JP2562311Y2 - コネクタの不完全結合検知機構 - Google Patents

コネクタの不完全結合検知機構

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JP2562311Y2 JP1989144148U JP14414889U JP2562311Y2 JP 2562311 Y2 JP2562311 Y2 JP 2562311Y2 JP 1989144148 U JP1989144148 U JP 1989144148U JP 14414889 U JP14414889 U JP 14414889U JP 2562311 Y2 JP2562311 Y2 JP 2562311Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コネクタ相互の結合状態の良否を検知する
機構に関するものである。
〔従来の技術〕
第4図は、自動車に用いられるコネクタの結合状態を
示す縦断面図である。
図で、15は、雄コネクタ、16は、雌コネクタを示し、
合成樹脂製の雄コネクタ本体17の上部には、上下方向の
可撓性を有する係止アーム18を一体に設けてあり、該係
止アーム18の上面には、前後方向に係止突起19と解除用
突部20とを並設してある。また、雌コネクタ本体21の上
部前端には、前記係止アーム18の係止突起19に対する嵌
合突部22を垂下方向に突設してあり、コネクタ15,16の
結合に際して、第5図に示すように、該係止アーム18
は、係止突起19を前記嵌合突部22に当接させて下方に撓
み、係止突起19が嵌合突部22を通過した時点で復元し
て、第4図に示した完全結合状態となるのである。
しかしながら、自動車の組立工程において、第5図に
示したような結合途中の状態すなわち不完全結合の状態
に組み付けられてしまった場合に、それを目視で発見す
ることは難しく、端子23,24相互の導通が得られないば
かりか、コネクタ15,16が抜けてしまい、車両の振動に
よって破損したりする危険があった。
また、不完全結合のままで長時間保持された場合に
は、メンテナンス等で結合し直しても、第6図に示すよ
うに、係止アーム18が塑性変形して復元せず、振動等に
よりすぐに抜けてしまうという問題があった。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、上記した点に鑑み、可撓係止アームの変形
やコネクタ相互の不完全結合を簡単に検知できる機構を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、一方のコネク
タ本体に、係止突起を有する可撓係止アームを設け、一
対のばね片を有する短絡端子を該可撓係止アームに設
け、該一対のばね片に対向して一対の接点端子を設け、
該一対の接点端子を接続する第一の回路に導通センサを
接続して設け、他方のコネクタ本体に、該係止突起に乗
り越えて係合する嵌合突部を設け、該一方のコネクタ本
体内に挿入する端子と、該他方のコネクタ本体内に挿入
する端子とを接続する第二の回路に未導通センサを接続
して設けたコネクタの不完全結合検知機構において、前
記一対の接点端子が前記一方のコネクタ本体の外壁面に
露出して設けられ、前記第二の回路に接続した電装ユニ
ットを作動させない微弱電流を通じる抵抗回路がスイッ
チと並列に該第二の回路中に接続され、この微弱電流に
よって前記未導通センサが作動することを特徴とする。
〔作用〕
可撓係止アームが撓み方向に変形すると、短絡端子が
接触端子に接触して回路を導通させ、導通センサが作動
して異常(可撓係止アームの変形)を検知する。また、
コネクタを正規位置まで挿入し、雄、雌端子が相互に接
合すると、抵抗を通して微弱電流が流れる。コネクタの
挿入が不完全な場合、未導通センサが該微弱電流なしを
検知する。
〔実施例〕
第1図は、本考案に係る自動車用コネクタの不完全結
合検知機構の一実施例を示すものである。
図で、1は、雄コネクタ、2は、雌コネクタを示し、
合成樹脂製の雄コネクタ本体3の上壁面4に一体に形成
された可撓係止アーム5に対し、その内面に短絡端子6
を設けると共に、該上壁面4に、該短絡端子6に対向し
てタブ状の接点端子7を設けてある。該接点端子7は、
雄コネクタ本体3内に形成された係止片8に当接され
て、後抜けを防止されている。
第2図に、該短絡端子6と接点端子7の接続状態(第
1図の矢視A図)を示すように、該短絡端子6は、一対
のばね片6a,6aを基片部6bに突設したもので、該基片部6
bを可撓係止アーム5の内面に固着している。また、該
一対のばね片6a,6aに対向して設けられた一対の接点端
子7,7は、相互に回路接続されており、回路9には、導
通検知用の導通センサS1を設けると共に、電圧Eを印加
してある。
そして、第3図に示すように、可撓係止アーム5が変
形した場合は、短絡端子6のばね片6aが接点端子7に当
接するから、回路9に電流が流れて導通センサS1が作動
するのである。
さらに、該雄コネクタ本体3に収容された雌端子10
と、雌コネクタ本体11に収容された雄端子12とを接続す
る回路13には、自動車用電装ユニット14のスイッチSwと
並列に、該電装ユニット14を作動させない微弱電流を導
通する抵抗回路Rを設けると共に、該抵抗回路Rと電装
ユニット14の間に、該微弱電流の有無で作動する未導通
センサS2を設けてある。すなわち、コネクタ1,2が相互
に結合して雄端子10と雌端子12とが接合すると、該微弱
電流は、前記スイッチSwのオンオフに関係なく常時流れ
て、未導通センサS2を作動可能とする。そして、コネク
タ1,2の挿入が不完全な場合には、微弱電流がオフされ
るから、未導通センサS2が作動して異常を検知するので
ある。
そして、上記した導通センサS1と未導通センサS2の検
知結果を第1表のようにして総合的に判断することがで
きる。
すなわち、自動車のダッシュボード等にセンサS1,S2
の結果を表示するようにしておけば、運転中や検査時
に、可撓係止アーム5の変形とコネクタ1,2相互の挿入
状態とを同時に確認することができるのである。
〔考案の効果〕
以上の如くに、本考案によれば、コネクタ本体の可撓
係止アームがへたって撓み方向に永久変形した場合に、
短絡端子が可撓係止アームと一体に変位してコネクタ本
体の外壁面上の接点端子に接触するから、両コネクタ本
体が相互に結合していない状態においても、可撓係止ア
ームの変形異常を検知することができる。また、電装ユ
ニットを作動させない微弱電流によって作動する未導通
センサを第二の回路中に設けたから、電装ユニットを作
動させることなくコネクタの結合検知を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す全体説明図、 第2図は第1図の矢視A要部斜視図、 第3図は係止アームの異常を示す要部断面図、 第4図は従来例としてのコネクタ正規結合状態を示す縦
断面図、 第5図〜第6図は同じく異常状態を示す縦断面図であ
る。 3……雄コネクタ本体、11……雌コネクタ本体、5……
可撓係止アーム、6……短絡端子、7……接点端子、9,
13……回路、10……雌端子、12……雄端子、14……電装
ユニット、S1……導通センサ、S2……未導通センサ、R
……抵抗、Sw……スイッチ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方のコネクタ本体に、係止突起を有する
    可撓係止アームを設け、一対のばね片を有する短絡端子
    を該可撓係止アームに設け、該一対のばね片に対向して
    一対の接点端子を設け、該一対の接点端子を接続する第
    一の回路に導通センサを接続して設け、他方のコネクタ
    本体に、該係止突起に乗り越えて係合する嵌合突部を設
    け、該一方のコネクタ本体内に挿入する端子と、該他方
    のコネクタ本体内に挿入する端子とを接続する第二の回
    路に未導通センサを接続して設けたコネクタの不完全結
    合検知機構において、前記一対の接点端子が前記一方の
    コネクタ本体の外壁面に露出して設けられ、前記第二の
    回路に接続した電装ユニットを作動させない微弱電流を
    通じる抵抗回路がスイッチと並列に該第二の回路中に接
    続され、この微弱電流によって前記未導通センサが作動
    することを特徴とするコネクタの不完全結合検知機構。
JP1989144148U 1989-12-15 1989-12-15 コネクタの不完全結合検知機構 Expired - Fee Related JP2562311Y2 (ja)

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JPH0382574U JPH0382574U (ja) 1991-08-22
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