JP2567632Y2 - 繊維状活性炭シートからなる水中の塩素吸着体 - Google Patents

繊維状活性炭シートからなる水中の塩素吸着体

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JP2567632Y2
JP2567632Y2 JP3302292U JP3302292U JP2567632Y2 JP 2567632 Y2 JP2567632 Y2 JP 2567632Y2 JP 3302292 U JP3302292 U JP 3302292U JP 3302292 U JP3302292 U JP 3302292U JP 2567632 Y2 JP2567632 Y2 JP 2567632Y2
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activated carbon
water
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chlorine
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SANKOH CO Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この考案は、水中の残留塩素、そ
の他の臭いの成分或は有機物等(以下残留塩素等とい
う)の除去を目的とする塩素吸着体に係り、詳記すれ
ば、特に流し込み側に圧力を掛けることができない用
途、例えばドリップ式コーヒーメーカーの水槽に取り付
けるのに最適な塩素吸着体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ドリップ式コーヒーメーカーは、図1に
示すように、水タンク1内に、数リットルの水2を収容
し、該水タンク1からパイプ3を通して水2を移送し、
パイプ3外側をヒーター4で加熱して熱水とし、この熱
水を予め定量のコーヒー5をセットした紙フイルター6
に送り、該紙フイルター6で濾過されたホットなコーヒ
をカップ7に受けるようになっている。尚、水2をパイ
プ3に移送する際、ポンプ17によって、若干減圧にし
て引っ張るようになっている。しかしながら、市水の中
には、残留塩素等が混入しているので、これらがコーヒ
ーの味覚を落とす問題があった。 【0003】これら、残留塩素等は、活性炭によって除
去することができる。従来繊維状活性炭シートを用いた
浄水用フイルターとしては、多孔芯材に活性炭シートを
多層に巻き付けてなり、外周側から水を流入させ、多孔
芯材の方へ押し流すときに残留塩素等を除去するフイル
ターや繊維状活性炭を短繊維化し、これに溶融繊維を混
綿し、熱を掛けながらプレス成型して円筒状のフイルタ
ーとし、円筒の外側から内側へ水を押し流すことによっ
て、残留塩素等を除去するフイルターが知られている。
しかしながら、これらフイルターは、いずれも流し込み
側に人為的に圧力を掛けない限り使用できないので、前
記ドリップ式コーヒーメーカーの水中の塩素等の臭いの
除去に使用することはできなかった。即ち、ドリップ式
コーヒーメーカーは、タンク内の水位が下がると送り込
む水量が減少することを感知し、ヒーターの焼き付きの
危険を報らせるように設計されているので、濾過時に圧
力損失を生じる構造のフイルターを用いることはできな
いからである。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】この考案は、このよう
な点に着目してなされたものであり、殆ど圧力損失を生
じさせないで、水中の残留塩素等を効果的に除去するこ
とができる繊維状活性炭からなる水中の塩素吸着体を提
供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的に沿う本考案の
構成は、スパイラル状に巻いた繊維状活性炭シートと、
該繊維状活性炭シート間に体通路を形成するように装
着したスペーサーとを具備してなり、が前記体通路
をスパイラル状に流れて行く過程で中の塩素を前記活
性炭シート表面に吸着除去し得るように構成してなるこ
とを特徴とする。 【0006】また本考案は、スパイラル状に巻いた繊維
状活性炭シートと、該繊維状活性炭シート間に体通路
を形成するように装着したスペーサーとを有するフイル
ターエレメントと、該フイルターエレメントを収容する
容器と、該容器の側部に形成した水が流入するための長
孔と、前記容器の上下に固定したシールプレートとを具
備してなり、該下面シールプレートと前記繊維状活性炭
シート下端とはシール剤によりシールし、前記上面シー
ルプレートと前記繊維状活性炭シート上端とはシール剤
を使用せずに空気溜まりでシールしてなることを特徴と
する。 【0007】 【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は、本考案の実施例を示す半断面図であり、
繊維状活性炭シート9と、スペーサー10とを同時に巻
き付けて円筒状に形成したフイルターエレメントと、該
フイルターエレメントを内装する円筒状の容器11と、
該円筒状の容器11の縦方向に形成した体が流入する
ための長孔16と、前記円筒状の容器11の上端に固定
した上面シールプレート12と、前記円筒状容器の下端
に固定し、中央に流体排出口13を形成した下面シール
プレート14とから構成されてなり、下面シールプレー
ト14と繊維状活性炭シート9下端とはシール剤15に
よりシールされている。 【0008】円筒状容器11に形成された長孔16の上
端は、上面シールプレート12の上端から図2のBの距
離だけ離れているので、この部分に空気溜まりが生じ、
そのため、上面シールプレート12と繊維状活性炭シー
ト9とは、シール剤でシールしなくとも、シール剤でシ
ールしたのと同じようにショートパスしないようになっ
ている。 【0009】本考案に使用するスペーサー10として
は、水に対する耐性を有し且っ水が自由に移動できるも
のならどのようなものでもよく、特に限定されない。上
記実施例に於いては、凹凸のあるポリプロピレン製ネッ
ト状物を使用している。また、水中の異物の除去度合を
コントロールするには、スペーサーの厚み、即ち液体通
路の間隙をコントロールしたり、繊維状活性炭シートの
巻き数即ち液体通路の長さを変えることで任意にコント
ロールすることができる。 【0010】 【作用】次に、本考案の繊維状活性炭からなる塩素吸着
を使用して、ドリップ式コーヒーメーカーのタンクの
水を浄化した例を示す。試験に使用した塩素吸着体は、
巻巾6cm、長さ60cmの繊維状活性炭シートを、ス
ペーサーを介在させた間隙を1mmとしてスパイラル状
に巻き付け、図2に示す塩素吸着体を形成し、下面シー
ルプレート14と繊維状活性炭シート9下端とを酢ビ系
のホットメルト樹脂15でシールすることにより製作し
た。尚、上面シールプレート12と繊維状活性炭シート
9上端とはシール剤でシールされていない。 【0011】図1に示すように、上記繊維状活性炭から
なる塩素吸着体をドリップ式コーヒーメーカーのタンク
中に装着し、残留塩素濃度1PPMの水を毎分180C
Cの流速で流して処理した。被処理水は、図4の矢印で
示すように、最外層の流入口から流入し、渦巻き状に回
転して中央に達し、下面シールプレート14の排出口1
3からパイプ3に送られる。水中の残留塩素等は、水が
渦巻状に流れる過程で繊維状活性炭に吸着除去される。
上記試験の結果、水中の残留塩素濃度0.1PPMにま
で処理できる水量は、600リットルであった。この処
理量は、従来の加圧濾過方式で処理できる水量とほぼ同
一である。 【0012】 【効果】以上述べたごとく、本考案によれば、スペーサ
ーを介してスパイラル状に巻いた繊維状活性炭シート間
に、スパイラル状にを通過させる過程で中の塩素
吸着除去するものであるので、圧力損失を極小にして、
中の塩素を除去することができるから、特にドリップ
式コーヒーメーカーの水中の塩素等の除去に好適に使用
することができる。また、本考案のフイルターは、上面
シールプレートと繊維状活性炭シート上端とは、シール
剤でシールされていないので、活性炭へのシール剤の臭
い移りを防止することができると共に、コストダウンに
もなる等の利点を有する。 【0013】
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案のフイルターをドリップ式コーヒーメー
カーに使用した例を示す断面図である。 【図2】本考案の実施例を示す半断面図である。 【図3】図2の上面図である。 【図4】図2のA−A′矢視図である。 【符号の説明】 8 本考案の繊維状活性炭からなる塩素吸着体 9 繊維状活性炭シート 10 スペーサー 11 円筒状の容器 12 上面シールプレート 13 流体排出口 14 下面シールプレート 15 シール剤 16 長孔

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】スパイラル状に巻いた繊維状活性炭シート
    と、該繊維状活性炭シート間に液体通路を形成するよう
    に装着したスペーサーとを具備してなり、水が前記
    通路をスパイラル状に流れて行く過程で中の塩素を前
    記活性炭シート表面に吸着除去し得るように構成してな
    ることを特徴とする繊維状活性炭シートからなる水中の
    塩素吸着体。 【請求項2】圧力損失を引き起こすことなく、水は前記
    液体通路を通過する請求項1に記載の水中の塩素吸着
    。 【請求項3】スパイラル状に巻いた繊維状活性炭シート
    と、該繊維状活性炭シート間に液体通路を形成するよう
    に装着したスペーサーとを有するフイルターエレメント
    と、該フイルターエレメントを収容する容器と、該容器
    の側部に形成した水が流入するための長孔と、前記容器
    の上下に固定したシールプレートとを具備してなり、該
    下面シールプレートと前記繊維状活性炭シート下端とは
    シール剤によりシールし、前記上面シールプレートと前
    記繊維状活性炭シート上端とはシール剤を使用せずに空
    気溜まりでシールしてなることを特徴とする水中の塩素
    吸着体【請求項4】ドリップ式コーヒーメーカーの水槽に取り
    付ける請求項3に記載の水中の塩素吸着体
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