JP2562702Y2 - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JP2562702Y2
JP2562702Y2 JP2312492U JP2312492U JP2562702Y2 JP 2562702 Y2 JP2562702 Y2 JP 2562702Y2 JP 2312492 U JP2312492 U JP 2312492U JP 2312492 U JP2312492 U JP 2312492U JP 2562702 Y2 JP2562702 Y2 JP 2562702Y2
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magnet
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良基 小田川
啓 今泉
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  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、振動等に伴う加速度を
検出する加速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加速度センサに類似した従来技
術としては、特開昭63ー21884号公報、特開昭6
3ー317712号公報、特開昭63ー26520号公
報、実開昭63ー141415号公報、実開昭63ー7
0017号公報等で知られた傾斜センサがある。図20
はこの種の傾斜センサの断面図である。1はホルダ、2
はセンサ、3は押え部材である。ホルダ1はプラスチッ
ク等の非磁性電気絶縁物によって構成され、軸方向の両
端が開口する収納部11を有している。
【0003】センサ2は、非磁性のケース21と、可動
体22と、磁気応動スイッチ23とを有している。ケー
ス21はホルダ1の開口部側から収納部11の内部に挿
入され、収納部11の端縁によって受けられている。可
動体22は、マグネット221を含み、マグネット22
1がケース21内に配置され磁性流体222によって支
持されてケース21の底部211の内面上に浮上するよ
うに、ケース21内に収納されている。
【0004】磁気応動スイッチ23は、ケース21の底
部211の下方外部においてホルダ1によって支持され
ている。磁気応動スイッチ23はリードスイッチ等で構
成され、非磁性材料でなる支持体24の内部に収納配置
されている。25はバイアス用マグネット、26は位置
調整部材である。磁気応動スイッチ23は、可動体22
に備えられたマグネット221の漏洩磁界に応動する。
漏洩磁界の強弱は可動体22を収納するケース21と磁
気応動スイッチ23との間の間隔g1に応じて変化す
る。また、磁性流体の量や、磁気応動スイッチの特性の
ばらつきによっても、磁気応動スイッチの応動特性が変
化する。そこで、位置調整部材26により間隔g1を調
整し、磁気応動スイッチ23に作用するマグネット22
1の漏洩磁界の強度を可変調整し、間隔g1の変動、磁
性流体の量のばらつき、磁気応動スイッチの特性のばら
つきを吸収するようになっている。位置調整部材26
は、ホルダ1の外部に配置した回転つまみ261に偏心
ピン262を取り付け、偏心ピン262の先端を支持体
24に設けた穴に挿入した構造となっている。回転つま
み261を矢印P1またはP2の方向に回転すると、支
持体24が矢印X1またはX2の方向に移動し、間隔g
1が調整される。押え部材3はケース21をホルダ1に
押え付けて固定している。4はカバーである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、磁性流体の
量や、磁気応動スイッチの特性のばらつきが、位置調整
部材の可変調整範囲を超えてしまった場合は、対応でき
なくなる。しかも要求される検出特性や調整範囲が個々
の加速度センサによって広い範囲で変化する。このた
め、最悪の場合には、組み上がった加速度センサを廃棄
しなければならない場合も生じる。
【0006】そこで、本考案の課題は、上述した従来の
問題点を解決し、間隔変動、磁性流体の量のばらつき、
磁気応動スイッチの特性のばらつきを、簡単に吸収し得
る加速度センサを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本考案は、ホルダと、センサと、間隔調整部材と、
押え部材とを有する加速度センサであって、前記ホルダ
は、筒状収納部を有しており、前記収納部は少なくとも
軸方向の一端側が開口しており、前記間隔調整部材は、
リング状板であって、前記収納部の前記開口部側におい
て前記ホルダの端面上に載置されており、前記センサ
は、非磁性のケースと、可動体と、磁気応動スイッチと
を有しており、前記ケースは前記開口部側から前記収納
部内に挿入され前記間隔調整部材によって受けられてお
り、前記可動体は、マグネットを含み、前記マグネット
が前記ケース内に配置され磁性流体によって支持されて
前記ケースの底部の内面上に浮上するように、前記ケー
ス内に収納されており、前記磁気応動スイッチは、前記
ケースの底部の下方外部において前記ホルダによって支
持され前記マグネットから生じる漏洩磁界に応動するも
のであり、前記押え部材は、前記ケースを前記ホルダに
押え付けて固定している。
【0008】
【作用】ホルダの収納部は少なくとも軸方向の一端側が
開口しており、間隔調整部材は、リング状板であって、
収納部の開口部側においてホルダの端面上に載置されて
おり、センサは、ケースが開口部側から収納部内に挿入
され間隔調整部材によって受けられており、磁気応動ス
イッチがケースの底部の下方外部においてホルダによっ
て支持されており、押え部材はケースをホルダに押え付
けて固定しているから、間隔調整部材の枚数増減による
厚み調整によって、ケースと磁気応動スイッチとの間の
間隔を調整できる。このため、間隔変動、磁性流体の量
のばらつき、磁気応動スイッチの特性のばらつきを、簡
単に吸収できるようになる。
【0009】しかも、間隔規制部材の追加、または減少
等によって、ケースと磁気応動スイッチとの間の間隔を
調整できるので、間隔調整が極めて容易である。
【0010】可動体は、マグネットがケース内に配置さ
れ磁性流体によって支持されて底部の内面上に浮上して
おり、磁気応動スイッチはケースの底部の下方外部に配
置されマグネットの漏洩磁界に応動するから、振動等に
伴う加速度を受けた場合、可動体が、磁性流体によって
支持されながら、自己の慣性により、ケースの底部内面
上を移動し、磁気応動スイッチに対する相対位置が変化
する。これにより、磁気応動スイッチがマグネットの漏
洩磁界に応動してオンまたはオフの動作をし、加速度が
検出される。
【0011】
【実施例】図1は本考案に係る加速度センサの分解斜視
図、図2は同じくその部分断面図である。図において、
図20と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示して
いる。5は間隔規制部材、6は押え部材である。間隔調
整部材5は、ワッシャ状のリング状板であって、収納部
11の開口部側においてホルダ1の端面111上に載置
されている。間隔調整部材5は必要とする調整量に応じ
て、1枚または複数枚備えられる。図示のホルダ1は、
収納部11が軸方向の一端側から内側に入った位置で内
周面に突出する突起12を有しており、間隔調整部材5
は、突起12の端面111によって受けられている。
【0012】図2を参照すると、センサ2は、非磁性の
ケース21と、可動体22と、磁気応動スイッチ23と
を有する。ケース21はホルダ1の開口部側から収納部
11の内部に挿入され間隔調整部材5によって受けられ
ている。従って、ケース21の位置は、間隔調整部材5
の厚み、枚数によって定まる。可動体22は、マグネッ
ト221を含み、マグネット221がケース21の内部
に配置され磁性流体222によって支持されてケース2
1の底部211の内面上に浮上する。ケース21は、従
来と同様に、アルミニュウムまたはプラスチック等の非
磁性材料を用いて構成されている。底部211の内面は
凹面状であっても、平面状であってもよい。マグネット
221は上下方向または径方向に着磁されている。磁性
流体222は、コバルト、鉄、ニッケル等の微粒子磁性
粉を比較的粘性の低い液体、例えばケロシン、水等に分
散させたものであって、一般には界面活性剤を微粒子に
吸着させ、安定分散させてある。
【0013】磁気応動スイッチ23は、ケース21の底
部211の下方外部においてホルダ1によって支持され
ており、マグネット221から生じる漏洩磁界に応動す
る。磁気応動スイッチ23は位置調整部材26を有し、
位置調整部材26により間隔g1を調整し、磁気応動ス
イッチ23に作用するマグネット221の漏洩磁界の強
度を可変調整し、間隔g1の変動、磁性流体の量のばら
つき、磁気応動スイッチの特性のばらつきを吸収するよ
うになっている。位置調整部材26は、ホルダ1の外部
に配置したつまみ261に偏心ピン262を取り付け、
偏心ピン262の先端を支持体24に設けた穴に挿入し
た構造となっている。
【0014】押え部材6は、ケース21をホルダ1に押
え付けて固定している。図示の押え部材6は、コイル状
のバネ61と、押え板62とを含み、バネ61がケース
21の上蓋212の上に配置され、押え板62がバネ6
1の上側に配置されバネ61のバネ圧をケース21に加
える。これにより、センサ2を構成するケース21がホ
ルダ1に固定される。押え板62は、更に、4隅に折り
曲げ片621を有すると共に、折り曲げ片621に切り
起こした突片622を設け、突片622をホルダ1の孔
12に掛け止めるようになっている。
【0015】上述のように、ホルダ1の収納部11は少
なくとも軸方向の一端側が開口しており、間隔調整部材
5は、リング状板であって、収納部11の開口部側にお
いてホルダ1の端面111上に載置されており、センサ
2のケース21は開口部側から収納部11内に挿入され
間隔調整部材5によって受けられており、磁気応動スイ
ッチ23はケース21の底部211の下方外部において
ホルダ1によって支持されており、押え部材6はケース
21をホルダ1に押え付けて固定しているから、間隔調
整部材5の枚数増減による厚み調整によって、ケース2
1と磁気応動スイッチ23との間の間隔g1を調整でき
る。このため、間隔変動、磁性流体の量のばらつき、磁
気応動スイッチ23の特性のばらつきを、簡単に吸収で
きるようになる。
【0016】しかも、間隔規制部材5の追加、または減
少等によって、ケース21と磁気応動スイッチ23との
間の間隔g1を調整できるので、間隔調整が極めて容易
である。
【0017】可動体22は、マグネット221がケース
21内に配置され磁性流体222によって支持されて底
部211の内面上に浮上しており、磁気応動スイッチ2
3はケース21の底部211の下方外部に配置されマグ
ネット221の漏洩磁界に応動するから、振動等に伴う
加速度を受けた場合、可動体22が、磁性流体222に
よって支持されながら、自己の慣性により、ケース21
の底部211の内面上を移動し、磁気応動スイッチ23
に対する相対位置が変化する。これにより、磁気応動ス
イッチ23がマグネット221の漏洩磁界に応動してオ
ンまたはオフの動作し、加速度が検出される。
【0018】センサ2は、マグネット221が磁性流体
222によって支持されて底部211の内面上に浮上
し、磁気応動スイッチ23がケース21の底部211の
下方外部に配置されマグネット221の漏洩磁界に応動
するタイプのものであればよい。特殊な例であるが、図
3及び図4に可動体22の具体例を示している。図にお
いて、可動体22は、マグネット221から生じる漏洩
磁界H0(図4参照)が、ケース21の底部211の下
方外部において左側(図において)で弱く、右側で強く
なる空間分布特性を有している。図4において、横軸方
向に空間位置をとり、縦軸方向に磁界強度をとってあ
る。
【0019】上述の空間分布特性を得る手段として、図
示の可動体22はヨーク223を含んでいる。図5は可
動体22の斜視図、図6は図5のA6ーA6線上におけ
る断面図である。ヨーク223はマグネット221を上
から覆うように取り付けられ、A6ーA6線上の一方側
において端部を長く伸ばしてマグネット221の大部分
を覆い、他方側では端部を短くしてマグネット221が
多く露出するように覆っている。従って、端部のある側
では、マグネット221から生じる漏洩磁界がヨーク2
23による収束作用を受け、端部の側では漏洩磁界が広
く発散するようになる。これにより、図4に示した空間
分布特性が得られる。
【0020】可動体22は、更に、重心が漏洩磁界の弱
くなる方向に偏心している。その手段として、可動体2
2はヨーク223を有し、ヨーク223がA6ーA6線
上の一方側においてマグネット221の大部分を覆い、
他方側ではマグネット221が多く露出するように覆っ
ている。このため、可動体22は重心が中心O1から位
置O2まで偏心量△dだけ偏心する(図3参照)。図示
の可動体22は、ヨーク223の外周面がケース21の
側壁面の内周面と重なり得る曲率を有する円弧状となっ
ている。ヨーク223は短軸方向に円弧状の外周面を有
し、長軸方向の両端で外周面を突き合わせたような平面
形状を有する。図示は省略するが、長軸方向の両端を切
断したような平面形状であってもよい。
【0021】再び、図3及び図4を参照して説明する。
磁気応動スイッチ23は、マグネット221から生じる
漏洩磁界H0に関して、有感領域S11、S12と不感
領域S21、S22とを有する。図において、有感領域
S11は、可動体22の中心O1がケース21の中心O
と一致している静止位置において、可動体22がケース
21の中心線CTから矢印aの方向に移動した場合に有
感状態を維持し得る領域を示し、有感領域S12は可動
体22が中心線CTから矢印bの方向に移動した場合に
有感状態を維持し得る領域を示している。可動体22
は、マグネット221から生じる漏洩磁界H0がケース
21の底部211の下方外部において左側で弱く、右側
で強くなる空間分布特性を有している(図4参照)か
ら、有感領域S12の距離Lb0が有感領域S11の距
離La0よりも大きくなる。磁気応動スイッチ23は、
有感領域S11、S12でオンとなれば、不感領域S2
1、S22ではオフになる。
【0022】図3及び図4はケース21が傾斜していな
い状態で配置されている場合を示し、可動体22はマグ
ネット221及び磁気応動スイッチ23の間に働く磁気
的吸引力の作用を受けてケース21の中心Oに静止して
いる。この静止位置において、矢印aまたはbの方向に
振動等に伴う加速度が加わった場合、可動体22はマグ
ネット221がケース21の内部に配置され磁性流体2
22によって支持されて底部211の内面上に浮上して
いるから、図7及び図8に示すように、可動体22が、
磁性流体222によって支持されながら、自己の慣性に
より、ケース21の底部211の内面上を移動し、磁気
応動スイッチ23との相対位置が変化し、磁気応動スイ
ッチ23に対する漏洩磁界H0の強度がその空間分布特
性に基づいて変化する。磁気応動スイッチ23はケース
21の底部211の下方外部に配置され漏洩磁界H0に
応動するから、可動体22の位置変化が磁気応動スイッ
チ23のオン、オフ動作として検出され、これにより加
速度が検出される。
【0023】可動体22は、マグネット221から生じ
る漏洩磁界H0が、ケース21の底部211の下方外部
において一方側で弱く他方側で強くなる空間分布特性を
有しているから、可動体22が漏洩磁界H0の強い矢印
aの方向に移動した場合、漏洩磁界の空間分布がHaの
ようになる。磁気応動スイッチ23は漏洩磁界強度低下
率の大きい空間分布特性Haの影響を受け、可動体22
が少し移動しただけで、有感領域S11から不感領域S
21に入る。このため、短い移動距離La0で磁気応動
スイッチ23が応動する。反対に可動体22が漏洩磁界
の弱い矢印bの方向に移動した場合、漏洩磁界の空間分
布がHbのようになる。磁気応動スイッチ23は漏洩磁
界強度低下率の小さい空間分布特性Hbの影響を受け、
長い移動距離Lb0で応動する。上記の2方向動作のう
ち、磁気応動スイッチ23が早く応動する方向、即ち、
可動体22が漏洩磁界の強い矢印aの方向に移動して不
感領域S21に入った時に、磁気応動スイッチ23から
出力される信号を加速度検出信号として利用することに
より、加速度を検出することができる。
【0024】可動体22が中心O1及び重心O2を通る
線分P1に対して斜め方向aまたはbの加速度を受けた
ときは、図9に示すような動作となる。図9において、
斜め方向bの加速度を受けた場合、可動体22は中心O
1及び重心O2が加速度方向bと平行な線分P2上に乗
るように変位しながらケース21の底部211の内面上
を移動する。方向bとは逆方向の方向aの加速度を受け
た場合も、可動体22はその中心O1及び重心O2が加
速度の方向aと平行な線分P2上に乗るように変位しな
がらケース21の底部211の内面上を移動する。この
後の可動体22及び磁気応動スイッチ23の動作は図7
及び図8で説明したとおりである。
【0025】図10及び図11は加速度センサが傾斜配
置された場合の動作を示す図である。このような傾斜配
置は、加速度センサを取付けてある対象物が地盤沈下
等、何等かの原因によって傾斜し、または対象物に対す
る加速度センサの取付け状態が変化した場合などに発生
する。加速度センサが傾斜配置された場合、可動体22
は、重心が漏洩磁界の弱くなる方向に偏心しているか
ら、漏洩磁界H0の弱くなる重心偏心方向を下側にし
て、可動体22及び磁気応動スイッチ23の間に働く磁
気的吸引力と、重力による落下力とが釣り合う位置まで
変位し、そして静止する。静止位置は図10及び図11
において実線によって表示されている。上記の静止状態
において、不感領域に入るのに必要な移動距離が、重心
偏心方向では距離Lb0から距離Lb1に短縮される。
重心偏心方向とは反対側では、距離La0から距離La
1に増大する。このため、重心偏心方向とその反対方向
とで、可動体22が不感領域S22またはS21に入る
のに必要な移動距離Lb1及びLa1がバランスするよ
うになり、両方向においてほぼ同一の加速度で磁気応動
スイッチ23を動作させることができるようになる。
【0026】上記実施例では、可動体22は、ヨーク2
23の外周面がケース21の側壁面の内周面と重なり得
る曲率を有する円弧状となっているから、可動体22の
外周面がケース21の側壁面に面接触するようになり、
可動体22の動作が安定する。
【0027】図示では、2方向の傾斜についてのみ説明
したが、ケース21は底部211及び側壁面で構成され
る内部空間が円筒状であるから、全方位において同様の
作用が得られる。
【0028】図12は本考案に係る加速度センサに用い
られる可動体の別の実施例における平面図、図13は同
じくその断面図である。可動体22は円筒状のヨーク2
23を有し、一方側において端部を長く伸ばしてマグネ
ット221の大部分を覆い、他方側では端部を短くし
て、マグネット221を多く露出させてある。従って、
端部の長い側では、マグネット221から生じる漏洩磁
界がヨーク223による収束作用を受け、端部の短い側
では漏洩磁界が広く発散するようになるとともに、重心
が漏洩磁界の弱くなる方向に偏心するようになる。
【0029】図14は本考案に係る加速度センサに用い
られる可動体22の別の実施例における平面図、図15
は同じくその断面図である。可動体22は付加部材22
4の内部に2つの半割り状マグネット221を有し、マ
グネット221が付加部材224の直径方向の一方側に
偏心して配置されている。マグネット221は漏洩磁界
がマグネット221よりも弱く、付加部材224の偏心
側に配置されている。付加部材224はヨークを構成す
る必要はなく、非磁性材料によって構成できる。これに
より、可動体22はマグネット221から生じる漏洩磁
界が一方側で弱く他方側で強くなる空間分布特性を有
し、重心O2が中心O1から漏洩磁界の弱くなる方向に
偏心するようになる。
【0030】図16はマグネット221として漏洩磁界
がほぼ等しいものを用いた場合を示し、偏心方向に位置
するマグネット221の端面を、マグネット221の端
面から△hだけ後退させてある。可動体22はマグネッ
ト221から生じる漏洩磁界が弱く、マグネット221
から生じる漏洩磁界が強くなる空間分布特性を有し、重
心O2がマグネット221の方向に偏心するようにな
る。
【0031】図17は本考案に係る加速度センサに用い
られる可動体の別の実施例における平面図、図18は同
じくその断面図である。可動体22は付加部材224の
内部にマグネット221を有し、マグネット221が付
加部材224の直径方向の一方側に偏心して配置されて
いる。マグネット221は先端面が偏心方向に向かうほ
ど段差が大きくなる傾斜面となっている。付加部材22
4はヨークを構成する必要はなく、非磁性材料によって
構成できる。これにより、可動体22はマグネット22
1から生じる漏洩磁界が傾斜面に沿って次第に弱くなる
空間分布特性を有し、重心O2が中心O1から漏洩磁界
の弱くなる方向に偏心するようになる。
【0032】図19は図17に示すような平面配置にお
いて、マグネット221の先端面が偏心方向において段
差△hを有する段面となっている例を示している。
【0033】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、次
のような効果が得られる。 (a)可動体は、マグネットがケース内に配置され磁性
流体によって支持されて底部の内面上に浮上しており、
磁気応動スイッチはケースの底部の下方外部に配置され
漏洩磁界に応動するから、振動等に伴う加速度を受けた
場合、可動体が、磁性流体によって支持されながら、自
己の慣性により、ケースの底部内面上を移動し、磁気応
動スイッチがマグネットの漏洩磁界に応動してオン、オ
フ動作して加速度を検出する加速度センサを提供でき
る。 (b)ホルダの収納部は少なくとも軸方向の一端側が開
口しており、間隔調整部材は、リング状板であって、収
納部の開口部側においてホルダの端面上に載置されてお
り、センサは、ケースが開口部側から収納部内に挿入さ
れ間隔調整部材によって受けられており、磁気応動スイ
ッチがケースの底部の下方外部においてホルダによって
支持されており、押え部材はケースをホルダに押え付け
て固定しているから、間隔調整部材の枚数増減による厚
み調整によって、間隔変動、磁性流体の量のばらつき、
磁気応動スイッチの特性のばらつきを、簡単に吸収し得
る加速度センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る加速度センサの分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示した加速度センサの部分断面図であ
る。
【図3】本考案に係る加速度センサのセンサ部分の具体
例を示す平面図である。
【図4】図3に示した加速度センサの側面部分断面図で
ある。
【図5】図3及び図4に示した加速度センサに用いられ
ている可動体の斜視図である。
【図6】図5のA6ーA6線上における断面図である。
【図7】図3及び図4に示した加速度センサの動作を説
明する平面図である。
【図8】図7のA8ーA8線上における部分断面図であ
る。
【図9】図3及び図4に示した加速度センサの動作を説
明する平面図である。
【図10】図3及び図4に示した加速度センサの傾斜配
置時動作を説明する部分断面図である。
【図11】図3及び図4に示した加速度センサの傾斜配
置時動作を説明する部分断面図である。
【図12】本考案にかかる加速度センサに用いられる可
動体の別の実施例を示す平面図である。
【図13】図12に示した可動体の断面図である。
【図14】本考案にかかる加速度センサに用いられる可
動体の別の実施例を示す平面図である。
【図15】図14に示した可動体の断面図である。
【図16】図14に示した可動体の別の実施例を示す断
面図である。
【図17】本考案にかかる加速度センサに用いられる可
動体の別の実施例を示す平面図である。
【図18】図17に示した可動体の断面図である。
【図19】図17に示した可動体の別の実施例を示す断
面図である。
【図20】従来の加速度センサの部分断面図である。
【符号の説明】
1 ホルダ 11 収納部 2 センサ 21 ケース 22 可動体 221 マグネット 222 磁性流体 23 磁気応動スイッチ 5 間隔調整部材 6 押え部材

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダと、センサと、間隔調整部材と、
    押え部材とを有する加速度センサであって、 前記ホルダは、筒状収納部を有しており、前記収納部は
    少なくとも軸方向の一端側が開口しており、 前記間隔調整部材は、リング状板であって、前記収納部
    の前記開口部側において前記ホルダの端面上に載置され
    ており、 前記センサは、非磁性のケースと、可動体と、磁気応動
    スイッチとを有しており、前記ケースは前記開口部側か
    ら前記収納部内に挿入され前記間隔調整部材によって受
    けられており、前記可動体は、マグネットを含み、前記
    マグネットが前記ケース内に配置され磁性流体によって
    支持されて前記ケースの底部の内面上に浮上するよう
    に、前記ケース内に収納されており、前記磁気応動スイ
    ッチは、前記ケースの底部の下方外部において前記ホル
    ダによって支持され前記マグネットから生じる漏洩磁界
    に応動するものであり、 前記押え部材は、前記ケースを前記ホルダに押え付けて
    固定している加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記間隔調整部材は、複数枚備えられて
    いる請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記ホルダは、前記収納部が軸方向の一
    端側から内側に入った位置で内周面に突出する突起を有
    しており、 前記間隔調整部材は、前記突起の端面によって受けられ
    ている請求項1または2に記載の加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記押え部材は、バネと、押え板とを含
    み、前記バネが前記ケースの上蓋の上に配置され、前記
    押え板が前記バネの上側に配置され前記バネのバネ圧を
    前記ケースに加える請求項1、2または3に記載の加速
    度センサ。
  5. 【請求項5】 前記磁気応動スイッチは、前記ケースの
    底部との間隔を可変調整する調整機構を有する請求項
    1、2、3または4に記載の加速度センサ。
  6. 【請求項6】 前記可動体は、前記マグネットから生じ
    る漏洩磁界が前記底部の下方外部において一方側で弱く
    他方側で強くなる空間分布特性を有し、重心が前記漏洩
    磁界の弱くなる方向に偏心している請求項1、2、3ま
    たは4に記載の加速度センサ。
  7. 【請求項7】 前記可動体は、ヨークを含み、前記ヨー
    クが前記マグネットに取り付けられて前記偏心を生じさ
    せると共に、前記偏心側において前記漏洩磁界を収束さ
    せる請求項6に記載の加速度センサ。
  8. 【請求項8】 前記可動体は、外周面が前記側壁面の内
    周面と重なり得る曲率を有する請求項1、2、3、4、
    5、6または7に記載の加速度センサ。
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