JP2565185Y2 - 車両用滑止め砂噴射装置 - Google Patents
車両用滑止め砂噴射装置Info
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- JP2565185Y2 JP2565185Y2 JP1993054197U JP5419793U JP2565185Y2 JP 2565185 Y2 JP2565185 Y2 JP 2565185Y2 JP 1993054197 U JP1993054197 U JP 1993054197U JP 5419793 U JP5419793 U JP 5419793U JP 2565185 Y2 JP2565185 Y2 JP 2565185Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車、鉄道車
両等の車両が凍結路面での制動時や登坂或は降坂時にス
リップするのを防止するための車両用滑止め砂噴射装置
に関する。
両等の車両が凍結路面での制動時や登坂或は降坂時にス
リップするのを防止するための車両用滑止め砂噴射装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、降雪地、寒冷地において圧雪或は
凍結した坂道を走行する自動車のスリップを防止する方
法としては、路肩に砂箱を設置しておき、登坂或は降坂
時に運転者等が砂箱の砂を路面に散布することが広く行
われている。また、例えば実開昭61−38202号公
報には砂貯蔵タンクに貯蔵する砂を圧縮空気の噴流によ
り吸引して空気と砂との混合流体を吐出するエゼクタ
と、エゼクタから吐出される混合流体を吹き付ける輸送
管とからなる車両のスリップ防止装置、特開平4−33
4602号公報には圧搾空気の排出管と砂容器に設けた
砂排出管をノズルに並設し、該ノズル内部の空気圧が圧
搾空気の噴射により減圧されることにより砂容器内の砂
がノズルから噴射されるように構成した砂を利用した自
動車用タイヤの滑り止め装置、実開昭60−11170
5号公報には気体流により粉粒体を散布する散布装置を
設け、散布装置の粉粒体供給口は開閉弁を介して粉粒体
タンクに接続した構成の自動車用スリップ防止装置、ま
た実公昭34−413号公報には砂箱胴体の底板を撒砂
管の取付部に向けて下向きに傾斜させ、砂箱胴体内を隔
壁により砂室と圧力空気室に分割すると共に、隔壁と底
板との間に適当数の中間隔壁を並設して空気噴出口が段
階的になる様に構成した自動撒砂箱の構造、更に実開平
2−33703号公報には砂貯蔵タンクと、砂貯蔵タン
ク内の砂を駆動輪の接地部に案内するダクトと、ダクト
内に設けた通路開閉部材と、通路開閉部材を開閉動させ
る駆動手段とから構成した砂撒き装置が知られている。
凍結した坂道を走行する自動車のスリップを防止する方
法としては、路肩に砂箱を設置しておき、登坂或は降坂
時に運転者等が砂箱の砂を路面に散布することが広く行
われている。また、例えば実開昭61−38202号公
報には砂貯蔵タンクに貯蔵する砂を圧縮空気の噴流によ
り吸引して空気と砂との混合流体を吐出するエゼクタ
と、エゼクタから吐出される混合流体を吹き付ける輸送
管とからなる車両のスリップ防止装置、特開平4−33
4602号公報には圧搾空気の排出管と砂容器に設けた
砂排出管をノズルに並設し、該ノズル内部の空気圧が圧
搾空気の噴射により減圧されることにより砂容器内の砂
がノズルから噴射されるように構成した砂を利用した自
動車用タイヤの滑り止め装置、実開昭60−11170
5号公報には気体流により粉粒体を散布する散布装置を
設け、散布装置の粉粒体供給口は開閉弁を介して粉粒体
タンクに接続した構成の自動車用スリップ防止装置、ま
た実公昭34−413号公報には砂箱胴体の底板を撒砂
管の取付部に向けて下向きに傾斜させ、砂箱胴体内を隔
壁により砂室と圧力空気室に分割すると共に、隔壁と底
板との間に適当数の中間隔壁を並設して空気噴出口が段
階的になる様に構成した自動撒砂箱の構造、更に実開平
2−33703号公報には砂貯蔵タンクと、砂貯蔵タン
ク内の砂を駆動輪の接地部に案内するダクトと、ダクト
内に設けた通路開閉部材と、通路開閉部材を開閉動させ
る駆動手段とから構成した砂撒き装置が知られている。
【0003】また、従来機関車には勾配の急な路線を登
る際に滑止め砂をレール上に散布する装置が搭載されて
おり、例えば特開昭62−241702号公報には貯留
室に分体供給管の一端を接続し、粉体供給管より断面積
が大きい圧縮空気供給管が粉体供給管を囲繞して、少な
くとも粉体供給管の他端より突出するように設けた構成
とし、横風を受けても増粘着粒子の吹きつけ軌跡の曲り
を小さくすることができる鉄道車両の増粘着装置が開示
されている。
る際に滑止め砂をレール上に散布する装置が搭載されて
おり、例えば特開昭62−241702号公報には貯留
室に分体供給管の一端を接続し、粉体供給管より断面積
が大きい圧縮空気供給管が粉体供給管を囲繞して、少な
くとも粉体供給管の他端より突出するように設けた構成
とし、横風を受けても増粘着粒子の吹きつけ軌跡の曲り
を小さくすることができる鉄道車両の増粘着装置が開示
されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術においては、全ての坂道に砂箱を設置すること及び
砂箱に砂を常時補充することは費用等の点から不可能で
ある。また、従来のいずれの砂散布装置も砂貯蔵部の下
側に小径の砂散布管を連通させた構成、更には砂散布管
の途中に開閉弁を設けた構成になっている。このため、
砂散布管内の砂には貯留する砂の荷重が加わった状態に
なると共に、車両走行時の振動で砂散布管内の砂が固く
締まってしまい、散布時に円滑に噴出しないという欠点
がある。また、砂の流路の途中に開閉弁を設けると、弁
と弁座との間に砂を噛んでしまい、確実に閉弁できずに
砂漏れしてしまうという欠点もある。
技術においては、全ての坂道に砂箱を設置すること及び
砂箱に砂を常時補充することは費用等の点から不可能で
ある。また、従来のいずれの砂散布装置も砂貯蔵部の下
側に小径の砂散布管を連通させた構成、更には砂散布管
の途中に開閉弁を設けた構成になっている。このため、
砂散布管内の砂には貯留する砂の荷重が加わった状態に
なると共に、車両走行時の振動で砂散布管内の砂が固く
締まってしまい、散布時に円滑に噴出しないという欠点
がある。また、砂の流路の途中に開閉弁を設けると、弁
と弁座との間に砂を噛んでしまい、確実に閉弁できずに
砂漏れしてしまうという欠点もある。
【0005】本考案は上述した従来技術の諸欠点に鑑み
なされたもので、構成が簡単であり、しかも滑止め砂を
必要な時に確実に車輪の下方に向けて噴射することがで
き、また砂の流路に砂が詰まることがないし、弁と弁座
との間に砂を噛み込むことがないので砂の噴射、停止動
作を確実に行うことができる車両用滑止め砂噴射装置を
提供することを目的とする。
なされたもので、構成が簡単であり、しかも滑止め砂を
必要な時に確実に車輪の下方に向けて噴射することがで
き、また砂の流路に砂が詰まることがないし、弁と弁座
との間に砂を噛み込むことがないので砂の噴射、停止動
作を確実に行うことができる車両用滑止め砂噴射装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本考案の手段は、加圧気体噴出手段を
備えた車両に設けられる車両用滑止め砂噴射装置であっ
て、密閉自在な砂充填口(3D)を有するタンク本体
(3)に下端側が該タンク本体(3)内に開口し、上端
側が外部に開口した大気吸込管(4)を挿設してなる砂
供給タンク(2)と、吸引口(5A)が下向きに形成し
てある基端側を前記大気吸込管(4)の下端側との間に
隙間(6)を存して挿設し、該砂供給タンク(2)の上
部外側に伸長して横方向に屈曲し、横向きの先端が砂噴
出口(5B)になった砂吸上管(5)と、該砂吸上管
(5)に連通した大気連通管(13)に設けられ、該砂
吸上管(5)への大気の導入および遮断を行なう大気遮
断弁(14)と、一端側の加圧気体導入口(8A)が前
記加圧気体噴出手段の噴出管(1A)の途中に連通した
状態で接続され、前記砂供給タンク(2)より上方に位
置して前記砂吸上管(5)の砂噴出口(5B)外周を囲
繞する途中部分が加圧気体絞り部(9)になり、他端側
が前記車両の車輪(1B)下方に向けて配置される砂噴
射口(10A)になった砂噴射管(7)と、該砂噴射管
(7)又は前記加圧気体噴出手段の噴出管(1A)に設
けられ、前記加圧気体導入口(8A)及び噴出管(1
A)を択一的に開閉弁する加圧気体制御弁(11)とか
らなる。
ために構成された本考案の手段は、加圧気体噴出手段を
備えた車両に設けられる車両用滑止め砂噴射装置であっ
て、密閉自在な砂充填口(3D)を有するタンク本体
(3)に下端側が該タンク本体(3)内に開口し、上端
側が外部に開口した大気吸込管(4)を挿設してなる砂
供給タンク(2)と、吸引口(5A)が下向きに形成し
てある基端側を前記大気吸込管(4)の下端側との間に
隙間(6)を存して挿設し、該砂供給タンク(2)の上
部外側に伸長して横方向に屈曲し、横向きの先端が砂噴
出口(5B)になった砂吸上管(5)と、該砂吸上管
(5)に連通した大気連通管(13)に設けられ、該砂
吸上管(5)への大気の導入および遮断を行なう大気遮
断弁(14)と、一端側の加圧気体導入口(8A)が前
記加圧気体噴出手段の噴出管(1A)の途中に連通した
状態で接続され、前記砂供給タンク(2)より上方に位
置して前記砂吸上管(5)の砂噴出口(5B)外周を囲
繞する途中部分が加圧気体絞り部(9)になり、他端側
が前記車両の車輪(1B)下方に向けて配置される砂噴
射口(10A)になった砂噴射管(7)と、該砂噴射管
(7)又は前記加圧気体噴出手段の噴出管(1A)に設
けられ、前記加圧気体導入口(8A)及び噴出管(1
A)を択一的に開閉弁する加圧気体制御弁(11)とか
らなる。
【0007】
【作用】滑止め砂の非噴射時には、加圧気体制御弁は加
圧気体導入口を閉弁しており、加圧気体は噴出管を介し
て外部に放出される。滑止め砂の噴射時には、加圧気体
制御弁は加圧気体導入口を開弁する。加圧気体が加圧気
体導入口から砂噴射管内に流入し、加圧気体絞り部を流
通することにより砂噴出口側がベンチュリ効果によって
負圧になり、砂吸上管を介して大気吸込管から大気が吸
込まれると共に砂供給タンク内の滑止め砂が吸上げられ
て砂噴射管内に噴出され、更に加圧気体の圧力によって
砂噴射口から車輪の下方に向けて噴射される。
圧気体導入口を閉弁しており、加圧気体は噴出管を介し
て外部に放出される。滑止め砂の噴射時には、加圧気体
制御弁は加圧気体導入口を開弁する。加圧気体が加圧気
体導入口から砂噴射管内に流入し、加圧気体絞り部を流
通することにより砂噴出口側がベンチュリ効果によって
負圧になり、砂吸上管を介して大気吸込管から大気が吸
込まれると共に砂供給タンク内の滑止め砂が吸上げられ
て砂噴射管内に噴出され、更に加圧気体の圧力によって
砂噴射口から車輪の下方に向けて噴射される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。図において、1は内燃機関としてのガソリンエンジ
ン又はディーゼルエンジン(図示 ず)を搭載したトラ
ックを示し、該トラック1には内熱機関の排気ガスを排
出するための排気管1Aが後方に向けて設けてある。
る。図において、1は内燃機関としてのガソリンエンジ
ン又はディーゼルエンジン(図示 ず)を搭載したトラ
ックを示し、該トラック1には内熱機関の排気ガスを排
出するための排気管1Aが後方に向けて設けてある。
【0009】2は車両用滑止め砂噴射装置を構成し、前
記トラック1に設けられた砂供給タンクを示す。3はタ
ンク本体で、該タンク本体3は中心側が略皿状に凹陥し
た底部3Aと、側壁部3Bと、蓋部3Cと、蓋部3Cに
開口形成した砂充填口3Dと、該砂充填口3Dを密閉自
在に施蓋する蓋体3Eとから構成してある。4は前記蓋
部3Cに挿設した状態でタンク本体3に設けられた大気
吸込管を示し、該大気吸込管4は下側端4Aがタンク本
体3の底部3A近傍に開口し、上側端4Bが蓋部3Cの
外側に開口している。そして、上記構成からなる砂供給
タンク2内には滑止め砂Aが充填してある。
記トラック1に設けられた砂供給タンクを示す。3はタ
ンク本体で、該タンク本体3は中心側が略皿状に凹陥し
た底部3Aと、側壁部3Bと、蓋部3Cと、蓋部3Cに
開口形成した砂充填口3Dと、該砂充填口3Dを密閉自
在に施蓋する蓋体3Eとから構成してある。4は前記蓋
部3Cに挿設した状態でタンク本体3に設けられた大気
吸込管を示し、該大気吸込管4は下側端4Aがタンク本
体3の底部3A近傍に開口し、上側端4Bが蓋部3Cの
外側に開口している。そして、上記構成からなる砂供給
タンク2内には滑止め砂Aが充填してある。
【0010】5は砂供給タンク2内の滑止め砂Aを吸引
するための砂吸上管を示す。該砂吸上管5は下向きに開
口する砂吸引口5Aが基端側に、横向きに開口する砂噴
出口5Bが先端側に夫々形成してあり、基端側が前記大
気吸込管4の下端側との間に隙間6を存して挿設され、
砂供給タンク2の上部外側に伸長して先端側が横方向に
屈曲した形状からなっている。
するための砂吸上管を示す。該砂吸上管5は下向きに開
口する砂吸引口5Aが基端側に、横向きに開口する砂噴
出口5Bが先端側に夫々形成してあり、基端側が前記大
気吸込管4の下端側との間に隙間6を存して挿設され、
砂供給タンク2の上部外側に伸長して先端側が横方向に
屈曲した形状からなっている。
【0011】7は砂吸上管5を介して砂供給タンク2内
の滑止め砂Aを噴射するための砂噴射管を示し、該砂噴
射管7は一端側開口の排気ガス導入口8Aが前記排気管
1Aの途中に接続された排気ガス導入管部8と、該排気
ガス導入管部8の他端側に一体的に連設され、砂吸上管
5の砂噴出口5B外周をテーパー状の壁面9Aで囲繞し
た排気ガス絞り部9と、該排気ガス絞り部9の先端に連
設され、先端の砂噴射口10Aが後車輪1Bの下方に向
けて配設された噴射管部10とから構成してある。
の滑止め砂Aを噴射するための砂噴射管を示し、該砂噴
射管7は一端側開口の排気ガス導入口8Aが前記排気管
1Aの途中に接続された排気ガス導入管部8と、該排気
ガス導入管部8の他端側に一体的に連設され、砂吸上管
5の砂噴出口5B外周をテーパー状の壁面9Aで囲繞し
た排気ガス絞り部9と、該排気ガス絞り部9の先端に連
設され、先端の砂噴射口10Aが後車輪1Bの下方に向
けて配設された噴射管部10とから構成してある。
【0012】11は前記排気ガス導入管部8と排気管1
Aの連設部位に設けられた排気ガス制御弁を示す。該排
気ガス制御弁11は電磁式アクチュエータ12によって
駆動され、排気ガス導入口8A及び排気管1Aを択一的
に開閉弁するようになっている。そして、前記電磁式ア
クチュエータ12は遅延回路を介して電磁リレー(いず
れも図示せず)に接続してあり、該電磁リレーはトラッ
ク1の運転室に設けたスイッチによって作動するように
なっている。
Aの連設部位に設けられた排気ガス制御弁を示す。該排
気ガス制御弁11は電磁式アクチュエータ12によって
駆動され、排気ガス導入口8A及び排気管1Aを択一的
に開閉弁するようになっている。そして、前記電磁式ア
クチュエータ12は遅延回路を介して電磁リレー(いず
れも図示せず)に接続してあり、該電磁リレーはトラッ
ク1の運転室に設けたスイッチによって作動するように
なっている。
【0013】13は砂吸上管5の途中に二又状に連設し
た大気連通管を示し、該大気連通管13の連通口13A
から砂吸上管5内に大気を導入するようになっている。
更に、14は前記大気連通管13に設けられた大気遮断
弁を示し、該大気遮断弁14は電磁式アクチュエータ1
5によって開閉動作する。
た大気連通管を示し、該大気連通管13の連通口13A
から砂吸上管5内に大気を導入するようになっている。
更に、14は前記大気連通管13に設けられた大気遮断
弁を示し、該大気遮断弁14は電磁式アクチュエータ1
5によって開閉動作する。
【0014】ここで、該電磁式アクチュエータ15は前
記電磁リレーと接続してあり、排気ガス制御弁11が排
気ガス導入口8Aを開弁即ち排気管1Aを閉弁すると
き、大気遮断弁14が大気連通管13を閉弁し、逆に排
気ガス制御弁11が排気ガス導入口8Aを閉弁、即ち排
気管1Aを開弁するとき、大気遮断弁14は大気連通管
13を開弁するようになっている。
記電磁リレーと接続してあり、排気ガス制御弁11が排
気ガス導入口8Aを開弁即ち排気管1Aを閉弁すると
き、大気遮断弁14が大気連通管13を閉弁し、逆に排
気ガス制御弁11が排気ガス導入口8Aを閉弁、即ち排
気管1Aを開弁するとき、大気遮断弁14は大気連通管
13を開弁するようになっている。
【0015】本実施例装置は上述の構成からなるが、次
にその作動について説明する。まず、トラック1の走行
時は、図2に示すように排気ガス制御弁11は排気ガス
導入口8Aを閉弁した状態、即ち排気管1Aを開弁した
状態に、他方、大気遮断弁14は大気連通管13を開弁
した状態になっており、エンジンの排気ガスは排気管1
Aを通して外部に排出される。
にその作動について説明する。まず、トラック1の走行
時は、図2に示すように排気ガス制御弁11は排気ガス
導入口8Aを閉弁した状態、即ち排気管1Aを開弁した
状態に、他方、大気遮断弁14は大気連通管13を開弁
した状態になっており、エンジンの排気ガスは排気管1
Aを通して外部に排出される。
【0016】他方、トラック1の制動時或は登坂時に滑
止め砂Aを噴射しようとするときは、運転室のスイッチ
を操作し、電磁リレーを励磁する。これにより電磁式ア
クチュエータ12が作動して排気ガス制御弁11は排気
ガス導入口8Aを開弁し、排気管1Aを閉弁すると共
に、電磁式アクチュエータ15が作動して大気遮断弁1
4が大気連通管13を閉弁する(図3参照)。
止め砂Aを噴射しようとするときは、運転室のスイッチ
を操作し、電磁リレーを励磁する。これにより電磁式ア
クチュエータ12が作動して排気ガス制御弁11は排気
ガス導入口8Aを開弁し、排気管1Aを閉弁すると共
に、電磁式アクチュエータ15が作動して大気遮断弁1
4が大気連通管13を閉弁する(図3参照)。
【0017】これにより、エンジンから排出された排気
ガスは、排気ガス導入口8Aから砂噴射管7へ流入し、
排気ガス絞り部9で絞られる。この結果、砂噴出口5B
近傍がベンチュリ効果によって負圧になるため、砂吸上
管5は大気吸込管4を介して大気を吸引しつつ砂供給タ
ンク2内の滑止め砂Aを吸引し、砂噴出口5Bから砂噴
射管7へ噴出する。噴出された滑止め砂Aは排気ガスの
圧力によって砂噴射口10Aから後車輪1Bの接地方向
前方に向けて噴射される。
ガスは、排気ガス導入口8Aから砂噴射管7へ流入し、
排気ガス絞り部9で絞られる。この結果、砂噴出口5B
近傍がベンチュリ効果によって負圧になるため、砂吸上
管5は大気吸込管4を介して大気を吸引しつつ砂供給タ
ンク2内の滑止め砂Aを吸引し、砂噴出口5Bから砂噴
射管7へ噴出する。噴出された滑止め砂Aは排気ガスの
圧力によって砂噴射口10Aから後車輪1Bの接地方向
前方に向けて噴射される。
【0018】路面の凍結状況や路面の勾配に応じて制動
に必要な時間滑止め砂Aを噴射したら、スイッチを操作
して電磁リレーを消磁する。これにより、排気ガス制御
弁11は排気ガス導入口8Aを閉弁し、大気遮断弁14
は大気連通管13を開弁する。この際、大気遮断弁14
が開弁した1〜2秒後に排気ガス制御弁11が排気ガス
導入口8Aを閉弁するようになっている。このため、大
気遮断弁14が開弁することにより、砂吸上管5内は大
気圧状態になり滑止め砂Aの吸上げが停止するが、更に
所定時間排気ガスが砂噴射管7を介して排出されること
により、砂噴射管7の排気ガス絞り部9から砂噴射口1
0Aまでの滑止め砂Aをガス圧によって噴射してしま
う。
に必要な時間滑止め砂Aを噴射したら、スイッチを操作
して電磁リレーを消磁する。これにより、排気ガス制御
弁11は排気ガス導入口8Aを閉弁し、大気遮断弁14
は大気連通管13を開弁する。この際、大気遮断弁14
が開弁した1〜2秒後に排気ガス制御弁11が排気ガス
導入口8Aを閉弁するようになっている。このため、大
気遮断弁14が開弁することにより、砂吸上管5内は大
気圧状態になり滑止め砂Aの吸上げが停止するが、更に
所定時間排気ガスが砂噴射管7を介して排出されること
により、砂噴射管7の排気ガス絞り部9から砂噴射口1
0Aまでの滑止め砂Aをガス圧によって噴射してしま
う。
【0019】上述の如く、本実施例によれば滑止め砂A
の噴射停止後、砂噴射管7内に滑止め砂Aが残留しない
ようにしたから、次の滑止め砂噴射動作を確実に行うこ
とができる。
の噴射停止後、砂噴射管7内に滑止め砂Aが残留しない
ようにしたから、次の滑止め砂噴射動作を確実に行うこ
とができる。
【0020】また、本実施例ではエンジンの排気ガスを
用いて滑止め砂Aを噴射するようにしたから、トラック
1の走行時に砂噴射口10Aに水や雪によって形成され
る氷塊を排気ガスの熱によって溶かすことができ、確実
に滑止め砂Aを噴射することができる。
用いて滑止め砂Aを噴射するようにしたから、トラック
1の走行時に砂噴射口10Aに水や雪によって形成され
る氷塊を排気ガスの熱によって溶かすことができ、確実
に滑止め砂Aを噴射することができる。
【0021】なお、本実施例では排気ガスを用いて滑止
め砂Aを噴射するように構成したが、例えばエアブレー
キ装置を搭載した車両にあっては、エアタンク内の圧縮
空気を利用して滑止め砂Aを噴射するようにしてもよ
い。
め砂Aを噴射するように構成したが、例えばエアブレー
キ装置を搭載した車両にあっては、エアタンク内の圧縮
空気を利用して滑止め砂Aを噴射するようにしてもよ
い。
【0022】
【0023】
【考案の効果】本考案は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。
ら、下記の諸効果を奏する。
【0024】(1)滑止め砂の吸上げ及び噴射を加圧気
体を用い、ベンチュリ効果によって行うようにしたか
ら、可動部が制御弁のみの簡単な構造に構成することが
でき、誤作動がなく確実に作動し、かつ保守点検も容易
な装置にできる。
体を用い、ベンチュリ効果によって行うようにしたか
ら、可動部が制御弁のみの簡単な構造に構成することが
でき、誤作動がなく確実に作動し、かつ保守点検も容易
な装置にできる。
【0025】(2)砂供給タンク内の滑止め砂は砂吸上
管により上方に吸引して噴出するように構成したから滑
止め砂が砂吸上管内に詰まることがないし、加圧気体制
御弁は砂噴射管又は加圧気体噴射手段の噴出管に設ける
ことにより滑止め砂と接触しない構成にしたから制御弁
が滑止め砂を噛み込んで作動不良になることがないので
滑止め砂の噴射、停止の各動作を確実に行うことができ
る。
管により上方に吸引して噴出するように構成したから滑
止め砂が砂吸上管内に詰まることがないし、加圧気体制
御弁は砂噴射管又は加圧気体噴射手段の噴出管に設ける
ことにより滑止め砂と接触しない構成にしたから制御弁
が滑止め砂を噛み込んで作動不良になることがないので
滑止め砂の噴射、停止の各動作を確実に行うことができ
る。
【0026】(3)構造が簡単で小型化できるし、加圧
気体として排気ガスを使用できるから、搭載スペースに
制約を受ける小型自動車にも搭載することができる。
気体として排気ガスを使用できるから、搭載スペースに
制約を受ける小型自動車にも搭載することができる。
【図1】本考案の実施例に係る車両用滑止め砂噴射装置
をトラックに搭載して示す説明図である。
をトラックに搭載して示す説明図である。
【図2】車両用滑止め砂噴射装置の全体構成図である。
【図3】車両用滑止め砂噴射装置の作動状態を示す説明
図である。
図である。
1A 排気管 2 砂供給タンク 3 タンク本体 4 大気吸込み管 5 砂吸上管 5A 吸引口 5B 砂噴出口 6 隙間 7 砂噴射管 8A 排気ガス導入口 9 排気ガス絞り部 10A 砂噴射口 11 排気ガス制御弁 13 大気連通管 13A 大気連通口 14 大気遮断弁
Claims (1)
- 【請求項1】 加圧気体噴出手段を備えた車両に設けら
れる車両用滑止め砂噴射装置であって、密閉自在な砂充
填口(3D)を有するタンク本体(3)に下端側が該タ
ンク本体(3)内に開口し、上端側が外部に開口した大
気吸込管(4)を挿設してなる砂供給タンク(2)と、
吸引口(5A)が下向きに形成してある基端側を前記大
気吸込管(4)の下端側との間に隙間(6)を存して挿
設し、該砂供給タンク(2)の上部外側に伸長して横方
向に屈曲し、横向きの先端が砂噴出口(5B)になった
砂吸上管(5)と、該砂吸上管(5)に連通した大気連
通管(13)に設けられ、該砂吸上管(5)への大気の
導入および遮断を行なう大気遮断弁(14)と、一端側
の加圧気体導入口(8A)が前記加圧気体噴出手段の噴
出管(1A)の途中に連通した状態で接続され、前記砂
供給タンク(2)より上方に位置して前記砂吸上管
(5)の砂噴出口(5B)外周を囲繞する途中部分が加
圧気体絞り部(9)になり、他端側が前記車両の車輪
(1B)下方に向けて配置される砂噴射口(10A)に
なった砂噴射管(7)と、該砂噴射管(7)又は前記加
圧気体噴出手段の噴出管(1A)に設けられ、前記加圧
気体導入口(8A)及び噴出管(1A)を択一的に開閉
弁する加圧気体制御弁(11)とから構成してなる車両
用滑止め砂噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054197U JP2565185Y2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 車両用滑止め砂噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054197U JP2565185Y2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 車両用滑止め砂噴射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718907U JPH0718907U (ja) | 1995-04-04 |
JP2565185Y2 true JP2565185Y2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=12963824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993054197U Expired - Lifetime JP2565185Y2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 車両用滑止め砂噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565185Y2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60111705U (ja) * | 1983-12-30 | 1985-07-29 | 中井自動車工業株式会社 | 自動車用スリツプ防止装置 |
JPS6138202U (ja) * | 1984-08-13 | 1986-03-10 | いすゞ自動車株式会社 | 車両のスリツプ防止装置 |
JPH0698882B2 (ja) * | 1986-04-14 | 1994-12-07 | 三菱電機株式会社 | 鉄道車両の増粘着装置 |
JPH0233703U (ja) * | 1988-08-29 | 1990-03-02 | ||
JPH04334602A (ja) * | 1991-05-09 | 1992-11-20 | Jitsusa Kogyo Kk | 砂を利用した自動車用タイヤの滑り止め装置 |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP1993054197U patent/JP2565185Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0718907U (ja) | 1995-04-04 |
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Legal Events
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