各々接続し、この中間点同志を接続し更にそ
の接続フレームの中間点をその隣り同志の接続フレーム
中間点と接続する。その接続フレームの中間からゲート
端子へリードフレームの尾部を通して接続する。ゲート
取り出し口が更に倍のときは、接続フレームの中間同志
を隣りのそれともう一回多く接続する。つまり、ゲート
取り出し口は2のべき乗個にする必要がある。
【0017】このように接続すればゲート端子から入力
されるゲート信号は同じ距離を経て各ゲート取り出し口
に到達する。このゲート取り出し口近傍で、図1に示す
ように、ほぼ同時にターンオン領域13a〜13dが形
成される。ターンオンし始めた所からターンオン損失に
よって発熱するがこれが分散され、耐量が向上する。ま
た、ゲート取り出し口の配置を取り出し口の数に対して
均等に配置すれば更に耐量が向上する。
されるゲート信号は同じ距離を経て各ゲート取り出し口
に到達する。このゲート取り出し口近傍で、図1に示す
ように、ほぼ同時にターンオン領域13a〜13dが形
成される。ターンオンし始めた所からターンオン損失に
よって発熱するがこれが分散され、耐量が向上する。ま
た、ゲート取り出し口の配置を取り出し口の数に対して
均等に配置すれば更に耐量が向上する。
【0018】例えば、ゲート取り出し口が2個の場合は
di/dt=108A/sec,ピーク電流100Aま
でしか耐量がなかった素子が、図1に示すようなフレー
ム構造としただけでdi/dt=2×108A/se
c,ピーク電流200Aまでターンオン耐量が向上し
た。
di/dt=108A/sec,ピーク電流100Aま
でしか耐量がなかった素子が、図1に示すようなフレー
ム構造としただけでdi/dt=2×108A/se
c,ピーク電流200Aまでターンオン耐量が向上し
た。
【0019】
【考案の効果】本考案は以上の如くであって、制御電極
部として半導体素子に均等かつ同時に制御信号を供給で
きる電極構造としたから、ターンオン時の素子実効面積
が拡大し、ターンオンによるdi/dt耐量とピーク電
流値を向上させることができる。
部として半導体素子に均等かつ同時に制御信号を供給で
きる電極構造としたから、ターンオン時の素子実効面積
が拡大し、ターンオンによるdi/dt耐量とピーク電
流値を向上させることができる。
【図1】本考案の実施例による半導体装置の平面図。
【図2】従来の半導体装置の平面図。
【図3】従来の半導体装置の部分断面図。
【図4】従来の半導体装置のターンオン状態を示す説明
図。
図。
1…ゲート電極、3…リードフレーム、9a〜9c…電
極端子片、10a,10b…接続フレーム、11…橋絡
フレーム、12…橋絡フレームの尾部、13a〜13d
…ターンオン領域。
極端子片、10a,10b…接続フレーム、11…橋絡
フレーム、12…橋絡フレームの尾部、13a〜13d
…ターンオン領域。
Claims (1)
- 【請求項1】 交互に極性の異なる半導体層を交互に配
置し少なくとも2つの接合領域を有する半導体素子に制
御信号を供給するための制御電極部を設けてなる半導体
装置において、 前記半導体素子のカソード電極の外周部に沿って設けら
れて半導体素子のカソード電極に対して点弧電流を流す
ためのリードフレームと、このリードフレームに周方向
等間隔又はカソードの中心に対して対称に配設された複
数の電極端子部と、この各電極端子部のうち隣り合うも
の同志を2個づつ接続する複数の接続フレームと、これ
らの接続フレームを橋絡する橋絡フレームによって前記
制御電極部を形成したことを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991028175U JP2568551Y2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991028175U JP2568551Y2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04123554U JPH04123554U (ja) | 1992-11-09 |
JP2568551Y2 true JP2568551Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=31912317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991028175U Expired - Lifetime JP2568551Y2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568551Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5520270U (ja) * | 1978-07-25 | 1980-02-08 | ||
JPS62293738A (ja) * | 1986-06-13 | 1987-12-21 | Internatl Rectifier Corp Japan Ltd | 半導体装置 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP1991028175U patent/JP2568551Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04123554U (ja) | 1992-11-09 |
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