JP2567556Y2 - ボーリングバー - Google Patents

ボーリングバー

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JP2567556Y2
JP2567556Y2 JP10783691U JP10783691U JP2567556Y2 JP 2567556 Y2 JP2567556 Y2 JP 2567556Y2 JP 10783691 U JP10783691 U JP 10783691U JP 10783691 U JP10783691 U JP 10783691U JP 2567556 Y2 JP2567556 Y2 JP 2567556Y2
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vibration
slit
boring bar
throw
bar
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JP10783691U
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Kyocera Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボーリングバーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のボーリングバーは、小径の丸棒状
のシャンクの先にスローアウェイチップを取付けて切削
する。小径の丸棒状のシャンクの先にスローアウェイチ
ップを取付けて切削するため、切削中にビビリ易く、精
度のよい切削加工ができなかった。
【0003】このビビリを防止するボーリングバーとし
て、図2および図3に示すように、ボーリングバーのシ
ャンク部101・201内をくり抜き、振動吸収体10
2・202を内部に詰め込む吸収体詰め込みタイプがあ
る。なお、符号103・203はスローアウェイチップ
である。また、図4に示すように、シャンク部301を
超硬材にし、スローアウェイチップ取付部304を鋼材
とし、シャンク部301とスローアウェイチップ取付部
304とをロウ付けにより一体化した超硬・防振バータ
イプがあった。なお符号303はスローアウェイチップ
である。
【0004】ここで、吸収体詰め込みタイプでは、内部
くり抜き、振動吸収体102・202を詰め込み、ふた
のロウ付けまたは摩擦溶接などの加工工程が増え、コス
トアップの要因となっていた。さらに、切削油をシャン
ク部101・201・301内を通し、スローアウェイ
チップ103・203の刃先へ供給する場合、振動吸収
体102・202がシャンク部101・201内に入っ
ているため中心部に貫通孔をあけることが出来ず、スロ
ーアウェイチップ103・203の刃先部の冷却に障害
を生じていた。
【0005】その上、振動吸収体102・202が小型
化出来ず、シャンク部101・201の直径も最小のも
のでも直径16mmと大きくなっている。超硬防振バー
タイプは、スローアウェイチップ取付部304と超硬材
のシャンク部301をロウ付けし、防振性能を高めてい
るが、ロウ付け時の熱歪みや接着面の不安定さによりス
ローアウェイチップ取付部304からの脱落が見られ
る。
【0006】さらに、超硬材のシャンク部301が使用
中損傷すると修正不能となり、高価なシャンク部301
も廃棄するなど不経済である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、製造コスト
が安く、その上、防振性能の優れたボーリングバーを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、上記
の事情に鑑み、一体の鋼製ボーリングバーで、その首部
1にはスローアウェイチップ2が取付けられ、その首部
1にスローアウェイチップ2の取付面と反対側よりスリ
ット3を刻設し、そのスリット3に振動係数の異なる振
動抑制体4を圧入する。
【0009】ここで、振動係数の異なる振動抑制体4と
しては、HRC50以上の焼入れ材、超硬材、セラミッ
ク材、サーメット材がある。スリット3の刃先からの長
手方向の距離L1 は、加工径の0.5〜3倍にするのが
望ましい。また、スリット3の幅L3 については、0.
1mm≦L3 ≦5mmに設定する。
【0010】スリット3の深さL4 は、0.2B≦L4
≦0.5Bとし、最小肉厚Bの半分以下とし、かつ、2
割以上に設定する。切欠き3の奥端面は断面形状的にR
になっているものが良く、Rの大きさは切欠き幅L3
1/4〜1/2が良い。Rの大きさが1/4L3 より小
なる時はコーナー部に集中応力が加わるため、ボーリン
グバーの破損に結びつくケースがある。
【0011】
【作用】切削中に発生する振動を一体鋼製ボーリングバ
ーの切刃近傍にスリットを刻設し、前記スリットに振動
係数の異なる振動抑制体を圧入することにより、振動を
吸収し、ビビリの発生を抑制する。
【0012】
【実施例】本考案を添付する図面に示す具体的一実施例
に基づいて以下詳細に説明する。図1に示すように、S
CM440あるいはSCM435などの鋼材を熱処理に
よりHRC42〜HRC50に焼入れされたボーリング
バーの首部1のスローアウェイチップ2の取付面と反対
側の面にスリット3を刻設し、前記スリット3に振動係
数の異なる振動抑制体4を圧入する。圧入方法として
は、万力またはバイスなどで挟み込む方法や油圧による
圧入方法がある。
【0013】スリット3の深さL4 は、そのスリット3
の有する断面の最小肉厚をBとする時、0.2B≦L4
≦5Bとし、深さL4 が0.2Bより小なるときは、振
動係数の異なる振動抑制体4を圧入するだけのスリット
体積がない。また、深さL4が0.5Bより大きくなる
とボーリングバーの強度が不足する。スリット3の幅L
3 は、0.1mm≦L3 ≦5mmが好ましい。
【0014】また、スリット3のスローアウェイチップ
2の刃先から長手方向の距離L1 は、加工径の0.5〜
3倍に設定する。
【0015】
【考案の効果】本考案は、上述のように、硬度HRC5
0未満の鋼製ボーリングバーの首部のスローアウェイチ
ップの取付面と反対側の面に幅0.5〜1mmのスリッ
トを刻設し、前記スリット中に硬度HRC50以上の振
動抑制体を圧入してなるボーリングバーであるので、振
動を減衰するため、防振性能が改善される。 また、本
考案は、単にスリットを刻設し、振動抑制体を圧入した
だけの至極簡単で、安価に防振構造のボーリングバーの
提供ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の具体的一実施例の平面、正面、側面の
3図面図と断面図である。
【図2】従来の振動抑制体を内蔵するボーリングバーの
一部を断面した正面図である。
【図3】従来の振動吸収体を内蔵するボーリングバーの
一部を断面した正面図である。
【図4】従来のシャンク部が超硬のボーリングバーの正
面図である。
【符号の説明】
3…スリット 4…振動抑制体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬度HRC50未満の鋼製ボーリングバ
    ーの首部のスローアウェイチップの取付面と反対側の面
    に幅0.5〜1mmのスリットを刻設し、前記スリット
    中に硬度HRC50以上の振動抑制体を圧入してなるボ
    ーリングバー。
JP10783691U 1991-12-27 1991-12-27 ボーリングバー Expired - Lifetime JP2567556Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102848002A (zh) * 2011-07-01 2013-01-02 钴碳化钨硬质合金公司 带有减振装置的旋转切削刀具

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SE511395C2 (sv) * 1996-07-08 1999-09-20 Sandvik Ab Svarvbom, förfarande för tillverkning av en svarvbom samt användning av densamma

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CN102848002A (zh) * 2011-07-01 2013-01-02 钴碳化钨硬质合金公司 带有减振装置的旋转切削刀具

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