JP2565311C - - Google Patents

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JP2565311C
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、繊維、衣料、毛髪等に柔軟性を付与するための柔軟剤組成物に関し
、特に被洗物への染着性がなく、変色、退色性の少ない安定性のすぐれた柔軟剤
組成物に関するものである。 〔従来の技術〕 通常、衣料等にやわらかさを付与するための柔軟剤は、ジ長鎖アルキルジ短鎖
アルキル第4級アンモニウム塩などの水難溶性の第4級アンモニウム塩を主成分
とし、これを水性媒体に分散された形態で用いられている。そして、このような
柔軟剤には、美的外観を付与し、又は付加価値を高めるために、染料や顔料など
の色素が配合されている。しかしながら、これらの色素を含有する柔軟剤を用い
て衣料等を処理するとく該色素がカチオン界面活性剤とともに衣料に吸着し、衣
料に染着するという欠点があった。特に、この現象は衣料が白色の場合に問題で
あった。さらに、該柔軟剤組成物を長期間放置しておくと、温度や日光など の作用により、柔軟剤の色調が薄くなったり、又変色したりする現像が生じた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、衣料への染着性がなく、かつ日光等の作用により変退色しない、つ
まり(長期)保存安定性に優れた柔軟剤組成物を提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤及びスルホ
ン酸基を有する染料(但し、アシッド・ブルー80を除く)を含有することを特
徴とする柔軟剤組成物を用いることによって達成された。 発明で用いる難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤としては、例
えば炭素数8〜26のアルキル基またはアルケニル基を分子内に少くとも2個有
する第4級アンモニウム塩があげられる。これらのうち炭素数10〜24のアル
キル基またはアルケニル基を分子内に2個有する第4級アンモニウム塩が好まし
く、例えば次の一般式(I)、(II)で表わされるアンモニウム塩、 アミドアンモニウム塩、イミタゾリニウム塩が挙げられる。 (式I、II中、R1、R2はそれぞれ炭素数10〜24のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基またはアルケニル基、R3、R4はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基
、ヒドロキシアルヰル基またはベンジル基、−(C2H4O)l3・H(l3=1〜5)で示
される基、Y1、Y2はそれぞれエチレン基またはプロピレン基、l1、l2は0ま
たは1の数、 Xはハロゲンまたは炭素数1〜3のモノアルキル硫酸基を示す。) 具体的には、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジパルミチルメチ
ルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、ジ水素添加牛脂アルキル
ジメチルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド
、ジステアリルメチルポリオキシエチレン(平均重合度5モル)アンモニウムク
ロライド、ジ水素添加牛脂アルキルエチルベンジルアンモニウムクロライド、ジ
テトラコシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ〔(2−ドデカノイルアミノ
)エチル〕ジメチルアンモニウムクロライド、ジ〔(2−オクタデカノイルアミ
ノ)プロピル〕ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、2−ヘプタデシル−
1−エチル−〔(2−オクタデカノイルアミノ)エチル〕イミダゾリニウムエチ
ルサルフェート、2−ペンタデシル−1−メチル−1−〔(2−ヘキサデカノイ
ルアミノ)エチル〕イミダゾリニウムメチルサルフェートなどの1種または2種
以上 の混合物である。 柔軟剤組成物中の配合量は0.1〜50重量%(以下重量%を%と称する。)
、好ましくは2〜15%である。なお、水難溶性第4級アンモニウム塩は水性柔
軟剤組成物において、公知の分散手段により平均粒径5μ以下、好ましくは2μ
以下の微粒子として分散されているのが望ましい。 本発明で使用する染料は、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料
、フタロシアニン染料、キノンイミン染料、メチン染料、キノリン染料、ニトロ
染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、ナフタルイミド染
料及びペリノン染料から選ばれる酸性染料又は直接染料であって、スルホン酸基
を有する染料であり、 好ましくはアゾ染料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、インジゴイ
ド染料、キノンイミン染料である。 具体的には、染料便覧(丸善株式会社S.45年7月20日発行)の記載による
カラー・インデックス・ネーム(Colour Index Name)で示すと、ア ゾ染料のシー・アイ・ダイレクト・イエロー(C.I.Direct Yellow)28、シー・
アイ・ダイレクト・レッド(C.I.Direct Red)79やフタロシアニン染料のシー
・アイ・ダイレクト・ブルー(C.I.Direct Blue)86等の直接染料、およびアゾ
染料のシー・アイ・アシッド・イエロー(C.I.Acid Yellow)17、シー・アイ・
アシッド・レッド(C.I.Acid Red)6、シー・アイ・アシッド・レッド138、
アントラキノン誘導体のシー・アイ・アシッドブルー(C.I.Acid Blue)40、シ
ー・アイ・アシッド・ブルー62、シー・アイ・アシッド・ブルー112や構造
不明のシー・アイ・アシッド・グリーン(C.I.Acid Green)28などの酸性染料
の1種または2種以上の混合物である。柔軟剤組成物中の配合量は10-6〜1%
、好ましくは10-4〜10-2%である。さらに、該染料/水難溶性第4級アンモ
ニウム塩の重量比が0.5/100〜0.0005/100となるようにするのが
よい。 本発明では上記成分に加えて、ポリオキシエチ レン型ノニオン界面活性剤を添加するのが好ましい。該界面活性剤としては、例
えば、炭素数8〜20個のアルキル基を有し、酸化エチレンの平均付加モル数が
5〜60であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、炭素数6〜12個のアル
キル基を有し、酸化エチレンの平均付加モル数が5〜60であるポリオキシエチ
レンアルキルエーテルがあげられる。具体的には、ポリオキシエチレン 50)ノニルフェニルエーテルなどである。尚、 加モル数を示す(以下同じ)。柔軟剤組成物中のノニオン界面活性剤の配合量は
、0.01〜10%、好ましくは0.1〜1%である。 また、その他の成分も任意に添加することがで きる。このような成分としては、無機の粘度低下剤具体的には食塩、硝酸ナトリ
ウム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウ
ム等があげられる。また、スメクタイト粘土、高級アルコール、ポリマーエマル
ジョン、シリコーン類、香料、低級アルコールやグリコール類、帯電防止剤、吸
水性向上剤等があげられ、これらは通常5%未満の量で添加される。 本発明の柔軟剤は液状や粒状等任意の形態で用いることができる。 本発明において、被処理物への染料の染着が防止できる原因は十分解明されて
いないが、水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と特定の染料中
のスルホン酸基とがゆるやかにイオン結合し、解離しやすいイオン複合体を形成
するために、本発明の柔軟剤を用いた場合には、該複合体が衣料に吸着しても染
料が解離しやすく染着を有効に防止できるものと推定される。 〔発明の効果〕 本発明によれば、スルホン酸基を有する直接染 料、酸性染料の配合により、衣料等の被処理物へ染着することなく、かつ変色、
退色等のない長期保存安定性にすぐれた柔軟組成物を得ることができる。 従って、本発明の柔軟剤組成物は各種衣料用の柔軟組成物、固型状の微粒子形
にして粒状柔軟洗剤への添加成分、毛髪へ柔軟性を付与するためのトリートメン
ト剤などとして幅広く使用することができる。 次に本発明を実施例により詳述する。 〔実施例〕 実施例1 ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド5%、エチレングリコー
ル3%硝酸マグネシウム0.01%、香料0.1%、各種染料または顔 ノニルフェニルエーテル0.3%、残部水よりなる水性分散液を下記の方法によ
り調整し、繊維への染着性、変色及び退色性を評価した。結果をまとめて表−1
に示す。水性分散液の調整 ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド以外の成分を45℃の水
に溶解しておき、撹拌しながら前記第4級アンモニウム塩の溶融物を摘下し、均
一に分散させた後室温まで冷却した。使用衣類及び前処理 メリヤス及びタオルの綿衣料を日常使用されている衣料用洗剤にて50℃、1
5分間反転式洗濯機で洗浄した。この操作を2回繰り返し15分間すすぎを5回
繰り返した。その後、自然乾燥して染着性テストに用いた。染着性テスト たて、よこ15cmの布を絞り率200%になるようにし、上記柔軟剤組成物(
水性分散液)10gを衣料の中心に滴下し、3時間放置後、15分間水ですすぎ
、自然乾燥した。そして、乾燥した布への染着状態を目視し、衣類への染着度合
を下記の判定基準に従って評価した。 ×× 染着が著しい。 × 染着が認められる。 △ やや染着が認められる。 ○ わずかに染着が認められる。 ◎ 染着が認められない。変色、退色性テスト 上記柔軟剤組成物を800mlの半透明塩化ビニル製ボトルに入れ、45℃恒
温下及び日光曝露下で、1ヶ月放置し、変色の有無(変色有り:×、変色無し:
○)及び退色性について評価した。尚、退色性は、1ヶ月放置後の柔軟剤組成の
色調が、原組成物中の染料配合量0.8、0.6、0.4、0.2倍のいずれに相当
するかを目視により判断し、下記の評価値を表−1に示した。 ◎ 全く退色なし ○ 0.8倍の濃厚のものと同等の色調 △ 0.6倍の濃厚のものと同等の色調 × 0.4倍の濃厚のものと同等の色調 ×× 0.2倍の濃厚のものと同等以下の色調 表−1の結果から明らかなように、本発明による組成物は衣料への染着性がな
いことがわかる。 実施例2 ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド5%、エチレングリコー
ル3%、硝酸マグネシウム0.01%、香料0.1%、シー・アイ・ダイレクトブ
ルー86、各種ノニオン界面活性剤0.3%、残部水よりなる水性分散液を実施
例1と同じ方法により調整し、繊維への染着性を評価した。その結果を表−2に
示す。 尚、表−2の組成物の変色性は、いずれも45℃及び日光とも評価○であり、
退色性については、45℃が◎、日光が○であった。 表−2の結果からポリオキシエチレン型ノニオン界面活性剤を添加すると、衣
料への染着を一層有効に抑制できることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と、アゾ染料、アント
    ラキノン染料(但し、アシッド・ブルー80を除く)、インジゴイド染料、フタ
    ロシアニン染料、キノンイミン染料、メチン染料、キノリン染料、ニトロ染料、
    ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、ナフタルイミド染料及び
    ペリノン染料から選ばれる酸性染料又は直接染料であって、スルホン酸基を有す
    る染料とを含有することを特徴とする柔軟剤組成物。 (2) 柔軟剤組成物がポリオキシエチレン型ノニオン界面活性剤を含有する特許請
    求の範囲第(1)項記載の組成物。 (3) ポリオキシエチレン型ノニオン界面活性剤が、エチレンオキシドの平均付加
    モル数5〜60個であり、アルキル基の炭素数が8〜20個であるポリオキシエ
    チレンアルキルエーテルまたはアルキル基の炭素数が6〜12であるポリオキシ
    エチレンアルキルフェニルエーテルである特許請求の範囲第(2)項記載の組成物
    。 (4) 水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量が0.1〜50
    重量%であり、アゾ染料、アントラキノン染料(但し、アシッド・ブルー80を
    除く)、インジゴイド染料、フタロシアニン染料、キノンイミン染料、メチン染
    料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノ
    ン染料、ナフタルイミド染料及びペリノン染料から選ばれる酸性染料又は直接染
    料であって、スルホン酸基を有する染料の含有量が10-6〜1重量%である特許
    請求の範囲第(1)項または第(2)項記載の組成物。 (5) ポリオキシエチレン型ノニオン界面活性剤の含有量が0.01〜10重量%であ
    る特許請求の範囲第(2)項記載の組成物。

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