JP2563082B2 - 全自動プログラム洗濯試験機 - Google Patents

全自動プログラム洗濯試験機

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JP2563082B2
JP2563082B2 JP6056318A JP5631894A JP2563082B2 JP 2563082 B2 JP2563082 B2 JP 2563082B2 JP 6056318 A JP6056318 A JP 6056318A JP 5631894 A JP5631894 A JP 5631894A JP 2563082 B2 JP2563082 B2 JP 2563082B2
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冨士夫 須賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明は、繊維製品の変退色、汚
染、収縮、風合、縫製などを評価するために粉末合成洗
剤を用いて試験する洗濯試験装置に関し、特に、洗濯試
験に用いる粉末洗剤の供給、給水、洗濯装置の動作を自
動化する洗濯試験機に関する。
【0002】
【従来技術】図7は、JIS L 0217「繊維製品の
取扱いに関する表示記号及びその表示方法」に規定の
「洗い方103」に準拠した、従来の全自動プログラム
洗濯試験機1の模式図である。
【0003】図において、洗剤供給装置2は洗濯装置3
の上方に配置してある。この洗剤供給装置2の洗剤貯留
部4の底部には螺旋状のフィン42を備えた回転棒43
が水平に配置してあり、この回転棒43を回転すること
によって、貯留してある粉末洗剤を送り出し、落下開口
44から下方に落下するようになっている。粉末洗剤の
落下位置には、モーター18cの駆動によって回転する
回転軸45を固定した洗剤を受けるためのカップ46が
配してあり、カップ46内に受けた粉末洗剤が所定重量
に達したとき、このモーター18cが駆動してカップ4
6を回転させ、粉末洗剤を予め水槽の蓋を開放した洗濯
装置3内に落下させるものである。又、カップ46内の
粉末洗剤の重量は、例えば、上記カップ46、回転軸4
5、モーター18c全体を荷重計47の上に配置し、こ
のとき重量を零としておき、カップ46内に洗剤を落下
させたときの重量との差から測定するようになってお
り、洗剤が所定重量に達したとき、洗剤貯留部4の洗剤
を送り出す回転棒43を停止すると共にカップ46を回
転させて、上記したように洗濯装置3内に洗剤を供給し
ようとするものである。
【0004】又、図示しないが、温水を用いた洗濯試験
を行う場合のために、ヒーターによって内部の水を一定
温度(例えば40゜C)に加温維持する温水タンクと、
この温水を計量して洗濯機に供給するために、配管経路
に積算流量計を設けた温水配管と、この配管内に送水ポ
ンプを備えてなる温水供給装置が設けてある。又、すす
ぎ用の水の供給には、水道などの給水口につながり、前
記温水配管の積算流量計の手前に接続した給水配管から
なる給水装置が設けてあり、温水の供給と同じく、給水
量を計量できるようになっている。ここで温水と水供給
の切換えは、温水配管及び給水配管それぞれに備えた電
磁弁を開閉することによって行うようになっている。さ
らに、図示しないが、洗濯装置の動作、例えば、洗濯、
脱水、第1回目のすすぎ、脱水、第2回目のすすぎ等を
制御すると共に、これらの動作に合わせて、前記洗剤供
給装置、温水供給装置及び給水装置を制御する制御装置
が設けてある。
【0005】又図示しないが、特公昭61−44516
号公報にも上記と同一目的の装置が開示されているが、
この装置は、予め溶解しておいた洗剤を供給するように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】JIS L 0217の
「洗い方103」には「試験装置の水槽の一番上の水位
まで液温40゜Cの水を入れ、これに水1リットルに対
して2グラムの衣料用合成洗剤(粉末状の合成洗剤)を
添加して溶解し、これを洗たく液とする」と規定されて
いるため、温水による湯気の発生が防げない試験法であ
る。又、この試験方法は、家庭用品品質表示法や繊維製
品品質表示規定の基になるものであるため、試験する試
料の種類は多く、試験も繰返し行う必要がある。従っ
て、温水の供給、洗剤の供給などの作業を人手で行って
いたのでは経済的でなく、この試験行程を自動化した装
置が望まれていた。
【0007】さて、粉末洗剤は吸湿性があるため、上記
試験時の湯気、周囲の湿度によって固化する場合があ
り、洗剤の供給を自動化しつつ正確な試験を繰返し行う
には、どうしてもこうした湿気の影響を受けない装置が
必要とされてきた。
【0008】上記従来の全自動プログラム洗濯試験機
は、蓋を開放した洗濯装置の上方でカップを回転し、カ
ップ内の粉末洗剤を落下させ、洗濯装置内に供給するよ
うになっているため、カップ内は粉末洗剤の供給時に必
ず洗濯装置からの湿気に晒されて濡れ、粉末洗剤がその
内壁を中心に付着する。供給動作を繰り返すごとにカッ
プ内壁に付着する粉末洗剤量が変化し、洗濯装置に実際
に供給される量は供給ごとに異なることになる。又、粉
末洗剤を単純に上方から落下させて洗濯装置に供給する
ため、粉末洗剤は落下途中で飛び散り、計量したものの
全てが洗濯装置内に供給されない場合も多かった。さら
に、湿気は洗剤貯留部の洗剤落下開口からその内部に侵
入し、貯留中の粉末洗剤を固化させ、容易に落下できな
いようにする場合もあった。
【0009】従って、上記従来の全自動プログラム洗濯
試験機では、例えば上記JIS L0217に規定の
「洗い方103」の試験を正確にかつ再現性よく行うこ
とができる装置ではなかった。
【0010】又、特公昭61−44516号公報に開示
の装置では、上記JIS L 0217に規定の「粉末洗
剤の供給」と異なり、予め溶解しておいた洗剤液を洗濯
槽内に供給した温水に加えて洗濯液とするもので、上記
JIS規定通りの試験を行うものではないが、概ね近似
した試験ができるものである。
【0011】さて、上記装置の場合、洗濯用合成洗剤を
溶解して貯蔵しておくと、例えば酸化され、溶解直後と
時間を経た後ではその成分に変化が生じ、繰返し試験の
再現性が得られない。又、試験は温水(40゜C)で行
うため、洗剤液を温水に供給したときにその温度が低下
する。そこで、洗剤液を試験に用いる温水と同じ温度に
加温維持するとその濃度に変化が生じ、やはり供給のた
びに濃度の異なる洗濯液で試験することになり正確な試
験はできない。
【0012】さらに、温水に対する洗剤の量、試験布と
試験液との比である浴比は、上記JIS「洗い方10
3」では1:30と規定されている。これは例えば、1
Kgの試験布に対して30リットルの温水(40゜C)
を用い、ここに60g(水1リットルに対し2gの割
合)の衣料用合成洗剤(粉末洗剤)を供給して試験液と
することを意味するもので、上記装置で、この例に相当
する試験液を正確に作るには、液比1:40とした場
合、27.6リットルの温水に溶解した洗剤液2.4リ
ットルを供給することになり、温水及び洗剤液の供給を
精密に行う必要が生じる。又、負荷布を用いて浴比を調
整した場合は、すすぎ時の水量も負荷布に応じた量調整
する必要がある。いずれにしても、精密な計量機構が必
要であり、複雑かつ高価な装置となるものであった。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、以下の手段を採用した。即ち、同一槽内で、洗
い、脱水及びすすぎができる洗濯装置と、その上に洗剤
供給装置を配してある。この洗剤供給装置は、粉末洗剤
を貯留するためのホッパとホッパの下端開口より小さな
開口を持ち粉末洗剤を落下させるための漏斗とを、ホッ
パ及び漏斗の中心軸を一致させかつホッパの下端開口を
漏斗の上端開口下方まで挿入して垂直に組合せ、該中心
軸に一致して下端が漏斗くびれ部に近接しかつ上端がホ
ッパを貫通して配した上下移動可能な洗剤落下量調節棒
を備えた洗剤貯留部と、同一同心円上に少なくとも漏斗
下端開口より大きな開口を複数個設けた上部回転板と上
部回転板と同一の同心円上に開口を複数個設けた下部回
転板とを、両回転板の中心を一致させかつ両開口の位相
をずらし、両回転板間に間隔を設けて該中心を軸心とし
て一体に回転可能に配し、該間隔に配した、上端面が上
部回転板の下面に近接し、下端面が下部回転板の上面に
近接し、かつ少なくとも上部回転板の開口より大きな貫
通開口を有した洗剤貯留升と、前記両回転板を所定角度
ごとに回転する回転装置を備えてなる洗剤計量部と、上
端が前記下部回転板の下面に近接しかつ下端が前記洗濯
機に垂直に接続する、少なくとも下部回転板の開口より
大きな水平断面を持つ洗剤供給管と、前記洗剤供給装置
と前記洗剤供給管の上方部を覆った密閉形状の乾燥ボッ
クスと、該ボックス内に温風を供給する温風供給装置と
からなる除湿装置と、前記洗濯装置に給水する水を所定
温度に加温調節する温水タンクと、温水タンクから洗濯
装置に至る温水配管と、該配管内に配した、送水ポン
プ、給湯量を計量する積算流量計及び該流量計の信号に
よってこの配管を閉じる第1の電磁弁とからなる温水供
給装置と、給水口から前記温水配管の途中でかつ積算流
量計の手前に接続する給水配管と、該配管内に配した前
記流量計の信号によって該配管を閉じる第2の電磁弁と
からなる給水装置と、洗濯装置の洗濯動作の設定並びに
その制御と、洗濯動作に伴う洗剤供給装置、温水供給装
置及び給水装置の動作の設定並びにその制御、かつこれ
ら一連の動作を繰返し行うための設定並びに制御を行う
制御装置とを具備した全自動プログラム洗濯試験機を第
1の手段とした。
【0014】さらに、前記洗剤供給装置の洗剤落下量調
節棒に、粉末洗剤を攪拌するための攪拌棒を固定し、該
調節棒をその軸心を中心に回転するための回転装置を設
けた全自動プログラム洗濯試験機を第2の手段とした。
【0015】
【作用】洗剤供給装置では、ホッパに貯留した粉末洗剤
がその下方の漏斗から徐々に落下する。位相をずらして
一体に回転する上部回転板と下部回転板はそれぞれ洗剤
貯留升の上端面及び下端面に近接し、所定角度ごとに回
転する。そこで、上部回転板の1つの開口が漏斗下方に
停止したとき、粉末洗剤がこの開口を通過して洗剤貯留
升の貫通開口に入る。このとき、貫通開口の下端面は下
部回転板によって塞がれた状態になっているため、貫通
開口内に粉末洗剤が貯留されることになる。所定時間経
過後、下部回転板の開口が貫通開口の下方に位置するよ
うに上部及び下部回転板を回転することによって、貫通
開口内に貯留された粉末洗剤は洗剤供給管を経て洗濯装
置内に供給されることになる。この動作を繰返し行えば
試験に必要な粉末洗剤の量を得ることができる。尚、貫
通開口内に貯留される粉末洗剤の量は、漏斗からの落下
量と上部回転板の開口が漏斗下方に停留する時間とによ
って決まるから、予め、この関係を求めておけば容易に
試験に必要な粉末洗剤の量を求めることができる。もち
ろん、この貫通開口を大きく作り1回の試験に必要な粉
末洗剤を貯留できるようにしてもよい。
【0016】又、洗剤供給装置に設けた洗剤落下量調節
棒は、これを上下することによって、漏斗くびれ部の開
口の面積を可変することになり、洗剤の落下量が調節で
きる。又、洗剤落下量調節棒に粉末洗剤を攪拌するため
の攪拌棒を取り付けた形状としてこれを回転することに
よって、洗剤の詰りを解消することができる。
【0017】さて、一般に粉末洗剤は吸湿性があるた
め、試験中の湿気や外気の湿度によって固まることがあ
る。このため洗剤供給装置では洗剤の落下が不能になる
場合が生じる。ある程度の詰まりは落下量調節棒に取り
付けた攪拌棒を回転することによって解消できるが、ホ
ッパの下端開口や漏斗の下端開口より大きな固まりが生
じた場合には落下不能になる。
【0018】そこで、こうした湿気による固まりが生じ
ないようにするための除湿装置が必要となる。この除湿
装置は、洗剤供給装置全体と洗剤供給管の上方部をそれ
ぞれに覆った密閉形状の洗乾燥ボックスを設け、その内
部に温風を送入するため、貯留している洗剤を乾燥状態
に保持すると共に温風の送入によってこのボックス内の
圧力が洗濯装置内の圧力より高くなるため、洗剤供給管
を上昇する洗濯装置からの湿気がボックス内に入り込む
のを防止できる。
【0019】さらに、洗剤供給管を介して洗剤を供給す
るため、洗濯装置の蓋を開けておく必要がないので、試
験時の湿気が周囲に拡散されることがなく、特に洗剤供
給装置から落下供給される粉末洗剤が飛散することもな
い。
【0020】
【実施例】以下、本発明の全自動プログラム洗濯試験機
1の実施例を図面を用いて説明する。図1はその第1実
施例の正面を示す模式図、図2は第1の洗剤供給装置2
の拡大斜視図である。
【0021】本実施例の全自動プログラム洗濯試験機1
に用いる洗濯装置3は、同一槽内で、洗い、脱水、すす
ぎができる、市販の電気洗濯機とほぼ同様な構成のもの
である。
【0022】さて、洗剤供給装置2は、粉末洗剤を貯留
し、これを一定量ずつ連続して落下させるための洗剤貯
留部4と、洗剤貯留部4から落下する粉末洗剤を一定量
計量し、洗剤供給管21を介して洗濯装置3に供給する
ための洗剤計量部5とからなっている。
【0023】洗剤貯留部4は、粉末洗剤を貯留するため
の円筒の下端に漏斗を接続した形状のホッパ6と、ホッ
パ6の下端開口(漏斗状部の下端開口)より小さな開口
を持つ漏斗7とを、ホッパ6の下端開口と漏斗7の中心
軸を一致さ、この下端開口を漏斗7の上端開口下方まで
挿入して垂直に組合せてある。さらに、上記中心軸上に
上下移動可能な洗剤落下量調節棒8を配してある。又、
この調節棒8の下端は漏斗7のくびれ部9に近接しかつ
上端はホッパ6を貫通している。
【0024】又、洗剤計量部5は、同一大きさで円板状
の上部回転板10及び下部回転板11の中心を回転軸1
7を介して連結し、回転可能かつ間隔を設けて一体に固
定した回転板部12と、回転板部12の間隙に挿入され
た形の洗剤貯留升13と、回転板部12を回転する回転
装置14aとからなっている。
【0025】ここで、上部回転板10の同心円上に等間
隔に円形開口15が設けてあり、この開口の大きさは漏
斗7の下端開口より若干大きくしてある。又、下部回転
板11にも同様に円形開口15が同数設けてあり、これ
ら上部及び下部回転板の円形開口15は位相がずらして
ある。又、洗剤貯留升13は直方体形状で、その一端部
近くに貫通開口16が設けてある。この貫通開口16の
中心が上記漏斗7の下端開口の中心と一致するように配
してある。さらに、洗剤貯留升13の上端面は上部回転
板10の下面に近接しかつその下端面が下部回転板11
の上面に近接して固定してある。さらに、回転軸17の
上端とモーター18aの軸心とがタイミングベルト19
を介して連結されている。
【0026】又、下部回転板11の周縁には、これに設
けた円形開口15と同一数の切り込み(図示せず)が設
けてある。この切り込みが周縁をまたいで配した位置検
出器20(本実施例では透過形フォトセンサーを用い
た)を通過したとき、それを検知して、上記モーター1
8aを停止し、回転板部12の回転を停止するようにな
っており、回転板部12が停止したとき、上部回転板1
0の1つの円形開口15が漏斗7下端開口の下方位置
し、このとき下部回転板11の円形開口15は貫通開口
16から外れる位置になるようになっている。又、次の
切り込みによって回転板部12が停止したときには、下
部回転板の1つの円形開口15が貫通開口16の下端に
位置し、貫通開口16の上端は上部回転板の円形開口を
外れ塞がれている。
【0027】又、上記下部回転板11の円形開口15よ
り大きな水平断面を持つ円筒パイプが洗剤供給管21と
して垂直に配してある。この洗剤供給管21上方部は本
体の仕切板22を貫通し、上端が下部回転板11の円形
開口15の近接下方に位置し、下端が前記洗濯装置3の
上面後方に接続して、この洗剤供給管21の中心軸と前
記円形開口15の中心とが一致しいてる。
【0028】従って、上部回転板11の円形開口15の
1つがが漏斗7下方に停止したとき、粉末洗剤がこの開
口15を通過して洗剤貯留升13の貫通開口16に入
る。このとき、貫通開口16の下端面は下部回転板11
によって塞がれているため、貫通開口内16に粉末洗剤
が貯留される。所定時間経過後、下部回転板11の円形
開口15が貫通開口16の下方に位置するように回転す
ることによって、貫通開口16内に貯留された粉末洗剤
は、洗剤供給管21内を通過して洗濯装置3内に供給さ
れることになる。この動作を繰返し行えば試験に必要な
粉末洗剤の量を得ることができる。尚、貫通開口16内
に貯留される粉末洗剤の量は、漏斗7からの落下量と上
部回転板10の円形開口15が漏斗7下方に停留する時
間とによって決まるから、予めこの関係を求めておけば
容易に試験に必要な粉末洗剤の量を求めることができ
る。もちろん、貫通開口16内に1回の試験に必要な粉
末洗剤を貯留できるようにしてもよい。
【0029】さて、一般に粉末洗剤は吸湿性があるた
め、試験中の湿気や外気の湿度によって固まることがあ
る。このため洗剤供給装置2では洗剤の落下が不能にな
る場合が生じる。ある程度の詰まりは、例えば、洗剤を
攪拌するための攪拌機構を設け、これを動作することに
よって解消できるが、ホッパ6の下端開口や漏斗7の下
端開口より大きな固まりが生じた場合には落下不能にな
る。
【0030】図3及び図4は、洗剤の攪拌機構として、
洗剤を攪拌するための攪拌棒23を備えた一例で、洗剤
供給装置2の洗剤落下量調節棒8に粉末洗剤を攪拌する
ために2本の攪拌棒23を十文字に固定しかつこの調節
棒8をその軸心を中心に回転するための回転装置14b
を設けたものである。
【0031】この回転装置14bは、洗剤落下量調節棒
8が支持台24に回転可能に貫通固定してあり、この支
持台24が基盤24に固定してある。基盤25にはモー
ター18bが固定してあり、モーター18bの軸と洗剤
落下量調節棒8の上部とがタイミングベルト26を介し
て連結され、モーター18bの回転によって洗剤落下量
調節棒8が回転し、これに固定した攪拌棒23でホッパ
6内の粉末洗剤が攪拌できることになり、洗剤落下のつ
まりが解消される。又、上記基盤25を上下させること
によって、洗剤落下量調節棒8が上下移動するため、洗
剤落下量を調節することができる。
【0032】さて、本実施例には、上記湿気の影響を排
除するために除湿装置27aが設けてある。即ち、一面
が開放された直方体形状の箱で洗剤供給装置2及び洗剤
供給管21の上方部を覆い、開放面が本体の仕切板22
で密閉されるようにこの仕切板22に固定して乾燥ボッ
クス28と、この乾燥ボックス28外部の仕切板22上
に送風機(図示せず)とこれに接続するヒーター部29
とを備えた温風配管30とからなる温風供給装置27b
とから構成され、温風配管30の端部が乾燥ボックス2
8内に接続してある。このため、試験時に乾燥ボックス
28内部に温風を送入することによって、洗剤供給装置
2に貯留してある粉末洗剤を乾燥状態に保持することが
できる。又、温風の送入によって乾燥ボックス28内の
圧力が洗濯装置3内の圧力より高くなるため、洗剤供給
管21を上昇する洗濯装置3からの湿気がボックス28
内に入り込むのを防止できる。
【0033】上記JIS L 0217で用いる洗濯液の
温度は、「洗い方103及び104」では40゜C、
「洗い方105」では30゜Cと規定されているため、
上記洗濯装置3に供給する温水をこれら温度に調温する
必要がある。又、同JISには、浴比(試験する繊維試
料=試験布の重量と洗濯液の比)の規定が試験方法によ
って異なり、又洗濯後のすすぎに使用する水量も規定さ
れているため、温水の供給及び水の供給時にはそれらを
計量する必要がある。
【0034】図5は本実施例の温水供給及び給水の配管
系統図であり、本図を用いて本実施例の温水供給及び水
の供給を説明する。
【0035】温水供給装置31は、洗濯装置3の後方に
配した、底部にヒーター32、内部に温度調節器(図示
せず)、内部の水を循環攪拌するためのポンプ33aな
どを備えた温水タンク34と、温水タンク34から洗濯
装置3に至る温水配管35とからなっており、温水配管
35には、このタンク34内の温水を圧送するポンプ3
3bと、通過する温水の流量を、例えば1リットル単位
で設定できるもので、設定流量まで計量すると信号を発
する積算流量計36が配してある。この信号によって、
配管35内に配した電磁弁37aが閉じるようになって
いる。又、温水タンク34への給水は、水道栓などの給
水口38とこのタンク34を連絡する配管途中に設けた
電磁弁37bを、タンク34内に備えた水位検知器(図
示せず)の信号で0N−OFFさせて行う。又、給水装
置39は、給水口38から前記温水配管35の途中でか
つ積算流量計36の手前に接続する給水配管40と、積
算流量計36の信号によってこの配管40を閉じる前記
温水供給装置31の電磁弁37aと同様の電磁弁37c
とからなっている。又、電磁弁37dは洗濯装置3の排
水時に作動するものである。
【0036】さて、図6に示すように、例えば、上記J
IS L 0217「洗い方3」では、下記(a)から
(f)の手順で試験を行うことが規定されている。 (a)洗い:40゜Cの温水1リットル当たり2gの粉
末洗剤を溶かした溶液を用い、浴比1:30で5分間。 (b)脱水1:(任意の時間) (c)すすぎ1:常温の水で、浴比1:30で2分間。 (d)脱水2:(任意の時間) (e)すすぎ2:常温の水で、浴比1:30で2分間。 (f)脱水3:(任意の時間)
【0037】制御装置41aは、例えば上記手順の試験
を自動的に行うために、洗濯装置3の洗濯動作の設定並
びにその制御と、洗濯動作に伴う洗剤供給装置2、温水
供給装置31及び給水装置39の動作の設定並びにその
制御、かつこれら一連の動作を繰返し行うための設定並
びに制御行うものであり、例えば、制御盤41bに備え
たマイクロコンピューター(図示せず)を用い、上記各
装置の動作を設定し、制御するようになっている。
【0038】さて、上記手順に従う本実施例の制御装置
41aの設定手順を説明する。試験は1Kgの繊維試料
を用いることとし、洗剤供給装置2の貫通開口16内に
貯留される粉末洗剤の量は20g相当量となるように調
整してある。 (ア)温水供給:温水温度40゜C、給水量30リット
ルに設定する。 (イ)水供給:給水量30リットルに設定。 (ウ)洗剤供給量:回転板の移動回数3回(所定角度ご
との回転を3回行う)に設定。 (エ)洗濯時間:5分間に設定。 (オ)すすぎ時間:2分間に設定。 (カ)脱水時間:2分間に設定。 (キ)試験回数(繰返し回数):1回に設定。 (ク)除湿装置:ONに設定。 上記(ア)から(ク)を設定し、スタートスイッチ(図
示せず)を入れると、図5に記載の通り、上記(ア)か
ら(ク)の設定にしたがって、上記(a)から(f)の
順で試験が1回行われる。2回以上試験を繰り返し行う
場合は、(キ)で試験回数の設定を2回以上に設定すれ
ばよく、この場合、1回の試験が終了後、例えば10分
間の間隔をおいて次の試験が開始されるようになってい
る。尚、本制御装置41aには、洗いの前の温水給水動
作及び洗剤供給動作、脱水の前の排水動作は予めプログ
ラムされている。
【0039】
【効果】さて、一般に粉末洗剤は吸湿性があるため、試
験中の湿気や外気の湿度によって固化することがあり、
又、洗剤を供給する装置などに付着する場合も多かっ
た。このため、従来の装置で繰返し粉末洗剤を供給しよ
うとすると、付着により、洗剤の供給量が異なり、正確
な試験ができなかった。
【0040】本発明によれば、洗剤供給装置を覆って除
湿装置を設けたため、この供給装置内の洗剤は湿気を帯
びず、常に正確な洗剤供給ができ、正確な試験ができる
ことになる。又、洗剤供給管21を介して洗剤を供給す
るため、洗濯装置の蓋を開けておく必要がないので、試
験時の湿気が周囲に拡散されることがなく、特に洗剤供
給装置から落下供給される粉末洗剤が飛散することもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全自動プログラム洗濯試験機
の構成を示す模式図。
【図2】図1の装置に用いた洗剤供給装置の斜視図。
【図3】本装置の洗剤落下量調節棒に洗剤攪拌棒を取り
付けた場合の一例を示す図で、その正面図。
【図4】図3の側面図。
【図5】温水供給装置及び給水装置の配管系統を説明す
る図。
【図6】試験時の動作を示す例。
【図7】従来の全自動プログラム洗濯試験機の構成を示
す模式図。
【符号の説明】
1 全自動プログラム洗濯試験機 2 洗剤供給装置 3 洗濯装置 4 洗剤貯留部 5 洗剤供給部 12 回転板部 13 洗剤貯留升 21 洗剤供給管 27a 除湿装置 31 温水供給装置 39 給水装置
【整理番号】 0606T001

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一槽内で、洗い、脱水及びすすぎがで
    きる洗濯装置と、洗濯装置に洗剤を供給するための洗剤
    供給装置と、該洗剤供給装置の洗剤を洗濯装置に供給す
    るための洗剤供給管と、該洗剤供給装置内を除湿するた
    めの除湿装置と、洗濯機に温水を供給するための温水供
    給装置と、洗濯装置に水を供給するための給水装置と、
    前記各装置を制御するための制御装置とからなる試験装
    置であって、洗剤供給装置は、前記洗濯装置の上方に配
    してあり、粉末洗剤を貯留するためのホッパとホッパの
    下端開口より小さな開口を持ち粉末洗剤を落下させるた
    めの漏斗とを、ホッパ及び漏斗の中心軸を一致させかつ
    ホッパの下端開口を漏斗の上端開口下方まで挿入して垂
    直に組合せ、該中心軸に一致して下端が漏斗くびれ部に
    近接しかつ上端がホッパを貫通して配した上下移動可能
    な洗剤落下量調節棒を備えた洗剤貯留部と、同一同心円
    上に少なくとも漏斗下端開口より大きな開口を複数個設
    けた上部回転板と上部回転板と同一の同心円上に開口を
    複数個設けた下部回転板とを、両回転板の中心を一致さ
    せかつ両開口の位相をずらし、両回転板間に間隔を設け
    て該中心を軸心として一体に回転可能に配し、該間隔に
    配した、上端面が上部回転板の下面に近接し、下端面が
    下部回転板の上面に近接し、かつ少なくとも上部回転板
    の開口より大きな貫通開口を有した洗剤貯留升と、前記
    両回転板を所定角度ごとに回転する回転装置を備えた洗
    剤計量部とからなり、洗剤供給管は、その上端が前記下
    部回転板の下面に近接しかつ下端が前記洗濯機に垂直に
    接続する、少なくとも下部回転板の開口より大きな水平
    断面を持ち、除湿装置は、前記洗剤供給装置と前記洗剤
    供給管の上方部を覆った密閉形状の乾燥ボックスと、該
    ボックス内に温風を供給する温風供給装置とからなり、
    温水供給装置は、前記洗濯装置に給水する水を所定温度
    に加温調節する温水タンクと、温水タンクから洗濯装置
    に至る温水配管と、該配管内に配した、送水ポンプ、給
    湯量を計量する積算流量計及び該流量計の信号によって
    この配管を閉じる第1の電磁弁とからなり、給水装置
    は、給水口から前記温水配管の途中でかつ積算流量計の
    手前に接続する給水配管と、該配管内に配した前記流量
    計の信号によって該配管を閉じる第2の電磁弁とからな
    り、制御装置は、洗濯装置の洗濯動作の設定並びにその
    制御と、洗濯動作に伴う洗剤供給装置、温水供給装置及
    び給水装置の動作の設定並びにその制御、かつこれら一
    連の動作を繰返し行うための設定並びに制御を行うこと
    を特徴とする全自動プログラム洗濯試験機。
  2. 【請求項2】 洗剤供給装置の洗剤落下量調節棒に、粉
    末洗剤を攪拌するための攪拌棒を固定し、該調節棒をそ
    の軸心を中心に回転するための回転装置を設けたことを
    特徴とする請求項2記載の全自動プログラム洗濯試験
    機。
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