JP2565508Y2 - アルカリ2次電池 - Google Patents

アルカリ2次電池

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JP2565508Y2
JP2565508Y2 JP1991094519U JP9451991U JP2565508Y2 JP 2565508 Y2 JP2565508 Y2 JP 2565508Y2 JP 1991094519 U JP1991094519 U JP 1991094519U JP 9451991 U JP9451991 U JP 9451991U JP 2565508 Y2 JP2565508 Y2 JP 2565508Y2
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battery
heat
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electrode plate
present
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敏之 温田
裕江 中川
一弥 岡部
健吉 藤井
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Yuasa Corp
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Yuasa Corp
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    • Y02E60/12

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、Ni−Cd電池、Ni
−Zn電池、Ni−Fe電池等のアルカリ蓄電池に関
し、さらに詳しくはアルカリ蓄電池の端子部に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池は鉛蓄電池とは逆に、常
温あるいはそれ以下の低温において優れた特性を示す電
池として知られている。しかし、高温においては電池の
充電効率、特に正極板の充電効率の低下が大きく、ま
た、極板の劣化がより著しいため、高温での使用では容
量低下が大きく且つ寿命が短くなるという欠点を有して
いる。
【0003】しかし、近年では高エネルギー密度を有
し、且つ高率の充放電可能なアルカリ蓄電池の要求が強
くなっており、例えば電気自動車用電池として採用され
ているが、従来の電池をそのまま用いると、充放電にお
ける電池の発熱により電池温度が上昇し、前述したよう
な性能の低下をきたすという問題が生じる。
【0004】そのため、従来電槽の周囲に風を当てて冷
却する方法や電池の極群の間に集熱板を配置して熱を外
部へ取り出す方法が採用されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べた前
者の方法は、集合電池の場合は単電池の電槽毎に風を当
てようとすると単電池間にスペースを設けなければなら
ず、大きなスペースを必要とし、電槽が一般に用いられ
ているプラスチックの場合には熱伝導性が悪いなどの問
題点を有していた。また、後者の方法は、集熱板と極板
とを絶縁しなければならず、集熱板の採用による電池の
重量増加や体積増加によりエネルギー密度の損失や集熱
板の作製によるコストアップなどの問題点を有してい
た。
【0006】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、内部に熱が蓄積
されるのを低減して、長寿命化を図ると共に充電効率の
低下を防止した安価なアルカリ2次電池を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は正極端子1と負極端子2とを有するアルカ
リ2次電池において、前記正極端子1と前記負極端子2
の少なくとも一方の端子外面に、放熱部11を取り付け
たことを特徴とする。
【0008】
【作用】電池内部で発生した熱が端子に伝達されてくる
とその熱の殆どが該端子に取り付けられた放熱部から外
部へ放出される。
【0009】
【実施例】本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本考案Ni−Zn電池の断面図であり、1は
正極端子、2は負極端子であり、それぞれの端子は熱伝
導性の優れた例えばNi等からなる正極リード3と銅等
からなる負極リード4を通じて発熱体である正極板5と
負極板6に接続されている。正極板5の両側には保液材
7aが接触して設けられ、セパレータ8が正極板5の上
部を除いて包むように設けらている。セパレータ8と負
極板6との間には負極板6に接触して保液材7bが設け
られている。
【0010】なお正極板5は、シンター式又はペースト
式のニッケル極板からなっている。負極板6は、亜鉛粉
末及び酸化亜鉛粉末をポリ四弗化エチレン樹脂と混ぜ、
これを、ロール掛けによりシート状として銅又は銀の集
電体に圧着してなるもの又はペースト状として前記集電
体に塗布してなるものである。保液材7a、7bは、セ
ルロース系、ポリアミド系、又はポリオレフィン系の不
織布からなっている。セパレータ8は、微孔性ポリオレ
フィン膜、グラフトポリエチレン膜、又はセロハンを、
単独で又は組合せて用いてなるものであり、1〜3重構
造を有している。
【0011】また、電解液として比重1.20〜1.4
0の水酸化カリウムを主体とする水溶液を用い、電解液
は正極板5、負極板6、保液材7a、7b、及びセパレ
ータ8の全空隙の80〜98%を満たす量が注入されて
いる。
【0012】上記構成からなる極群が電槽9内に収容さ
れ、端子1、2が電槽9の上部へ突出している。電槽9
と端子1、2との間には電池内部の気密を保つためにゴ
ムパッキン10が設けられ、端子1、2の電槽上部突出
部分に酸化物や複合材料など例えばチッ化ケイ素からな
り、熱伝導性に優れた放熱部11を接触して取り付けて
いる。該放熱部11上面に放熱装置連結用ジョイントネ
ジ部11aが形成され、該ネジ部11aに連絡用ジョイ
ント(図示せず)の一端を嵌合して他端を放熱装置であ
る例えば水槽または放熱用フィンと連結すると放熱は一
層速く行なわれる。
【0013】図2は放熱装置と連結した上記構成の50
AHの本考案電池Aと放熱部のない従来電池(Ni−Z
n電池)Bとについて、電池の中心温度が1C放電とと
もにどのように変化するかを試験した結果を示す。この
図からわかるように、従来電池Bでは放電末の温度が放
電開始直後に比して約45℃上昇しているが、本考案電
池Aでは放電末でも約30℃の上昇しかなかった。また
図3は本考案電池Aと従来電池Bとについて、電池の中
心温度が0.1C充電時にどのように変化するかを試験
した結果を示す。充電時においては吸熱反応のために電
池の中心温度は徐々に下降するが、充電量が100%付
近で正極が過充電となって酸素ガスが発生し、この酸素
ガスが負極の金属亜鉛と反応して発熱するため、電池の
中心温度は充電量100%付近から急に上昇する。そし
て従来電池Bでは120%充電時に約15℃まで上昇し
ているが、本考案電池Aでは約5℃までしか上昇しなか
った。このように本考案電池Aの中心温度は、充放電時
において、従来電池Bに比して上昇が非常に少なかっ
た。
【0014】
【考案の効果】本考案は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 (1)電池の正極板5や負極板6で発生した熱をリード
3、4を介して端子1、2と放熱部11へ伝達し、該端
子部分の熱が殆ど放熱部11から放出されるので、電池
内部に熱が蓄積されるのを低減でき電池の長寿命化を図
ることができると共に充電効率の低下を防ぐことができ
る。
【0015】(2)放熱部11に放熱用フィン等を取り
付けると放熱効果を更に向上させることができる。
【0016】(3)放熱部11を端子1、2外面に簡単
に取り付けることができるので、製造コストが少なくて
済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のアルカリ2次電池を示す縦断面図であ
る。
【図2】本考案電池と従来電池について、電池の中心温
度が1C放電の時どのように変化するかを示したグラフ
である。
【図3】本考案電池と従来電池について、電池の中心温
度が0.1C充電時どのように変化するかを示したグラ
フである。
【符号の説明】
1 正極端子 2 負極端子 11 放熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−7269(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極端子(1)と負極端子(2)とを有
    するアルカリ2次電池において、前記正極端子(1)と
    前記負極端子(2)の少なくとも一方の端子外面に放熱
    (11)を取り付けたことを特徴とするアルカリ2次
    電池。
JP1991094519U 1991-10-21 1991-10-21 アルカリ2次電池 Expired - Lifetime JP2565508Y2 (ja)

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JPH0536756U JPH0536756U (ja) 1993-05-18
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