JP2567696Y2 - 掘削機のカッタ - Google Patents

掘削機のカッタ

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JP2567696Y2
JP2567696Y2 JP1993034213U JP3421393U JP2567696Y2 JP 2567696 Y2 JP2567696 Y2 JP 2567696Y2 JP 1993034213 U JP1993034213 U JP 1993034213U JP 3421393 U JP3421393 U JP 3421393U JP 2567696 Y2 JP2567696 Y2 JP 2567696Y2
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JP
Japan
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bucket wheel
cutter
excavator
tip
soft rock
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JP1993034213U
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JPH074560U (ja
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和也 兵頭
善啓 大石
義光 船山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は掘削機のカッタに関し、
水中で軟岩を掘削してその掘削された廃石(一般的にず
りと呼ばれる。)をスリラーポンプによって搬送するバ
ケットホイール式水中掘削機や海底軟岩の浚渫機の取込
装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】図4に一般的なバケットホイール式水中
掘削機の正面視、図5にその掘削機の平面視、図6にバ
ケットホイールの断面、図7にカッタの詳細を示す。
【0003】図4及び図5に示すように、バケットホイ
ール式水中掘削機11において、掘削機のフレーム12
の下部には前後の車輪13,14を介してクローラ15
が装着されており、このクローラ15の駆動によって前
進及び後退、旋回が可能となっている。このフレーム1
2の上部には支持軸16によって旋回テーブル17が旋
回自在に取付けられると共に、この旋回テーブル17の
後方にはスラリーポンプ18が取付けられている。そし
て、旋回テーブル17の両側には旋回シリンダ19が装
着され、シリンダロッドの先端部はこの旋回テーブル1
7の両側部に連結されている。従って、各旋回シリンダ
19を駆動することで、シリンダロッドを伸縮させて旋
回テーブル17を旋回駆動することができる。
【0004】旋回テーブル17には左右の腕部に連結軸
20によってラダー21の基端部が回動自在に連結され
ると共に揺動シリンダ22が装着され、シリンダロッド
の先端部はこのラダー21の基端部の下側に連結されて
いる。従って、揺動シリンダ22を駆動することで、シ
リンダロッドを伸縮させてラダー21を上下に揺動する
ことができる。
【0005】ラダー21の先端部には軟岩を掘削するた
めのバケットホイール23が取付けられており、このバ
ケットホイール23は図示しない駆動モータによって回
転駆動することができるようになっている。このバケッ
トホイール23には円筒部24が形成され、ここにサク
ションマウス25が付設されており、このサクションマ
ウス25とスラリーポンプ18とは配管26によって連
結されている。従って、バケットホイール23によって
掘削破砕されたずりはスラリーポンプ18によって円筒
部24からサクションマウス25内に取り込まれ、配管
26を介して搬送することができる。
【0006】而して、このバケットホイール式水中掘削
機11を用いて水中で軟岩を掘削するには、まず、バケ
ットホイール23を回転駆動させながら揺動シリンダ2
2を駆動することでこのバケットホイール23の位置を
調節し、掘削作業を行う位置に位置決めする。次に、旋
回シリンダ19を駆動することで、旋回テーブル17を
介してラダー21を水平に移動させ、回転駆動するバケ
ットホイール23によって軟岩を掘削する。そして、ラ
ダー21の右または左旋回を終えたならば、クローラ1
5を作動してバケットホイール式水中掘削機11を所定
量前進させ、再び、前述と同様に、バケットホイール2
3によって軟岩を掘削する。この繰り返しにより前方の
水中で軟岩を掘削していく。
【0007】また、バケットホイール式水中掘削機11
により軟岩を掘削して発生したずりは水上に搬送され
る。即ち、バケットホイール23によって掘削破砕され
たずりはバケットホイール23内に取り込まれ、重力と
スラリーポンプ18の吸引力によってサクションマウス
25内に水と共に流れ込み、配管26を通ってスラリー
ポンプ18により水上へ搬送される。
【0008】このようなバケットホイール式水中掘削機
11において、軟岩を掘削するバケットホイール23
は、図6に示すように、本体31の外周部に多数のカッ
タ32が装着されて構成されている。そして、この従来
のカッタ32は、図7に示すように、取付部33が二股
状をなし、先端部34は幅拡状をなしてチップ35が固
着されている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上述したバケットホイ
ール式水中掘削機11において、バケットホイール23
によって掘削破砕されたずりはサクションマウス25内
に水と共に流れ込んで配管26を通って水上へ搬送され
るようになっている。ところで、バケットホイール23
による軟岩の掘削破砕時に、その軟岩の種類によってず
りに大塊が混入することがある。この場合、ずりの搬送
経路となるサクションマウス25、配管26、スラリー
ポンプ18の途中で大塊が詰まって搬送経路を閉塞して
しまうという問題があった。
【0010】ずりの搬送経路の閉塞を防止するために
は、大塊のような粗大ずりを発生させない工夫が必要で
あり、その方法の一つとしてバケットホイール23に装
着されたカッタ32の先端部をできるだけ細くして軟岩
を細かく破砕することが考えられる。しかし、カッタ3
2の先端部を細くすると、このカッタ32をバケットホ
イール23に取付けたときに、隣接するカッタ32同士
の間隔が広くなってしまい、軟岩の堀り残しや、バケッ
トホイール本体31とこの軟岩の堀り残しとの接触によ
る異常摩擦や、そのことによる切削抵抗の増大などの問
題が発生してしまう。従って、従来はカッタ32の先端
部を細くすることができずに幅拡のカッタ32を使用せ
ざるをえず、掘削の切込みを少なくするなど掘削効率の
低下をきたしていた。
【0011】本考案はこのような問題を解決するもので
あって、掘削効率の低下させずにずりを細砕化して搬送
経路の閉塞を防止した掘削機のカッタを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本考案の掘削機のカッタは、回転駆動自在なバケッ
トホイールを有する掘削機において、前記バケットホイ
ールに装着されたカッタの先端部を互いに離間する方向
を向くような二股状とすると共に該二股状先端を先細形
状に形成したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】バケットホイールに装着されたカッタの先端部
互いに離間する方向を向くような二股状とすると共に
その二股状先端を先細形状に形成したことで、掘削され
る軟岩は細かく掘削破砕されて粗大なずりは発生せず、
ずりが搬送経路を閉塞することはない。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細
に説明する。
【0015】図1に本考案の一実施例に係る掘削機のカ
ッタを表す平面視、図2にそのカッタの側面視、図3に
カッタによって発生した切削ずりの粒度分布を表すグラ
フを示す。
【0016】図1及び図2に示すように、本実施例のカ
ッタ41において、後部の取付部42には図示しないバ
ケットホイールの板材に溶接やボルト等で取付けること
ができるように切込み43が形成されている。一方、カ
ッタ41の前部には互いに離間する方向を向くような
股状の二股部44が形成されると共にその二股部44の
先端は先細形状となるように先鋭化されてそれぞれ超硬
チップ45が固着されている。
【0017】而して、上述したカッタ41をバケットホ
イールに装着して水中で軟岩の掘削作業を行うと、装着
したカッタ41の先端部が二股状をなすと共にその二股
部44が先細形状となって超硬チップ45が固着されて
いるので、掘削される軟岩は細かく掘削破砕されて粗大
ずりが発生することはない。そして掘削ずりは水と共に
バケットホイールからサクションマウス及び配管、スラ
リーポンプ等の搬送経路によって水上に搬送されること
となる。このとき、掘削ずりには粗大ずりが含まれてい
ないので、水と共に搬送経路内をスムースに流れ、この
ずりが搬送経路を閉塞することはない。
【0018】ここで本実施例のカッタ41による切削ず
りの細片化の効果をグラフによって説明する。図3は切
削ずりの粒度分布、即ち、ずり粒度に対する加積通過率
を表すグラフであって、同図に示すように、従来のカッ
タに対して本実施例のカッタ41による切削ずりの方が
明らかに細片化されていることがわかる。
【0019】また、本実施例のカッタ41は先端部に二
股部44が形成されて先細形状となっているが、その幅
は従来のものと同等以上であり、バケットホイールへの
装着自に隣接するカッタ41同士の間隔が広がりすぎる
ことはなく、軟岩の堀り残しや、バケットホイールとこ
の軟岩の堀り残しとの接触による異常摩擦や、そのこと
による切削抵抗の増大などの問題も発生することはな
い。
【0020】
【考案の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本考案の掘削機のカッタによれば、回転駆動自在な
バケットホイールに装着されたカッタの先端部を互いに
離間する方向を向くような二又状とすると共にその二又
状先端を先細形状に形成したので、掘削される軟岩は細
かく破砕されて細砕化することで粗大なずりは発生せ
ず、このずりが搬送経路を閉塞することはない。従っ
て、掘削効率を低下させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る掘削機のカッタを表す
平面図である。
【図2】掘削機のカッタの側面図である。
【図3】カッタによって発生した切削ずりの粒度分布を
表すグラフである。
【図4】一般的なバケットホイール式水中掘削機の正面
図である。
【図5】バケットホイール式水中掘削機の平面図であ
る。
【図6】バケットホイールの断面図である。
【図7】カッタの詳細図である。
【符号の説明】
11 バケットホイール式水中掘削機 12 フレーム 15 クローラ 17 旋回テーブル 18 スラリーポンプ 21 ラダー 23 バケットホイール 25 サクションマウス 26 配管 41 カッタ 42 取付部 44 二股部 45 超硬チップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動自在なバケットホイールを有す
    る掘削機において、前記バケットホイールに装着された
    カッタの先端部を互いに離間する方向を向くような二股
    状とすると共に該二股状先端を先細形状に形成したこと
    を特徴とする掘削機のカッタ。
JP1993034213U 1993-06-24 1993-06-24 掘削機のカッタ Expired - Lifetime JP2567696Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993034213U JP2567696Y2 (ja) 1993-06-24 1993-06-24 掘削機のカッタ

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JP1993034213U JP2567696Y2 (ja) 1993-06-24 1993-06-24 掘削機のカッタ

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JPH074560U JPH074560U (ja) 1995-01-24
JP2567696Y2 true JP2567696Y2 (ja) 1998-04-02

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ID=12407886

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JPS4946502U (ja) * 1972-07-22 1974-04-24

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JPH074560U (ja) 1995-01-24

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Effective date: 19971111