JP2565069Y2

JP2565069Y2 - つまようじ

Info

Publication number: JP2565069Y2
Application number: JP1992036976U
Authority: JP
Inventors: 泰輝江口
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1992-06-01
Filing date: 1992-06-01
Publication date: 1998-03-11
Anticipated expiration: 2007-06-01
Also published as: JPH0593415U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はつまようじ、詳しくは、
歯間部等の食物の残渣や歯垢などを、手軽に、確実に且
つ安全に取り除くことのできるつまようじに関する。

【０００２】

【従来の技術】通常のつまようじは、図４に示す如く、
丸棒状の把持部６１（基端側省略）と、突端６３に向か
ってテーパー状に細径とされた先端部６２とからなる、
木製の小棒であり、このようなつまようじは、手軽なた
め広く使用され、また、歯間ブラシよりは価格的に安い
という利点もある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
つまようじは弾力性がなく、全く曲がらないため、歯間
部等の陰になる窪みに入っていかず、また、その先端部
６２が軸対称（断面円形）のテーパー状であるため、細
隙状の歯間部７に対しては太すぎて奥まで入りにくいと
いう感覚を抱かせる。また、上記先端部６２は、歯間部
７に入っても、その表面が単調なため、うまく掃除がで
きない。従って、上記つまようじは、歯間部等の食物の
残渣や歯垢などを取り除くのに便利であるとは言えなか
った。また、上記つまようじは、その突端６３がかなり
尖っているため、歯茎を傷つけ易かった。

【０００４】従って、本考案の目的は、歯間部等の食物
の残渣や歯垢などを、手軽に、確実に且つ安全に取り除
くことができるつまようじを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、把持部と該把
持部よりも細径の先端部とからなる小棒状のつまようじ
において、少なくとも上記先端部は弾力性を有し、ま
た、上記先端部は扁平で且つその表面に該先端部と一体
的に形成された微小な複数の突起を有し、更に、該先端
部の突端は丸みを有しており、上記各突起は、上記先端
部の長さ方向に対して垂直方向に設けられた輪状の突条
であり、且つ該突条は略等しい間隔で設けられているこ
とを特徴とするつまようじを提供することにより、上記
目的を達成したものである。

【０００６】

【作用】本考案のつまようじにおいては、その先端部
が、弾力的に曲がり、歯間部等の陰になる部分にも入っ
ていき、歯間部等の隙間の形に応じてその幅方向と厚み
方向の使い分けができ、先端部の表面に設けられた突起
が、食物の残渣や歯垢などを効果的に掻き取り、丸みを
有する突端が、歯茎を傷めないようにする。

【０００７】

【実施例】以下、本考案のつまようじの実施例を図面を
参照して説明する。図１乃至図３は本考案のつまようじ
の一実施例を示しており、図１（ａ）は平面図、図１
（ｂ）は側面図、図２は先端部を拡大して示す斜視図、
図３は先端部を拡大して示す側面図である。

【０００８】本実施例のつまようじは、図１に示す如
く、把持部１と該把持部１よりも細径の先端部２とから
なる小棒状のもので、弾力性を有し、また、上記先端部
２は扁平で且つその表面に該先端部２と一体的に形成さ
れた微小な複数の突起３、即ち該先端部２の長さ方向に
対して垂直方向に設けられた複数の輪状の突条で且つ略
等しい間隔で設けられた突条を有し、また、上記先端部
２の突端２１は丸みを有している。

【０００９】本実施例のつまようじについて更に説明す
ると、図１に示す如く、上記先端部２は、厚みが上記把
持部１との境界部４において急角度で把持部１よりも薄
くされ、そこから突端２１側は略薄板状となり且つ突端
２１に向かって徐々により薄くなっている。また、上記
先端部２の幅方向においては、上記境界部４から上記突
端２１にかけてゆるやかなテーパー状となっている。

【００１０】本実施例のつまようじに用いられる材料
は、熱可塑性の合成樹脂から選ぶのが好ましく、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリル酸メ
チル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアセター
ル、ポリビニルメチルエーテル、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリビニルピロリドン、ＡＳ、ＡＢＳ、Ｐ
ＢＴ、芳香族ポリアミド等様々なものが利用できるが、
いずれにしても弾力性のあるものが用いられる。上記先
端部２の厚みは、上記突端２１において、ｈ₁＝０．１
〜１ｍｍ程度であるのが好ましく、上記薄板状部の上記
境界部４に接する部分４１において、ｈ₂＝０．５〜２
ｍｍ程度であるのが好ましい。また、上記先端部２の幅
は、上記突端２１において、ｗ₁＝０．８〜１．８ｍｍ
程度であるのが好ましく、上記薄板状部の上記境界部４
に接する部分４１において、ｗ₂＝２〜４ｍｍ程度であ
るのが好ましい。また、上記先端部２の上記薄板状部の
長さＬは、Ｌ＝５〜１５ｍｍ程度であるのが好ましい。

【００１１】上記突起３は、図１及び図２に示す如く、
上記先端部２の長さ方向に、略等しい間隔で平行に設け
られており、その間隔ｐは、ｐ＝０．５〜１．５ｍｍ程
度であるのが好ましい。また、図３に示す上記突起３の
高さδは、δ＝０．２〜１ｍｍ程度であるのが好まし
く、且つ各突起３の頂部は、図３に示す如く、丸みを有
するのが好ましい。

【００１２】以上のように構成された本実施例のつまよ
うじは、弾力性があり、使用時に、扁平な先端部２をそ
の厚み方向に若干曲げられるため、その突端を歯間部等
に容易に入り込ませることができる。また、上記先端部
２の表面に設けた微小な複数の突起３により、歯間部等
の歯垢などを除去するのが容易である。更に、つまよう
じの突端２１は、上記の適度な厚みｈ₁と幅ｗ₁を有
し、且つ丸みが付けてあって角張っていないため、誤っ
て歯茎に当てた場合でも、歯茎を傷めるおそれがない。

【００１３】従って、本実施例のつまようじにおいて
は、歯間部等の食物の残渣や歯垢などを、手軽に、確実
に且つ安全に取り除くことができる。

【００１４】尚、本考案は、上記実施例に制限されるも
のではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
することが可能であり、例えば、上記各実施例において
は、つまようじがその全長に亘って弾力性を有するよう
に説明したが、弾力性を有するのは、上記先端部だけで
あっても良い。また、上記突起については、上記各実施
例以外に様々な形態のものとすることが可能である。

【００１５】

【考案の効果】本考案のつまようじは、歯間部等の食物
の残渣や歯垢などを、手軽に、確実に且つ安全に取り除
くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１の（ａ）は本考案のつまようじの一実施例
を示す平面図、（ｂ）は側面図である。

【図２】図２は、図１に示す実施例のつまようじにおけ
る先端部を拡大して示す斜視図である。

【図３】図３は、図１に示す実施例のつまようじにおけ
る先端部を拡大して示す側面図である。

【図４】図４は、従来のつまようじの使用時の状態を
示す平面図である。

【符号の説明】

１把持部２先端部２１突端３突起

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】把持部と該把持部よりも細径の先端部と
からなる小棒状のつまようじにおいて、少なくとも上記先端部は弾力性を有し、また、上記先端
部は扁平で且つその表面に該先端部と一体的に形成され
た微小な複数の突起を有し、更に、該先端部の突端は丸
みを有しており、上記各突起は、上記先端部の長さ方向に対して垂直方向
に設けられた輪状の突条であり、且つ該突条は略等しい
間隔で設けられていることを特徴とするつまようじ。