JP2564852B2 - 光a−d変換器 - Google Patents

光a−d変換器

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JP2564852B2 JP62251077A JP25107787A JP2564852B2 JP 2564852 B2 JP2564852 B2 JP 2564852B2 JP 62251077 A JP62251077 A JP 62251077A JP 25107787 A JP25107787 A JP 25107787A JP 2564852 B2 JP2564852 B2 JP 2564852B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は光A−D変換器に関し、特に非線形光素子か
ら出力される2種類の出力光を利用した光学的並列処理
が可能な高精度の光A−D変換器に関するものである。
(従来の技術) 近年画像処理分野や画像通信分野等においては画像に
関するアナログ画像情報を光、又は電気的なデジタル情
報に変換する所謂A−D変換器を用い該A−D変換器よ
り得られたデジタル情報を計算機で高精度、高速度にデ
ジタル処理することが行われている。
このうち特に画像処理分野における技術は発達が著し
く、多種、多様でしかも高速及び高精度なA−D変換器
が求められている。
一般に画像処理において高精度化を図ろうとすると1
枚の画像の画素数が増加する。一方最近は1枚の画像の
情報量が増加してきている。従って1画素当りの処理時
間は従来以上に高速度に処理することが要求されてい
る。
例えば具体的数値を挙げると10ビット用のA−D変換
器の処理速度はかなり高速な素子で現在約0.1μsec程度
である。
処理画素数が例えば100×100画素であると画像全体で
約1msecの処理時間を要する。又1000×1000画素である
と約100msecとなり、かなり処理時間が長くなってく
る。
この為、最近電気的処理に代わって光学的処理を利用
して高速度化を図ろうとすることが例えば特開昭54-117
56号公報や特開昭58-153921号公報等で提案されてい
る。同公報では電気的アナログ情報を光信号に置き換え
ると同時に濃度フィルター若しくは音響光学効果を用い
た光学的処理により量子化を行い量子化レベルに応じて
電気信号として2値化を行っている。
しかしながらこれらの公報では量子化段階のみ光信号
を用いている為、2値化する段階で量子化レベル数だけ
の光電変換素子、符号発生回路等を必要とする。この為
量子化レベル数が処理ビット数に応じて増大すると構成
がそれにつれて繁雑となり、又光学的処理が一部にしか
使われていない為、全体として高速度化が困難であっ
た。
又、電気的チップを使用せずにA−D変換を行う方法
が例えば特開昭58-152225号公報で提案されている。し
かしながら同公報では光学的アナログ量を単に2段階に
区別するものであり使用用途が極めて限られている。
以上のように従来の画像処理においては光学的にA−
D変換を行うことにより高速度化を図ることが大変困難
であった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は高速度でしかも高精度に2次元的な並列処理
が可能な特に画像処理や画像通信等の分野に好適な光A
−D変換器の提供を目的とする。
本発明の更なる目的は画像処理においては1画素のビ
ット数が任意に設定でき画像の階調性を適切に設定する
ことができる光A−D変換器の提供にある。
本発明の更なる目的は多色画像情報から特定色、例え
ば3原色の画像情報を空間的若しくは時系列的に分離抽
出し、並列処理を行うことにより多色画像情報であって
も効率的にしかも高速処理が可能な光A−D変換器の提
供にある。
(問題点を解決するための手段) 入力光に対して一定のしきい値を有し、該しきい値を
基準として同時に第1出力光と第2出力光の2種類の出
力光を生ずる非線形光素子を有する光A−D変換手段を
利用した光A−D変換器において、該非線形光素子は入
力光が該しきい値以下のときは第1出力光としてティジ
ット0を意味するデジタル信号に相当する強度の光を、
第2出力光として該入力光強度に比例した強度の光を各
々出力し、入力光が該しきい値以上のときは第1出力光
としてティジット1を意味するデジタル信号に相当する
強度の光を、第2出力光として該入力光強度から該しき
い値を差し引いた光強度に比例する光を各々出力するこ
とである。
特に本発明では前記光A−D変換器は前記非線形光素
子からの第2出力光を予め設定した増幅処理を行う光増
幅素子を介した後、該非線形光素子に入力光として再入
力する構成の光学的な帰還系を有する光A−D変換手段
を有していることを特徴としている。
(実施例) 第1図(A)は本発明の光A−D変換器の一実施例の
ブロック図である。同図において10は光A−D変換手段
であり、非線形光素子12と光遅延素子13そして光増幅素
子14を有している。11は入力部であり、例えば光A−D
変換する為の画像情報等のアナログ量より成る入力光L1
を光A−D変換手段10の非線形光素子12に入力してい
る。非線形光素子12は入力光L1に対して一定のしきい値
を有し、該しきい値を基準にして同時にデジタル信号よ
り成る第1出力光Tとアナログ信号より成る第2出力光
Rの2種類の出力光を出力している。
光遅延素子13は非線形光素子12から入力されてくる第
2出力光Rを一定時間遅延させて出力している。光増幅
素子14は光遅延素子13から入力されてくる第2出力光R
を一定の増幅率で線形に増幅した後、非線形光素子12に
入力光として再入力している。15は出力部である。
本実施例においては入力部11からのアナログ信号より
成る入力光L1を非線形光素子12に入力する。非線形光素
子12は一定のしきい値を有し、例えば第2図(A),
(B)に示すように入力光の強度Iはしきい値It以下の
ときは第1出力光Tとして同図(A)に示すティジット
0を意味するデジタル信号に相当する強度I0の光を、第
2出力光Rとして同図(B)に示す入力光の強度に比例
した強度IR0の光を各々出力している。
又、入力光の強度Iがしきい値It以上のときは第1出
力光Tとして同図(A)に示すディジット1を意味する
デジタル信号に相当する強度I1の光を、第2出力光Rと
して同図(B)に示すように入力光強度Iからしきい値
を差し引いた光強度に比例する強度IR1の光を各々出力
している。
このように非線形光素子12からの第1出力光Tは第2
図(A)に示すステップ状のデジタル信号であり、第2
出力光Rは第2図(B)に示すように入力光強度が一定
値までは該入力光強度に比例し、一定値に達すると一時
0となり再び入力光強度に比例して線形に増加するアナ
ログ信号となっている。
そして非線形光素子12からの出力光のうち第2出力光
Rを光遅延素子13に入射させている。光遅延素子13は非
線形光素子12からの第2出力光を光増幅素子14で増幅し
て非線形光素子12に再入力させる帰還系の任意の一部に
設けられており、非線形光素子12で処理される情報が帰
還中に先の光情報と混合しないようにタイミングをとる
為に一定時間遅延させている。光遅延素子13で遅延され
た第2出力光Rは光増幅素子14に入射する。光増幅素子
14では入力光を第2図(C)に示すように一定の増幅率
で例えば非線形光素子12に入力光強度に対して2倍とな
るように増幅している。
以上のように本実施例では光A−D変換手段10におい
て、アナログ信号である入力光L1に対し非線形光素子12
を介した帰還系を構成することにより該光A−D変換手
段10より順次デジタル信号である第1出力光Tを得てい
る。
このように本実施例の光A−D変換器は入力から出力
に至る情報を全て光で処理してA−D変換している為、
量子化レベル数が増大しても、即ちビット数が増大して
も同一の構成で実行することができる特長を有してい
る。又、任意のビット数が得られる為、画像の階調を適
切に設定することができる特長を有している。
第1図(B)は本発明の光A−D変換器の他の一実施
例のブロック図である。同図において第1図(A)と同
一要素には同符番を付している。
本実施例は被処理画像として多色画像を用いた場合を
示している。入力部11は白色光源1aと被処理用の多色画
像1bを有している。多色画像1bとしては例えばカラーフ
ィルム、カラープリント若しくはCRTや液晶表示装置等
である。
本実施例では透過光を使用しているが多色画像1bの種
類により反射光を使用する場合もある。16は3原色分離
手段16である。入力部11は光A−D変換する画像情報等
のアナログ量より成る多色入力光LL1を3原色分離手段1
6に入力している。本実施例では3原色分離手段16は空
間的に多色画像情報からの多色入力光LL1を3原色の画
像情報の光LB,LG,LRに分離し出力している。17は波長変
換手段であり3つの波長変換素子17B,17G,17Rを有し、
該波長変換素子は入力してきた3原色に係る光LR,LG,LB
を全て同一の波長の光LL3に変換して出力している。100
は光A−D変換装置であり単色用の光A−D変換を行う
もので基本的に第1図(A)で示した光A−D変換手段
と同様の3つの光A−D変換手段10を有している。光A
−D変換手段10は一定の波長より成るアナログ画像情報
をデジタル化処理し、デジタル画像情報の一定波長の光
LL4として出力部15に入力している。
本実施例において入力部11では被処理用の多色画像1b
から多色入力光LL1を多色画像1bに白色光を照射し、該
多色画像からの透過光若しくは反射光より得ているが、
発光型のディスプレイ装置に被処理画像が描かれている
場合は、それより発光される光を多色入力光LL1として
用いても良い。
3原色分離手段16としては例えば多層膜の干渉フィル
ターや第1図(C)に示す色分解プリズム等が適用可能
である。本実施例では干渉フィルターを用いた場合を示
しており、青フィルター16Bで青色光を透過、緑色光と
赤色光を反射させ、緑フィルター16Gで緑色光を反射、
赤色光を透過させ、赤フィルター16Rで赤色光を反射さ
せ、これにより3原色に分離した色光LB,LG,LRの画像情
報を得ている。
波長変換手段17の波長変換素子17B,17G,17Rとしては
入力波長で書込んだ画像情報を各種の波長の光で読み出
すことにより、同一画像を異なる出力波長の光で得られ
るものであり、通常、受光部と光変調部から成ってい
る。
受光部の感度は波長によって異なる為、読み出し光の
強度を3原色の感度に応じて各々調整している。調整方
法としては例えば比視感度に合うように3原色の各色光
強度を単色用の光A−D変換手段10の波長へ変換しても
良く、又特定の規則に従い制御しても良い。
本実施例では波長変換素子17B,17G,17Rとしては、所
謂光描込み型空間光変調器を用いている。受光層17aと
して光伝導性を有するCdSを用い、光変調層17bとして受
光量に応じてCdSの電界が変化するのを利用して電界変
化を起こす液晶を用いている。
この他、受光層17aとして半導体を用いたフォトダイ
オード、フォトトランジスタを用いても良い。又、光変
調層17bとしては液晶以外に電気光学効果を持つものと
してPLZT,LiNbO3,Bi12SiO20等を用いても良い。更に同
一波長を持つ光を出力する手段として発光ダイオード,
半導体レーザー等を用いても良い。
本実施例においては各受光層17aには各色に応じた画
像が描き込まれ、しかる後に各光変調層17bへ同一波長
を持つ光を偏光ビームスプリッター17cを介して入射さ
せ、偏光ビームスプリッター17cを通して反射光として
同一波長よりなる各色の情報を持つ画像を得ている。
第1図(D)は本発明の光A−D変換器の他の一実施
例のブロック図である。同図において第1図(B)に示
す要素と同一要素には同符番を付している。
本実施例は多色画像情報から特定色の画像情報を順次
時系列的に分離抽出している。入力部11は第1図(B)
に示す3原色分離手段16の機能を有しており、例えば光
A−D変換を施すアナログ量より成る多色画像情報から
特定色の情報を分離抽出した光LLL1を波長変換手段17に
入力している。入力部11における1cは光源部であり、3
原色を選択的に発光する光源11B,11G,11Rを有し、各色
の光源を交互に点灯して多色画像1bを照明し、3原色の
光LLL1を出力している。
この他、例えば白色光源と3原色の色フィルターを用
いて順に照明し3原色の光を得るようにしても良い。波
長変換手段17は1つの波長変換素子より成り、入力して
きた特定色の光LLL1を画像の強度情報を持ったまま定め
られた波長を有する光LLL2に変換し、定められた波長に
対応した第1図(A)で示した光A−D変換手段と同様
の単色用の光A−D変換手段10に入力している。
光A−D変換手段10は入力画像をA−D変換処理して
デジタル画像情報の一定波長の光LLL3として出力手段15
に入力している。このような処理を前と異なる特定色の
情報について同様に行っている。
通常、特定色としては赤色,緑色,青色の3原色を選
びこれらの各色について前記処理工程を順次行ってい
る。
本実施例では1つの光A−D変換手段で処理出来るの
で装置全体が簡素化される特長がある。
次に本実施例の動作原理の具体例について説明する。
第4図は2次元アナログ量より成るデジタル変換すべ
き一画像の一例である。本実施例では簡単の為、同図の
X−X′線上の画像を抽出して第5図(A)に示す強度
分布のアナログ画像をデジタル画像に変換する場合につ
いて説明する。第5図(A)において横軸は空間的位
置、縦軸は光強度であり、以下これをnビットの2値情
報にデジタル化する場合について説明する。
第5図(A)のアナログ情報が入力部11から出力し、
非線形光素子12に達すると予め設定している例えば入力
光強度2n-1の値をしきい値として第1出力光Tは第5図
(B)に示すデジタル的出力光となり、第2出力光Rは
第5図(C)に示す同図(A)から同図(B)を引いた
ようなアナログ的出力光となる。
第5図(B)の出力形態は入力光の強度がしきい値2
n-1を超えた場合にディジット1に相当する値を出力
し、超えない場合はディジット0に相当する値を出力し
ている。つまりnビットの最上位(MSB)を表わしてい
る。
第5図(C)の出力形態は入力光がしきい値2n-1以下
の情報を表わしている。そして同図(C)に示す形態の
第2出力光Rは光遅延素子13を通って光増幅素子14に達
し再び非線形光素子12に入力される帰還系での損失を考
慮してしきい値2n-1で処理し出力した非線形光素子での
強度の2倍となる値が、該非線形光素子12に入射するよ
うな増幅を受け第5図(D)に示す強度分布となる。
従って、非線形光素子12に再入力するときの非線形光
素子のしきい値2n-1で一定であるが実質上判別するしき
い値は前回の1/2の2n-2となる。この為非線形光素子12
からは第1出力光Tとして第5図(F)に示すような2
n-2の大きさのビット出力を、第2出力光Rとして第5
図(E)に示すような2n-2以下の情報を各々出力する。
本実施例では以上の動作をビット数繰り返してMSB(2
n-1)からLSB(20)まで順に例えば第6図に示すような
1,0,1,1,…の様なデジタル化した画像情報を得ている。
尚、第6図では横軸を画素で区切って表わしている。
以上の説明では1次元画像情報が並列に処理されてい
るが無論実際には2次元画像が並列に処理されているこ
とになる。
次に第1図(A),(B),(D)に示す各構成要素
の具体例について説明する。第7図は本発明に係る非線
形光素子12としてファブリペロー共振器を利用した一実
施例の概略図である。本実施例ではファブリペロー共振
器71中に非線形の屈折率を持つ物質72を配置し、入射光
強度Iによって共振器条件を変化させ射出光強度を制御
している。
即ち、共振器ミラーの反射率の選択、膜構成(材質の
選択、膜厚設定)等を特定することにより同図に示すよ
うな入力光強度Iに対して第1出力光Tと第2出力光R
の2つの出力光を得ている。
光増幅素子14としては2種類あり、1つは純鈍光型で
他の1つは増幅器の際光−電気−光と変化させた光電型
である。本実施例では所望の線形の増幅が得られるもの
であればいずれも適用可能である。
鈍純光型としては増幅用レーザを利用したものがあ
り、利得を有する媒質中への入射光を増幅させた後、射
出させている。利得の大きなレーザ媒質なら波長に合わ
せて選べば使用可能である。
例えば、AlGaAs/GaAs半導体レーザ、金属蒸気レー
ザ、或は色素レーザ等を用いた光増幅素子が適用可能で
ある。
又、入出力特性の非線形性を利用して例えば第8図に
示すようにトランジスタ的に増幅を行う非線形光素子
や、或は光誘起屈折率効果を有する結晶中で信号光とポ
ンプ光を混合させ、ポンプ光のエネルギーを信号光に移
送させることにより増幅を行う素子を利用することも可
能である。
光誘起屈折率効果の大きな結晶としては、BaTiO3,Bi
12SiO20等がある。この他BSO(Bi12SiO20)や液晶等の
空間光変調器を利用して光増幅素子を構成しても良い。
光電型としてはCCD、フォトトランジスタ、光導電層
とPLZT若しくは液晶を組み合わせたもの、光電子増幅管
を利用したマイクロチャンネルプレートとLiNbO3を組み
合わせたもの等が使用可能である。
光遅延素子13として遅延時間が固定のものは光ファイ
バを利用したものがある。短い光パルスを信号光として
利用する場合、ファイバ中の分散により光パルスが長く
なるのが問題となる場合にはファイバの折り返し端に位
相共役板を設置すれば良い。
又、遅延時間が可変で制御可能なものとしては光蓄積
素子若しくは空間光変調器とクロック素子とを組み合わ
せて第3図に示すような構成とすれば第1図(A)と同
様の光A−D変換器を達成することができる。
次に本発明の各実施例の具体的な構成例について説明
する。第9図から第15図は各々順に本発明の実施例1〜
7の概略図である。
実施例1〜7においてはアナログ入力画像として簡単
のため第1図(A)に基づく単色の例えば白黒の画像を
用いた場合を示したが、アナログ入力画像として多色の
画像を用いる場合には第1図(B)若しくは同図(D)
に示すように3原色分離手段と波長変換手段を入力部と
光A−D変換手段との間に設けた構成とすれば良い。第
9図から第15図において10は光A−D変換手段である。
第9図に示す実施例1では4ビットの光A−D変換を
行っている。同図において91は照明光源でGaAlAs/GaAs
半導体レーザ(波長830nm)等から成っている。92はア
ナログ入力画像で例えば白黒フィルムより成っている。
93はビームスプリッター、94は光増幅素子でGaAlAs/GaA
s半導体レーザ等から成っている。95は非線形光素子でG
aAsとGaAlAsを交互に積層したMQW(マルチ、クオンタ
ム、ウエル)構造を持つ光双安定素子等から成ってい
る。96は光遅延素子で光ファイバーを用い遅延時間を1
ビット処理時間に相当する長となるようにして用いてい
る。尚、以下の実施例で同一要素には同符番を付してい
る。
本実施例では非線形光素子95に入力したアナログ入力
画像92は23の大きさのビット出力を第1出力光Tとして
ビットプレーン97に出力し、同時に残りの23以下のアナ
ログ画像情報を光増幅素子94の方向に第2出力光Rとし
て出力している。第2出力光Rは光増幅素子94で増幅さ
れ、光遅延素子96で遅延された後、ビームスプリッター
93で反射し、前記のプロセスと同様に非線形光素子95に
入力し、次は非線形光素子95より22の大きさのビット出
力を第1出力光Tとして出力し、同時に22以下のアナロ
グ画像情報を光増幅素子94の方向に第2出力光Rとして
出力している。以下同様にして非線形光素子95からはビ
ット数に応じて21,20に相当するデジタル画像情報を第
1出力光として出力している。
本実施例では入力光としては、100nsecのパルス光を
用いており、光増幅素子及び非線形光素子の応答時間が
凡そ10nsec、非線形光素子の緩和時間は凡そ40nsecであ
る。
1周回時間を500nsecとする為、光ファイバの長さを1
00mとした。4ビットを処理するのに結局2μsecだけ要
した。ただし、本処理では画像情報を並列に扱う為、実
質的処理速度は極めて高くなっている。
又、本実施例において同様の構成で10ビットの光A−
D変換を行った。
非線形光素子95としてはInSbを非線形媒質としたファ
ブリ・ペロー・エタロンを使用した。照明光源91とし
て、波長10.6μmの炭酸ガスレーザを使用することによ
り、レーザ光がInSbを励起し、このとき非線形光素子95
は第2図(A),(B)の入出力特性を示す。応答時間
及び緩和時間は凡そ1μsecである。光増幅素子は共振
器を形成しない炭酸ガスレーザを配置し、自然発光が本
システムの信号レベルを侵さない程度に励起しておく事
により実現した。従って、光増幅素子94を通過する時間
はシステム内では無視できる。
光遅延素子96はKRS-5(TlBr-TlI)からなる赤外用フ
ァイバーを500mの長さで用い、5μsecの遅延時間を得
た。その結果、10ビット処理時間は凡そ50μsecであ
る。
第10図に示す実施例2では8ビットの光A−D変換を
行っている。本実施例では光遅延を光ファイバーの代わ
りに光蓄積素子とクロック素子との組み合わせで行って
いる。
同図において101,102は光蓄積素子であり、BSOや液晶
を組み合わせた空間光変調器等から成っており、応答時
間は約1msecである。このうち光蓄積素子101は光増幅機
能を有している。103は反射鏡、104はクロック素子であ
り約5msecの間隔で光蓄積素子101,102を制御している。
本実施例では光遅延を次のようにして行っている。即
ち、光蓄積素子101がセット状態で光蓄積素子102がウェ
イティング状態のとき画像情報は非線形光素子95より光
蓄積素子101を介し、光蓄積素子102に蓄積される。次に
光蓄積素子102がセット状態で光蓄積素子101がウェイテ
ィング状態のときは画像情報は非線形光素子95をへて光
蓄積素子101に蓄積される。そして再び光蓄積素子101が
セット状態になれば増幅されて出射し、光蓄積素子102
に蓄積する。以上をビット数だけ繰り返して処理を行っ
ている。
本実施例では照明光源91としてはArレーザ(波長514.
5nm)を用い、非線形光素子95としてはZnSeとThF4と交
互に配した干渉フィルターを用いている。非線形光素子
95はArレーザ光を吸収して屈折率が変化し、第2図
(A),(B)に示す様な第1出力光と第2出力光を出
力している。このときの応答時間は約1msecである。
以上のような各要素の処理時間により本実施例におけ
る光信号の1周回時間は10msecであり、8ビットの処理
では約80msec要している。
例えばフィルムの解像度を1000×1000とすれば1画素
当りの処理速度は1μsec以下と高速処理が可能であ
る。
第11図に示す実施例3ではアナログ入力画像92からの
情報を光増幅素子111と光遅延素子112そして非線形光素
子95とから成る光A−D変換器内をビット数に応じて往
復させ非線形光素子95より順次第1出力光Tとしてデジ
タル画像を得ている。
光増幅素子111は反射光を増幅する機能を有してお
り、光遅延素子112は光増幅素子111への入射光と出射光
が混合しないように十分パルス光を遅延させている。
非線形光素子95と光増幅素子111とは、GaAsからな
り、従って照明光源91もGaAs半導体レーザからの波長83
0nmの光を用いる。光パルス持続時間は10nsec、非線形
光素子95の応答時間は5nsec、緩和時間は40nsec、光増
幅素子111の必要時間は、以上に比べたら無視できる大
きさである。光遅延時間を100nsecとする為、光ファイ
バーを20mの長さとした。従って、ビット・レートは100
nsecとなる。
第12図に示す実施例4では外部光を利用して光遅延や
光増幅を行っている。
図中121はBaTiO3(チタン酸バリウム)の光誘起屈折
率効果を利用した2液混合による光増幅素子であり、ル
ープ内信号光と外部制御用のポンプ光とのエネルギーの
遺り取りを行う事により光増幅を行う。126は信号光に
エネルギーを与える該ポンプ光である。122,123は何れ
も、ZnSと液晶とを組み合わせた光書込み型空間光変調
素子であり、124,125は各々、122,123を制御し、読出し
を行う制御光である。
又、非線形光素子95は第10図で用いたのと同様の干渉
フィルターである。従って、本実施例で使用される光源
は、全て第10図と同様のArレーザ(波長514.5nm)であ
る。
以下、動作を説明していく。第1の状態では、空間光
変調素子122及び光増幅素子121には、制御光124が照射
されて、オン状態となっている。空間光変調素子123に
は制御光125は照射されておらず、オフ状態である。こ
の時、空間光変調素子122を出射した光は光増幅素子121
に達し、増幅されて非線形光素子95を動作させる。デジ
タル化した出力光は外部へ出射し、残った情報光は、空
間光変調素子123に書込まれる。第2の状態では空間光
変調素子122と光増幅素子121が照射を受けず、オフ状態
となる。逆に空間光変調素子123は制御光125が照射され
オン状態となる。この時空間光変調素子123を出射した
情報は空間光変調素子122に書込まれる。以上の過程を
経て1ビット分の処理が行われる。以下、同様にして第
1、第2の過程を順次繰り返して光A−D変換が行われ
る。
第13図に示す実施例5では1ビットの光A−D変換を
行っている。同図においては照明光源91でアナログ入力
画像92を照明し、アナログ入力画像92を非線形光素子95
を通過させた後、2値化したデジタル出力画像97として
出力している。
本実施例では単純な構成で2次元アナログ画像を瞬時
にデジタル画像に変換することが可能である。
第14図に示す実施例6では4ビットの光A−D変換を
行っている。同図において141〜144は非線形光素子、15
0は反射鏡である。アナログ入力画像92は第1の非線形
光素子141に入力し、このうちデジタル信号である第1
出力光T1は透過する。又、アナログ信号である第2出力
光R1は反射し、更に反射鏡150で反射した後、第2の非
線形光素子142に入力する。このうちデジタル信号であ
る第2出力光T2は透過し、アナログ信号である第2出力
光R2は反射し、反射鏡150を介して第3の非線形光素子1
43に入力する。
以下、同様に各非線形光素子143,144から順に第1,第
2出力光T3,T4を得ている。
本実施例における各非線形光素子のしきい値は光の通
過順に1/2ずつ低くなるように設定している。例えば非
線形光素子141からは最上位のビットプレーンを得てい
る。これにより前段の1つの下位のディジットの判定を
するようにしている。即ち、非線形光素子141〜144から
の第1出力光T1〜T4より順次23,22,21,20の各位のティ
ジットに相当する2値画像を得ている。
第15図に示す実施例7は8ビットの光A−D変換を行
っている。本実施例では8つの非線形光素子151〜158は
全て同一のしきい値を有し、又、全て同一の入出力特性
を有している。
そして各非線形光素子と反射鏡150との間には第1図
(A)に示す光増幅素子と同様の光増幅素子149が各々
配置されている。即ち光増幅素子149は入射光の強度が
次の非線形光素子に対して2倍となるように途中の光損
失を考慮して増幅している。
本実施例において全ての非線形光素子のしきい値が同
一である点及びアナログ入力画像92が非線形光素子151
に入射し、デジタル信号の第1出力光Tを透過させアナ
ログ信号の第2出力光Rを反射し、該第2出力光Rを次
の非線形光素子152に順次入力していく過程は、光増幅
素子149を介した点を除いて第14図に示す実施例と同一
である。
本実施例においては非線形光素子151からは最上位(M
SB)のビットプレーンが得られ非線形光素子158からは
最下位(LSB)のビットプレーンが得られる。
本実施例では特に光遅延素子を必要としない。この為
非線形光素子と光増幅素子の応答時間のみによって全体
の処理時間が決定される。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば所定の非線形光素子を有
した光A−D変換手段を利用することにより高速、高精
度な光A−D変換器を達成することができる。又、情報
の2次元並列処理が極めて容易に実現することができる
為、画像処理に伴うA−D変換の高速化が容易となり、
更に他の並列処理システムにも円滑に接続可能な光A−
D変換処理が可能となる。
又、処理画像が多色画像であっても3原色の画像情報
を空間的、若しくは時系列に分離抽出し平行処理を行う
ことにより高速、高精度の光A−D変換器を達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B).(D)は本発明の一実施例の基
本構成のブロック図、第1図(C)は第1図(B)の一
部分を変更したときの説明図、第2図(A),(B),
(C)は第1図に示す各要素の入出力特性の説明図、第
3図は第1図の一部分を変更したときの一実施例のブロ
ック図、第4図はアナログ入力画像の一例を示す説明
図、第5図(A)〜(F)は各々本発明に係る非線形光
素子の入出力特性を説明する為の概略図、第6図は本発
明の光A−D変換器で処理出力されたデジタル情報の説
明図、第7図は本発明に係る非線形光素子を非線形ファ
ブリ・ペロー共振器で構成したときの入出力情報の説明
図、第8図は本発明の光A−D変換器で用いた光増幅素
子り入出力特性の説明図、第9図〜第15図は各々本発明
の具体的な実施例の概略図である。 図中、10は光A−D変換手段、11は入力部、12,95は非
線形光素子、14,94,111,121は光増幅素子、13,96,112は
光遅延素子、15は出力部、91は照明光源、92はアナログ
入力画像、93はビームスプリッター、97はビット・プレ
ーン化したデジタル画像、16,101,102は光蓄積素子、10
3は反射鏡、17,104はクロック素子、71はファブリ・ペ
ロー共振器、122,123は空間光変調器、124,125は空間光
変調器制御光、126は光増幅素子用ポンプ光である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力光に対して一定のしきい値を有し、該
    しきい値を基準として同時に第1出力光と第2出力光の
    2種類の出力光を生ずる非線形光素子を有する光A−D
    変換手段を利用した光A−D変換器において、該非線形
    光素子は入力光が該しきい値以下のときは第1出力光と
    してティジット0を意味するデジタル信号に相当する強
    度の光を、第2出力光として該入力光強度に比例した強
    度の光を各々出力し、入力光が該しきい値以上のときは
    第1出力光としてティジット1を意味するデジタル信号
    に相当する強度の光を、第2出力光として該入力光強度
    から該しきい値を差し引いた光強度に比例する光を各々
    出力することを特徴とする光A−D変換器。
  2. 【請求項2】前記光A−D変換手段は前記非線形光素子
    からの第2出力光を予め設定した増幅処理を行う光増幅
    素子を介した後、該非線形光素子に入力光として再入力
    する構成の光学的な帰還系を有していることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の光A−D変換器。
  3. 【請求項3】前記第2出力光はアナログ信号光であり、
    前記光増幅素子は入力されたアナログ信号光の強度を該
    アナログ信号光が前記非線形光素子に再入力するとき2
    倍となるように増幅処理をしていることを特徴とする特
    許請求の範囲第2項記載の光A−D変換器。
  4. 【請求項4】前記非線形光素子と前記光増幅素子とを光
    学的に帰還配置した帰還系の光路中の一部にこれらの各
    素子間での光信号が互いに混合しないように光遅延を行
    う為の光遅延素子を設けたことを特徴とする特許請求の
    範囲第3項記載の光A−D変換器。
  5. 【請求項5】前記光A−D変換手段への入力光は3原色
    分離手段により多色画像情報から空間的若しくは時系列
    的に得た3原色の画像情報を有する光を波長変換手段に
    入力し、該波長変換手段により各々一定の波長より成る
    画像情報に変換した光であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の光A−D変換器。
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