JP2564851Y2 - インフレータブルボート - Google Patents

インフレータブルボート

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JP2564851Y2
JP2564851Y2 JP7869892U JP7869892U JP2564851Y2 JP 2564851 Y2 JP2564851 Y2 JP 2564851Y2 JP 7869892 U JP7869892 U JP 7869892U JP 7869892 U JP7869892 U JP 7869892U JP 2564851 Y2 JP2564851 Y2 JP 2564851Y2
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義夫 新江
忠良 佐山
徳昭 谷口
淳 堀井
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Nippon Shokubai Co Ltd
Okamoto Industries Inc
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Nippon Shokubai Co Ltd
Okamoto Industries Inc
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Emergency Lowering Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、硬質船底を有するイン
フレータブルボートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のボートは、FRP等の硬質
樹脂材等で上面開放状の箱型に形成した硬質船底100 の
外側壁面101 に、平面形状略U字状の気胴200 が両者10
0 ,200 に設けられている接合管300 ,301 に渡ってロ
ープ400 で緊定することで着脱可能に周設させて構成さ
れていたもの(図9参照)や、気胴を硬質船底の外側壁
面に接着剤等で固着してなるものであった(図示省
略)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしこの種のボート
が、例えば巡視船等の大型船に警備救難艇として搭載さ
れる場合には、図5に示すように大型船に備えられてい
る載置台500 にベルト600 で巻回せしめてずれ落ちない
ように固定されている。従って、上記固定ベルト600 は
気胴200 ,200 上を常時押圧するよう張架していたこと
になるため、上記ベルト600 で気胴がすれて摩耗、損傷
したりする不都合があり、また気胴が収縮した場合には
固定状態が解除されてしまうという不具合を有していた
ものである。また、気胴200 が取り外し可能となってい
る場合には載置台500 に固定するときに気胴200 を取り
外し、船底100 のみ固定するものとすれば気胴200 の損
傷およびボートの固定解除は防げるが、このように完全
に分離させてしまうと、組み立て時に時間が掛り使用勝
手が悪いばかりか、緊急時に使用不可能であり、特に上
記警備救難艇としては緊急時に素早く乗船可能となるよ
うに構成されていなければならず現実にはこの配備方法
は取れないものである。
【0004】本考案は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、気胴を膨脹状態のまま船底と完全分離することなく
船底内に収納できるインフレータブルボートを提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案がなした技術的手段は、硬質船底の外側壁面に
気胴を取り付けて構成されるインフレータブルボートに
おいて、気胴の上端接合部が硬質船底に対して気胴を回
動可能に支持して船底内に気胴を収納可能としたことで
ある。
【0006】上記気胴の下端接合部を硬質船底に対して
着脱可能あるいは離間可能としたことである。
【0007】気胴部分が船側部側の直線気胴部分と船首
部側の曲線気胴部分とで平面全体形状略U字状に構成さ
れ、上記直線気胴部分の先端は曲線気胴部分後端と分離
可能であると共に、直線気胴部分の後端位置が船底後端
のトランサム位置よりも前方位置としたことである。
【0008】
【作用】上記技術的手段により、硬質船底と気胴下端接
合部との固着状態を解除し、そして上端接合部の回動支
持部位を支点として船底内方向に気胴を回動せしめて該
船底内に気胴を膨脹せしめたまま収納する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
すると、本考案のインフレータブルボートAは、硬質船
底1と気胴4とで構成される。
【0010】硬質船底1は、上面を開放せしめると共
に、底面を断面V型等とした硬質材からなる箱型状の従
来周知形状で、本実施例においては全体をFRPにて形
成すると共に、その外周壁(立上がり壁)1aを内方に
向けて窪ませることで気胴取付け凹面2を形成している
ものである。
【0011】上記船底1は一実施例にすぎず何等これに
限定はされず、後述する気胴4…を収納できる形状(ス
ペース)を有しているものであればよく他の従来周知の
形状に適宜変更可能であり、また例えば硬質材であれば
アルミ等からなるものであってもよく、さらに気胴取付
け凹面2の形状も気胴形状に合わせて任意であり、また
気胴取付け面は、上記気胴取付け凹面2の様に特に形状
づけないフラットな面であってもよい。
【0012】気胴4は、ゴム,樹脂あるいはターポリン
(積層体)等の従来周知の気胴材料にて中空円筒状に形
成した船側部側の直線気胴部分4a,4aと、船首部側
の曲線気胴部分4bとで平面全体形状略U字状に構成さ
れ、上記直線気胴部分4a,4aの夫々の先端5,5は
曲線気胴部分4bの後端7,7と分離可能であると共
に、直線気胴部分4a,4aの後端位置6,6が硬質船
底1の後端のトランサム3位置よりも前方位置としてい
るもので、上記直線気胴部分4a,4aを船底1の船側
部両側の気胴取付け凹面2,2に接合部材8…によって
取付け、曲線気胴部分4bは船底1の船首部側に固着
(着脱可能としてもよい)せしめている。また、直線気
胴部分4aは複数に分割されているものであってもよ
い。
【0013】さらに、上記曲線気胴部分4bは硬質船底
1と一体的にFRP等で形成されていてもよく任意であ
る。
【0014】また、本実施例では直線気胴部分4a,4
aの夫々の先端5,5と曲線気胴部分4bの後端7,7
にベルベットファスナー…19を設けており、さらに図
示せしめないがその分離部分10上を別途所望なカバー
で被覆するものとしてもよいものであり、その接続機構
は特に限定はされず任意変更可能である。
【0015】尚、気胴4は上記例に何等限定はされず、
その断面形状が断面楕円形状、多角形状あるいは他の任
意形状であってもよく、また例えば気室11内にさらに
中気室を備えた多気室構造としたものや、気室11内に
発泡体等を充填せしめてなるものであってもよく任意で
ある。
【0016】接合部材8は、下端接合部材8aと、上端
接合部材8bとからなり、下端接合部材8aは、例えば
図示せるように筒状に形成すると共に、直線気胴部分4
aの長手方向所定箇所に一体的に設けられ、上記気胴取
付け凹面2に上記気胴4aが位置した時に、硬質船底1
の外側壁面1aの所定箇所(例えば気胴取付け凹面2の
下端)に備えた筒状の船底側接合部材12と隣合せに並
列せしめて連通させると共に、ロープ,紐などの可撓性
あるいは直杆棒状などの非可撓性の連結部材9で抜き差
し可能に連結せしめて、気胴4aを船底1と着脱可能あ
るいは離間可能に連結させる。
【0017】即ち、上記下端接合部材8aと船底側接合
部材12との接合構造は、例えば可撓性あるいは非可撓
性の連結部材9を抜き去り、完全に接合部材8aと船底
側接合部材12との連係を解除するタイプ(着脱式,図
1〜図4参照)、あるいはロープ,紐等の可撓性部材
で、かつ連結部分長さ以上の長さを有する連結部材9を
使用し、ボート使用時には該ロープ9を引張って緊張せ
しめた状態で気胴4aを外側壁面1aに密着せしめて保
持し、そして気胴4a収納時にはロープ9を緩めてその
緊張状態を解除するが、接合部材8aと12との連係は
維持したままで気胴4aを外側壁面1aから離間せしめ
て船底1内に回動させて収納するタイプ(離間式,図6
参照)等がある(この場合、ロープ9の長さは気胴4a
が回動して船底1内に収納可能な最低必要長さとす
る)。尚、上記構成は一実施例にすぎす何等限定される
ものではなく任意であり、素早く、かつ強固に連結でき
る構成が好ましい。
【0018】上端接合部材8bは、例えば硬質船底1の
内側壁面1bの上端に設けた突出片13,13と同様の
突出片8b′,8b′を気胴4の所定箇所に突設し、そ
の突出片13,13と,突出片8b′,8b′の夫々の
空隙に、所望長さを有する連結杆8b″の先端14,後
端15を夫々介装すると共に、軸16,16によって軸
着して構成される。
【0019】尚、上端接合部材8bは上記構成のものに
何等限定はされず、例えば図5に示すように直線気胴部
分4aの上方長手方向所定箇所に複数のロープ通し部1
9…を所定間隔ごとに一体的に設けると共に、硬質船底
1の内側壁面1bの長手方向所定箇所に上記気胴側に設
けるロープ通し部19と交互に位置するように複数のロ
ープ通し部20…を設け、両ロープ通し部19…,20
…にわたって所望なロープ21で連結してなる構成であ
ってもよく、硬質船底1に対して気胴4を回動可能に支
持すると共に、気胴4を上記船底1内に収納可能な構成
を有していれば着脱可能,非着脱可能な構成のいずれで
あってもよく任意である。
【0020】さらに好ましくは突出部分の少ない構造が
よく、また例えば周知所望なヒンジ構成、あるいはゴ
ム,樹脂等からなる軟質シート状の接合片を気胴4の上
面4dと船底1の内側壁面1bとにわたって架設したも
の(図示省略)であってもよく任意であり、また突出片
8b′,8b′は船底1の上端面1cに設けてもよく、
また設置部位は複数箇所に及ぶものであっても一箇所の
みであってもよい。
【0021】従って、軸着部17…及び軸着部18…を
支点に気胴4,4を回動せしめて展張し、そして下端接
合部材8a…と船底側接合部材12…とにわたってロー
プ9を挿通せしめると共に緊張せしめて連結し、気胴4
a,4aを船底1に一体的に固定するとインフレータブ
ルボートAとして形成される。そしてボート収納時に
は、下端接合部材8a…と船底側接合部材12…との連
結を解除する(ロープ9を抜き外す)と、軸着部17を
支点に気胴4aは回動可能とされると共に、軸着部18
を支点に気胴4aは硬質船底1に対して回動可能とされ
るため、気胴4aは硬質船底1内に膨脹状態のまま完全
に収納され外部に露出しない。
【0022】従って、大型船等に搭載されている載置台
20上に硬質船底1を合わせ、そしてベルト21を巻回
せしめると硬質船底1にのみベルト21が掛り気胴4
a,4aに接しない状態で固定される(図2参照)。ま
た、大型船によっては図3のように吊り下げるタイプも
あるが、この場合にあっても同様に固定される。
【0023】尚、上記実施例は単に一例を示したにすぎ
ないものであり、各実施例に示す上端接合部材8bと下
端接合部材8aとの組み合わせは任意であり、また回動
可能な上端接合部との組み合わせにおいて、気胴4aの
周方向を硬質船底1の気胴取付け凹面2にベルト22で
巻回して固定し、該ベルト22(軟質,硬質含む)の締
め外しによって気胴下端側を密着あるいは離間せしめる
構造(図7,8参照)を採ってもよく適宜変更可能であ
る。
【0024】
【考案の効果】本考案は、上記せる構成を有し、気胴を
膨脹状態のまま船底と完全分離することなく船底内に収
納できるインフレータブルボートの提供が図れる。
【0025】従って、大型船等に搭載されている載置台
上に硬質船底を合わせ、そしてベルトを巻回せしめる
と、硬質船底にのみベルトが掛り気胴に接しない状態で
固定されるため、ベルトで気胴がすれて摩耗、損傷した
りすることもなく、また気胴が収縮して固定状態が解除
されてしまうという従来有していた不都合も皆無であ
り、充分に従来の問題点が解決され大変使用勝手及び安
全性に優れている。また、気胴を完全に分離させるもの
とせず下端接合部材のみ着脱可能な構成としたため、組
み立て時に掛る時間も少なく緊急時に使用可能であり、
警備救難艇に利用でき大変便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案インフレータブルボートの一実施例で、
気胴収納状態を示す全体斜視図
【図2】図1のI−I線断面図で、載置台にベルト固定
する状態を仮想線で示す
【図3】他の固定状態を示す背面図
【図4】気胴セット状態を示す全体斜視図
【図5】他の実施例を一部省略して示す斜視図
【図6】他の実施例を一部省略して示す斜視図
【図7】他の実施例を一部省略して示す分解斜視図
【図8】他の実施例を一部省略して示す斜視図
【図9】従来のインフレータブルボートで、載置台上に
ベルト固定している状態を示す背面図
【符号の説明】
A:インフレータブルボート 1:硬質船体 2:気胴取付け凹面 3:トランサ
ム板 4:気胴 4a:直線気
胴部分 6:直線気胴部分の後端 8:接合部材 8a:下端接合部材 8b:上端接
合部材 8b′:突出片 8b″:連結
杆 9:ロープ 12:船底側
下端接合部材 13:突出片 14:連結杆
先端 15:連結杆後端 16:軸
20:載置台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 堀井 淳 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1 号 株式会社日本触媒内

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質船底の外側壁面に気胴の上端側及び下
    端側を取り付けて構成されるインフレータブルボートに
    おいて、気胴の上端接合部が硬質船底に対して気胴を回
    動可能に支持し、該気胴をボート内に収納可能としたこ
    とを特徴とするインフレータブルボート。
  2. 【請求項2】上記気胴の下端接合部が硬質船底に対して
    着脱可能あるいは離間可能であることを特徴とする請求
    項1記載のインフレータブルボート。
  3. 【請求項3】気胴部分が船側部側の直線気胴部分と船首
    部側の曲線気胴部分とで平面全体形状略U字状に構成さ
    れ、上記直線気胴部分の先端は曲線気胴部分後端と分離
    可能であると共に、直線気胴部分の後端位置が船底後端
    のトランサム位置よりも前方位置としたことを特徴とす
    る請求項1記載のインフレータブルボート。
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