JP2563523Y2 - 荷重取扱装置等における荷重の吸着装置 - Google Patents
荷重取扱装置等における荷重の吸着装置Info
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- JP2563523Y2 JP2563523Y2 JP5042292U JP5042292U JP2563523Y2 JP 2563523 Y2 JP2563523 Y2 JP 2563523Y2 JP 5042292 U JP5042292 U JP 5042292U JP 5042292 U JP5042292 U JP 5042292U JP 2563523 Y2 JP2563523 Y2 JP 2563523Y2
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- JP
- Japan
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- load
- blower unit
- suction port
- opening
- skirt
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はア−ムクレ−ンやバラン
サ−クレ−ン等の各種の荷重取扱装置や扛重装置等に付
設して有用な荷重の吸着装置に関するものである。
サ−クレ−ン等の各種の荷重取扱装置や扛重装置等に付
設して有用な荷重の吸着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フラットな面を有する板材な
どの持上げ、運搬に際しては、吸着パッド等と称される
吸着装置が使用されている。
どの持上げ、運搬に際しては、吸着パッド等と称される
吸着装置が使用されている。
【0003】従来の吸着装置は、空気吸引用のホ−スが
吸着パッドに連結され、また、このホ−スに連結された
空気吸引用のポンプを主体にした駆動装置が不可欠であ
るため、吸引装置を具備したクレ−ン等は装置全体が大
がかりなものになり易い。また、上記の駆動装置を含む
空気吸引系は、ホ−スの取廻しやレイアウトに工夫を要
し、更には、保守点検等のメインテナンスに手間を要す
るという問題がある。
吸着パッドに連結され、また、このホ−スに連結された
空気吸引用のポンプを主体にした駆動装置が不可欠であ
るため、吸引装置を具備したクレ−ン等は装置全体が大
がかりなものになり易い。また、上記の駆動装置を含む
空気吸引系は、ホ−スの取廻しやレイアウトに工夫を要
し、更には、保守点検等のメインテナンスに手間を要す
るという問題がある。
【0004】本考案の考案者は上記のような従来技術に
鑑み、先に、吸着パッドを主体にした吸着装置における
空気吸引用のホ−スやこのホ−スに連結された駆動装置
の別設を必要としない吸着装置を実願平3-51132号とし
て提案した。
鑑み、先に、吸着パッドを主体にした吸着装置における
空気吸引用のホ−スやこのホ−スに連結された駆動装置
の別設を必要としない吸着装置を実願平3-51132号とし
て提案した。
【0005】先に提案した吸着装置の構成は、帽体状を
なすケ−シング本体の外壁に排気用窓を形成し、該ケ−
シング本体の開口端部にその開口部を塞ぐ大きさのブロ
アユニットを、当該ユニットの空気吸引口を前記開口部
外面に向けて設けると共に、該ブロアユニットの空気吸
引口の外周上に、柔軟発泡体製やゴム製等により略スカ
−ト状に形成した荷重吸着用のスカ−ト部材を取付けた
ものである。
なすケ−シング本体の外壁に排気用窓を形成し、該ケ−
シング本体の開口端部にその開口部を塞ぐ大きさのブロ
アユニットを、当該ユニットの空気吸引口を前記開口部
外面に向けて設けると共に、該ブロアユニットの空気吸
引口の外周上に、柔軟発泡体製やゴム製等により略スカ
−ト状に形成した荷重吸着用のスカ−ト部材を取付けた
ものである。
【0006】先に提案した装置は、空気吸引系のホ−ス
やその先に接続されて設置される空気吸引駆動源が不要
になり、この結果、吸引装置をきわめてコンパクトに形
成できるのみならず、取扱いやメインテナンスの面でも
従来品に比べ大巾に優れていることが確認できたが、な
お、解決しなければならない問題のあることも判明し
た。
やその先に接続されて設置される空気吸引駆動源が不要
になり、この結果、吸引装置をきわめてコンパクトに形
成できるのみならず、取扱いやメインテナンスの面でも
従来品に比べ大巾に優れていることが確認できたが、な
お、解決しなければならない問題のあることも判明し
た。
【0007】即ち、荷重の吸引駆動源がモ−タと吸引フ
ァンを主体に形成されたものであるため、吸着した荷重
を荷重吸着用のスカ−ト部材から取外すため、上記モ−
タの駆動を切ってもモ−タの回転が即断停止されないた
め、荷重がパッド等を有するスカ−ト部材から離脱する
のに時間がかかるという問題が判った。
ァンを主体に形成されたものであるため、吸着した荷重
を荷重吸着用のスカ−ト部材から取外すため、上記モ−
タの駆動を切ってもモ−タの回転が即断停止されないた
め、荷重がパッド等を有するスカ−ト部材から離脱する
のに時間がかかるという問題が判った。
【0008】また、荷重がセメント袋などのようにパッ
ド等を有するスカ−ト部材に吸引されるとその吸引力に
よって変形し易い荷重では、その袋が変形してブロアユ
ニットの空気吸引口を塞ぐおそれがあり、荷重の吸着保
持の上からみると不都合のあることも判った。
ド等を有するスカ−ト部材に吸引されるとその吸引力に
よって変形し易い荷重では、その袋が変形してブロアユ
ニットの空気吸引口を塞ぐおそれがあり、荷重の吸着保
持の上からみると不都合のあることも判った。
【0009】更に、スカ−ト部材の吸着開口部の周縁に
スポンジ材やゴム等による緩衝材(パッド材)を周設す
ると、先のセメント袋のような吸着により変形し易い荷
重では、前記緩衝材が変形しつつ吸着される荷記袋等と
の摩擦によって短期間で疲労,劣化することがあること
も判明したのである。
スポンジ材やゴム等による緩衝材(パッド材)を周設す
ると、先のセメント袋のような吸着により変形し易い荷
重では、前記緩衝材が変形しつつ吸着される荷記袋等と
の摩擦によって短期間で疲労,劣化することがあること
も判明したのである。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
様々な不都合な点を解消した荷重取扱装置用の吸着装置
を提供することを課題とするものである。
様々な不都合な点を解消した荷重取扱装置用の吸着装置
を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本考案の主な構成は、帽体状をな
すケ−シング本体の外壁に排気用窓を形成し、ケ−シン
グ本体の下端開口部に、その開口部を塞ぐ大きさのブロ
アユニットを、当該ブロアユニットの空気吸引口を前記
ケ−シング本体の開口部の外面側に向けて設けると共
に、該ブロアユニットの空気吸引口の外周側に、全体と
して略スカ−ト状をなしかつ下面側が開口された荷重吸
着用のスカ−ト部材を、その上部開口部において取付け
て成る荷重の吸着装置に於て、前記ブロアユニットの空
気吸引口とスカ−ト部材の間に、外部に通じた外気導入
部を形成すると共にこの外気導入部にこの導入部を開閉
する可動シ−ル材を設けて成り、前記スカ−ト部材に吸
着されている荷重を取外すとき、前記外気導入部のシ−
ル材を移動させることによりブロアユニットの空気吸引
口に外気を吸引させ、前記荷重を迅速にスカ−ト部材か
ら取外すようにしたことを特徴とするものである。
を目的としてなされた本考案の主な構成は、帽体状をな
すケ−シング本体の外壁に排気用窓を形成し、ケ−シン
グ本体の下端開口部に、その開口部を塞ぐ大きさのブロ
アユニットを、当該ブロアユニットの空気吸引口を前記
ケ−シング本体の開口部の外面側に向けて設けると共
に、該ブロアユニットの空気吸引口の外周側に、全体と
して略スカ−ト状をなしかつ下面側が開口された荷重吸
着用のスカ−ト部材を、その上部開口部において取付け
て成る荷重の吸着装置に於て、前記ブロアユニットの空
気吸引口とスカ−ト部材の間に、外部に通じた外気導入
部を形成すると共にこの外気導入部にこの導入部を開閉
する可動シ−ル材を設けて成り、前記スカ−ト部材に吸
着されている荷重を取外すとき、前記外気導入部のシ−
ル材を移動させることによりブロアユニットの空気吸引
口に外気を吸引させ、前記荷重を迅速にスカ−ト部材か
ら取外すようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
【実施例】次に、本考案の実施例を図により説明する。
図1は本考案装置の一例の正断面図、図2は図1の装置
のA−A矢視底面図である。
図1は本考案装置の一例の正断面図、図2は図1の装置
のA−A矢視底面図である。
【0013】図において、1は帽体状をなすケ−シング
本体で、下端側に開口部2につらなる外フランジ部1aを
有すると共に、このフランジ部1aの下面周上には、適宜
高さの環状をなすスペ−サ3を介在させて該スペ−サ3
の下面に環状をなす取付フランジ1bが取付けられてい
る。
本体で、下端側に開口部2につらなる外フランジ部1aを
有すると共に、このフランジ部1aの下面周上には、適宜
高さの環状をなすスペ−サ3を介在させて該スペ−サ3
の下面に環状をなす取付フランジ1bが取付けられてい
る。
【0014】而して、上記両フランジ部1a,1bの間に介
在させた環状スペ−サ3には、そのスペ−サ3の内外に
連通する外気導入部4が貫通孔により形成されている。
5はケ−シング本体1の周壁1cに透設した排気用の窓孔
であり、上記1〜5の各部材により、本考案におけるケ
−シング本体の一例を形成する。
在させた環状スペ−サ3には、そのスペ−サ3の内外に
連通する外気導入部4が貫通孔により形成されている。
5はケ−シング本体1の周壁1cに透設した排気用の窓孔
であり、上記1〜5の各部材により、本考案におけるケ
−シング本体の一例を形成する。
【0015】6は上記ケ−シング本体1の開口部2の開
口端に取付けたブロワユニットであり、6aはユニット6
の上部に位置したモ−タ部で、ケ−シング本体1の内径
よりも十分小さい外径のものである。6bは該モ−タ部6a
の下方に配置した軸流ファン部で、前記モ−タ部6aより
大径で、ほぼ開口部2の内径に見合う径のものである。
而して、このファン部6bの下面中央には空気吸引口6c
が、また、前記モ−タ部6aの外周壁には前記吸引口6cに
通じた排出口6dがそれぞれ形成されている。6eは吸引フ
ァンである。
口端に取付けたブロワユニットであり、6aはユニット6
の上部に位置したモ−タ部で、ケ−シング本体1の内径
よりも十分小さい外径のものである。6bは該モ−タ部6a
の下方に配置した軸流ファン部で、前記モ−タ部6aより
大径で、ほぼ開口部2の内径に見合う径のものである。
而して、このファン部6bの下面中央には空気吸引口6c
が、また、前記モ−タ部6aの外周壁には前記吸引口6cに
通じた排出口6dがそれぞれ形成されている。6eは吸引フ
ァンである。
【0016】上記ブロワユニット6は、そのファン部6b
の外周においてケ−シング本体1に着脱可能に装着され
ている。従って、ブロワユニット6のファン部6bの外径
は、ケ−シング本体1の開口部2の内径に収まる程度の
大きさであり、上記ケ−シング本体1とこのブロワユニ
ット6によって、本考案装置の吸引駆動ユニットが形成
されている。
の外周においてケ−シング本体1に着脱可能に装着され
ている。従って、ブロワユニット6のファン部6bの外径
は、ケ−シング本体1の開口部2の内径に収まる程度の
大きさであり、上記ケ−シング本体1とこのブロワユニ
ット6によって、本考案装置の吸引駆動ユニットが形成
されている。
【0017】7は上記ブロワユニット6のファン部6bの
外周に見合う程度の内径の孔7aを上端に形成し、下端側
を全面開口した略スカ−ト状乃至は伏せた皿状をなす荷
重吸着用のスカ−ト部材で、このスカ−ト部材7の平面
形状は各種の円形,各種の多角形など任意であるが、一
般的には円形(長円形を含む)か又は矩形である。ま
た、スカ−ト部材7の大きさ(面積)もブロワユニット
6の吸引容量に応じて任意に設定でき、前記孔7aの形状
も、嵌合するのファン部6bの外部形状に合致させた形状
にすることができる。
外周に見合う程度の内径の孔7aを上端に形成し、下端側
を全面開口した略スカ−ト状乃至は伏せた皿状をなす荷
重吸着用のスカ−ト部材で、このスカ−ト部材7の平面
形状は各種の円形,各種の多角形など任意であるが、一
般的には円形(長円形を含む)か又は矩形である。ま
た、スカ−ト部材7の大きさ(面積)もブロワユニット
6の吸引容量に応じて任意に設定でき、前記孔7aの形状
も、嵌合するのファン部6bの外部形状に合致させた形状
にすることができる。
【0018】上記の各部材1〜7により、本考案の考案
者が先に提案した吸着装置の基本構造を構成するが、本
考案では上記吸着装置に以下に説明するような構成を付
加した。
者が先に提案した吸着装置の基本構造を構成するが、本
考案では上記吸着装置に以下に説明するような構成を付
加した。
【0019】まず、本考案装置では、環状のスペ−サ3
における、例えば、直径上に当該スペ−サ3の内外を貫
通する貫通孔8,8を上記の外気導入部4の一例として
形成すると共に、この貫通孔8,8にほぼラッパ状をな
す栓体をこれらの孔8,8内で進退可能なシ−ル材9,
9として配設している。そして、両シ−ル材9,9に
は、その中心に夫々逆方向の雌ネジを設け、これらの雌
ネジに夫々に螺合するため互に逆向きに形成される雄ネ
ジ10a,10bを設けた操作杆10が螺装されている。10cは
この杆10に設けた回転ハンドルである。
における、例えば、直径上に当該スペ−サ3の内外を貫
通する貫通孔8,8を上記の外気導入部4の一例として
形成すると共に、この貫通孔8,8にほぼラッパ状をな
す栓体をこれらの孔8,8内で進退可能なシ−ル材9,
9として配設している。そして、両シ−ル材9,9に
は、その中心に夫々逆方向の雌ネジを設け、これらの雌
ネジに夫々に螺合するため互に逆向きに形成される雄ネ
ジ10a,10bを設けた操作杆10が螺装されている。10cは
この杆10に設けた回転ハンドルである。
【0020】これにより、ハンドル10cを正,逆回転さ
せると、上記両シ−ル材9,9は対向して貫通孔8,8
内を進退するが、両シ−ル9,9が貫通孔8,8内を進
出してそれぞれの孔8,8から脱出すると、このスペ−
サ3は、その内面側が外気に通じることとなる。これ
は、スカ−ト部材7の内面にのみ作用していたブロワユ
ニット6の吸引力が前記貫通孔8,8を通して外気を吸
引するように作用することを意味する。そして、この作
用によって、スカ−ト部材7により荷重に作用していた
ブロワユニットの吸引力を低下乃至は遮断し、荷重に対
する吸引力の作用を弱めるか解除する。
せると、上記両シ−ル材9,9は対向して貫通孔8,8
内を進退するが、両シ−ル9,9が貫通孔8,8内を進
出してそれぞれの孔8,8から脱出すると、このスペ−
サ3は、その内面側が外気に通じることとなる。これ
は、スカ−ト部材7の内面にのみ作用していたブロワユ
ニット6の吸引力が前記貫通孔8,8を通して外気を吸
引するように作用することを意味する。そして、この作
用によって、スカ−ト部材7により荷重に作用していた
ブロワユニットの吸引力を低下乃至は遮断し、荷重に対
する吸引力の作用を弱めるか解除する。
【0021】本考案においては、上記スカ−ト部材7に
よる荷重の吸引力の遮断を補完するため、図2に示すよ
うな遮蔽板11,12をスカ−ト部材7の上部裏面の開口部
7aに、開閉自在に配置する。
よる荷重の吸引力の遮断を補完するため、図2に示すよ
うな遮蔽板11,12をスカ−ト部材7の上部裏面の開口部
7aに、開閉自在に配置する。
【0022】上記遮蔽板11,12は、略円板状の部材を2
等分して形成すると共に、その両側を少しだけ直線部に
形成している。この直線部はスカ−ト部材7の天井側の
内面に設けた溝状のガイド部材11a,12aにスライド可能
に支持されている。
等分して形成すると共に、その両側を少しだけ直線部に
形成している。この直線部はスカ−ト部材7の天井側の
内面に設けた溝状のガイド部材11a,12aにスライド可能
に支持されている。
【0023】上記遮蔽板11,12はここでは戻しスプリン
グ11b,12bにより常時開扉方向、つまり後方へ引張られ
るように配設されている一方、ガイドプ−リ11c,12cを
介して遮蔽板11,12に連結した操作索(ワイヤ等)11
d,12dによって、この索を引張れば、スカ−ト部材7に
おける開口部7aを塞ぐように進出させられるように形成
されている。13は前記索11d,12dの端末側に設けた引張
り用フック、14,14'は引張りされる索11d,12dをそれ
ぞれの位置で保持する係止ストッパである。
グ11b,12bにより常時開扉方向、つまり後方へ引張られ
るように配設されている一方、ガイドプ−リ11c,12cを
介して遮蔽板11,12に連結した操作索(ワイヤ等)11
d,12dによって、この索を引張れば、スカ−ト部材7に
おける開口部7aを塞ぐように進出させられるように形成
されている。13は前記索11d,12dの端末側に設けた引張
り用フック、14,14'は引張りされる索11d,12dをそれ
ぞれの位置で保持する係止ストッパである。
【0024】上記遮蔽板11,12は、上記シ−ル部材9,
9によるスカ−ト部材7の荷重に対する吸引力の遮断を
より確実にするためのものである。即ち、前記のシ−ル
材9,9を貫通孔8,8内で移動させてスカ−ト部材7
の内部に外気を導入しても、ブロワユニット6が作動し
たままであると吸引力がなお作用するので、スカ−ト部
材7の開口部7aを、この部材11,12により遮蔽するよう
にしたのである。
9によるスカ−ト部材7の荷重に対する吸引力の遮断を
より確実にするためのものである。即ち、前記のシ−ル
材9,9を貫通孔8,8内で移動させてスカ−ト部材7
の内部に外気を導入しても、ブロワユニット6が作動し
たままであると吸引力がなお作用するので、スカ−ト部
材7の開口部7aを、この部材11,12により遮蔽するよう
にしたのである。
【0025】図1において、15はスカ−ト部材7の内側
に、その全面に亘り張設した網又は棧などによる荷重の
進入阻止部材である。この進入阻止部材は、吸引させる
荷重がセメント袋や化学肥料袋、穀類袋等のように柔軟
な袋では、作用する吸引力によって吸着される袋が変形
し、これがスカ−ト部材7の開口部7aを塞いでしまうこ
とがあるためこれを防ぐために設けたものである。
に、その全面に亘り張設した網又は棧などによる荷重の
進入阻止部材である。この進入阻止部材は、吸引させる
荷重がセメント袋や化学肥料袋、穀類袋等のように柔軟
な袋では、作用する吸引力によって吸着される袋が変形
し、これがスカ−ト部材7の開口部7aを塞いでしまうこ
とがあるためこれを防ぐために設けたものである。
【0026】図1において、16は、上記スカ−ト部材7
においてその吸引端面となる外周縁に装着した低摩擦係
数材による縁部材(パッド材)である。
においてその吸引端面となる外周縁に装着した低摩擦係
数材による縁部材(パッド材)である。
【0027】従来の吸着装置におけるこの種の縁部材は
リップ状断面を有する柔軟なゴム材等により形成したも
のが大半であったが、このような部材であると、例えば
上記で述べた柔軟な袋物を吸着するとき、袋の変形と一
体になってこの縁部材も変形し、これが繰返されて劣
化,破損し易すかった。
リップ状断面を有する柔軟なゴム材等により形成したも
のが大半であったが、このような部材であると、例えば
上記で述べた柔軟な袋物を吸着するとき、袋の変形と一
体になってこの縁部材も変形し、これが繰返されて劣
化,破損し易すかった。
【0028】そこで、本考案ではこの縁部材16として、
比較的硬目で、摩擦係数の小さなゴム系,プラスチック
系の材料を用いると共に、断面形状を引掛りのない例え
ば円形,楕円形等に形成し、柔軟な袋状の荷重の吸引に
おいても、吸引されて変形する袋が縁部材16に引掛かり
その変形をもたらすことがないようにしたのである。
比較的硬目で、摩擦係数の小さなゴム系,プラスチック
系の材料を用いると共に、断面形状を引掛りのない例え
ば円形,楕円形等に形成し、柔軟な袋状の荷重の吸引に
おいても、吸引されて変形する袋が縁部材16に引掛かり
その変形をもたらすことがないようにしたのである。
【0029】本考案装置においては、上記のスカ−ト部
材7と縁部材16によって吸着部を形成しているが、この
吸着部は、スカ−ト部材7の外周形状,大きさを種々異
ならしめ、そのスカ−ト部材7の外周下面に縁部材16
(この縁部材16は、発泡体によるものやフレキシブルな
リップ状断面材によるものが任意に選択される)を設け
た二種以上の吸着部を予め用意し、荷重の外形や重量等
によって、前記吸着部のいずれかを選択し、前記吸着駆
動ユニットに装着し使用する。
材7と縁部材16によって吸着部を形成しているが、この
吸着部は、スカ−ト部材7の外周形状,大きさを種々異
ならしめ、そのスカ−ト部材7の外周下面に縁部材16
(この縁部材16は、発泡体によるものやフレキシブルな
リップ状断面材によるものが任意に選択される)を設け
た二種以上の吸着部を予め用意し、荷重の外形や重量等
によって、前記吸着部のいずれかを選択し、前記吸着駆
動ユニットに装着し使用する。
【0030】尚、図中17はケ−シング本体1の上端面に
形成したクレ−ン等の負荷部(図示せず)との連結部
で、ここでは例えばフック係止用の環として形成されて
いるが、この連結部17の形状,構造は連結される相手側
部材に対応して任意に選択できる。
形成したクレ−ン等の負荷部(図示せず)との連結部
で、ここでは例えばフック係止用の環として形成されて
いるが、この連結部17の形状,構造は連結される相手側
部材に対応して任意に選択できる。
【0031】
【考案の効果】上記のように構成される本考案吸着装置
は、クレ−ン等の負荷部にその連結部17において取付
け、スイッチ(図示せず)を入れてブロワユニット6を
起動しスカ−ト部材7の縁部材16を吸着しようとする柔
軟な袋状の荷物の表面に当接させることにより、ブロワ
ユニット6による吸引力が前記荷物に作用して当該荷物
を縁部材16の下面側に吸着するが、縁部材16の作用と進
入阻止材15の作用で変形し易い荷物であっても、確実か
つ安全にその荷物を吸着することができるので、このま
まその荷物を所望の位置に、クレ−ンの負荷部を移動さ
せることにより、自在に移動させることができる。ま
た、荷物の吸着を解放するときは、シ−ル部材を移動さ
せて吸引力の作用部位に外気を導入して吸着力を弱め、
これと併行して遮蔽板を閉じることにより吸引力を遮断
するようにしたので、荷物の吸着解除を容易且つ確実に
行い得るという格別の効果がある。
は、クレ−ン等の負荷部にその連結部17において取付
け、スイッチ(図示せず)を入れてブロワユニット6を
起動しスカ−ト部材7の縁部材16を吸着しようとする柔
軟な袋状の荷物の表面に当接させることにより、ブロワ
ユニット6による吸引力が前記荷物に作用して当該荷物
を縁部材16の下面側に吸着するが、縁部材16の作用と進
入阻止材15の作用で変形し易い荷物であっても、確実か
つ安全にその荷物を吸着することができるので、このま
まその荷物を所望の位置に、クレ−ンの負荷部を移動さ
せることにより、自在に移動させることができる。ま
た、荷物の吸着を解放するときは、シ−ル部材を移動さ
せて吸引力の作用部位に外気を導入して吸着力を弱め、
これと併行して遮蔽板を閉じることにより吸引力を遮断
するようにしたので、荷物の吸着解除を容易且つ確実に
行い得るという格別の効果がある。
【図1】本考案装置の一例の正断面図。
【図2】図1の装置の底面図。
1 ケ−シング本体 1a,1b フランジ部 2 開口部 3 スペ−サ 4 空気導入部 5 排気用窓 6 ブロワユニット 7 スカ−ト部材 8 貫通孔 9 シ−ル材 10 操作杆 11,12 遮蔽板
Claims (4)
- 【請求項1】 帽体状をなすケ−シング本体の外壁に排
気用窓を形成し、ケ−シング本体の下端開口部に、その
開口部を塞ぐ大きさのブロアユニットを、当該ブロアユ
ニットの空気吸引口を前記ケ−シング本体の開口部の外
面側に向けて設けると共に、該ブロアユニットの空気吸
引口の外周側に、全体として略スカ−ト状をなしかつ下
面側が開口された荷重吸着用のスカ−ト部材を、その上
部開口部において取付けて成る荷重の吸着装置に於て、
前記ブロアユニットの空気吸引口とスカ−ト部材の間
に、外部に通じた外気導入部を形成すると共にこの外気
導入部にこの導入部を開閉する可動シ−ル材を設けて成
り、前記スカ−ト部材に吸着されている荷重を取外すと
き、前記外気導入部のシ−ル材を移動させることにより
ブロアユニットの空気吸引口に外気を吸引させ、前記荷
重を迅速にスカ−ト部材から取外すようにしたことを特
徴とする荷重取扱装置等における荷重の吸着装置。 - 【請求項2】 ブロアユニットの空気吸引口とスカ−ト
部材との間において前記空気吸引口の前面側に、当該吸
引口に対し進退自在の遮蔽部材を設け、前記スカ−ト部
材に吸着されている荷重を取外すとき、前記外気導入部
のシ−ル材を移動させると共に、前記遮蔽部材を空気吸
引口の前面に進出させて当該吸引口を遮蔽するようにし
た請求項1の荷重取扱装置等における荷重の吸着装置。 - 【請求項3】 帽体状をなすケ−シング本体の外壁に排
気用窓を形成し、該ケ−シング本体の下端開口部にその
開口部を塞ぐ大きさのブロアユニットを当該ブロアユニ
ットの空気吸引口を前記ケ−シング本体の開口部外面に
向けて設けると共に、該ブロアユニットの空気吸引口の
外周側に、全体として略スカ−ト状をなしかつ下面側が
開口された荷重吸着用のスカ−ト部材を取付けて成る荷
重の吸着装置において、スカ−ト部材の内部吸引面に、
網状部材,棧状部材などによる荷重の進入阻止部材を設
けたことを特徴とする荷重取扱装置等における荷重の吸
着装置。 - 【請求項4】 帽体状をなすケ−シング本体の外壁に排
気用窓を形成し、該本体の開口端部にその開口部を塞ぐ
大きさのブロアユニットを、該ユニットの空気吸引口を
前記帽体の開口部外面に向けて設けると共に、該ブロア
ユニットの空気吸引口の外周側に、全体としてスカ−ト
状をなしかつ下面側が開口された荷重吸着用のスカ−ト
部材を取付けて成る荷重の吸着装置において、前記スカ
−ト部材に開口形成された吸引端面の全周、又は、全周
上の複数箇所に、摩擦係数の小さな縁部材を設けたこと
を特徴とする荷重取扱装置等における荷重の吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5042292U JP2563523Y2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 荷重取扱装置等における荷重の吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5042292U JP2563523Y2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 荷重取扱装置等における荷重の吸着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH066369U JPH066369U (ja) | 1994-01-25 |
JP2563523Y2 true JP2563523Y2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=12858433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5042292U Expired - Lifetime JP2563523Y2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 荷重取扱装置等における荷重の吸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563523Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP5042292U patent/JP2563523Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH066369U (ja) | 1994-01-25 |
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