JP2565193B2 - デイジタル磁気再生装置 - Google Patents
デイジタル磁気再生装置Info
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- JP2565193B2 JP2565193B2 JP61204748A JP20474886A JP2565193B2 JP 2565193 B2 JP2565193 B2 JP 2565193B2 JP 61204748 A JP61204748 A JP 61204748A JP 20474886 A JP20474886 A JP 20474886A JP 2565193 B2 JP2565193 B2 JP 2565193B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の概要〕 この発明は、磁気ヘッド及びステップアップトランス
等のように低減遮断特性を有する結合素子を備えたディ
ジタル磁気再生装置において、結合素子のカットオフ周
波数を使用帯域の上限となる周波数より大となるように
設定し、使用帯域内で微分特性を確保することでノイズ
を軽減してS/N比を向上させ、エラーレートの改善を図
るようにしたものである。
等のように低減遮断特性を有する結合素子を備えたディ
ジタル磁気再生装置において、結合素子のカットオフ周
波数を使用帯域の上限となる周波数より大となるように
設定し、使用帯域内で微分特性を確保することでノイズ
を軽減してS/N比を向上させ、エラーレートの改善を図
るようにしたものである。
従来のディジタル磁気再生装置において、磁気ヘッド
とヘッドアンプとの間に設けられる結合素子としては低
域遮断特性を有するものが知られている。例えば、低速
回転型の磁気ディスク装置における小巻線の磁気ヘッド
とステップアップトランスとからる部分や、回転ヘッド
型のティジタルオーディオテープレコーダ及びディジタ
ルVTR等におけるロータリートランスとマッチングトラ
ンスとからなる部分、また、バイアス電流カット用のコ
ンデンサが用いられたMRヘッド等が低減遮断特性を有す
る。
とヘッドアンプとの間に設けられる結合素子としては低
域遮断特性を有するものが知られている。例えば、低速
回転型の磁気ディスク装置における小巻線の磁気ヘッド
とステップアップトランスとからる部分や、回転ヘッド
型のティジタルオーディオテープレコーダ及びディジタ
ルVTR等におけるロータリートランスとマッチングトラ
ンスとからなる部分、また、バイアス電流カット用のコ
ンデンサが用いられたMRヘッド等が低減遮断特性を有す
る。
これらの低減遮断特性を有する結合素子を備えたディ
ジタル磁気再生装置では、使用帯域において所望の周波
数特性を得るために結合素子と二値化回路の間に微分器
を有した微分検出再生系の構成や結合素子と二値化回路
の間に積分器を有した微分検出再生系の構成が用いられ
ている。
ジタル磁気再生装置では、使用帯域において所望の周波
数特性を得るために結合素子と二値化回路の間に微分器
を有した微分検出再生系の構成や結合素子と二値化回路
の間に積分器を有した微分検出再生系の構成が用いられ
ている。
第5図に一例として従来のディジタル磁気再生装置に
おける微分検出再生系の構成を示す。第5図において23
で示されるのが磁気ヘッドであり、磁気ヘッド23におい
て発生した再生出力が加算器24に供給される。加算器24
は、媒体ノイズの混入を等価的に示したもので、端子25
からのノイズ成分nmが再生出力に重畳され、加算器24の
出力が結合素子26に供給される。
おける微分検出再生系の構成を示す。第5図において23
で示されるのが磁気ヘッドであり、磁気ヘッド23におい
て発生した再生出力が加算器24に供給される。加算器24
は、媒体ノイズの混入を等価的に示したもので、端子25
からのノイズ成分nmが再生出力に重畳され、加算器24の
出力が結合素子26に供給される。
結合素子26としては、低域遮断特性を有するものが用
いられている。結合素子26の伝達関数は、演算子をSと
すると、 (R:抵抗値,L:インダクタンス) と表され、第6図Aに示す周波数特性とされている。結
合素子26のカットオフ周波数fcは、結合素子26及び後述
する微分器30の系における周波数特性が使用帯域で微分
特性を確保するように設定されている。
いられている。結合素子26の伝達関数は、演算子をSと
すると、 (R:抵抗値,L:インダクタンス) と表され、第6図Aに示す周波数特性とされている。結
合素子26のカットオフ周波数fcは、結合素子26及び後述
する微分器30の系における周波数特性が使用帯域で微分
特性を確保するように設定されている。
結合素子26を介された再生出力がヘッドアンプ27に供
給される。ヘッドアンプ27において増幅された再生出力
が加算器28に供給される。加算器28は、アンプノイズの
混入を等価的に示したもので、端子29からのノイズ成分
NAがヘッドアンプ27の出力に重畳され、加算器28の出力
が微分器30に供給される。
給される。ヘッドアンプ27において増幅された再生出力
が加算器28に供給される。加算器28は、アンプノイズの
混入を等価的に示したもので、端子29からのノイズ成分
NAがヘッドアンプ27の出力に重畳され、加算器28の出力
が微分器30に供給される。
微分器30の伝達関数は、演算子をSとすると、 G(S)=S と表され、第6図Bに示す周波数特性とされている。こ
のため、結合素子26及び微分器30の系における周波数特
性が第6図Cに示すものとされる。第6図Cに示すよう
に、結合素子26のカットオフ周波数fcより小となる周波
数の範囲で特性傾度が12dB/octとされ、カットオフ周波
数fcより大となる周波数の範囲で特性傾度が6dB/octと
される。
のため、結合素子26及び微分器30の系における周波数特
性が第6図Cに示すものとされる。第6図Cに示すよう
に、結合素子26のカットオフ周波数fcより小となる周波
数の範囲で特性傾度が12dB/octとされ、カットオフ周波
数fcより大となる周波数の範囲で特性傾度が6dB/octと
される。
微分器30の出力が帯域制限用のローパスフィルタ31に
供給され、ローパスフィルタ31の出力が二値化回路32に
供給される。二値化回路32において、所定のしきい値で
もって二値化処理がなされ、二値化回路32の出力が出力
端子33を介して取り出される。
供給され、ローパスフィルタ31の出力が二値化回路32に
供給される。二値化回路32において、所定のしきい値で
もって二値化処理がなされ、二値化回路32の出力が出力
端子33を介して取り出される。
ここで、加算器24において混入する媒体ノイズ成分nm
及び加算器28において混入するアンプノイズ成分nAに注
目すると、第5図に示す微分検出再生系におけるノイズ
パワーは、(0<f<fc)とすると、 となる。
及び加算器28において混入するアンプノイズ成分nAに注
目すると、第5図に示す微分検出再生系におけるノイズ
パワーは、(0<f<fc)とすると、 となる。
また、第7図に一例として従来のディジタル磁気再生
装置における積分検出再生系の構成を示す。第7図にお
いて34で示されるのが積分器であり、積分器34以外の部
分に関しては、第5図に示す微分検出再生系の構成と同
様とされ、同一の符号が付されている。
装置における積分検出再生系の構成を示す。第7図にお
いて34で示されるのが積分器であり、積分器34以外の部
分に関しては、第5図に示す微分検出再生系の構成と同
様とされ、同一の符号が付されている。
結合素子26の周波数特性は、第8図Aに示すものとさ
れている。結合素子26のカットオフ周波数fcは、結合素
子26及び積分器34の系における周波数特性が使用帯域で
積分特性を確保するように設定されている。積分器34の
伝達関数は、演算子をSとすると、 G(S)=1/S と表され、第8図Bに示す周波数特性とされている。こ
のため、結合素子26及び積分器34の系における周波数特
性が第8図Cに示すものとされる。第8図Cに示すよう
に、結合素子26のカットオフ周波数fcより小となる周波
数の範囲で略々平坦な特性とされ、カットオフ周波数fc
より大となる周波数の範囲で特性傾度が−64dB/octとさ
れる。積分器34の出力がローパスフィルタ31及び二値化
回路32を介され、出力端子33から取り出される。
れている。結合素子26のカットオフ周波数fcは、結合素
子26及び積分器34の系における周波数特性が使用帯域で
積分特性を確保するように設定されている。積分器34の
伝達関数は、演算子をSとすると、 G(S)=1/S と表され、第8図Bに示す周波数特性とされている。こ
のため、結合素子26及び積分器34の系における周波数特
性が第8図Cに示すものとされる。第8図Cに示すよう
に、結合素子26のカットオフ周波数fcより小となる周波
数の範囲で略々平坦な特性とされ、カットオフ周波数fc
より大となる周波数の範囲で特性傾度が−64dB/octとさ
れる。積分器34の出力がローパスフィルタ31及び二値化
回路32を介され、出力端子33から取り出される。
ここで、加算器24において混入する媒体ノイズ成分nm
及び加算器28において混入するアンプノイズ成分nAに注
目すると、第7図に示す積分検出再生系におけるノイズ
パワーは、(0<f<fc)とすると、 となる。
及び加算器28において混入するアンプノイズ成分nAに注
目すると、第7図に示す積分検出再生系におけるノイズ
パワーは、(0<f<fc)とすると、 となる。
前述したように微分検出再生系及び積分検出再生系の
いずれの場合においても結合素子26は、使用帯域で所望
の周波数特性を得るため設計上の制約を受けるものであ
る。つまり、使用帯域の下限となる周波数に対して結合
素子26のカットオフ周波数fcが小となるように、例えば
磁気ヘッドのコイルの巻線数やステップアップトランス
等のコイルの巻線数を制限し、前記(1)式のa(=R/
L)の値が最適なものとなるようになされている。この
ような構成のディジタル磁気再生装置においては、ノイ
ズパワーの点で前記(2)式及び(3)式の第2項から
明らかなようにアンプノイズ成分nAに微分若しくは積分
特性が影響し、S/N比的に不利となる欠点を有するもの
であった。
いずれの場合においても結合素子26は、使用帯域で所望
の周波数特性を得るため設計上の制約を受けるものであ
る。つまり、使用帯域の下限となる周波数に対して結合
素子26のカットオフ周波数fcが小となるように、例えば
磁気ヘッドのコイルの巻線数やステップアップトランス
等のコイルの巻線数を制限し、前記(1)式のa(=R/
L)の値が最適なものとなるようになされている。この
ような構成のディジタル磁気再生装置においては、ノイ
ズパワーの点で前記(2)式及び(3)式の第2項から
明らかなようにアンプノイズ成分nAに微分若しくは積分
特性が影響し、S/N比的に不利となる欠点を有するもの
であった。
従って、この発明の目的は、ノイズを軽減し、S/N比
を向上させる上で有利な構成とされたディジタル磁気再
生装置を提供することにある。
を向上させる上で有利な構成とされたディジタル磁気再
生装置を提供することにある。
この発明の第1の発明は、磁気ヘッドと、磁気ヘッド
にて発生した再生出力が供給される低域遮断特性を有す
る結合素子と、結合素子の出力が、微分器及び積分器を
介さずに供給されるローパスフィルタと、ローパスフィ
ルタの出力を2値信号へ変換する2値化回路とを有し、
結合素子は、微分検出系における使用帯域内で微分特性
を有すると共に、そのカットオフ周波数が使用帯域の上
限周波数より大となるように設定され、結合素子により
微分検出系を構成するようにしたことを特徴とするデジ
タル磁気再生装置である。
にて発生した再生出力が供給される低域遮断特性を有す
る結合素子と、結合素子の出力が、微分器及び積分器を
介さずに供給されるローパスフィルタと、ローパスフィ
ルタの出力を2値信号へ変換する2値化回路とを有し、
結合素子は、微分検出系における使用帯域内で微分特性
を有すると共に、そのカットオフ周波数が使用帯域の上
限周波数より大となるように設定され、結合素子により
微分検出系を構成するようにしたことを特徴とするデジ
タル磁気再生装置である。
この発明の第2の発明は、磁気ヘッドと、磁気ヘッド
にて発生した再生出力が供給される低域遮断特性を有す
る結合素子と、結合素子の出力が、二階積分器を介して
供給されるローパスフィルタと、ローパスフィルタの出
力を2値信号へ変換する2値化回路とを有し、結合素子
は、積分検出系における使用帯域内で微分特性を有する
と共に、そのカットオフ周波数が使用帯域の上限周波数
より大となるように設定され、結合素子と二階積分器と
によって、積分検出系を構成するようにしたことを特徴
とするデジタル磁気再生装置である。
にて発生した再生出力が供給される低域遮断特性を有す
る結合素子と、結合素子の出力が、二階積分器を介して
供給されるローパスフィルタと、ローパスフィルタの出
力を2値信号へ変換する2値化回路とを有し、結合素子
は、積分検出系における使用帯域内で微分特性を有する
と共に、そのカットオフ周波数が使用帯域の上限周波数
より大となるように設定され、結合素子と二階積分器と
によって、積分検出系を構成するようにしたことを特徴
とするデジタル磁気再生装置である。
結合素子4(14)のカットオフ周波数fcが使用帯域の
上限となる周波数f2よ大となるように結合素子4(14)
の例えばインダクタンスの値が選定され、使用帯域(f1
<f<f2)の範囲内で微分特性が確保される。このた
め、再生系におけるアンプノイズ成分nAが使用帯域の微
分特性若しくは積分特性により増長されることなくアン
プノイズ成分nAに関するノイズパワーが軽減される。
上限となる周波数f2よ大となるように結合素子4(14)
の例えばインダクタンスの値が選定され、使用帯域(f1
<f<f2)の範囲内で微分特性が確保される。このた
め、再生系におけるアンプノイズ成分nAが使用帯域の微
分特性若しくは積分特性により増長されることなくアン
プノイズ成分nAに関するノイズパワーが軽減される。
以下、この発明の一実施例及び他の実施例について図
面を参照して説明する。第1図は、この発明の一実施例
を示すもので、第1図に示すように、磁気ヘッド1,結合
素子4,ヘッドアンプ5,ローパスフィルタ8及び二値化回
路9により微分検出再生系が構成される。また、第1図
において2及び6で示される加算器は、ノイズの混入を
等価的に示したものである。
面を参照して説明する。第1図は、この発明の一実施例
を示すもので、第1図に示すように、磁気ヘッド1,結合
素子4,ヘッドアンプ5,ローパスフィルタ8及び二値化回
路9により微分検出再生系が構成される。また、第1図
において2及び6で示される加算器は、ノイズの混入を
等価的に示したものである。
磁気ヘッド1において発生した再生出力が加算器2に
供給される。加算器2において端子3からの媒体ノイズ
成分nmが再生出力に重畳され、加算器2の出力が結合素
子4に供給される。結合素子4としては、例えばステッ
プアップトランス等の低域遮断特性を有するものが用い
られている。結合素子4の伝達関数は、演算子をSとす
ると、 (R:抵抗値,L:インダクタンス) とされ、第2図に示す周波数特性とされている。第2図
に示すように、結合素子4の周波数特性は、使用帯域を
(f1<f<f2)とした場合、使用帯域の上限となる周波
数f2より大となる周波数にカットオフ周波数fcが設定さ
れている。実際には、例えばステップアップトランスの
コイルの巻線数を小とすることでインダクタンスLを小
とし、上記(1)式におけるaを大とすることでカット
オフ周波数fcが所定の値とされている。このため、カッ
トオフ周波数fcより小となる周波数の範囲で特性傾度が
6dB/octとされ、使用帯域(f1<f<f2)において微分
特性が確保され、カットオフ周波数fcより大となる周波
数の範囲で略々平坦な特性とされる。
供給される。加算器2において端子3からの媒体ノイズ
成分nmが再生出力に重畳され、加算器2の出力が結合素
子4に供給される。結合素子4としては、例えばステッ
プアップトランス等の低域遮断特性を有するものが用い
られている。結合素子4の伝達関数は、演算子をSとす
ると、 (R:抵抗値,L:インダクタンス) とされ、第2図に示す周波数特性とされている。第2図
に示すように、結合素子4の周波数特性は、使用帯域を
(f1<f<f2)とした場合、使用帯域の上限となる周波
数f2より大となる周波数にカットオフ周波数fcが設定さ
れている。実際には、例えばステップアップトランスの
コイルの巻線数を小とすることでインダクタンスLを小
とし、上記(1)式におけるaを大とすることでカット
オフ周波数fcが所定の値とされている。このため、カッ
トオフ周波数fcより小となる周波数の範囲で特性傾度が
6dB/octとされ、使用帯域(f1<f<f2)において微分
特性が確保され、カットオフ周波数fcより大となる周波
数の範囲で略々平坦な特性とされる。
結合素子4を介された再生出力がヘッドアンプ5に供
給される。ヘッドアンプ5において増幅された再生出力
が加算器6に供給される。加算器6において、端子7か
らのアンプノイズ成分nAがヘッドアンプ5の出力に重畳
され、この加算器6の出力が帯域制限用のローパスフィ
ルタ8に供給される。ローパスフィルタ8において不要
成分が除去され、ローパスフィルタ8の出力が二値化回
路9に供給される。二値化回路9において、結合素子4,
ヘッドアンプ5,及びローパスフィルタ8を介された磁気
ヘッド1の再生出力が所定のしきい値でもって二値化さ
れ、波形整形された再生出力が形成される。二値化回路
9の出力が出力端子10から取り出される。
給される。ヘッドアンプ5において増幅された再生出力
が加算器6に供給される。加算器6において、端子7か
らのアンプノイズ成分nAがヘッドアンプ5の出力に重畳
され、この加算器6の出力が帯域制限用のローパスフィ
ルタ8に供給される。ローパスフィルタ8において不要
成分が除去され、ローパスフィルタ8の出力が二値化回
路9に供給される。二値化回路9において、結合素子4,
ヘッドアンプ5,及びローパスフィルタ8を介された磁気
ヘッド1の再生出力が所定のしきい値でもって二値化さ
れ、波形整形された再生出力が形成される。二値化回路
9の出力が出力端子10から取り出される。
ここで、加算器2において混入する媒体ノイズ成分nm
及び加算器6において混入するアンプノイズ成分nAに注
目すると、第1図に示す微分検出再生系におけるノイズ
パワーは、 となる。従って、前述の(2)式と上記(4)式とを比
較して明らかなように、アンプノイズ成分nAの項が小と
なり、S/N比が改善される。
及び加算器6において混入するアンプノイズ成分nAに注
目すると、第1図に示す微分検出再生系におけるノイズ
パワーは、 となる。従って、前述の(2)式と上記(4)式とを比
較して明らかなように、アンプノイズ成分nAの項が小と
なり、S/N比が改善される。
また、第3図は、この発明の他の実施例を示すもの
で、第3図に示すように、磁気ヘッド11,結合素子14,ヘ
ッドアンプ15,二階積分器18,ローパスフィルタ19及び二
値化回路20により積分検出再生系が構成される。また、
第3図において12及び16で示される加算器は、ノイズの
混入を等価的に示したものである。
で、第3図に示すように、磁気ヘッド11,結合素子14,ヘ
ッドアンプ15,二階積分器18,ローパスフィルタ19及び二
値化回路20により積分検出再生系が構成される。また、
第3図において12及び16で示される加算器は、ノイズの
混入を等価的に示したものである。
磁気ヘッド11において発生した再生出力が加算器12に
供給される。加算器12において端子13からの媒体ノイズ
成分nmが再生出力に重畳され、加算器12の出力が結合素
子14に供給される。結合素子14は一実施例の場合と同様
の周波数特性を有し、第4図Aに示すものとされてい
る。また、使用帯域は(f1<f<f2)とされている。
供給される。加算器12において端子13からの媒体ノイズ
成分nmが再生出力に重畳され、加算器12の出力が結合素
子14に供給される。結合素子14は一実施例の場合と同様
の周波数特性を有し、第4図Aに示すものとされてい
る。また、使用帯域は(f1<f<f2)とされている。
結合素子14を介された再生出力がヘッドアンプ15に供
給される。ヘッドアンプ15において増幅された再生出力
が加算器16に供給される。加算器16において端子17から
のアンプノイズ成分nAがヘッドアンプ15の出力に重畳さ
れ、加算器16の出力が二階積分器18に供給される。二階
積分器18の伝達関数は、演算子をSとすると、 とされ、第4図Bに示す周波数特性とされている。第4
図Bに示すように、二階積分器18の周波数特性は、特性
傾度が−12dB/octとされている。
給される。ヘッドアンプ15において増幅された再生出力
が加算器16に供給される。加算器16において端子17から
のアンプノイズ成分nAがヘッドアンプ15の出力に重畳さ
れ、加算器16の出力が二階積分器18に供給される。二階
積分器18の伝達関数は、演算子をSとすると、 とされ、第4図Bに示す周波数特性とされている。第4
図Bに示すように、二階積分器18の周波数特性は、特性
傾度が−12dB/octとされている。
このため、結合素子14及び二階積分器18の系におあけ
る周波数特性が第4図Cに示すものとされる。第4図C
に示すようにカットオフ周波数fcより小となる周波数の
範囲で特性傾度が−6dB/octとされ、使用帯域(f1<f
<f2)において積分特性が確保される。
る周波数特性が第4図Cに示すものとされる。第4図C
に示すようにカットオフ周波数fcより小となる周波数の
範囲で特性傾度が−6dB/octとされ、使用帯域(f1<f
<f2)において積分特性が確保される。
二階積分器18の出力が帯域制限用のローパスフィルタ
19に供給される。ローパスフィルタ19において不要成分
が除去され、ローパスフィルタ19の出力が二値化回路20
に供給される。二値化回路20において、結合素子14,ヘ
ッドアンプ15,二階積分器18及びローパスフィルタ19を
介された磁気ヘッド11の再生出力が所定のしきい値でも
って二値化され、波形整形された再生出力が形成され
る。二値化回路20の出力が出力端子21から取り出され
る。
19に供給される。ローパスフィルタ19において不要成分
が除去され、ローパスフィルタ19の出力が二値化回路20
に供給される。二値化回路20において、結合素子14,ヘ
ッドアンプ15,二階積分器18及びローパスフィルタ19を
介された磁気ヘッド11の再生出力が所定のしきい値でも
って二値化され、波形整形された再生出力が形成され
る。二値化回路20の出力が出力端子21から取り出され
る。
ここで、加算器12において混入する媒体ノイズ成分nm
及び加算器16において混入するアンプノイズ成分nAに注
目すると、第3図に示す積分検出再生系におけるノイズ
パワーは、 となる。従って、前述の(3)式と上記(5)式を比較
して明らかなように、アンプノイズ成分nAの項が小とな
り、S/N比が改善される。
及び加算器16において混入するアンプノイズ成分nAに注
目すると、第3図に示す積分検出再生系におけるノイズ
パワーは、 となる。従って、前述の(3)式と上記(5)式を比較
して明らかなように、アンプノイズ成分nAの項が小とな
り、S/N比が改善される。
この発明では、結合素子のカットオフ周波数fcが使用
帯域の上限となる周波数f2より大となるように結合素子
の例えばインダクタンスの値が選定され、使用帯域(f1
<f<f2)の範囲内で微分特性が確保される。このた
め、再生系におけるアンプノイズ成分nAが使用帯域の微
分特性若しくは積分特性により増長されることがなく、
アンプノイズ成分nAに関するノイズパワーが前述した
(4)式及び(5)式に示すように軽減される。
帯域の上限となる周波数f2より大となるように結合素子
の例えばインダクタンスの値が選定され、使用帯域(f1
<f<f2)の範囲内で微分特性が確保される。このた
め、再生系におけるアンプノイズ成分nAが使用帯域の微
分特性若しくは積分特性により増長されることがなく、
アンプノイズ成分nAに関するノイズパワーが前述した
(4)式及び(5)式に示すように軽減される。
従って、この発明に依れば、S/N比を向上されること
ができ、エラーレートの改善が可能とされる。また、こ
の発明が微分検出再生系に適用される場合には、従来に
おいて必要とされていた微分器が不要となり、回路を簡
単化することができる。
ができ、エラーレートの改善が可能とされる。また、こ
の発明が微分検出再生系に適用される場合には、従来に
おいて必要とされていた微分器が不要となり、回路を簡
単化することができる。
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図はこ
の発明の一実施例における周波数特性を示す略線図、第
3図はこの発明の他の実施例のブロック図、第4図はこ
の発明の他の実施例における各部の周波数特性を示す略
線図、第5図は一例としての従来のディジタル磁気再生
装置のブロック図、第6図は一例としての従来のディジ
タル磁気再生装置における各部の周波数特性を示す略線
図、第7図は他の例としての従来のディジタル磁気再生
装置のブロック図、第8図は他の例としての従来のディ
ジタル磁気再生装置における各部の周波数特性を示す略
線図である。 図面における主要な符号の説明 1:磁気ヘッド、2,6:加算器、4:結合素子、5:ヘッドアン
プ、8:ローパスフィルタ、9:二値化回路、10:出力端
子。
の発明の一実施例における周波数特性を示す略線図、第
3図はこの発明の他の実施例のブロック図、第4図はこ
の発明の他の実施例における各部の周波数特性を示す略
線図、第5図は一例としての従来のディジタル磁気再生
装置のブロック図、第6図は一例としての従来のディジ
タル磁気再生装置における各部の周波数特性を示す略線
図、第7図は他の例としての従来のディジタル磁気再生
装置のブロック図、第8図は他の例としての従来のディ
ジタル磁気再生装置における各部の周波数特性を示す略
線図である。 図面における主要な符号の説明 1:磁気ヘッド、2,6:加算器、4:結合素子、5:ヘッドアン
プ、8:ローパスフィルタ、9:二値化回路、10:出力端
子。
Claims (2)
- 【請求項1】磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドにて発生した再生出力が供給される低減
遮断特性を有する結合素子と、 上記結合素子の出力が、微分器及び積分器を介さずに供
給されるローパスフィルタと、 上記ローパスフィルタの出力を2値信号へ変換する2値
化回路とを有し、 上記結合素子は、微分検出系における使用帯域内で微分
特性を有すると共に、そのカットオフ周波数が上記使用
帯域の上限周波数より大となるように設定され、 上記結合素子により微分検出系を構成するようにしたこ
とを特徴とするデジタル磁気再生装置。 - 【請求項2】磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドにて発生した再生出力が供給される低域
遮断特性を有する結合素子と、 上記結合素子の出力が、二階積分器を介して供給される
ローパスフィルタと、 上記ローパスフィルタの出力を2値信号へ変換する2値
化回路とを有し、 上記結合素子は、積分検出系における使用帯域内で微分
特性を有すると共に、そのカットオフ周波数が上記使用
帯域の上限周波数より大となるように設定され、 上記結合素子と上記二階積分器とによって、積分検出系
を構成するようにしたことを特徴とするデジタル磁気再
生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61204748A JP2565193B2 (ja) | 1986-08-30 | 1986-08-30 | デイジタル磁気再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61204748A JP2565193B2 (ja) | 1986-08-30 | 1986-08-30 | デイジタル磁気再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6361466A JPS6361466A (ja) | 1988-03-17 |
JP2565193B2 true JP2565193B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=16495675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61204748A Expired - Lifetime JP2565193B2 (ja) | 1986-08-30 | 1986-08-30 | デイジタル磁気再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565193B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58102316A (ja) * | 1981-12-14 | 1983-06-17 | Fujitsu Ltd | 磁気デイスク装置の微分回路 |
-
1986
- 1986-08-30 JP JP61204748A patent/JP2565193B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6361466A (ja) | 1988-03-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |