JP2563515Y2 - グリル扉の開閉装置 - Google Patents

グリル扉の開閉装置

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JP2563515Y2
JP2563515Y2 JP1991099386U JP9938691U JP2563515Y2 JP 2563515 Y2 JP2563515 Y2 JP 2563515Y2 JP 1991099386 U JP1991099386 U JP 1991099386U JP 9938691 U JP9938691 U JP 9938691U JP 2563515 Y2 JP2563515 Y2 JP 2563515Y2
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Japan
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grill
door
grill door
opening
pan
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四郎 小林
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パロマ工業株式会社
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  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ガステーブルこんろ
に組込まれたグリル等のグリル扉の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グリル皿の出し入れにともないグリル扉
が上下方向へ片開き状に回動して開閉されるグリル扉の
開閉装置として、従来、たとえば、実開平2−4870
9号公報(以下従来例1という)又は実開平1−100
017号公報(以下従来例2という)等に開示されてい
るものがある。
【0003】上記従来例1に開示のものは、オープニン
グスプリングによって水皿と連動するスライドロッドの
先端部にドアオープンロッドを斜め後ろ上方へ弓形に起
立して一体に設け、水皿を引き出すとき、ストップスプ
リングの係止を解除すると、オープニングスプリングの
押圧力により一体のスライドロッドとドアオープンロッ
ドとが前方に摺動し水皿の前方への押し出しと同時にグ
リルドアをドアオープンロッドで押し上げ回動し全開位
置に押し開ける構造となっている。
【0004】また、従来例2に開示のものは、特に、そ
の第1図及び第2図に示されているように、ドア本体の
内側に所定の距離を置いて固定されたアームと水入皿の
把手に連動連結されたカムを関連させて設け、カムが把
手に連動して外方へ移動するに連れてアームを押しドア
本体を開位置まで揺動させる構造となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の技術におけ
る従来例1は、一体のスライドロッドとドアオープンロ
ッドとがオープニングスプリングによって水皿とともに
収納状態から前方一定のストローク進出する時に弓形
に起立しているドアオープンロッドによってグリルドア
が押し上げ回動され、グリルドアは枢支部を支点として
図示反時計方向回動して押し開かれる。そして、スラ
イドロッドとドアオープンロッドが開放状態から後方に
押し込まれると、ドアオープンロッドが後退するに連れ
てその持上げ保持が解かれ弓形のドアオープンロッドに
沿って自重で図示時計方向に回動して閉じられる。
【0006】したがって、水皿収納時は上方へ弓形に起
立しているドアオープンロッドとグリルドアとの間には
相当の隙間があり、また、グリルドアを弓形のドアオー
プンロッドで全開位置にまで押し上げ回動して押し開け
るものであるから、グリルドアを全閉から全開にするま
でには相当長いストロークの水皿の引き出し量(ドアオ
ープンロッドの前進ストローク)を必要とするためにド
アオープンロッドが水皿とともにグリル本体の前方にま
引き出される(飛び出す)ので、ドアオープンロッド
が水皿の側面に弓形に起立し被調理物の返し等を行う
際にドアオープンロッドが邪魔になり、水皿を途中まで
引き出しての作業がやり難く、また、手先等が触れて火
傷をするおそれもあるなど実際の使用にあたり使い勝手
の悪いものであった。なお、従来例1はグリルドアを
形のドアオープンロッドで押し開けるものであるから、
その作動がグリルドアとドアオープンロッドとの間の
擦抵抗が加味されることもあって軽快に行えないため操
作性が悪く、また、耐久性の点でも劣るという問題点が
あった。
【0007】また、従来例2は、水入皿引出し時にカム
が把手に連動して外方向へ移動するに連れて該カムでア
ームの先端部を外方向に押し、これと一体のドア本体を
アームを介して開位置まで押し開き、水入皿収納時は水
入皿引出し時とは逆の作用でドア本体をアームを介して
閉じるものである。
【0008】したがって、従来例2はカムの水平運動に
対しアームが円運動をなす接触動作のみでドア本体の開
閉を行うから、アームによるドア本体の開位置での保持
動作と相まってカムとアームの摩擦抵抗が著しく大きく
なって操作性に難点があるばかりでなく、その作動にも
確実性がなく、かつ、耐久性の点でも問題があった。
【0009】この考案は、従来の技術の有する斯かる問
題点に鑑み、グリル皿の出し入れにともなう短かいスト
ロークでグリル扉が軽快、かつ、確実に開閉されてグリ
ル皿を途中まで引き出すだけで被調理物の裏返し等の調
理作業が安全、容易に行えるグリル扉の開閉装置の提供
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案のグリル扉の開閉装置は、たとえば、実施
例に対応する図1ないし図4に示されているように、グ
リル庫5の前面開口7に備えられ支軸11を支点として
上下方向に回動して片開き状に開閉するグリル扉2と、
グリル庫5内をスライドしてグリル庫5に出し入れする
グリル皿1と、先端がグリル扉2の内側でグリル扉2の
支軸11と異なる位置の枢支部に枢支され、基端は該枢
支部からグリル庫の側面に沿ってグリルの奥方向に延設
されてグリル皿1に係脱可能に関連させた連結部材3と
を備えたグリル扉の開閉装置において、上記グリル皿1
を前方へ引き出すときに、上記グリル扉2がグリル皿1
の奥行方向の長さの2分の1以下の引き出し量aで全開
となるように規制される構成としたことを特徴とする。
【0011】また、上記グリル扉2を開方向に付勢する
付勢手段を備えたことをも特徴としている。
【0012】
【作用】この考案のグリル扉の開閉装置は上記構成とし
たから、グリル皿1を収納状態から前方へ引出すとき
に、該グリル皿1の奥行方向の長さの2分の1以下の引
き出し量で、すなわち、引き出し当初の一定の短かい前
進ストロークaにおいてグリル扉2が連結部材3を介し
て連動し、グリル扉2を上方へ回動して全開とする。そ
して、上記規制ストロークを選ぶことによりグリル扉の
開放度合いを変えることができる。
【0013】このとき、グリル扉2を付勢手段によって
開放方向に付勢すると、その付勢力でグリル扉2はグリ
ル皿1の動きと同調して自動とも言える軽い操作で開放
される。
【0014】当初の一定の前進ストロークaを過ぎる
と、グリル扉2は開放状態に、たとえば、付勢手段の付
勢力によって保持されるため、その後はグリル皿1だけ
が単独で引出される。
【0015】グリル皿1を収納するときは、グリル皿1
が一定の後退ストロークaにおいてグリル皿1とグリル
扉2が連結部材3を介して連動し、グリル扉2を下方へ
回動して全閉とする。
【0016】このとき、グリル皿1は付勢手段に杭して
後退、ストロークaにおいて付勢手段に一定の付勢力を
付与する。
【0017】
【実施例】以下この考案によるグリル扉の開閉装置の実
施例について図面を参照して説明する。
【0018】実施例はガステーブルこんろに組込まれた
グリルに適用したもので、図1ないし図4において、1
はグリル皿で、グリル庫5の底壁5aの両側部に設けた
ガイドレール6に沿ってスライドし、グリル庫5への収
納及びグリル庫5からの脱出が前面開口7から簡易に行
いうるように設けられている。
【0019】そして、該グリル皿1の前部に把手8が取
付板9を介して一体に固定され、かつ、グリル皿1内に
は焼網10が脱着自由に載置されている。
【0020】2はグリル扉で、グリル庫5の前面開口7
に支軸11により枢設され、該グリル扉2は支軸11を
支点として上下方向へ片開き状に一定の角度だけ回動で
きるようになっている。
【0021】なお、グリル扉2の全閉時(グリル皿1の
収納時)にグリル扉2の下端部2aが前記把手8に設け
た突板8aに係合されてグリル庫5の前面開口7を隙間
のないよう確実に閉塞し、グリル扉2の全開時(グリル
皿1の引出し時)にはその係合が外れてグリル扉2の
開放が何ら支障なく行えるようになっている。(図1、
参照)。
【0022】3は連結部材で、前記グリル皿1とグリル
扉2を一定の短かい進退ストロークaにおいて連動させ
るためのもので、たとえば、図4に示されているように
平面コ字状に形成された連杆3をもって、その先端短軸
部3aをグリル扉2の内側に固定された腕杆12の先端
軸孔12aに挿通してこの先端短軸部3aを前記グリル
扉2の支軸11とは異なる位置で枢支し、上記枢支部か
グリル庫の側面に沿ってグリルの奥方向に延設され
その基端連結部3bはグリル庫5の側壁5bに穿ったス
ライド孔13を挿通してグリル皿1の背面部1aに当接
関連せしめている。なお、奥方向に延設される連杆3は
加熱腐蝕を防ぐためにグリル庫5の側壁5bと仕切壁2
1との間をグリル庫の側面に沿って配設されている
【0023】スライド孔13は連杆3の基端連結部3b
の進退ガイドと、連杆3の前後方向への動きをグリル皿
1の奥行方向の長さの2分の1以下の引き出量、すなわ
ち、一定の短かい進退ストロークaに規制するためのも
ので、この進退ストロークaにおいてグリル皿1とグリ
ル扉2が上記グリル扉2の支軸11とは異なる位置にそ
の先端短軸部3aが枢支されている連杆3を介して連動
し、グリル皿1の進退運動をグリル扉2に回転運に変
えて伝達することによりグリル扉2がグリル皿1の短か
い進退ストロークaで全開と全閉となるように構成され
ている。
【0024】なお、グリル扉2の全開位置と全閉位置の
規制を実施例のスライド孔13により連杆3の一定の進
退ストロークaを規制するものに代えてグリル扉2の回
動角度を一定角度に規制することにより連杆3の進退ス
トロークを規制してもよい。そして、上記規制ストロー
クaを一定の引き出し量の範囲内において選ぶことによ
りグリル扉の開放度合いを変えることができる。
【0025】4はグリル扉2の開放時における上方への
押動とグリル扉2の開放位置での保持とを行うための付
勢手段としての発条で、加熱腐蝕を防ぐためにグリル庫
5の外側、すなわち、グリル庫5の側壁5bと仕切壁2
1との間に、連杆3の基端連結部3bとグリル庫5の側
壁5bに備えた引掛片14とにその両端を掛止めて装着
し、グリル扉2を該発条4の引張力で連杆3を介して開
放方向に付勢せしめている。
【0026】なお、付勢手段としては、実施例の引張り
発条4に代えて圧縮発条を用い、該圧縮発条を連杆3の
基端連結部3bとグリル庫5の背壁5cとの間に介設し
てもよく、また、グリル扉2の支軸11にトーションバ
ネを設けてグリル扉をその反発力で開放方向に付勢して
もよい。
【0027】発条4のバネ力は、グリル扉2の開放時に
グリル扉2を上方へ回動する押動力があればよい。した
がって、グリル皿1をグリル庫5内に収納したとき、該
グリル皿1とガイドレール6との摩擦抵抗だけでグリル
皿1が前進移動することのないよう持ちこたえる程度の
バネ力があれば十分であるから、グリル皿1の前方への
バネ力による移動を阻止するための特別のストッパーを
設ける必要はない。しかし、その確実性を保つために図
1及び図2に示したようなストッパー20を設けてもよ
いこと勿論である。
【0028】図中、15はグリルバーナ、16は排気
路、17は排気口、18はガステーブルこんろの五徳、
19は調理用鍋である。
【0029】前記構成において、グリル皿1がグリル庫
5内に収納されているときは、グリル扉2は閉位置にあ
って発条4により連杆3を介して開放方向(図示時計方
向)に付勢され、かつ、グリル皿1も発条4によって前
進方向(図示左方向)に付勢されている(図1の実線の
状態参照)。
【0030】そこで、この収納状態から使用者が把手8
を持ってグリル皿1をガイドレール6との摩擦抵抗に打
ち勝って(又はストッパー20のロックを解除して)前
方へ引出すと、発条4で前方へ引張られている連杆3
とグリル皿1はともに一体となって前方へ移動し、連杆
3を介してグリル扉2は支軸11を支点として上方(図
示時計方向)へ回動する。このとき、グリル扉2の下端
部2aと把手8の突板8aとの係合はスムーズに外さ
れ、かつ、グリル皿1の引き出し力は発条4による押圧
力で軽減される。
【0031】グリル皿1をスライド孔13により規制さ
れる一定の短かい前進ストロークaだけ引出したとこ
ろで、グリル扉2は全開の状態にまで回動されて、連杆
3によるグリル扉2の同動は停止され、以後、グリル扉
2は発条4の引張力で開放位置に保持される(図1の鎖
線の状態参照)。
【0032】引続きグリル皿1を前方へ引出すと、
その後はグリル扉2を開放位置に保ったままグリル皿1
だけが引出され(図2の実線の状態参照)、グリル皿
1をグリル庫5から抜き出し脱出させることできる。
【0033】次に、グリル皿1をグリル庫5内に収納す
るときは、グリル皿1の後部をグリル庫5の底壁5aの
ガイドレール6上に載せて後方へ押込むと、グリル皿1
はガイドレール6に沿って後退する。
【0034】グリル皿1が一定の後退ストロークaに達
すると、グリル皿1の背面部1aがスライド孔13の前
端に係止されて待機している連杆3の基端連結部3bに
当接し、以後はグリル皿1と連杆3は一体となって後方
へ発条4に抗して移動する。
【0035】グリル皿1がスライド孔13により規制さ
れる一定の短かい後退ストロークaだけ後退する間にグ
リル扉2は連杆3に引張られて全開の状態から全閉の状
態まで図示反時計方向へ回動されて閉じると同時に、グ
リル皿1は発条4に一定の引張力を付与してガイドレー
ル6との摩擦抵抗又はストッパー20によるロックによ
り所定の収納位置に保持され、かつ、グリル扉2の下端
部2aが把手8の突板8aに係合されてグリル庫5の前
面開口7を確実に閉寒する(図1の実線の状態参照)。
【0036】このようにして、グリル皿1のグリル庫5
への出し入れに際し、グリル皿1の奥行方向の長さの2
分の1以下の短かい引き出し及び後退量におけるグリル
扉2が全閉から全開及び全開から全閉となる進退ストロ
ークaにおいて、連杆3の移動が一定の短かいストロー
クに規制され、グリル扉2がその規制範囲において連杆
3と共動し片開き状に回動して確実に開閉する。したが
って、操作性、耐久性にすぐれ、また、使い勝手もよ
【0037】
【考案の効果】この考案のグリル扉の開閉装置は、以上
説明したように、グリル扉グリル皿とを連結する連結
部材を、グリル扉の内側からグリルの奥方向に延設して
いるため、グリルを引き出して被調理物の裏返し、取り
出しといった調理作業をする時に、連結部材が邪魔にな
らず作業が容易であり、手先等に触れてやけどをするお
それもない。
【0038】また、グリル皿の2分の1以下の引き出し
量でグリル扉が全開になるため、調理作業時には、グリ
ル皿を完全に引き出さなくても作業できる程度に引き出
すだけでグリル扉は全開になり、調理作業にグリル扉が
邪魔になることもない。
【0039】さらに、グリル扉が全開となる前進ストロ
ークにおけるグリル扉の同動が付勢手段により自動とも
言える軽い操作で行いうるから、その操作性能はより向
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるグリル扉の開閉装置の切断側面
図である。
【図2】作動状態の要部だけの一部切断側面図である。
【図3】図1のX−X線における切断正面図である。
【図4】要部だけの平面図である。
【符号の説明】
1 グリル皿 2 グリル扉 3 連杆 a 進退ストローク 4 発条

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリル庫の前面開口に備えられ支軸を支
    点として上下方向に回動して片開き状に開閉するグリル
    扉と、グリル庫内をスライドしてグリル庫に出し入れす
    るグリル皿と、先端がグリル扉の内側でグリル扉の支軸
    と異なる位置の枢支部に枢支され、基端は該枢支部から
    グリル庫の側面に沿ってグリルの奥方向に延設されてグ
    リル皿に係脱可能に関連させた連結部材とを備えたグリ
    ル扉の開閉装置において、 上記グリル皿を前方へ引き出すときに、上記グリル扉が
    グリル皿の奥行方向の長さの2分の1以下の引き出し量
    で全開となるように規制される構成としたことを特徴と
    するグリル扉の開閉装置。
  2. 【請求項2】 上記グリル扉を開方向に付勢する付勢手
    段を備えた請求項1記載のグリル扉の開閉装置。
JP1991099386U 1991-11-05 1991-11-05 グリル扉の開閉装置 Expired - Lifetime JP2563515Y2 (ja)

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JPH0542912U JPH0542912U (ja) 1993-06-11
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JP5100549B2 (ja) * 2008-07-17 2012-12-19 株式会社パロマ ガス調理器具
JP5183526B2 (ja) * 2009-03-02 2013-04-17 三菱電機株式会社 グリルユニット及びこれを備えた加熱調理器
CN114515113B (zh) * 2022-02-14 2024-04-19 佛山市顺德区汉炊电器有限公司 一种推拉网架式燃气烧烤炉

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