JP2568322B2 - 絶対測定用変位測定装置 - Google Patents
絶対測定用変位測定装置Info
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- JP2568322B2 JP2568322B2 JP3116856A JP11685691A JP2568322B2 JP 2568322 B2 JP2568322 B2 JP 2568322B2 JP 3116856 A JP3116856 A JP 3116856A JP 11685691 A JP11685691 A JP 11685691A JP 2568322 B2 JP2568322 B2 JP 2568322B2
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- Japan
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- electrodes
- absolute
- measuring device
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルノギス、デ
ィジタルマイクロメータ、ハイトゲージ等の小型計測器
に適用される絶対測定用変位測定装置、特に制御部で使
用するシステムクロックを切換えて消費電力を低減する
絶対測定用変位測定装置に関する。
ィジタルマイクロメータ、ハイトゲージ等の小型計測器
に適用される絶対測定用変位測定装置、特に制御部で使
用するシステムクロックを切換えて消費電力を低減する
絶対測定用変位測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】計測値を液晶表示装置等に表示するディ
ジタルノギス、ディジタルマイクロメータ、ハイトゲー
ジ等の小型な変位測定装置として、静電容量式の変位セ
ンサを利用するものが有望である。この変位センサは、
複数の送信電極を配列した第一の部材と、複数の受信電
極を配列した第二の部材とをスライド可能に対向させ、
前記送信電極と受信電極との間の容量値から前記第一の
部材と前記第二の部材との位置関係を測定できるように
したものである。ディジタルノギスを例にとると、長尺
なメインスケールに複数の受信電極を配列し、これと対
向する短寸のスライダに受信電極とはピッチの異なる複
数の送信電極を配列し、複数の送信電極のそれぞれに位
相のずれた送信信号を印加してスライダとメインスケー
ルとの位置関係を測定する。この変位測定装置にも二種
類あるが、基準点からの変位をインクリメントすること
で現在の変位量を計測する相対方式より、現在の変位量
を直接計測できる絶対方式の方が有利な面もある。例え
ば、電源に太陽電池を用いた場合、相対方式では暗部で
の測定を期待できない。これに対し、絶対方式ではスラ
イダを移動させている間は電源を必要としないため、暗
部で対象物を測定しその状態を保持して明部にノギスを
移動すれば、太陽電池から供給される電力で絶対変位量
が計測できる。
ジタルノギス、ディジタルマイクロメータ、ハイトゲー
ジ等の小型な変位測定装置として、静電容量式の変位セ
ンサを利用するものが有望である。この変位センサは、
複数の送信電極を配列した第一の部材と、複数の受信電
極を配列した第二の部材とをスライド可能に対向させ、
前記送信電極と受信電極との間の容量値から前記第一の
部材と前記第二の部材との位置関係を測定できるように
したものである。ディジタルノギスを例にとると、長尺
なメインスケールに複数の受信電極を配列し、これと対
向する短寸のスライダに受信電極とはピッチの異なる複
数の送信電極を配列し、複数の送信電極のそれぞれに位
相のずれた送信信号を印加してスライダとメインスケー
ルとの位置関係を測定する。この変位測定装置にも二種
類あるが、基準点からの変位をインクリメントすること
で現在の変位量を計測する相対方式より、現在の変位量
を直接計測できる絶対方式の方が有利な面もある。例え
ば、電源に太陽電池を用いた場合、相対方式では暗部で
の測定を期待できない。これに対し、絶対方式ではスラ
イダを移動させている間は電源を必要としないため、暗
部で対象物を測定しその状態を保持して明部にノギスを
移動すれば、太陽電池から供給される電力で絶対変位量
が計測できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した絶対測定用変
位測定装置を小型で携帯可能とするにはその電源に太陽
電池や小型電池を使用する。この場合、消費電力の節減
がシステム設計上重要になる。特に、オフセット値を記
憶する不揮発性メモリ(例えばEEPROM)の書き込
み電流を作る充電回路や、システムクロックを使用して
多くの計算を行う制御部(マイクロコンピュータ)、さ
らには測定値を表示する表示器の消費電流は無視できな
い。
位測定装置を小型で携帯可能とするにはその電源に太陽
電池や小型電池を使用する。この場合、消費電力の節減
がシステム設計上重要になる。特に、オフセット値を記
憶する不揮発性メモリ(例えばEEPROM)の書き込
み電流を作る充電回路や、システムクロックを使用して
多くの計算を行う制御部(マイクロコンピュータ)、さ
らには測定値を表示する表示器の消費電流は無視できな
い。
【0004】本発明は、絶対測定用変位測定装置が変位
量の変化がないときはさほどの処理を要しない点に着目
し、システムクロックの周波数や制御間隔を切換えるこ
とで消費電力を低減することを目的とするものである。
量の変化がないときはさほどの処理を要しない点に着目
し、システムクロックの周波数や制御間隔を切換えるこ
とで消費電力を低減することを目的とするものである。
【0005】上記目的を達成するため本発明は、複数の
送信電極を配列した第一の部材と複数の受信電極を配列
した第二の部材とをスライド可能に対向させ、前記送信
電極と受信電極との間の容量値から前記第一の部材と前
記第二の部材との絶対位置関係を演算手段で計算して表
示手段に表示する絶対測定用変位測定装置において、前
記絶対位置関係が変化していると判定されている間は前
記演算手段を高速システムクロックで動作させ、前記絶
対位置関係が変化していないと判定されている間は前記
演算手段を低速システムクロックで動作させると共に前
記演算手段の制御回数を減少させることを特徴とする。
送信電極を配列した第一の部材と複数の受信電極を配列
した第二の部材とをスライド可能に対向させ、前記送信
電極と受信電極との間の容量値から前記第一の部材と前
記第二の部材との絶対位置関係を演算手段で計算して表
示手段に表示する絶対測定用変位測定装置において、前
記絶対位置関係が変化していると判定されている間は前
記演算手段を高速システムクロックで動作させ、前記絶
対位置関係が変化していないと判定されている間は前記
演算手段を低速システムクロックで動作させると共に前
記演算手段の制御回数を減少させることを特徴とする。
【0006】
【作用】制御部で使用するシステムクロックは高速にな
るほど消費電流が増大する。絶対測定用変位測定装置で
は位置変化のあった直後は高速に演算して変位量を算出
する必要があるが、位置変化のない待機状態では位置変
化の有無を判断する程度の処理しかないため、低速のシ
ステムクロックでも問題ない。そこで、本発明ではシス
テムクロックの周波数や制御間隔を切換えることにより
消費電力の低減を図る。
るほど消費電流が増大する。絶対測定用変位測定装置で
は位置変化のあった直後は高速に演算して変位量を算出
する必要があるが、位置変化のない待機状態では位置変
化の有無を判断する程度の処理しかないため、低速のシ
ステムクロックでも問題ない。そこで、本発明ではシス
テムクロックの周波数や制御間隔を切換えることにより
消費電力の低減を図る。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す静電容量式の
絶対測定用変位測定装置のブロック図である。同図にお
いて、1は静電容量式アブソリュートタイプの変位セン
サ(以下ABSセンサと呼ぶ)である。このABSセン
サ1は、例えば図2に示すように構成されている。可動
要素であるスライダ21は、固定要素であるメインスケ
ール22に対し僅かの間隙を介して対向配置され、測定
軸X方向に移動可能なものとなっている。スライダ21
には、送信電極23が所定ピッチPt0で配設されてい
る。送信電極23は、メインスケール22にピッチPr
で配設された第1受信電極24a及び第2受信電極24
bと容量結合されている。受信電極24a,24bは、
その配列方向に沿って隣接するピッチPt1,Pt2の第1
伝達電極25a及び第2伝達電極25bに1対1で夫々
接続されている。伝達電極25a,25bは、夫々スケ
ール21側に設けられた第1検出電極26a,26b及
び第2検出電極27a,27bと容量結合されている。
絶対測定用変位測定装置のブロック図である。同図にお
いて、1は静電容量式アブソリュートタイプの変位セン
サ(以下ABSセンサと呼ぶ)である。このABSセン
サ1は、例えば図2に示すように構成されている。可動
要素であるスライダ21は、固定要素であるメインスケ
ール22に対し僅かの間隙を介して対向配置され、測定
軸X方向に移動可能なものとなっている。スライダ21
には、送信電極23が所定ピッチPt0で配設されてい
る。送信電極23は、メインスケール22にピッチPr
で配設された第1受信電極24a及び第2受信電極24
bと容量結合されている。受信電極24a,24bは、
その配列方向に沿って隣接するピッチPt1,Pt2の第1
伝達電極25a及び第2伝達電極25bに1対1で夫々
接続されている。伝達電極25a,25bは、夫々スケ
ール21側に設けられた第1検出電極26a,26b及
び第2検出電極27a,27bと容量結合されている。
【0008】送信電極23は、7つおきに共通接続され
て一群が8電極の複数の電極群を構成している。これら
の電極群には、それぞれ位相が45°ずつずれた8相の
周期信号a,b,…,hが駆動信号Sdとして供給され
るようになっている。これらの駆動信号Sdは、より具
体的には、図3に示すように、高周波パルスでチョップ
された信号となっており、図1の送信波形発生回路2か
ら生成出力されるようになっている。送信電極23に駆
動信号Sdが供給されることにより生ずる電場パターン
のピッチWt は、送信電極23のピッチPt0の8倍であ
り、このピッチWt は、受信電極24a,24bのピッ
チPrのN(例えば3)倍に設定されている。したがっ
て、8つの連続する送信電極23に対しては常に3乃至
4つの受信電極24a,24bが容量結合されることに
なる。受信電極24a,24bは、三角形状(又はsin
波形状)の電極片を相互に挟み合う形で配設してなるも
のである。各受信電極24a,24bで受信される信号
の位相は、送信電極23と受信電極24a,24bとの
容量結合面積によって決定されるが、これはスライダ2
1とメインスケール22との相対位置によって変化す
る。
て一群が8電極の複数の電極群を構成している。これら
の電極群には、それぞれ位相が45°ずつずれた8相の
周期信号a,b,…,hが駆動信号Sdとして供給され
るようになっている。これらの駆動信号Sdは、より具
体的には、図3に示すように、高周波パルスでチョップ
された信号となっており、図1の送信波形発生回路2か
ら生成出力されるようになっている。送信電極23に駆
動信号Sdが供給されることにより生ずる電場パターン
のピッチWt は、送信電極23のピッチPt0の8倍であ
り、このピッチWt は、受信電極24a,24bのピッ
チPrのN(例えば3)倍に設定されている。したがっ
て、8つの連続する送信電極23に対しては常に3乃至
4つの受信電極24a,24bが容量結合されることに
なる。受信電極24a,24bは、三角形状(又はsin
波形状)の電極片を相互に挟み合う形で配設してなるも
のである。各受信電極24a,24bで受信される信号
の位相は、送信電極23と受信電極24a,24bとの
容量結合面積によって決定されるが、これはスライダ2
1とメインスケール22との相対位置によって変化す
る。
【0009】受信電極24a,24bと伝達電極25
a,25bとが同一ピッチで形成されていれば、検出電
極26a,26b,27a,27bは、単にスケール2
1のx方向位置がピッチPr だけ変化する毎に繰り返さ
れる周期信号を検出することになるが、このABSセン
サ1では、粗い変位量、中間の変位量及び細かい変位量
の3つのレベルの変位量を検出するため、伝達電極25
a,25bが、実際には受信電極24a,24bに対し
て夫々D1 ,D2 だけ偏位するようになっている。偏位
量D1 ,D2 は、夫々基準位置x0 からの測定方向の距
離xの関数で、下記数1のように表すことができる。
a,25bとが同一ピッチで形成されていれば、検出電
極26a,26b,27a,27bは、単にスケール2
1のx方向位置がピッチPr だけ変化する毎に繰り返さ
れる周期信号を検出することになるが、このABSセン
サ1では、粗い変位量、中間の変位量及び細かい変位量
の3つのレベルの変位量を検出するため、伝達電極25
a,25bが、実際には受信電極24a,24bに対し
て夫々D1 ,D2 だけ偏位するようになっている。偏位
量D1 ,D2 は、夫々基準位置x0 からの測定方向の距
離xの関数で、下記数1のように表すことができる。
【0010】
【数1】 D1(x) =(Pr −Pt1)x/Pr D2(x) =(Pr −Pt2)x/Pr
【0011】伝達電極25a,25bをこのように受信
電極24a,24bに対して偏位させ、検出電極26
a,26b,27a,27bをピッチWr1(=3Pt
1),Wr2(=3Pt2)の波形パターンとすることによ
り、検出電極26,27からは、偏位量D1(x) ,D2
(x) に応じた大きな周期に検出電極24a,24b単
位の小さな周期が重畳された検出信号B1 ,B2 ,C1
,C2 を得ることができる。図4はこの信号B1 ,B2
の位相成分を電極間容量として示したものである。信
号B1 ,B2 は大きな周期が逆相、小さな周期が同相で
ある。従って両信号の差から大きな周期の信号が、また
両信号の和から小さな周期の信号が得られる。信号C1
,C2 についても同様である。ここで、検出信号B1
,B2 の大きな周期が小さな周期の数十倍、検出信号
C1 ,C2 の大きな周期が検出信号B1 ,B2 の大きな
周期の数十倍になるように電極パターンを設定すること
により、下記数2の演算で各レベルの変位を得ることが
できる。
電極24a,24bに対して偏位させ、検出電極26
a,26b,27a,27bをピッチWr1(=3Pt
1),Wr2(=3Pt2)の波形パターンとすることによ
り、検出電極26,27からは、偏位量D1(x) ,D2
(x) に応じた大きな周期に検出電極24a,24b単
位の小さな周期が重畳された検出信号B1 ,B2 ,C1
,C2 を得ることができる。図4はこの信号B1 ,B2
の位相成分を電極間容量として示したものである。信
号B1 ,B2 は大きな周期が逆相、小さな周期が同相で
ある。従って両信号の差から大きな周期の信号が、また
両信号の和から小さな周期の信号が得られる。信号C1
,C2 についても同様である。ここで、検出信号B1
,B2 の大きな周期が小さな周期の数十倍、検出信号
C1 ,C2 の大きな周期が検出信号B1 ,B2 の大きな
周期の数十倍になるように電極パターンを設定すること
により、下記数2の演算で各レベルの変位を得ることが
できる。
【0012】
【数2】 C1 −C2 (粗スケール) B1 −B2 (中スケール) (B1 +B2 )−(C1 +C2 ) (密スケール)
【0013】これらの演算は、図1の粗スケール復調回
路3、中スケール復調回路4及び密スケール復調回路5
で行なわれるようになっている。復調は、具体的には、
図3に示した送信波形のチョップ周波数でのサンプリン
グ、ミキシング、低域ろ波、2値化等の処理を経て、エ
ッジに位相情報を担った矩形波の位相信号CMPを生成
することにより行なわれる。
路3、中スケール復調回路4及び密スケール復調回路5
で行なわれるようになっている。復調は、具体的には、
図3に示した送信波形のチョップ周波数でのサンプリン
グ、ミキシング、低域ろ波、2値化等の処理を経て、エ
ッジに位相情報を担った矩形波の位相信号CMPを生成
することにより行なわれる。
【0014】各スケール復調回路3,4,5から出力さ
れる位相信号CMPCOA.、CMPMED.、CMP
FINEは、夫々粗位相検出回路6、中位相検出回路
7、密位相検出回路8に入力されている。これらの位相
検出回路6〜8は、図5に示すように、位相信号CMP
の立ち上がりタイミング(立ち下がりでもよい)でカウ
ンタ9のカウント値をラッチするようになっている。カ
ウンタ9は、0°の駆動信号Sdに同期した基準位相信
号CPOの1周期で0からNまでをカウントするので、
各位相検出回路6〜8には夫々位相信号CMPと基準位
相信号CPOとの位相差に相当するカウント値がラッチ
されることになる。
れる位相信号CMPCOA.、CMPMED.、CMP
FINEは、夫々粗位相検出回路6、中位相検出回路
7、密位相検出回路8に入力されている。これらの位相
検出回路6〜8は、図5に示すように、位相信号CMP
の立ち上がりタイミング(立ち下がりでもよい)でカウ
ンタ9のカウント値をラッチするようになっている。カ
ウンタ9は、0°の駆動信号Sdに同期した基準位相信
号CPOの1周期で0からNまでをカウントするので、
各位相検出回路6〜8には夫々位相信号CMPと基準位
相信号CPOとの位相差に相当するカウント値がラッチ
されることになる。
【0015】これらの位相検出回路6〜8で夫々ラッチ
された計数値は、合成回路10で重み付けられて合成さ
れる。また、合成回路10には、オフセット記憶部11
に記憶されたオフセット値も供給されており、合成値の
オフセット量を調整するようになっている。このオフセ
ット記憶部11は、例えばEEPROM等の不揮発性メ
モリからなっている。合成回路10の出力は、演算回路
12において、例えば電極配列ピッチを実寸法値に変換
される。そして、得られた実寸法値は、LCD表示器1
3に表示されるようになっている。そして、これらの各
回路には、ソーラセル14で発生しレギュレータ15で
安定化させた電源電圧VDDが供給され、この電源供給
によって装置が作動するようになっている。
された計数値は、合成回路10で重み付けられて合成さ
れる。また、合成回路10には、オフセット記憶部11
に記憶されたオフセット値も供給されており、合成値の
オフセット量を調整するようになっている。このオフセ
ット記憶部11は、例えばEEPROM等の不揮発性メ
モリからなっている。合成回路10の出力は、演算回路
12において、例えば電極配列ピッチを実寸法値に変換
される。そして、得られた実寸法値は、LCD表示器1
3に表示されるようになっている。そして、これらの各
回路には、ソーラセル14で発生しレギュレータ15で
安定化させた電源電圧VDDが供給され、この電源供給
によって装置が作動するようになっている。
【0016】本装置の各部にはクロック発生回路16で
発生したシステムクロックを供給する。このシステムク
ロックを直接使用するか分周して使用するかは各部の条
件による。カウンタ9で使用するクロックCKもこの一
種である。この他に演算回路12や位相検出回路6〜8
等でもクロックが必要である。但し、ノギス等ではスラ
イダ21が移動していない停止時間の方が長く、しかも
絶対方式では停止状態で演算する必要が殆どないため、
主として表示制御等を行えば足りる。そこで本発明では
停止状態になったらシステムクロックを低速側に切換
え、さらに制御間隔を長くすることで消費電流の節減を
図る。
発生したシステムクロックを供給する。このシステムク
ロックを直接使用するか分周して使用するかは各部の条
件による。カウンタ9で使用するクロックCKもこの一
種である。この他に演算回路12や位相検出回路6〜8
等でもクロックが必要である。但し、ノギス等ではスラ
イダ21が移動していない停止時間の方が長く、しかも
絶対方式では停止状態で演算する必要が殆どないため、
主として表示制御等を行えば足りる。そこで本発明では
停止状態になったらシステムクロックを低速側に切換
え、さらに制御間隔を長くすることで消費電流の節減を
図る。
【0017】システムクロックの切換えは制御部17に
おいて行う。図6はこの制御部17の処理を示すフロー
チャートである。最初はステップS1で高速システムク
ロックを選択する。そしてこの状態で全体を動作させス
テップS2でABSセンサを制御する。ここで各部の処
理結果が得られたら最終的な結果、つまり距離を表示器
に表示する。ステップS3がこの表示処理である。つぎ
にステップS4で移動判定を行う。これは前回の測定値
と今回の測定値との差が一定値(たとえばaμm)を越
えたら移動ありと判定し、そうでなければ停止している
と判定する論理をとる。ここで移動したと判定されたら
ステップS1へ戻るが、移動していない、つまり停止状
態にあると判定されたらステップS5へジャンプして低
速システムクロックを選択する。これで各部の動作周期
は長くなるので、その分消費電流が減少する。加えてス
テップS6で所定の時間待ちを行ってからステップS2
へ戻るようにしているので、これで制御間隔が長くなり
一層消費電流を削減できる。
おいて行う。図6はこの制御部17の処理を示すフロー
チャートである。最初はステップS1で高速システムク
ロックを選択する。そしてこの状態で全体を動作させス
テップS2でABSセンサを制御する。ここで各部の処
理結果が得られたら最終的な結果、つまり距離を表示器
に表示する。ステップS3がこの表示処理である。つぎ
にステップS4で移動判定を行う。これは前回の測定値
と今回の測定値との差が一定値(たとえばaμm)を越
えたら移動ありと判定し、そうでなければ停止している
と判定する論理をとる。ここで移動したと判定されたら
ステップS1へ戻るが、移動していない、つまり停止状
態にあると判定されたらステップS5へジャンプして低
速システムクロックを選択する。これで各部の動作周期
は長くなるので、その分消費電流が減少する。加えてス
テップS6で所定の時間待ちを行ってからステップS2
へ戻るようにしているので、これで制御間隔が長くなり
一層消費電流を削減できる。
【0018】一例を挙げると、高速システムクロックは
200kHz、低速システムクロックは32kHzである。こ
れにより移動中は一秒間に10回の割合で測定が行われ
るが、停止中は2回の割合に減少する。尚、移動判定は
迅速に行う必要があるが、停止判定には多少時間をかけ
ても良い。
200kHz、低速システムクロックは32kHzである。こ
れにより移動中は一秒間に10回の割合で測定が行われ
るが、停止中は2回の割合に減少する。尚、移動判定は
迅速に行う必要があるが、停止判定には多少時間をかけ
ても良い。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、絶対
測定用変位測定装置において、可動要素の移動中と停止
中とでシステムクロックの周波数や制御間隔を切換える
ようにしたので、消費電力の節減を図ることができる。
このため、小型電池や太陽電池等を使用しても長時間動
作させることができる利点がある。
測定用変位測定装置において、可動要素の移動中と停止
中とでシステムクロックの周波数や制御間隔を切換える
ようにしたので、消費電力の節減を図ることができる。
このため、小型電池や太陽電池等を使用しても長時間動
作させることができる利点がある。
【図1】 本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】 ABSセンサの構成図である。
【図3】 送信信号の波形図である。
【図4】 受信信号の波形図である。
【図5】 図1の動作波形図である。
【図6】 本発明のフローチャートである。
1…ABSセンサ、9…カウンタ、12…演算回路、1
3…LCD表示器、16…クロック発生回路、17…制
御部、21…スライダ、22…メインスケール。
3…LCD表示器、16…クロック発生回路、17…制
御部、21…スライダ、22…メインスケール。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の送信電極を配列した第一の部材と
複数の受信電極を配列した第二の部材とをスライド可能
に対向させ、前記送信電極と受信電極との間の容量値か
ら前記第一の部材と前記第二の部材との絶対位置関係を
演算手段で計算して表示手段に表示する絶対測定用変位
測定装置において、 前記絶対位置関係が変化していると判定されている間は
前記演算手段を高速システムクロックで動作させ、前記
絶対位置関係が変化していないと判定されている間は前
記演算手段を低速システムクロックで動作させると共に
前記演算手段の制御回数を減少させることを特徴とする
絶対測定用変位測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3116856A JP2568322B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 絶対測定用変位測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3116856A JP2568322B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 絶対測定用変位測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04320913A JPH04320913A (ja) | 1992-11-11 |
JP2568322B2 true JP2568322B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=14697324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3116856A Expired - Fee Related JP2568322B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | 絶対測定用変位測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568322B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3858593B2 (ja) | 1999-02-26 | 2006-12-13 | 三菱電機株式会社 | 絶対値エンコーダ装置 |
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-
1991
- 1991-04-19 JP JP3116856A patent/JP2568322B2/ja not_active Expired - Fee Related
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