JP2563193Y2 - 自動塗装装置 - Google Patents
自動塗装装置Info
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- JP2563193Y2 JP2563193Y2 JP1991093403U JP9340391U JP2563193Y2 JP 2563193 Y2 JP2563193 Y2 JP 2563193Y2 JP 1991093403 U JP1991093403 U JP 1991093403U JP 9340391 U JP9340391 U JP 9340391U JP 2563193 Y2 JP2563193 Y2 JP 2563193Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、汎用ロボットを使用し
た自動塗装装置(この明細書において、自動塗装装置と
は、面あるいは線に沿った処理、例えばシーリング処理
をする装置等の類似した処理装置を含む広い概念のもの
をいう)に関する。
た自動塗装装置(この明細書において、自動塗装装置と
は、面あるいは線に沿った処理、例えばシーリング処理
をする装置等の類似した処理装置を含む広い概念のもの
をいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、あらゆる分野で自動化がおこなわ
れている。例えば、自動車の車体あるいはその部品等の
塗装においても、自動塗装装置が開発され、被塗装体を
所定部位にセットし、作業者が介入することなくその被
塗装体を自動塗装装置が自動的に塗装することがおこな
われている。
れている。例えば、自動車の車体あるいはその部品等の
塗装においても、自動塗装装置が開発され、被塗装体を
所定部位にセットし、作業者が介入することなくその被
塗装体を自動塗装装置が自動的に塗装することがおこな
われている。
【0003】この自動塗装装置は、従来、図6に図示す
るような構成のものが使用されていた。即ち、この自動
塗装装置は、装置本体Pが床面上を前後(あるいは左
右)に走行するとともに、該装置本体Pの塗装ガン(エ
アガンという)保持用アームAが上下に昇降して、被塗
装面に対して直交する方向から塗装剤(塗料)を噴射し
て塗装するよう構成されている。
るような構成のものが使用されていた。即ち、この自動
塗装装置は、装置本体Pが床面上を前後(あるいは左
右)に走行するとともに、該装置本体Pの塗装ガン(エ
アガンという)保持用アームAが上下に昇降して、被塗
装面に対して直交する方向から塗装剤(塗料)を噴射し
て塗装するよう構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従って、このような構
成の自動塗装装置の場合には、平面を塗装する場合には
なんら問題なく塗装できるが、被塗装体が三次元曲面を
有する立体形状をしている場合には、一つの塗装装置で
は被塗装面に直交する方向から噴射して適正な塗装する
ことができないため、各塗装面毎に別の自動塗装装置を
配設して塗装する必要がある。
成の自動塗装装置の場合には、平面を塗装する場合には
なんら問題なく塗装できるが、被塗装体が三次元曲面を
有する立体形状をしている場合には、一つの塗装装置で
は被塗装面に直交する方向から噴射して適正な塗装する
ことができないため、各塗装面毎に別の自動塗装装置を
配設して塗装する必要がある。
【0005】このため、被塗装体が三次元曲面を有する
立体形状をしている場合には、従来の自動塗装装置で
は、多数の自動塗装装置を配備しなければならず、又多
数の自動塗装装置の連携動作の制御をもおこなわれなけ
ればならないため、設備が非常に大掛かりになるととも
に、設備費用も高価になり、又各自動塗装装置の動作の
干渉が生じて、設備が大掛かりな割りには塗装効率もあ
まり高いものは期待できない。
立体形状をしている場合には、従来の自動塗装装置で
は、多数の自動塗装装置を配備しなければならず、又多
数の自動塗装装置の連携動作の制御をもおこなわれなけ
ればならないため、設備が非常に大掛かりになるととも
に、設備費用も高価になり、又各自動塗装装置の動作の
干渉が生じて、設備が大掛かりな割りには塗装効率もあ
まり高いものは期待できない。
【0006】さらには、被塗装体が変わると、上記設備
も根本的に改修する必要がある等、設備自体の対応性
(フレキシビリティ)の点でも不都合がある。
も根本的に改修する必要がある等、設備自体の対応性
(フレキシビリティ)の点でも不都合がある。
【0007】本考案は、上述のような現況のもとになさ
れたもので、上記不都合のない自動塗装装置を提供する
ことを目的とする。
れたもので、上記不都合のない自動塗装装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる自動塗装
装置は、走行面を走行する台車部と、この台車部に載置
された第1ロボットと、上記台車部に付設された第2ロ
ボットと、これらを制御する制御手段を備え、上記第1
ロボット,第2ロボットが、それぞれ先端に塗装手段を
具備した多関節型ロボットで構成されるとともに、上記
台車部に載置された第1ロボットが、台車部とともにX
座標上(X座標軸上)を走行するとともに、X座標(X
座標軸上)以外の方向では該ロボットの可動部が担当す
る被塗装体の形状に合わせてティーチングにより得られ
たデータに基づいて動作し、且つ、上記第2ロボット
が、X座標上(X座標軸上)での移動速度は上記第1ロ
ボットに同期して同じ速度で移動するとともに、X座標
(X座標軸上)以外の方向での動作は担当する被塗装体
の形状に合わせてティーチングにより得られたデータに
基づいて上記第1ロボットとは別個に動作するよう、上
記制御手段が、制御するよう構成されていることを特徴
とする。
装置は、走行面を走行する台車部と、この台車部に載置
された第1ロボットと、上記台車部に付設された第2ロ
ボットと、これらを制御する制御手段を備え、上記第1
ロボット,第2ロボットが、それぞれ先端に塗装手段を
具備した多関節型ロボットで構成されるとともに、上記
台車部に載置された第1ロボットが、台車部とともにX
座標上(X座標軸上)を走行するとともに、X座標(X
座標軸上)以外の方向では該ロボットの可動部が担当す
る被塗装体の形状に合わせてティーチングにより得られ
たデータに基づいて動作し、且つ、上記第2ロボット
が、X座標上(X座標軸上)での移動速度は上記第1ロ
ボットに同期して同じ速度で移動するとともに、X座標
(X座標軸上)以外の方向での動作は担当する被塗装体
の形状に合わせてティーチングにより得られたデータに
基づいて上記第1ロボットとは別個に動作するよう、上
記制御手段が、制御するよう構成されていることを特徴
とする。
【0009】
【作用】しかして、本考案にかかる自動塗装装置によれ
ば、自由度の高い多関節型の第1ロボットと第2ロボッ
トがそれぞれの関節を回動させて、その先端に配設され
た塗装手段で、被塗装体の三次元曲面からなる被塗装面
に対しても直交する方向から塗装剤を噴射することがで
き、しかも、その動作が、第1ロボットが被塗装体の形
状に合わせておこない、第2ロボットが第1ロボットの
動作に時間的に同期し且つ動作範囲的に被塗装体の形状
に合わせて動作するため、簡単な制御によって、各ロボ
ットの動作が干渉することなく極めて効率的に塗装させ
ることができることとなる。
ば、自由度の高い多関節型の第1ロボットと第2ロボッ
トがそれぞれの関節を回動させて、その先端に配設され
た塗装手段で、被塗装体の三次元曲面からなる被塗装面
に対しても直交する方向から塗装剤を噴射することがで
き、しかも、その動作が、第1ロボットが被塗装体の形
状に合わせておこない、第2ロボットが第1ロボットの
動作に時間的に同期し且つ動作範囲的に被塗装体の形状
に合わせて動作するため、簡単な制御によって、各ロボ
ットの動作が干渉することなく極めて効率的に塗装させ
ることができることとなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。
説明する。
【0011】図1は本考案の実施例にかかる自動塗装装
置の構成を示す一部省略した平面図、図2は同自動塗装
装置の構成を示す一部省略した正面図、図3は第1ロボ
ットの構成を示す一部省略した図1のI−I矢視図、図
4は第2ロボットの構成を示す一部省略した図1のII-I
I 矢視図である。
置の構成を示す一部省略した平面図、図2は同自動塗装
装置の構成を示す一部省略した正面図、図3は第1ロボ
ットの構成を示す一部省略した図1のI−I矢視図、図
4は第2ロボットの構成を示す一部省略した図1のII-I
I 矢視図である。
【0012】図において、1は台車部、2は上記台車部
1と一体的に構成された多関節型の第1ロボット、3は
上記台車部1に付設された多関節型の第2ロボット、4
は塗装手段である塗装用のエアガンである。
1と一体的に構成された多関節型の第1ロボット、3は
上記台車部1に付設された多関節型の第2ロボット、4
は塗装手段である塗装用のエアガンである。
【0013】上記台車部1は、図2に図示するように、
概略門型に形成された梁Bの上面の走行面を図示しない
リニアベアリングを介して走行自在に配設されている。
そして、上記走行する台車部1側へは、固定側から、ケ
ーブルベアC内に配設された各配線および配管により、
電力および圧縮空気,塗料等が供給されるよ構成されて
いる。
概略門型に形成された梁Bの上面の走行面を図示しない
リニアベアリングを介して走行自在に配設されている。
そして、上記走行する台車部1側へは、固定側から、ケ
ーブルベアC内に配設された各配線および配管により、
電力および圧縮空気,塗料等が供給されるよ構成されて
いる。
【0014】上記第1ロボット2は、本実施例の場合、
汎用の5節型(5軸型)の多関節型ロボットが使用さ
れ、上記台車部1の走行と合わせて6軸のロボットを形
成している。即ち、図1,図3に図示するように、第1
ロボット2の、ベース部2Aは、延設用ブロック2Zを介し
て上記台車部1の側面に横向きに取着され、このベース
部2Aの先端部には、軸01を中心に回動する第1アーム部
材2Bの基端部が取着され、さらに、この第1アーム部材
2Bの先端部には、軸02を中心に回動する第2アーム部材
2Cの基端部が取着されている。また、図3に図示するよ
うに、上記第2アーム部材2Cの先端部には、軸03を中心
に回動する第3アーム部材2Dの基端部が取着され、さら
に、この第3アーム部材2Dの先端部には、軸04を中心に
回動するハンド部材2Eの基端部が取着されている。上記
ハンド部材2Eの先端部2eは基端部に対して軸05を中心に
回動自在に構成され、この先端部2eに、上記エアガン4
が付設されている。
汎用の5節型(5軸型)の多関節型ロボットが使用さ
れ、上記台車部1の走行と合わせて6軸のロボットを形
成している。即ち、図1,図3に図示するように、第1
ロボット2の、ベース部2Aは、延設用ブロック2Zを介し
て上記台車部1の側面に横向きに取着され、このベース
部2Aの先端部には、軸01を中心に回動する第1アーム部
材2Bの基端部が取着され、さらに、この第1アーム部材
2Bの先端部には、軸02を中心に回動する第2アーム部材
2Cの基端部が取着されている。また、図3に図示するよ
うに、上記第2アーム部材2Cの先端部には、軸03を中心
に回動する第3アーム部材2Dの基端部が取着され、さら
に、この第3アーム部材2Dの先端部には、軸04を中心に
回動するハンド部材2Eの基端部が取着されている。上記
ハンド部材2Eの先端部2eは基端部に対して軸05を中心に
回動自在に構成され、この先端部2eに、上記エアガン4
が付設されている。
【0015】上記第2ロボット3は、図1,図4に図示
するように、基本的に上記第1ロボット2と同じ汎用の
5節型(5軸型)の多関節型ロボットが使用され、第2
ロボット3の、ベース部3Aは、直接上記台車部1の側面
で上記第1ロボット2の後方部位に横向きに取着され、
このベース部3Aの先端部には、軸01′を中心に回動する
第1アーム部材3Bの基端部が取着され、さらに、この第
1アーム部材3Bの先端部には、軸02′を中心に回動する
第2アーム部材3Cの基端部が取着されている。
するように、基本的に上記第1ロボット2と同じ汎用の
5節型(5軸型)の多関節型ロボットが使用され、第2
ロボット3の、ベース部3Aは、直接上記台車部1の側面
で上記第1ロボット2の後方部位に横向きに取着され、
このベース部3Aの先端部には、軸01′を中心に回動する
第1アーム部材3Bの基端部が取着され、さらに、この第
1アーム部材3Bの先端部には、軸02′を中心に回動する
第2アーム部材3Cの基端部が取着されている。
【0016】また、上記第2アーム部材3Cの先端部に
は、軸03′を中心に回動する第3アーム部材3Dの基端部
が取着され、さらに、この第3アーム部材3Dの先端部に
は、軸04′を中心に回動するハンド部材3Eの基端部が取
着されている。上記ハンド部材3Eの先端部3eは基端部に
対して軸05′を中心に回動自在に構成され、この先端部
3eに、上記エアガン4が付設されている。
は、軸03′を中心に回動する第3アーム部材3Dの基端部
が取着され、さらに、この第3アーム部材3Dの先端部に
は、軸04′を中心に回動するハンド部材3Eの基端部が取
着されている。上記ハンド部材3Eの先端部3eは基端部に
対して軸05′を中心に回動自在に構成され、この先端部
3eに、上記エアガン4が付設されている。
【0017】そして、本実施例では、上記台車部1と第
1ロボット2は図示しない制御装置の第1部と電気的に
接続されて該制御装置の第1部により制御されて作動す
るとともに、上記第2ロボット3は図示しない制御装置
の第2部と電気的に接続されて該制御装置の第2部によ
り制御されて作動する。そして、図示しない、上記制御
装置の第1部と第2部は、電気的に接続され、台車部1
を含む第1ロボット2と、第2ロボット3が、時間的に
同期して動作するよう構成されている。ところで、上記
各制御装置の制御データはロボットの制御において周知
のティーチング方式によって入力されるよう構成されて
いる。
1ロボット2は図示しない制御装置の第1部と電気的に
接続されて該制御装置の第1部により制御されて作動す
るとともに、上記第2ロボット3は図示しない制御装置
の第2部と電気的に接続されて該制御装置の第2部によ
り制御されて作動する。そして、図示しない、上記制御
装置の第1部と第2部は、電気的に接続され、台車部1
を含む第1ロボット2と、第2ロボット3が、時間的に
同期して動作するよう構成されている。ところで、上記
各制御装置の制御データはロボットの制御において周知
のティーチング方式によって入力されるよう構成されて
いる。
【0018】しかして、本自動塗装装置は、塗装に際
し、上記制御装置の制御により以下のように、制御され
る。以下、実際の塗装の動作に沿って制御装置の制御の
内容を説明する。
し、上記制御装置の制御により以下のように、制御され
る。以下、実際の塗装の動作に沿って制御装置の制御の
内容を説明する。
【0019】いま、仮に図5(a),(b)に図示する
如き三次元曲面を有する自動車のバンパー10を塗装す
る場合について説明すると、まず、ワーク載置面Q(図
2〜図4参照)に被塗装体であるバンパー10を自動車の
先端面となる面Fが上方を向くようワーク載置面上に載
置し、台車部1を梁Bの長手方向に移動させながら、例
えば、バンパー10における塗装ラインa,a′(図5
(b)参照)におけるその位置における各上記ロボット
2,3のエアガン4の位置と方向を位置決めする。即
ち、具体的には、説明の都合上、走行方向をX座標と
し、バンパーのX座標上の最初の位置を「0」として説
明すると、X座標の「0」点における第1ロボット2の
エアガン4の位置と方向を作業員が手で位置決めし、セ
ットボタンを押す。
如き三次元曲面を有する自動車のバンパー10を塗装す
る場合について説明すると、まず、ワーク載置面Q(図
2〜図4参照)に被塗装体であるバンパー10を自動車の
先端面となる面Fが上方を向くようワーク載置面上に載
置し、台車部1を梁Bの長手方向に移動させながら、例
えば、バンパー10における塗装ラインa,a′(図5
(b)参照)におけるその位置における各上記ロボット
2,3のエアガン4の位置と方向を位置決めする。即
ち、具体的には、説明の都合上、走行方向をX座標と
し、バンパーのX座標上の最初の位置を「0」として説
明すると、X座標の「0」点における第1ロボット2の
エアガン4の位置と方向を作業員が手で位置決めし、セ
ットボタンを押す。
【0020】そして、X座標の次の点を仮に「1」点と
すると、「1」点における第1ロボット2のエアガン4
の位置と方向を作業員が手で位置決めし、セットボタン
を押す。このように順次、第1ロボット2に関して、X
座標上の各点におけるエアガン4の位置と方向をセット
する。次に、第2ロボット3に関しても、上記同様に、
X座標上の各点におけるエアガン4の位置と方向を作業
員が手で位置決めしセットボタンを押して、セットを行
う。
すると、「1」点における第1ロボット2のエアガン4
の位置と方向を作業員が手で位置決めし、セットボタン
を押す。このように順次、第1ロボット2に関して、X
座標上の各点におけるエアガン4の位置と方向をセット
する。次に、第2ロボット3に関しても、上記同様に、
X座標上の各点におけるエアガン4の位置と方向を作業
員が手で位置決めしセットボタンを押して、セットを行
う。
【0021】上述のように、バンパー10における他の塗
装ライン(例えば、図5(b)のb,b′参照)におけ
る全てのX座標上の各点におけるエアガン4の位置と方
向をセットする。
装ライン(例えば、図5(b)のb,b′参照)におけ
る全てのX座標上の各点におけるエアガン4の位置と方
向をセットする。
【0022】このセットにより、上記制御装置は、第1
ロボット2と第2ロボット3の制御データを得ることと
なる。
ロボット2と第2ロボット3の制御データを得ることと
なる。
【0023】上記制御データの作成作業終了後に、作業
員が塗装作業開始ボタンを押すと、別の搬送装置等が、
バンパーをワーク載置面の所定位置(バンパーの最初の
位置が上記「0」点に一致する位置)にセットし、塗装
作業が開始される。即ち、台車部1が梁B上を走行して
第1ロボット2が上記X座標上の「0」点に位置する
と、第1ロボット2は上記ティーチングされたとおりエ
アガン4を所定位置で所定方向に向けて塗装剤を噴射す
る。この際、第2ロボット3は、自分がX座標上の
「0」点でないことを、上記第2ロボット3と第1ロボ
ット2とのX座標方向の位置的ずれに関するデータから
認識し、待機状態をとる。そして、第1ロボット2が順
次X座標上を進行して、例えば、第1ロボット2がX座
標上の「5」の位置に位置したとき、第2ロボット3が
X座標上の「0」点位置に位置するものとすると、第1
ロボット2はX座標上の「5」の位置でのエアガン4の
所定の位置と所定の方向を向けるとともに、第2ロボッ
ト3は、X座標上の「0」点に位置したものと認識し
て、第1ロボット2に同期して該第2ロボット3の
「0」点でのエアガン4の所定の位置と方向を向けて塗
装剤をバンパー10に向けて噴射を開始する。
員が塗装作業開始ボタンを押すと、別の搬送装置等が、
バンパーをワーク載置面の所定位置(バンパーの最初の
位置が上記「0」点に一致する位置)にセットし、塗装
作業が開始される。即ち、台車部1が梁B上を走行して
第1ロボット2が上記X座標上の「0」点に位置する
と、第1ロボット2は上記ティーチングされたとおりエ
アガン4を所定位置で所定方向に向けて塗装剤を噴射す
る。この際、第2ロボット3は、自分がX座標上の
「0」点でないことを、上記第2ロボット3と第1ロボ
ット2とのX座標方向の位置的ずれに関するデータから
認識し、待機状態をとる。そして、第1ロボット2が順
次X座標上を進行して、例えば、第1ロボット2がX座
標上の「5」の位置に位置したとき、第2ロボット3が
X座標上の「0」点位置に位置するものとすると、第1
ロボット2はX座標上の「5」の位置でのエアガン4の
所定の位置と所定の方向を向けるとともに、第2ロボッ
ト3は、X座標上の「0」点に位置したものと認識し
て、第1ロボット2に同期して該第2ロボット3の
「0」点でのエアガン4の所定の位置と方向を向けて塗
装剤をバンパー10に向けて噴射を開始する。
【0024】そして、第1ロボット2がX座標上の
「6」の位置に進行すると、第1ロボット2がその
「6」の位置でのエアガン4の所定の位置と所定の方向
を向けるととともに、第2ロボット3はX座標上の
「1」の位置に位置したものと認識して第1ロボット2
に同期して該第2ロボット3の「1」の位置でのエアガ
ン4の所定の位置と方向を向けて塗装剤をバンパー10に
向けて噴射する。
「6」の位置に進行すると、第1ロボット2がその
「6」の位置でのエアガン4の所定の位置と所定の方向
を向けるととともに、第2ロボット3はX座標上の
「1」の位置に位置したものと認識して第1ロボット2
に同期して該第2ロボット3の「1」の位置でのエアガ
ン4の所定の位置と方向を向けて塗装剤をバンパー10に
向けて噴射する。
【0025】第1ロボット2は、上述のようにX座標上
の位置に合わせてエアガン4の位置と方向を決めて塗装
してゆくとともに、第2ロボット3は、上記第1ロボッ
ト2と時間的には同期して且つ動作的には第2ロボット
3にティーチングにより与えられたデータに基づいて
(被塗装体の形状に基づいて)動作し塗装してゆく。
の位置に合わせてエアガン4の位置と方向を決めて塗装
してゆくとともに、第2ロボット3は、上記第1ロボッ
ト2と時間的には同期して且つ動作的には第2ロボット
3にティーチングにより与えられたデータに基づいて
(被塗装体の形状に基づいて)動作し塗装してゆく。
【0026】つまり、X座標上での移動速度は第1ロボ
ット2と第2ロボット3が同期して同じ速度で移動し、
X座標以外の方向での動作は各ロボット2,3は、上記
各ティーチングにより得られたデータに基づいて各塗装
面に合わせて別個に動作することとなる。
ット2と第2ロボット3が同期して同じ速度で移動し、
X座標以外の方向での動作は各ロボット2,3は、上記
各ティーチングにより得られたデータに基づいて各塗装
面に合わせて別個に動作することとなる。
【0027】従って、本自動塗装装置によれば、第1ロ
ボット2と第2ロボット3が、別個のティーチングによ
り与えられたデータに基づいて、台車部1の走行によっ
て、被塗装体の各部を一度に2塗装ライン(図5(b)
の2つの矢印参照)分塗装することができるため、極め
て効率的に塗装することができる。
ボット2と第2ロボット3が、別個のティーチングによ
り与えられたデータに基づいて、台車部1の走行によっ
て、被塗装体の各部を一度に2塗装ライン(図5(b)
の2つの矢印参照)分塗装することができるため、極め
て効率的に塗装することができる。
【0028】しかも、上述のように、台車部1を含む第
1ロボット2と、第2ロボット3は、上述のように制御
されるため、比較的簡単な制御により、各ロボットを有
機的に動作させることができる。
1ロボット2と、第2ロボット3は、上述のように制御
されるため、比較的簡単な制御により、各ロボットを有
機的に動作させることができる。
【0029】また、第2ロボット3は、第1ロボットと
一体的に構成されている台車部1に付設されるため、全
体のスペースが極めて少なくてすむ。
一体的に構成されている台車部1に付設されるため、全
体のスペースが極めて少なくてすむ。
【0030】また、形状の異なる被塗装体を塗装する場
合にも、単に、ティーチングのみ新たにやり直せばよい
ため、非常に柔軟性(フレキシビリティ)のある自動塗
装装置となる。
合にも、単に、ティーチングのみ新たにやり直せばよい
ため、非常に柔軟性(フレキシビリティ)のある自動塗
装装置となる。
【0031】ところで、上記実施例において、通常、上
述の自動塗装装置は塗装ブース内に設置し、上方から下
方に向けて空気の流れを形成しているため、エアガン4
から噴射される塗装剤は、殆どが上方に上昇することな
く下方に流れるため、ロボットの各関節部等の隙間ある
いは配管,配線等を従来の自動塗装装置の如く厳格にシ
ールしておくシール構造にしておく必要はない。
述の自動塗装装置は塗装ブース内に設置し、上方から下
方に向けて空気の流れを形成しているため、エアガン4
から噴射される塗装剤は、殆どが上方に上昇することな
く下方に流れるため、ロボットの各関節部等の隙間ある
いは配管,配線等を従来の自動塗装装置の如く厳格にシ
ールしておくシール構造にしておく必要はない。
【0032】上記実施例では、専ら塗装について言及し
たが、塗装と同じような動作が要求されるシーリング処
理をおこなう装置にも、本考案が適用できることは言う
までもない。
たが、塗装と同じような動作が要求されるシーリング処
理をおこなう装置にも、本考案が適用できることは言う
までもない。
【0033】
【考案の効果】本考案にかかる自動塗装装置によれば、
三次元曲面を有する被塗装体でも、常に被塗装面に直交
する方向から噴射して塗装することが、簡単にでき、し
かも第2ロボットが第1ロボットと時間的に同期すると
ともに被塗装体に合わせて第1ロボットと別個の動作を
することができるため、非常に効率高く塗装することが
できる。
三次元曲面を有する被塗装体でも、常に被塗装面に直交
する方向から噴射して塗装することが、簡単にでき、し
かも第2ロボットが第1ロボットと時間的に同期すると
ともに被塗装体に合わせて第1ロボットと別個の動作を
することができるため、非常に効率高く塗装することが
できる。
【0034】また、各ロボットの制御データを制御手段
に入力し直しさえすれば、新たな形状の被塗装体にも、
簡単に対応できるため、装置のフレキシビリティが非常
に高い自動塗装装置となる。
に入力し直しさえすれば、新たな形状の被塗装体にも、
簡単に対応できるため、装置のフレキシビリティが非常
に高い自動塗装装置となる。
【図1】 本考案の実施例にかかる自動塗装装置の構成
を示す一部省略した平面図である。
を示す一部省略した平面図である。
【図2】 図1に示す自動塗装装置の構成を示す一部省
略した正面図である。
略した正面図である。
【図3】 第1ロボットの構成を示す一部省略した図1
のI−I矢視図である。
のI−I矢視図である。
【図4】 第2ロボットの構成を示す一部省略した図1
のII-II 矢視図である。
のII-II 矢視図である。
【図5】 (a)は三次元曲面を有する被塗装体である
自動車のバンパーの平面図、(b)は側面図である。
自動車のバンパーの平面図、(b)は側面図である。
【図6】 従来の自動塗装装置の構成を示す斜視図であ
る。
る。
1…台車部 2…第1ロボット 3…第2ロボット 4…エアガン(塗装手段)
Claims (1)
- 【請求項1】走行面を走行する台車部と、この台車部に
載置された第1ロボットと、上記台車部に付設された第
2ロボットと、これらを制御する制御手段を備え、 上記第1ロボット,第2ロボットが、それぞれ先端に塗
装手段を具備した多関節型ロボットで構成されるととも
に、 上記台車部に載置された第1ロボットが、台車部ととも
にX座標上を走行するとともに、X座標以外の方向では
該ロボットの可動部が担当する被塗装体の形状に合わせ
てティーチングにより得られたデータに基づいて動作
し、且つ、上記第2ロボットが、X座標上での移動速度
は上記第1ロボットに同期して同じ速度で移動するとと
もに、X座標上以外の方向での動作は担当する被塗装体
の形状に合わせてティーチングにより得られたデータに
基づいて上記第1ロボットとは別個に動作するよう、上
記制御手段が、制御するよう構成されていることを特徴
とする自動塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991093403U JP2563193Y2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 自動塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991093403U JP2563193Y2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 自動塗装装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544248U JPH0544248U (ja) | 1993-06-15 |
JP2563193Y2 true JP2563193Y2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=14081338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991093403U Expired - Fee Related JP2563193Y2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 自動塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563193Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005099608A1 (ja) | 2004-04-02 | 2005-10-27 | Global Any Co., Ltd | 触感鋭敏化グローブ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61178057A (ja) * | 1985-02-05 | 1986-08-09 | Kobe Steel Ltd | 車体塗装用ロボツト装置 |
JPH0235956A (ja) * | 1988-07-22 | 1990-02-06 | Trinity Ind Corp | バンパー用自動塗装装置及び当該装置に用いる塗装機の位置・角度同時調節機構 |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP1991093403U patent/JP2563193Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544248U (ja) | 1993-06-15 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |