JP2565737Y2 - 電子回路パッケージの誤抜去防止機構 - Google Patents

電子回路パッケージの誤抜去防止機構

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JP2565737Y2
JP2565737Y2 JP2293793U JP2293793U JP2565737Y2 JP 2565737 Y2 JP2565737 Y2 JP 2565737Y2 JP 2293793 U JP2293793 U JP 2293793U JP 2293793 U JP2293793 U JP 2293793U JP 2565737 Y2 JP2565737 Y2 JP 2565737Y2
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弘 川野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種の電子装置のユニ
ット内に垂直に立てた状態で実装して用いている電子回
路パッケージを、ユニットから抜き取る際に操作を誤っ
て抜き取ってしまうことが無いように防止する電子回路
パッケージの誤抜去防止機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来例の構造を示す通信装置の一
構成例の斜視図であり、図において、1は電子装置のユ
ニットであり、矩形の箱体の前面側を開口させた構造と
なっている。2はこのユニット1の底面となる棚板であ
り、この棚板2の上面には後述する電子回路パッケージ
を挿抜する際の挿抜方向を案内するガイドレール3が所
定の間隔で複数本配置されている。また、このガイドレ
ール3と対を成すようにして、図示しないがユニット1
の天井面にも複数本のガイドレールが形成されている。
4はこの棚板2の前端縁部からユニット1の奥方へと延
在するように形成された切り欠き部、5はこの切り欠き
部4の突き当たり位置に設けた係止面である。
【0003】6はこのユニット1内に実装するための薄
板状の電子回路パッケージであり、一側面にいくつかの
電子回路部品等を備えて成っており、これを立てた状態
で前記ユニット1の開口側からガイドレール3に沿って
図中矢印方向に挿入することにより該ユニット1内に実
装できる構成となっている。7はこの電子回路パッケー
ジ6の一側面に取り付けた電気コネクタで、図示しない
が前記ユニット1の奥部の突き当たり面に配設した複数
個の電気コネクタに嵌合することにより、電子回路パッ
ケージ6とユニット1との電気的接続を確保する。
【0004】8はこの電気コネクタ7と接続して電子回
路パッケージ6の一側面に設けた電気−光変換部であ
り、一端側にピッグテールを介して上側光コネクタ9を
接続しており、前記電気コネクタ7に外部から供給され
た電気信号を光信号に変換して上側光コネクタ9へと送
るようになっている。10はこの上側光コネクタ9を支
持するコネクタ支持部材としてのコネクタ取付金具であ
り、下面側には中継アダプタ11を介して外部装置から
の下側光コネクタ12を支持し、これにより上下の両光
コネクタ9と12とを接続するようにしている。
【0005】ここで、図6と図7を用いてコネクタ取付
金具10近傍の構造を説明する。図6はコネクタ取付金
具近傍の構造を示す要部斜視図、図7は同じくコネクタ
取付金具近傍の構造を示す要部正面図であり、両図とも
電子回路パッケージ6をユニット1に挿入した状態を示
している。コネクタ取付金具10は図に見られるよう
に、電子回路パッケージ6と平行な取付面10aと、こ
の取付面10aから直角に折曲して上下の光コネクタ9
と12を支持するための水平面10bと、この水平面1
0bから前記取付面10aとは直交する後端辺から下方
に折曲して前記棚板2の係止面5と平行となる固定面1
0cを有した構造となっている。
【0006】13はこのコネクタ取付金具10を電子回
路パッケージ6に取り付けているネジであり、電子回路
パッケージ6の裏面側から取付面10aへと挿入し螺合
締結している。また、14はこのコネクタ取付金具10
をユニット1内の所定の実装位置に固定するための摘み
ネジであり、コネクタ取付金具10の固定面10cと、
棚板2の係止面5に設けておいた各ネジ穴に固定面10
c側から挿入して螺合締結することで、コネクタ取付金
具10をユニット1の棚板2に固定している。
【0007】そして、棚板2の前端縁部に形成された切
り欠き部4は、電子回路パッケージ6をユニット1の開
口面側から挿入する場合、コネクタ取付金具10の固定
面10cが棚板2にぶつからないようにすると共に、棚
板2の下面側から下側光コネクタ12がコネクタ取付金
具10に接続することができるように切り欠いたもので
ある。
【0008】以上の構成において、電子回路パッケージ
6をユニット1に実装し、かつ上下両コネクタ9と12
とを嵌合接続する場合は、まずコネクタ取付金具10を
ネジ13により電子回路パッケージ6に固定し、この電
子回路パッケージ6を、電気コネクタ7が先端となるよ
うにして垂直に立ててユニット1の開口面から所定のガ
イドレール3に合わせ、そしてこのガイドレール3に沿
ってユニット1を奥方へと挿入していく。
【0009】こうして挿入された電子回路パッケージ6
に取り付けたコネクタ取付金具10の固定面10cが、
棚板2の係止面5に突き当たると、その位置が電子回路
パッケージ6の実装位置となるので、開口面側から摘み
ネジ14を固定面10cと係止面5に設けたネジ穴に螺
合締結することにより両者を固定し、これにより電子回
路パッケージ6をユニット1内の所定の実装位置に固定
する。
【0010】この後、下側光コネクタ12を、棚板2の
下面側から切り欠き部4を通してコネクタ取付金具10
の取付面10aの下面側へと、中継アダプダ11を介し
て嵌合すると、上側光コネクタ9との接続が得られる。
そして、電子回路パッケージ6がコネクタ取付金具10
を介してユニット1に固定された時、電子回路パッケー
ジ6の先端側に設けた電気コネクタ7は、ユニット1の
図示しない突き当たり面に複数個設けた電気コネクタと
嵌合接続する構成となっているので、ユニット1の外部
から供給された電子信号は電気コネクタ7を介して電気
−光変換部8に送られ、ここで光信号に変換されて上側
光コネクタ9へと供給され、そしてこの上側光コネクタ
9からコネクタ取付金具10の支持により、外部からの
下側光コネクタ12へと接続されるようになっている。
【0011】また、この電子回路パッケージ6をユニッ
ト1から取り出す際は、まず、下側光コネクタ12を中
継アダプタ11から取り外し、次に、棚板2とコネクタ
取付金具10を固定している摘みネジ14を、切り欠き
部4から指等を挿入して取り外した後、電子回路パッケ
ージ6を開口部から手前側に引っ張れば、該電子回路パ
ッケージ6は容易にガイドレール3に沿って引き抜くこ
とができ、これによりユニット1外部へと抜去できる。
【0012】ところで、電子回路パッケージ6をユニッ
ト1より取り出す場合には、上述したように、まず最初
に外部装置から接続している下側光コネクタ12を取り
外さなければならない。これは、下側光コネクタ12を
接続したままの状態で電子回路パッケージ6を引き抜く
と、下側光コネクタ12の構造上の都合により不用意に
引っ張ってしまうのを防止するためであり、そのために
下側光コネクタ12を接続している状態で誤って引き抜
けないような構造にしている。
【0013】すなわち、電子回路パッケージ6をユニッ
ト1の棚板2に固定している摘みネジ14の位置を、作
業員が作業を行う際、作業員側から下側光コネクタ12
の背後に位置するように配置し、下側光コネクタ12を
取り外さなければ摘みネジ14を操作できないようにし
て、下側光コネクタ12を接続したままでの誤抜去を防
止するようにしていた。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の技術においては、電子回路パッケージをユニット
から引き抜いて取り出す際、作業員はユニットの内部に
切り欠き部等から手を挿入し、まず下側光コネクタをコ
ネクタ取付金具、すなわちコネクタ支持部材から外し、
この後、摘みネジを外すという面倒な作業を行わなけれ
ばならないために、作業性を低下させていたという問題
がある。
【0015】また、この摘みネジの位置は切り欠き部の
奥部にあるために、電子回路パッケージを取り出す時ば
かりではなく、電子回路パッケージを挿入して固定する
時も同じように摘みネジを回す作業をしなければならな
いため、これが困難な作業となっていた。さらに、コネ
クタ支持部材を棚板に固定するために、棚板の前端縁部
からユニット奥方へと延在させて切り欠き部を設けてい
ることから、棚板の強度を弱めているという問題があっ
た。
【0016】本考案は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、棚板の下面側に手を差し込んで下
側光コネクタを外したり、また摘みネジを回したりしな
くとも電子回路パッケージをユニットから引き抜けるよ
うにして抜去作業を容易にし、かつ棚板の前端縁部に切
り欠きを設けなくとも電子回路パッケージを挿抜できる
ようにして棚板の強度を弱めずに確実に誤抜去を防止す
る電子回路パッケージの誤抜去防止機構を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本考案は、ユニットの外部からの操作でコネクタ支
持部材を上下動可能とし、このコネクタ支持部材が下降
した時はユニットへの電子回路パッケージの挿抜を不可
とし、また上昇させた時は可能とするようにしたもので
ある。
【0018】すなわち、上側光コネクタをコネクタ支持
部材を介して電子回路パッケージに取り付ると共に、こ
の電子回路パッケージを所定の方向に挿入することで棚
板上に支持し、かつこの棚板の下面側から下側光コネク
タを前記コネクタ支持部材に取り付けることで前記上側
光コネクタとの電気的接続を保持する電子回路パッケー
ジの誤抜去防止機構において、前記コネクタ支持部材を
所定範囲内で上下動可能に支持する長穴を、コネクタ支
持部材もしくは前記電子回路パッケージのいずれか一方
に形成し、かつ、このコネクタ支持部材に対応する棚板
の所定位置に、前記下側光コネクタを貫通可能とすると
共に該コネクタ支持部材が最下端まで下降した時に貫通
可能とする貫通穴を形成して、前記コネクタ支持部材
が、移動範囲の最下端まで下降した時には前記貫通穴に
貫通して前記電子回路パッケージを棚板上の所定の実装
位置に固定させてユニットからの抜去を規制し、かつ前
記移動範囲の最上端まで上昇した時には前記コネクタ支
持部材と棚板の干渉を解除してユニットからの抜去が可
能となるように、コネクタ支持部材を電子回路パッケー
ジに上下動可能に取り付けるようにしたものである。
【0019】
【作用】上述した構成により、電子回路パッケージをユ
ニット内に実装する場合は、まず、コネクタ支持部材は
予め、該コネクタ支持部材あるいは電子回路パッケージ
に設けた長穴を介して、電子回路パッケージに沿って上
下動可能に取り付けておく。コネクタ支持部材は上方に
持ち上げるように力を加えない限り下降した位置にあ
る。この状態で電子回路パッケージをユニット内の棚板
上に挿入すると、コネクタ支持部材は棚板と干渉してし
まうので、挿入時にはコネクタ支持部材を所定の位置ま
で上昇させてから行う。
【0020】所定の実装位置まで電子回路パッケージを
挿入した後、コネクタ支持部材の支持を開放すると、コ
ネクタ取付金具は所定の移動範囲内で下降し、貫通穴か
ら棚板の下面側に達する。この状態で電子回路パッケー
ジを抜去しようとしても、コネクタ支持部材と貫通穴が
干渉し、電子回路パッケージの抜去は不可能となり、電
子回路パッケージは所定の実装位置に保持された状態と
なる。
【0021】また、この電子回路パッケージを抜去する
場合は、まず下側光コネクタをコネクタ支持部材から取
り外し、この後コネクタ支持部材を移動可能範囲内の最
上端まで持ち上げることによりコネクタ支持部材を棚板
の貫通穴から引き上げて該棚板との干渉を解除する。な
お、この時、下側光コネクタを取り外すのを忘れていた
場合は、電子回路パッケージを引き抜こうとしても貫通
穴の周面に下側光コネクタがぶつかるので電子回路パッ
ケージは引き抜けない。従って、ここで必ず下側光コネ
クタを取り外す作業を行うことになる。こうして、下側
光コネクタを取り外せば棚板と干渉するものは何もなく
なるので、コネクタ支持部材を持ち上げたままで電子回
路パッケージを手前側に引っ張れば容易にユニットから
抜去することができる。
【0022】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は本実施例の誤抜去防止機構の構造を示す斜
視図、図2は同じく誤抜去防止機構の要部分解斜視図、
図3は図1の正面図、図4は図1のA−A線断面図であ
る。なお、以下の説明において従来とほぼ同様の部品に
ついては従来と同一の符号を付している。
【0023】まず、図2によりコネクタ支持部材として
のコネクタ取付金具と電子回路パッケージとの取付構造
について説明すると、図において、電子回路パッケージ
6の所定位置には2個の長穴15が形成されており、図
2に示すように、その長穴15を介してコネクタ取付金
具16を電子回路パッケージ6に取り付けるようになっ
ている。
【0024】コネクタ取付金具16は、電子回路パッケ
ージ6と平行な取付面16aと、この取付面16aから
水平方向に直角に折曲して上下両光コネクタ9と12を
支持する水平面16bと、この水平面16bの前端辺を
直角に立ち上げて、電子回路パッケージ6を所定の実装
位置に保持するストッパ面16cと、前記取付面16a
の上端から水平に延在させたレバー部16dとから構成
されている。そして、前記取付面16aには電子回路パ
ッケージ6への取付用の取付穴17が、また水平面16
bには上側光コネクタ9の支持用の支持穴18がそれぞ
れ形成されており、さらにレバー部16dは、図1及び
図4に示すように、電子回路パッケージ6にコネクタ取
付金具16を取り付けた時、その一端部が電子回路パッ
ケージ6の後端辺から作業員の手前側方向に突出する長
さとする。
【0025】19はカラー、20はネジであり、カラー
19を電子回路パッケージ6の裏面側から長穴15内に
挿入して係合し、さらに電子回路パッケージ6の表面側
に突出した先端部分にコネクタ取付金具16の取付穴1
7を挿入させた後、このカラー19のネジ穴内に、コネ
クタ取付金具16の取付面16a側からネジ20を螺合
締結することで、コネクタ取付金具16を電子回路パッ
ケージ6に取り付ける構造としている。そして、カラー
19は長穴15内をその長穴方向に移動可能としている
ので、コネクタ取付金具16は電子回路パッケージ6に
沿って、長穴15の穴内をその所定範囲内で長手方向に
上下動可能となる。
【0026】このようにコネクタ取付金具16を取り付
けた電子回路パッケージ6を、ユニット1内に挿入した
状態を、図1及び図3と図4に示している。ユニット1
には、図1に見られるように、電子回路パッケージ6を
支持する棚板2に、レバー部16dを除いたコネクタ取
付金具16が容易に通過できる程度の大きさの貫通穴2
1が形成されている。この貫通穴21は前記カラー19
が長穴15の最下端まで下降した時、コネクタ取付金具
16の水平面16bがこの貫通穴21を貫通して棚板2
の下面側まで下降できるようにしている。そして、この
下降したコネクタ取付金具16の水平面16bの下面側
に、外部装置からの下側光コネクタ12を中継アダプタ
11を介して嵌合して接続する。また、カラー19が長
穴15内を最下部まで下降した時、コネクタ取付金具1
6のストッパ部16cは、その上端がわずかに棚板2よ
り上方に突出する構造となっており、これにより貫通穴
21の前端辺である当接面21aと当接して、電子回路
パッケージ6が開口面側に動いてしまうのを防止して、
所定の実装位置に固定する。
【0027】以上の構成により、電子回路パッケージ6
のユニット1への挿抜動作を説明すると、電子回路パッ
ケージ6を立てた状態で支持した時、コネクタ取付金具
16はカラー19が長穴15の下端まで下降するので、
コネクタ取付金具16が上下動可能な範囲内の最下端の
位置に下降した状態となる。この状態で電子回路パッケ
ージ6をユニット1に挿入しようとすると、まず、電気
コネクタ7が先端となるようにしてユニット1の開口面
から所定のガイドレール3に合わせ、このガイドレール
3に沿ってユニット1内へと電子回路パッケージ6を挿
入していく。
【0028】この時、コネクタ取付金具16は最下端の
位置にあるため、電子回路パッケージ6を挿入していく
とコネクタ取付金具16が棚板2にぶつかってしまうの
で、電子回路パッケージ6の手前側に突出しているコネ
クタ取付金具16のレバー部16dに手を添えて持ち上
げる。コネクタ取付金具16はこれによりカラー19が
長穴15内を上昇し、長穴15の最上端まで持ち上げら
れると停止する。この時の状態は、図3及び図4におい
て実線にて示している。
【0029】コネクタ取付金具16が最上端まで上昇す
ると、コネクタ取付金具16の下端および中継アダプタ
11の下端は棚板2より上方に位置することになるの
で、この状態で電子回路パッケージ6をさらにユニット
1奥方へと挿入する。これにより、電子回路パッケージ
6は所定の実装位置まで挿入でき、先端の電気コネクタ
7が図示せぬユニット1の電気コネクタと嵌合接続す
る。
【0030】この後、コネクタ取付金具16を持ち上げ
ていた手を外すと、コネクタ取付金具16は、カラー1
9が長穴15穴内を下降するのと一体に下降し、棚板2
の貫通穴21を貫通して棚板2の下面側へと移動する。
そして、カラー19が長穴15内の最下端まで下降した
時、コネクタ取付金具16のストッパ部16cはその上
端部が棚板2の貫通穴21から僅かに突出した位置とな
り、貫通穴21の当接面21aと当接して、電子回路パ
ッケージ6が開口側に移動するのを防止し、所定の実装
位置に保持する。
【0031】最後に、棚板2の下面側から下側光コネク
タ12をコネクタ取付金具16の水平面16bの下面側
に、中継アダプタ11を介して嵌合接続すると、電子回
路パッケージ6の実装動作は完了する。次に、電子回路
パッケージ6をユニット1から抜去する場合は、まず、
下側光コネクタ12を水平面16bから取り外す。この
後、コネクタ取付金具16のレバー部16dを挿入時と
同様に持ち上げてコネクタ取付金具16の下端が棚板2
より上方になったら、電子回路パッケージ6を手前側に
引っ張ると、容易に引き出すことができる。
【0032】すなわち、コネクタ取付金具16を持ち上
げなければ、コネクタ取付金具16のストッパ部16c
が棚板2の貫通穴21の当接面21aにぶつかり、電子
回路パッケージ6を引き出すことはできない。そして、
この貫通穴21は棚板2の前端辺まで延在していないた
めに、下側光コネクタ12をコネクタ取付金具16に嵌
合したままの状態で引き抜いた場合は、たとえコネクタ
取付金具16を持ち上げていても、この当接面21aに
下側光コネクタ12がぶつかるので、下側光コネクタ1
2を嵌合した状態での誤抜去を防止している。
【0033】なお、上述した実施例においては、コネク
タ取付金具16を上下動可能に支持するための長穴15
は、電子回路パッケージ6に形成しているが、むろんコ
ネクタ取付金具16に形成し、電子回路パッケージ6に
は取付穴17を形成するようにしても良く、この場合に
はコネクタ取付金具16の移動可能最上端は、カラー1
9が長穴の最下部に位置し、一方、コネクタ取付金具1
6の移動可能最下端は、長穴の最上部にカラー19が位
置した時となる。
【0034】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、上
下側両光コネクタを支持するコネクタ支持部材を所定範
囲内で上下動可能に支持する長穴を、コネクタ支持部材
もしくは電子回路パッケージのいずれか一方に形成し、
かつ、このコネクタ支持部材に対応する棚板の所定位置
に、前記下側光コネクタを貫通可能とすると共に該コネ
クタ支持部材が最下端まで下降した時に貫通可能とする
貫通穴を形成して、前記コネクタ支持部材が、移動範囲
の最下端まで下降した時には前記貫通穴に貫通して前記
電子回路パッケージを棚板上の所定の実装位置に固定さ
せてユニットからの抜去を規制し、かつ前記移動範囲の
最上端まで上昇した時には前記コネクタ支持部材と棚板
の干渉を解除してユニットからの抜去が可能となるよう
に、コネクタ支持部材を電子回路パッケージに上下動可
能に取り付けるようにした。
【0035】このため、電子回路パッケージをユニット
から抜去する場合は、下側光コネクタを取り外した後、
コネクタ支持部材全体を上昇させると、コネクタ取付金
具と棚板との干渉は解除されるので、電子回路パッケー
ジを抜去方向に引っ張れば、容易に抜去可能となる。す
なわち、コネクタ支持部材を持ち上げるという極めて簡
単な操作だけで、電子回路パッケージを棚板に固定して
いる状態を解除することができるので、電子回路パッケ
ージの挿抜作業は容易となり、作業性を向上することが
できる。
【0036】また、従来のように摘みネジを取り付けた
り、あるいは取り外したりするという困難な作業が不要
となったので、作業性ばかりでなく部品の取扱性もよ
く、取り外した摘みネジを紛失してしまうというような
問題も無くなる。さらに、従来はコネクタ支持部材を棚
板に固定した構造としていることで、ユニットに電子回
路パッケージを挿入するためには、棚板にその前端縁部
からユニット奥方へと延在させた切り欠き部を形成しな
ければならなかったが、本願考案によればコネクタ支持
部材はユニット内に挿入した後に下降させて棚板の貫通
穴に挿入するようにしたので、切り欠き部により棚板の
強度を弱めるようなことも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の誤抜去防止機構の構造を示す斜視図
である。
【図2】本実施例の誤抜去防止機構の要部分解斜視図で
ある。
【図3】図1の正面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】従来例の構造を示す通信装置の一構成例の斜視
図である。
【図6】コネクタ取付金具近傍の構造を示す要部斜視図
である。
【図7】コネクタ取付金具近傍の構造を示す要部正面図
である。
【符号の説明】
1 ユニット 2 棚板 6 電子回路パッケージ 9 上側光コネクタ 12 下側光コネクタ 15 長穴 16 コネクタ取付金具 16a 取付面 16b 水平面 16c ストッパ部 16d レバー部 19 カラー 21 貫通穴 21a 当接面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側光コネクタをコネクタ支持部材を介
    して電子回路パッケージに取り付ると共に、この電子回
    路パッケージを所定の方向に挿入することで棚板上に支
    持し、かつこの棚板の下面側から下側光コネクタを前記
    コネクタ支持部材に取り付けることで前記上側光コネク
    タとの電気的接続を保持する電子回路パッケージの誤抜
    去防止機構において、 前記コネクタ支持部材を所定範囲内で上下動可能に支持
    する長穴を、コネクタ支持部材もしくは前記電子回路パ
    ッケージのいずれか一方に形成し、 かつ、このコネクタ支持部材に対応する棚板の所定位置
    に、前記下側光コネクタを貫通可能とすると共に該コネ
    クタ支持部材が最下端まで下降した時に貫通可能とする
    貫通穴を形成して、 前記コネクタ支持部材が、移動範囲の最下端まで下降し
    た時には前記貫通穴に貫通して前記電子回路パッケージ
    を棚板上の所定の実装位置に固定させてユニットからの
    抜去を規制し、かつ前記移動範囲の最上端まで上昇した
    時には前記コネクタ支持部材と棚板の干渉を解除してユ
    ニットからの抜去が可能となるように、コネクタ支持部
    材を電子回路パッケージに上下動可能に取り付けること
    を特徴とする電子回路パッケージの誤抜去防止機構。
JP2293793U 1993-04-30 1993-04-30 電子回路パッケージの誤抜去防止機構 Expired - Lifetime JP2565737Y2 (ja)

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